JP2017210436A - 粉末染毛剤用香料組成物 - Google Patents

粉末染毛剤用香料組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】二剤式泡状染毛剤における粉末状の第1剤に安定に配合することができ、使用時の香気が優れ、不快臭に対する十分なマスキング効果を奏する香料組成物及びそれを第1剤に配合してなる二剤式泡状染毛剤ならびに二剤式泡状染毛剤への賦香方法の提供。【解決手段】水溶性賦形剤を含むマトリックス中に香料が封入されてなる、粉末状の染毛剤に用いられる粉末香料組成物及びそれを第1剤に配合してなる二剤式泡状染毛剤ならびに二剤式泡状染毛剤への賦香方法。【選択図】図1

Description

本発明は、粉末状の染毛剤に用いられる粉末香料組成物に関する。本発明は、特に、酸化染料及びアルカリ剤を含む粉末状の第1剤と、酸化剤及び水を含む液状の第2剤とから構成され、使用時に第1剤と第2剤とを混合し振とうすることにより泡状の剤形となる二剤式泡状染毛剤における粉末状の第1剤に配合することに適した粉末香料組成物に関する。
酸化染料及びアンモニウム塩などのアルカリ剤を含む粉末状の第1剤と、過酸化水素などの酸化剤及び水を含む液状の第2剤とから構成され、使用時に第1剤と第2剤とを混合し振とうすることにより泡状の剤形とする二剤式泡状染毛剤が知られている(例えば、特開2011−93822号公報(特許文献1)、特開2011−105620号公報(特許文献2)など)。
このように染毛剤を二剤式にし、使用時に第1剤と第2剤とを混合して泡状の剤形にすることで、毛髪に馴染み易く、ムラなく塗布できるといった利点がある。
一方で、第1剤と第2剤とを混合する際にアンモニアが生成するなどして不快臭が発生するため、香料などを用いて不快臭を低減させることが求められる。
しかし、香料は通常液状であるため、香料を直接粉末状の第1剤に均一に配合することは難しい。また、香料が時間経過と共に第1剤中の酸化染料及びアルカリ剤などの成分と反応して酸化劣化しやすいといった問題もある。
他方、第2剤には香料を均一に混ぜることはできる。しかし、第2剤に配合できる香料は、酸化剤に対して安定である必要があり、ローズ系などの特定の種類のものに限定されてしまい、香料の選択の幅が狭くなる。
また、香料を第1剤及び第2剤のいずれに配合するにしても、香料を直接配合すると、時間経過と共に香気成分が揮散しやすく、香調が変化したり、使用時に不快臭に対する十分なマスキング効果が得られ難いといった問題がある。
特開2011−93822号公報 特開2011−105620号公報
このような状況の下、二剤式泡状染毛剤において、粉末状の第1剤に安定に配合することができ、使用時の香気が優れ、不快臭に対する十分なマスキング効果を奏する香料組成物の提供が求められている。
本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討を行ったところ、香料を水溶性賦形剤を含むマトリックス中に封入し、粉末化してなる香料組成物が、第1剤に安定に配合することができ、香気成分の揮散による損失を抑えることができるだけでなく、使用時に第2剤中の水と接触することで、マトリックスが溶解して香気成分がリリースし、使用時に発生する不快臭を効果的に低減できることを見出した。本発明によれば、不快臭に対するマスキング効果に優れた揮発性の高い香料も染毛剤に安定に配合することが可能になる。また、染毛剤に配合できる香料の選択の幅が広がり、多様なニーズに対応できるといった利点もある。
すなわち、本発明は、以下に示す粉末香料組成物及びこれを含む二剤式泡状染毛剤ならびに二剤式泡状染毛剤への賦香方法等を提供するものである。
[1]水溶性賦形剤を含むマトリックス中に香料が封入されてなる、粉末状の染毛剤に用いられる粉末香料組成物。
[2]水溶性賦形剤が、化工澱粉、デキストリン、糖アルコール、ゼラチン、脱脂粉乳及び乳糖からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[1]に記載の粉末香料組成物。
[3]香料の含有量が、組成物の全質量に対して99〜1質量%の範囲である、[1]又は[2]に記載の粉末香料組成物。
[4]粒径が10〜300μmの範囲である、[1]から[3]の何れか一項に記載の粉末香料組成物。
[5]酸化染料及びアルカリ剤を含む粉末状の第1剤と、酸化剤及び水を含む液状の第2剤とを含み、使用時に第1剤と第2剤とを混合し振とうすることにより泡状の剤形となる二剤式泡状染毛剤であって、粉末状の第1剤に[1]から[4]の何れか一項に記載の粉末香料組成物を含む、二剤式泡状染毛剤。
[6]アルカリ剤がアンモニウム塩である、[5]に記載の二剤式泡状染毛剤。
[7]酸化染料及びアルカリ剤を含む粉末状の第1剤と、酸化剤及び水を含む液状の第2剤とを含み、使用時に第1剤と第2剤とを混合し振とうすることにより泡状の剤形となる二剤式泡状染毛剤において、粉末状の第1剤に[1]から[4]の何れか一項に記載の粉末香料組成物を配合することを含む、二剤式泡状染毛剤への賦香方法。
本発明の粉末香料組成物は、安定性に優れており、香気成分の揮散による損失を抑えることができ、しかも粉末状であるため、二剤式泡状染毛剤の第1剤に容易に配合することができる。本発明の粉末香料組成物を、二剤式泡状染毛剤の第1剤に配合することにより、使用時に第2剤中の水と接触する際、香料を封入しているマトリックスが溶解して香気成分がリリースし、使用時に発生する不快臭を効果的に低減することができる。
本発明の粉末香料組成物を製造するための混合工程の一例を説明するための模式図である。 本発明の粉末香料組成物を製造するための噴霧乾燥工程の一例を説明するための模式図である。
以下、本発明の粉末香料組成物及びこれを含む二剤式泡状染毛剤ならびに二剤式泡状染毛剤への賦香方法について具体的に説明する。
1.粉末香料組成物
本発明の粉末香料組成物は、粉末状の染毛剤、例えば二剤式泡状染毛剤における粉末状の第1剤に用いられるものであり、水溶性賦形剤を含むマトリックス中に香料が封入されてなることを特徴としている。
本発明の粉末香料組成物は、香料が上記マトリックス中に封入されていることにより、染毛剤中に含まれる他の成分と直接接触することを避けられるため、染毛剤に安定に配合することができる。また、本発明の粉末香料組成物は、香料が上記マトリックス中に封入されていることにより、香気成分の揮散による損失を抑えることができるため、長期間保存しても香気成分が損なわれ難い。一方で、本発明の粉末香料組成物は、染毛剤の使用時には第2剤に含まれる水と接触することで、香料を封入していたマトリックスが溶解して香気成分がリリースし、染毛剤の使用時に発生する不快臭を効果的に低減することができる。以下、本発明の粉末香料組成物に含まれる各成分について説明する。
(a)香料
本発明の粉末香料組成物に用いられる香料としては、一般に香粧品の賦香に用いられるものであれば特に制限されない。例えば、エステル類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アセタール類、フェノール類、エーテル類、ラクトン類、フラン類、炭化水素類、酸類などの合成香料、および、天然香料などを用いることができる。エステル類は、香りの強度に欠かせない香料であるが、アルカリ剤の中では不安定であるため、これまで二剤式泡状染毛剤ではあまり用いられてこなかった。本発明の粉末香料組成物によれば、エステル類も使用できるようになるため、使用時の不快臭に対する十分なマスキング効果が得られ、香りの強度を増強させることが可能である。
エステル類としては、例えば、アクリル酸エステル(メチル、エチル、等)、アセト酢酸エステル(メチル、エチル、等)、アニス酸エステル(メチル、エチル、等)、安息香酸エステル(アリル、イソアミル、エチル、ゲラニル、リナリル、フェニルエチル、ヘキシル、シス−3−ヘキセイニル、ベンジル、メチル、等)、アントラニル酸エステル(シンナミル、シス−3−ヘキセニル、メチル、エチル、リナリル、イソブチル、等)、N−メチルアントラニル酸エステル(メチル、エチル、等)、イソ吉草酸エステル(アミル、アリル、イソアミル、イソブチル、イソプロピル、エチル、オクチル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、テルペニル、リナリル、シンナミル、フェニルエチル、ブチル、プロピル、ヘキシル、ベンジル、メチル、ロジニル、等)、イソ酪酸エステル(イソアミル、ゲラニル、シトロネリル、テルペニル、シンナミル、オクチル、ネリル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニキシエチル、ブチル、プロピル、イソプロピル、ヘキシル、ベンジル、メチル、エチル、リナリル、ロジニル、等)、ウンデシレン酸エステル(アリル、イソアミル、ブチル、エチル、メチル、等)、オクタン酸エステル(アリル、イソアミル、エチル、オクチル、ヘキシル、ブチル、メチル、リナリル、等)、オクテン酸エステル(メチル、エチル、等)、オクチンカルボン酸エステル(メチル、エチル、等)、カプロン酸エステル(アリル、アミル、イソアミル、メチル、エチル、イソブチル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、リナリル、ゲラニル、シクロヘキシル、等)、ヘキセン酸エステル(メチル、エチル、等)、吉草酸エステル(アミル、イソプロピル、イソブチル、エチル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、シンナミル、フェニルエチル、メチル、等)、ギ酸エステル(アニシル、イソアミル、イソプロピル、エチル、オクチル、ゲラニル、シトロネリル、シンナミル、シクロヘキシル、テルピニル、フェニルエチル、ブチル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、ベンジル、リナリル、ロジニル、等)、クロトン酸エステル(イソブチル、エチル、シクロヘキシル、等)、ケイ皮酸エステル(アリル、エチル、メチル、イソプロピル、プロピル、3−フェニルプロピル、ベンジル、シクロヘキシル、メチル、等)、コハク酸エステル(モノメンチル、ジエチル、ジメチル、等)、酢酸エステル(アニシル、アミル、α−アミルシンナミル、イソアミル、イソブチル、イソプロピル、イソプレギル、イソボルニル、イソオイゲニル、オイゲニル、2−エチルブチル、エチル、3−オクチル、カルビル、ジヒドロカルビル、p−クレジル、o−クレジル、ゲラニル、α−又はβ−サンタリル、シクロヘキシル、シクロネリル、ジヒドロクミニル、ジメチルベンジルカルビニル、シンナミル、スチラリル、デシル、ドデシル、テルピニル、グアイニル、ネリル、ノニル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ブチル、フルフリル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、シス−3−ノネニル、シス−6−ノネニル、シス−3,シス−6−ノナジエニル、3−メチル−2−ブテニル、メンチル、ヘプチル、ベンジル、ボルニル、ミルセニル、ジヒドロミルセニル、ミルテニル、メチル、2−メチルブチル、メンチル、リナリル、ロジニル、等)、サリチル酸エステル(アリル、イソアミル、フェニル、フェニルエチル、ベンジル、エチル、メチル、等)、シクロヘキシルアルカン酸エステル(シクロヘキシル酢酸エチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シクロヘキシル酪酸アリル、シクロヘキシルセキサン酸アリル、シクロヘキシルデカン酸アリル、シクロヘキシル吉草酸アリル、等)、ステアリン酸エステル(エチル、プロピル、ブチル、等)、セバチン酸エステル(ジエチル、ジメチル、等)、デカン酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、メチル、等)、ドデカン酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、等)、乳酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、等)、ノナン酸エステル(エチル、フェニルエチル、メチル、等)、ノネン酸エステル(アリル、エチル、メチル、等)、ヒドロキシヘキサン酸エステル(エチル、メチル、等)、フェニル酢酸エステル(イソアミル、イソブチル、エチル、ゲラニル、シトロネリル、シス−3−ヘキセニル、メチル、等)、フェノキシ酢酸エステル(アリル、エチル、メチル、等)、フランカルボン酸エステル(フランカルボン酸エチル、フランラルボン酸ンメチル、フランカルボン酸ヘキシル、フランプロピオン酸イソブチル、等)、プロピオン酸エステル(アニシル、アリル、エチル、アミル、イソアミル、プロピル、ブチル、イソブチル、イソプロピル、ベンジル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、シンナミル、テトラヒドロフルフリル、トリシクロデセニル、ヘプチル、ボルニル、メチル、メンチル、リナリル、テルピニル、α−メチルプロピオニル、β−メチルプロピオニル、等)、ヘプタン酸エステル(アリル、エチル、オクチル、プロピル、メチル、等)、ヘプチンカルボン酸エステル(アリル、エチル、プロピル、メチル、等)、ミルシチン酸エステル(イソプロピル、エチル、メチル、等)、フェニルグリシド酸エステル(フェニルグリシド酸エチル、3−メチルフェニルグリシド酸エチル、p−メチル−β−フェニルグリシド酸エチル、等)、2−メチル酪酸エステル(メチル、エチル、オクチル、フェニルエチル、ブチル、ヘキシル、ベンジル、等)、3−メチル酪酸エステル(メチル、エチル、等)、酪酸エステル(アニシル、アミル、アリル、イソアミル、メチル、エチル、プロピル、オクチル、グアイニル、リナリル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、シンナミル、ネリル、テルペニル、フェニルプロピル、β−フェニルエチル、ブチル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、ベンジル、ロジニル、等)、ヒドロキシ酪酸エステル(3−ヒドロキシ酪酸のメチル、エチル、メンチル、等)などが使用される。
アルコール類としては、例えば、脂肪族アルコール(イソアミルアルコール、イソプレゴール、2−エチルヘキサノール、1−オクタノール、3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、1−デカノール、1−ドデカノール、2,6−ノナジエノール、ノナノール、2−ノナノール、シス−6−ノネノール、トランス−2,シス−6−ノナジエノール、シス−3,シス−6−ノナジエノール、ブタノール、ヘキサノール、シス−3−ヘキセノール、トランス−2−ヘキセノール、1−ウンデカノール、ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−メチル−1−ペンタノール、等)、テルペンアルコール(カルベオール、ボルネオール、イソボルネオール、カルベオール、ピペリトール、ゲラニオール、α−又はβ−サンタロール、シトロネロール、4−ツヤノール、テルピネオール、4−テルピネオール、ネロール、ミルセノール、ミルテノール、メントール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、ネロリドール、ヒドロキシシトロネロール、ファルネソール、ペリラアルコール、ロジノール、リナロール、1−メントール等)、芳香族アルコール(アニスアルコール、α−アミルシンナミックアルコール、イソプロピルペンジルカルビノール、カルバクロール、クミンアルコール、ジメチルペンジルカルビノール、シンナミックアルコール、フェニルアリルアルコール、フェニルエチルカルビノール、β−フェニルエチルアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、ペンジルアルコール、等)などを好ましく例示することができる。
アルデヒド類としては、例えば、脂肪族アルデヒド(アセトアルデヒド、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2,6−ジメチル−5−ヘブタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール,シス−3,シス−6−ノナジエナール、トランス−2,シス−6−ノナジエナール、バレルアルデヒド、プロパナール、イソプロパナール、ヘキサナール、トランス−2−ヘキセナール、シス−3−ヘキセナール、2−ペンテナール、ドデカナール、テトラデカナール、トランス−4−デセナール、トランス−2−トリデセナール、トランス−2−ドデセナール、トランス−2−ウンデセナール、2,4−ヘキサジエナール、シス−6−ノネナール、トランス−2−ノネナール、2−メチルブタナール、等)、芳香族アルデヒド(アニスアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−メチルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、エチルバニリン、クミンアルデヒド、サリチルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、o−,m−またはp−トリルアルデヒド、バニリン、ビベロナール、フェニルアセトアルデヒド、ヘリオトロピン、ベンズアルデヒド、4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール、p−メトキシシンナミックアルデヒド、p−メトキシペンズアルデヒド、等)、テルペンアルデヒド(ゲラニアール、シトラール、シトロネラール、α−シネンサール、β−シネンサール、ペリラアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、テトラハイドロシトラール、ミルテナール、シクロシトラール、イソシクロシトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ネラール、α−メチレンシトロネラール、マイラックアルデヒド、ベルンアルデヒド、サフラナール、等)などを好ましく挙げることができる。
ケトン類としては、例えば、環式ケトン(メントン、イソメントン、カルボン、ジヒドロカルボン、プレゴン、ピペリトン、1−アセチル−3,3−ジメチル−1−シクロヘキセン、シスージャスモン、α−,β−又はγ−イロン、エチルマルトール、シクロテン、ジヒドロヌートカトン、3,4−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、ソトロン、α−,β−,γ−又はδ−ダマスコン、α−,β−又はγ−ダマセノン、ヌートカトン、2−sec−プチルシクロヘキサノン、マルトール、α−,β−又はγ一ヨノン、α−,β−又はγ−メチルヨノン、α−,β−又はγ−イソメチルヨノン、フラネオール、カンファ、等)、芳香族ケトン(アセトナフトン、アセトフェノン、アニシリデンアセトン、ラズベリーケトン、p−メチルアセトフェノン、アニシルアセトン、p−メトキシアセトフェノン、等)鎖式ケトン(ジアセチル、2−ノナノン、ジアセチル、2−ヘブタノン、2,3−ヘプタンジオン、2−ペンタノン、メチルアミルケトン、メチルノニルケトン、β−メチルナフチルケトン、メチルヘブタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、3−オクタノン、2,3−ヘキサンジオン、2−ウンデカノン、ジメチルオクテノン、6一メチル−5−ヘプチン−3−オン、等)などが好ましく例示することができる。
アセタール類としては、例えば、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アセトアルデヒドジアミルアセタール、アセトアルデヒドジヘキシルアセタール、アセトアルデヒドプロピレンレグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチル シス−3−ヘキセニルアセタール、ベンズアルデヒドグリセリンアセタール、ベンズアルデヒドプロピレングリコールアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、シトラールエチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、ヘキサナールジメチルアセタール、ヘキサナールジヘキシルアセタール、ヘキサナールプロピレングリコールアセタール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トランス−2−ヘキセナールプロピレングリコールアセタール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、ヘプタナールエチレングリコールアセタール、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、シトロネラールジメチルアセタール、アンバーセージ(Givaudan社製)、アセト酢酸エチルエチレングリコールアセタールおよび2−フェニルプロパナールジメチルアセタールなどが好ましい例として挙げることができる。
フェノール類としては、例えば、オイゲノール、イソオイゲノール、2−メトキシ−4−ビニルフェノール、チモール、カルバクロール、グアヤコールおよびチャビコールなどが好ましく挙げられる。
エーテル類としては、例えば、アネトール、1,4−シネオール、1,8−シネオール、ジベンジルエーテル、リナロールオキシド、リモネンオキシド、ネロールオキシド、ローズオキシド、メチルイソオイゲノール、メチルチャビコール、イソアミルフェニルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、フェニルプロピルエーテル、p−クレジルメチルエーテル、バニリルプチルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、シトロネリルエチルエーテル、ゲラニルエチルエーテル、ローズフラン、テアスビラン、デシルメチルエーテルおよびメチルフェニルメチルエーテルなどが好ましい例として挙げられる。
ラクトン類としては、例えば、γ−又はδ−デカラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−又はδ−ヘキサラクトン、γ−又はδ−オクタラクトン、γ−又はδ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−2−デセノラクトン、メチルラクトン、5−ヒドロキシ−8−ウンデセン酸δ−ラクトン、ジャスミンラクトン、メンタラクトン、ジヒドロクマリン、オクタヒドロクマリンおよび6−メチルクマリンなどが好ましい例として挙げられる。
フラン類としては、例えば、フラン、2−メチルフラン、3−メチルフラン、2−エチルフラン、2,5−ジエチルテトラヒドロフラン、3−ヒドロキシ−2−メチルテトラヒドロフラン、2−(メトキシメチル)フラン、2,3−ジヒドロフラン、メントフラン、フルフラール、5−メチルフルフラール、3−(2−フリル)−2−メチル−2−プロペナール、5−(ヒドロキシメチル)フルフラール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン(フラネオール)、4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン(ソトロン)、2−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−3(2H)−フラノン(ホモフラノオール)、5−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチル−2(5H)フラノン(ホモソトロン)、3−メチル−1,2−シクイロペンタンジオン(シクロテン)、2(5H)−フラノン、4−メチル−2(5H)−フラノン、5−メチル−2(5H)−フラノン、2−メチル−3(2H)−フラノン、5−メチル−3(2H)−フラノン、2−アセチルフラノン、2−アセチル−5−メチルフラン、フルフリルアルコール、2−フランカルボン酸メチル、2−フランカルボン酸エチルおよび酢酸フリフリルなどが好ましい例として挙げられる。
炭化水素類としては、例えば、α−又はβ−ビザボレン、β−カリオフィレン、p−サイメン、テルピネン、テルピノーレン、カジネン、ファルネセン、リモネン、オシメン、ミルセン、α−又はβ−ピネン、1,3,5−ウンデカトリエンおよびバレンセンなどが好ましい例として挙げられる。
また、酸類としては、例えば、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、2−デセン酸、ゲラン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、乳酸、フェニル酢酸、ピルビン酸、トランス−2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチル−シス−3−ペンテン酸、2−メチル−4−ペンテン酸およびシクロヘキサンカルポン酸などを好ましく例示することができる。
さらに、天然香料としては、例えば、アニス、オレンジ、レモン、ライム、マンダリン、プチグレイン、ベルガモット、レモンバーム、グレープフルーツ、エレミ、オリバナム、レモングラス、ネロリ、マジョラム、アンゲリカルート、スターアニス、バジル、ベイ、カラマス、カモミール、キャラウエイ、カルダモン、カッシャ、シナモン、ペパーミント、スペアミント、ハッカ、ペニーロイヤル、ペッパー、シソ、サイプレス、オレガノ、カスカリラ、ジンジャー、パセリ、パインニードル、セージ、ヒソップ、ティートリー、マスタード、ホースラディッシュ、クラリセージ、クローブ、コニャック、コリアンダー、エストラゴン、ユーカリ、フェンネル、グアヤックウッド、ディル、カヤプテ、ワームシード、ピメント、ジュニパー、フェネグリーク、ガーリック、ローレル、メース、ミル、ナッツメグ、スプルース、ゼラニウム、シトロネラ、ラベンダー、ラバンジン、パルマローザ、ローズ、ローズマリー、サンダルウッド、オークモス、シダーウッド、ベチバー、リナロエ、ボアドローズ、パチョリ、ラブダナム、クミン、タイム、イランイラン、バーチ、カプシカム、セロリー、トルーバルサム、ジェネ、インモルテル、ベンゾイン、ジャスミン、カッシー、チョベローズ、レセダ、マリーゴールド、ミモザ、オポポナックス、オリス、バニラおよびリコリスなどが挙げられる。これらの天然香料に含有されている香料成分を使用することもできる。
これらの香料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粉末香料組成物に配合される香料の含有量は、組成物の全質量に対して99〜1質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは80〜5質量%、更に好ましくは50〜10質量%である。この範囲であると、香料を染毛剤中に安定に配合することができる。
(b)水溶性賦形剤
本発明の粉末香料組成物においては、マトリックス材として水溶性賦形剤を用いる。
本発明に用いられる水溶性賦形剤としては、一般に香粧品に用いられるものであれば特に制限されない。例えば、化工澱粉、デキストリン、糖アルコール、ゼラチン、脱脂粉乳及び乳糖などを好ましく使用することができる。中でも、化工澱粉、デキストリン及び糖アルコールが好ましい。
本発明に用いられる化工澱粉としては、化学的に処理した澱粉であれば特に限定されなく、例えば、アセチル化澱粉、酸化澱粉、ヒドロキシプロピル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、リン酸化澱粉、リン酸架橋澱粉、アジピン酸架橋澱粉、オクテニルコハク酸澱粉などが好ましく挙げられる。中でも、香料を安定に粉末化できることから、オクテニルコハク酸澱粉が好ましく用いられる。
本発明に用いられる糖アルコールとしては、マンニトール、還元パラチノース及び水素添加コーンシロップなどが挙げられる。
水溶性賦形剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粉末香料組成物に配合される水溶性賦形剤の含有量は、組成物の全質量に対して99〜1質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは80〜10質量%、更に好ましくは70〜30質量%である。この範囲であると、香料を染毛剤中に安定に配合することができる
本発明の粉末香料組成物には、上記成分の他、必要に応じて、水溶性乳化剤、色素、増粘剤などを配合してもよい。
本発明の粉末香料組成物は、香料を水溶性賦形剤を含む水溶液中に加えて攪拌混合することにより混合液を得、得られた混合液を噴霧乾燥機を用いて噴霧乾燥することにより得ることができる。
図1は、混合工程の一例を説明するための模式図である。図1に示すとおり、香料を水溶性賦形剤を含む水溶液中に加えて攪拌混合することにより混合液を得ることができる。あるいは、香料を水溶性乳化剤を含む水溶液中に加えて攪拌混合することにより予め乳化してから、水溶性賦形剤を含む水溶液を加えてさらに攪拌混合して混合液を得てもよい。
図2は、噴霧乾燥工程の一例を説明するための模式図である。図2に示すとおり、混合工程により得られた混合液をスプレードライヤーなどの噴霧乾燥機を用いて噴霧乾燥することにより、香料を水溶性賦形剤を含むマトリックス中に封入し、粉末化することができる。
こうして得られる粉末香料組成物の粒径は10〜300μmの範囲であることが好ましく、より好ましくは10〜200μmである。この範囲であると、香料を染毛剤中に均一に配合することができる。噴霧乾燥工程の後、所定の篩網を用いて分級操作を行うことにより粒径を調整することができる。
2.二剤式泡状染毛剤
本発明の二剤式泡状染毛剤は、酸化染料及びアルカリ剤を含む粉末状の第1剤と、酸化剤及び水を含む液状の第2剤とを含み、使用時に第1剤と第2剤とを混合し、振とうすることにより泡状の剤形となる染毛剤であって、粉末状の第1剤に、本発明の粉末香料組成物を含むことを特徴としている。
このように、本発明の二剤式泡状染毛剤は、粉末状の第1剤に、本発明の粉末香料組成物が配合されることによって賦香されている。
前述したとおり、本発明の粉末香料組成物は、香料が水溶性賦形剤を含むマトリックス中に封入されている。これにより、香料と染毛剤に含まれる他の成分とが直接接触することを避けることができ、また、香気成分の揮散による損失を抑えることができるため、二剤式染毛剤の第1剤に安定に配合することができる。ゆえに本発明の二剤式泡状染毛剤は長期保存安定性に優れている。
一方、二剤式泡状染毛剤の使用時には、第1剤と第2剤とを混合することによって、第1剤中に含まれる本発明の粉末香料組成物と、第2剤中に含まれる水とが接触し、香料を封入していたマトリックスが溶解して、香気成分がリリースするため、二剤式泡状染毛剤の使用時に発生するアンモニア臭などの不快臭を効果的に低減することができる。
さらに、本発明の染毛剤は、本発明の粉末香料組成物を用いて賦香することにより、使用できる香料の選択の幅が広がるため、多様なニーズにも対応することができる。本発明の好ましい態様によれば、不快臭に対するマスキング効果に優れた揮発性の高い香料を配合することが可能である。
また、本発明の粉末香料組成物は粉末状であるため、粉末状の第1剤に均一に配合することができるため、外観にも優れている。以下、本発明の染毛剤について詳しく説明する。
(a)第1剤
第1剤には、少なくとも酸化染料及びアルカリ剤が含まれる。
本発明に用いられる酸化染料は、第2剤に含まれる酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料は、少なくとも染料中間体を含んでいる。
染料中間体としては、例えばフェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く。)、及びそれらの塩類が挙げられる。塩類としては、例えば塩酸塩、硫酸塩及び酢酸塩等が挙げられる。
染料中間体は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
酸化染料における染料中間体の含有量は、0.01〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。染料中間体の含有量が0.01質量%未満の場合、十分な染色性が得られない場合がある。染料中間体の含有量が10質量%を超えても染色性はそれ以上向上しないことから、経済性の観点から、染料中間体は10質量%以下が好ましい。
カプラーは、染料中間体と結合することにより発色する化合物であって、必要に応じて第1剤に含有される。カプラーとしては、例えばレゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩が挙げられる。
カプラーは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
第1剤における酸化染料の含有量は、10〜0.01質量%が好ましく、より好ましくは5〜0.1質量%である。酸化染料の含有量が0.01質量%未満の場合、十分な染色性が得られない場合がある。酸化染料の含有量が10質量%を超えても染色性はそれ以上向上しないことから、経済性の観点から、染料中間体は10質量%以下が好ましい。
上記酸化染料以外の染料として、例えば「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料及び直接染料から選ばれる少なくとも1種を適宜配合してもよい。
本発明に用いられるアルカリ剤は、第2剤に配合される酸化剤の作用を促進すると共に、毛髪を膨潤させて毛髪への染料の浸透性を高めることにより、染色性を向上させる。
本発明に用いられるアルカリ剤としては、例えば、アンモニア、アルカノールアミン、有機アミン類、無機アルカリ、塩基性アミノ酸及び硫酸塩が挙げられる。
有機アミン類としては、例えば、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、及びグアニジンが挙げられる。
無機アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、及び炭酸カリウムが挙げられる。
塩基性アミノ酸としては、例えば、アルギニン、リジン及び塩基性アミノ酸塩が挙げられる。塩基性アミノ酸塩としては、例えば、アンモニウム塩が挙げられる。
硫酸塩としては、硫酸アンモニウムが挙げられる。
なお、アルカリ剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の好ましい態様において、アルカリ剤の含有量は、第1剤及び第2剤を混合した二剤式泡状染毛剤においてpHが7〜12の範囲となる量である。pHが7未満では、第2剤に酸化剤としての過酸化水素が含有される場合、過酸化水素の作用が十分に促進されない場合がある。二剤式泡状染毛剤のpHが12を超えると、二剤式泡状染毛剤が毛髪に塗布されたときに、毛髪に損傷等の不具合が発生しやすくなる場合がある。
(b)第2剤
第2剤には、少なくとも酸化剤及び水が含まれる。
酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色する。本発明に用いられる酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及び、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンの脱色力に優れることから、過酸化水素を含むことが好ましい。
第2剤における酸化剤の含有量は、0.1〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜8.0質量%である。酸化剤の含有量が0.1質量%未満の場合、酸化染料を十分に酸化重合させることが困難となる場合がある。酸化剤の含有量が10.0質量%を超える場合、毛髪が損傷しやすくなる場合がある。
第2剤には、発泡させるための基材として水が含まれる。水は、本発明の毛髪剤の使用時に泡状の剤形とするために必要なだけでなく、第1剤と第2剤とを混合する際に、第1剤中に含まれる粉末香料組成物のマトリックスを溶解し、マトリックス中に封入されている香気成分を発香させる役割もある。
第2剤における水の含有量は、99.9〜50質量%が好ましく、より好ましくは99〜70質量%である。水の含有量が50質量%未満の場合、粉末香料組成物からの香料のリリースが速やかに行われないである場合がある。
上記成分のほか、第1剤及び第2剤にはそれぞれ、必要に応じて、カチオン性界面活性剤が配合されていてもよい。カチオン性界面活性剤が配合されていることで、例えば、毛髪に塗布された染毛剤を洗い流す際、又は、染毛処理後の毛髪を乾燥させた後において、毛髪の感触を改善することができる。本発明の好ましい態様においては、カチオン性界面活性剤として、第1のカチオン性界面活性剤及び第2のカチオン性界面活性剤の2種類のカチオン性界面活性剤を配合することで、泡質を改善することができる。
第1のカチオン性界面活性剤は、炭素数16以上22以下のアルキル基を有するアンモニウム型カチオン性界面活性剤である。第1のカチオン性界面活性剤としては、ジメチルアンモニウム型カチオン性界面活性剤及びトリメチルアンモニウム型カチオン性界面活性剤が挙げられる。
第1のカチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド、C16)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアリルトリモニウムクロリド、C18)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(C18)、塩化ベヘニルトリメチルアルミニウム(ベヘントリモニウムクロリド、C22)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(ジステアリルジモニウムクロリド、C18)、臭化セチルトリメチルアンモニウム(C16)、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム(C18)、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン(C18)、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン(C16)及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム(C22)が挙げられる。これらの中でも、炭素数16以上のアルキル基を有するトリメチルアンモニウム型界面活性剤が好ましく、より好ましくはセチルトリメチルアンモニウム又はその塩である。
第1のカチオン性界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明の染毛剤において、第1のカチオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%の範囲であり、泡質を改善する作用を顕著に発現させるとともに、毛髪の感触がより優れたものとなることから、0.2〜2質量%がより好ましい。
第2のカチオン性界面活性剤は、炭素数10以上16未満のアルキル基を有するアンモニウム型カチオン性界面活性剤である。第2のカチオン性界面活性剤としては、ジメチルアンモニウム型カチオン性界面活性剤、及びトリメチルアンモニウム型カチオン性界面活性剤が挙げられる。第2のカチオン性界面活性剤の具体例としては、第1のカチオン性界面活性剤の具体例において、アルキル基の炭素数を10以上16未満に変更した化合物が挙げられる。
第2のカチオン性界面活性剤としては、炭素数10以上16未満のアルキル基を有するトリメチルアンモニウム型カチオン性界面活性剤が好ましく、より好ましくは炭素数10以上15以下のアルキル基を有するトリメチルアンモニウム型カチオン性界面活性剤であり、さらに好ましくは炭素数10以上14以下のアルキル基を有するトリメチルアンモニウム型カチオン性界面活性剤である。
炭素数10以上14以下のアルキル基を有するトリメチルアンモニウム型カチオン性界面活性剤の具体例としては、ドデシルトリメチルアンモニウム(C10)、ラウリルトリメチルアンモニウム(C12)、ミリスチルトリメチルアンモニウム(C14)又はその塩が挙げられ、好ましくはラウリルトリメチルアンモニウム(C12)又はその塩である。
なお、アンモニウム型カチオン性界面活性剤の炭素数は、アルキル基の主鎖の炭素数であり、例えば二鎖型のカチオン性界面活性剤の場合では、最も炭素数の多いアルキル鎖の炭素数を示している。
第2のカチオン性界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の染毛剤において、第2のカチオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%の範囲であり、泡質を改善する作用を顕著に発現させるとともに、毛髪の感触がより優れたものとなることから、より好ましくは0.4〜4質量%である。
なお、第1のカチオン性界面活性剤及び第2のカチオン性界面活性剤は、第1剤及び第2剤のいずれか一方の剤に含有させてもよいし、第1剤及び第2剤に振り分けて含有させてもよい。
第1のカチオン性界面活性剤に対する第2のカチオン性界面活性剤の質量比(第2のカチオン性界面活性剤の質量/第1のカチオン性界面活性剤の質量)は、0.4〜5の範囲であることが好ましい。この質量比を0.4以上とすることで、泡状の剤型とした際の糸引きの発生を更に抑制することが容易となる。一方、この質量比が5を超える場合、泡状の剤型とした際に流動性が過剰に高まったり、泡のきめが粗くなったりする傾向となり、毛髪への馴染みが低下するおそれがある。
上記の成分のほか、第1剤及び第2剤の少なくとも一方には、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくとも一種の界面活性剤を配合されていてもよい。
アニオン性界面活性剤は、延びが良好な泡をより多く形成させることができるようになる結果、二剤式泡状染毛剤の塗布性を更に向上させることが容易となる。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン(ココイルグルタミン酸TEA)等のN−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。
アニオン性界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのアニオン性界面活性剤の中でも、アルキル硫酸塩及びスルホコハク酸エステルから選ばれる少なくとも1種が好ましい。アルキル硫酸塩としては、例えば、アルキル基の炭素数が12〜18のものが挙げられ、具体的には、ラウリル硫酸塩、セチル硫酸塩及びステアリル硫酸塩が挙げられる。スルホコハク酸エステルとしては、例えば、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、POEスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウム及びウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウムが挙げられる。
本発明の染毛剤において、アニオン性界面活性剤の含有量は、例えば0.1〜3.0質量%である。
両性界面活性剤は、延び及び付着性の良好な泡をより多く形成させることができるようになる結果、染毛剤の塗布性を更に向上させることが容易となる。
両性界面活性剤としては、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルアミノカルボン酸塩、N−アシルアミノエチル−N−カルボキシメトキシエチルアミノカルボン酸塩及びヒドロキシアルキル(C12−14)ヒドロキシエチルサルコシンが挙げられる。
脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(コカミドプロピルベタイン、又はヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインと記載されることもある。)、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウラミドプロピルベタイン、又はラウリン酸アミドプロピルベタインと記載されることもある。)及びリシノレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインは、塩として配合してもよい。その塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩及びトリエタノールアミン塩が挙げられる。
アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、デシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ベヘニルジメチルアミノ酢酸ベタイン及びヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインが挙げられる。アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインは、塩として配合してもよい。その塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、及びトリエタノールアミン塩が挙げられる。
N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルアミノカルボン酸塩としては、例えば、ココアンホ酢酸Na(N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンであり、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインと記載されることもある。)、ココアンホプロピオン酸Na(N−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミン)、ラウロアンホ酢酸Na(N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミン)、オリーブアンホ酢酸Na、カカオ脂アンホ酢酸Na、ゴマアンホ酢酸Na、スイートアーモンドアンホ酢酸Na、ステアロアンホ酢酸塩、パームアンホ酢酸Na、ピーナッツアンホ酢酸Na、ヒマワリ種子アンホ酢酸Na及び綿実アンホ酢酸Naが挙げられる。
N−アシルアミノエチル−N−カルボキシメトキシエチルアミノカルボン酸塩としては、例えば、ココアンホジ酢酸Na、ココアンホジプロピオン酸Na、及びラウロアンホジ酢酸Naが挙げられる。
両性界面活性剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。両性界面活性剤の中でも、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン及びアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
本発明の染毛剤において、両性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5〜10.0質量%であり、より好ましくは1.0〜5.0質量%であり、さらに好ましくは1.0〜3.0質量%である。
ここで、本発明の二剤式泡状染毛剤に、アニオン性界面活性剤を含有させる場合には、第1のカチオン性界面活性剤及び第2のカチオン性界面活性剤に対して、使用時において接触されるように、第1剤又は第2剤に含有させることが好ましい。すなわち、例えば、第1剤中に第1のカチオン性界面活性剤及び第2のカチオン性界面活性剤を含有させると共に、第2剤中にアニオン性界面活性剤を含有させることが好ましい。また、例えば、第2剤中に第1のカチオン性界面活性剤及び第2のカチオン性界面活性剤を含有させると共に、第1剤中にアニオン性界面活性剤を含有させることが好ましい。このように構成することで、酸化染毛剤の使用時においてその発泡性が高められるとともに、発泡操作後において泡状の剤型の消泡(破泡)が抑制されることで泡状の剤型が維持されやすくなる。
第1のカチオン性界面活性剤及び第2のカチオン性界面活性剤の合計質量(W1)に対する(C)アニオン性界面活性剤の質量(W2)の質量比(質量比=W2/W1)は、0.25〜3の範囲であることが好ましい。この質量比を0.25〜3の範囲とすることで、泡状の剤型がより維持されやすくなる。
第1剤及び第2剤には、必要に応じて、例えば油性成分、非イオン性界面活性剤、水溶性高分子化合物、キレート剤、無機塩、及び分散剤を含有させてもよい。
油性成分としては、例えば、油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えば、ラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油及びラノリンが挙げられる。高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えば、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、650〜10,000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、グリコール及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン及びポリグリセリンが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、エーテル型非イオン性界面活性剤及びエステル型非イオン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル及びPOEセチルステアリルジエーテルが挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤としては、例えば、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル及びショ糖脂肪酸エステルが挙げられる。
水溶性高分子化合物としては、例えば、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP、エチドロン酸)及びその塩類が挙げられる。
無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムが挙げられる。
分散剤としては、例えばステアリン酸マグネシウムが挙げられる。
第1剤及び第2剤には、その他の成分として例えば糖類、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、及び紫外線吸収剤、並びに「医薬部外品原料規格」(2006年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を含有させてもよい。
なお、本発明の染毛剤において無機塩の含有量は、発泡性を高めるという観点から、10質量%以下であることが好ましい。
3.賦香方法
本発明は、酸化染料及びアルカリ剤を含む粉末状の第1剤と、酸化剤及び水を含む液状の第2剤とを含み、使用時に第1剤と第2剤とを混合し振とうすることにより泡状の剤形となる染毛剤において、粉末状の第1剤に本発明の粉末香料組成物を配合することを含む、染毛剤への賦香方法をも提供するものである。
本発明によれば、使用時に泡状の剤形となる二剤式泡状染毛剤において、粉末状の第1剤に本発明の粉末香料組成物を配合することにより、使用前は、香気成分の揮散による損失を抑えることができ、使用時には、第1剤と第2剤とを接触させることで、香気成分をリリースして、アンモニア臭などの不快臭をマスキングすることができることから、二剤式泡状染毛剤へ効果的に賦香することができる。本発明の好ましい態様によれば、染毛剤の他の成分の変質などによる劣化を招くことなく、安定に賦香することができる。ゆえに本発明の方法により賦香してなる二剤式泡状染毛剤は、長期間保存安定性にも優れている。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。
[実施例1]
粉末香料組成物A1(フルーツタイプ)の調製
以下の手順により、本発明の粉末香料組成物A1を調製した。
水600g中にマンニトール(ロケット社製「Mannitol 60」)48gと化工澱粉(イングレディオン社製「CAPSUL Starch」)192gを加え攪拌した後に、香気強度が高い香料としてフルーツタイプの香料(高砂香料工業社製「APPLE BURST M7110」)160gを加え、均一に混合した後、乳化機にてエマルジョンサイズを5ミクロン以下とした。これを噴霧乾燥機にて乾燥して粉末香料組成物A1を得た(香料含量40%)。得られた粉末香料組成物A1の粒径は約20μmであった。
[実施例2]
粉末香料組成物B1(フローラルタイプ)の調製
以下の手順により、本発明の粉末香料組成物B1を調製した。
水600g中にマンニトール(ロケット社製「Mannitol 60」)48gと化工澱粉(イングレディオン社製「CAPSUL Starch」)192gを加え攪拌した後に、不快臭に対するマスキング力が高い香料としてフローラルタイプの香料(高砂香料工業社製「GENTLE GARDEN M7113」)160gを加え、均一に混合した後、乳化機にてエマルジョンサイズを5ミクロン以下とした。これを噴霧乾燥機にて乾燥して粉末香料組成物B1を得た(香料含量40%)。得られた粉末香料組成物B1の粒径は約20μmであった。
[試験例1]
香気強度
市販されている2剤式泡状染毛剤「ビューティーラボ ホイップヘアカラー(スイートブラウン)」(ホーユー株式会社製)の無賦香の第1剤(硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール及びレゾルシン配合)に、調合香料を賦香率0.5質量%で直接添加する条件と、前記第1剤に粉末香料組成物を賦香率0.5質量%で添加する条件で、40℃で12週間保存した後、各々、第1剤1gに第2剤として水を5.5g混合し、香気強度を、以下の基準で官能評価した。なお、評価は水を混合していない無賦香の前記第1剤を0として相対評価で行った。結果を表1に示す。
<評価基準>
0:弱い
1:やや弱い
2:どちらともいえない
3:やや強い
4:強い
5:非常に強い
Figure 2017210436
[試験例2]
アンモニア臭に由来する不快臭に対するマスキング効果
市販されている2剤式泡状染毛剤「ビューティーラボ ホイップヘアカラー(スイートブラウン)」(ホーユー株式会社製)の無賦香の第1剤(硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール及びレゾルシン配合)に、調合香料を賦香率0.5質量%(香料配合率0.5質量%)で直接添加した条件と、前記第1剤に粉末香料組成物を賦香率0.5質量%(香料配合率0.2質量%)で添加した条件で、40℃で12週間保存した後、各々、第1剤1gに第2剤として水を5.5g混合し、不快臭の強度を、以下の基準で官能評価した。なお、評価は無賦香の前記第1剤に水を5.5g混合したものを4として相対評価で行った。結果を表2に示す。
<評価基準>
0:全く感じない
1:ほとんど感じない
2:感じる
3:やや強く感じる
4:強く感じる
5:非常に強く感じる
Figure 2017210436
[試験例3]
経時による香気の変化(フルーツタイプ)
市販されている2剤式泡状染毛剤「ビューティーラボ ホイップヘアカラー(スイートブラウン)」(ホーユー株式会社製)の無賦香の第1剤(硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール及びレゾルシン配合)に、調合香料を賦香率0.5質量%(香料配合率0.5質量%)で直接添加した条件と、前記第1剤に粉末香料組成物を賦香率0.5質量%(香料配合率0.2質量%)で添加した条件で、5℃、室温又は40℃で2週間又は12週間保存した後、各々、以下の基準で外観及び香気の変化を評価した。結果を表3に示す。
Figure 2017210436
[試験例4]
経時による香気の変化(フローラルタイプ)
市販されている2剤式泡状染毛剤「ビューティーラボ ホイップヘアカラー(スイートブラウン)」(ホーユー株式会社製)の無賦香の第1剤(硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール及びレゾルシン配合)に、調合香料を賦香率0.5質量%(香料配合率0.5質量%)で直接添加した条件と、前記第1剤に粉末香料組成物を賦香率0.5質量%(香料配合率0.2質量%)で添加した条件で、5℃、室温又は40℃で2週間又は12週間保存した後、各々、以下の基準で外観及び香気の変化を評価した。結果を表4に示す。
Figure 2017210436
[試験例6]
HS−GC分析を用いた香料成分量の比較(フルーツタイプ)
市販されている2剤式泡状染毛剤「ビューティーラボ ホイップヘアカラー(スイートブラウン)」(ホーユー株式会社製)の無賦香の第1剤(硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール及びレゾルシン配合)に、調合香料(フルーツタイプ)及び粉末香料組成物A1を各々配合し、これを5℃、室温又は40℃で12週間保存した後、第1剤のみの試料と、第2剤として水を該当量混合した試料とをHS−GC分析した。第1剤のみの試料を「1」としたときの第2剤として水を該当量混合した試料における香料成分量を、各ピーク面積を用いて算出した。結果を表5に示す。
Figure 2017210436
[試験例5]
HS−GC分析を用いた香料成分量の比較(フローラルタイプ)
市販されている2剤式泡状染毛剤「ビューティーラボ ホイップヘアカラー(スイートブラウン)」(ホーユー株式会社製)の無賦香の第1剤(硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール及びレゾルシン配合)に、調合香料(フローラルタイプ)及び粉末香料組成物B1を各々配合し、これを5℃、室温又は40℃で12週間保存した後、第1剤のみの試料と、第2剤として水を該当量混合した試料とをHS−GC分析した。第1剤のみの試料を「1」としたときの第2剤として水を該当量混合した試料における香料成分量を、各ピーク面積を用いて算出した。結果を表6に示す。
Figure 2017210436
これらの結果に示されるとおり、香料を第1剤に直接添加した場合は時間の経過と共に劣化してしまう成分も、本発明の粉末香料組成物においてマトリックスに封入することで、安定に配合することができる。本発明の粉末香料組成物を用いることで、香気成分を安定に保持することができ、二剤式泡状染毛剤の使用時に第2剤中の水と接触することにより香気成分をリリースして発生する不快臭を効果的に低減することができる。
本発明の粉末香料組成物は、二剤式泡状染毛剤の粉末状の第1剤に安定に配合することができる。本発明の粉末香料組成物を用いることにより、二剤式泡状染毛剤の保存時には香気成分の揮散による損失を抑えながら、使用時には第2剤中の水と接触することにより香気成分をリリースして発生する不快臭を効果的に低減することができる。本発明の粉末香料組成物を用いることにより、二剤式泡状染毛剤に配合できる香料の選択の幅が広がり、多様なニーズに対応することができる。

Claims (7)

  1. 水溶性賦形剤を含むマトリックス中に香料が封入されてなる、粉末状の染毛剤に用いられる粉末香料組成物。
  2. 水溶性賦形剤が、化工澱粉、デキストリン、糖アルコール、ゼラチン、脱脂粉乳及び乳糖からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の粉末香料組成物。
  3. 香料の含有量が、組成物の全質量に対して99〜1質量%の範囲である、請求項1又は2に記載の粉末香料組成物。
  4. 粒径が10〜300μmの範囲である、請求項1から3の何れか一項に記載の粉末香料組成物。
  5. 酸化染料及びアルカリ剤を含む粉末状の第1剤と、酸化剤及び水を含む液状の第2剤とを含み、使用時に第1剤と第2剤とを混合し振とうすることにより泡状の剤形となる二剤式泡状染毛剤であって、粉末状の第1剤に請求項1から4の何れか一項に記載の粉末香料組成物を含む、二剤式泡状染毛剤。
  6. アルカリ剤がアンモニウム塩である、請求項5に記載の二剤式泡状染毛剤。
  7. 酸化染料及びアルカリ剤を含む粉末状の第1剤と、酸化剤及び水を含む液状の第2剤とを含み、使用時に第1剤と第2剤とを混合し振とうすることにより泡状の剤形となる二剤式泡状染毛剤において、粉末状の第1剤に請求項1から4の何れか一項に記載の粉末香料組成物を配合することを含む、二剤式泡状染毛剤への賦香方法。
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