JP6589782B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却管とを積層した電力変換装置に関する。
直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置として、IGBT等の半導体素子を内蔵した複数の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数の冷却管とを積層して積層体を構成したものが知られている(下記特許文献1参照)。この電力変換装置では、上記半導体素子をスイッチング動作させ、これにより、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換している。
上記半導体モジュールは、上記半導体素子を内蔵した本体部と、該本体部から突出した一対の直流端子とを備える。この直流端子に、平滑用のコンデンサが電気接続している。
上記冷却管は、冷媒導入孔と、冷媒導出孔と、これらの間に形成された、冷媒の流路とを備える(図13参照)。冷媒導入孔は、上記直流端子の突出方向と、積層体の積層方向との双方に直交する幅方向における、冷却管の一端に形成されている。また、冷媒導出孔は、上記幅方向における、冷却管の他端に形成されている。冷媒導入孔から導入された冷媒は、上記流路内を幅方向に流れ、冷媒導出孔から導出される。流路内を流れる冷媒によって、上記半導体素子を冷却している。
また、上記電力変換装置では、1個の半導体モジュールに、複数の半導体素子を封止してある。これら複数の半導体素子は、上記幅方向に配列されている。この、幅方向に配列された複数の半導体素子を、上記冷媒によって冷却している。
また、上記電力変換装置では、上記コンデンサを、冷却管の、幅方向における上記冷媒導入孔側に隣り合う位置に配置してある(図13参照)。これにより、冷却管のうち、冷媒導入孔から導入されたばかりの温度が低い冷媒が流れる部分に、コンデンサを接近させ、コンデンサを冷却するようにしてある。
特開2015−204688号公報
しかしながら、上記電力変換装置では、半導体素子の冷却効率を充分に向上できない可能性があった。すなわち、上記電力変換装置では、複数の半導体素子が配列する方向に、冷媒が流れている。そのため、冷媒が流路内を流れると、まず、複数の半導体素子のうち上流側に配された半導体素子と冷媒との間で熱交換が起き、冷媒の温度が上昇する。そして、この温度が上昇した冷媒によって、下流側に配された半導体素子が冷却される。したがって、下流側に配された半導体素子を効率的に冷却しにくい。
また、上記電力変換装置では、コンデンサを、冷却管の、上記幅方向における冷媒導入孔側に隣り合う位置に配置してある。この位置にコンデンサを配置すると、上述したように、冷却管によってコンデンサを冷却することができるが、その冷却効果は必ずしも充分ではない。すなわち、冷却管は、冷媒が流れる上記幅方向に長く、上記突出方向の長さは短い。そのため、冷却管の、幅方向への投影面積は小さい。したがって、上記位置にコンデンサを配置しても、冷却管のうち冷媒導入孔から導入されたばかりの温度が低い冷媒が流れる部分に、コンデンサを広い面積にわたって接近させにくい。そのため、コンデンサを効率的に冷却しにくい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、半導体素子とコンデンサの冷却効率を向上できる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体素子(21)を内蔵した複数の半導体モジュール(2)と、該半導体モジュールを冷却する冷媒(11)が流れる複数の冷却管(3)とを積層した積層体(10)と、
上記半導体モジュールに加わる直流電圧を平滑化するコンデンサ(4)とを備え、
上記半導体モジュールは、上記半導体素子を内蔵した本体部(20)と、該本体部から突出し上記コンデンサに電気接続された一対の直流端子(22)とを有し、該直流端子の突出方向と上記積層体の積層方向との双方に直交する幅方向において、複数の上記半導体素子が配列しており、
上記冷却管は、上記幅方向における、上記冷却管の一端に形成された冷媒導入孔(31)と、上記幅方向における上記冷却管の他端に形成された冷媒導出孔(32)と、上記冷媒導入孔と上記冷媒導出孔との間に形成され上記冷媒が流れる流路(33)と、該流路と上記冷媒導入孔との間に設けられた導入側内壁(34)と、該導入側内壁の、上記突出方向における上記直流端子側に形成され、上記幅方向に貫通した導入側貫通部(341)と、上記流路と上記冷媒導出孔との間に設けられた導出側内壁(35)と、該導出側内壁の、上記突出方向における上記直流端子を設けた側とは反対側に形成され、上記幅方向に貫通した導出側貫通部(351)とを備え、
上記流路は、上記突出方向において上記半導体素子よりも上記直流端子側に形成され、上記幅方向に延びると共に、上記導入側貫通部と連なる導入部分(33I)と、上記突出方向において上記導入部分に隣り合う位置であって、上記積層方向から見たときに上記半導体素子と重なり合う位置に形成され、上記突出方向に上記冷媒を流すフィン(36)が配された素子冷却部分(33C)と、上記突出方向において上記素子冷却部分に隣り合う位置に形成され上記導出側貫通部と連なる導出部分(33O)とを有し、
上記コンデンサを、上記突出方向から上記直流端子を覆う位置に配置してある、電力変換装置(1)にある。
上記電力変換装置の冷却管は、上記冷媒導入孔と、冷媒導出孔と、流路と、導入側内壁と、導入側貫通部と、導出側内壁と、導出側貫通部とを備える。また、流路は、上記導入部分と、素子冷却部分と、導出部分とを有する。
そのため、冷媒導入孔から導入された冷媒は、導入側貫通部と、流路の導入部分と、素子冷却部分と、導出部分とを流れ、導出側貫通部を通って、冷媒導出孔から導出される。また、流路の上記素子冷却部分には上記フィンを設けてあるため、素子冷却部分において、冷媒を上記突出方向に流すことができる。したがって、複数の半導体素子が配列する方向(すなわち幅方向)と直交する方向に、冷媒を流すことができる。そのため、一部の半導体素子が他の半導体素子に対して冷媒の上流側に配されなくなり、全ての半導体素子を、温度が低い冷媒によって冷却することができる。したがって、半導体素子の冷却効率を高めることができる。
また、上記電力変換装置では、上記流路の上記導入部分を、突出方向における直流端子側に形成してある。そして、上記コンデンサを、突出方向から直流端子を覆う位置に配置してある。
そのため、コンデンサを、上記導入部分に近づけることができる。この導入部分は、半導体素子と未だ熱交換を行っていない、温度の低い冷媒が流れる。また、導入部分は、幅方向に延出する形状に形成されている。したがって、上記位置にコンデンサを配置することにより、コンデンサを、冷却管のうち温度の低い冷媒が流れる部位(すなわち導入部分)に、広い面積に渡って接近させることができ、コンデンサを効率的に冷却することが可能になる。
以上のごとく、上記態様によれば、半導体素子とコンデンサの冷却効率を向上できる電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電力変換装置の断面図であって、図3のI-I断面図。 図3のII-II断面図。 図1のIII-III断面図。 図1のIV-IV断面図。 実施形態1における、電力変換装置の回路図。 実施形態1における、電力変換装置の製造工程説明図。 図6に続く図。 実施形態2における、電力変換装置の断面図。 図8のIX-IX断面図。 実施形態3における、電力変換装置の断面図。 実施形態4における、電力変換装置の断面図。 実施形態5における、電力変換装置の断面図。 比較形態における、電力変換装置の断面図。変換装置の断面図。
上記電力変換装置は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載するための、車載用電力変換装置とすることができる。
(実施形態1)
上記電力変換装置に係る実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。図3、図4に示すごとく、本形態の電力変換装置1は、複数の半導体モジュール2と複数の冷却管3とを積層した積層体10と、コンデンサ4とを備える。図2に示すごとく、半導体モジュール2には、半導体素子21が内蔵されている。また、図1に示すごとく、冷却管3内には、半導体素子21を冷却する冷媒11が流れる。上記コンデンサ4は、半導体モジュール2に加わる直流電圧を平滑化するために設けられている。
図2に示すごとく、半導体モジュール2は、半導体素子21を内蔵した本体部20と、該本体部20から突出しコンデンサ4に電気接続された一対の直流端子22(22P,22N)とを有する。
直流端子22の突出方向(Z方向)と積層体10の積層方向(X方向)との双方に直交する幅方向(Y方向)において、複数の半導体素子21が配列している。
図1に示すごとく、冷却管3は、冷媒導入孔31と、冷媒導出孔32と、流路33と、導入側内壁34と、導入側貫通部341と、導出側内壁35と、導出側貫通部351とを備える。冷媒導入孔31は、Y方向における、冷却管3の一端に形成されている。冷媒導入孔32は、Y方向における、冷却管3の他端に形成されている。これら冷媒導入管31と冷媒導出管32との間に、冷媒11が流れる流路33が形成されている。導入側内壁34は、流路33と冷媒導入孔31との間に設けられている。導入側貫通部341は、導入側内壁34の、Z方向における直流端子22側に形成され、Y方向に貫通している。導出側内壁35は、流路33と冷媒導出孔32との間に形成されている。導出側貫通部351は、導出側内壁35の、Z方向における直流端子22を設けた側とは反対側に形成され、Y方向に貫通している。
また、流路33は、導入部分33Iと、素子冷却部分33Cと、導出部分33Oとを備える。導入部分33Iは、Z方向において半導体素子21よりも直流端子22側に形成されており、Y方向に延びている。また、導入部分33Iは、導入側貫通部341と連なっている。素子冷却部分33Cは、Z方向において導入部分33Iと隣り合う位置であって、X方向から見たときに半導体素子21と重なり合う位置に形成されている。素子冷却部分33Cには、冷媒11をZ方向に流すためのフィン36が配されている。導出部分33Oは、Z方向において素子冷却部分33Cと隣り合う位置に形成されており、導出側貫通部351と連なっている。
図1に示すごとく、コンデンサ4は、Z方向から直流端子22を覆う位置に配されている。
本形態の電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載するための、車載用電力変換装置である。図5に示すごとく、本形態では、複数の半導体モジュール2を用いて、インバータ回路100を構成してある。1個の半導体モジュール2は、上アーム半導体素子21Hと下アーム半導体素子21Lとの、2個の半導体素子21を内蔵している。これらの半導体素子21H,21Lをスイッチング動作させることにより、直流電源81から供給される直流電力を交流電力に変換し、交流負荷82(三相交流モータ)を駆動している。これによって、上記車両を走行させている。
図2に示すごとく、半導体モジュール2は、半導体素子21H,21Lを内蔵した本体部20と、該本体部20から突出した直流端子22と、交流端子23と、制御端子24とを備える。制御端子24は、制御回路部15に接続している。この制御回路部15によって、半導体素子21のスイッチング動作を制御している。
直流端子22には、正極端子22Pと負極端子22Nとがある。これら正極端子22Pと負極端子22Nとに、直流電源81の直流電圧が加わる。また、交流端子23は、交流負荷82(図5参照)に電気接続される。
正極端子22Pには正極バスバー6Pが接続しており、負極端子22Nには負極バスバー6Nが接続している。これらのバスバー6P,6Nは、コンデンサ4のコンデンサ端子42に締結されている。コンデンサ4を用いて、直流端子22P,22Nに加わる直流電圧を平滑化している。
また、交流端子23には交流バスバー61が接続している。この交流バスバー61を介して、交流端子23を交流負荷82に電気接続してある。交流バスバー61には、電流を測定するための電流センサ5Sが取り付けられている。
図3に示すごとく、本形態では、冷却管3と半導体モジュール2とを積層した積層体10を、ケース19に収納してある。ケース19内には、加圧部材16(板ばね)を配置してある。この加圧部材16を用いて、積層体10を、ケース19の壁部191に向けて加圧している。これにより、冷却管3と半導体モジュール2との接触圧を確保すると共に、積層体10をケース19内に固定している。
X方向に隣り合う2つの冷却管3は、連結管14によって連結されている。連結管14は、Y方向における、冷却管3の両端に配されている。この連結管14と冷却管3との接続孔が、上記冷媒導入孔31、冷媒導出孔32等となっている。
複数の冷却管3のうち、X方向における一端に配された端部冷却管3aには、冷媒11を導入するための導入パイプ12と、冷媒11を導出するための導出パイプ13とが接続している。冷媒11を導入パイプ12から導入すると、冷媒11は、連結管14を通り、全ての冷却管3内を流れて導出パイプ13から導出される。
ここで、積層体10を構成する一つの冷却管3bに着目する。この冷却管3bには、4つの連結管14(14a〜14d)が接続している。この冷却管3bの、X方向におけるパイプ12,13側に配された連結管14a,14bと、冷却管3bとの接続孔が、上記冷媒導入孔31、冷媒導出孔32となっている。また、X方向における反対側に配された連結管14c,14dと、冷却管3bとの接続孔が、対向導出孔38、対向導入孔39となっている。連結管14a内を流れた冷媒11の一部は、冷却管3bの上記流路33へ流れ、他の一部は、対向導出孔38から導出される。また、流路33を流れた冷媒11と、対向導入孔39から導入された冷媒11とが合わさって、冷媒導出孔32から導出される。
上述したように、図1に示すごとく、冷却管3には、導入側内壁34、導入側貫通部341、導出側内壁35、導出側貫通部351、流路33を形成してある。流路33は、上記導入部分33Iと、素子冷却部分33Cと、導出部分33Oとに分けられている。冷媒導入孔31から導入された冷媒11は、導入側貫通部341を通り、流路33の導入部分33Iを流れる。その後、冷媒11は流路33の素子冷却部分33C、導出部分33Oを流れ、導出側貫通部351を通って、冷媒導出孔32から導出される。
流路33の導入部分33Iは、X方向において半導体素子21と隣り合っていない。そのため、導入部分33Iを流れる冷媒11は、半導体素子21との間で熱交換が行われず、温度が低い。したがって、導入部分33I付近の空気の温度は低く、直流端子22や直流バスバー6は冷却される。また、直流端子22の近傍に配されたコンデンサ4も冷却される。
また、素子冷却部分33Cにはフィン36を設けてあるため、冷媒11は、素子冷却部分33C内をZ方向に流れる。従って、2個の半導体素子21H,21Lを両方とも、温度の低い冷媒11によって冷却することができる。そのため、半導体素子21を効率的に冷却することができる。
また、図1に示すごとく、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部が、冷却管3のうちY方向における冷媒導入孔31側の端部391から導入側内壁34までの部分(以下、導入部分S1とも記す)と重なるよう構成されている。
また、図1に示すごとく、Y方向におけるコンデンサ4の冷媒導出孔32側の端部49は、Y方向において、導出側内壁35よりも流路33側に位置している。すなわち、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部が、冷却管3のうちY方向における冷媒導出孔32側の端部392から導出側内壁35までの部分(以下、導出部分S2とも記す)と重ならないよう構成されている。
また、本形態では、コンデンサ4の、Y方向における冷媒導出孔32側に隣り合う位置に、コンデンサ4よりも発熱量が少ない低発熱電子部品5を配置してある。
また、図2に示すごとく、本形態の半導体モジュール2は、本体部20から突出し交流負荷82(図5参照)に接続される交流端子23を備える。この交流端子23に接続した交流バスバー61に、交流端子23を流れる電流を測定するための電流センサ5Sを取り付けてある。本形態では、この電流センサ5Sを、上記低発熱電子部品5としてある。
また、図2に示すごとく、一対の直流端子22P,22Nと交流端子23とは、Y方向に配列している。交流端子23は、Y方向において、一対の直流端子22P,22Nよりも冷媒導出孔32側に配されている。
次に、電力変換装置1の製造方法について説明する。電力変換装置1を製造するにあたって、先ず、半導体モジュール2と冷却管3とを積層して積層体10(図3参照)を形成する。そして、図6に示すごとく、この積層体10をケース19に収納する。半導体モジュール2の制御端子24には、制御回路部15を接続しておく。
その後、図7に示すごとく、直流端子22P,22Nに直流バスバー6P,6Nを溶接し、交流端子23に交流バスバー61を溶接する。
その後、図1に示すごとく、コンデンサ4を、Z方向から直流端子22を覆う位置に配置する。そして、ボルト18を用いて、コンデンサ4のコンデンサ端子42と直流バスバー22とを締結する。また、交流バスバー61に電流センサ5Sを取り付ける。そして、ケース19にケースカバー199を取り付ける。以上の工程を行うことにより、電力変換装置1を製造する。
次に、本形態の作用効果について説明する。図1に示すごとく、本形態の冷却管3は、冷媒導入孔31と、冷媒導出孔32と、流路33と、導入側内壁34と、導入側貫通部341と、導出側内壁35と、導出側貫通部351とを備える。また、流路33は、導入部分33Iと、素子冷却部分33Cと、導出部分33Oとを有する。
そのため、冷媒導入孔32から導入された冷媒11は、導入側貫通部341と、流路33の導入部分33Iと、素子冷却部分33Cと、導出部分33Oとを流れ、導出側貫通部351を通って、冷媒導出孔32から導出される。また、流路33の素子冷却部分33Cにはフィン36を設けてあるため、素子冷却部分33Cにおいて、冷媒11をZ方向に流すことができる。したがって、複数の半導体素子21H,21Lが配列する方向(Y方向)と直交する方向に、冷媒11を流すことができる。そのため、一部の半導体素子21が他の半導体素子21に対して冷媒11の上流に配されなくなり、全ての半導体素子21H,21Lを、温度が低い冷媒11によって冷却することができる。したがって、半導体素子21の冷却効率を高めることができる。
また、本形態では、流路33の導入部分33Iを、Z方向における直流端子22側に形成してある。そして、コンデンサ4を、Z方向から直流端子22を覆う位置に配置してある。
そのため、コンデンサ4を導入部分33Iに近づけることができる。導入部分33Iは、半導体素子21と未だ熱交換を行っていない、温度の低い冷媒11が流れる。また、導入部分33Iは、Y方向に延出する形状に形成されている。したがって、上記位置にコンデンサ4を配置することにより、コンデンサ4を、冷却管3のうち温度の低い冷媒11が流れる部位(すなわち導入部分33I)に、広い面積に渡って接近させることができ、コンデンサ4を効率的に冷却することが可能になる。
ここで仮に、図13に示すごとく、冷却管3内の流路33を、Y方向に冷媒11が流れるように形成したとすると、複数の半導体素子21H,21Lの配列方向に冷媒11が流れてしまう。そのため、上流に配された半導体素子21Hを冷却し、温度が上昇した冷媒11によって、下流に配された半導体素子21Lを冷却することになる。したがって、下流側の半導体素子21Lの冷却効率を向上しにくくなる。
これに対して、図1に示すごとく、本形態のように、複数の半導体素子21H,21Lの配列方向(Y方向)に直交する方向(Z方向)に冷媒11を流せば、これら複数の半導体素子21H,21Lを全て、温度が低い冷媒11によって冷却できる。そのため、全ての半導体素子21を効率的に冷却できる。
また、図13に示すごとく、コンデンサ4を、冷却管3の、Y方向における冷媒導入孔31側に隣り合う位置に配置し、冷却管3によってコンデンサ4を冷却しようとしても、冷却効率を充分に高めることができない。すなわち、冷却管3はY方向に長く、Z方向の長さは短い。そのため、上記位置にコンデンサ4を配置しても、冷却管3のうち、冷媒導入孔31から導入されたばかりの、温度が低い冷媒11が流れる部分399に、コンデンサ4を広い面積にわたって接近させにくい。したがって、コンデンサ4の冷却効率を高めにくい。
これに対して、図1に示すごとく、冷却管3内の、Z方向における直流端子22側に、Y方向へ延びる導入部分33Iを形成し、コンデンサ4を、Z方向において直流端子22を覆う位置に配置すれば、コンデンサ4を、冷却管3のうち温度が低い冷媒11が流れる部分(すなわち導入部分33I)に、広い面積にわたって接近させることができる。そのため、コンデンサ4を効果的に冷却することができる。
また、図1に示すごとく、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部が、冷却管3のうちY方向における冷媒導入孔31側の端部391から導入側内壁34までの部分(導入部分S1)と重なるよう構成されている。
導入部分S1内には、冷媒導入孔31から導入されたばかりの、温度が低い冷媒11が存在する。そのため、コンデンサ4の一部と導入部分S1とがZ方向に隣り合うようにすれば、コンデンサ4の一部を、導入部分S1を用いて効率的に冷却することができる。
また、図1に示すごとく、本形態では、Y方向におけるコンデンサ4の冷媒導出孔32側の端部49が、Y方向において、導出側内壁35よりも流路33側に位置している。すなわち、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部が上記導出部分S2と重ならないよう構成されている。
冷却管3の導出部分S2は、半導体素子21と熱交換を行って温度が上昇した冷媒11が流れるため、この導出部分S2とコンデンサ4とをZ方向に隣り合わせても、コンデンサ4を効率的に冷却しにくい。そのため、コンデンサ4の端部49を、Y方向において導出側内壁35よりも流路33側に位置させ、コンデンサ4の一部が導出部分S2の近傍に配されないようにすることにより、コンデンサ4をより効果的に冷却することが可能になる。
また、図1に示すごとく、本形態では、コンデンサ4の、Y方向における冷媒導出孔32側に隣り合う位置に、コンデンサ4よりも発熱量が少ない低発熱電子部品5を配置してある。
そのため、コンデンサ4の、Y方向における冷媒導出孔32側の空間を、低発熱部品5を配置するための空間として有効活用できる。また、低発熱電子部品5は、温度が高い冷媒11が流れる部分(導出部分S2)の近傍に配されることになるが、低発熱電子部品5は発熱量が少ないため、この位置に配置しても、低発熱電子部品5の温度が上昇しすぎる問題は生じにくい。
また、本形態の電力変換装置1は、交流端子23に流れる電流を測定する電流センサ5Sを備える。この電流センサ5Sを、上記低発熱電子部品5としてある。
電流センサ5Sは、発熱量が特に少ないため、温度が高くなりにくい。そのため、電流センサ5Sは、冷却管3のうち温度が高い冷媒11が流れる部分(導出部分S2)の近傍に配置する部品として好適である。
以上のごとく、本形態によれば、半導体素子とコンデンサの冷却効率を向上できる電力変換装置を提供することができる。
(実施形態2)
本形態は、コンデンサ4と半導体モジュール2との接続方法を変更した例である。図8、図9に示すごとく、コンデンサ4は、コンデンサ素子41を内蔵したコンデンサ本体部40と、該コンデンサ本体40から突出したコンデンサ端子42とを備える。コンデンサ端子42は、コンデンサ素子41の電極411,412に電気接続している。本形態では、コンデンサ素子41としてフィルムコンデンサを用いている。コンデンサ端子42は、コンデンサ本体部40から、Z方向における半導体モジュール2側に突出している。そして、直流端子22とコンデンサ端子42とを直接、接続してある。
本形態の作用効果について説明する。本形態では、コンデンサ端子42を、コンデンサ本体部40からZ方向における直流端子22側に突出させている。そのため、直流端子22からコンデンサ素子41までの、電流経路の長さを短くすることができ、この電流経路に寄生するインダクタンスを低減することができる。したがって、半導体素子21をスイッチング動作させたときに生じるサージを低減できる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態3)
本形態は、コンデンサ4の大きさを変更した例である。図10に示すごとく、本形態では、Y方向における、コンデンサ4の冷媒導入孔31側の端部48が、Y方向において、導入側内壁34よりも流路33側に位置している。すなわち、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部が、冷却管3の導入部分S1と重ならないよう構成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態4)
本形態は、コンンデンサ4の配置位置を変更した例である。図11に示すごとく、本形態では、Y方向における、コンデンサ4の冷媒導入孔31側の端部48が、Y方向において、導入側内壁34よりも流路33側に位置している。また、Y方向における、コンデンサ4の冷媒導出孔32側の端部49が、Y方向において、導出側内壁35よりも流路33から遠い側に位置している。すなわち、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部が、冷却管3の導出部分S2と重なるよう構成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態5)
本形態は、コンデンサ4の大きさを変更した例である。図12に示すごとく、本形態では、Y方向におけるコンデンサ4の両端部48,49が、それぞれ、Y方向において内壁34,35よりも流路33から遠い側に位置している。すなわち、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部471が、冷却管3の導入部分S1と重なり、他の一部472が導出部分S2と重なるよう構成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
1 電力変換装置
2 半導体モジュール
22 直流端子
3 冷却管
31 冷媒導入孔
32 冷媒導出孔
33I 導入部分
33C 素子冷却部分
33O 導出部分
4 コンデンサ

Claims (6)

  1. 半導体素子(21)を内蔵した複数の半導体モジュール(2)と、該半導体モジュールを冷却する冷媒(11)が流れる複数の冷却管(3)とを積層した積層体(10)と、
    上記半導体モジュールに加わる直流電圧を平滑化するコンデンサ(4)とを備え、
    上記半導体モジュールは、上記半導体素子を内蔵した本体部(20)と、該本体部から突出し上記コンデンサに電気接続された一対の直流端子(22)とを有し、該直流端子の突出方向と上記積層体の積層方向との双方に直交する幅方向において、複数の上記半導体素子が配列しており、
    上記冷却管は、上記幅方向における、上記冷却管の一端に形成された冷媒導入孔(31)と、上記幅方向における上記冷却管の他端に形成された冷媒導出孔(32)と、上記冷媒導入孔と上記冷媒導出孔との間に形成され上記冷媒が流れる流路(33)と、該流路と上記冷媒導入孔との間に設けられた導入側内壁(34)と、該導入側内壁の、上記突出方向における上記直流端子側に形成され、上記幅方向に貫通した導入側貫通部(341)と、上記流路と上記冷媒導出孔との間に設けられた導出側内壁(35)と、該導出側内壁の、上記突出方向における上記直流端子を設けた側とは反対側に形成され、上記幅方向に貫通した導出側貫通部(351)とを備え、
    上記流路は、上記突出方向において上記半導体素子よりも上記直流端子側に形成され、上記幅方向に延びると共に、上記導入側貫通部と連なる導入部分(33I)と、上記突出方向において上記導入部分に隣り合う位置であって、上記積層方向から見たときに上記半導体素子と重なり合う位置に形成され、上記突出方向に上記冷媒を流すフィン(36)が配された素子冷却部分(33C)と、上記突出方向において上記素子冷却部分に隣り合う位置に形成され上記導出側貫通部と連なる導出部分(33O)とを有し、
    上記コンデンサを、上記突出方向から上記直流端子を覆う位置に配置してある、電力変換装置(1)。
  2. 上記コンデンサは、コンデンサ素子(41)を内蔵したコンデンサ本体部(40)と、該コンデンサ本体部から突出し上記直流端子に接続したコンデンサ端子(42)とを備え、該コンデンサ端子は、上記コンデンサ本体部から上記突出方向における上記半導体モジュール側に突出している、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記突出方向から見たときに、上記コンデンサの一部が、上記冷却管のうち上記幅方向における上記冷媒導入孔側の端部(391)から上記導入側内壁までの部分である導入部分(S1)と重なっている、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 上記幅方向における上記コンデンサの上記冷媒導出孔側の端部(49)は、上記幅方向において、上記導出側内壁よりも上記流路側に位置している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 上記コンデンサの、上記幅方向における上記冷媒導出孔側に隣り合う位置に、上記コンデンサよりも発熱量が少ない低発熱電子部品(5)が配されている、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 上記半導体モジュールは、上記本体部から突出し交流負荷に電気接続される交流端子(23)を備え、上記低発熱電子部品は、上記交流端子に流れる電流を測定するための電流センサ(5S)である、請求項5に記載の電力変換装置。
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