JP2017210204A - 車両用シート調節装置 - Google Patents

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春樹 鵜生
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Abstract

【課題】前後方向に複数のシートが配列された車両において、後ろから1列目及び2列目の各シートのシートバックを共に前方に倒す際の使用者の使い勝手を向上させる。
【解決手段】操作部がオン操作されたら、まず、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bをそれぞれ、所定の基準位置(例えばP0)まで回動させる。先に一方のシートバックが基準位置に到達した場合は、他方が基準位置に到達するまで一時停止して待機する。他方が基準位置に到達して両者の位置が揃ったら、両シートバック12b、13bを共に連動して前方へ回動させ、最前傾位置まで到達させる。
【選択図】図4

Description

本開示は、前後方向に複数のシートが配列された車両において、後ろから1列目及び2列目のシートの状態を調節する技術に関する。
近年、ミニバンやSUVなどの比較的大型のタイプの乗用車を中心に、前後方向にシートが3列配列された、3列シートタイプの車種が普及している(例えば、特許文献1参照。)。
そして、3列シートタイプの乗用車として、必要に応じて車室内を有効に使えるようにすべく、各シートの位置や状態を種々アレンジすることが可能に構成されたものが種々提供されている。
特開2006−96303号公報
3列シートタイプの車両における各シートのアレンジ方法として、後ろから1列目のシートのシートバックと後ろから2列目のシートのシートバックをそれぞれ前方へ最大限に倒すことが考えられる。後ろから1列目及び2列目の各シートのシートバックをそれぞれ前方へ最大限に倒すことができれば、これら各シートの上部空間に、前後方向に長い荷物積載スペースを作ることができ、長尺の荷物や大型の荷物を積載することができるようになって便利である。
3列シートタイプの車両に限らず、2列シートタイプ或いは4列以上のシートのタイプの車両においても、後ろから1列目及び2列目の各シートのシートバックをそれぞれ前方へ倒すことができれば、車室内のスペースを有効活用することができて便利である。
しかし、前後方向に長い荷物積載スペースを作ること或いはその他の目的で後ろから1列目及び2列目の各シートのシートバックを共に前方に倒したい場合に、各シートをそれぞれ個別に操作して前方へ倒すのは、使用者にとって使い勝手が悪く、双方を倒すまでに時間もかかる。
本開示は、前後方向に複数のシートが配列された車両において、後ろから1列目及び2列目の各シートのシートバックを共に前方に倒す際の使用者の使い勝手を向上させることを目的とする。
本開示の一態様は、前後方向に複数のシートが配列された車両に搭載され、その複数のシートのうち後ろから1列目の第1最後列目シート及び後ろから2列目の第2最後列目シートの状態を調節するための車両用シート調節装置である。この車両用シート調節装置は、第1最後列目駆動部と、第2最後列目駆動部と、操作部と、格納制御部とを備えている。
第1最後列目駆動部は、第1最後列目シートのシートバックをその第1最後列目シートのシートクッションに対して相対的に回動させるための駆動源となるものである。第2最後列目駆動部は、第2最後列目シートのシートバックをその第2最後列目シートのシートクッションに対して相対的に回動させるための駆動源となるものである。操作部は、使用者により操作されるものである。
格納制御部は、操作部が操作された場合に、第1最後列目駆動部を駆動させて第1最後列目シートのシートバックを前方へ回動させることにより第1最後列目シートをそのシートバックが前方側へ回動されて倒された格納状態に移行させ、且つ、第2最後列目駆動部を駆動させて第2最後列目シートのシートバックを前方へ回動させることにより第2最後列目シートをそのシートバックが前方側へ回動されて倒された格納状態に移行させる。より具体的に、格納制御部は、操作部が操作されることによって第1最後列目シート及び第2最後列目シートをそれぞれ格納状態に移行させる際、第1最後列目シートのシートバック及び第2最後列目シートのシートバックを共に連動して前方へ回動させる期間が生じるように、第1最後列目駆動部及び第2最後列目駆動部を制御する。
このような構成の車両用シート調節装置によれば、使用者が操作部を操作することによって、第1最後列目シート及び第2最後列目シートを共に格納状態に移行させることができる。しかも、各シートが格納状態に移行される過程においては、各シートのシートバックが連動して前方へ回動される期間(つまり双方が同時に回動される期間)が存在する。そのため、例えばまず一方のシートのみを格納状態にさせてその後に他方のシートを格納状態にさせるような、順次個別に格納状態に移行させる方法に比べて、両シートが格納状態に移行するまでの時間を短縮化することができる。
したがって、上記構成の車両用シート調節装置によれば、前後方向に複数のシートが配列された車両において、後ろから1列目及び2列目の各シートのシートバックを共に前方に倒す際の使用者の使い勝手を向上させることができる。
上記構成の車両用シート調節装置は、さらに、第1最後列目シートのシートバックの傾斜角を示す情報を検出する第1最後列目傾斜検出部と、第2最後列目シートのシートバックの傾斜角を示す情報を検出する第2最後列目傾斜検出部とを備えていてもよい。傾斜角は、各シートバックにおける、特定の基準面に対する後方への回動方向の角度である。そして、格納制御部は、初期駆動処理と連動駆動処理とを実行するように構成されていてもよい。
初期駆動処理は、操作部が操作された場合に、第1最後列目傾斜検出部及び第2最後列目傾斜検出部による検出結果に基づき、第1最後列目シートのシートバック及び第2最後列目シートのシートバックのうち少なくとも傾斜角が大きい方を前方へ回動させることによって、各シートバックの傾斜角を基準角度に一致させる処理である。
連動駆動処理は、初期駆動処理により各シートバックの傾斜角が基準角度に一致した後、各シートバックを共に前方へ回動させることにより第1最後列目シート及び第2最後列目シートをそれぞれ格納状態に移行させる処理である。
このように構成された車両用シート調節装置によれば、各シートバックの傾斜角が基準角度に一致した後は、各シートバックが連動して前方へ回動されて、各シートがそれぞれ格納状態に移行される。そのため、両シートをより短時間で格納状態に移行させることができる。
しかも、まず初期駆動処理によって各シートバックの傾斜角が基準角度に揃えられ、各シートバックの傾斜角が基準角度に揃った状態から両者が連動して前方へ回動される。そのため、全体として、両シートが揃った状態で連動して格納されていくことになり、両シートを格納状態に移行させる際に高級感を演出させることが可能となる。
格納制御部は、初期駆動処理として、具体的に次のような処理を実行するようにしてもよい。即ち、格納制御部は、初期駆動処理において、第1最後列目シートのシートバック及び第2最後列目シートのシートバックの傾斜角を基準角度にするための各シートバックの前方への回動を同時に開始させる。そして、何れか一方のシートバックの傾斜角が他方よりも先に基準角度に到達した場合には、他方のシートバックの傾斜角が基準角度に到達するまではその一方のシートバックの回動を停止させるようにする。
上記のような初期駆動処理が行われることで、各シートバックの傾斜角が異なっていても、各シートバックの傾斜角を効率的に基準角度に揃えることができる。そのため、各シートの格納状態への移行を、全体として効率的に行うことができる。
基準角度は、第1最後列目シートのシートバックの傾斜角及び第2最後列目シートのシートバックの傾斜角のうち小さい方の角度であってもよい。そして、格納制御部は、初期駆動処理においては、第1最後列目シートのシートバック及び第2最後列目シートのシートバックのうち傾斜角が大きい方のみを前方へ回動させることによって、各シートバックの傾斜角を基準角度に一致させるようにしてもよい。
このように基準角度を両シートバックの傾斜角のうち小さい方の傾斜角に設定することで、初期駆動処理においては、傾斜角が小さい方のシートバック(即ち既に基準角度に一致しているシートバック)を回動させる必要はなく、傾斜角が大きいシートバックのみを前方へ回動させれば済む。そのため、各シートバックの傾斜角をより効率的に基準角度に揃えることができ、各シートの格納状態への移行をより効率的に行うことができる。
また、格納制御部は、連動駆動処理においては、第1最後列目傾斜検出部及び第2最後列目傾斜検出部による検出結果に基づき、各シートバックが等角速度にて前方へ回動するように、第1最後列目駆動部及び第2最後列目駆動部の駆動を制御するようにしてもよい。
各シートバックを等各速度で回動させることで、両シートを格納状態に移行させる際の高級感の演出をより高めることができる。
また、上記構成の車両用シート調節装置が搭載される車両は、前後方向にシートが3列配列された構成の車両であってもよい。車両用シート調節装置を3列シートタイプの車両に搭載することで、最前列シートの後ろ側のスペースを有効に利用でき、3列シートタイプの車両の利便性を高めることができる。
なお、本欄における説明では、後ろから1列目のシートを「第1最後列目シート」と称し、後ろから2列目のシートを「第2最後列目シート」と称したが、これらは他の呼称で表現してもよい。例えば、後ろから2列目のシートを「第1シート」、後ろから1列目のシートを「第2シート」と称してもよい。また例えば、後ろから2列目のシートを「第1後部シート」、後ろから1列目のシートを「第2後部シート」と称してもよい。また例えば、後ろから2列目のシートを「前方側シート」、後ろから1列目のシートを「後方側シート」と称してもよい。
実施形態の車両の全体構成を簡易的に示す説明図である。 実施形態のセカンドシートバック及びサードシートバックの回動可能範囲を説明するための説明図である。 実施形態のシート調節装置の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態における、セカンドシートバック及びサードシートバックが連動して格納される過程における両者の位置関係の一例を示す説明図である。 第1実施形態における、セカンドシートバック及びサードシートバックが連動して格納される過程での各シートバックの状態変化の一例を示す説明図である。 第1実施形態の連動制御処理のフローチャートである。 第2実施形態における、セカンドシートバック及びサードシートバックが連動して格納される過程における両者の位置関係の一例を示す説明図である。 第2実施形態における、セカンドシートバック及びサードシートバックが連動して格納される過程における両者の位置関係の、他の一例を示す説明図である。 第2実施形態の連動制御処理のフローチャートである。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(1)車両の全体構成
図1に示すように、車両1は、前後方向においてシートが3列配列された、3列シートタイプの車両である。即ち、1列目のシートであるフロントシート11、2列目のシートであるセカンドシート12、及び3列目のシートであるサードシート13がこの順に車両前方から後方にかけて配列されている。
フロントシート11は、着席者の臀部を支えるシートクッション11aと、着席者の背部を支えるシートバック11bとを備える。シートバック11bの上部には、着席者の頭部を支えるヘッドレスト11cが取り付けられている。
同様に、セカンドシート12も、シートクッション12aとシートバック12bとを備え、シートバック12bの上部にヘッドレスト12cが取り付けられている。サードシート13についても、シートクッション13aとシートバック13bとを備え、シートバック13bの上部にヘッドレスト13cが取り付けられている。
フロントシート11には、フロントリクライニングモータ6及びスライドモータ8が設けられている。フロントシート11のシートバック(以下、「フロントシートバック」と称す)11bは、フロントリクライニングモータ6を駆動源として、回動軸51を軸として図中破線矢印方向に回動可能に構成されている。さらに、フロントシート11は、スライドモータ8を駆動源として前後方向に移動(スライド)可能に構成されている。
なお、シートバックの回動方向については、本明細書では、図1に破線矢印で示しているように、「前方」及び「後方」を定義する。即ち、シートバックについて「前方」への回動とは、シートバックが車両前方側へ前倒しされていく(よってシートバックの表面がシートクッションの表面に近接していく)ことを意味する。逆に、シートバックについて「後方」への回動とは、シートバックが車両後方側へ倒されていく(よってシートバックの表面がシートクッションの表面から離れてシートバックが後席側へ近接していく)ことを意味する。
セカンドシート12には、セカンドリクライニングモータ21が設けられている。セカンドシート12のシートバック(以下、「セカンドシートバック」と称す)12bは、セカンドリクライニングモータ21を駆動源として、回動軸52を軸として図中破線矢印方向に回動可能に構成されている。
サードシート13には、サードリクライニングモータ31が設けられている。サードシート13のシートバック(以下、「サードシートバック」と称す)13bは、サードリクライニングモータ31を駆動源として、回動軸53を軸として図中破線矢印方向に回動可能に構成されている。
なお、車両1は、車体の両側面においてそれぞれ前後方向に乗降用の2つのドア(フロントドア及びリヤドア)が設けられている。フロントドアを開けることでフロントシート11に着席でき、リヤドアを開けることでセカンドシート12に着席できる。また、リヤドアを開けてセカンドシートバック12bを前倒しすることで、リヤドアからセカンドシート12の後部に入り込んでサードシート13に着席することができる。また、車両1の後面側には、荷物の出し入れ用の荷室ドアが設けられており、この荷室ドアを開けることで、車両1の後面側から車室内への荷物の出し入れを行うことができる。
また、車両1には、運転者やその他の乗員などの使用者によって操作されるスイッチとして、第1連動格納スイッチ23と、第1連動復帰スイッチ24と、第2連動格納スイッチ33と、第2連動復帰スイッチ34とが設けられている。なお、これらのスイッチは本実施形態では何れも押しボタン式のスイッチであり、押し操作されている間にオンし、押し操作が解除されるとオフする。
第1連動格納スイッチ23及び第1連動復帰スイッチ24は、例えばセカンドシート12あるいはリヤドアなどのセカンドシート12の近傍に設けられ、リヤドアを開けることによってリヤドア側から(即ち車両側面側から)操作できるように配置されている。第2連動格納スイッチ33及び第2連動復帰スイッチ34は、例えば車室内における荷室ドアの近傍に設けられ、荷室ドアを開けることによって荷室ドア側から(即ち車両後面側から)操作できるように配置されている。
ここで、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bの回動可能な範囲について、図2を用いてより具体的に説明する。図2に示すように、セカンドシートバック12bは、最前傾位置Pf2から最後傾位置Pb2までの回動可能範囲内で回動可能である。最前傾位置Pf2は、セカンドシートバック12bが最も前方側へ倒されたときの位置であり、最後傾位置Pb2は、セカンドシートバック12bが最も後方側へ倒されたときの位置である。
ここで、車両1の床面に平行な基準面Lfを基準とする、セカンドシートバック12bの後方側への回動方向の角度を、傾斜角と称する。セカンドシートバック12bが最前傾位置Pf2に位置している状態が、傾斜角が最も小さい。そして、セカンドシートバック12bが最前傾位置Pf2から後方へ回動されると傾斜角が大きくなっていき、最後傾位置Pb2で傾斜角が最も大きくなる。
セカンドシートバック12bの傾斜角は、前述の通りセカンドリクライニングモータ21により電動にて変化させることができる。特に、回動可能範囲内における所定の基準位置P0から最後傾位置Pb2までの間の着座エリアにおいては、使用者が不図示のリクライニングスイッチを操作することで、セカンドシートバック12bの傾斜角を連続的又は段階的に変化させることができる。
なお、本実施形態の基準位置P0は、アップライト位置、即ち基準面Lfに対してセカンドシートバック12bが垂直に立設した状態となる位置である。また、回動可能範囲における、最前傾位置Pf2から基準位置P0までの間の範囲を、格納エリアと称する。
セカンドシートバック12bが最前傾位置Pf2まで前倒しされる(即ち格納される)と、セカンドシート12は、セカンドシートバック12bの背面が基準面Lfと平行に近い状態(以下、「テーブル状態」と称す)となり、セカンドシートバック12bの背面をテーブルとして利用することが可能となる。
サードシートバック13bの回動可能範囲や位置についても、セカンドシートバック12bと基本的に同様である。即ち、サードシートバック13bは、最前傾位置Pf3から最後傾位置Pb3までの回動可能範囲内で回動可能である。また、サードシートバック13bの傾斜角は、前述の通りサードリクライニングモータ31により電動にて変化させることができる。なお、サードシートバック13bについても、セカンドシートバック12bと同様、着座エリアにおいては使用者が不図示のリクライニングスイッチを操作することで傾斜角を連続的又は段階的に変化させることができる構成であってもよい。サードシートバック13bが最前傾位置Pf3まで前倒しされる(即ち格納される)と、サードシート13は、サードシートバック13bの背面が基準面Lfと平行に近いテーブル状態となる。
なお、セカンドシート12の最前傾位置Pf2の傾斜角と、サードシート13の最前傾位置Pf3の傾斜角は、本実施形態では同じである。ただし、これら両者が異なる傾斜角であってもよい。セカンドシート12の最後傾位置Pb2の傾斜角とサードシート13の最後傾位置Pb3の傾斜角についても、本実施形態では同じであるが、これら両者は異なっていてもよい。また、基準位置P0について、本実施形態では、セカンドシート12及びサードシート13のいずれも同じアップライト位置としているが、これはあくまでも一例であり、基準位置P0をどこに設定するかについては適宜決めてもよい。また、セカンドシート12の基準位置とサードシートの基準位置が同じ位置であることは必須ではない。
図1に示した4つのスイッチ23,24,33,34のうち、第1連動格納スイッチ23又は第2連動格納スイッチ33がオンされると、後述するように、セカンドシートバック12bとサードシートバック13bが連動して前方へ回動し、双方が最前傾位置に到達して格納された状態(テーブル状態)となる。
(2)シート調節装置の説明
次に、各シート11,12,13の位置や状態を調節するために車両1に設けられているシート調節装置について、図3を用いて説明する。図3に示すように、本実施形態のシート調節装置は、電子制御装置40と、前述の4つのスイッチ23,24,33,34と、前述の4つのモータ6,8,21,31とを備えている。
4つのスイッチ23,24,33,34は、例えば押しボタンスイッチであり、使用者により操作されている間にオンし、使用者による操作が解除されるとオフされる。ただし、押しボタンスイッチであることは必須ではなく、他のタイプのスイッチであってもよい。
4つのモータ6,8,21,31は、本実施形態では例えばブラシ付き直流モータである。ただし、ブラシ付き直流モータであることは必須ではなく、他のタイプのモータ(例えばブラシレスモータ、ステッピングモータなど)であってもよい。
電子制御装置40は、制御部41と、入力回路42と、駆動回路43とを備える。入力回路42には、前述の4つのスイッチ23,24,33,34及びその他の不図示のスイッチが接続され、これら各スイッチからの信号が入力される。入力回路42は、各スイッチからの入力信号を、そのまま或いは適宜変換(例えばレベル変換、AD変換、インピーダンス変換など)して制御部41へ出力する。
制御部41は、CPU、メモリなどを有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部41の各種機能は、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、制御部41による各種機能の実現は、ソフトウェアに限るものではなく、各種機能の一部又は全てを、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いて実現してもよい。
制御部41は、各スイッチから入力回路42を介して入力される信号に基づいて、各スイッチの操作状態を判断する。そして、制御部41は、各スイッチの何れかが操作された場合に、前述の4つのモータ6,8,21,31及びその他の不図示のモータのうちその操作されたスイッチに対応した一又は複数のモータを駆動させるための駆動信号を駆動回路43へ出力する。
駆動回路43は、制御部41からの駆動信号に従って各モータを個別に駆動可能に構成されている。駆動回路43には、各モータを個別に駆動するための駆動用の回路(例えばHブリッジ回路)がモータ毎に設けられている。
また、各モータのうち少なくとも図3に図示されている4つのモータ6,8,21,31には、それぞれ、回転センサ7,9,22,32が設けられている。これら各回転センサ7,9,22,32は、電子制御装置40内の制御部41に接続されている。各回転センサ7,9,22,32からは、それぞれ対応するモータの回転位置を示す信号である回転信号が出力される。
制御部41は、フロントリクライニングモータ6に設けられている回転センサ7からの入力信号に基づいて、フロントリクライニングモータ6の回転位置を検出し、その回転位置に基づいてフロントシートバック11bの位置(傾斜角)を検出する。また、制御部41は、スライドモータ8に設けられている回転センサ9からの入力信号に基づいて、スライドモータ8の回転位置を検出し、その回転位置に基づいてフロントシート11の前後方向の位置を検出する。
また、制御部41は、セカンドリクライニングモータ21に設けられている回転センサ22からの入力信号に基づいて、セカンドリクライニングモータ21の回転位置を検出し、その回転位置に基づいてセカンドシートバック12bの位置(傾斜角)を検出する。また、制御部41は、サードリクライニングモータ31に設けられている回転センサ32からの入力信号に基づいて、サードリクライニングモータ31の回転位置を検出し、その回転位置に基づいてサードシートバック13bの位置(傾斜角)を検出する。
ここで、本開示の主な特徴の1つは、セカンドシートバック12bとサードシートバック13bとを連動して格納させることができることである。そのため、以下の説明では、3列のシートのうち特にセカンドシート12及びサードシート13に着目し、これら2つのシート12,13の動作(特に各シートバック12b、13bの動作)について説明する。なお、以下の説明で、単に「連動格納スイッチ」と言うときは、第1連動格納スイッチ23及び第2連動格納スイッチ33の何れか一方を意味しているものとする。
使用者により連動格納スイッチがオンされると、そのオンされている間(即ち押し操作されている間)、電子制御装置40は、セカンドリクライニングモータ21及びサードリクライニングモータ31を駆動制御することで、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bをそれぞれ最前傾位置まで回動させることにより格納させる。なお、連動格納スイッチが一旦オンされたら、その後オフされても、各シートバック12b、13bを最前傾位置まで回動させる構成であってもよい。
より具体的に、本実施形態の制御部41は、連動格納スイッチがオンされた場合、各シートバック12b、13bの動作(直接的にはセカンドリクライニングモータ21及びサードリクライニングモータ31の動作)を次のように制御する。
例えば図4及び図5(A)に示すように、セカンドシートバック12bが着座エリア内における初期位置P2sに位置し、サードシートバック13bが着座エリア内における初期位置P3sに位置していることを想定する。
この状態で連動格納スイッチがオンされると、図4及び図5(A)において各初期位置P2s、P3sから伸びている矢印のように、各シートバック12b、13bがそれぞれ共に同時に前方へ回動される。そして、各シートバック12b、13bのうちどちらか一方が先に基準位置P0に到達すると、その先に到達した一方のシートバックは、基準位置P0で一旦停止される。そして、他方のシートバックが基準位置P0に到達するのを待つ。
他方のシートバックも基準位置P0に到達して各シートバック12b、13bが図5(B)に示すように共に基準位置P0に位置した状態になると、図4に示すように、各シートバック12b、13bの前方への回動が双方連動してスタートする。つまり、各シートバック12b、13bが共に連動して前方へ回動する。
なお、他方のシートバックが基準位置P0に到達したら、そのまま連続的に(つまり他方のシートバックを停止させることなく)両シートバック12b、13bの連動格納に移行する。ただし、両シートバック12b、13bの位置が揃った時点で、双方の回動を一旦停止させて一定時間(例えば約1秒)待機させ、その後に両シートバック12b、13bを連動して前方へ回動させるようにしてもよい。
そして、各シートバック12b、13bそれぞれ、最前傾位置まで到達して格納が完了すると、前方への回動が停止される。図5(C)は、各シートバック12b、13bが共に最前傾位置まで前倒しされた状態を示している。
基準位置P0から各シートバック12b、13bを連動して前方へ回動させる際、電子制御装置40の制御部41は、各シートバック12b、13bが等角速度で回動するように、双方の角速度を制御する。
制御部41は、セカンドリクライニングモータ21に設けられている回転センサ22、及びサードリクライニングモータ31に設けられている回転センサ32からの各回転信号に基づいて各モータ21,31の回転速度を検出できる。また、セカンドリクライニングモータ21の回転をセカンドシートバック12bに伝達する伝達機構の減速比、及びサードリクライニングモータ31の回転をサードシートバック13bに伝達する伝達機構の減速比は予めわかっている。そのため、制御部41は、各回転センサ32からの各回転信号に基づいて、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bの角速度を演算により得ることができる。
そこで、本実施形態の制御部41は、基準位置P0から各シートバック12b、13bを連動して前方へ回動させる際は、各回転センサ32からの各回転信号に基づいて、両シートバック12b、13bが等角速度となるように、各リクライニングモータ21,31を速度制御する。
2つのシートバック12b、13bを等角速度で回動させるための速度制御の具体的方法としては、周知の速度制御手法を適宜用いることができる。例えば、一方のシートバックは制御対象とせず、そのシートバックを回動させるためのリクライニングモータには一定の電流を通電させることにより回転させる。そして、他方のシートバックの回動角速度が一方のシートバックの回動角速度に追従するように、その他方のシートバックを回動させるためのリクライニングモータを制御するようにしてもよい。
また例えば、一定の目標角速度を設定し、各シートバック12b、13bの角速度が共にその目標角速度に一致するように、各リクライニングモータ21,31を追従制御するようにしてもよい。
なお、各シートバック12b、13bの各初期位置P2s、P3sのうち何れかがすでに基準位置P0である場合に連動格納スイッチがオンされた場合は、そのすでに基準位置P0に位置しているシートバックは回動されず、他方のシートバックのみ前方へ回動される。そして、他方のシートバックが基準位置P0に到達したら、上記同様、各シートバック12b、13bの前方への回動が双方連動してスタートする。
また、各シートバック12b、13bの各初期位置P2s、P3sが共に基準位置P0である場合に連動格納スイッチがオンされた場合は、各シートバック12b、13bの前方への回動が双方連動してスタートする。
また、各シートバック12b、13bの各初期位置P2s、P3sのうち少なくとも一方が格納エリア内に位置している場合にどのように制御するかについては、適宜決めてもよい。例えば、まずは各シートバック12b、13bを共に基準位置P0まで回動させ、そこから上記同様に各シートバック12b、13bを双方連動して前方へ回動させるようにしてもよい。また例えば、後述する第2実施形態のように、まず、各シートバック12b、13bのうち、傾斜角が小さい方を停止させた状態で、傾斜角が大きい方をその傾斜角が小さい方まで追いつかせ、追いついたら(つまり両者の位置が揃ったら)、各シートバック12b、13bを双方連動して前方へ回動させるようにしてもよい。
図5(C)のように各シートバック12b、13bが格納された状態になった後、第1連動復帰スイッチ24及び第2連動復帰スイッチ34の何れかがオンされると、そのオンされている間、電子制御装置40は、セカンドリクライニングモータ21及びサードリクライニングモータ31を駆動制御することで、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bをそれぞれ着座エリア内の所定の復帰位置まで回動させる。この復帰位置までの回動も、本実施形態では、各シートバック12b、13bが共に連動して後方へ回動されることにより行われる。
なお、復帰位置は本実施形態では基準位置P0(即ちアップライト位置)であるが、これは一例であり、着座エリア内の任意の位置を復帰位置に設定してもよい。例えば、格納される前の元の位置を復帰位置としてもよい。また、何れかの連動復帰スイッチが一旦オンされたら、その後オフされても、各シートバック12b、13bを復帰位置まで回動させる構成であってもよい。
(3)連動制御処理
次に、図4及び図5を用いて説明したセカンドシートバック12b及びサードシートバック13bの動作を実現するために制御部41により実行される連動制御処理について、図6を用いて説明する。制御部41のメモリには、図6に示す連動制御処理のプログラムが格納されている。連動格納スイッチがオンされると、制御部41のCPUは、メモリから図6の連動制御処理のプログラムを読み込んで実行する。
制御部41のCPUは、図6の連動制御処理を開始すると、S110で、両シートバック(セカンドシートバック12b及びサードシートバック13b)の格納方向への回動を開始させる。具体的に、セカンドリクライニングモータ21及びサードリクライニングモータ31を駆動させることにより両シートバックを前方へ回動させる。なお、既に基準位置に位置しているシートバックがある場合は、そのシートバックについてはS110では回動させず、そのまま待機させる。
S120では、セカンドシートバック12bが基準位置P0に位置しているか否か判断する。セカンドシートバック12bがまだ基準位置P0に位置しておらず基準位置P0よりも後方側に位置している場合は、S160に進む。
S160では、サードシートバック13bが基準位置P0に位置しているか否か判断する。サードシートバック13bがまだ基準位置P0に位置しておらず基準位置P0よりも後方側に位置している場合は、S120に戻る。
S120で、セカンドシートバック12bが基準位置P0に位置している場合は、S130に進む。S130では、S160と同様、サードシートバック13bが基準位置P0に位置しているか否か判断する。サードシートバック13bが基準位置P0に位置している場合は、S200に進む。
S200では、両シートバック12b、13bの連動格納を実行する。即ち、図5(B)、図5(C)を用いて説明したように、両シートバック12b、13bを共に連動して前方へ回動させることにより、双方を最前傾位置まで到達させる。そして、それぞれ最前傾位置に到達したら、前方への回動を停止させる。双方が共に最前傾位置に到達して回動を停止させたら、連動制御処理を終了する。
S130で、サードシートバック13bがまだ基準位置P0に位置しておらず基準位置P0よりも後方側に位置している場合は、S140に進む。S140では、セカンドシートバック12bの前方回動を一時停止させる。
S150では、サードシートバック13bが基準位置P0に位置しているか否か判断する。サードシートバック13bが基準位置P0に到達するまでS150の判断を繰り返す。そして、サードシートバック13bが基準位置P0に到達したら、S200に移行し、両シートバック12b、13bの連動格納を実行する。
S160で、サードシートバック13bが基準位置P0に位置している場合は、S170に進む。S170では、セカンドシートバック12bが基準位置P0に位置しているか否か判断する。セカンドシートバック12bが基準位置P0に位置している場合は、S200に進み、両シートバック12b、13bの連動格納を実行する。
S170で、セカンドシートバック12bがまだ基準位置P0に位置しておらず基準位置P0よりも後方側に位置している場合は、S180に進む。S180では、サードシートバック13bの前方回動を一時停止させる。
S190では、セカンドシートバック12bが基準位置P0に位置しているか否か判断する。セカンドシートバック12bが基準位置P0に到達するまでS190の判断を繰り返す。そして、セカンドシートバック12bが基準位置P0に到達したら、S200に移行し、両シートバック12b、13bの連動格納を実行する。
(4)第1実施形態の効果
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
即ち、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bが着座エリア内に位置している場合に、使用者が連動格納スイッチをオン操作することで、両シートバック12b、13bを共に格納状態に移行(即ち最前傾位置へ回動)させることができる。
しかも、セカンドシート12及びサードシート13が格納状態に移行される過程においては、これら各シート12,13の各シートバック12b、13bが連動して前方へ回動される期間(つまり双方が同時に回動される期間)が存在する。そのため、両シート12,13を短時間で格納状態に移行させることができる。
したがって、本第1実施形態によれば、3列シートタイプの車両1において、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bの双方を前方に倒す際の使用者の使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態では、連動格納スイッチがオン操作された場合、まず、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bが共に基準位置P0に位置するように制御される。そして、両シートバック12b、13bが基準位置P0に揃ったら、連動格納が開始され、双方が共に連動して最前傾位置まで回動される。そのため、両シート12,13をより短時間で且つ効率的に格納状態に移行させることができる。しかも、両シートバック12b、13bが基準位置P0で揃った後は、両シートバック12b、13bが連動して格納されていくため、高級感が演出され、使用者に満足感を与えることが可能となる。
さらに、本実施形態では、基準位置P0から連動格納させる際、両シートバック12b、13bが等角速度にて前方へ回動するように、各リクライニングモータ21,31が制御される。そのため、両シートバック12b、13bが連動格納される際の高級感の演出をより高めることができる。
(5)特許請求の範囲との対応関係
ここで、本実施形態の文言と特許請求の範囲の文言との対応関係について説明する。
セカンドシート12は第2最後列目シートに相当し、サードシート13は第1最後列目シートに相当する。セカンドリクライニングモータ21は第2最後列目駆動部に相当し、サードリクライニングモータ31は第1最後列目駆動部に相当する。第1連動格納スイッチ23及び第2連動格納スイッチ33はいずれも操作部に相当する。制御部41は格納制御部に相当する。セカンドリクライニングモータ21に設けられている回転センサ22は第2最後列目傾斜検出部に相当し、サードリクライニングモータ31に設けられている回転センサ32は第1最後列目傾斜検出部に相当する。また、基準位置P0は基準角度に相当する。図6の連動制御処理において、S110〜S190の処理は初期駆動処理に相当し、S200の処理は連動駆動処理に相当する。
[第2実施形態]
連動格納スイッチがオン操作された場合の各リクライニングモータ21,31の回転制御(延いては各シートバック12b、13bの回動制御)の方法について、第1実施形態の制御方法とは異なる制御方法を、第2実施形態として説明する。
第1実施形態では、連動格納スイッチがオン操作された場合に、両シートバック12b、13bをまず基準位置P0に揃え、そこから共に連動して格納させる制御方法であった。これに対し、本第2実施形態では、まず、両シートバック12b、13bのうち、傾斜角が小さい方(即ちより最前傾位置側に位置している方)を連動格納スタートの基準として、傾斜角が大きい方のみを前方へ回動させ、傾斜角が小さい方と同位置(同傾斜角)に一致させる。そして、両シートバック12b、13bの位置が揃ったら、連動格納を開始させる。
例えば、図7に示すように、セカンドシートバック12bの初期位置P2sの方がサードシートバック13bの初期位置P3sよりも傾斜角が大きくてより後方に位置している場合を想定する。この状態において連動格納スイッチがオン操作されると、傾斜角が小さいサードシートバック13bは回動せず、まずはセカンドシートバック12bのみ前方へ回動される。
そして、セカンドシートバック12bがサードシートバック13bの初期位置P3sに到達して各シートバック12b、13bの位置が揃ったら、各シートバック12b、13bの前方への回動が双方連動してスタートする。
なお、セカンドシートバック12bがサードシートバック13bの初期位置P3sに到達したら、そのまま連続的に(つまりセカンドシートバック12bを停止させることなく)両シートバック12b、13bの連動格納に移行する。ただし、両シートバック12b、13bの位置が揃った時点で、双方の回動を一旦停止させて一定時間(例えば約1秒)待機させ、その後に両シートバック12b、13bを連動して前方へ回動させるようにしてもよい。
傾斜角が小さい方のシートバックの初期位置が格納エリア内に位置している場合も同様である。即ち、例えば図8に示すように、セカンドシートバック12bの初期位置P2sの方がサードシートバック13bの初期位置P3sよりも前方に位置しており、且つそのセカンドシートバック12bの初期位置P2sが格納エリア内に位置している場合を想定する。この状態において連動格納スイッチがオン操作されると、傾斜角が小さいセカンドシートバック12bは回動せず、まずはサードシートバック13bのみ前方へ回動される。
そして、サードシートバック13bが、格納エリア内におけるセカンドシートバック12bの初期位置P2sに到達して、各シートバック12b、13bの位置が揃ったら、各シートバック12b、13bの前方への回動が双方連動してスタートする。
図7、図8に例示した制御を実現するために制御部41にて実行される本第2実施形態の連動制御処理について、図9を用いて説明する。制御部41のCPUは、図9の連動制御処理を開始すると、S310で、両シートバック12b、13bが同位置(即ち同じ傾斜角)であるか否か判断する。両シートバック12b、13bが既に同位置にある場合は、S340で、両シートバック12b、13bの連動格納を実行する。S340の処理は、図6のS200の処理と同じである。
S310で、両シートバック12b、13bが同位置にない場合は、S320に進む。S320では、両シートバック12b、13bのうち傾斜角が大きい方を前方へ回動させる。
S330では、両シートバック12b、13bの傾斜角が一致したか否か判断する。両シートバック12b、13bの傾斜角がまだ一致していない場合は、S320に戻り、傾斜角が大きい方の前方への回動を継続させる。両シートバック12b、13bの傾斜角が一致した場合は、S340に進み、両シートバック12b、13bの連動格納を実行する。
以上説明した第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同等の効果が得られる。特に、第2実施形態では、連動格納スイッチがオン操作された場合、まずは、セカンドシートバック12b及びサードシートバック13bのうち傾斜角が小さい方を基準として、傾斜角が大きい方のみが前方へ回動される。そのため、各シートバック12b、13bの位置をより効率的に揃えることができ、各シート12,13の格納状態への移行をより効率的に行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)連動格納スイッチがオン操作されたら、即、両シートバック12b、13bを共に同時に前方へ回動させて、それぞれ最前傾位置まで到達させるようにしてもよい。
その際、各シートバック12b、13bそれぞれ、異なる角速度で回動させてもよいし、等角速度で回動させてもよい。
或いは、回動初期は、双方を共に回動させつつ、傾斜角が大きい方を、傾斜角が小さい方よりも高速で回動させることによって、その傾斜角が小さい方に徐々に追いつかせ、傾斜角が小さい方に追いついて双方の位置(傾斜角)が一致したら、等角速度制御に切り替えるようにしてもよい。
(2)両シートバック12b、13bを、時間差を設けて順次格納させるようにしてもよい。例えば、まずサードシートバック13bのみ前方への回動を開始させ、所定時間経過後(即ち所定角度回動した後)にセカンドシートバック12bの回動も開始させて、そこからは両者連動して回動させるようにしてもよい。
(3)上記各実施形態では、1つの電子制御装置40がセカンドリクライニングモータ21及びサードリクライニングモータ31を制御する構成であったが、このようなハードウェア構成はあくまでも一例である。
例えば、セカンドシート12用およびサードシート13用としてそれぞれ個別に電子制御装置を設け、セカンドシート12用の電子制御装置がセカンドリクライニングモータ21を制御し、サードシート13用の電子制御装置がサードリクライニングモータ31を制御するようにしてもよい。そして、双方の電子制御装置を有線又は無線のデータ通信ネットワークによってデータ通信可能に接続し、互いに自装置側の制御情報を他方側へ送信して情報を共有させることで、結果として、上記各実施形態で説明した連動制御処理(図6、図9)が実現されるようにしてもよい。
(4)本開示の車両用シート調節装置は、3列シートタイプの車両以外の他の車両に搭載してもよい。
例えば、2列シートタイプの車両に対し、後ろから1列目(即ち前から2列目)のセカンドシート及び後ろから2列目(即ち前から1列目)のフロントシートの状態を調節するために車両用シート調節装置を搭載してもよい。2列シートタイプの車両は3列以上のシートの車両に比べて車室内の空間が狭く、車室内の空間を有効に利用しにくいが、そのような車両に対して本開示の車両用シート調節装置を搭載することで、前後方向に並んだ2列のシートを共に電動にて格納することができ、狭い車室内を最大限に有効活用することが可能となる。
また例えば、4列以上のシートを有する車両に対しても、本開示の車両用シート調節装置を搭載して、最後列及びその1つ前列の各シートを調節できるようにしてもよい。
(5)その他、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1…車両、6…フロントリクライニングモータ、7,9,22,32…回転センサ、8…スライドモータ、11…フロントシート、11a,12a,13a…シートクッション、11b,12b,13b…シートバック、12…セカンドシート、13…サードシート、21…セカンドリクライニングモータ、23…第1連動格納スイッチ、24…第1連動復帰スイッチ、31…サードリクライニングモータ、33…第2連動格納スイッチ、34…第2連動復帰スイッチ、40…電子制御装置、42…入力回路、43…駆動回路、51〜53…回動軸、Lf…基準面。

Claims (6)

  1. 前後方向に複数のシートが配列された車両に搭載され、前記複数のシートのうち後ろから1列目の第1最後列目シート及び後ろから2列目の第2最後列目シートの状態を調節するための車両用シート調節装置であって、
    前記第1最後列目シートのシートバックを前記第1最後列目シートのシートクッションに対して相対的に回動させるための第1最後列目駆動部と、
    前記第2最後列目シートのシートバックを前記第2最後列目シートのシートクッションに対して相対的に回動させるための第2最後列目駆動部と、
    使用者により操作される操作部と、
    前記操作部が操作された場合に、前記第1最後列目駆動部を駆動させて前記第1最後列目シートのシートバックを前方へ回動させることにより前記第1最後列目シートをそのシートバックが前方側へ回動されて倒された格納状態に移行させ、且つ、前記第2最後列目駆動部を駆動させて前記第2最後列目シートのシートバックを前方へ回動させることにより前記第2最後列目シートをそのシートバックが前方側へ回動されて倒された格納状態に移行させる格納制御部と、
    を備え、
    前記格納制御部は、前記操作部が操作されることによって前記第1最後列目シート及び前記第2最後列目シートをそれぞれ前記格納状態に移行させる際、前記第1最後列目シートのシートバック及び前記第2最後列目シートのシートバックを共に連動して前方へ回動させる期間が生じるように、前記第1最後列目駆動部及び前記第2最後列目駆動部を制御する、
    車両用シート調節装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シート調節装置であって、
    各前記シートバックにおける、特定の基準面に対する後方への回動方向の角度を傾斜角として、
    前記第1最後列目シートのシートバックの前記傾斜角を示す情報を検出する第1最後列目傾斜検出部と、
    前記第2最後列目シートのシートバックの前記傾斜角を示す情報を検出する第2最後列目傾斜検出部と、
    を備え、
    前記格納制御部は、
    前記操作部が操作された場合、前記第1最後列目傾斜検出部及び前記第2最後列目傾斜検出部による検出結果に基づき、前記第1最後列目シートのシートバック及び前記第2最後列目シートのシートバックのうち少なくとも前記傾斜角が大きい方を前方へ回動させることによって、各前記シートバックの前記傾斜角を基準角度に一致させる、初期駆動処理と、
    前記初期駆動処理により各前記シートバックの前記傾斜角が前記基準角度に一致した後、各前記シートバックを共に前方へ回動させることにより第1最後列目シート及び第2最後列目シートをそれぞれ前記格納状態に移行させる、連動駆動処理と、
    を実行するように構成されている、車両用シート調節装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シート調節装置であって、
    前記格納制御部は、前記初期駆動処理において、前記第1最後列目シートのシートバック及び前記第2最後列目シートのシートバックの前記傾斜角を前記基準角度にするための各前記シートバックの前方への回動を同時に開始させ、何れか一方のシートバックの前記傾斜角が他方よりも先に前記基準角度に到達した場合には、他方のシートバックの前記傾斜角が前記基準角度に到達するまではその一方のシートバックの回動を停止させる、車両用シート調節装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シート調節装置であって、
    前記基準角度は、前記第1最後列目シートのシートバックの前記傾斜角及び前記第2最後列目シートのシートバックの前記傾斜角のうち小さい方の角度であり、
    前記格納制御部は、前記初期駆動処理においては、前記第1最後列目シートのシートバック及び前記第2最後列目シートのシートバックのうち前記傾斜角が大きい方のみを前方へ回動させることによって、各前記シートバックの前記傾斜角を基準角度に一致させる、
    車両用シート調節装置。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両用シート調節装置であって、
    前記格納制御部は、前記連動駆動処理においては、前記第1最後列目傾斜検出部及び前記第2最後列目傾斜検出部による検出結果に基づき、各前記シートバックが等角速度にて前方へ回動するように、前記第1最後列目駆動部及び前記第2最後列目駆動部の駆動を制御する、車両用シート調節装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シート調節装置であって、
    前記車両は、前後方向に前記シートが3列配列されている、車両用シート調節装置。
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