JP3189745U - レジスタのダイヤルノブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイヤルノブの操作時に適度な操作荷重を付与し、良好な操作フィーリングでダイヤルノブを操作することができるレジスタのダイヤルノブ装置を提供する。
【解決手段】ダイヤルノブ10のノブ本体11にボス部が設けられ、ボス部には収容部が設けられ、軸孔を有した高分子弾性体の操作荷重付与部材16が収容部に収容される。ボス部の外周部に円周壁部が設けられる。リテーナ2にノブ支軸20が設けられ、ノブ支軸20の近傍に、凸部を有する板ばね部材23が取り付けられる。板ばね部材23の凸部が円周壁部の外周面に接触し、円周壁部の外周面には、板ばね部材23の凸部が係合可能な凹部が設けられる。ダイヤルノブ10は、ノブ支軸20に操作荷重付与部材16の軸孔を嵌入させて取り付けられる。
【選択図】図6
【解決手段】ダイヤルノブ10のノブ本体11にボス部が設けられ、ボス部には収容部が設けられ、軸孔を有した高分子弾性体の操作荷重付与部材16が収容部に収容される。ボス部の外周部に円周壁部が設けられる。リテーナ2にノブ支軸20が設けられ、ノブ支軸20の近傍に、凸部を有する板ばね部材23が取り付けられる。板ばね部材23の凸部が円周壁部の外周面に接触し、円周壁部の外周面には、板ばね部材23の凸部が係合可能な凹部が設けられる。ダイヤルノブ10は、ノブ支軸20に操作荷重付与部材16の軸孔を嵌入させて取り付けられる。
【選択図】図6
Description
本考案は、自動車室内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるレジスタにおいて、ダンパプレート、可動ルーバ或はバレルなどを回動操作するためのレジスタのダイヤルノブ装置に関する。
自動車用の空調用レジスタとして、風向等を調整するためにベゼル内に横可動ルーバと縦可動ルーバを配設し、その可動ルーバを設けた通風路の上流側に、送風を止め或は風量を調整するダンパプレートが開閉可能に設けられたレジスタが、使用されている。
このレジスタで使用されるダンパ機構は、通風路内にダンパプレートが軸支されると共に、手動操作用のダイヤルノブがリテーナの前面側部に枢支され、そのダイヤルノブの後部に設けた歯部に、ダンパアームが連係してダンパプレートの軸に連結され、ダイヤルノブの操作によりダンパプレートを回動させて、送風を止め或は風量を調整するように構成される。
ところで、手動操作によりダイヤルノブを操作してダンパプレートを回動させる場合、あまり軽く動き過ぎると、任意の位置で止めにくい等の操作性の悪さがあり、また、風圧や振動によりダンパプレートが自然に回動してしまう不具合がある。
そこで、本出願人は、下記特許文献1により、ダイヤルノブの支軸を軸支するボス部に、操作荷重付与部材を嵌着し、ダイヤルノブの回動操作時に、操作荷重付与部材と支軸間の摩擦抵抗により、操作荷重を付与するようにしたレジスタを提案した。
このレジスタは、ダイヤルノブのノブ本体に円弧状の表皮保持部が形成され、表皮保持部には軟質合成樹脂製の軟質表皮部が被覆して取着され、ノブ本体を回動可能に軸支するノブ支持軸を嵌入するためのボス部がノブ本体に設けられ、ボス部には操作荷重付与部を収容するための収容部が形成され、収容部には軟質表皮部と一体に軟質合成樹脂製の操作荷重付与部が配設される構造である。
しかしながら、この従来のダイヤルノブは、ノブ本体の軟質表皮部とボス部の操作荷重付与部が一体に形成されるため、軟質表皮部と操作荷重付与部の材質が同一となるので、ボス部の操作荷重を軟質表皮部とは無関係に独自に設定することができない。このため、レジスタの型式や構造に応じてダイヤルノブの操作荷重を任意に設定することが難しく、良好な操作フィーリングでダイヤルノブの操作を行なうことができるレジスタのダイヤルノブ装置が要望されていた。
また、この従来のダイヤルノブは、節度感を生じさせるために、固定側とダイヤルノブ側に各々凸部を設け、ダンパプレートの開閉操作時に、凸部が凸部を乗り越えるようにして、節度感を生じさせている。このため、ダイヤルノブの凸部が固定側の凸部を乗り越える際、比較的大きい荷重がダイヤルノブに発生し、ダイヤルノブの動きを悪化させる課題があった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、ダイヤルノブの操作時に適度な操作荷重を付与するとともに、スムーズな節度感を生じさせ、良好な操作フィーリングでダイヤルノブを操作することができるレジスタのダイヤルノブ装置を提供することを目的とする。
本考案に係るレジスタのダイヤルノブ装置は、ダイヤルノブが、ノブ支軸及び該ノブ支軸と嵌合するボス部を介して、リテーナの一部に回動操作可能に軸支されるレジスタのダイヤルノブ装置において、該ダイヤルノブのノブ本体に該ボス部が設けられ、該ボス部に設けた収容部に、軸孔を有した高分子弾性体の操作荷重付与部材が収容され、該ボス部の外周部に円周壁部が設けられ、該リテーナの一部に該ノブ支軸が設けられ、凸部を有する板ばね部材が該凸部を該円周壁部の周面に接触させて該ノブ支軸の近傍に取り付けられ、該円周壁部の周面には該板ばね部材の該凸部が係合可能な凹部が設けられ、該ダイヤルノブは、該ノブ支軸に該操作荷重付与部材の軸孔を嵌入させ、該円周壁部の周面を該板ばね部材の該凸部に接触させて軸支されたことを特徴とする。
この発明のダイヤルノブ装置によれば、ダイヤルノブを回動操作したとき、操作荷重付与部材とノブ支軸との摩擦抵抗及び板ばね部材の凸部とボス部の円周壁部の周面との摩擦抵抗により操作荷重が生じ、良好な操作フィーリングでダイヤルノブを回動操作することができる。
また、ダンパ開閉時などでは、板ばね部材の凸部と円周壁部の凹部との係合により、節度感を生じさせるので、スムーズな節度感を発生させ、良好な操作フィーリングでダイヤル操作を行なうことができる。
さらに、ボス部の外周部の円周壁部に板ばね部材の凸部を接触させているため、円周壁部の半径を比較的小さくすることができ、これにより、ダイヤルノブの全回動角度範囲で安定した摩擦抵抗つまり操作荷重を付与することができる。
ここで、上記板ばね部材は、ばね本体の両側部に略コ字状に曲折されたコ字状部が設けられ、ばね本体の略中央には円弧状に曲げた凸部を設けることができる。また、上記ノブ支軸の近傍には板ばね部材を組み付けるためのばね収納部が設けられ、ばね収納部内に板ばね部材両側のコ字状部を係止させる係止部を設けることができる。これによれば、板ばね部材をダイヤルノブの円周壁部の対向位置に、容易に且つ確実に取り付けることができる。
この考案のレジスタのダイヤルノブ装置によれば、ダイヤルノブの操作時に適度な操作荷重を付与するとともに、スムーズな節度感を生じさせ、良好な操作フィーリングでダイヤルノブを操作することができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は車両のインストルメントパネルなどに装着される空調用のレジスタの正面図を示し、図2は同レジスタの右側面図を示す。図6は、リテーナ2及びダイヤルノブ10の分解斜視図を示している。
このレジスタは、略方形断面のダクト状に形成されたリテーナ2とリテーナ2の前部に嵌着されるベゼル1を備え、図1、6に示すように、リテーナ2内には通風路2aがベゼル1の空気吹出口1aと連通して設けられている。また、ベゼル1の前面部には、図1に示すように、空気吹出口1aとともにダイヤルノブ用のノブ用開口部1bが設けられている。なお、レジスタの前部、後部は、通風路2aを流れる空気流の下流側を前部とし、上流側を後部として記述する。
リテーナ2内の通風路2aの後部に、送風を止め或は風量を調整するためのダンパプレート8が、回動操作可能に配設される。ダンパプレート8は、通風路2aを閉鎖可能な板状に形成され、ダンパプレート8の一端部にはリテーナ2の側壁に設けた軸孔に嵌入される軸支部が設けられる。また、リテーナ2の他方の側壁には大径の孔部2bが設けられ、レバー部9aを有した大径のダンパ支持軸9が外側からこの孔部2bに嵌入され、ダンパプレート8の他端部(左側)に嵌着される。
これにより、ダンパプレート8は、ダンパ支持軸9と軸支部とによって、リテーナ2の両側の側壁部で回動可能に支持され、ダンパ支持軸9と共に回動可能に支持される。なお、図2に示すように、リテーナ2の側壁部には、棒状のばね線材9bがダンパ支持軸9の周面に弾性接触するように取り付けられ、ダンパ支持軸9のガタツキを防止している。また、ダンパプレート8は、その縁部にスポンジシート等の軟質縁部が取着され、閉鎖時にはその軟質縁部を通風路2aの内周面に接触させて、密閉性を良好にしている。
図1に示すように、リテーナ2前部のベゼル1とリテーナ2との間に、前可動ルーバ3が配設され、前可動ルーバ3の後方(上流側)に後可動ルーバ4が配設される。前可動ルーバ3は、複数の前フィン3aを略横方向(水平方向)に間隔をおいて配置し、各前フィン3aは両側の軸を介してリテーナ2の前部両側壁部に回動可能に保持される。また、各前フィン3aの一端に突設された偏心軸には、図示しない1本のリンクバーが連結され、全ての前フィン3aが同期してその向きを上下に変え得る構造となっている。
後可動ルーバ4は、図1に示す如く、複数の後フィン4aを縦方向に、間隔をおいて配置し、各後フィン4aは上下に突設された軸を介してリテーナ2の前部上下壁部に回動可能に保持される。また、各後フィン4aの一端に突設された偏心軸に、図示しない1本のリンクバーが連結され、全ての後フィン4aが同期してその向きを左右に変え得る構造となっている。
さらに、後可動ルーバ4には、1本の後フィン4aの前部に、扇形歯車部などの連係部が設けられ、スライドノブ5の後部に設けた歯車部などの被連係部と係合し、スライドノブ5を左右方向に摺動させたとき、後可動ルーバ4の後フィン4aの向きを左右に調整する構造となっている。スライドノブ5は、前可動ルーバ3の1つの前フィン3aに対し、前方に突き出す形態で水平方向に、摺動可能に外嵌される。
スライドノブ5は、その上下の回動操作により、前可動ルーバ3の各前フィン3aの向きを上または下に調整し、スライドノブ5の左右方向の摺動操作により、係合部を介して後可動ルーバ4の後フィン4aの左右方向を左または右に調整する構造となっている。
図1、図6に示すように、通風路2a内に配設されたダンパプレート8を回動させるために、ダイヤルノブ10が、リテーナ2の前部の右側面に突設されたノブ支軸20により、回動操作可能に軸支される。ダイヤルノブ10のノブ本体11には半円状のダイヤル部13と円弧状枠部14が設けられ、ダイヤル部13はベゼル1の右側に設けたノブ用開口部1bから前面に露出して配設される。
ダイヤルノブ10には、図6〜図9に示すように、略円板状のノブ本体11の中央にボス部12が設けられ、ボス部12には、操作荷重付与部材16を収容するために、略矩形箱状の収容部12dが設けられ、収容部12d内に操作荷重付与部材16が収容取着される。
図7、8に示すように、ノブ本体11は、基本的には、ダイヤル部13と円弧状枠部14とから略円形枠状に形成され、円弧状枠部14にレバーリンク部15が側方に突設して形成される。図2に示すように、レバーリンク部15の先端にはリンク部材7が連結され、リンク部材7の他端はダンパプレート8のダンパ支持軸9のレバー部9aと連結される。これにより、ダイヤルノブ10を回動操作したとき、レバーリンク部15、リンク部材7、及びレバー部9aを介して、ダンパプレート8が回動し、通風路2aを開閉する構造となっている。
上記のように、ダイヤルノブ10は、ノブ本体11の略中央にボス部12が設けられ、ボス部12には箱状の収容部12dが設けられ、その収容部12d内に操作荷重付与部材16が収容固定される。この操作荷重付与部材16は、ポリオレフィン、ポリウレタン、スチレン、エチレン、ブチレン、コポリマーなどの熱可塑性エラストマー、シリコーンゴムなどの高分子弾性体から方形板状に形成され、その中央部には軸孔が形成される。ダイヤルノブ10を取り付ける場合、リテーナ2側に突設したノブ支軸20を操作荷重付与部材16の軸孔に嵌入するようにして、ダイヤルノブ10が回動操作可能に取り付けられる。
図7,8に示すように、ダイヤルノブ10のボス部12には、収容部12d内の操作荷重付与部材16の周囲を囲うように、円周壁部12aが設けられ、円周壁部12aの外周面には、リテーナ2側の板ばね部材23の凸部23aが接触する構造となっている。これにより、ダイヤルノブ10を回動操作したとき、操作荷重付与部材16とノブ支軸20間の摩擦抵抗とともに、板ばね部材23の凸部23aと円周壁部12a間に摺動摩擦抵抗が生じ、それらの摩擦抵抗により、安定した操作荷重が付与されるようになっている。なお、円周壁部12aの内周面に板ばね部材の凸部を接触させるように構成することもできる。
さらに、ボス部12の円周壁部12aの外周面には、所定の2箇所の角度位置(ダイヤルノブ10をダンパ開放位置及びダンパ閉鎖位置に操作したときの角度位置)に凹部12bが設けられる。
一方、図3に示すように、リテーナ2の側壁に設けたノブ支軸20の近傍には、板ばね部材23のばね収納部22が設けられ、そのばね収納部22内に、図9に示すような板ばね部材23が収納される。ばね収納部22内には、図4に示すように、その両側に係止部22aが形成され、板ばね部材23を挿入したとき、板ばね部材23の両端部に設けたコ字状部23bが係止部22aに係止される構造となっている。
板ばね部材23は、図9に示す如く、帯状のばね本体を曲折して形成され、その略中央部には凸部23aが凸状に曲げて形成される。さらに、その両側端部には、コ字状部23bがコ字状に曲げて形成される。このような形状の板ばね部材23は、上記のように、リテーナ2の側壁に設けたノブ支軸20近傍のばね収納部22内に挿入されるが、このとき、板ばね部材23の両端のコ字状部23bが係止部22aに係止され、その状態で、板ばね部材23の凸部23aがノブ支軸20側(ダイヤルノブ10の円周壁部12a側)を向き、ダイヤルノブ10の装着時には、その凸部23aが円周壁部12aの外周面に接触するようになっている。
これにより、ダイヤルノブ10をダンパ開放位置まで操作したとき、板ばね部材23の凸部23aが円周壁部12aの凹部12bに係合し、同様に、ダイヤルノブ10をダンパ閉鎖位置まで操作したとき、板ばね部材23の凸部23aが円周壁部12aの凹部12bに係合し、ダンパプレート8の閉鎖位置と開放位置で適度な節度感が得られる構造である。
ダイヤルノブ10をリテーナ2に取り付ける場合、ボス部12の収容部12d内に操作荷重付与部材16を取り付けた状態で、図6に示すように、リテーナ2の側壁部に突設されたノブ支軸20に、操作荷重付与部材16の中央の軸孔を嵌め込むように取り付ける。このとき、ボス部12の円周壁部12aがノブ支軸20の外周部に進入し、ノブ支軸20近傍のばね収納部22に取り付けた板ばね部材23が、その凸部23aを円周壁部12aの外周面に接触する状態となる。そして、ダイヤルノブ10のレバーリンク部15とダンパプレート8のダンパ支持軸9のレバー部9a間に、リンク部材7が連結される。これにより、図10のように、ダイヤルノブ10のダイヤル部13を下側に回動させたとき、ダンパプレート8が通風路2aを閉鎖するように回動し、図11のように、ダイヤルノブ10のダイヤル部13を上側に回動させたとき、ダンパプレート8が通風路2aを開放するように回動する。
上記構成のダイヤルノブ10を備えたレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の通風路2aから空気吹出口1aを通して吹き出される。
空気の吹出向きを上または下に調整する場合、スライドノブ5を上または下に操作すると、前可動ルーバ3の前フィン3aが回動して、その向きが上下に変化し、空気の吹出方向が上下に調整される。
空気の吹出向きを左右に調整する場合、スライドノブ5を右または左に摺動操作すると、後可動ルーバ4の後フィン4aが、その上下の回動軸を軸に回動し、その左右の向きが所定の角度範囲で変化し、空気の吹出方向が左右に調整される。
送風を止めまたは絞り或は逆に通風路2aを開く場合、ベゼル1の正面右側のダイヤルノブ10を指などで上または下に押して回動させる。このとき、ダイヤルノブ10はノブ支軸20を軸に回動し、その回動力がリンク部材7を介してダンパプレート8に伝達される。
ダイヤルノブ10の回動操作時、ノブ支軸20の外周面と操作荷重付与部材16の内周面間に適度な摩擦抵抗が生じるともに、ボス部12の円周壁部12aの外周面がノブ支軸20近傍の板ばね部材23の凸部23aに接触するため、それらの接触による摩擦抵抗が安定して発生し、これにより、ダイヤルノブ10の回動操作には、適度な操作荷重が安定して付与されることとなる。
つまり、ダイヤルノブ10の回動操作時の操作荷重を、操作荷重付与部材16とともに板ばね部材23の摩擦抵抗で生じさせるため、何れか一方の摩擦抵抗が減少した場合でも、必要な摩擦抵抗を発生させ、適度は操作荷重を安定して生じさせることができる。さらに、ボス部12の外周部の円周壁部12aに板ばね部材23の凸部23aを接触させているため、円周壁部12aの半径を比較的小さくすることができ、これにより、ダイヤルノブ10の全回動角度範囲で安定した摩擦抵抗つまり操作荷重を発生させることができる。
ダイヤルノブ10の回動力は、そのレバーリンク部15からリンク部材7、レバー部9a、及びダンパ支持軸9を介してダンパプレート8に伝達される。これにより、ダイヤルノブ10を下側に回動操作したとき、ダンパプレート8は、通風路2aの閉鎖方向に回動し、その閉鎖位置で、図10に示すように、ボス部12の円周壁部12aの一方の凹部12bが、板ばね部材23の凸部23aと係合するので、ダンパ閉鎖時に良好な節度感が得られることとなる。また、ダイヤルノブ10を上側に回動操作したとき、ダンパプレート8は、通風路2aの開放方向に回動し、その開放位置で、図11に示すように、ボス部12の円周壁部12aの他方の凹部12bが、板ばね部材23の凸部23aと係合するので、ダンパ開放時に良好な節度感が得られることとなる。
従来のダイヤルノブでは、凸部が固定側の凸部を乗り越えて節度感を生じさせていたため、比較的大きな操作荷重が生じていたが、このダイヤルノブ10では、円周壁部12aの凹部12bに板ばね部材23の凸部23aが係合して節度感が発生するので、ダンパ開閉時にはスムーズな節度感を生じさせることができる。
このように、ダイヤルノブ10を回動操作したとき、操作荷重付与部材16とノブ支軸20との摩擦抵抗に加えて、板ばね部材23の凸部23aとボス部12の円周壁部12aの外周面との摩擦抵抗により操作荷重が生じるため、良好な操作フィーリングを安定して生じさせることができるとともに、ダンパ開閉時には、板ばね部材23の凸部23aと円周壁部12aの凹部12bとの係合により、良好な節度感を生じさせることができる。
なお、上記実施形態では、ダンパプレート8の操作用にダイヤルノブ10を使用した例を説明したが、前可動ルーバ、後可動ルーバの回動操作用に本考案のダイヤルノブ装置を使用することもできる。
1 ベゼル
1a 空気吹出口
1b ノブ用開口部
2 リテーナ
2a 通風路
2b 孔部
3 前可動ルーバ
3a 前フィン
4 後可動ルーバ
4a 後フィン
5 スライドノブ
7 リンク部材
8 ダンパプレート
9 ダンパ支持軸
9a レバー部
9b ばね線材
10 ダイヤルノブ
11 ノブ本体
12 ボス部
12a 円周壁部
12b 凹部
12d 収容部
13 ダイヤル部
14 円弧状枠部
15 レバーリンク部
16 操作荷重付与部材
20 ノブ支軸
22 収納部
22a 係止部
23 板ばね部材
23a 凸部
23b コ字状部
1a 空気吹出口
1b ノブ用開口部
2 リテーナ
2a 通風路
2b 孔部
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3a 前フィン
4 後可動ルーバ
4a 後フィン
5 スライドノブ
7 リンク部材
8 ダンパプレート
9 ダンパ支持軸
9a レバー部
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10 ダイヤルノブ
11 ノブ本体
12 ボス部
12a 円周壁部
12b 凹部
12d 収容部
13 ダイヤル部
14 円弧状枠部
15 レバーリンク部
16 操作荷重付与部材
20 ノブ支軸
22 収納部
22a 係止部
23 板ばね部材
23a 凸部
23b コ字状部
Claims (3)
- ダイヤルノブが、ノブ支軸及び該ノブ支軸と嵌合するボス部を介して、リテーナの一部に回動操作可能に軸支されるレジスタのダイヤルノブ装置において、
該ダイヤルノブのノブ本体に該ボス部が設けられ、該ボス部に設けた収容部に、軸孔を有した高分子弾性体の操作荷重付与部材が収容され、該ボス部の外周部に円周壁部が設けられ、該リテーナの一部に該ノブ支軸が設けられ、凸部を有する板ばね部材が該凸部を該円周壁部の周面に接触させて該ノブ支軸の近傍に取り付けられ、該円周壁部の周面には該板ばね部材の該凸部が係合可能な凹部が設けられ、該ダイヤルノブは、該ノブ支軸に該操作荷重付与部材の軸孔を嵌入させ、該円周壁部の周面を該板ばね部材の該凸部に接触させて軸支されたことを特徴とするレジスタのダイヤルノブ装置。 - 前記板ばね部材は、ばね本体の両側部に略コ字状に曲折されたコ字状部が設けられ、該ばね本体の略中央に、円弧状の凸部が設けられたことを特徴とする請求項1記載のレジスタのダイヤルノブ装置。
- 前記ノブ支軸の近傍には該板ばね部材を組み付けるためのばね収納部が設けられ、該ばね収納部内に該板ばね部材両側のコ字状部を係止させる係止部が設けられたことを特徴とする請求項2記載のレジスタのダイヤルノブ装置。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3189745U true JP3189745U (ja) | 2014-03-27 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018062281A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 豊和化成株式会社 | レジスタのダイヤルノブ装置 |
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