JP6589782B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
上記半導体モジュールに加わる直流電圧を平滑化するコンデンサ(4)とを備え、
上記半導体モジュールは、上記半導体素子を内蔵した本体部(20)と、該本体部から突出し上記コンデンサに電気接続された一対の直流端子(22)とを有し、該直流端子の突出方向と上記積層体の積層方向との双方に直交する幅方向において、複数の上記半導体素子が配列しており、
上記冷却管は、上記幅方向における、上記冷却管の一端に形成された冷媒導入孔(31)と、上記幅方向における上記冷却管の他端に形成された冷媒導出孔(32)と、上記冷媒導入孔と上記冷媒導出孔との間に形成され上記冷媒が流れる流路(33)と、該流路と上記冷媒導入孔との間に設けられた導入側内壁(34)と、該導入側内壁の、上記突出方向における上記直流端子側に形成され、上記幅方向に貫通した導入側貫通部(341)と、上記流路と上記冷媒導出孔との間に設けられた導出側内壁(35)と、該導出側内壁の、上記突出方向における上記直流端子を設けた側とは反対側に形成され、上記幅方向に貫通した導出側貫通部(351)とを備え、
上記流路は、上記突出方向において上記半導体素子よりも上記直流端子側に形成され、上記幅方向に延びると共に、上記導入側貫通部と連なる導入部分(33I)と、上記突出方向において上記導入部分に隣り合う位置であって、上記積層方向から見たときに上記半導体素子と重なり合う位置に形成され、上記突出方向に上記冷媒を流すフィン(36)が配された素子冷却部分(33C)と、上記突出方向において上記素子冷却部分に隣り合う位置に形成され上記導出側貫通部と連なる導出部分(33O)とを有し、
上記コンデンサを、上記突出方向から上記直流端子を覆う位置に配置してある、電力変換装置(1)にある。
そのため、冷媒導入孔から導入された冷媒は、導入側貫通部と、流路の導入部分と、素子冷却部分と、導出部分とを流れ、導出側貫通部を通って、冷媒導出孔から導出される。また、流路の上記素子冷却部分には上記フィンを設けてあるため、素子冷却部分において、冷媒を上記突出方向に流すことができる。したがって、複数の半導体素子が配列する方向(すなわち幅方向)と直交する方向に、冷媒を流すことができる。そのため、一部の半導体素子が他の半導体素子に対して冷媒の上流側に配されなくなり、全ての半導体素子を、温度が低い冷媒によって冷却することができる。したがって、半導体素子の冷却効率を高めることができる。
そのため、コンデンサを、上記導入部分に近づけることができる。この導入部分は、半導体素子と未だ熱交換を行っていない、温度の低い冷媒が流れる。また、導入部分は、幅方向に延出する形状に形成されている。したがって、上記位置にコンデンサを配置することにより、コンデンサを、冷却管のうち温度の低い冷媒が流れる部位(すなわち導入部分)に、広い面積に渡って接近させることができ、コンデンサを効率的に冷却することが可能になる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記電力変換装置に係る実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。図3、図4に示すごとく、本形態の電力変換装置1は、複数の半導体モジュール2と複数の冷却管3とを積層した積層体10と、コンデンサ4とを備える。図2に示すごとく、半導体モジュール2には、半導体素子21が内蔵されている。また、図1に示すごとく、冷却管3内には、半導体素子21を冷却する冷媒11が流れる。上記コンデンサ4は、半導体モジュール2に加わる直流電圧を平滑化するために設けられている。
直流端子22の突出方向(Z方向)と積層体10の積層方向(X方向)との双方に直交する幅方向(Y方向)において、複数の半導体素子21が配列している。
そのため、冷媒導入孔32から導入された冷媒11は、導入側貫通部341と、流路33の導入部分33Iと、素子冷却部分33Cと、導出部分33Oとを流れ、導出側貫通部351を通って、冷媒導出孔32から導出される。また、流路33の素子冷却部分33Cにはフィン36を設けてあるため、素子冷却部分33Cにおいて、冷媒11をZ方向に流すことができる。したがって、複数の半導体素子21H,21Lが配列する方向(Y方向)と直交する方向に、冷媒11を流すことができる。そのため、一部の半導体素子21が他の半導体素子21に対して冷媒11の上流に配されなくなり、全ての半導体素子21H,21Lを、温度が低い冷媒11によって冷却することができる。したがって、半導体素子21の冷却効率を高めることができる。
そのため、コンデンサ4を導入部分33Iに近づけることができる。導入部分33Iは、半導体素子21と未だ熱交換を行っていない、温度の低い冷媒11が流れる。また、導入部分33Iは、Y方向に延出する形状に形成されている。したがって、上記位置にコンデンサ4を配置することにより、コンデンサ4を、冷却管3のうち温度の低い冷媒11が流れる部位(すなわち導入部分33I)に、広い面積に渡って接近させることができ、コンデンサ4を効率的に冷却することが可能になる。
これに対して、図1に示すごとく、本形態のように、複数の半導体素子21H,21Lの配列方向(Y方向)に直交する方向(Z方向)に冷媒11を流せば、これら複数の半導体素子21H,21Lを全て、温度が低い冷媒11によって冷却できる。そのため、全ての半導体素子21を効率的に冷却できる。
これに対して、図1に示すごとく、冷却管3内の、Z方向における直流端子22側に、Y方向へ延びる導入部分33Iを形成し、コンデンサ4を、Z方向において直流端子22を覆う位置に配置すれば、コンデンサ4を、冷却管3のうち温度が低い冷媒11が流れる部分(すなわち導入部分33I)に、広い面積にわたって接近させることができる。そのため、コンデンサ4を効果的に冷却することができる。
導入部分S1内には、冷媒導入孔31から導入されたばかりの、温度が低い冷媒11が存在する。そのため、コンデンサ4の一部と導入部分S1とがZ方向に隣り合うようにすれば、コンデンサ4の一部を、導入部分S1を用いて効率的に冷却することができる。
冷却管3の導出部分S2は、半導体素子21と熱交換を行って温度が上昇した冷媒11が流れるため、この導出部分S2とコンデンサ4とをZ方向に隣り合わせても、コンデンサ4を効率的に冷却しにくい。そのため、コンデンサ4の端部49を、Y方向において導出側内壁35よりも流路33側に位置させ、コンデンサ4の一部が導出部分S2の近傍に配されないようにすることにより、コンデンサ4をより効果的に冷却することが可能になる。
そのため、コンデンサ4の、Y方向における冷媒導出孔32側の空間を、低発熱部品5を配置するための空間として有効活用できる。また、低発熱電子部品5は、温度が高い冷媒11が流れる部分(導出部分S2)の近傍に配されることになるが、低発熱電子部品5は発熱量が少ないため、この位置に配置しても、低発熱電子部品5の温度が上昇しすぎる問題は生じにくい。
電流センサ5Sは、発熱量が特に少ないため、温度が高くなりにくい。そのため、電流センサ5Sは、冷却管3のうち温度が高い冷媒11が流れる部分(導出部分S2)の近傍に配置する部品として好適である。
本形態は、コンデンサ4と半導体モジュール2との接続方法を変更した例である。図8、図9に示すごとく、コンデンサ4は、コンデンサ素子41を内蔵したコンデンサ本体部40と、該コンデンサ本体40から突出したコンデンサ端子42とを備える。コンデンサ端子42は、コンデンサ素子41の電極411,412に電気接続している。本形態では、コンデンサ素子41としてフィルムコンデンサを用いている。コンデンサ端子42は、コンデンサ本体部40から、Z方向における半導体モジュール2側に突出している。そして、直流端子22とコンデンサ端子42とを直接、接続してある。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
本形態は、コンデンサ4の大きさを変更した例である。図10に示すごとく、本形態では、Y方向における、コンデンサ4の冷媒導入孔31側の端部48が、Y方向において、導入側内壁34よりも流路33側に位置している。すなわち、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部が、冷却管3の導入部分S1と重ならないよう構成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
本形態は、コンンデンサ4の配置位置を変更した例である。図11に示すごとく、本形態では、Y方向における、コンデンサ4の冷媒導入孔31側の端部48が、Y方向において、導入側内壁34よりも流路33側に位置している。また、Y方向における、コンデンサ4の冷媒導出孔32側の端部49が、Y方向において、導出側内壁35よりも流路33から遠い側に位置している。すなわち、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部が、冷却管3の導出部分S2と重なるよう構成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
本形態は、コンデンサ4の大きさを変更した例である。図12に示すごとく、本形態では、Y方向におけるコンデンサ4の両端部48,49が、それぞれ、Y方向において内壁34,35よりも流路33から遠い側に位置している。すなわち、本形態の電力変換装置1は、Z方向から見たときに、コンデンサ4の一部471が、冷却管3の導入部分S1と重なり、他の一部472が導出部分S2と重なるよう構成されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
2 半導体モジュール
22 直流端子
3 冷却管
31 冷媒導入孔
32 冷媒導出孔
33I 導入部分
33C 素子冷却部分
33O 導出部分
4 コンデンサ
Claims (6)
- 半導体素子(21)を内蔵した複数の半導体モジュール(2)と、該半導体モジュールを冷却する冷媒(11)が流れる複数の冷却管(3)とを積層した積層体(10)と、
上記半導体モジュールに加わる直流電圧を平滑化するコンデンサ(4)とを備え、
上記半導体モジュールは、上記半導体素子を内蔵した本体部(20)と、該本体部から突出し上記コンデンサに電気接続された一対の直流端子(22)とを有し、該直流端子の突出方向と上記積層体の積層方向との双方に直交する幅方向において、複数の上記半導体素子が配列しており、
上記冷却管は、上記幅方向における、上記冷却管の一端に形成された冷媒導入孔(31)と、上記幅方向における上記冷却管の他端に形成された冷媒導出孔(32)と、上記冷媒導入孔と上記冷媒導出孔との間に形成され上記冷媒が流れる流路(33)と、該流路と上記冷媒導入孔との間に設けられた導入側内壁(34)と、該導入側内壁の、上記突出方向における上記直流端子側に形成され、上記幅方向に貫通した導入側貫通部(341)と、上記流路と上記冷媒導出孔との間に設けられた導出側内壁(35)と、該導出側内壁の、上記突出方向における上記直流端子を設けた側とは反対側に形成され、上記幅方向に貫通した導出側貫通部(351)とを備え、
上記流路は、上記突出方向において上記半導体素子よりも上記直流端子側に形成され、上記幅方向に延びると共に、上記導入側貫通部と連なる導入部分(33I)と、上記突出方向において上記導入部分に隣り合う位置であって、上記積層方向から見たときに上記半導体素子と重なり合う位置に形成され、上記突出方向に上記冷媒を流すフィン(36)が配された素子冷却部分(33C)と、上記突出方向において上記素子冷却部分に隣り合う位置に形成され上記導出側貫通部と連なる導出部分(33O)とを有し、
上記コンデンサを、上記突出方向から上記直流端子を覆う位置に配置してある、電力変換装置(1)。 - 上記コンデンサは、コンデンサ素子(41)を内蔵したコンデンサ本体部(40)と、該コンデンサ本体部から突出し上記直流端子に接続したコンデンサ端子(42)とを備え、該コンデンサ端子は、上記コンデンサ本体部から上記突出方向における上記半導体モジュール側に突出している、請求項1に記載の電力変換装置。
- 上記突出方向から見たときに、上記コンデンサの一部が、上記冷却管のうち上記幅方向における上記冷媒導入孔側の端部(391)から上記導入側内壁までの部分である導入部分(S1)と重なっている、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
- 上記幅方向における上記コンデンサの上記冷媒導出孔側の端部(49)は、上記幅方向において、上記導出側内壁よりも上記流路側に位置している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
- 上記コンデンサの、上記幅方向における上記冷媒導出孔側に隣り合う位置に、上記コンデンサよりも発熱量が少ない低発熱電子部品(5)が配されている、請求項4に記載の電力変換装置。
- 上記半導体モジュールは、上記本体部から突出し交流負荷に電気接続される交流端子(23)を備え、上記低発熱電子部品は、上記交流端子に流れる電流を測定するための電流センサ(5S)である、請求項5に記載の電力変換装置。
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