JP2017213956A - レジスタのダイヤルノブ装置 - Google Patents

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山本 正晃
Masaaki Yamamoto
正晃 山本
晃浩 柴田
Akihiro Shibata
晃浩 柴田
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Abstract

【課題】がたつきやもたつき感がなく良好な操作フィーリングで、ダイヤルノブを回動操作することができるレジスタのダイヤルノブ装置を提供する。
【解決手段】ダイヤルノブ装置は、リテーナ側のノブ支持部20のばね収容部22に板ばね部材30が収容され、ダイヤルノブのボス部に円周壁部12aが設けられ、板ばね部材30は、帯状金属板のばね本体を曲折して、両端部にコ字状部33,34を設けるとともに、凸部32を設けて形成され、ボス部とノブ支持部20とを嵌合させた状態で、円周壁部12aの外周面がばね収容部に収容された板ばね部材30の凸部32に当接する。ばね収容部22は、その両側に、板ばね部材の両側のコ字状部33,34を収容する第1収容部及び第2収容部23,24が設けられ、一方のコ字状部33,34の外側端面と第1収容部23と第2収容部24の何れか一方の外側壁面との間に隙間が設けられている。
【選択図】図15

Description

本発明は、自動車室内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるレジスタにおいて、ダンパプレート、可動ルーバ又はバレルなどを回動操作するためのレジスタのダイヤルノブ装置に関する。
自動車用の空調用レジスタとして、風向等を調整するためにベゼル内に横可動ルーバと縦可動ルーバを配設し、その可動ルーバを設けた通風路の上流側に、送風を止め或は風量を調整するダンパプレートが開閉可能に設けられたレジスタが、使用されている。
このレジスタで使用されるダンパ機構は、通風路内にダンパプレートが軸支されると共に、手動操作用のダイヤルノブがリテーナの前面側部に枢支され、そのダイヤルノブの後部に設けた歯車に、ダンパアームが連係してダンパプレートの軸に連結され、ダイヤルノブの操作によりダンパプレートを回動させて、送風を止め或は風量を調整するように構成されている。
ところで、手動操作によりダイヤルノブを操作してダンパプレートを回動させる場合、あまり軽く動き過ぎると、任意の位置で止めにくい等の操作性の悪さがあり、また、風圧や振動によりダンパプレートが自然に回動してしまう不具合がある。
このような不具合を解消するために、ダイヤルノブの支軸を軸支する軸受部に、操作荷重付与部材を嵌着し、ダイヤルノブの回動操作時に、操作荷重付与部材と支軸間の摩擦抵抗により、操作荷重を付与するようにしたレジスタが、下記特許文献1などで知られている。
このレジスタは、ダイヤルノブのノブ本体に円弧状の表皮保持部が形成され、表皮保持部には軟質合成樹脂製の軟質表皮部が被覆して取着され、ノブ本体を回動可能に軸支するノブ支持軸を嵌入するための軸受部がノブ本体に設けられ、軸受部には操作荷重付与部を収容するための収容部が形成され、収容部には軟質表皮部と一体に軟質合成樹脂製の操作荷重付与部が配設される。
また、本出願人は、上記特許文献2において、ダイヤルノブを枢支するノブ支軸の近傍に、凸部を有する板ばね部材を取り付け、ダイヤルノブの軸受部の円周壁部に、その凸部を接触させる構造のダイヤルノブ装置を提案した。
このダイヤルノブ装置は、図23(a)に示す如く、レジスタのリテーナ側にばね収容部90を設け、ばね収容部90に板ばね部材92が収容される。板ばね部材92は、帯状金属板のばね本体を曲折して形成され、その略中央部には凸部が凸状に曲げて形成される。さらに、その両側端部には、コ字状部がコ字状に曲げて形成される。ダイヤルノブのボス部に円周壁部91が設けられ、ダイヤルノブのボス部は、リテーナ側のノブ支軸に対し、円周壁部91の外周面をばね収容部90内の板ばね部材92の凸部に当接させるように嵌合させて、取付けられる。また、図23(a)に示すように、円周壁部91の外周面に、クリック感発生用の凹部95が、ダンパの閉鎖位置とダンパの開放位置に設けられ、これにより、ダイヤルノブの回動操作時、ダンパ閉鎖時とダンパ開放時にクリック感(節度感)が得られるようになっている。
特開2009−143422号公報 実用新案登録第3189745号公報
しかしながら、上記板ばね部材92は、ばね収容部90への取付けを容易にするため、板ばね部材92とばね収容部90の各部に隙間が設けられている。これらの隙間として、図23(a)に示す如く、板ばね部材92の上下のコ字状部93,94の端部とばね収容部90の上端部と下端部間に隙間C1,C2が設けられ、板ばね部材92は、ばね収容部90内に収容される。また、板ばね部材92は、帯状金属板のばね本体を曲折して成形され、支点が固定されない状態で、ばね収容部90に収容されている。このため、板ばね部材92は、ダイヤルノブの回動操作時に受ける応力により弾性変形して撓み易い。ダイヤルノブの使用時、板ばね部材92が応力を受けて撓むと、板ばね部材92とばね収容部90との間の隙間が拡大し、この隙間の範囲で板ばね部材92が移動する。このため、ダイヤルノブは、回動操作の初動時に、板ばね部材92が撓むことによって、ばね収容部90の内壁との間の隙間が拡大し、この隙間の範囲で板ばね部材92が移動しやすい。このため、上記ダイヤルノブは、回動操作の初動時に、僅かながら“がたつき”や“もたつき”感が発生し、ダイヤルノブの操作フィーリングが阻害されるという課題があった。
一方、上記の“がたつき”や“もたつき”感を解決する対策として、図23(b)のように、ばね収容部90と板ばね部材92との間に隙間が殆んど生じないように形成し、板ばね部材92をばね収容部90内に密着状態で収容することが検討された。しかし、隙間のない状態で小形の板ばね部材92をばね収容部90内に挿入する作業は難しく、また、ダイヤルノブのボス部の円周壁部91がばね部材92から受ける弾性力が過大となり、ダイヤルノブの操作荷重が増大しすぎる問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ダイヤルノブの回動操作時の操作フィーリングを改善することができるレジスタのダイヤルノブ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレジスタのダイヤルノブ装置は、
レジスタのリテーナ側に設けられたダイヤルノブ用のノブ支持部と、該ノブ支持部にボス部を回動可能に嵌合させて取付けられる該ダイヤルノブとを備え、
該リテーナ側に設けられたばね収容部に板ばね部材が収容され、
該ボス部に円周壁部が設けられ、
該板ばね部材は、帯状金属板のばね本体を曲折して、両端部にコ字状部を設けるとともに、略中央部に凸部を設けて形成され、
該ボス部と該ノブ支持部とを嵌合させた状態で、該円周壁部の外周面が、該ばね収容部に収容された該板ばね部材の該凸部に当接する、
レジスタのダイヤルノブ装置において、
該ばね収容部の両側に、該板ばね部材の両側の該コ字状部を収容する第1収容部及び第2収容部が設けられ、該一方のコ字状部は外側端面が該第1収容部と第2収容部の何れか一方の外側壁面に当接し、他方のコ字状部の外側端面と他方の外側壁面との間に隙間が設けられたことを特徴とする。
本発明のレジスタのダイヤルノブ装置によれば、板ばね部材の一方のコ字状部の外側端面が、第1収容部と第2収容部のいずれか一方の外側壁面に当接しているため、一方の外側端面と一方の外側壁面との間に隙間がない。このため、本発明のダイヤルノブは、回動操作の初動時に、板ばね部材の移動が適度に規制され、“がたつき”や“もたつき”感の発生が抑制され、ダイヤルノブの回動操作時の操作フィーリングを改善することができる。
また、他方のコ字状部の外側端面と他方の外側壁面との間に隙間が設けられている。このため、本発明のダイヤルノブは、ダイヤルノブのボス部の円周壁部の板ばね部材から受ける弾性力が過大とならず、ダイヤルノブの回動操作を比較的軽く行うことができ操作フィーリングを改善することができる。
ここで、前記両側のコ字状部の長手方向の長さが等しく形成され、前記第1収容部又は前記第2収容部の長手方向の長さが、該第2収容部又は該第1収容部の長さより長く形成され、長い側の該第1収容部又は該第2収容部の外側壁面と一方の該コ字状部の外側端面との間に前記隙間が設けられ、他方の該コ字状部の外側端面が該第1収容部又は該第2収容部の外側壁面に当接した構成とすることができる。これによれば、本発明のダイヤルノブは、回動操作時の初動時の“がたつき”や“もたつき”感をより一層抑制することができ、ばね収容部の長い側の第1収容部又は第2収容部の外側壁面と一方のコ字状部の外側端面との間に隙間が設けられているため、短い側の第2収容部又は第1収容部に前記隙間が設けられている場合に比して、板ばね部材の撓みが規制されにくく、ダイヤルノブの回動操作方向に係らず板ばねからボス部の受ける荷重が略一定となり、ダイヤルノブの回動操作時の操作フィーリングをより改善することができる。
また、前記板ばね部材の前記凸部は、略円弧状の頂部から両側に延びる第1傾斜面と第2傾斜面を有して形成され、該第1傾斜面の傾斜角は、該第2傾斜面の傾斜角より小さく形成され、該第1傾斜面側の前記コ字状部の外側端面と前記外側壁面との間に前記隙間が設けられた構成とすることができる。上記ダイヤルノブ装置は、例えば、レジスタのダンパプレート、可動ルーバ又はバレルなどの開閉操作用に使用され、開から閉の操作と閉から開の操作とでは、通常、ダイヤルノブ始動荷重値に違いがあるが、本発明の板ばね部材の凸部は、略円弧状の頂部から両側に延びる第1傾斜面と第2傾斜面を有して形成され、第1傾斜面の傾斜角は、該第2傾斜面の傾斜角より小さく、第1傾斜面側のコ字状部の外側端面に隙間が形成されるので、板ばね部材の凸部は、ダイヤルノブの回動操作方向に係らず、開から閉の操作と閉から開の操作の始動荷重値の違いを、一層小さくすることができ、ダイヤルノブの回動操作時の操作フィーリングをより改善することができる。
また、前記第1傾斜面側の前記コ字状部は、前記第1収容部に収容され、該第1収容部の長手方向の長さが第2収容部の長さより長く形成され、該第1収容部の外側壁面と該コ字状部の外側端面との間に隙間が形成された構成とすることができる。これによれば、本発明のダイヤルノブは、ばね収容部の長い側の第1収容部の外側壁面とコ字状部の外側端面との間に隙間が設けられているため、短い側の第2収容部に隙間が設けられている場合に比して、板ばね部材の撓みが規制されることが少なく、ダイヤルノブの回動操作方向に係らず板ばねから受ける荷重が略一定となり、ダイヤルノブの回動操作時の操作フィーリングをより一層改善することができる。
また、前記第1傾斜面側の前記コ字状部の長手方向の長さは、第2傾斜面側の前記コ字状部の長さより長く形成された構成とすることができる。これによれば、本発明のダイヤルノブの板ばね部材は、長い側の第1収容部にコ字状部の長手方向の長さが長い側が収容され、短い側の第2収容部にコ字状部の長手方向の長さが短い側が収容され、ばね収容部長さとコ字状部長手方向の長さとが相関するため、板ばね部材の組付け時に取付け方向を誤ることがない。
また、両側のコ字状部の長さが等しく形成され、板ばね部材の凸部は、略円弧状に膨出し、且つ両側のコ字状部間の中央に形成された構成とすることができる。これによれば、本発明のダイヤルノブの板ばね部材は、板ばね部材の凸部を中心に、両側のコ字状部方向に対称形状となり、板ばね部材のコ字状部方向に対して取付け方向性が無いものとなる。このため、板ばね部材の取付けを誤ることがない。
また、コ字状部の内側端面の角部が面取りされて、面取部が形成された構成とすることができる。これによれば、面取部によって、ばね収容部への板ばね部材の収容が容易となるため、ダイヤルノブの組付け作業性を改善することができる。
本発明のレジスタのダイヤルノブ装置によれば、使用者は、回動操作の初動時に、“がたつき”や“もたつき”感の発生が抑制され、良好な操作フィーリングで、ダイヤルノブを回動操作することができる。
本発明の第1実施形態のレジスタの正面図である。 同レジスタの左側面図である。 同レジスタの背面側から見た斜視図である。 同レジスタの分解斜視図である。 図1のV−V断面図である。 リテーナの側部に設けたノブ支持部周辺を示す拡大図付き左側面図である。 リテーナ側部に設けたノブ支持部周辺を示す斜視図である。 板ばね部材をノブ支持部の近傍に装着する際の斜視図である。 (a)はダイヤルノブ、リンク部材、及びダンパ支持軸と板ばね部材との位置関係を示す、内側から見た側面図、(b)はその斜視図である。 (a)は板ばね部材の拡大背面図、(b)はその左側面図、(c)はその平面図である。 (a)は板ばね部材の拡大斜視図、(b)はその背面側から見た斜視図である。 板ばね部材をばね収容部に組み付ける際の説明断面図である。 ダンパプレートを閉鎖したときの、ダイヤルノブ、リンク部材、及びダンパ支持軸を内側から見た部分断面図である。 ダンパプレートを開放したときの、ダイヤルノブ、リンク部材、及びダンパ支持軸を内側から見た部分断面図である。 ノブ支持部とボス部周辺を示す説明断面図とその拡大図である。 別の実施形態のノブ支持部とボス部周辺を示す説明断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態の板ばね部材の拡大背面図、(b)はその左側面図、(c)はその平面図である。 (a)は同板ばね部材の拡大斜視図、(b)はその背面側から見た斜視図である。 同実施形態のノブ支軸周辺を示す説明断面図とその拡大図である。 (a)は本発明の第3実施形態の板ばね部材の拡大背面図、(b)はその左側面図、(c)はその平面図である。 (a)は同板ばね部材の拡大斜視図、(b)はその背面側から見た斜視図である。 同実施形態のノブ支軸周辺を示す説明断面図とその拡大図である。 (a)は従来のノブ支軸周辺を示す説明断面図とその拡大図、(b)は従来のノブ支軸周辺を示す説明断面図とその拡大図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、ダンパプレートを回動操作するためのレジスタのダイヤルノブ装置を例にとり説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、回動ルーバ又はバレルなどを回動操作するためのものであっても良い。なお、本明細書において、レジスタの各部の前後は、前が筐体の吹出口側で、後が吸入口側を意味する。
図1〜図15は、第1実施形態のレジスタのダイヤルノブ装置を示しており、このレジスタは、略方形断面のダクト状で、内部に通風路2aを有したリテーナ2と、リテーナ2の前部に嵌着されるベゼル1とを備え、図5に示すように、リテーナ2内には通風路2aがベゼル1の空気吹出口1aと連通して設けられる。空気吹出口1aの内側には、クロスフィン型の前可動ルーバ3と後可動ルーバ4が、フィンを相互に直交配置して配設される。
また、ベゼル1の前面部には、図1に示すように、空気吹出口1aとともにダイヤルノブ用のノブ用開口部1bが設けられ、ダンパ操作用のダイヤルノブ10のダイヤル部13がノブ用開口部1bから露出している。
図5に示すように、リテーナ2内の通風路2aの後部に、送風を止め或は風量を調整するためのダンパプレート8が、回動操作可能に配設される。ダンパプレート8は、通風路2aを閉鎖可能な板状に形成され、周縁部にスポンジゴム等のゴム状シートからなるシール材が取着される。ダンパプレート8はリテーナ2の通風路2a内で開閉回動するが、そのために、図4に示す如く、ダンパプレート8の一部側に、軸支部8aが突設され、軸支部8aはリテーナ2の側壁に設けた軸孔に回動可能に嵌入される。
図4に示すように、リテーナ2の壁部に、大径の孔部2bが設けられ、レバー部9aを有した大径のダンパ支持軸9が、外側からこの孔部2bに嵌入され、ダンパプレート8の他端部に設けた嵌着部8bに、ダンパ支持軸9の係止部9cが嵌着される。これにより、ダンパプレート8は、ダンパ支持軸9と軸支部8aとによって、リテーナ2の両側の側壁部で回動可能に軸支され、ダンパ支持軸9と共に回動可能に支持される。
また、図2に示すように、リテーナ2の側壁部には、棒状のばね線材9bがダンパ支持軸9の周面に弾性接触するように取付けられ、ダンパ支持軸9のがたつきを防止している。ダンパプレート8は、その縁部にスポンジシート等の軟質縁部が取着され、閉鎖時にはその軟質縁部を通風路2aの内周面に接触させて、密閉性を良好にしている。
図4,5に示すように、リテーナ2前部のベゼル1とリテーナ2との間に、前可動ルーバ3が配設され、前可動ルーバ3の後方(上流側)に後可動ルーバ4が配設される。前可動ルーバ3は、3本の前フィン3aを略横方向(水平方向)に間隔をおいて配置し、各前フィン3aは、左右に配設した軸受部に対し、両側の軸を介して回動可能に保持される。
また、各前フィン3aの一端に突設された連結軸には、1本のリンクバーが連結され、全ての前フィン3aが同期してその向きを上下に変え得る構造となっている。さらに、中央の前フィン3aには、スライドノブ5が左右に摺動可能に外嵌され、スライドノブ5に指を当てて前可動ルーバ3を上下に傾動させるとともに、左右方向にスライドさせて、後述の後可動ルーバ4を左右に傾動させるようになっている。
後可動ルーバ4は、図4,5に示す如く、5本の後フィン4aを縦方向に、間隔をおいて配置し、各後フィン4aは上下に配設した軸受部に対し、上下の軸を介して回動可能に保持される。また、各後フィン4aの一端に突設された連結軸に、図示しない1本のリンクバーが連結され、全ての後フィン4aが同期してその向きを左右に変え得る構造となっている。
後可動ルーバ4には、1本の後フィン4aの前部に、係合軸部や歯車部などの連係部が設けられ、スライドノブ5の後部に設けた係合脚部、ラック部などの被連係部と係合し、スライドノブ5を左右方向に摺動させたとき、後可動ルーバ4の後フィン4aの向きを左右に調整する構造となっている。
これにより、スライドノブ5は、その上下の回動操作により、前可動ルーバ3の各前フィン3aの向きを上または下に調整し、スライドノブ5の左右方向の摺動操作により、係合部を介して後可動ルーバ4の後フィン4aの左右方向を左または右に調整する。
図3,4に示すように、通風路2a内に配設されたダンパプレート8を開閉操作させるために、ダイヤルノブ10が、リテーナ2の前部の左側面に突設されたノブ支持部20に嵌め込まれ、回動操作可能に軸支される。図6〜図8に示すように、ノブ支持部20の中央に短い円筒状の支軸部21が設けられ、ダイヤルノブ10のボス部12がノブ支持部20の支軸部21に嵌入され、ダイヤルノブ10は回動可能に支持される。図1に示す如く、ダイヤルノブ10はノブ本体11の前部に、半円状のダイヤル部13を有し、ダイヤル部13は、装着された状態で、ベゼル1の左側に設けたノブ用開口部1bから前面に突出または露出する。
ダイヤルノブ10には、図9に示すように、略円板状のノブ本体11の中央にボス部12が設けられ、ボス部12には、操作荷重付与部材16を収容するために、略矩形箱状の収容部12dが設けられ、収容部12d内に操作荷重付与部材16が収容取着される。
ノブ本体11は、ダイヤル部13を含めて略円形枠状に形成され、ダイヤル部13と反対側にレバーリンク部15が突設される。図13,14に示すように、レバーリンク部15の先端にはリンク部材7が連結され、リンク部材7の他端はダンパプレート8のダンパ支持軸9のレバー部9aと連結される。これにより、ダイヤルノブ10を回動操作したとき、レバーリンク部15、リンク部材7、及びレバー部9aを介して、ダンパプレート8が回動し、通風路2aを開閉する構造となっている。
上記のように、ダイヤルノブ10は、ノブ本体11の略中央にボス部12が設けられ、ボス部12には箱状の収容部12dが設けられ、その収容部12d内に操作荷重付与部材16が収容固定される。この操作荷重付与部材16は、ポリオレフィン、ポリウレタン、スチレン、エチレン、ブチレン、コポリマーなどの熱可塑性エラストマー、シリコーンゴムなどの高分子弾性体から方形板状に形成され、その中央部には軸孔が形成される。ダイヤルノブ10を取り付ける場合、リテーナ2の左側に突設したノブ支持部20の支軸部21を操作荷重付与部材16の軸孔に嵌入するようにして、ダイヤルノブ10が回動操作可能に取り付けられる。
図9に示すように、ダイヤルノブ10のボス部12には、収容部12d内の操作荷重付与部材16の周囲を囲うように、円周壁部12aが設けられ、円周壁部12aの外周面は、ダイヤルノブ10がノブ支持部20に装着された状態で、リテーナ2側の板ばね部材30の凸部32が当接する構造である。これにより、ダイヤルノブ10の円周壁部12aの外周面が板ばね部材30のばね弾性力を凸部32を介して印加され、凸部32と円周壁部12a間に適度な摺動摩擦抵抗が生じる。ダイヤルノブ10を回動操作したとき、操作荷重付与部材16と支軸部21間の摩擦抵抗とともに、板ばね部材30の凸部32と円周壁部12a間に摺動摩擦抵抗が生じ、それらの摩擦抵抗により、安定した操作荷重がダイヤルノブ10の操作時に付与されるようになっている。なお、円周壁部12aの内周面に板ばね部材30の凸部32を接触させるように構成することもできる。
さらに、図9に示す如く、ボス部12の円周壁部12aの外周面には、所定の2箇所の角度位置(ダイヤルノブ10をダンパ開放位置及びダンパ閉鎖位置に操作したときの角度位置)の2箇所に、凹部12bが設けられる。これにより、ダイヤルノブ10をダンパ開放位置或はダンパ閉鎖位置まで回動操作したとき、凹部12bが板ばね部材30の凸部32が嵌まり、ダイヤルノブ10の使用者にはクリック感(節度感)が生じるようになっている。
一方、図6に示すように、リテーナ2の側壁に設けたノブ支持部20の近傍には、板ばね部材30のばね収容部22が設けられ、そのばね収容部22内に、後述する板ばね部材30が収容される。
板ばね部材30は、図10,11に示す如く、帯状金属板のばね本体を曲折して形成され、その両側端部には、コ字状部33,34がコ字状に曲げて形成され、その略中央部に凸部32が突出円弧状に曲げて形成されている。
板ばね部材30は、図10,11に示す如く、その凸部32を横断方向に通る中心線に対し、シンメトリーに形成され、両側のコ字状部33,34の長さL1とL2は同じに形成されている(図10(b))。また、両側のコ字状部33,34の内側端面33b,34bの角部が面取りされて、面取部35が形成されている(図10(a))。
ノブ支持部20に隣接するばね収容部22内には、図15に示す如く、その両側に、板ばね部材30の外側端面33a,34aが係止する外側壁面23a,24aが形成され、板ばね部材30を挿入したとき、板ばね部材30の両端部に設けたコ字状部33,34を収容する第1収容部23と第2収容部24とが両側に分かれて設けられる。また、ばね収容部22の中央寄りには、板ばね部材30のコ字状部33,34の内側端面33b,34bが係止可能な内側壁面23b,24bが設けられる。図15に示すように、コ字状部34を収容する第2収容部24の長手方向の長さL4は、コ字状部33を収容する第1収容部23の長さL3より長く設けられている。このため、コ字状部33は外側端面33aが第1収容部23の外側壁面23aに当接し、コ字状部34の外側端面34aと第2収容部24の外側壁面24aとの間に隙間C3が生じるようになっている。なお、図16に示すように、隙間は、上側のコ字状部33の上側に隙間C4として設けることもできる。この場合、図16に示す如く、第1収容部23の長手方向の長さL5を、第2収容部24の長さL6より長く形成する。これにより、上側のコ字状部33の外側端面33aと第1収容部23の外側壁面23a間に隙間C4が生じ、下側のコ字状部34の外側端面34aが第2収容部24の外側壁面24aに当接し、板ばね部材30はばね収容部22内に収容される。
レジスタの組み立て時に、ダイヤルノブ10をリテーナ2に取り付ける場合、先ず、板ばね部材30を、リテーナ2の側壁に設けたノブ支持部20近傍のばね収容部22内に挿入し(図8)、板ばね部材30の両端のコ字状部33,34を、各々ばね収容部22内の第1収容部23、第2収容部23内に挿入し、板ばね部材30が取り付けられる(図7)。板ばね部材30は、両側のコ字状部33,34の内側端面33b,34bの角部が面取りされて、面取部35が形成されているため、面取部35によって、引っ掛かりが少なくなり、ばね収容部22への板ばね部材30の収容作業が容易となる。次に、ボス部12の収容部12d内に操作荷重付与部材16を取り付けた状態で、リテーナ2の側壁部に突設されたノブ支持部20の支軸部21に、操作荷重付与部材16の中央の軸孔を嵌め込むように、ダイヤルノブ10のボス部12がノブ支持部20の外周部に、回動可能に嵌入され、ダイヤルノブ10が取り付けられる。そして、この状態で、ノブ支持部20近傍のばね収容部22に取り付けた板ばね部材30の凸部32が、ボス部12の円周壁部12aの外周面或いは凹部12bに当接する状態となる(図13,14)。
一方、ダンパプレート8は、図4に示す如く、リテーナ2の通風路2a内に、その端部に設けた軸支部8aを内側から嵌めるように挿入され、リテーナ2の側壁の孔部2bから、ダンパ支持軸9の係止部9cを挿入し、ダンパプレート8の嵌着部8bに外側から嵌着させて、ダンパプレート8が通風路2a内に取り付けられる。これにより、ダンパプレート8は、軸支部8aとダンパ支持軸9とによって、通風路2a内で上下に回動可能に軸支される。
次に、ダイヤルノブ10のレバーリンク部15とダンパプレート8のダンパ支持軸9のレバー部9a間に、リンク部材7が連結される。これにより、例えば図13のように、ダイヤルノブ10のダイヤル部13を下側に回動させたとき、図5の如く、ダンパプレート8が通風路2aを閉鎖するように回動し、図14のように、ダイヤルノブ10のダイヤル部13を上側に回動させたとき、ダンパプレート8が通風路2aを開放するように回動する。このダンパプレート8の閉鎖時と開放時には、ダイヤルノブ10の円周壁部12aの凹部12bが、ノブ支持部20側の板ばね部材30の凸部32に係合し、ダイヤルノブ10を回動操作する使用者には、適度なクリック感(節度感)が閉鎖時と開放時に生じることとなる(図15)。
上記構成のダイヤルノブ10を備えたレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の通風路2aから空気吹出口1aを通して吹き出される。
空気の吹出向きを上または下に調整する場合、図5のように、スライドノブ5を上または下に操作すると、前可動ルーバ3の前フィン3aが回動して、その向きが上下に変化し、空気の吹出方向が上下に調整される。
空気の吹出向きを左右に調整する場合、スライドノブ5を右または左に摺動操作すると、後可動ルーバ4の後フィン4aが、その上下の回動軸を軸に回動し、その左右の向きが所定の角度範囲で変化し、空気の吹出方向が左右に調整される。
送風を止めまたは絞り或は逆に通風路2aを開く場合、ベゼル1の正面左側のダイヤルノブ10を指などで上または下に押して回動させる(図13,14)。このとき、ダイヤルノブ10はノブ支持部20の支軸部21を軸に回動し、その回動力がリンク部材7を介してダンパプレート8に伝達される。
ダイヤルノブ10の回動操作時、支軸部21の外周面と操作荷重付与部材16の内周面間に適度な摩擦抵抗が生じるとともに、ボス部12の円周壁部12aの外周面がノブ支持部20近傍の板ばね部材30の凸部32に接触するため、それらの接触による摩擦抵抗が安定して発生し、これにより、ダイヤルノブ10の回動操作には、適度な操作荷重が安定して付与されることとなる。
また、図15に示す如く、板ばね部材30の一方のコ字状部33の外側端面33aが、第1収容部23の外側壁面23aに当接し、隙間がなく、他方のコ字状部34の外側端面34aと他方の外側壁面24aとの間に隙間C3が設けられている。このため、本発明のダイヤルノブ10は、回動操作の初動時に、板ばね部材30の移動が適度に規制され、“がたつき”や“もたつき”感の発生が抑制され、ダイヤルノブ10の回動操作時の操作フィーリングを改善することができるとともに、ダイヤルノブ10のボス部12の円周壁部12aの板ばね部材30から受ける弾性力が過大とならず、ダイヤルノブ10の回動操作を比較的軽く行うことができ操作フィーリングを改善することができる。このような作用効果は、図16に示すように、第1収容部23内に隙間C4を設けた場合でも、同様に奏することができる。
図17〜図19は第2実施形態のレジスタのダイヤルノブ装置を示している。このレジスタのダイヤルノブ装置では、図17(b)に示すように、非二等辺三角形状の凸部を有した板ばね部材40が、ばね収容部61(図19)内に収容されて使用される。
板ばね部材40の凸部は、図17,18に示すように、略円弧状の頂部42から両側に延びる第1傾斜面42aと第2傾斜面42bを有し、第1傾斜面42aの傾斜角αが第2傾斜面42bの傾斜角βより小さく形成されている。また、図17(b)のように、第1傾斜面42a側のコ字状部43の長手方向の長さL7は、第2傾斜面42b側の前記コ字状部44の長さL8より長く形成されている。
図19に示すように、第1傾斜面42a側のコ字状部43が第1収容部63に収容され、第1収容部63の長手方向の長さL11は、第2収容部64の長さL12より長く形成され、第1収容部63の外側壁面63aとコ字状部43の外側端面43aとの間に隙間C5が形成され、他方の第2収容部64内に収容される第2傾斜面42b側のコ字状部44は、外側端面aが第2収容部64の外側壁面64aに当接している。
ダイヤルノブ装置が、レジスタのダンパプレートの開閉操作用に使用される場合、ダンパの開から閉の操作と閉から開の操作とでは、通常、閉から開の操作が開から閉の操作に比して、始動荷重が大きく、ダイヤルノブ始動荷重値に違いがある。このような、ダンパの閉から開の始動荷重を小さくするために、板ばね部材40の凸部は、図17,18に示すように、略円弧状の頂部42から両側に延びる第1傾斜面42aと第2傾斜面42bが相違した傾斜角で形成され、第1傾斜面42aの傾斜角αは該第2傾斜面42bの傾斜角βより小さく形成されている。さらに、図19に示すように、第1傾斜面42a側のコ字状部43の外側端面43aと第1収容部63の外側壁面63aとの間に隙間C5が形成される。これにより、閉から開の始動荷重を小さくし、板ばね部材40の凸部は、ダイヤルノブの回動操作方向に係らず、開から閉の操作と閉から開の操作の始動荷重値の違いを、一層小さくすることができ、ダイヤルノブ10の回動操作時の操作フィーリングをより改善することができる。
すなわち、図19に示すように、第1傾斜面42a側のコ字状部43は、第1収容部63に収容されるが、第1収容部63の長手方向の長さL11が第2収容部の長さL12より長く形成され、第1収容部63の外側壁面63aと、第1傾斜面42a側のコ字状部43の外側端面43aとの間に、隙間C5が形成される。ダンパを閉から開にする場合、ダイヤルノブ10のボス部12は、図19の下側(反時計方向)に回動する。このとき、ダイヤルノブ10のボス部12の凹部12bは、傾斜角の小さい第1傾斜面42aに摺接して下側に動くので、始動荷重が小さくなる。また、ばね収容部61の長い側の第1収容部63の外側壁面63aとコ字状部43の外側端面43aとの間に隙間C5が設けられているため、板ばね部材40の撓みが規制されることが少なく、ダイヤルノブ10の操作時に板ばねから受ける荷重が低減され、ダイヤルノブの回動操作時の操作フィーリングを改善することができる。
また、板ばね部材40は、図17に示すように、第1傾斜面42a側のコ字状部43の長手方向の長さL7が、第2傾斜面42b側のコ字状部44の長さL8より長く形成されている。このため、このダイヤルノブの板ばね部材40は、図19に示すように、長い側の第1収容部63(L11)にコ字状部43の長手方向の長さが長い側(L7)が収容され、短い側の第2収容部64(L12)にコ字状部44の長手方向の長さが短い側(L8)が収容され、ばね収容部長さとコ字状部長手方向の長さとが相関するため、板ばね部材の組付け時に取付け方向を誤ることがない。
図20〜図22は第3実施形態のレジスタのダイヤルノブ装置を示している。このレジスタのダイヤルノブ装置では、両側のコ字状部53,54の長さが等しく、且つ、第1傾斜面52aと第2傾斜面52bを有した板ばね部材50が、使用される。
この板ばね部材50の凸部は、図20,21に示すように、略円弧状の頂部52から両側に延びる第1傾斜面52aと第2傾斜面52bを有し、第1傾斜面52aの傾斜角αが第2傾斜面52bの傾斜角βより小さく形成されている。また、図20(b)のように、第1傾斜面52a側のコ字状部53の長手方向の長さL9は、第2傾斜面52b側の前記コ字状部54の長さL10と等しく形成されている。
図22に示すように、第1傾斜面52a側のコ字状部53は、第1収容部73に収容されるが、第1収容部73の長手方向の長さL13は、第2収容部74の長さL14より長く形成され、第1収容部73の外側壁面73aとコ字状部53の外側端面53aとの間に隙間C6が形成され、他方の第2収容部74内に収容される第2傾斜面52b側のコ字状部54は、外側端面54aが第2収容部74の外側壁面74aに当接している。さらに、板ばね部材50の凸部は、図20,21に示すように、略円弧状の頂部52から両側に延びる第1傾斜面52aと第2傾斜面52bを有して形成され、第1傾斜面52aの傾斜角αは該第2傾斜面52bの傾斜角βより小さく形成され、第1傾斜面52a側のコ字状部53の外側端面53aと第1収容部73の外側壁面73aとの間に隙間C6が形成される。このため、ダイヤルノブ10の回動操作時、板ばね部材50の凸部の撓みの規制が少なく、ダイヤルノブ10の回動操作方向に係らず、ダンパの開から閉の操作と閉から開の操作の始動荷重値の違いを、上記と同様、小さくすることができ、ダイヤルノブ10の回動操作時の操作フィーリングをより改善することができる。
なお、上記実施形態では、ダンパプレートの開閉用のダイヤルノブを上下に回動操作する例について説明したが、レジスタの可動ルーバやバレルの回動操作用のダイヤルノブに適用することもでき、ダイヤルノブを水平横方向に設けて、左右方向に回動操作する形態での適用も可能である。
1…ベゼル、1a…空気吹出口、1b…ノブ用開口部、2…リテーナ、2a…通風路、2b…孔部、3…前可動ルーバ、3a…前フィン、4…後可動ルーバ、4a…後フィン、5…スライドノブ、7…リンク部材、8…ダンパプレート、8a…軸支部、8b…嵌着部、9…ダンパ支持軸、9a…レバー部、9b…線材、9c…係止部、10…ダイヤルノブ、11…ノブ本体、12…ボス部、12a…円周壁部、12b…凹部、12d…収容部、13…ダイヤル部、15…レバーリンク部、16…操作荷重付与部材、20…ノブ支持部、21…支軸部、22…ばね収容部、23…第1収容部、23a…外側壁面、23b…内側壁面、24…第2収容部、24a…外側壁面、30…ばね部材、32…凸部、33…コ字状部、33a…外側端面、33b…内側端面、34…コ字状部、34a…外側端面、34b…内側端面、35…面取部、40…ばね部材、42…頂部、42a…第1傾斜面、42b…第2傾斜面、43…コ字状部、43a…外側端面、44…コ字状部、50…ばね部材51…コ字状部、52…頂部、52a…第1傾斜面、52b…第2傾斜面、53…コ字状部、53a…外側端面、54…コ字状部、61…ばね収容部、63…第1収容部、63a…外側壁面、64…第2収容部、70…円周壁部、71…ばね収容部、73…第1収容部、73a…外側壁面、74…第2収容部、C1,C3,C4,C5,C6…隙間。

Claims (7)

  1. レジスタのリテーナ側に設けられたダイヤルノブ用のノブ支持部と、該ノブ支持部にボス部を回動可能に嵌合させて取付けられる該ダイヤルノブとを備え、
    該リテーナ側に設けられたばね収容部に板ばね部材が収容され、
    該ボス部に円周壁部が設けられ、
    該板ばね部材は、帯状金属板のばね本体を曲折して、両端部にコ字状部を設けるとともに、略中央部に凸部を設けて形成され、
    該ボス部と該ノブ支持部とを嵌合させた状態で、該円周壁部の外周面が、該ばね収容部に収容された該板ばね部材の該凸部に当接する、
    レジスタのダイヤルノブ装置において、
    該ばね収容部の両側に、該板ばね部材の両側の該コ字状部を収容する第1収容部及び第2収容部が設けられ、該一方のコ字状部は外側端面が該第1収容部と第2収容部の何れか一方の外側壁面に当接し、他方のコ字状部の外側端面と他方の外側壁面との間に隙間が設けられたことを特徴とするレジスタのダイヤルノブ装置。
  2. 前記両側のコ字状部の長手方向の長さが等しく形成され、前記第1収容部又は前記第2収容部の長手方向の長さが、該第2収容部又は該第1収容部の長さより長く形成され、長い側の該第1収容部又は該第2収容部の外側壁面と一方の該コ字状部の外側端面との間に前記隙間が設けられ、他方の該コ字状部の外側端面が該第1収容部又は該第2収容部の外側壁面に当接したことを特徴とする請求項1に記載のレジスタのダイヤルノブ装置。
  3. 前記板ばね部材の前記凸部は、略円弧状の頂部から両側に延びる第1傾斜面と第2傾斜面を有して形成され、該第1傾斜面の傾斜角は、該第2傾斜面の傾斜角より小さく形成され、該第1傾斜面側の前記コ字状部の外側端面と前記外側壁面との間に前記隙間が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレジスタのダイヤルノブ装置。
  4. 前記第1傾斜面側の前記コ字状部は、前記第1収容部に収容され、該第1収容部の長手方向の長さが第2収容部の長さより長く形成され、該第1収容部の外側壁面と該コ字状部の外側端面との間に隙間が形成されたことを特徴とする請求項3に記載のレジスタのダイヤルノブ装置。
  5. 前記第1傾斜面側の前記コ字状部の長手方向の長さは、第2傾斜面側の前記コ字状部の長さより長く形成されたことを特徴とする請求項4に記載のレジスタのダイヤルノブ装置。
  6. 前記両側のコ字状部の長さが等しく形成され、前記板ばね部材の凸部は、略円弧状に膨出し、且つ両側のコ字状部間の中央に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレジスタのダイヤルノブ装置。
  7. 前記コ字状部の内側端面の角部が面取りされて、面取部が形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレジスタのダイヤルノブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019188845A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 豊田合成株式会社 レジスタ

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