JP7430002B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
特許文献1には、ゲーム実行回数が特定値に達した場合に、遊技者に利益を付与するようにした、いわゆる天井機能を搭載した遊技機が開示されている。特許文献1の遊技機では、演出制御装置が所定のタイミングでゲームの実行回数に関する情報を示唆する天井示唆演出を実行することが記載されている。このような天井示唆演出を実行することにより、例えば、天井までの残り回転数が300回転以下であることや、現時点におけるおおよそのゲーム実行回数を示唆することができるとしている。
特開2021-132968号公報
しかし、上記したような従来の遊技機では、所定のタイミングで天井回数までの残りゲーム数が示唆されるのみであり、遊技者の期待感を十分に高めることはできなかった。
そこで、本発明は、従来よりも遊技者の期待感を高めることができる遊技機を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明は、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための回転リールと、前記回転リールの図柄を変動表示させるためのスタートスイッチと、前記回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの図柄を停止表示させるためのストップスイッチと、複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行う当せん抽せん手段と、前記複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶した役抽せんテーブルと、前記当せん抽せん手段の抽せん結果と前記ストップスイッチの操作とに基づいて前記回転リールの図柄の停止表示に係る制御を行うリール制御手段と、前記回転リールが図柄を停止表示した際の前記回転リールの停止位置に基づいて前記複数の当せん役のいずれかに入賞したか又は入賞しなかったかの判定を行う入賞判定手段と、大当たり遊技の実行を制御する大当たり遊技制御手段と、小当たり遊技の実行を制御する小当たり遊技制御手段と、を備え、前記小当たり遊技が所定の天井回数まで実行されたときに、前記大当たり遊技を開始するように構成されており、前記小当たり遊技の終了時に、前記天井回数を示唆する天井示唆演出を実行する。
本発明は上記の通りであり、小当たり遊技が所定の天井回数まで実行されたときに、大当たり遊技を開始するように構成されており、小当たり遊技の終了時に、天井回数を示唆する天井示唆演出を実行する。このような天井示唆演出によれば、小当たり遊技が実行されることで大当たり遊技に近づいていくことが示唆されるので、従来よりも遊技者の期待感を高めることができる。
スロットマシンの外観図である。 スロットマシンの構成を概略的に示すブロック図である。 スロットマシンの有効ラインを示す説明図である。 スロットマシンの遊技状態の遷移を示す説明図である。 大当たり遊技終了後の振り分け抽せんで使用される振り分けテーブルを示す表である。 設定変更後の振り分け抽せんで使用される振り分けテーブルを示す表である。 小当たり遊技の処理を説明するフロー図である。 天井示唆演出の一例を示す表である。 画像表示部の演出内容の一例であり、(a)天井示唆演出が実行される前の画像表示部、(b)天井示唆演出が実行された後の画像表示部を表す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシン10を例に説明する。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、四角箱状の筐体11と、筐体11の正面側に開閉自在に取り付けられる前扉31を有する。この前扉31には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されている。
また、前扉31の高さ方向略中央部には、スロットマシン10を作動させるための操作部31Aおよびメダル投入口14が設けられている。操作部31Aには、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50などが設けられている。
また、操作部31Aの下方には、下パネル31Bを挟んで、メダルを払い出すためのメダル払い出し口18と、メダル払い出し口18から払い出されたメダルを貯留可能な下皿31Cが設けられている。
上記した前扉31の表示窓12には、背後の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。回転リール40は、図柄表示窓13の裏側に配置されて、回転可能にスロットマシン10に取り付けられており、外周表面に表示された複数の図柄を変動表示又は停止表示するためのものである。本実施形態においては、左リール41、中リール42、右リール43の3個の回転リール40が設けられており、それぞれの回転リール40が個別に回転可能となっている。
上記した図柄表示窓13からは、3個の回転リール40のそれぞれについて、上段、中段、下段の3段の図柄が表示されるようになっており、計9個の図柄が図柄表示窓13を通して表示されるようになっている。そして、この計9個の図柄の表示位置の組合せによって有効ラインが設定されている。有効ラインとは、3個の回転リール40のそれぞれについて表示位置にある図柄を1個ずつ繋いでできるラインのうち、入賞するために有効となる図柄組合せの並びを規定したラインである。本実施の形態においては、図3に示すように、右肩上がりの斜めのラインL1、上段を繋ぐラインL2、中段を繋ぐラインL3、下段を繋ぐラインL4、右肩下がりの斜めのラインL5が有効ラインとして設定されている。この有効ラインに沿って役に対応付けられた図柄組合せが表示されると、当該役に入賞となる。
また、本実施形態では、1回のゲームを行うためのメダルの規定数が「3」となっている。このため、1回のゲームを行うためには3枚のメダルをベットする(掛ける)必要がある。
このスロットマシン10の内部には、図示しないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図2参照)が内蔵されている。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、左ストップスイッチ51、中ストップスイッチ52、右ストップスイッチ53が接続されている。これらの入力装置は、後述するメイン制御基板21に接続されている。
なお、入力段に接続されるのは上記した各入力装置に限定されるものではなく、別の入力装置を備えていてもよい。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。投入スイッチ15が遊技メダルを検知すると、最大50枚まで遊技メダルを遊技機内部に貯留(クレジット)することができるようになっている。このようにクレジットされた遊技メダルは、クレジット表示部32に数値として表示され、次ゲーム以降に使用することができる。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図1に示すように、操作部31Aの上面に位置するスイッチである。ベットスイッチ16を押下することで、クレジットをメダル投入に代えることができる。クレジットをメダル投入に代えることで、ゲームを開始可能な状態となる。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図1に示すように、操作部31Aの上面左端に位置するスイッチであって、クレジットされているメダルを払い戻すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図1に示すように、操作部31Aの正面左側に位置するレバーである。ゲームを開始可能な状態でスタートスイッチ30を操作すると、後述するリールユニット60の駆動が開始し、回転リール40の図柄が変動表示される。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、後述するリールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40(左リール41,中リール42,右リール43)に対応した3個のスイッチ(左ストップスイッチ51、中ストップスイッチ52、右ストップスイッチ53)から構成され、各回転リール40の下方に一個ずつ配置されている。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止し、回転リール40の図柄が停止表示されるようになっている。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、リールユニット60、ホッパーユニット65、演出部66(画像表示部67、ランプ68、スピーカ69)、の各パーツが接続されている。リールユニット60、ホッパーユニット65は、後述するメイン制御基板21に接続されている。また、演出部66は、後述するサブ制御基板22に接続されている。
なお、出力段に接続されるのは上記した各出力装置に限定されるものではなく、別の出力装置を備えていてもよい。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定あるいは支持された3個のステッピングモータと、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個の回転リール40(左リール41,中リール42,右リール43)とから構成されている。各回転リール40は、短円筒状の回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、それぞれ20個の図柄が等間隔で表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に配置されており、ゲームの結果等に基づいてメダルを払い出すためのものである。
(演出部66)
演出部66は、制御装置20の制御により、入賞等の報知など、種々の演出を行うものである。具体的には、演出部66は、画像表示部67と、ランプ68と、スピーカ69と、から構成されている。
画像表示部67は、回転リール40の上方に設けられた窓部の背後に配置され、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限らず、例えば演出専用の回転リール40を設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
ランプ68は、発光体の点灯又は点滅により入賞等を報知するためのものである。
スピーカ69は、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(制御装置20)
制御装置20は、スロットマシン10の作動を制御するためのものである。この制御装置20は、図2に示すように、メイン制御基板21とサブ制御基板22とを備えている。メイン制御基板21およびサブ制御基板22は、それぞれCPUを中心に構成され、ROM、RAM等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種の制御を実行するように構成されている。
なお、メイン制御基板21は、出玉に関わる抽せんや払い出しなど、遊技の進行に関する制御を行うように設計されている。このメイン制御基板21は、図2に示すように、遊技状態制御手段100、当せん抽せん手段110、役抽せんテーブル120、リール制御手段130、入賞判定手段140、ホッパー制御手段150、設定手段220、大当たり遊技制御手段230、小当たり遊技制御手段235、遊技区間制御手段240、天井回数制御手段250、の各手段として機能する。なお、メイン制御基板21としては、上記した各手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
また、サブ制御基板22は、メイン制御基板21で決定された遊技の進行状態に基づき、演出に関する制御を行うように設計されている。このサブ制御基板22は、メイン制御基板21から一方的に送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うものであり、メイン制御基板21で実行される当せん役の抽せんやリールの停止制御などには関与しない。このサブ制御基板22は、図2に示すように、演出制御手段300、演出テーブル310、の各手段として機能する。なお、サブ制御基板22としては、上記した各手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(遊技状態制御手段100)
遊技状態制御手段100は、遊技状態の管理を行うためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は複数の遊技状態を備えており、遊技状態制御手段100は現在の遊技状態を記憶するとともに、遊技状態の移行契機となる所定の事象が発生したときに遊技状態を切り替える処理を実行する。
本実施形態に係るスロットマシン10は、図4に示すように、少なくとも以下の遊技状態を備えている。なお、遊技状態は以下に限らず、任意の遊技状態を設けることができる。
(1)通常状態
(2)前兆状態
(3)小当たり遊技
(4)チャンスゾーン
(5)大当たり遊技
(6)リセット状態
このうち、通常状態は、工場出荷時又は設定変更時に設定される初期状態である。この通常状態は、他の遊技状態よりも出玉率が低く設定された、遊技者にとって不利な遊技状態である。本実施形態に係る通常状態は、複数のモード(低確モード、高確モード、超高確モード)を備えており、低確モード、高確モード、超高確モードの順に遊技者にとって有利なモードとなっている。具体的には、低確モード、高確モード、超高確モードの順に前兆状態へ移行する確率が向上するように設定されている。本実施形態においては、モード移行役として設定されたレア役への当せんを契機として、より有利なモードへと移行できるように構成されている。また、前兆状態への移行役として設定されたレア役への当せんを契機として、前兆状態へ移行できるように構成されている。
前兆状態は、小当たり状態や大当たり状態へ移行する途中の状態であり、遊技者に大当たりへの期待感を抱かせる遊技状態である。この前兆状態では、遊技者の興趣を高めるためにバトル演出を実行してもよい。この前兆状態において所定の条件を達成すると(本実施形態においては、所定の当せん役に当せんしたことを契機に実行される疑似ボーナス抽せんに当せんすると)、小当たり遊技へと移行する。一方、この前兆状態において、前兆状態の終了条件を達成した場合(例えば所定ゲーム数を消化した場合や、転落役に当せんした場合など)には、通常状態へと移行する。
小当たり遊技は、いわゆる疑似ボーナスであり、後述する押し順報知を実行することで所定枚数のメダル(本実施形態においては約50枚)を遊技者に獲得させる遊技状態である。この小当たり遊技の実行中は、1ゲームごとに後述するAT抽せんが実行され、AT抽せんに当せんすると大当たり遊技へと移行する。また、この小当たり遊技は、遊技者に所定の利益を付与したときに終了する。小当たり遊技の終了後は、後述する天井回数に到達している場合は大当たり遊技に移行する。また、天井回数に到達していない場合はチャンスゾーンに移行する。
チャンスゾーンは、大当たり遊技への期待度が高い遊技状態である。このチャンスゾーンは、少なくとも通常状態、前兆状態、小当たり遊技よりもAT抽せんの当せん確率が高く設定されている。本実施形態に係るチャンスゾーンでは、AT抽せんの当せん確率が約40%に設定されている。このチャンスゾーンでは、1ゲームごとにAT抽せんが実行され、AT抽せんに当せんすると大当たり遊技へと移行する。AT抽せんに当せんせずにチャンスゾーンの規定ゲーム数(例えば10ゲーム)を消化した場合、通常状態へと移行する。
大当たり遊技は、他の遊技状態よりも出玉率が高く設定された、遊技者にとって最も有利な遊技状態である。この大当たり遊技は、いわゆるAT(アシストタイム)遊技であり、後述する押し順報知を実行することで所定の利益を遊技者に付与することができる。所定の利益が遊技者に付与されると、大当たり遊技を終了し、後述するリセット条件を満たしているか否かがチェックされる。リセット条件を満たしている場合、リセット状態へと移行する。リセット条件を満たしていない場合、通常状態へと移行する。
リセット状態は、大当たり遊技への復帰を待機している遊技状態である。このリセット状態で所定の条件が達成されると、再び大当たり遊技へ移行することができる。このリセット状態は、後述する非有利区間または有利区間のいずれであるかによって、引き戻し準備状態または引き戻しゾーンのいずれかに分類される。すなわち、リセット状態においては、非有利区間であれば引き戻し準備状態となり、有利区間であれば引き戻しゾーンとなる。
詳しくは後述するが、大当たり遊技からこのリセット状態に移行してきたときには、有利区間がリセット(終了)されるため、遊技区間は非有利区間となっている。このため、最初は必ず引き戻し準備状態となる。その後、遊技区間が有利区間に移行するのと同時に、引き戻し準備状態から引き戻しゾーンへと移行する。引き戻しゾーンでは、1ゲームごとにAT抽せんが実行され、AT抽せんに当せんすると大当たり遊技へと移行する。なお、引き戻し準備状態ではAT抽せんが実行されないため、引き戻し準備状態から直接大当たり遊技へと移行することはない。
なお、上記した引き戻しゾーンは、大当たり遊技の当せん確率(AT抽せんの当せん確率)が向上した遊技状態である。例えば、大当たり遊技の終了後、リセット条件を満たしていない場合に移行する遊技状態(通常状態)よりも、大当たり遊技の当せん確率が高く設定されている。また、他のすべての遊技状態と比較しても、大当たり遊技の当せん確率が最も高く設定されている。本実施形態においては、引き戻しゾーンの大当たり遊技の当せん確率は50%であり、1/2以上の確率で大当たり遊技が当せん確率するように設定されている。このため、引き戻しゾーンは、大当たり遊技の開始を期待できる遊技状態(遊技者の期待感を高めることができる遊技状態)となっている。
(当せん抽せん手段110)
当せん抽せん手段110は、複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行うためのものである。すなわち、予め定めた抽せん確率に基づいて当せん役に係る抽せんを行うものである。そして、当せん抽せん手段110による抽せんの結果、所定の当せん役に当せんした場合に当せんフラグが成立し、この当せんフラグの成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当せん図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
具体的には、当せん抽せん手段110は、乱数を所定の範囲内で発生させる乱数発生手段を備え、この乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を役抽せんテーブル120に照合することにより抽せんを行う。本実施形態に係る当せん抽せん手段110は、16bitで乱数を発生させるため、0~65535までの65536通りの乱数を発生させるようになっている。後述する役抽せんテーブル120には、この65536通りの乱数のそれぞれに当せん領域が割り当てられており、この役抽せんテーブル120に乱数を照合することにより当せん役またはハズレを特定することができる。
本実施形態に係るスロットマシン10は、当せん役として、入賞によりボーナスゲームを開始するボーナス役と、入賞により遊技メダルを新たに投入することなく再度のゲームを行うことができるリプレイ役と、入賞により遊技メダルを払い出す小役と、を備えている。
(役抽せんテーブル120)
役抽せんテーブル120は、当せん抽せん手段110が抽出した乱数がいずれかの当せん役またはハズレに対応するかを定めたものである。この役抽せんテーブル120は、複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶しており、具体的には、当せん抽せん手段110において発生する乱数と当せん役との対応表として設けられている。当せん抽せん手段110は、遊技状態や設定値等に応じてこれらの役抽せんテーブル120を切り替えて使用する。これにより、遊技状態ごとに当せん確率が変動するように構成されている。
(リール制御手段130)
リール制御手段130は、有効なスタートスイッチ30の操作信号に基づいて回転リール40を回転させるとともに、特に図示しないがリール回転検知センサの検知信号に基づいて図柄の現在位置を認識しつつ、当せん抽せん手段110の抽せん結果および有効なストップスイッチ50の操作タイミングに基づいて、回転リール40の停止を制御するためのものである。
このリール制御手段130は、メダルがベットされ、前ゲーム開始から所定時間(いわゆるウエイト時間)が経過しているなど、所定のゲーム開始条件を満たしている場合には、スタートスイッチ30の操作信号に基づいて全ての回転リール40の回転を開始させる。
また、回転リール40が回転中にいずれかのストップスイッチ50が操作されると、ストップスイッチ50の操作信号に基づきストップ信号を出力し、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させる。
なお、リール制御手段130は回転リール40を停止させる際、停止操作がされたときの図柄表示位置を基準として、最大4コマのスベリコマ数で図柄を回転方向に移動させて停止させることができる。このような制御により、当せん抽せん手段110の抽せん結果が「ハズレ」の場合には、3個の回転リール40の図柄が如何なる入賞の態様にも揃わないように蹴飛ばし制御を行う。また、抽せん結果が所定の当せん役に当せんの場合には、3個の回転リール40の図柄が極力当該当せんに係る入賞の態様となるように引き込み制御を行う。
このような蹴飛ばし制御及び引き込み制御は、当せん抽せん手段110による役抽せんの結果や、ストップスイッチ50の操作タイミング、停止位置の優先順位などに基づいて計算されて実行される。例えば、2種類以上の役に同時当せんしている場合、各役に対応付けられた優先順位に従って、優先順位の高い役に対応する図柄組合せを有効ライン上に表示できるように引き込み制御が行われる。
なお、後述する押し順小役に当せんしている場合には、正解の押し順で各ストップスイッチ50が操作された場合には、停止操作のタイミングに関わらず、当該押し順小役に係る図柄を有効ライン上に引き込んで、押し順小役を入賞させる。一方、その正解の押し順以外の押し順で各ストップスイッチ50が操作された場合には、当該押し順小役に係る図柄が有効ライン上に揃わないようにして、押し順小役が入賞しないように制御する。
(入賞判定手段140)
入賞判定手段140は、ストップスイッチ50の操作により3個の回転リール40が停止したときに、その表示態様に基づいて、入賞したか又は入賞なしかの判定を行うためのものである。具体的には、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効入賞ライン上に所定の図柄配列が揃うことを条件として、当該図柄配列に対応した当せん役に入賞したと判定する。そして、入賞がメダル払い出しを伴う場合には、ホッパーユニット65に払い出し入賞信号を出力する(もしくはメダルを払い出す代わりにクレジットに加算する)。また、入賞が遊技状態を移行させるものであれば、遊技状態制御手段100に通知して遊技状態を移行させる。また、リプレイ役が入賞した場合には、自動ベット処理を行い、遊技メダルを新たに投入することなく次ゲームを開始できるようにする。
(ホッパー制御手段150)
ホッパー制御手段150は、入賞判定手段140からの払い出し入賞信号、精算スイッチ17の操作信号などに基づいて、ホッパーユニット65を作動させ、メダルの払い出しを制御するためのものである。なお、入賞がメダル払い出しを伴う場合に、この払い出しメダルを自動的にクレジットとして電子的に貯留し、クレジットの許容枚数を超過する払い出し分だけをホッパーユニット65から払い出させるようにしてもよい。
(設定手段220)
設定手段220は、遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するためのものである。この設定値は、鍵のかけられた筐体11の内部に設けられたスイッチを操作することで変更可能であり、スロットマシン10が設置されたホールの管理者によって、ホールの営業開始前あるいは営業終了後に予め設定される。図示しないが、この設定値ごとに異なる役抽せんテーブル120が設けられており、役抽せんにおいて設定値に応じた役抽せんテーブル120が用いられることにより、設定値に応じてメダルの払出率が変わるようになっている。本実施形態においては、設定値は1~6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。払出率の点からでは、設定値として6が設定されているときが遊技者にとって最も遊技に関する有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど遊技に関する有利度が段階的に低くなる。なお、本実施形態においては設定値を6段階としているが、これに限らず、設定値は5段階以下であってもよい。
(大当たり遊技制御手段230)
大当たり遊技制御手段230は、大当たり遊技の実行を制御するためのものである。本実施形態に係る大当たり遊技は、後述する押し順報知を作動させることで、遊技者に有利な操作態様を表示する指示機能を発動させた遊技であり、AT(アシストタイム)またはART(アシストリプレイタイム)と呼ばれる遊技である。
この大当たり遊技制御手段230は、後述する有利区間中のゲームにおいてAT抽せんを実行し、AT抽せんに当せんしたときに大当たり遊技を開始する制御を実行する。
大当たり遊技制御手段230によるAT抽せんは、例えば、乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数をAT抽せんテーブルに照合することにより行われる。AT抽せんテーブルにおいては、抽出可能なすべての乱数にそれぞれ「当たり」か「ハズレ」が割り当てられているため、乱数をAT抽せんテーブルに照合することにより「当たり」か「ハズレ」を特定することができる。
なお、上記に限らず、他の条件で大当たり遊技を開始するようにしてもよい。例えば、特定の当せん役に当せんまたは入賞したときに大当たり遊技を開始するようにしてもよい。また、特定の当せん役に当せんまたは入賞したときにAT抽せんを実行するようにしてもよい。また、所定の条件下において有利区間に移行すると、有利区間に移行すると同時に大当たり遊技を開始するようにしてもよい。
このように開始した大当たり遊技は、所定の利益が遊技者に付与されるまで継続する。例えば、この大当たり遊技は、所定のATゲーム数を消化するまで実行される。このATゲーム数は、大当たり遊技の開始時に抽せんにより決定するようにしてもよい。また、大当たり遊技の実行中に、上乗せ抽せんを行ってATゲーム数を上乗せできるようにしてもよい。
なお、上記したATゲーム数を消化する前であっても、後述する有利区間のリミッタに到達した場合には、有利区間を終了すると同時に大当たり遊技も終了する。このとき、唐突に大当たり遊技が終了すると遊技者に違和感を与えるため、大当たり遊技の終了が近いことを遊技者に報知してもよい。例えば、有利区間のリミッタが差枚数2400枚に設定されている場合、実際の差枚数がこれに近い数(例えば2000枚)となったときに、大当たり遊技の終了演出を実行してもよい。このような終了演出を実行することで、遊技者は大当たり遊技の終了が近いことを予測できるので、大当たり遊技が唐突に終了したという印象を与えにくい。
ところで、上記した差枚数とは、メダルの獲得枚数からベット枚数を差し引いた数である。例えば、メダルを3枚ベットして払い出しが「1」の場合、差枚数は「-2」となる。また、メダルを3枚ベットして払い出しが「10」の場合、差枚数は「7」となる。有利区間のリミッタが差枚数2400枚というのは、有利区間中の差枚数の累計が2400枚となったときに有利区間を終了するという意味である。
大当たり遊技が終了すると、所定のリセット条件を満たしているか否かがチェックされる。リセット条件を満たしている場合には、リセット状態へと移行する。一方、リセット条件を満たしていない場合には、リセット状態へと移行せず、通常状態へと移行する。
本実施形態においては、リセット条件として、実行中の有利区間におけるMYを使用している。MYとは、当該有利区間において差枚数が最も減少したときと最も増大したときとの差である。例えば、有利区間の10ゲーム目に最も差枚数が減少して「-100枚」となり、大当たり遊技の終了時に最も差枚数が増大して「1000枚」となった場合、MYはこれらの差である「1100枚」となる。本実施形態においては、このMYが1000枚以上である場合に、リセット条件を満たしていると判定する。
また、本実施形態においては、有利区間のリミッタに到達して大当たり遊技が終了した場合も、リセット条件を満たすとしている。このため、有利区間のリミッタに到達して大当たり遊技が終了した場合は、リセット状態に移行するようになっている。
(小当たり遊技制御手段235)
小当たり遊技制御手段235は、小当たり遊技の実行を制御するためのものである。本実施形態に係る小当たり遊技は、後述する押し順報知を作動させることで、遊技者に有利な操作態様を表示する指示機能を発動させた遊技であり、いわゆる疑似ボーナスである。
この小当たり遊技制御手段235は、所定の条件を満たしたときに、小当たり遊技を開始する制御を実行する。本実施形態においては、所定の当せん役に当せんしたときに疑似ボーナス抽せんを行い、疑似ボーナス抽せんに当せんしたときに、小当たり遊技が開始される。
小当たり遊技は、上記した大当たり遊技よりも小さい利益を遊技者に付与するものであり、所定の利益が遊技者に付与されると終了する。本実施形態においては、小当たり遊技は約50枚のメダルを遊技者に付与するように構成されている。なお、すでに説明したように、小当たり遊技中はAT抽せんが実行されており、AT抽せんに当せんした場合は小当たり遊技を終了して大当たり遊技が開始される。
AT抽せんに当せんすることなく小当たり遊技が終了すると、小当たり遊技の天井回数に到達しているか否かがチェックされる。天井回数に到達している場合には、大当たり遊技へと移行する。一方、天井回数に到達していない場合には、大当たり遊技へと移行せず、通常状態へと移行する。
なお、小当たり遊技の天井回数とは、大当たり遊技の権利を得られる小当たり遊技の実行回数である。本実施形態においては、小当たり遊技が所定の天井回数まで実行されたときに、必ず大当たり遊技を開始するように構成されている。この天井回数の初期値は、後述する天井回数制御手段250によって抽せんにより決定される。
(遊技区間制御手段240)
遊技区間制御手段240は、遊技区間を制御するためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は、遊技区間として、遊技者に有利な操作態様を表示する指示機能を使用できない非有利区間と、遊技者に有利な操作態様を表示する指示機能を使用可能な有利区間と、を備えている。
非有利区間においては、後述する押し順報知ができないため、当せん役の入賞をアシストすることができない。この非有利区間では上記した大当たり遊技および小当たり遊技を実行することができない。
一方、有利区間においては、後述する押し順報知が可能であり、当せん役の入賞をアシストすることができる。この有利区間では上記した大当たり遊技および小当たり遊技を実行可能である。言い換えると、大当たり遊技中や小当たり遊技中は必ず有利区間である。
この遊技区間制御手段240は、非有利区間のゲーム中(例えばゲームの開始時)に有利区間抽せんを実行し、有利区間抽せんに当せんしたときに遊技区間を有利区間に移行する制御を実行する。遊技区間制御手段240による有利区間抽せんは、例えば、乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を有利区間抽せんテーブルに照合することにより行われる。有利区間抽せんテーブルにおいては、抽出可能なすべての乱数にそれぞれ「当たり」か「ハズレ」が割り当てられているため、乱数を有利区間抽せんテーブルに照合することにより「当たり」か「ハズレ」を特定することができる。
なお、本実施形態においては、所定の当せん役(レア役)に当せんしたときに有利区間抽せんを実行するように構成されている。ただし、有利区間へ移行する態様はこれに限らない。例えば、所定の当せん役(レア役)に当せんしたときに、有利区間抽せんを実行せずに有利区間に移行するようにしてもよい。
この有利区間は、予め定められた上限のリミッタに到達するまで実行可能である。例えば、所定の有利区間ゲーム数(例えば4000ゲーム)を消化するか、または、所定の差枚数(例えば2400枚)を超えるまで継続する。リミッタに到達したら、有利区間が終了し、非有利区間に移行する。
なお、上記したリミッタに係る差枚数は、実行中の有利区間における差枚数(当該有利区間の開示時点からの、メダルの獲得枚数からベット枚数を差し引いた枚数の累計)である。すなわち、有利区間の開始時点を「0」としたときの、現在までの差枚数の累計である。この差枚数が2400枚を超えると有利区間が終了するようになっている。
(天井回数制御手段250)
天井回数制御手段250は、小当たり遊技の天井回数を制御するためのものである。この天井回数制御手段250は、設定値が変更されたタイミングと、大当たり遊技が終了したタイミングで、天井回数の初期値を決定するための振り分け抽せんを実行する。これにより、小当たり遊技の天井回数の初期値が1~8のいずれかに決定されるようになっている。このように決定された天井回数の初期値は、設定値が変更されるか、大当たり遊技が開始されるまで、リセットされることはない。
また、天井回数制御手段250は、小当たり遊技が終了するごとに天井回数を「1」減算する処理を行う。そして、天井回数が「0」となったときに大当たり遊技が開始される。よって、天井回数が「1」のときに小当たり遊技が開始すると、その小当たり遊技の終了後に大当たり遊技が開始される。
なお、大当たり遊技が終了したときの振り分け抽せんにおいては、図5に示す振り分けテーブルが使用される。この振り分けテーブルで示すように、天井回数制御手段250は、設定値に応じて異なる確率の抽せんテーブルを使用して振り分け抽せんを実行する。この例では、設定値が遊技者にとって有利であるほど、少ない天井回数が選択されるように抽せん確率が設定されている。具体的には、設定値が「1」の場合、振り分け抽せんで決定される天井回数の平均は「6.43回」である。また、設定値が「2」の場合、振り分け抽せんで決定される天井回数の平均は「5.95回」である。また、設定値が「3」の場合、振り分け抽せんで決定される天井回数の平均は「5.7回」である。また、設定値が「4」の場合、振り分け抽せんで決定される天井回数の平均は「5.35回」である。また、設定値が「5」の場合、振り分け抽せんで決定される天井回数の平均は「4.75回」である。また、設定値が「6」の場合、振り分け抽せんで決定される天井回数の平均は「4.15回」である。よって、設定値が遊技者にとって有利であるほど、大当たり遊技を開始しやすく設定されている。
また、設定値が変更されたときの振り分け抽せんにおいては、図6に示す振り分けテーブルが使用される。図6に示すように、設定値が変更されたときには、設定値にかかわらず共通の振り分けテーブルが使用される。本実施形態では、設定値が変更されたときに使用される振り分けテーブルは、天井回数の平均が「2.5回」であり、大当たり遊技が終了したときに使用される振り分けテーブルよりも遊技者にとって有利に設定されている。
なお、本実施形態においては、天井回数の初期値を1~8のいずれかとしているが、これは一例であり、数値は自由に設定可能である。また、天井回数の初期値は連番でなくてもよい。また、選択可能な天井回数の初期値が設定値によって異なるようにしてもよい。例えば、設定「1」の場合は5~8のいずれかが選択されるが、設定「6」の場合は1~4のいずれかが選択される、というようにしてもよい。このように構成すれば、天井回数の初期値から設定値を推測することが可能となる。
(演出制御手段300)
演出制御手段300は、画像表示部67、ランプ68やスピーカ69等の演出部66の作動を制御するためのものである。この演出制御手段300は、メイン制御基板21から送信される遊技状態に係る信号に基づいて、演出を選択して実行する。具体的には、メイン制御基板21からの信号と、ROMに記憶されている演出テーブル310のデータとを照合し、入賞の報知や押し順報知などの演出を行わせる。
押し順報知とは、有利区間において、遊技者の入賞をアシストする演出を実行する制御である。例えば、画像表示部67に操作順を表示したり、操作すべきストップスイッチ50をスピーカ69から音声で報知したり、操作すべきストップスイッチ50を光らせたりする制御である。本実施形態に係る演出制御手段300は、押し順小役に当せんしたときに、当該押し順小役を入賞させるための正解の押し順(ストップスイッチ50の操作順)を取得し、その正解の押し順を報知するための演出を実行する。
なお、押し順小役は、所定の押し順でストップスイッチ50が操作されたときに入賞図柄が揃うように制御される小役やリプレイ役である。押し順が報知されない場合、どの押し順小役に当せんしたかが分からず、正解の押し順も分からないため、押し順小役を狙って入賞させることは困難となっている。一方で、正解の押し順が報知される場合には、押し順報知に従ってストップスイッチ50を操作することで容易に押し順小役を入賞させることができるようになっている。
また、この演出制御手段300は、複数回のゲームにわたって連続演出を行わせることができる。所定の条件下においてストーリー性のある連続演出を行わせることで、遊技者に有利な状況を示唆し、ゲームを盛り上げることができるようになっている。
(天井示唆演出について)
本実施形態に係る演出制御手段300は、小当たり遊技の終了時に、天井回数を示唆する天井示唆演出を実行するように構成されている。
本実施形態においては、図8に示す「演出A」「演出B」「演出C」「演出D」のいずれかの天井示唆演出が、小当たり遊技の終了時に実行される。
このうち、「演出A」は、特に何も示唆しない演出であり、他の演出が選択されなかった場合に実行される演出である。
また、「演出B」は、振り分け抽せんの結果が天井回数の初期値の最大値(本実施形態においては「8」)ではなく、かつ、小当たり遊技の終了時点における残り天井回数が奇数である場合に実行される演出である。この演出が実行された場合、遊技者は、小当たり遊技を奇数回消化すれば大当たり遊技に移行できることを把握できる。また、この演出が実行された場合、遊技者は、振り分け抽せんの結果が最悪ではなかったことを知ることができる。
また、「演出C」は、小当たり遊技の終了時点における残り天井回数が「3」以下である場合に実行される演出である。この演出が実行された場合、遊技者は、あと小当たり遊技を多くとも3回消化すれば大当たり遊技に移行できることを把握できる。
また、「演出D」は、小当たり遊技の終了時点における残り天井回数が「1」である場合に実行される演出である。この演出が実行された場合、遊技者は、あと小当たり遊技を1回消化すれば(すなわち次の小当たり遊技の終了後に)、大当たり遊技に移行できることを把握できる。この「演出D」は、天井示唆演出のうち遊技者にとって最も有利な演出である。本実施形態においては、この「演出D」は、大当たり遊技を開始するまで継続して実行される。このように天井示唆演出のうち遊技者にとって最も有利な演出を、大当たり遊技を開始するまで継続して実行することで、遊技者の期待感を高めることができる。
本実施形態においては、残りの天井回数と振り分け抽せんの結果とを参照して、上記した複数の天井示唆演出から、どの天井示唆演出を実行するかを決定する。具体的には、遊技機の内部状態を参照し、「演出D」→「演出C」→「演出B」→「演出A」の順番に実行条件を満たしているかをチェックする。すなわち、小当たり遊技が終了すると、まず「演出D」の実行条件(残り天井回数が「1」であるか)がチェックされる。「演出D」の実行条件を満たしている場合は、「演出D」が選択される。「演出D」の実行条件を満たさない場合は、「演出C」の実行条件(残り天井回数が「3」以下であるか)がチェックされる。「演出C」の実行条件を満たしている場合は、「演出C」が選択される。「演出C」の実行条件を満たさない場合は、「演出B」の実行条件(振り分け抽せんの結果が「8」ではなく、かつ、残り天井回数が奇数であるか)がチェックされる。「演出B」の実行条件を満たしている場合は、「演出B」が選択される。「演出B」の実行条件を満たさない場合は、「演出A」が選択される。このように、遊技機の内部状態によって、どの天井示唆演出が実行されるかが確定するようにすれば、天井示唆演出を見た遊技者が、直接的に遊技機の内部状態を把握できる。
しかしながら、どの天井示唆演出を実行するかを決定する方法は上記に限らない。例えば、残りの天井回数と振り分け抽せんの結果とを参照して、上記した複数の天井示唆演出から、どの天井示唆演出を実行するかを抽せんにより決定してもよい。具体的には、遊技機の内部状態を参照し、実行条件を満たしている天井示唆演出の中から、抽せんにより実行する天井示唆演出を決定してもよい。例えば、振り分け抽せんの結果が「8」ではなく、かつ、小当たり遊技が終了したときの残り天井回数が「1」の場合、すべての天井示唆演出の実行条件を満たしている。この場合、どの天井示唆演出を実行するかを抽せんにより決定してもよい(言い換えると、どの天井示唆演出も実行される可能性がある)。このように、抽せんにより天井示唆演出を決定するようにすれば、天井示唆演出を見た遊技者は直接的に遊技機の内部状態を把握できないので、内部状態を推測する楽しみや、よりより内部状態を期待する楽しみを遊技者に与えることができる。
上記したように、本実施形態に係る天井示唆演出は、大当たり遊技を開始するまでに必要な小当たり遊技の残り実行回数を示唆する演出を含む。これにより、遊技者に大当たりへの期待感を抱かせることができる。
また、本実施形態に係る天井示唆演出は、振り分け抽せんの抽せん結果を示唆する演出を含む。これにより、振り分け抽せんの結果を間接的に知ることができる。また、設定値ごとに振り分け抽せんの結果に偏りがあるため、天井示唆演出によって、間接的に設定値を推測させるという遊技性も生まれる。
なお、具体的な演出内容としては、例えば図9に示すように、画像表示部67を使用して実行することができる。すなわち、図9(a)に示すように、画像表示部67に任意の演出画面が表示されているときに、図9(b)に示すように、その演出画面にオーバーラップするように天井示唆演出350を表示してもよい。この例では、天井示唆演出350は、画像表示部67の片隅に表示される札状の画像表示である。このようにすれば、遊技状態に応じた演出とは独立して天井示唆演出350を表示することができる。また、天井示唆演出350が継続して実行される場合(例えば「演出D」が大当たり遊技を開始するまで継続して実行される場合)でも、通常の演出を邪魔することなく天井示唆演出350を実行できる。
なお、天井示唆演出350で表示される図柄や文字等は特に限定されない。例えば、文字や数値などを表示して直接的に天井回数を知らせるものであってもよい。また、文字や数値などを表示して直接的に振り分け抽せんの結果を知らせるものであってもよい。また、これらの情報を間接的に知らせるものであってもよい。
(小当たり遊技の処理フローについて)
次に、上記した天井示唆演出の実行を説明するために、小当たり遊技の処理フローについて、図7を参照しつつ説明する。
まず、図7のステップS200に示すように、小当たり遊技が開始する。そして、ステップS205に進む。
ステップS205では、小当たり遊技で遊技を実行する。その際、1ゲームごとにAT抽せんが実行され、AT抽せんに当せんしたかがチェックされる。AT抽せんに当せんした場合は、大当たり遊技を開始する。AT抽せんに当せんしなかった場合は、ステップS210へ進む。
ステップS210では、小当たり遊技の終了条件を達成したか(例えば、規定ゲーム数消化や、規定数のメダル払い出しを達成したか)がチェックされる。終了条件を達成した場合は、ステップS215に進む。終了条件を達成していない場合は、ステップS205に戻る。
ステップS215に進んだ場合、小当たり遊技を終了する。そして、ステップS220に進む。
ステップS220では、天井回数制御手段250が、天井回数を「1」減算する処理を行う。例えば、振り分け抽せんで天井回数の初期値が「5」に決定された後、最初に小当たり遊技を終了した場合、天井回数を「1」減算して「4」にセットする。また、次に小当たり遊技を終了した場合、天井回数を「1」減算して「3」にセットする。このように天井回数を「1」減算する処理を行った結果、天井回数が「0」となったときに天井回数に到達したと判断する。天井回数に到達している場合、大当たり遊技が開始される。一方、天井回数に到達していない場合、ステップS225に進む。
ステップS225では、演出制御手段300により演出が選択される。すなわち、図8に示すように、残り天井回数が「1」である場合は「演出D」が選択される。また、残り天井回数が「3」または「2」である場合は「演出C」が選択される。また、残り天井回数が「5」、かつ直前の振り分け抽せんの結果が「8」でない場合は、「演出B」が選択される。それ以外の場合は「演出A」が選択される。そして、ステップS230に進む。
ステップS230では、演出制御手段300が、ステップS225で選択した天井示唆演出を実行する。そして、チャンスゾーンへ移行する。
なお、本実施形態においては、「演出A」「演出B」「演出C」が選択されている場合、ステップS230の天井示唆演出は次ゲームが終了するまで継続する。すなわち、次ゲームが終了するまで、図9(b)の右下に示すような札状の表示がなされる。一方、「演出D」が選択されている場合、ステップS230の天井示唆演出は大当たり遊技を開始するまで継続する。すなわち、大当たり遊技を開始するまで、図9(b)の右下に示すような札状の表示がなされる。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態によれば、小当たり遊技が所定の天井回数まで実行されたときに、大当たり遊技を開始するように構成されており、小当たり遊技の終了時に、天井回数を示唆する天井示唆演出を実行する。このような天井示唆演出によれば、小当たり遊技が実行されることで大当たり遊技に近づいていくことが示唆されるので、従来よりも遊技者の期待感を高めることができる。
また、天井回数の初期値を決定するための振り分け抽せんを実行するように構成されているため、遊技者が小当たり遊技の天井回数を予測する楽しみがある。
また、天井示唆演出によって、残りの天井回数を示唆したり、振り分け抽せんの抽せん結果を示唆したりすることで、遊技者は、予測した天井回数との合致を楽しんだり、大当たり遊技への期待感を抱いたりすることができる。
また、天井示唆演出のうち遊技者にとって最も有利な演出である「演出D」は、大当たり遊技を開始するまで継続して実行されるため、次回の大当たり遊技まで遊技者の期待感を維持することができる。
また、天井回数制御手段250は、設定値に応じて異なる確率の抽せんテーブルを使用して振り分け抽せんを実行するため、設定値に応じて大当たり確率を変動させることができる。また、遊技者が天井示唆演出を参照することで、振り分け結果から設定値を予測するという楽しみ方も生まれる。
10 スロットマシン
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
14 メダル投入口
15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
18 メダル払い出し口
20 制御装置
21 メイン制御基板
22 サブ制御基板
30 スタートスイッチ
31 前扉
31A 操作部
31B 下パネル
31C 下皿
32 クレジット表示部
40 回転リール
41 左リール
42 中リール
43 右リール
50 ストップスイッチ
51 左ストップスイッチ
52 中ストップスイッチ
53 右ストップスイッチ
60 リールユニット
65 ホッパーユニット
66 演出部
67 画像表示部
68 ランプ
69 スピーカ
100 遊技状態制御手段
110 当せん抽せん手段
120 役抽せんテーブル
130 リール制御手段
140 入賞判定手段
150 ホッパー制御手段
220 設定手段
230 大当たり遊技制御手段
235 小当たり遊技制御手段
240 遊技区間制御手段
250 天井回数制御手段
300 演出制御手段
310 演出テーブル
350 天井示唆演出

Claims (6)

  1. 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための回転リールと、
    前記回転リールの図柄を変動表示させるためのスタートスイッチと、
    前記回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの図柄を停止表示させるためのストップスイッチと、
    複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行う当せん抽せん手段と、
    前記複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶した役抽せんテーブルと、
    前記当せん抽せん手段の抽せん結果と前記ストップスイッチの操作とに基づいて前記回転リールの図柄の停止表示に係る制御を行うリール制御手段と、
    前記回転リールが図柄を停止表示した際の前記回転リールの停止位置に基づいて前記複数の当せん役のいずれかに入賞したか又は入賞しなかったかの判定を行う入賞判定手段と、
    大当たり遊技の実行を制御する大当たり遊技制御手段と、
    小当たり遊技の実行を制御する小当たり遊技制御手段と、
    を備え、
    前記小当たり遊技が所定の天井回数まで実行されたときに、前記大当たり遊技を開始するように構成されており、
    前記小当たり遊技の終了時に、前記天井回数を示唆する天井示唆演出を実行し、
    前記天井示唆演出のうち遊技者にとって最も有利な演出は、前記大当たり遊技を開始するまで継続して実行される、
    遊技機。
  2. 前記所定の天井回数を決定するための振り分け抽せんを実行する天井回数制御手段を備える、
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記天井回数制御手段は、前記大当たり遊技の終了時に前記振り分け抽せんを実行する、
    請求項2に記載の遊技機。
  4. 遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するための設定手段を備え、
    前記天井回数制御手段は、前記設定値に応じて異なる確率の抽せんテーブルを使用して前記振り分け抽せんを実行する、
    請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記天井示唆演出は、前記大当たり遊技を開始するまでに必要な前記小当たり遊技の残り実行回数を示唆する演出を含む、
    請求項1に記載の遊技機。
  6. 前記天井示唆演出は、前記振り分け抽せんの抽せん結果を示唆する演出を含む、
    請求項2に記載の遊技機。
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