JP2017212810A - 電力変換装置、及びその製造方法 - Google Patents

電力変換装置、及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化でき、かつ一対のバスバーの絶縁性を高めることが可能な電力変換装置と、その製造方法を提供すること。【解決手段】パワー端子22が突出した複数の半導体モジュール2と、コンデンサ3と、一対のバスバー4とを備える。パワー端子22には、バスバー4を介してコンデンサ3に電気接続された一対の直流端子22p,22nと、交流端子22aとがある。バスバー4は、直流端子22p,22nに溶接された端子接続部40と、複数の端子接続部40に電気接続した共通部41とを有する。一対の共通部41は、複数のパワー端子22の間に配されている。一対の共通部41の間に、絶縁部材5が介在している。端子接続部40と共通部41との間に、端子接続部40よりも熱抵抗が高い高熱抵抗部42を形成してある。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の半導体モジュールと、平滑用のコンデンサと、これらを接続する一対のバスバーとを備える電力変換装置、及びその製造方法に関する。
直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置として、複数の半導体モジュールと、平滑用のコンデンサと、これらを接続する一対のバスバーとを備えるものが知られている(下記特許文献1参照)。上記半導体モジュールは、半導体素子を内蔵した本体部と、該本体部から突出したパワー端子とを備える。パワー端子には、上記バスバーを介してコンデンサに電気接続した直流端子と、交流負荷に電気接続される交流端子とがある。複数の半導体モジュールは、パワー端子の厚さ方向に配列している。
バスバーは、上記直流端子に溶接された端子接続部と、複数の端子接続部に電気接続した共通部とを備える。共通部は、上記交流端子を、該交流端子の突出方向から覆う位置に配されている。
近年、電力変換装置を小型化する要求が高まっている。そのため、一対のバスバーにそれぞれ形成した上記共通部を、複数のパワー端子の間に配置することが検討されている(図19、図20参照)。このようにすると、複数のパワー端子の間の空間を、共通部を配置するための空間として有効活用できる。そのため、無駄なスペースを低減でき、電力変換装置を小型化することが可能になる。
特開2013−46468号公報
しかしながら、上記電力変換装置は、一対のバスバーの絶縁性を高めることが困難になりやすい。すなわち、上記電力変換装置では、複数のパワー端子の間に一対の共通部を配置しているため、共通部同士が接近しやすい。そのため、一対の共通部の間に絶縁部材を介在させて、これらの絶縁性を高める必要が生じる。また、上記構成にすると、端子接続部から共通部までの距離が短くなる。そのため、端子接続部を直流端子に溶接したときに発生する溶接熱が、共通部に伝わりやすくなる。したがって、この溶接熱によって上記絶縁部材が劣化し、バスバー間の絶縁性が低下する可能性が考えられる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、小型化でき、かつ一対のバスバーの絶縁性を高めることが可能な電力変換装置と、その製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体素子(20)を内蔵した本体部(21)と、該本体部から突出したパワー端子(22)とを備える複数の半導体モジュール(2)と、
直流電圧を平滑化するコンデンサ(3)と、
一対のバスバー(4)とを備え、
上記パワー端子には、上記バスバーを介して上記コンデンサに電気接続された一対の直流端子(22p,22n)と、交流負荷(81)に電気接続される交流端子(22a)とがあり、
上記複数の半導体モジュールは、上記パワー端子の厚さ方向に配列しており、
個々の上記バスバーは、上記直流端子に重ね合され該直流端子に溶接された端子接続部(40)と、複数の該端子接続部に電気接続した共通部(41)とを有し、
上記パワー端子の突出方向と上記厚さ方向との双方に直交する幅方向において互いに隣り合う複数の上記パワー端子の間に、上記共通部が配されており、一対の上記共通部の間に、これらを絶縁する絶縁部材(5)が介在し、
上記バスバーには、上記端子接続部と上記共通部との間に、これらを電気的に接続し上記端子接続部よりも熱抵抗が高い高熱抵抗部(42)が形成されている、電力変換装置(1)にある。
また、本発明の第2の態様は、上記電力変換装置の製造方法であって、
金属板をプレス加工し、さらに上記高熱抵抗部となる部位を折り曲げることにより、上記厚さ方向における上記直流端子との接触面(S1)側にバリ(491)が突出した上記端子接続部を有する上記バスバーを製造するバスバー製造工程と、
上記端子接続部の上記接触面と上記直流端子とを接触させる接触工程と、
上記端子接続部と上記直流端子とを溶接する溶接工程と、
を行う、電力変換装置の製造方法にある。
上記電力変換装置では、端子接続部と共通部との間に、上記高熱抵抗部を形成してある。
そのため、端子接続部を直流端子に溶接するときに発生する溶接熱が、端子接続部から共通部に伝わりにくくなる。したがって、上記絶縁部材に溶接熱が伝わりにくくなり、絶縁部材の劣化を抑制することができる。そのため、一対のバスバーの絶縁性を高めることができる。
また、上記電力変換装置では、一対のバスバーにそれぞれ形成した共通部を、複数のパワー端子の間に配置している。そのため、複数のパワー端子の間の空間を、共通部を配置するための空間として有効活用することができる。したがって、無駄なスペースを低減でき、電力変換装置を小型化することが可能になる。
また、上記電力変換装置の製造方法においては、上記バスバー製造工程において、上記高熱抵抗部となる部位を折り曲げている。したがって、例えば、高熱抵抗部となる部位の幅を狭く形成したり、剛性の小さい材料によって形成したりすることにより、上記部位を容易に折り曲げることが可能になる。そのため、バスバーを容易に製造することができる。
また、上記電力変換装置の製造方法では、上記バスバー製造工程を行うことにより、上記厚さ方向における直流端子との接触面側にバリが突出した端子接続部を有する上記バスバーを製造する。そして、端子接続部の接触面側、すなわちバリが突出した側に直流端子を接触させ(接触工程)、直流端子と端子接続部とを溶接する(溶接工程)。
バリが突出した側とは反対側は、端子接続部の先端面がアール状(図11参照)になっているため、仮にこの面を直流端子に接触させたとすると、直流端子と端子接続部との接触面積が小さくなってしまう。そのため、高い電流を流しにくくなる。しかしながら、上記製造方法のように、端子接続部の、バリが突出した側を直流端子に接触させれば、端子接続部と直流端子との接触面積を大きくすることができる。そのため、高い電流を流すことが可能になる。
以上のごとく、本態様によれば、小型化でき、かつ一対のバスバーの絶縁性を高めることが可能な電力変換装置と、その製造方法を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電力変換装置の断面図であって、図2のI-I断面図。 図1のII-II断面図。 図1のIII-III断面図。 図1の要部拡大図。 実施形態1における、バスバーの斜視図。 実施形態1における、折り曲げられていないバスバーの平面図。 実施形態1における、第1端子接続部と直流端子との拡大斜視図。 実施形態1における、第2端子接続部と直流端子との拡大斜視図。 実施形態1における、第3端子接続部と直流端子との拡大斜視図。 図4のX-X断面図。 実施形態1における、電力変換装置1の製造工程説明図。 図11に続く図であって、図4のXII-XII断面図。 図12の要部拡大図。 実施形態1における、コンデンサの斜視図。 実施形態1における、電力変換装置の回路図。 実施形態2における、第1端子接続部と絶縁部との側面図。 実施形態3における、電力変換装置の断面図。 実施形態4における、電力変換装置の断面図。 比較形態における、電力変換装置の断面図。 図19のXX-XX断面図。
上記電力変換装置は、ハイブリッド車や電気自動車等の車両に搭載するための、車載用電力変換装置とすることができる。
(実施形態1)
電力変換装置に係る実施形態について、図1〜図15を参照して説明する。図1に示すごとく、本形態の電力変換装置は、複数の半導体モジュール2と、コンデンサ3と、一対のバスバー4(4p,4n)とを備える。半導体モジュール2は、半導体素子20(図15参照)を内蔵する本体部21と、該本体部21から突出したパワー端子22(22p,22n,22a)とを有する。コンデンサ3は、直流電源8(図15参照)の直流電圧を平滑化するために設けられている。
複数の半導体モジュール2は、パワー端子22の厚さ方向(X方向)に配列している。
パワー端子22には、上記バスバー4を介してコンデンサ3に接続した一対の直流端子22p,22nと、交流負荷81(図15参照)に電気接続される交流端子22aとがある。
直流端子22p,22nには、バスバー4を介して直流電源8(図15参照)の正電極88に電気接続される正極端子22pと、負電極89に電気接続される負極端子22nとがある。また、バスバー4には、正極端子22pに接続した正極バスバー4pと、負極端子22nに接続した負極バスバー4nとがある。
図4、図12に示すごとく、個々のバスバー4は、端子接続部40と、共通部41とを有する。端子接続部40は、直流端子22p,22nに重ね合され、パワー端子22の突出方向(Z方向)における先端面49において直流端子22p,22nに溶接されている。共通部41は、複数の端子接続部40に電気接続している。図3、図4に示すごとく、Z方向とX方向との双方に直交する幅方向(Y方向)において互いに隣り合う複数のパワー端子22(正極端子22p及び負極端子22n)の間に、上記共通部41が配されている。一対の共通部41(41p,41n)の間に、これらを絶縁する絶縁部材5が介在している。
図7〜図9に示すごとく、バスバー4には、高熱抵抗部42が形成されている。高熱抵抗部42は、端子接続部40と共通部41との間に形成され、これらを電気的に接続している。高熱抵抗部42は、端子接続部40よりも熱抵抗が高い。本形態では、高熱抵抗部42の幅を、端子接続部40の幅よりも狭くしてある。これにより、高熱抵抗部42の熱抵抗を、端子接続部40の熱抵抗よりも高くしている。また、高熱抵抗部42は、共通部41よりも熱抵抗が高い。
本形態の電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド車に搭載するための、車載用電力変換装置である。図15に示すごとく、本形態の半導体モジュール2は、上アーム半導体素子20uと下アーム半導体素子20dとの2個の半導体素子20を内蔵している。本形態では、半導体素子20としてIGBTを用いている。半導体モジュール2の直流端子22p,22nは、バスバー4を介してコンデンサ3に接続されている。コンデンサ3によって、直流端子22p,22n間に加わる直流電圧を平滑化している。また、電力変換装置1は、個々の半導体素子20をスイッチング動作させることにより、直流電源8から供給される直流電力を交流電力に変換し、三相交流モータ81を駆動するよう構成されている。これにより、上記車両を走行させている。
図3に示すごとく、半導体モジュール2の本体部21から、複数の制御端子24が突出している。制御端子24は、制御回路基板19に接続している。この制御回路基板19によって、半導体素子20のスイッチング動作を制御している。また、上述したように、半導体モジュール2は、上記交流端子22aを備える。交流端子22aには、図示しない交流バスバーが接続される。この交流バスバーを介して、交流端子22aと上記三相交流モータ81とを電気接続してある。
図1、図2に示すごとく、本形態では、複数の半導体モジュール2と複数の冷却管11とを積層して、積層体10を構成してある。また、X方向において積層体10に隣り合う位置に、コンデンサ3が配されている。コンデンサ3と積層体10との間には、加圧部材16(板ばね)が介在している。この加圧部材16によって、積層体10を、ケース15の壁部151に向けて加圧している。これにより、半導体モジュール2と冷却管11との接触圧を確保しつつ、積層体10をケース15内に固定している。
また、X方向に隣り合う2つの冷却管11は、Y方向における両端にて、連結管12によって連結されている。複数の冷却管11のうち、X方向における一端に位置する端部冷却管11aには、冷媒17を導入するための導入管13と、冷媒17を導出するための導出管14とが接続している。導入管13から冷媒17を導入すると、冷媒17は、連結管12を通って全ての冷却管11を流れ、導出管14から導出する。これにより、半導体モジュール2を冷却するよう構成されている。
また、図2に示すごとく、コンデンサ3は、コンデンサ素子30と、コンデンサケース31と、封止部材33と、電極板32(32p,32n)とを備える。コンデンサ素子30は、封止部材33によって、コンデンサケース31内に封止されている。本形態では、コンデンサ素子30として、フィルムコンデンサを用いている。電極板32は、コンデンサ素子30の電極面300に接続している。電極板32の一部は、コンデンサケース31からケース外に延出し、コンデンサ端子320となっている。このコンデンサ端子320に、バスバー4が接続している。バスバー4は、電極板32とは別体に形成されている。バスバー4は、締結部材18によって、コンデンサ端子320に締結されている。
また、図14に示すごとく、コンデンサケース31から、上記絶縁部材5が延出している。コンデンサケース31と絶縁部材5とは、それぞれ絶縁樹脂からなり、一体的に形成されている。
図4、図5に示すごとく、本形態のバスバー4は、第1端子接続部40aと、第2端子接続部40bと、第3端子接続部40cとの、3個の端子接続部40を備える。これらの端子接続部40は、それぞれ直流端子22p,22nに溶接されている。
図5に示すごとく、バスバー4は、それぞれ一枚の金属板からなる。個々のバスバー4は、コンデンサ端子320(図14参照)に締結される被締結部43と、該被締結部43からZ方向に延出した延出部44とを備える。被締結部43には、締結部材18(図4参照)を挿入するための挿入孔430が形成されている。また、延出部44に、共通部41が接続している。
図5、図7に示すごとく、第1端子接続部40aは、高熱抵抗部42を介して、共通部41に直接、接続している。第1端子接続部40aは、先端面49において、直流端子22p,22nに溶接されている。図10に示すごとく、第1端子接続部40aは、先端面49からZ方向における高熱抵抗部42側に向かうほど、Y方向長さLが次第に長くなるテーパ部401と、該テーパ部401に連なりY方向長さLが一定である均等部402とを備える。均等部402と共通部41との間には、切欠溝48が形成されている。
図8、図9に示すごとく、第2端子接続部40b及び第3端子接続部40cも、第1端子接続部40aと同様の形状に形成されている。また、図8に示すごとく、第2端子接続部40bから突板部45が突出している。突板部45は、第2端子接続部40bの、Z方向における高熱抵抗部42側の端部409から、X方向における延出部44(図5参照)側に突出している。第2端子接続部40bは、これら突板部45と高熱抵抗部42とを介して、共通部41に電気接続されている。
また、図9に示すごとく、第3端子接続部40cにも、第2端子接続部40bと同様に、突板部45が形成されている。高熱抵抗部42は、突板部45と延出部44との間に設けられている。第3端子接続部40cは、突板部45と、高熱抵抗部42と、延出部44とを介して、共通部41に電気接続されている。
バスバー4を形成する際には、まず、金属板をプレス加工し、図6に示すプレス加工板400を作成する。そして、このプレス加工板400を折曲線Fに沿って折り曲げる。これにより、バスバー4を形成する(バスバー製造工程)。プレス加工を行うと、作成されたプレス加工板400の縁部にバリが発生する。図11に示すごとく、本形態では、折曲線Fを折り曲げてバスバー4を形成したときに、端子接続部40の先端面49に発生したバリ491が、直流端子22との接触面S1側に向くようにしてある。
バスバー4を直流端子22に溶接する際には、図11に示すごとく、まず、直流端子22と端子締結部40とを隣り合わせる。この際、直流端子22は、バリ491が向く側に配される。この後、治具7を用いて直流端子22と端子接続部40とをX方向に押圧し、これらを接触させる(接触工程)。そして、図12、図13に示すごとく、端子接続部40の先端面49を直流端子22に溶接し、溶接部493を形成する(溶接工程)。
溶接工程を行うと、治具7によって直流端子22と端子接続部40とが圧着されるため、図13に示すごとく、バリ491は潰れる。また、先端面49には、X方向における、直流端子22に接続した側とは反対側に、プレス加工を行ったときに発生したダレ492が残存している。そのため、接触面S1の方が、非接触S2よりも面積が大きい。
本形態の作用効果について説明する。本形態では、図7〜図9に示すごとく、端子接続部40と共通部41との間に、高熱抵抗部42を形成してある。
そのため、端子接続部40を直流端子22に溶接するときに発生する溶接熱が、端子接続部40から共通部41に伝わりにくくなる。したがって、絶縁部材5に溶接熱が伝わりにくくなり、絶縁部材5の劣化を抑制することができる。そのため、一対のバスバー4p,4nの絶縁性を高めることができる。
すなわち、仮に図19、図20に示すごとく、端子接続部40と共通部41との間に高熱抵抗部42を形成しなかったとすると、溶接熱Hが共通部41に伝わりやすくなる。そのため、溶接熱Hによって絶縁部材5が劣化し、共通部41p,41n間の絶縁性を充分に高めにくくなる。これに対して、本形態のように高熱抵抗部42を形成すれば、溶接熱が共通部41に伝わることを抑制でき、絶縁部材5の劣化を防止できる。そのため、共通部41p,41n間の絶縁性を充分に高めることができる。
また、本形態では図4に示すごとく、一対のバスバー4p,4nにそれぞれ形成した共通部41を、互いに隣り合う複数のパワー端子22(正極端子22p及び負極端子22n)の間に配置している。そのため、複数のパワー端子22の間の空間を、共通部41を配置するための空間として有効活用することができる。したがって、無駄なスペースを低減でき、電力変換装置1を小型化することが可能になる。
また、図12、図13に示すごとく、個々の先端面49は、X方向における直流端子22に接続した側とは反対側が、プレス加工を行った際に発生したダレ492になっている。つまり、先端面49は、X方向における直流端子22に接続した側とは反対側が、アール状に湾曲している。
端子接続部40の2つの主面S1,S2のうち、先端面49がアール状に湾曲した側の主面(非接触面S2)は、反対側の主面(接触面S1)よりも面積が小さくなりやすい。そのため、上記構成にすることにより、より面積が大きい主面(接触面S1)を直流端子22に接触させることができる。したがって、端子接続部40に、より多くの電流を流すことが可能になる。特に本形態では、バスバー4を小型化しているため、端子接続部40と直流端子22との接触面積を増やしたことによる効果は大きい。
また、図7〜図9に示すごとく、本形態の高熱抵抗部42は、端子接続部40に対して、Z方向における、先端面49を形成した側とは反対側に形成されている。
そのため、先端面49から高熱抵抗部42までの距離を長くすることができる。したがって、先端面49を溶接したときに発生した溶接熱が、高熱抵抗部42に伝わるまでに、冷却されやすくなる。そのため、溶接熱が共通部41に伝わりにくくなり、絶縁部材5の劣化をより低減することが可能になる。
また、X方向に配列した複数の端子接続部40(40a〜40c)のうち、少なくとも一つの端子接続部40(第1端子接続部40a)は、図7に示すごとく、高熱抵抗部42を介して共通部41に直接、連結している。
つまり、上記第1端子接続部40aには、第2端子接続部40bや第3端子接続部40cのように、突板部45が形成されていない。そのため、第1端子接続部40aは、溶接熱の移動距離が特に短い。したがって、第1端子接続部40aと共通部41との間の熱抵抗を高くし、溶接熱が共通部41に伝わりにくくした効果は大きい。
また、図14に示すごとく、本形態では、コンデンサ3のコンデンサケース31と、絶縁部材5とを一体的に形成してある。
そのため、専用の絶縁部材5を用意する必要がなくなり、部品点数を低減することができる。したがって、電力変換装置1の製造コストを低減することができる。
また、本形態では、図2に示すごとく、コンデンサ端子320とバスバー4とを別体にし、これらを締結部材18によって締結してある。
そのため、電力変換装置1のメンテナンス性を高めることが可能になる。すなわち、仮に、半導体モジュール2が故障したとしても、締結部材18を取り外し、半導体モジュール2をバスバー4ごと交換することが可能になる。したがって、故障していないコンデンサ3を交換する必要がなくなる。
また、上記構成にすると、コンデンサ3を汎用化しやすくなる。すなわち、新たな電力変換装置1を開発する際に、コンデンサ3は変更せず、半導体モジュール2の形状や個数のみを変更することがある。この場合、半導体モジュール2に接続するバスバー4の形状を変更すれば、コンデンサ3を共通して用いることが可能になる。そのため、コンデンサ3の汎用性を高めることができる。
また、本形態の電力変換装置1の製造方法では、上記バスバー製造工程と、上記接触工程と、上記溶接工程とを行う。バスバー製造工程(図5、図6参照)では、金属板をプレス加工し、さらに高熱抵抗部42となる部位を折り曲げる。これにより、X方向における直流端子22p,22nとの接触面S1側にバリ491が突出した端子接続部40を有するバスバー4を製造する。
本形態では、高熱抵抗部42の幅を狭くしているため、上記バスバー製造工程において、高熱抵抗部42となる部位を容易に折り曲げることができる。そのため、そのため、バスバー4を容易に製造することができる。
また、上記接触工程(図11、図12参照)では、接触面S1と直流端子22p,22nとを接触させる。溶接工程(図13参照)では、端子接続部と直流端子とを溶接する。
このようにすると、端子接続部40の、バリ491が形成された側の面(接触面S1)を直流端子22p,22nに接触させ、溶接することができる。そのため、より面積が大きい面(接触面S1)を直流端子22p,22nに接触させることができ、端子接続部40に高い電流を流すことが可能になる。
以上のごとく、本形態によれば、小型化でき、かつ一対のバスバーの絶縁性を高めることが可能な電力変換装置と、その製造方法を提供することができる。
なお、本形態では、高熱抵抗部42の幅を端子接続部40の幅よりも細くし、これにより、高熱抵抗部42の熱抵抗を、端子接続部40の熱抵抗よりも高くしているが、本発明はこれに限るものではない。例えば、高熱抵抗部42の厚さを、端子接続部40の厚さよりも薄くしてもよい。また、高熱抵抗部42を、端子接続部40よりも熱抵抗が高い金属材料によって構成してもよい。
以下の実施形態においては、図面に用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1と同様の構成要素等を表す。
(実施形態2)
本形態は、端子接続部40の形状を変更した例である。図16に示すごとく、本形態では、端子接続部40に、テーパ部401(図10参照)を形成していない。本形態の端子接続部40は、先端面49からZ方向に向かって、Y方向長さLが全て一定となるように形成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態3)
本形態は、バスバー4の配置位置を変更した例である。図17に示すごとく、本形態では、正極バスバー4pの共通部41pを、Y方向における、交流端子22aと正極端子22pとの間に配置してある。また、負極バスバー4nの共通部41nの一部を、Y方向における、正極端子22pと負極端子22nとの間に配置してある。また、本形態では実施形態1と同様に、一対の共通部41p,41nの間に、絶縁部材5を設けてある。絶縁部材5は、コンデンサケース31と一体的に形成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態4)
本形態は、バスバー4の配置位置を変更した例である。図18に示すごとく、本形態では、一対のバスバー4p,4nの共通部41p,41nを、Y方向における、交流端子22aと正極端子22pとの間に配置してある。また、本形態では実施形態1と同様に、一対の共通部41p,41nの間に、絶縁部材5を設けてある。絶縁部材5は、コンデンサケース31と一体的に形成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
1 電力変換装置
2 半導体モジュール
22 パワー端子
22p,22n 直流端子
3 コンデンサ
4 バスバー
40 端子接続部
41 共通部
42 高熱抵抗部
5 絶縁部材

Claims (5)

  1. 半導体素子(20)を内蔵した本体部(21)と、該本体部から突出したパワー端子(22)とを備える複数の半導体モジュール(2)と、
    直流電圧を平滑化するコンデンサ(3)と、
    一対のバスバー(4)とを備え、
    上記パワー端子には、上記バスバーを介して上記コンデンサに電気接続された一対の直流端子(22p,22n)と、交流負荷(81)に電気接続される交流端子(22a)とがあり、
    上記複数の半導体モジュールは、上記パワー端子の厚さ方向に配列しており、
    個々の上記バスバーは、上記直流端子に重ね合され該直流端子に溶接された端子接続部(40)と、複数の該端子接続部に電気接続した共通部(41)とを有し、
    上記パワー端子の突出方向と上記厚さ方向との双方に直交する幅方向において互いに隣り合う複数の上記パワー端子の間に、上記共通部が配されており、一対の上記共通部の間に、これらを絶縁する絶縁部材(5)が介在し、
    上記バスバーには、上記端子接続部と上記共通部との間に、これらを電気的に接続し上記端子接続部よりも熱抵抗が高い高熱抵抗部(42)が形成されている、電力変換装置(1)。
  2. 上記突出方向における、個々の上記端子接続部の先端面(49)は、上記厚さ方向における上記直流端子に接続した側とは反対側がアール状に湾曲している、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記厚さ方向に配列した複数の上記端子接続部のうち、少なくとも一つの上記端子接続部は、上記高熱抵抗部を介して上記共通部に直接、接続している、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 上記コンデンサは、コンデンサ素子(30)と、該コンデンサ素子を収容するコンデンサケース(31)とを備え、該コンデンサケースと上記絶縁部材とは一体的に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置の製造方法であって、
    金属板をプレス加工し、さらに上記高熱抵抗部となる部位を折り曲げることにより、上記厚さ方向における上記直流端子との接触面(S1)側にバリ(491)が突出した上記端子接続部を有する上記バスバーを製造するバスバー製造工程と、
    上記端子接続部の上記接触面と上記直流端子とを接触させる接触工程と、
    上記端子接続部と上記直流端子とを溶接する溶接工程と、
    を行う、電力変換装置の製造方法。
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