JP2017213272A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
Description
また、上記特許文献1に記載のスロットマシンは、CBゲーム中に内部当選した無配当役の種別と、ストップボタンの操作順とによって、配当の異なる小役の何れかが入賞するものであり、目押し技量の発揮によって小役入賞の獲得率に差異が生じるといった、CBゲーム本来のゲーム性は、皆無である。
ゲーム開始操作に応じて、複数種類の役それぞれについて入賞を許容する否かを決定する決定手段と、
該決定手段による決定の後に、それぞれの外周面に複数種類の図柄が配された複数のリール(4L、4C、4R)を回転始動させるリール始動手段と、
該リール始動手段による前記複数のリール(4L、4C、4R)の回転始動の後、各リール(4L、4C、4R)に対する停止指示操作に応じて、当該停止指示操作に対応するリールを所定の最大引込範囲内で停止させる制御を行うリール制御手段と、
前記リール制御手段により全てのリール(4L、4C、4R)が停止した結果、該全てのリール(4L、4C、4R)に跨る有効ライン(L1〜L5)上に、前記複数種類の役毎に予め定められた入賞図柄組合せの何れかが表示されたことに基づいて、当該表示された入賞図柄組み合わせに対応する役の種別に応じた特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記最大引込範囲が全てのリールについて第1範囲(4コマ)に設定されるとともに、前記決定手段によって入賞が許容される複数種類の役のなかにボーナス役(RB役)を含む通常遊技状態中に、該ボーナス役(RB役)に係る入賞図柄組み合わせ(「赤7」「赤7」「黒BAR」)が表示されたことに基づいて、前記特典付与手段は、次ゲームからボーナス遊技状態(CBゲーム)へ移行させ、
該ボーナス遊技状態(CBゲーム)中には、特定リール(4L)に係る前記最大引込範囲が前記第1範囲(4コマ)よりも狭い第2範囲(1コマ)に設定されるとともに、該特定リール(4L)を除く他のリール(4C、4R)の前記最大引込範囲が前記第1範囲(4コマ)に設定され、該ボーナス遊技状態は、当該ボーナス遊技状態中に前記特典付与手段により付与されたメダル枚数が閾値を超えたゲームで終了する。
前記ボーナス遊技状態中に、前記決定手段は、前記通常遊技状態中の決定対象として設定された全ての小役(小役1〜小役4)の入賞と、予め定められた複数種類の再遊技役の入賞(リプレイ1〜リプレイ2)とを常に許容し、
前記ボーナス遊技状態中に、前記リール制御手段は、各リール(4L、4C、4R)に対する停止指示操作の順序が何れの場合においても、各リール(4L、4C、4R)に対する停止指示操作タイミングに応じて、前記決定手段により入賞が許容された複数種類の小役(小役1〜小役4)の何れかを入賞させる第1制御、及び複数種類の再遊技役(リプレイ1〜リプレイ2)の何れかを入賞させる第2制御のうちの何れかの制御を実行する、ことを特徴としている。
また、ボーナス遊技状態中の全てのゲームにおいて、各リールに対する停止指示操作の順序が何れの場合においても、各リールに対する停止指示操作タイミングによっては、小役入賞を取り零し、再遊技役が入賞する場合があるように設定している。
ここで、再遊技役は、入賞に対するメダル払出がない代わりに、メダルのベット不要で次ゲームの実行が可能となる役であるため、ボーナス遊技状態の終了条件である、ボーナス遊技状態中のメダルの払出枚数には影響を与えない。このため、ボーナス遊技状態を通じて増加するメダルの枚数は、ボーナス遊技状態中に小役入賞を取り零して再遊技役が入賞したゲーム数にかかわらず、一定とすることが出来る。
従って、ボーナス遊技状態中に小役入賞を取り零して再遊技役が入賞したゲーム数が多ければ多いほど、ボーナス遊技状態中のゲーム数の増加に伴い、ボーナス遊技状態の消化に要する時間が長くなるだけで、ボーナス遊技状態を通じて遊技者が得られるメダル枚数は一定とすることができる。
前記ボーナス遊技状態(CBゲーム)中に、前記決定手段により入賞が許容される複数種類の再遊技役のなかには、前記特定リール(4L)を除く他の各リール(4C、4R)に対応する入賞図柄が前記第1小役(小役3)に係る入賞図柄と共通する図柄(「ブドウ」図柄)に設定されるとともに、前記特定リール(4L)に係る入賞図柄が前記第1小役及び第2小役に係る入賞図柄(「ブドウ」図柄及び「チェリー」図柄)とは異なる図柄(「赤7」図柄)に設定された特殊再遊技役(リプレイ2)を含み、
前記第1小役(小役3)の前記特定リール(4L)に係る入賞図柄を第1図柄(「ブドウ」図柄)、前記第2小役(小役4)の前記特定リール(4L)に係る入賞図柄を第2図柄(「チェリー」図柄)、前記特殊再遊技役(リプレイ2)の前記特定リール(4L)に係る入賞図柄を第3図柄(「赤7」図柄)としたとき、前記特定リール(4L)は、互いに隣接する2つの前記第1図柄(「ブドウ」図柄)、第2図柄(「チェリー」図柄)または第3図柄(「赤7」図柄)の間に、前記第2範囲(1コマ)を超える個数の他の図柄を挟むことなく、且つ前記第3図柄(「赤7」図柄)の配置個数が、前記第1図柄(「ブドウ」図柄)及び第2図柄(「チェリー」図柄)の合計配置個数よりも少ない図柄配列を有し、
前記リール制御手段は、前記ボーナス遊技状態(CBゲーム)中に、前記特定リール(4L)を除く他のリール(4C、4R)に対する停止指示操作が最初に行われた場合、当該最初の停止指示操作を含む以降の前記他のリール(4C、4R)に対する停止指示操作時には、そのタイミングにかかわらず、前記第1小役(小役3)及び特殊再遊技役(リプレイ2)に共通する入賞図柄(「ブドウ」図柄)を有効ライン(L1〜L5)上に停止させるとともに、前記特定のリール(4L)に対する停止指示操作タイミングが、前記第1図柄(「ブドウ」図柄)または第2図柄(「チェリー」図柄)を有効ライン(L1〜L5)上に停止可能なタイミングである場合には前記第1制御を実行する一方、前記第3図柄(「赤7」図柄)しか有効ライン(L1〜L5)上に停止させることが出来ないタイミングである場合には前記第2制御を実行する、ようにしてもよい。
前記リール制御手段は、前記ボーナス遊技状態(CBゲーム)中に、前記特定リール(4L)に対する停止指示操作が最初に行われた場合に、前記第2制御を実行する場合には、回転中のリールが残り1つとなった状態において、前記第3小役(小役2)入賞のテンパイと前記再遊役技(リプレイ1)入賞のテンパイとが同時に表示される過程を経るように各リールを停止させる制御を行う、ようにしてもよい。
従って、ボーナス遊技状態中に特定リールに対する停止指示操作が最初に行われた場合には、残り1つのリールに対する停止指示操作が行われるまで、再遊技役の入賞が確定することはなく、最後まで小役入賞の機会を残すことができる。
スロットマシン1の最大引込範囲は、後述するCBゲーム中以外の遊技状態において4コマに設定しているため、当該遊技状態において、「リプレイ」図柄及び「ブドウ」図柄は、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、有効ラインL1〜L5上に引き込むことが可能な完全引込図柄である。
図5に示す如く、スロットマシン1では、ボーナス役としてBB役及びRB役の2通り、小役として小役1〜小役4の4通り、リプレイ役としてリプレイ1役及びリプレイ2役の2通り、合計8通りの役を設定している。
2通りのボーナス役BB役及びRB役のうち、BB役は遊技関連規則上の第1種特別役物に係る役物連続作動装置(以下、1種BBという)、RB役は第2種特別役物に係る役物連続作動装置(以下、2種BBという)である。
RB役が入賞した場合、該入賞に対する配当はないが、次ゲームからチャンスボーナスゲーム(以下、CBゲームという)が開始される。CBゲーム中には、規定数が通常遊技状態中の3枚から2枚に変更され、小役1〜小役4の全ての小役の入賞が許容されるとともに、左リール4Rの最大引込範囲が1コマとなる。CBゲームは、CBゲーム中に払い出されたメダル枚数が105枚を超えたゲームで終了する。
リプレイ1は、通常遊技状態中及びCBゲーム中に入賞が許容される場合がある一方、リプレイ2はCBゲーム中にのみ入賞が許容される。上述の通り、リプレイ1またはリプレイ2が入賞した場合には、ベット不要で次ゲームの実行が可能となる。
通常遊技状態中のBB役の抽選値は228、その当選確率は約1/287.4に設定している。
通常遊技状態中のRB役の抽選値は152、その当選確率は約1/431.2に設定している。
従い、通常遊技状態中のBB役及びRB役の合算の当選確率、即ちボーナス当選確率は約1/172.5に設定している。
小役3に関して、通常遊技状態中の抽選値は10320、その当選確率は1/6.35、BBゲーム中及びCBゲーム中の抽選値は65536に各設定している。
小役4に関して、通常遊技状態中の抽選値は1819、その当選確率は1/36.0、BBゲーム中及びCBゲーム中の抽選値は65536に各設定している。
従い、BBゲーム中及びCBゲーム中は、毎ゲーム、小役1〜小役4の入賞が許容されることになる。
リプレイ2に関して、通常遊技状態中及びBBゲーム中に入賞が許容されることはなく、CBゲーム中の抽選値は65536に設定している。
従い、CBゲーム中は、毎ゲーム、リプレイ1及びリプレイ2の入賞が許容されることになる。
上述の通り、遊技機関連規則上、CBゲームは、内部抽選結果にかかわらず全ての小役(小役1〜4)の入賞が許容されるものの、リプレイ役については内部抽選結果により、入賞を許容する必要がある。このため、図6に示す如く、CBゲーム中にはリプレイ1及リプレイ2に係る抽選値を65536に設定し、内部抽選の結果として、リプレイ1及リプレイ2の入賞が毎ゲーム許容されるように設定している。
これにより、CBゲーム中には、毎ゲーム小役1〜4及びリプレイ1〜2の6種類の役の入賞が許容されることになる。
上述の如く、CBゲーム中には、左リール4Lの最大引込範囲が1コマとなる。このため、CBゲーム中以外、即ち最大引込範囲が4コマの遊技状態中には常時引込が可能であった小役3及びリプレイ1も、CBゲーム中には、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングによっては取り零す場合が生じることになる。
以下、各ストップボタン20L、20C、20R操作時の各リール4L、4C、4Rの回転位置や各リール4L、4C、4Rの停止位置について言及するが、該回転位置や停止位置は、対応するリール4L、4C、4Rの中段ラインL2上に位置する図柄の図柄番号により示す。
1−1)左リール4Lに対する停止制御
図3に示す如く、左リール4Lにおいて、2つの隣接する「ブドウ」図柄の間に最も多くの他の図柄が配置されているのは、図柄番号18と図柄番号1の間の3図柄であるが、例えば、左ストップボタン20L操作時の左リール4Lの回転位置が、図柄番号20の場合であっても、1コマ滑らせれば、上段に「ブドウ」図柄を停止可能であるため、左リール4Lについては、最大引込範囲が1コマとなるCBゲーム中においても、上段/中段/下段の何れかに、「ブドウ」図柄を停止させることが可能な図柄配列を有している。
このため、最初に左リール4Lに対する停止操作(左ストップボタン20L)を操作した場合には、CBゲーム中においても、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングにかかわらず、小役3を入賞させることが出来る図柄配列を有している。
図3に示す如く、左リール4Lにおいて、「ピエロ」図柄は、図柄番号9に1つしか配置されていない。このため、CBゲーム中において、上段/中段/下段の何れかに「ピエロ」図柄を停止させることが出来るのは、左ストップボタン20L操作時の左リール4Lの回転位置が、図柄番号7〜10の場合に限られる。また、その後の各リール4C、4Rに対する停止操作タイミングに応じて、小役2、小役3及びリプレイ1の何れかを入賞させることになるため、小役2に係る入賞図柄である「ピエロ」図柄と同時に、小役3に係る入賞図柄である「ブドウ」図柄と、リプレイ1に係る入賞図柄である「リプレイ」図柄を、上段/中段/下段の何れかに停止させる必要がある。
「ピエロ」図柄、「ブドウ」図柄及び「リプレイ」図柄を上段/中段/下段の何れかに同時に停止させる位置は、停止位置が図柄番号8の場合しかない。CBゲーム中に、図柄番号8で左リール4Lを停止させることが出来るのは、左ストップボタン20L操作時の左リール4Lの回転位置が、図柄番号7〜8の場合に限られる。
このため、左ストップボタン20L操作時の左リール4Lの回転位置が、図柄番号7〜8の場合には、図柄番号8で左リール4Lを停止させることとしている。
この場合、第2停止時には、左リール4Lにおいて「ブドウ」図柄が停止している何れかの有効ラインL1〜L5上に「ブドウ」図柄を停止させ、第3停止時には、「ブドウ」図柄が2つ並んだ、即ち小役3がテンパイした有効ラインL1〜L5上に「ブドウ」図柄を停止させる。これにより、小役3が入賞することになる。
この場合、第2停止時には、左リール4Lにおいて「ピエロ」図柄が停止している何れかの有効ラインL1〜L5上に「ピエロ」図柄を停止させることが出来、且つ、左リール4Lにおいて「リプレイ」図柄が停止している何れかの有効ラインL1〜L5上に「リプレイ」図柄を停止させることが出来る場合、即ち、小役2とリプレイ1とのダブルテンパイ形を形成できる場合には、そのように停止させる。一方で、小役2とリプレイ1とのダブルテンパイ形を形成できない場合には、左リール4Lにおいて「ブドウ」図柄が停止している何れかの有効ラインL1〜L5上に「ブドウ」図柄を停止させる。
図3に示す如く、中リール4Cにおいて、「ピエロ」図柄は、図柄番号17に1つしか配置されておらず、また、図柄番号17の「ピエロ」図柄に隣接した図柄番号16に「リプレイ」図柄が配置されている。このため、小役2とリプレイ1とのダブルテンパイ形を形成するためには、図柄番号17で中リール4Cを停止させる必要がある。図柄番号17で中リール4Cを停止させることが出来るのは、中リール4Cの回転位置が図柄番号13〜17にあるタイミングで、中ストップボタン20Cが操作された場合に限られる。
なお、中リール4Cの回転位置が図柄番号13〜14である場合には、図柄番号14の「ブドウ」図柄を中段に停止させることも可能であるため、この場合には、図柄番号14の「ブドウ」図柄を中段に停止させることとしている。
よって、図7(a)に示す如く、小役2とリプレイ1とのダブルテンパイ形が形成されるのは、中リール4Cの回転位置が図柄番号15〜17にあるタイミングで、中ストップボタン20Cが操作された場合に限られる。これ以外のタイミング、即ち、中リール4Cの回転位置が図柄番号1〜14、及び18〜21にあるタイミングで、中ストップボタン20Cが操作された場合は、「ブドウ」図柄を中段に停止させることとしている。
上述の如く、「リプレイ」図柄は、右ストップボタン20Rの操作タイミングにかかわらず、リプレイ1のテンパイラインである下段有効ラインL3上に停止させることが可能である。
一方、図3に示す如く、右リール4Rには、図柄番号3、7、11及び15の4箇所に、「ピエロ」図柄が配置されているが、図柄番号15と図柄番号3の間のコマ数は、最大引込範囲の4コマよりも大きいため、右ストップボタン20Rの操作タイミングによっては、右下がりの有効ラインL4上である下段に、「ピエロ」図柄を停止させることが出来ない場合がある。具体的に、右リール4R下段に「ピエロ」図柄を停止させることが出来ないのは、右リール4Rの回転位置が図柄番号17〜20にあるタイミングで、右ストップボタン20Rが操作された場合である。
従って、右リール4Rの回転位置が図柄番号17〜20にあるタイミングで右ストップボタン20Rが操作された場合には、右リール4R下段に「リプレイ」図柄を停止させる一方、これ以外のタイミング、即ち、右リール4Rの回転位置が図柄番号1〜16、及び21にあるタイミングで右ストップボタン20Rが操作されて場合には、右リール4R下段に「ピエロ」図柄を停止させることとしている。
第2停止時には、1−3)と同様に、左リール4Lにおいて「ピエロ」図柄が停止している何れかの有効ラインL1〜L5上に「ピエロ」図柄を停止させることが出来、且つ、左リール4Lにおいて「リプレイ」図柄が停止している何れかの有効ラインL1〜L5上に「リプレイ」図柄を停止させることが出来る場合、即ち、小役2とリプレイ1とのダブルテンパイ形を形成できる場合には、そのように停止させる。一方で、小役2とリプレイ1とのダブルテンパイ形を形成できない場合には、左リール4Lにおいて「ブドウ」図柄が停止している中段有効ラインL2上に「ブドウ」図柄を停止させる。
上述の如く、右リール4Rには、図柄番号3、7、11及び15の4箇所に、「ピエロ」図柄が配置されており、各「ピエロ」図柄の2コマ下には、「リプレイ」図柄が配置されているため、これら4つの「ピエロ」図柄の何れかを右リール4R上段に停止させることにより、小役2とリプレイ1とのダブルテンパイ形を形成することができる。図柄番号3、7、11及び15の「ピエロ」図柄の何れかを右リール4R上段に停止させることが出来るのは、右リール4Rの回転位置が図柄番号1〜16または21にあるタイミングで、右ストップボタン20Rが操作された場合となる。一方、これ以外のタイミング、即ち、右リール4Rの回転位置が図柄番号17〜20にあるタイミングで、右ストップボタン20Rが操作された場合には、右リール4R中段に「ブドウ」図柄を停止させる。
上述の如く、「リプレイ」図柄は、中ストップボタン20Cの操作タイミングにかかわらず、リプレイ1のテンパイラインである下段有効ラインL3上に停止させることが可能である。
一方、図3に示す如く、中リール4Cにおいて、「ピエロ」図柄は、図柄番号17に1つしか配置されていないため、小役2のテンパイラインである上段有効ラインL1上に「ピエロ」図柄を停止させることが出来るのは、中リール4Cの回転位置が図柄番号12〜16にあるタイミングで、中ストップボタン20Cが操作された場合に限られる。
従って、中リール4Cの回転位置が図柄番号12〜16にあるタイミングで中ストップボタン20Cが操作された場合には、中リール4C上段に「ピエロ」図柄を停止させる一方、これ以外のタイミング、即ち、中リール4Cの回転位置が図柄番号1〜11及び17〜21にあるタイミングで中ストップボタン20Cが操作された場合には、中リール4C下段に「リプレイ」図柄を停止させることとしている。
この場合は、中リール4C及び右リール4Rについては、上段に「ブドウ」図柄を引き込む停止制御を行う。これについては、説明を省略する。一方、左リール4Lについては、上段に「ブドウ」図柄を引き込める場合、または「チェリー」図柄を上段/中段/下段の何れかに引き込める場合はこれを引き込む一方、何れも引き込めない場合は、上段に「赤7」図柄を引き込む停止制御を実行する。即ち、左リール4Lに対する停止操作タイミングに応じて、小役3及び/または小役4が入賞する場合と、リプレイ2が入賞する場合とがあるように、各リール4L、4C、4Rを停止させる。
従って、左リール4Lの最大引込範囲が1コマとなるCBゲーム中に、「ブドウ」図柄を上段に引き込むことが出来ず、且つ「チェリー図柄」を上段/中段/下段の何れにも引き込むことも出来ないのは、左リール4Lの回転位置が図柄番号8、18及び19にあるタイミングで左ストップボタン20Lが操作された場合に限られる。
一方で、左リール4Lの回転位置が図柄番号8、18及び19にあるタイミングで左ストップボタン20Lが操作された場合、リプレイ2の入賞図柄に係る「赤7」図柄を上段に引き込むことは可能であるため、そのように停止させる。
ストップボタン20L、20C、20Rを左中右の順で操作した場合にリプレイ1が入賞することになるのは、上述の通り、左リール4Lの回転位置が図柄番号7〜8にあるタイミングで左ストップボタン20Lが操作され、且つ、中リール4Cの回転位置が図柄番号15〜17にあるタイミングで中ストップボタン20Cが操作され、且つ、右リール4Rの回転位置が図柄番号17〜20にあるタイミングで右ストップボタン20Rが操作された場合であるため、各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングの組合せは24通りとなる。各ストップボタン20L、20C、20Rの操作タイミングの組合せは、全体で21×21×21の9261通りあるため、ストップボタン20L、20C、20Rを左中右の順で操作した場合に小役2〜4が入賞することになるのは、9261通り−24通り=9237通りとなる。
リプレイ役は、入賞に対するメダル払出がない代わりに、メダルのベット不要で次ゲームの実行が可能となる役であるため、CBゲームの終了条件である、CBゲーム中のメダルの払出枚数には影響を与えない。このため、CBゲームを通じて増加するメダルの枚数は、CBゲーム中に小役2〜4を取り零してリプレイ1または2が入賞したゲーム数にかかわらず、一定とすることが出来る。
従って、CBゲーム中に小役2〜4を取り零してリプレイ1または2が入賞したゲーム数が多ければ多いほど、CBゲーム中のゲーム数の増加に伴い、CBゲーム消化に要する時間が長くなるだけで、CBゲームを通じて遊技者が得られる利益の大きさは一定とすることができる。
これにより、目押しの技量の高い上級者は、以降のリール停止時にリプレイ入賞を回避できるように目押しを行うことで小役入賞を得ることが出来るし、初心者に対しては、次からは警告が出ないように目押しをしてみようという、向上意欲を高めることが出来る。また、警告の有無により、自身が正しく目押しできたのかを判別することができ、且つ、上述の通り、小役を取り零したとしても損をすることもないため、初心者が目押し技量の向上を図る場としても最適である。
4L 左リール
4C 中リール
4R 右リール
19 スタートレバー
20L 左ストップボタン
20C 中ストップボタン
20R 右ストップボタン
41 CPU
42 ROM
43 RAM
Claims (4)
- ゲーム開始操作に応じて、複数種類の役それぞれについて入賞を許容する否かを決定する決定手段と、
該決定手段による決定の後に、それぞれの外周面に複数種類の図柄が配された複数のリールを回転始動させるリール始動手段と、
該リール始動手段による前記複数のリールの回転始動の後、各リールに対する停止指示操作に応じて、当該停止指示操作に対応するリールを所定の最大引込範囲内で停止させる制御を行うリール制御手段と、
前記リール制御手段により全てのリールが停止した結果、該全てのリールに跨る有効ライン上に、前記複数種類の役毎に予め定められた入賞図柄組合せの何れかが表示されたことに基づいて、当該表示された入賞図柄組み合わせに対応する役の種別に応じた特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記最大引込範囲が全てのリールについて第1範囲に設定されるとともに、前記決定手段によって入賞が許容される複数種類の役のなかにボーナス役を含む通常遊技状態中に、該ボーナス役に係る入賞図柄組み合わせが表示されたことに基づいて、前記特典付与手段は、次ゲームからボーナス遊技状態へ移行させ、
該ボーナス遊技状態中には、特定リールに係る前記最大引込範囲が前記第1範囲よりも狭い第2範囲に設定されるとともに、該特定リールを除く他のリールの前記最大引込範囲が前記第1範囲に設定され、該ボーナス遊技状態は、当該ボーナス遊技状態中に前記特典付与手段により付与されたメダル枚数が閾値を超えたゲームで終了するスロットマシンにおいて、
前記ボーナス遊技状態中に、前記決定手段は、前記通常遊技状態中の決定対象として設定された全ての小役の入賞と、予め定められた複数種類の再遊技役の入賞とを常に許容し、
前記ボーナス遊技状態中に、前記リール制御手段は、各リールに対する停止指示操作の順序が何れの場合においても、各リールに対する停止指示操作タイミングに応じて、前記決定手段により入賞が許容された複数種類の小役の何れかを入賞させる第1制御、及び複数種類の再遊技役の何れかを入賞させる第2制御のうちの何れかの制御を実行する、ことを特徴とするスロットマシン。 - 各リールに対する停止指示操作の順序が何れの場合においても、前記第1制御が実行されることとなる各リールに対する停止操作タイミングの組合せのほうが、前記第2制御が実行されることとなる各リールに対する停止操作タイミングの組合せのよりも多くなるように設定されている、請求項1に記載のスロットマシン。
- 前記通常遊技状態中の前記決定手段の決定対象役のなかには、該通常遊技状態中に前記決定手段により入賞が許容された場合には、前記リール制御手段により、各リールに対する停止指示操作の順序及びタイミングにかかわらず入賞する第1小役と、前記特定リールに係る入賞図柄が前記第1小役に係る入賞図柄とは異なる図柄に設定されるとともに、該特定リールを除く他のリールに係る入賞図柄が当該他のリールに配された何れの図柄でもよいことを示すANY図柄に設定された第2小役とを含み、
前記ボーナス遊技状態中に、前記決定手段により入賞が許容される複数種類の再遊技役のなかには、前記特定リールを除く他の各リールに対応する入賞図柄が前記第1小役に係る入賞図柄と共通する図柄に設定されるとともに、前記特定リールに係る入賞図柄が前記第1小役及び第2小役に係る入賞図柄とは異なる図柄に設定された特殊再遊技役を含み、
前記第1小役の前記特定リールに係る入賞図柄を第1図柄、前記第2小役の前記特定リールに係る入賞図柄を第2図柄、前記特殊再遊技役の前記特定リールに係る入賞図柄を第3図柄としたとき、前記特定リールは、互いに隣接する2つの前記第1図柄、第2図柄または第3図柄の間に、前記第2範囲を超える個数の他の図柄を挟むことなく、且つ前記第3図柄の配置個数が、前記第1図柄及び第2図柄の合計配置個数よりも少ない図柄配列を有し、
前記リール制御手段は、前記ボーナス遊技状態中に、前記特定リールを除く他のリールに対する停止指示操作が最初に行われた場合、当該最初の停止指示操作を含む以降の前記他のリールに対する停止指示操作時には、そのタイミングにかかわらず、前記第1小役及び特殊再遊技役に共通する入賞図柄を有効ライン上に停止させるとともに、前記特定のリールに対する停止指示操作タイミングが、前記第1図柄または第2図柄を有効ライン上に停止可能なタイミングである場合には前記第1制御を実行する一方、前記第3図柄しか有効ライン上に停止させることが出来ないタイミングである場合には前記第2制御を実行する、請求項1または2に記載のスロットマシン。 - 前記通常遊技状態中の前記決定手段の決定対象役のなかには、該通常遊技状態中に前記決定手段により入賞が許容された場合に、各リールに対する停止指示操作のタイミングによっては入賞を取り零す第3小役を含み、
前記リール制御手段は、前記ボーナス遊技状態中に、前記特定リールに対する停止指示操作が最初に行われた場合に、前記第2制御を実行する場合には、回転中のリールが残り1つとなった状態において、前記第3小役入賞のテンパイと前記再遊役技入賞のテンパイとが同時に表示される過程を経るように各リールを停止させる制御を行う、請求項1〜3の何れか1項に記載のスロットマシン。
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