JP2017213969A - 車両運用業務支援システム - Google Patents

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Kazuya Yumikura
和也 弓倉
松本 隆
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Abstract

【課題】輸送混乱が生じたときに、その運用日の最終時点で複数の留置箇所の間に編成の滞留数に偏りが生じないか容易に把握することのできる車両運用業務支援システムを提供する。【解決手段】演算処理装置、記憶装置、入力装置、表示装置、並びに、他のシステムからデータを受信する受信装置を備え、記憶装置に記憶されている車両運用データと受信装置により受信された各編成の走行実績データとに基づいて車両の運用を管理する車両運用業務支援システムにおいて、演算処理装置は、車両運用データと走行実績データとに基づいて所定の留置箇所における運用日最終時点の編成の滞留数の予測を行う編成滞留数予測手段と、編成滞留数予測手段が予測した編成の滞留数を表示装置により表示する編成滞留数表示処理手段とを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、輸送障害が発生した際の車両運用の調整を行う作業等を支援する車両運用業務支援技術に関する。
鉄道輸送において列車の安全かつ円滑な運用を行うためには、列車ダイヤに電車などの車両を割り当てて、列車として運転できるように整備されていることが必要である。このような車両の使用計画のことを車両運用といい、例えば1日周期で作成されている。基本的にはそれぞれの運用は例えば1か月のような期間で循環して繰り返され、定期的に検査等が実施できるように計画されており、計画運用と呼ばれている。
ところが、車両故障や事故、災害などによって、列車運用に乱れが生じた時には、ダイヤを適切に変更して、列車の運用を正常に戻す運転整理が行われる。この運転整理によって車両運用も計画とは大幅に変更になる。変更の仕方によっては、ダイヤ平復が遅れたりダイヤ平復後の運用戻しに手間取るといったことが発生する。
従来、列車運用に乱れが生じた場合には、ダイヤを適切に変更して列車の運用を正常な運用に戻す運転整理が行われる。運転整理に関しては、例えば特許文献1に開示されているような発明が提案されている。
特許第4670081号公報
輸送障害があって車両運用に変更が生じた場合、当日に何ら車両運用の調整を行わないと、その運用日の最終時点で、一つの留置箇所(駅や車両基地等)に多くの編成が集まりすぎ、別の留置箇所で編成が少なくなるという事態が生じえる。この場合、一方の留置箇所において編成の留置線が不足したり、他方の留置箇所で編成が不足して翌日の輸送に支障を来すなどの問題が生じる。なお、「編成」とは複数の車両を連結したものを意味する。
そこで、従来、輸送障害により車両運用の変更が生じた場合には、その運用日の最終時点で複数の留置箇所の間に編成の滞留数に偏りが生じないか運用担当指令が推測し、偏りが生じそうなときには、運用担当指令から輸送指令に偏りを修正するよう要求を行っていた。しかしながら、輸送障害等により運転整理が行われている際に、その運用日の最終時点で所定の留置箇所に留置される編成数を推測することは、熟練を要し、容易に行えるものではなかった。
ところで、本発明者らは、コンピュータを用いて車両運用の管理と調整の作業を支援するシステムの開発を検討している。コンピュータを用いることで多くの編成の運用予定を運用ダイヤとして一括的に表示することができると考えた。さらに、任意の編成の運用が変更されるように運用ダイヤを編集することで、運用変更に伴うその後の影響を確認できるとの考えに至った。例えば、複数の留置箇所の間で編成の滞留数に偏りが生じると予想された場合に、運用ダイヤを編集することで、滞留数の偏りを修正するような運用変更を試行することが可能になる。しかしながら、多数の編成の運用スケジュールが一括的に表示される運用ダイヤでは、各編成の運用計画線が非常に密集するため、運用ダイヤの表示の中から任意の運用計画線を選択することが非常に難しくなることが判明した。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、輸送混乱が生じたときに、その運用日の最終時点で複数の留置箇所の間に編成の滞留数に偏りが生じないか容易に把握することのできる車両運用業務支援システムを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、
演算処理装置、記憶装置、入力装置、表示装置、並びに、他のシステムからデータを受信する受信装置を備え、前記記憶装置に記憶されている車両運用データと前記受信装置により受信された各編成の走行実績データとに基づいて車両の運用を管理する車両運用業務支援システムにおいて、
前記演算処理装置は、
前記車両運用データと前記走行実績データとに基づいて所定の留置箇所における運用日最終時点の編成の滞留数の予測を行う編成滞留数予測手段と、
前記編成滞留数予測手段が予測した編成の滞留数を前記表示装置により表示する編成滞留数表示処理手段とを備えていることを特徴とする。
上記のような構成によれば、輸送障害等により運転整理が行われている状況で、編成滞留数予測手段が、運転整理の情報が反映された車両運用データと運用の実績を表わす運用実績データとに基づいて留置箇所における運用日最終時点の編成の滞留数を予測する。よって、この予測結果に基づいて、運用日最終時点に複数の留置箇所の間で編成の滞留数に偏りが生じないか容易に把握できる。
ここで、望ましくは、前記編成滞留数予測手段は、留置箇所における留置線種別ごとに編成の滞留数を予測するように構成する。
上記のような構成によれば、輸送障害等で車両運用の変更があった場合に、この運転整理のまま車両運用が行われると、何れの留置箇所の何れの留置線にどれだけ編成が滞留するのか詳細に予測できる。よって、このような予測に基づき、詳細な輸送計画の変更の要求を発することができる。
また、望ましくは、前記編成滞留数表示処理手段は、
予測された前記編成の滞留数が正常な範囲から外れている場合にエラー表示を行うように構成する。
上記のような構成によれば、編成の留置線が足りなくなるような場合に、エラー表示によりこれを容易に確認することができる。
さらに、望ましくは、前記演算処理装置は、
縦軸に複数の駅名をとり、横軸に時間をとって各列車の運用計画線を表した運用ダイヤを編集する運用ダイヤ編集処理手段と、
前記運用ダイヤを前記表示装置により表示する運用ダイヤ表示処理手段と、を備え、
前記運用ダイヤ編集処理手段は、
前記入力装置の操作により前記運用ダイヤの任意の位置が指示されたときに、指示された位置の近傍にある複数の前記運用計画線の識別情報が示された候補リストを前記運用ダイヤ表示処理手段により表示させ、且つ、前記入力装置の操作により前記候補リストの何れかの識別情報が選択されたときに、選択された前記識別情報が示す前記運用計画線を処理対象として選択する運用計画線選択処理手段を有するように構成する。
このような構成によれば、運用計画線が密集する運用ダイヤにおいて、所望の運用計画線を簡単に選択することができる。よって、運用ダイヤを見ながら任意の運用計画線の運用内容の編集を容易にでき、これにより運用内容の変更がその後の運用ダイヤに与える影響を容易に確認することができる。
また、望ましくは、前記演算処理装置は、
前記運用実績データが受信された場合に、前記運用ダイヤの運用計画線のうち、前記運用実績データが示す時間帯の運用計画線を運用実績が反映された運用実績線に切り替える運用ダイヤ実績反映手段を備え、
前記運用ダイヤ表示処理手段は、前記運用計画線と前記運用実績線とを異なる態様で表示するように構成する。
このような構成によれば、運用ダイヤの表示により、運用の計画と実績との差異を容易に確認することができる。よって、運用の実績を考慮しながら計画運用の編集作業を行うことができる。
本発明によれば、輸送混乱が生じたときに、その運用日の最終時点で複数の留置箇所の間に編成の滞留数に偏りが生じないか容易に把握することのできる車両運用業務支援システムを提供できる。
本実施形態の車両運用業務支援システムの一例を示す構成図である。 実施形態の車両運用業務支援システムにおける運用ダイヤ画面の一例を示す図である。 編成滞留数予測部によって行われる編成滞留数予測処理の手順の一例を示すフローチャートである。 編成滞留数の予測一覧表示の一例を示す画像図である。 運用ダイヤ画面において運用計画線を選択する操作方法の一例を示す説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る車両運用業務支援システムの実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の車両運用業務支援システムの一例を示す。
車両運用業務支援装置100は、CPU(中央演算処理装置)等の演算処理装置で構成される処理実行制御部110、ROM(リードオンリメモリ)やRAM(ランダムアクセスメモリ)等の記憶装置で構成されるデータ記憶部120、キーボード141やマウス142などの入力装置からの入力を処理する入力処理部131、液晶パネル等の表示装置143に画像を表示させる表示処理部132、外部の編成位置把握システム210から所定の通信ネットワーク200を介して各編成の編成位置情報を受信する受信部133、及びこれらの間でデータの送受信を可能に接続するバス134などからなる。本実施形態では、上記車両運用業務支援装置100と、入力装置(141,142)と、表示装置143とによって車両運用業務支援システムが構成されている。
編成位置把握システム210は、各編成に搭載された無線通信機を介して各編成の走行実績の情報をリアルタイムに収集し、これらの情報を管理するシステムである。収集される走行実績の情報は編成位置情報と呼ばれ、時刻、列車番号、編成番号、並びに、測位システムを利用して得られた位置の情報を含む。なお、「編成」とは複数の車両を連結したものを意味し、それらを区別するために付与されるのが編成番号である。「列車番号」とは、時刻表(ダイヤ)上で列車を区別するために付与される番号である。
処理実行制御部110は、車両運用データに基づいて運用ダイヤを作成したり変更したりする機能を有する運用ダイヤ編集処理部111と、その運用日の最終時点における各留置箇所の編成の滞留数を予測する編成滞留数予測部112と、編成の滞留数に関するエラーの抽出を行う滞留数エラー抽出部113と、運用ダイヤの一部を受信部133により受信された各編成の編成位置情報に基づく運用実績の線に変更する機能を有する運用ダイヤ実績反映部114などの機能部を備える。運用ダイヤ編集処理部111は、入力装置を介した入力に基づいて運用ダイヤの密集した複数の運用計画線の中から任意の線を選択する操作の支援処理を行う運用計画線選択処理部111aを有する。なお、「留置箇所」とは、編成を停車できる施設を意味し、駅や車両基地の他、留置できる箇所を意味する。
データ記憶部120には、上記処理実行制御部110が実行する車両運用整理支援プログラムを格納するプログラム記憶部121、車両運用の基礎となる車両運用データを格納する車両運用データ記憶部122、編成位置把握システム210から受信したデータを記憶する編成位置情報記憶部123などが設けられている。
車両運用データは、管理下に置かれている全編成すなわち運用対象の車両基地に属する全編成について、編成単位の1日の運用スケジュール(列車番号、列車種別、行き先、前半運用の列車番号、後半運用の列車番号と、当該列車の駅毎の到着時間、駅出発時間、使用する番線などの情報)を記述したもので、当該車両運用業務支援システムとは別のシステムである車両管理計画システムにより基本運用データが作成され、車両運用データ記憶部122に予め格納される。また、列車運用に乱れが生じた際には計画運用から変更された車両運用データも車両運用データ記憶部122に記憶される。
車両運用データ記憶部122に記憶される車両運用データには、各編成のローテーションを設定した基本運用データと、日付をつけて使用予定を設定した計画運用データ(当初の運用)と、輸送混乱等による変更運用データとがあり、これらのデータが上書きされることなくそれぞれ記憶される。
図2には、上記運用ダイヤ編集処理部111により生成される運用ダイヤの画面の構成例が示されている。
運用ダイヤは、縦軸に運用対象路線の駅名を記述し、横軸に時刻をとって1日の全列車の運用スケジュール(行路)を線(スジ)で表したものである。この線のことを「運用計画線」と呼ぶ。運用ダイヤには、各列車の運用計画線に沿って列車番号T01A,T02A,T03A……; L01S,L02S,L02S……が記述され、加えて、各運用計画線の始点と終点すなわち運用開始と運用終了の箇所に、編成が車両基地から線路に出る「出区」を意味する○印と、線路から車両基地へ入る「入区」を意味する△印とが記されている。また、○印と△印の中には、運用番号と編成番号とが記述されている。このような運用ダイヤを表示することによって、各列車番号と運用および編成との関係を容易に把握することができる。「運用」とは、編成単位の1日の運用スケジュールを表し、それらを区別するために付与されるのが運用番号である。
なお、図2の運用ダイヤは運用計画線の本数を絞って簡略化したものであり、実際の運用ダイヤでは、箇所C1に示すように多数の運用計画線が密集している。
また、運用ダイヤの画面の上部には、作業メニュー欄WMCが設けられ、この作業メニュー欄WMCには、「運用表」や「運用順序表」など他の表示に切り替えるための「表示切替」ボタンDB、運用グループを切り替えるための「運用グループ切替」ボタンGB、日付を切り替えるための「日付切替」ボタンCB、線区を切り替えるための「線区」ボタンLB、各種の機能を選択するための「機能」ボタンFBが設けられている。
さらに、運用ダイヤの作業メニュー欄WMCには、運用ダイヤ内の任意の運用計画線を検索するための「列番検索」ボタンSB1、「運用検索」ボタンSB2、および「編成検索」ボタンSB2と、検索を解除する「解除」ボタンKBとが設けられている。作業者は、例えば「列番検索」ボタンSB1をマウス142で操作し、その後、キーボード141から列車番号を入力することで、指定された列車番号の運用計画線を選択することができる。同様に「運用検索」ボタンSB2と「編成検索」ボタンSB3とにより、運用番号から運用計画線を検索したり、編成番号から運用計画線を検索して、その検索結果の運用計画線を選択することができる。
さらに、本実施の形態の運用ダイヤは、運用ダイヤ実績反映部114の処理により、受信部133を介して刻々と受信される編成位置情報を反映して、編成位置情報のある時間帯の運用計画線の表示が、走行実績を表わす運用実績線に切り替えられていく。図2の運用ダイヤにおいて、運用実績線に切り替えられた部分を範囲C0に示している。また、運用計画線と運用実績線とは、一方を黒線に他方を青線にするなど、異なる態様で表示される。
続いて、輸送障害などにより車両運用に変更が生じたときに各留置箇所の編成の滞留数を予測できる編成滞留数予測機能について説明する。この機能は、例えば運用ダイヤ画面の作業メニュー欄WMCの中から、「機能」ボタンFBをクリックして一覧表示される複数の機能の中から編成滞留数予測機能を選択することで実現される。
図3には、編成滞留数予測部112により実行される編成滞留数予測処理のフローチャートを示す。
編成滞留数予測処理が開始されると、先ず、編成滞留数予測部112は、その運用日に受信されて編成位置情報記憶部123に格納されている編成位置情報を読み出す(ステップS11)。
次に、編成滞留数予測部112は、読み出した編成位置情報の中から、順に、個々の編成の編成位置情報を抽出して車両運用データ記憶部122の本運用日の計画運用データと照合する(ステップS12)。照合の結果、編成滞留数予測部112は、計画運用データの中に編成位置情報に示された列車番号に対応づけられた運用番号が有るか判定し(ステップS13)、有れば、計画運用データに示された留置箇所が、本運用日の最終時点の留置箇所であると判断する(ステップS14)。さらに、編成滞留数予測部112は、計画運用データから現時刻の状態が入区中か判別し(ステップS15)、入区中であれば入区している車両基地を現時刻の留置箇所であると判断する(ステップS16)。ステップS16において、編成滞留数予測部112は、編成が計画ダイヤと異なり、車両基地に入区している場合に、この編成のその後の輸送が運休であると判断する。運休と判断した場合、編成滞留数予測部112は、この編成について、ステップS14で行った最終時点の留置箇所の判断を訂正し、現時刻の留置箇所を最終時点の留置箇所と判断する。
続いて、編成滞留数予測部112は、ステップS11で読み出した編成位置情報に含まれる全編成の編成位置情報についてステップS12の照合処理が完了したか判別し(ステップS17)、未だであれば、次の編成の編成位置情報についてステップS12からの処理を繰り返す。このようなステップS12〜S17の繰り返し処理により、編成位置情報に含まれる全編成について留置箇所の判断が行われる。
編成位置情報に含まれる全編成について処理が完了したら、続いて、編成滞留数予測部112は、オーバーホール等のために工場に入場している編成、輸送用の編成の予備として運用番号が付されずに車両基地に留置されている編成(「無番予備編成」と言われる)を、運用表から抽出して、これらの編成の留置箇所を判断する(ステップS18)。
運用表とは、左側の縦の欄に運用対象の編成番号が順に記述され、上側の横の欄に日付が順に記述され、縦欄と横欄の交差する表示欄に編成に付与された運用番号が記述される表である。運用表には、工場に入場している編成、無番予備編成などの運用番号が付与されていない編成も登録されており、ステップS18においては編成滞留数予測部112は、これらの編成の留置箇所について確認する。
続いて、編成滞留数予測部112は、ステップS16の判断結果に基づいて現時点の各留置箇所における編成の滞留数を集計する(ステップS19)。さらに、編成滞留数予測部112は、ステップS14、S16、S18の判断結果に基づいて、各留置箇所におけるその運用日の最終時点の編成の滞留数を集計する(ステップS20)。なお、この集計は、各留置箇所における留置線の種別ごとに行われる。留置種別としては、例えば、駅留置、ホーム留置、車両基地への入区などを採用できる。
次いで、滞留数エラー抽出部113が、各停留箇所における編成の留置計画数と、修正された編成の滞留数とを比較して、正常の範囲を外れていないかエラーチェックを行う(ステップS21)。なお、エラーチェックは、各留置箇所における留置線の種別ごとに行われるとよい。
滞留数エラー抽出部113が、エラーチェックを行ったら、編成滞留数予測部112は、各留置箇所の編成の滞留数を予測した一覧表を作成し(ステップS22)、これを表示処理部132へ出力して表示装置143に表示させる(ステップS23)。そして、この編成滞留数予測処理が終了する。
図4は、編成滞留数予測処理のステップS22で作成される編成滞留数の予測一覧表示の一例を示す画像図である。
予測一覧表示には、他の表示内容に切り替えるための機能ボタンFCBと、予測編成数を表示する運用グループを選択する運用グループ選択欄WUGと、留置箇所に滞留する編成数の予測数が表示される一覧表示欄WRYとが含まれる。
ここで、「運用グループ」とは、所属する車両基地(F車両基地とG車両基地等)や車種(10両編成の基本編成または5両編成の付属編成)によって編成を分類して、グループ分けしたものを意味する。運用グループ選択欄WUGでは、一覧表示欄WRYに表示する編成の運用グループの選択および解除を行うことができる。
一覧表示欄WRYには、留置箇所ならびに留置線の種別毎に、その運用日の最終時点における編成の計画留置数と予測滞留数とが表示される。留置線の種別は「留置種別」の列に示されている。「留置種別」の列には、さらに、計画ダイヤに無い運休や臨時列車等で滞留した編成数を表わす「未設定」の項目と、運用番号の付かない予備割当で滞留する編成数を表わす「無番予備」の項目とが設けられている。
「選択運用計画本数」の列には、運用グループ選択欄WUGで選択された編成について、予め計画運用で計画されている編成の留置数が示される。
「選択編成実績見込本数」の列には、運用グループ選択欄WUGで選択された編成について、編成滞留数予測処理で予測されたその運用日の最終時点の編成の滞留数が示される。また、「選択編成実績見込本数」の列に示された編成の予測滞留数が、計画された編成の留置数と異なる場合には、上述した滞留数エラー抽出部113のエラーチェックによりエラーと判断され、例えば、枠内や文字が異なる色で表示されるなどのエラー表示が行われる。
なお、一覧表示で区別される留置線の種別は、上記の例に限られず、例えば、引上げ線や副本線など、より細かな種別を設定してもよい。また、図4にはその運用日の最終時点における編成の滞留数を示す予測一覧表示の例を示したが、機能ボタンFCBの選択を変更することで、現時刻の編成の滞留数を表示するように構成してもよい。現時刻の編成の滞留数を表示する場合には、同様に各留置箇所の留置線の種別毎に編成の滞留数を表示するとよい。また、編成数が計画数と異なる場合にエラーと判断されるのではなく、編成を留置可能な正常な範囲を外れる場合にエラーと判断するようにしてもよい。
続いて、運用ダイヤの画面において運用計画線の選択を容易にする支援処理について説明する。図5には、運用ダイヤ画面において運用計画線を選択する操作方法の一例が示されている。
運用ダイヤの画面では、作業者は、任意の運用計画線を選択することで、選択した運用計画線の列車番号、運用番号、編成番号を強調表示させて確認したり、選択した運用計画線の詳細を他の画面で編集したりすることができる。例えば、輸送障害があって複数の留置箇所の間で編成の滞留数に偏りが生じると予測されたときには、試しに任意の運用計画線の運用を変更するような様々な編集を行うことで、どのような運用の変更が編成の滞留数の偏りにどのように影響し、これを解消できるかといった確認を行うことができる。
運用ダイヤの画面においては、前述したように、作業メニュー欄WMCの「列番検索」ボタンSB1、「運用検索」ボタンSB2、または「編成検索」ボタンSB3を用いて所定の運用計画線を検索し、これを選択することができる。しかしながら、この選択方法では、選択する運用計画線の列車番号、運用番号、或いは編成番号が分かっている必要があり、運用ダイヤを見ながら任意の運用計画線を選択したい場合に適さない。
そこで、本実施の形態の車両運用業務支援装置100では、このような場合に適した運用計画線の選択ができるように、運用計画線選択処理部111aが選択の支援処理を行う。図5(A)に示すように、この選択の支援処理は、運用ダイヤの画面が表示されている際、マウス142のカーソルp1などの指示手段で任意の運用計画線或いはその近傍を指示する操作を行うことで実行される。
このような操作が行われると、運用計画線選択処理部111aは、カーソルp1が指示する位置近傍の複数の運用計画線を選択候補として抽出し、選択線候補ウィンドウWSKに、これら複数の運用計画線の識別情報(例えば列車番号、編成数、編成番号など)と、選択の有無を示すチェックボックスとを表示する。また、これら複数の運用計画線を、例えば線種や線の色を変えるなど強調表示を行う。
ここで、作業者は、図5(B)に示すように、選択線候補ウィンドウWSKのチェックボックスを操作して任意の選択候補の選択状態を切り替えることで、運用計画線選択処理部111aは、この選択状態の切り替えに合わせて、運用ダイヤ上の運用計画線の強調表示を切り替える。そして、所望の運用計画線が選択されたら、作業者が、選択線候補ウィンドウWSKのOKボタンを操作することで、運用計画線の選択が完了する。
このような運用計画線選択処理部111aの支援処理により、作業者は、運用ダイヤの密集した複数の運用計画線の中から任意の運用計画線を容易に選択することができる。そして、作業者は、選択した運用計画線の列車番号、編成番号、運用番号の確認を行ったり、或いは、運用計画線の運用の編集を行うなどして、運用変更の影響を確認できる。
以上のように、本実施の形態の車両運用業務支援装置100によれば、輸送混乱が生じて車両運用に変更が生じた場合に、編成位置把握システムから受信した編成位置情報と車両運用データとから、その運用日の最終時点における各留置箇所に滞留する編成数を予測できる。よって、運用担当指令や車両区所当直は、この予測に基づいて、複数の留置箇所の間に編成の滞留数に偏りが生じないか容易に把握し、これに適宜対処することができる。例えば、編成の滞留数に偏りが生じると予想された場合、運用担当指令や車両区所当直は、これを修正する要求を輸送指令に連絡し、輸送指令がこの要求を満たすように車両運用の変更の計画を作成する。そして、その運用日中に車両運用の変更が実施されることで、複数の留置箇所の間で編成の滞留数に偏りが生じることが回避される。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、各留置箇所における運用日の最終時点における編成の滞留数を予測する1つのアルゴリズムを示したが、編成の滞留数を予測するアルゴリズムはこれに限られない。例えば、編成滞留数予測部に輸送混乱時に多く発生する輸送変更パターンを学習する機能を付加し、学習した輸送変更パターンを用いて予測を補完する機能を付加してもよいなど、様々な変更が可能である。
また、前記実施形態では、運用ダイヤ編集処理部111と編成滞留数予測部112と滞留数エラー抽出部113と運用ダイヤ実績反映部114を、1つのCPUで構成しているが、これらの機能部を複数のCPUで構成するようにしても良い。
100 車両運用業務支援装置
110 処理実行制御部
111 運用ダイヤ編集処理部
111a 運用計画線選択処理部
112 編成滞留数予測部
113 滞留数エラー抽出部
114 運用ダイヤ実績反映部
120 データ記憶部
121 車両運用業務支援プログラム記憶部
122 車両運用データ記憶部
123 編成位置情報記憶部
131 入力処理部
132 表示処理部
133 受信部
141 キーボード(入力装置)
142 マウス(入力装置)
143 表示装置
WRY 一覧表示欄
WSK 選択線候補ウィンドウ
210 編成位置把握システム

Claims (5)

  1. 演算処理装置、記憶装置、入力装置、表示装置、並びに、他のシステムからデータを受信する受信装置を備え、前記記憶装置に記憶されている車両運用データと前記受信装置により受信された各編成の走行実績データとに基づいて車両の運用を管理する車両運用業務支援システムにおいて、
    前記演算処理装置は、
    前記車両運用データと前記走行実績データとに基づいて所定の留置箇所における運用日最終時点の編成の滞留数の予測を行う編成滞留数予測手段と、
    前記編成滞留数予測手段が予測した編成の滞留数を前記表示装置により表示する編成滞留数表示処理手段と、
    を備えていることを特徴とする車両運用業務支援システム。
  2. 前記編成滞留数予測手段は、留置箇所における留置線種別ごとに編成の滞留数を予測することを特徴とする請求項1記載の車両運用業務支援システム。
  3. 前記編成滞留数表示処理手段は、
    予測された前記編成の滞留数が正常な範囲から外れている場合にエラー表示を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両運用業務支援システム。
  4. 前記演算処理装置は、
    縦軸に複数の駅名をとり、横軸に時間をとって各列車の運用計画線を表した運用ダイヤを編集する運用ダイヤ編集処理手段と、
    前記運用ダイヤを前記表示装置により表示する運用ダイヤ表示処理手段と、を備え、
    前記運用ダイヤ編集処理手段は、
    前記入力装置の操作により前記運用ダイヤの任意の位置が指示されたときに、指示された位置の近傍にある複数の前記運用計画線の識別情報が示された候補リストを前記運用ダイヤ表示処理手段により表示させ、且つ、前記入力装置の操作により前記候補リストの何れかの識別情報が選択されたときに、選択された前記識別情報が示す前記運用計画線を処理対象として選択する運用計画線選択処理手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両運用業務支援システム。
  5. 前記演算処理装置は、
    前記運用実績データが受信された場合に、前記運用ダイヤの運用計画線のうち、前記運用実績データが示す時間帯の運用計画線を運用実績が反映された運用実績線に切り替える運用ダイヤ実績反映手段を備え、
    前記運用ダイヤ表示処理手段は、前記運用計画線と前記運用実績線とを異なる態様で表示することを特徴とする請求項4記載の車両運用業務支援システム。
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