JP2017212530A - Mems素子 - Google Patents

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【課題】MEMS素子の感度の向上に好適なMEMS素子を提供する。【解決手段】支持基板1上に、外圧を受けて変位する可動電極膜3を配置し、可動電極膜は表面に少なくとも二つの電極5a,5bのいずれかに接続した複数の電極突起7を備え、可動電極膜の変位とともに各電極突起間の距離が変化し、距離の変化に応じて変化する二つの電極間の容量値から可動電極膜が受けた外圧の大きさを検知する。電極突起を同心円状に配置してもよい。また、電極と電極突起との間、および電極突起間を接続する配線を、相互に重ならないように配置してもよい。電極突起の表面を絶縁層2で被覆してもよい。【選択図】図3

Description

本発明は、MEMS素子に関し、特にマイクロフォン、各種センサ、スイッチ等として用いられる容量型のMEMS素子に関する。
従来、半導体プロセスを用いたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子は、半導体基板上に固定電極、犠牲層(絶縁膜)および可動電極を形成した後、犠牲層の一部を除去することで、スペーサーを介して固定された固定電極と可動電極との間にエアーギャップ(中空)構造が形成されている。
例えば、容量型のMEMS素子であるコンデンサマイクロフォンでは、音圧を通過させる複数の貫通孔13を備えた固定電極12と、音圧を受けて振動する可動電極10とを対向して配置し、音圧を受けて振動する可動電極10の変位を電極間の容量変化として検出する構成となっている(図8)。
ところで、コンデンサマイクロフォンのS/N比を向上させるためには、音圧による可動電極の変位を大きくする必要がある。また、可動電極10と固定電極12とで形成されるエアーギャップ14内で発生するノイズを小さくすればよいことが知られている(特許文献1段落番号0003〜0006)。
エアーギャップ14内で発生するノイズを小さくすることは、可動電極10と固定電極12の間の寸法(エアーギャップの間隔)を大きくすることで解決できる。しかしながら、可動電極10と固定電極12の間の寸法を大きくすることは、検出する容量値(シグナル)の低下も招き、S/N比の向上のためには効果的ではない。
さらにまた貫通孔13を音圧が通過する際に発生するノイズを小さくする必要もある。この貫通孔13で発生するノイズを小さくすることは、貫通孔13を大きくすることで解決できる。しかしながら、貫通孔13を大きくすることも、検出する容量値(シグナル)の低下を招き、S/N比の向上のためには効果的ではない。
特開2012−175509号公報
従来のMEMS素子において、可動電極10と固定電極12の間隔や貫通孔13の大きさを調整する方法では、間隔を広げたり、貫通孔13を大きくするとノイズの減少と同時にシグナルが減少し、逆に間隔を狭くしたり、貫通孔13を小さくするとシグナルの増加と同時にノイズが増加し、所望の特性を得ることが難しかった。本発明はこのような問題を解消し、感度の向上に好適なMEMS素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、支持基板上に、外圧を受けて変位する可動電極膜を配置し、該可動電極膜は表面に少なくとも二つの電極のいずれかに接続した複数の電極突起を備え、前記可動電極膜の変位とともに各前記電極突起間の距離が変化し、該距離の変化に応じて変化する前記二つの電極間の容量値から前記可動電極膜が受けた前記外圧の大きさを検知することを特徴とする
本願請求項2に係る発明は、請求項1に記載のMEMS素子において、前記電極突起を同心円状に配置することを特徴とする。
本願請求項3に係る発明は、請求項1または2いずれか記載のMEMS素子において、前記電極と前記電極突起との間、および前記電極突起間を接続する配線を、相互に重ならないように配置することを特徴とする。
本願請求項4に係る発明は、請求項1乃至3いずれか記載のMEMS素子において前記電極突起の表面を絶縁層で被覆することを特徴とする。
本発明のMEMS素子は、エアーギャップや貫通孔を備える従来のMEMS素子とは全く異なる構造とすることで、従来例で示したエアーギャップや貫通孔に起因するノイズの発生がなくなる。本発明のMEMS素子では、一組の電極突起間で発生するノイズによる容量変化は抑えられないものの、このノイズによる容量変化は、隣り合う電極突起間で相殺されるため、MEMS素子から出力されるノイズが抑制され、感度を向上させることが可能となる。
また本発明のMEMS素子は、電極突起を同心円状に配置することで、外圧による可動電極膜の動きに影響を与えることがない。また、可動電極膜の変位が効果的に電極突起の変位となるため、より感度の向上が期待される。
さらに本発明のMEMS素子は、各電極に繋がる配線を重なり合わない1層の配線構造とすることで、多層で形成した場合に発生する配線層間の寄生容量が発生せず、感度の低下を抑制することを可能としている。
さらに本発明のMEMS素子は、電極突起の先端を絶縁層で被覆することで、設計値以上の音圧を受け、電極突起同士が触れた場合におこるショートを防止することができ、電極突起の破損等を防止することができる。
本発明のMEMS素子を説明する図である。 本発明のMEMS素子を説明する図である。 本発明のMEMS素子を説明する図である。 本発明のMEMS素子を説明する図である。 本発明のMEMS素子を説明する図である。 本発明のMEMS素子を説明する図である。 本発明のMEMS素子を説明する図である。 従来のMEMS素子を説明する図である。
本発明に係るMEMS素子は、少なくとも二つの電極のいずれかに接続した複数の電極突起を備えた可動電極膜と、可動電極膜を支持する基板とを備え、可動電極膜に受けた外圧により電極突起間の距離が変位し、この変位から外圧の大きさを検知できることになる。以下、MEMS素子としてコンデンサマイクロフォンを例にとり、本発明の実施例について説明する。
本発明の第1の実施例について、その製造工程に従い説明する。まず、結晶方位(100)面の厚さ420μmのシリコン基板1(支持基板に相当)に、通常のフォトリソグラフ法により幅0.1〜2.0μm程度、深さ1.0〜10.0μm程度の凹部を複数形成する。その後、厚さ0.5〜1.0μm程度の熱酸化膜2をシリコン基板1表面および凹部内面に形成する。次に凹部を充填するように、厚さ0.1〜5.0μmの導電性ポリシリコン膜を熱酸化膜2の全面に積層後、通常のフォトリソグラフ法によりパターニングし、可動電極膜3を形成する。図1に示すように、凹部内に充填された導電性ポリシリコン膜は、電極突起となり、各電極突起が後述する電極部5a、5bに接続する。図1に示す例では、電極突起7a,7c,7d,7fが一方の電極部に接続し、電極突起7b,7eが他方の電極部に接続することになる。
その後、可動電極膜3上に厚さ1.0〜4.0μm程度のUSG(Undoped Silicate Glass)膜からなる絶縁膜4を積層形成し、所定のパターニングを行う。次に絶縁膜4上に、厚さ1μm程度の導電性膜を積層形成後、通常のフォトリソグラフ法によりパターニングし、可動電極膜3に接続する電極部5a、5bを形成する(図2)。電極部5aと5bは異なる極性であり、後工程で完成する電極突起7a〜7fが交互に異なる極性を有することになる。
その後、シリコン基板1の裏面側から熱酸化膜2が露出するまでシリコン基板1および熱酸化膜2の一部をドライエッチング法により除去し、バックチャンバー6および電極突起7を形成する(図3)。
次に、このように形成したMEMS素子の動作について説明する。音圧により可動電極膜3が上下に変位すると、隣り合う電極突起7の先端の距離が変位する。図4(a)は、可動電極膜3が下方向に変位した状態を示している。この場合、電極突起7の先端部の相互の距離は拡がることになる。一方、図4(b)は、可動電極膜3が上方向に変位した状態を示している。この場合、電極突起7の先端部の相互の距離は狭くなることになる。各電極突起7はそれぞれ別の極性を有しているため、隣り合う電極突起7の先端の距離が変位すると、隣り合う電極突起7間の容量が変化する。この容量の変化を電気信号として出力し、可動電極膜が受ける外圧の大きさを検出することができる。
以上のように本発明のMEMS素子は、可動電極膜3のみの構造であるため、可動電極と固定電極からなる従来構造のMEMS素子において可動電極と固定電極の間(エアーギャップ)で発生するノイズが発生しない。また、貫通孔がないため、貫通孔によるノイズが発生しない。さらにまた、電極突起7間で発生するノイズについては抑制することは難しいものの、例えば図5に示すように一対の電極突起間の距離が拡がるようなノイズが発生した場合、この電極突起間の容量は減少するが、その隣の電極突起との間の距離は狭くなり、容量は増加するため、容量変化をキャンセルすることができる。部分的なノイズは抑制され、全ての電極突起間の距離が拡がる(または狭くなる)変化を起こす音圧の変化のみに容量の変化が起こることとなる。その結果、S/N比が改善され、感度を向上させることができる。
また、配線部を1層の配線構造としているため、多層で形成した場合に発生する配線層間の寄生容量が発生せず、感度の低下を抑制することができる。
さらにまた、電極突起7の先端は絶縁層で被覆しているため、設計値以上の音圧を受け、電極突起同士が触れた場合に起こるショートを防止することができる。
次に電極突起の配置について説明する。図6は電極突起7が形成されている可動電極膜3をバックチャンバー6側から模式的に表しており、電極突起7を同心円状に形成している。このような構造により、可動電極膜3の変位を妨げることがない。また、可動電極膜3の変位が効率的に電極突起7の変位となるため、より感度を向上することができる。
図7は電極突起7が形成されている可動電極膜3を電極部5a、5b側(バックチャンバー6側の反対側)から模式的に表しており、電極部5a、5bと電極突起7の配線例を示している。隣り合う電極突起7を交互に接続するように配線することで、隣り合う電極突起7は異なる極性を有している。このような構成により、配線部を1層の配線構造とすることができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものでないことは言うまでもない。たとえば、可動電極膜3の形状は円形に限定するものではなく、長方形など矩形形状としてもよい。また、電極突起7をバックチャンバー側に設けたが、その反対側(外圧を受ける側)に設けてもよい。
また、ベントホール8については、バックチャンバー6内の気圧と外気圧と同じにするためだけに設けるので、音響に合わせて大きさや形状を調整できる利点がある。
1:シリコン基板、2:熱酸化膜、3:可動電極膜、4:絶縁膜、5a,5b:電極部、6:バックチャンバー、7:電極突起、8:ベントホール、9:配線、10:可動電極、11:スペーサー、12:固定電極、13:貫通孔、14:エアーギャップ

Claims (4)

  1. 支持基板上に、外圧を受けて変位する可動電極膜を配置し、該可動電極膜は表面に少なくとも二つの電極のいずれかに接続した複数の電極突起を備え、前記可動電極膜の変位とともに各前記電極突起間の距離が変化し、該距離の変化に応じて変化する前記二つの電極間の容量値から前記可動電極膜が受けた前記外圧の大きさを検知することを特徴とするMEMS素子。
  2. 請求項1に記載のMEMS素子において、
    前記電極突起を同心円状に配置することを特徴とするMEMS素子。
  3. 請求項1または2いずれか記載のMEMS素子において、
    前記電極と前記電極突起との間、および前記電極突起間を接続する配線を、相互に重ならないように配置することを特徴とするMEMS素子。
  4. 請求項1乃至3いずれか記載のMEMS素子において、
    前記電極突起の表面を絶縁層で被覆することを特徴とするMEMS素子。
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