JP2017208345A - マイクロチャネルプレートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイナミックレンジが拡大され、かつ、優れた耐候性を有する低抵抗MCPの製造方法を提供する。【解決手段】還元処理により導電性を呈する鉛ガラスからなる本体を備え、所定方向に沿って延び、特定の酸に対して可溶性を有するコア部、および、特定の酸に対して不溶性を有し、還元処理前において重量比48.0%以上65.0%未満の酸化鉛を含む、コア部の外周面を取り囲むクラッド部110、120により構成された複数のファイバーを加熱して一体化された母材を形成し、所定のスライスを行って板材を作成した後、特定の酸によりコア部を除去した後、クラッド部の貫通孔の内壁上に、耐酸性を有するコーティング材を設け、還元処理により、原子層堆積法Al2O3膜を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、イメージインテンシファイヤ、イオン検出器の他、該イオン検出器を含む検査装置、例えば質量分析装置、光電子分光装置、電子顕微鏡または光電子増倍管等に用いられるマイクロチャネルプレート(以下、MCPという)およびその製造方法に関するものである。
マイクロチャネルプレート(MCP)は板状の構造体(本体)を備え、複数のチャネルが規則正しく配列された電子増倍素子として知られている。図1(a)は、代表的なMCP(単一クラッド構造)の構造を示す一部破断図であり、図1(b)は、MCPの使用例を説明するための図である。
すなわち、従来のMCP6は、鉛ガラスを主成分とする薄型円盤状の構造体(本体)であり、環状の外周部61を除いて厚み方向に貫通する多数の小径の孔62が配置され、該構造体の両面には電極63が蒸着により形成されている。電極63は、MCP6の全面をカバーするのではなく、MCP6の外周部61を外周端から0.5mm〜1.0mm露出させて形成されている。
MCP6は、図1(b)に示されたように、前面と背面側にそれぞれ入力側電極4(電極63)、出力側電極7(電極63)が配置されており、電源15により、所定の電圧が印加されることで、孔62に入射した電子、イオン等の荷電粒子16が孔62を規定する内壁(チャネル壁)に衝突した際に、二次電子を放出する。これにより、入射電子等が増倍される。なお、チャネルのアスペクトレシオ(=L/D)は、チャネルとなる孔62の長さLと孔62の直径D(チャネル径)により与えられる。
特に近年、上述のような構造を有するMCPには、使用分野の拡大によりダイナミックレンジ拡大化の要求が多くなってきている。
発明者らは従来のマイクロチャネルプレート(MCP)について詳細に検討した結果、以下のような課題を発見した。
すなわち、上述のようなダイナミックレンジの拡大要求には、MCPの低抵抗化が考えられる。
しかしながら、MCPは、鉛ガラスからなる電子増倍素子であり、半導体同様にホッピング電導により導電性を有している。従って、MCPは負の電気抵抗の温度特性を持っており、導通電流によりMCP自体が発熱して抵抗が低下することが知られている。特に、低抵抗MCPの場合はその現象が顕著に表れる。いずれは熱暴走となりMCP自体がガラス熔解温度(屈伏点:deformation point)まで上昇してしまうか、もしくはその途中段階で発熱によりガラス中から大量のガスを発生させ、放電に陥ってしまう可能性もある。
上述のようなMCP抵抗の温度特性を改善させるためには、MCPの主要構成材料であるガラス中の鉛の比率を増やすことが有効と考えられる。しかしながら、ガラス中の鉛含有量を増やすことでMCPの耐酸性が大きく低下してしまう。MCPの製造工程では、エッチングによりチャネル(ガラス構造体に設けられた複数の孔)が形成されるので、MCP自体の製造が難しくなり、安定したMCPの生産ができない。かつ、完成したMCPも環境下によっては鉛の影響で大気中の水分を吸収してしまう(酸化)。この場合、MCPは、体積膨張を起こし、ソリ、タワミが生じ、最後にはクラックに到る可能性も高い。
以上のように、従来のMCPは鉛ガラスからなる構造体であるため、該鉛ガラスが輸送中、保管中に大気に暴露される。鉛の含有率を増やしダイナミックレンジ特性を向上させたMCPは耐酸性や強度が悪く湿度の影響で特性劣化、形状変化など、耐環境性の低下が起こりやすいという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、従来技術と比較して、より広いダイナミックレンジを実現するとともに優れた耐環境性(耐候性を含む)を有するMCPおよびその製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る製造方法は、還元処理前に絶縁性を呈する一方、還元処理後に導電性を呈する鉛ガラスからなるセンシングデバイスであるマイクロチャネルプレート(MCP)を製造する。具体的に、当該製造方法は、複数のチャネルファイバを用意する工程と、複数のチャネルファイバを含む母材を製造する工程と、本体となるべき板材を作製する工程と、コア部を除去する工程と、コーティング材を設ける工程と、還元処理を行う工程と、を備える。
用意される複数のチャネルファイバは、それぞれが、所定方向に沿って延びるとともに特定の酸に対して可溶性を有するコア部、および、該コア部の外周面を取り囲むとともに該特定の酸に対して不溶性を有し、還元処理前において重量比48.0%以上65.0%未満の酸化鉛を含むクラッド部により構成されている。複数のチャネルファイバを含む母材は、それぞれの側面を当接させた状態で複数のチャネルファイバを加熱することにより(複数チャネルファイバの一体化)、得られる。本体となるべき板材は、得られた母材を、所定方向に沿って所定の厚さで、かつ、所定方向に対して所定角度でスライスすることにより、得られる。作製された板材のコア部は、特定の酸の溶液に浸漬されることにより、除去される。複数のチャネルファイバそれぞれにおけるクラッド部の、コア部が除去されることにより形成された貫通孔の内壁上には、該クラッド部の還元処理前の耐酸性よりも高い耐酸性を有するコーティング材が設けられる。また、コーティング材が設けられた後の還元処理は、コア部が除去された板材に対して、該板材を水素雰囲気中で加熱することにより行われる。
特に、コーティング材を設ける工程において、コーティング材はAl膜であるのが好ましい。また、Al膜は、原子層堆積法により貫通孔の内壁上に形成されるのが好ましい。なお、還元処理前のクラッド部は、重量比20.0%以上40.0%未満の二酸化珪素を含むのが好ましい。
なお、MCPには、以下のような種々の態様がある。例えば、当該MCPは、上述の目的を達成するため、異なる化学特性を有する2種類のクラッドガラスにより構成された二重クラッド構造が採用されてもよい。
第1の態様として、当該MCPは、複数の第1クラッドガラスと、該第1クラッドガラスそれぞれを一体的に取り囲む第2クラッドガラスを備える。第1クラッドガラスのそれぞれは、還元処理前の比較において、第2クラッドガラスの耐酸性よりも高い耐酸性を有する。第1クラッドガラスは、所定方向に沿って伸びた中空構造を有し、その内壁面がチャネル壁として機能する。また、第2クラッドガラスは、それぞれが所定距離だけ離間して配置される複数の第1クラッドガラスの隙間を埋める部材である。従って、第2クラッドガラスは、複数の第1クラッドガラスそれぞれの外周面に接触した状態で複数の第1クラッドガラスの外周面で挟まれた空間に少なくとも一部が位置する。
上述のように、二重クラッド型MCPにおいて、第1クラッドガラスの耐酸性を第2クラッドガラスの耐酸性よりも高く設定することで、耐環境性の低下に伴うMCP自体の破損が効果的に抑制されえる。
上記第1の態様に適用可能な第2の態様では、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、およびこれらの混合液のうちいずれかに対する耐性として、第1のクラッドガラスの還元処理前の耐酸性は、第2クラッドガラスの還元処理前の耐酸性よりも高いものとする。
また、上記第1および第2の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第3の態様として、第2クラッドガラスの鉛含有量は、第1クラッドガラスの鉛含有量よりも多い。
より具体的なガラス組成としては、上記第1〜第3の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第4の態様として、還元処理前の第1クラッドガラスは、重量比20.0%以上48.0%未満の酸化鉛を含み、還元処理前の第2クラッドガラスは、重量比48.0%以上65.0%未満の酸化鉛を含むのが好ましい。さらに、上記第1〜第4の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第5の態様として、還元処理前の第1クラッドガラスは、重量比40.0%以上65.0%未満の二酸化珪素を含み、還元処理前の第2クラッドガラスは、重量比20.0%以上40.0%未満の二酸化珪素を含むのが好ましい。
なお、上記第1〜第5の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第6の態様として、第1クラッドガラスは、耐酸性を向上させるため、還元処理前において酸化ジルコニウムを含んでもよい。
また、MCPでは、第2クラッドガラスが主たる導電部として機能する。したがって、導電性の均一化を図るためには、第2クラッドガラスの幅が一定であるのが好ましい。そこで、上記第1〜第6の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第7の態様として、所定方向に直交する当該MCPの断面において、第1クラッドガラスの外周が六角形に変形することにより、第2クラッドガラスがハニカム構造を構成するのが好ましい。この場合、第1クラッドガラスに挟まれた第2クラッドガラスの幅は均一となり(第1クラッドガラスに挟まれた第2クラッドガラスの一部は、均一な幅を有するストリップ形状になる)、各第1クラッドガラスに供給される電荷供給むらが効果的に抑制され得る。
上記第1〜第7の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第8の態様として、所定方向に直交する本体の断面において、断面に占める第1クラッドガラスの面積比は、該断面に占める第2クラッドガラスの面積比よりも小さい。より具体的には、上記第1〜第8の態様のうち少なくともいずれかに適用可能な第9の態様として、所定方向に直交する本体の断面において、該断面に占める第2クラッドガラスの面積比は、25%以上であるのが好ましい。なお、本体の断面は、第1クラッドガラスの内壁で規定される空間に相当する領域を含まないガラス領域のみで規定される。
本発明に係る製造方法(第10の態様)は、上述の第1クラッドガラスに代えて、第2クラッドガラスの耐酸性よりも高い耐酸性を有するコーティング材を備えたMCPを製造する。即ち、当該MCPは、それぞれが所定方向に沿って伸びた貫通孔を有するクラッドガラスであって、還元処理前において重量比48.0%以上65.0%未満の酸化鉛を含むクラッドガラスを本体とし、該クラッドガラスにおける複数の貫通孔の内壁上に高耐酸性のコーティング材が設けられる。このコーティング材の表面がチャネル壁として機能する。
上記第10の態様に適用可能な第11の態様として、還元処理前のクラッドガラスは、重量比20.0%以上40.0%未満の二酸化珪素を含むのが好ましい。
上述のような第1〜第11の態様のうち少なくともいずれか、またはこれらの態様の組合せにより構成されるMCP(本願発明に係るMCP)は、種々のセンシングデバイスへの適用が可能である。
例えば、第12の態様として、上記第1〜第11の態様のうち少なくともいずれか、またはこれらの態様の組合せにより構成されるMCPは、イメージインテンシファイヤに適用可能である。また、第13の態様として、上記第1〜第11の態様のうち少なくともいずれか、これらの態様の組合せにより構成されるMCPは、イオン検出器に適用可能である。さらに、第14の態様として、第13の態様に係るイオン検出器は、種々の検査装置に適用可能である。第13および第14のうち少なくともいずれかの態様に適用可能な第15の態様として、第13の態様に係るイオン検出器が適用される検査装置には、例えば、質量分析装置、光電子分光装置、電子顕微鏡または光電子増倍管が含まれる。
一例として、質量分析装置は、測定対象試料をイオン化するイオン化部と、イオン化部によりイオン化された試料を質量電荷比に応じて分離する分析部と、分析部を通過したイオンを検出するイオン検出部を備える。係るイオン検出部は、上記第10の態様に係るイオン検出器として、上記第1〜第8の態様のうち少なくともいずれか、またはこれらの態様の組合せにより構成されるMCPを含む。
なお、この発明に係る各実施例は、以下の詳細な説明及び添付図面によりさらに十分に理解可能となる。これら実施例は単に例示のために示されるものであって、この発明を限定するものと考えるべきではない。
また、この発明のさらなる応用範囲は、以下の詳細な説明から明らかになる。しかしながら、詳細な説明及び特定の事例はこの発明の好適な実施例を示すものではあるが、例示のためにのみ示されているものであって、この発明の範囲における様々な変形および改良はこの詳細な説明から当業者には自明であることは明らかである。
本発明によれば、従来技術と比較して、より広いダイナミックレンジを実現するとともに優れた耐環境性(耐候性を含む)を有するMCPおよびその応用装置が得られる。
代表的なMCPの構造を説明するための図であり、(a)は、代表的なMCP(単一クラッド構造)の構造を示す一部破断図であり、(b)は、MCPの使用例を説明するための図である。 本実施形態に係るMCPのチャネル近傍の構造を説明するための図である。 図1(a)の矢印Aで示された方向から見たMCPの一部(矢印Cで示された領域)に相当する、本実施形態に係るMCPの平面構造を示す図である。 図1(a)の矢印Bで示された方向から見たMCPの断面に相当する、本実施形態に係るMCPの断面構造の一例を示す平面図である。 図1(a)の矢印Bで示された方向から見たMCPの断面に相当する、本実施形態に係るMCPの断面構造の他の例を示す平面図である。 単一クラッドMCPの種々のサンプルについて、規格化抵抗率と動作温度の関係を示すグラフである。 単一クラッドMCPの酸化鉛含有量の違うサンプルについての耐環境性を、日数と平坦性の相対変化の関係で示すグラフである。 代表的な単一クラッドMCPを基準とした、二重クラッドMCPの種々のサンプルについての耐環境性を、日数と反りの関係で示したグラフである。 MCPの構造の異なるサンプルについての飽和特性を示すグラフである。 本実施形態に係る二重クラッドMCPの製造方法を説明するための図である。 図10(a)に示された形成方法とは異なるチャネルファイバの他の形成方法を説明するための図である。 チャネル形成前後のMCPの構造を説明するための図であり、(a)は、図10(g)に示されたチャネル形成前のMCP28の断面構造を示す一部破断図(図1(a)に示された一部破断図に相当)であり、(b)は、チャネルが形成されたMCP28Aの一部破断図(図1(a)に示された一部破断図に相当)である。 本実施形態に係るMCPの適用例を示す図であり、(a)は、本実施形態に係るMCPが適用可能なイメージインテンシファイヤの断面構造を示す図あり、(b)は、本実施形態に係るMCPが適用可能な検査装置として、質量分析装置の構成を示す概念図である。
以下、本発明に係るマイクロチャネルプレート(MCP)の各実施形態を、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一部位、同一要素には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
図2は、本実施形態に係るMCPのチャネル近傍の構造を説明するための図である。また、図3は、図1(a)の矢印Aで示された方向から見たMCPの一部(矢印Cで示された領域)に相当する、本実施形態に係るMCPの平面構造を示す図である。
本実施形態に係るMCPは、還元処理前に絶縁性を呈する一方、還元処理後に導電性を呈する鉛ガラスからなる本体を備えた電子増倍素子であり、その基本的な構造は、図1(a)および図1(b)に示されたMCP6の構造に類似している。しかしながら、本実施形態に係るMCPは、それぞれがチャネルを規定する複数の孔が形成された本体(構造体)の構造において、図1(a)および図1(b)に示されたMCP6と異なる。すなわち、MCP6の構造体が単一クラッド構造であるの対し、本実施形態に係るMCPの本体は、二重クラッド構造を備える。
図2(a)に示された本実施形態に係るMCP100は、その内壁110aがチャネル壁として機能する第1クラッド110(第1クラッドガラス)と、第1クラッド110の外周面上に直接設けられた第2クラッド120(第2クラッドガラス)を備える。MCP100では、図3(a)に示されたように、図2(a)に示された二重クラッド構造が二次元的に配置されている。一方、図2(b)に示された本実施形態に係るMCP200は、その内壁210aがチャネル壁として機能する第1クラッド210(第1クラッドガラス)と、第1クラッド210の外周面上に直接設けられた第2クラッド220(第2クラッドガラス)を備える。MCP200では、図3(b)に示されたように、図2(b)に示された二重クラッド構造が二次元的に配置されている。また、このMCP200では、第1クラッド210の外周が六角形状に変形することにより、第2クラッド220がハニカム構造を構成している。
具体的に、図2(a)および図2(b)に示された二重クラッド構造において、第2クラッド120、220の鉛含有量は、第1クラッド110、210の鉛含有量よりも多くなっている。このような鉛含有量の調整により、第2クラッド120、220の抵抗率は、第1クラッド110、210の抵抗率よりも低くなっている。また、還元処理前の比較において、第1クラッド110、210の耐酸性は、第2クラッド120、220の耐酸性よりも高くなっている。なお、第1クラッド110、210と第2クラッド120、220の各耐酸性は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、またはこれらの混合液のうちいずれかに対する耐性を意味するものとする。
また、後述の実験により、第1クラッド110、210の組成として、二酸化珪素(SiO)の重量比は40.0%以上65.0%未満であるのが好ましく、還元処理前の酸化鉛(PbO)の重量比は20.0%以上48.0%未満であるのが好ましい。なお、本実施形態において、第1クラッド110、210の耐酸性向上のため、還元処理前において酸化ジルコニウムが含有されている。一方、第2クラッド120、220の組成として、二酸化珪素(SiO)の重量比は20.0%以上40.0%未満であるのが好ましく、還元処理前の酸化鉛(PbO)の重量比は48.0%以上65.0%未満であるのが好ましい。
第1クラッド110、210と第2クラッド120、220の面積比率は任意に選ぶことが出来るが、発明者らが試作したMCPでは、第1クラッド:第2クラッド=6:4の面積比率となっている(第2クラッドガラスの比率が40%)。理想的には、MCP有効面(チャネルが形成されているクラッド部分またはその断面)に占める第1クラッド110、210の面積比は、該MCP有効面に占める第2クラッド120、220の面積比よりも小さいのが好ましい。具体的には、第2クラッド120、220の面積比は、25%以上であるのが好ましい。
なお、試作されたMCPのスペックは以下のとおりである。すなわち、MCP外径は25mm、そのうちMCP有効面の外径は20mmである。チャネル径Dは12μm、チャネル長Lは0.48mm、従ってチャネルのアスペクトレシオ(=L/D)は40である。バイアス角は8度である。試作したMCPの電気特性として、MCP全体での抵抗は2.2MΩであり、その利得は1kV当たり16000であった。第1クラッド110、210のみで試作したMCPの抵抗は54.0MΩであり、その利得は1kV当たり17000であった。また、第2クラッド120、220のみで試作したMCPの抵抗は1.0MΩであり、その利得は1kV当たり21000であった。
上記の結果から、二重クラッド構造のMCPでは、チャネル壁として機能する内壁を有するクラッド部分(第1クラッド110、210)の電気特性だけではなく、その外側に位置するグラッド部分(第2クラッド120、220)の電気特性も大きく影響していることが判る。従ってMCP全体の抵抗値は、各クラッド部分それぞれの中間値となり、外側に位置する第2クラッド120、220が低抵抗化を支配している。したがって、各クラッドの面積比率(体積比率でもよい)を変化させれば、MCP全体の設計抵抗値も変えることが出来る。また、第2クラッド120、220の鉛含有量を増やすことで、MCP全体の抵抗値を下げることは可能である。
ただし、上述の実施形態では、図4に示されたように、二重クラッド構造が採用されたMCP100、200の構造が説明されているが、本実施形態では、図5に示されたような構造が採用されてもよい。すなわち、図5のMCP100Aでは、図2(a)に示されたMCP100における第1クラッド110に代え、耐酸性の高いコーティング材300が、第2クラッド120に設けられたチャネルを規定するための孔の内壁上に設けられている。したがって、MCP100Aでは、高い耐酸性を有するコーティング材300の内壁300aがチャネル壁として機能する。コーティング材300の例としては、原子層堆積法(ALD)にて所望の膜厚で形成されるAl膜を挙げることができる。なお、図4は、図1(a)の矢印Bで示された方向から見たMCPの断面に相当する、本実施形態に係るMCPの断面構造の一例を示す平面図である。図5は、図1(a)の矢印Bで示された方向から見たMCPの断面に相当する、本実施形態に係るMCPの断面構造の他の例を示す平面図である。
次に、本実施形態に採用された二重クラッド構造のMCPの耐環境性について検討する。なお、図6は、単一クラッドMCPの種々のサンプル1〜5について、規格化抵抗率(Ω・m)と動作温度(℃)の関係(抵抗率の変化率)を示すグラフである。なお、以下の表1は、複数の温度環境それぞれにおけるサンプル1〜5の各抵抗率を示し、表2は、図6に対応した表であって、温度0度の抵抗率を基準としたサンプル1〜5の規格化抵抗率を示す。図7は、単一クラッドMCPの酸化鉛含有量の違うサンプルについての耐環境性を、日数と平坦性の相対変化の関係で示すグラフである。

表1から分かるように、サンプル1〜5のいずれも、―70度〜+80度の温度範囲において、温度上昇に伴ってその抵抗率が低下する傾向を有する。また、表2に対応した図6において、グラフG610は還元処理前のPbO含有量が28.0%の単一クラッドMCP(サンプル1)の耐環境性(表2に示された規格化抵抗率−温度特性)、グラフG620は還元処理前のPbO含有量が35.0%の単一クラッドMCP(サンプル2)の耐環境性、グラフG630は還元処理前のPbO含有量が43.0%の単一クラッドMCP(サンプル3)の耐環境性、グラフG640は還元処理前のPbO含有量が50.5%の単一クラッドMCP(サンプル4)の耐環境性、グラフG650は還元処理前のPbO含有量が54.5%の単一クラッドMCP(サンプル5)の耐環境性をそれぞれ示している。
図6から判るように、PbO含有量が多いほうが抵抗率の温度変化が少なくなっており、低抵抗化には酸化鉛の含有量(還元処理前)を増やすことが好ましいことが判る。
一方、図7において、G710は還元処理前のPbO含有量が51.0%の単一クラッドMCPの耐環境性(平坦性変化)を示し、グラフG720は比較例としてPbO含有量が43%の単一クラッドMCPの耐環境性を示している。この図7に示されたように、耐環境性は酸化鉛が多いと著しく劣化する。大気中で放置するとMCP自体にタワミが生じ、最終的には割れてしまうなどの構造劣化が発生してしまう。
更に、図8は、代表的な単一クラッドMCPを基準とした、二重クラッドMCPの種々のサンプルについての耐環境性を、日数と反りの関係で示したグラフである。なお、用意されたサンプルは、4種類である。いずれのサンプルも、第1クラッド110、210が還元処理前の重量比20.0%以上48.0%未満の酸化鉛、還元処理前の重量比40.0%以上65.0%未満の二酸化珪素を含む一方、第2クラッド120、220が還元処理前の重量比48.0%以上65.0%未満の酸化鉛、還元処理前の重量比20.0%以上40.0%未満の二酸化珪素を含む。
この図8に示された結果から、二重クラッドMCPのいずれのサンプルも、基準となる単一クラッドMCPと比べ全く同程度の耐環境性が得られることが判る(改善されている)。
さらに、図9は、MCPの構造の異なるサンプルについての飽和特性を示すグラフである。この図9において、グラフG910は、MCP抵抗が2.5MΩのときの二重クラッドMCPのリニアリティ、グラフG920は、MCP抵抗が14.0MΩのときの単一クラッドMCPのリニアリティ、グラフG930は、MCP抵抗が344.0MΩのときの単一クラッドMCPのリニアリティを、それぞれ示している。この結果からも、二重クラッド構造を有するMCPでも低抵抗化によりリニアリティが伸びていることが判る(ダイナミックレンジの拡大)。
上述のように、耐酸性に優れたガラス材料を第1クラッド110、210(その内壁がチャネル壁として機能する)に適用することにより耐環境性のよい低抵抗MCPが容易に製造可能になった。ただし、図2(b)に示されたように、第1クラッド210と第2クラッド220の境界の形状を6角形にすれば、主たる導電部となる第2クラッド220の幅は一定になる。この場合、導電部において均等な電流密度になるため、MCP内のいずれの場所にも過不足なく電荷が供給され得る。なお、図3(b)に示されたように、第2クラッド120、220でハニカム構造を構成するためには、第1クラッド110、210と第2クラッド120、220それぞれの屈伏点(deformation point)で規定される粘性が同一か近いことが好ましい。
次に、図10(a)〜図10(i)に基づいて、本実施形態に係るMCP200の製造方法について説明する。ここでは、円形断面のMCP200、正六角形断面を有するMF10、酸の溶剤(例えば、HNO或いはHCl)を用いた場合を例とする。
なお、MCP100の製造方法については、以下に説明される製造方法と重複するため、説明を省略する。また、図10(a)〜図10(i)は、本実施形態に係る二重クラッドMCPの製造方法を説明するための図である。図11は、図10(a)に示された形成方法とは異なるチャネルファイバの他の形成方法を説明するための図である。図12(a)は、図10(g)に示されたチャネル形成前のMCP28の断面構造を示す一部破断図(図1(a)に示された一部破断図に相当)であり、図12(b)は、チャネルが形成されたMCP28Aの一部破断図(図1(b)に示された一部破断図に相当)である。
まず、MF10の製造方法を説明する。図10(a)は、芯抜処理によりチャネルができるチャネルファイバ(第1ファイバ)12の形成方法を示す図である。同図によると、チャネルファイバ12は、酸に対する可溶性を有する第1ガラス材料より形成されたコア部(中心部分)14を、同一の酸に対する不溶性を有する第2ガラス材料により形成されたクラッド部(外周部分)16の中に挿入し、これらを加熱しながら管引し得られたものである。尚、二重クラッド構造にするためにクラッド部16の外周には更に同一の酸に不溶性を有する第3ガラス材料により形成されたクラッド部18が形成されている。このクラッド部18はクラッド部16をその内部に収容できる管であってもよいし、図11に示されたようにクラッド部16を包囲する多数のガラス棒18aであってもよい。このチャネルファイバ12のクラッド部16が、最終的に得られるMCP200の第1クラッド210に相当し、クラッド部18または多数のガラス棒18aが第2クラッド220に相当する。
続いて、図10(b)に示されたように、正六角形の中空断面を有する型枠20の中に、チャネルファイバ12を所定のパターンで平行密接に積み重ね、整列させる。その後、型枠20の中に整列されたチャネルファイバ12を加熱融着し、冷却した後に型枠20を取外す。これにより、正六角形の断面を有するMF母材22が得られる。次に、図10(c)に示されたように、MF母材22を加熱しながら、再度管引してMF10を作る。その際に、MF10の断面が正六角形になるように管引する。なお、さらにこの工程で得られたMFを型枠の中に積み重ね、整列させ、これを管引したものをMF10としてもよい。また、所望のチャネル径が得られるまでこの工程を繰り返してもよい。
次に、複数のMF10を用いたMCPロッドおよびMCP200の作製方法について説明する。
まず、図10(d)に示されたように、ガラス管24の内部に、複数の得られたMF10を整列させる。
続いて、ガラス管24の内部に整列された複数のMF10を加圧しながら、加熱融着し、MCP母材26が得られる(図10(e)参照)。その後、図10(f)と図10(g)に示されたように、MCP母材26を所定の厚さ及び所定の角度でスライスし表面研磨を行い、MCP板材28となる。図12(a)は、MCP板材28の断面構造を示す図である。このMCP板材28には、チャネルとなるべき位置にコア部14が残っている。
さらに、図10(h)に示されたように、MCP板材28を酸溶液中に浸漬し、芯抜処理を行う。このとき、チャネルファイバ12のコア部14は、酸に対する可溶性を有する第1ガラス材料により形成されたため溶出される。一方、クラッド部16およびクラッド部18は酸に対する不溶性を有する第2ガラス材料および第3ガラス材料により形成されたため溶出はしない。このため、コア部14の溶出によりチャネルが形成される。なお、この芯抜処理においてチャネル表面上にSiOを主成分とする二次電子放出層が形成される。以上のような芯抜処理により、図12(b)に示されたMCP板材28Aが得られる。
芯抜処理をしたMCP板材28Aを水素雰囲気の電気炉中に入れて加熱することで、還元処理が行われる(図10(i)参照)。これにより、MCP板材28Aのチャネル表面(二次電子放出層の内側)のPbOはPbに還元され、所望の導電性薄膜が形成される。この際にも、チャネルの内径は角部領域とその周辺領域で同等であるため、均質の導電性薄膜が形成される。最後にMCP板材28Aの両面に、電極用金属が蒸着され(図示せず)、MCP200が得られる。
なお、上述のような構造を備えた本実施形態に係るMCP100、100A、200は、種々の装置への適用が可能である。例えば、図13(a)は、本実施形態に係るMCPが適用可能なイメージインテンシファイヤの断面構造を示す図ある。
図13(a)に示されたように、イメージインテンシファイヤ400は、セラミック製の真空容器410と、真空容器410の一方の開口端に設置された入射面板420と、真空容器410の他方の開口端に設置されたファイバオプティックプレート(FOP)430と、入射面板420とFOP430の間に配置されたMCP100(100A、200)を備える。なお、入射面板420の内側(真空容器410の内部側)には、光を電子に変換する光電面420aが形成され、FOP430の入射面上には蛍光面430aが形成されている。特に、イメージインテンシファイヤ400では、MCP100(100A、200)と電子を光に変換する蛍光面430aを近接させることにより、周辺部に歪みのない画像を得るように設計されている。
さらに、本実施形態に係るMCPは、上述のイメージインテンシファイヤ(図13(a))の他、質量分析装置、光電子分光装置、電子顕微鏡、光電子増倍管等の検査装置への適用も可能である。なお、検査装置の一例として、図13(b)には、質量分析装置の構成を示す概念図が示されている。
質量分析計500は、図13(b)に示されたように、測定対象試料をイオン化するイオン化部510と、イオン化した試料を質量電荷比に応じて分離する分析部520と、分析部520を通過したイオンを検出するイオン検出部530で構成されている。イオン検出部530は、本実施形態に係るMCPと、陽極531を備える。例えば、本実施形態に係るMCP100、100A、200のいずれも、入射したイオンに応答して二次電子を放出する電子増倍素子として機能する。陽極531は、MCPから放出された二次電子を信号として取り出す。
以上のように従来のMCPは、ダイナミックレンジを拡大させるために鉛含有量を増やして低抵抗MCPを作っていたため耐酸性や強度の問題により製造上や特性上の制限があった。これに対し、本実施形態に係るMCPによれば、容易に低抵抗MCPを製造できるようになり、MCP特性も安定させることができる。
特に、飛行時間型質量分析計(TOF−MS:Time Of Flight-Mass Spectrometer)の分野ではダイナミックレンジとMCPのソリ(構造劣化)は共に重要なファクターであるため、本発明は特に有用である。
以上の本発明の説明から、本発明を様々に変形しうることは明らかである。そのような変形は、本発明の思想および範囲から逸脱するものとは認めることはできず、すべての当業者にとって自明である改良は、以下の請求の範囲に含まれるものである。
100、100A、200…MCP、110、210…第1クラッド(第1クラッドガラス)、120、220…第2クラッド(第2クラッドガラス)、300…コーティング材。

Claims (2)

  1. 還元処理前に絶縁性を呈する一方、還元処理後に導電性を呈する鉛ガラスからなる本体を備えたマイクロチャネルプレートの製造方法であって、
    それぞれが、所定方向に沿って延びるとともに特定の酸に対して可溶性を有するコア部、および、前記コア部の外周面を取り囲むとともに前記特定の酸に対して不溶性を有し、還元処理前において重量比48.0%以上65.0%未満の酸化鉛を含むクラッド部により構成された複数のチャネルファイバを用意する工程と、
    それぞれの側面を当接させた状態で前記複数のチャネルファイバを加熱することにより一体化された、前記複数のチャネルファイバを含む母材を製造する工程と、
    前記母材を、前記所定方向に沿って所定の厚さで、かつ、前記所定方向に対して所定角度でスライスすることにより、前記本体となるべき板材を作製する工程と、
    作製された前記板材を前記特定の酸の溶液に浸漬することにより、前記板材に含まれる前記複数のチャネルファイバそれぞれの前記コア部を除去する工程と、
    前記複数のチャネルファイバそれぞれにおける前記クラッド部の、前記コア部が除去されることにより形成された貫通孔の内壁上に、前記クラッド部の還元処理前の耐酸性よりも高い耐酸性を有するコーティング材を設ける工程と、
    前記コア部が除去された前記板材に対して、前記板材を水素雰囲気中で加熱することにより還元処理を行う工程と、を備え、
    前記コーティング材を設ける工程において、前記コーティング材はAl膜であり、前記Al膜は、原子層堆積法により前記貫通孔の内壁上に形成されることを特徴とするマイクロチャネルプレートの製造方法。
  2. 還元処理前の前記クラッド部は、重量比20.0%以上40.0%未満の二酸化珪素を含むことを特徴とする請求項1に記載のマイクロチャネルプレートの製造方法。
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