JP2017207928A - 制振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物に制振機構を設置しフィードバック制御する場合の制御の仕方に工夫を凝らして不安定化を防止しながら、制振・除振性能を向上させる。【解決手段】本発明の制振装置は、対象物に取り付けて所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにした制振装置であって、対象物の振動状態を検出するための振動センサと、対象物にばね要素を介して所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、対象物に取り付けられて、可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該対象物に作用させるアクチュエータと、振動センサからの信号により検出される対象物の振動状態に基づき、可動質量の駆動反力が対象物の振動を減殺する制御力となるように、アクチュエータを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、速度フィードバック制御部CP3とフィードバック適応制御部CP2とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、制振装置に関するものである。
従来より、この種のアクティブタイプの制振装置や、制振装置の一種でありばね要素で支持された対象物の基礎からの振動を制振する除振装置としては、例えば特許文献1に開示されるように、除振対象物(荷)を基礎に対して空気ばねにより支持するとともに、その除振対象物の振動状態をセンサにより検出し、この検出信号をフィードバックしてコントローラによりアクチュエータを駆動することで、当該除振対象物にその振動を減殺するような制御力を付加するようにしたものが知られている。
このものではアクチュエータとして空気ばね自体を利用するようにしており、その空気ばねに対する空気の給排系にサーボ弁を配設し、これをコントローラにより制御して空気ばねの内圧を変化させることにより、除振対象物に制御力を付加するようにしている。
そうして空気ばねをアクチュエータとして利用した場合は、大きな出力を比較的容易に得られるという利点がある一方で、空気ばねの内圧の制御には応答性という面で難があり、高い応答性を得ようとすれば特別に高速の制御弁等、高価な部品が必要になって、コストアップを招くという問題がある。
この点につき、特許文献2には、構造物等の振動を制御する振動制御装置として、所謂アクティブ・マスダンパーを用いたものが開示されている。アクティブ・マスダンパーは一般に、対象物にばね要素とアクチュエータとを介して可動質量を取り付けて、そのアクチュエータにより可動質量を駆動する反力を、振動を減殺するような制御力として制御対象である主振動系に作用させるようにしたものである。
そうして対象物に取り付けたマスダンパーは付加振動系になるので、主振動系である対象物の振動を効果的に減殺するためには、その固有振動数を主振動系の固有振動数から離すとともに、できるだけ低くすることが好ましい。そこで、従来例のマスダンパーでは、可動質量の自重を支えるために、ばね要素を或る程度、剛く(即ち、ばね定数を高く)しながら、対象物に対して可動質量の相対変位に比例する制御力をアクチュエータにより加えることで、見かけ上、付加振動系のばね定数が低くなるようにしている。
また、特許文献3,4には、制御対象の加速度をセンサにより計測し、それを積分して速度を算出し、その速度に比例する制御力をアクチュエータにより制御対象に加えることで制振を行っている。この制振方法は、外力が加わった際に発生する制御対象の共振振動を制御するのに有効である。
特許第3372975号公報 特開昭60−60344号公報 特許第4940472号公報 特許第4871192号公報
ところが、特許文献2に開示された技術では付加振動系となるマスダンパーの固有振動数を低下させて、それを主振動系の固有振動数から離すことはできても、その影響をなくすことはできない。また、特許文献2,3,4に開示された技術では、主振動系の共振に対して減衰を加える制御なので制御対象にモータなどの、主振動系の共振域よりも高い周波数の周期性振動を有する振動源が設けられている場合は効果がほとんどなく、その振動に対応する必要がでてくる。
斯かる点に鑑みて本発明の目的は、対象物にマスダンパーのような制振機構を取り付けて、振動を減殺するようにフィードバック制御する場合に、その制御の仕方に工夫を凝らして不安定化を防止しながら、制振・除振性能を向上させることにある。
前記の目的を達成するために本発明の制振装置は、対象物に取り付けて所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにした制振装置であって、前記対象物の振動状態を検出するための振動センサと、前記対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、前記対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該対象物に作用させるアクチュエータと、前記振動センサからの信号により検出される対象物の振動状態に基づき、前記可動質量の駆動反力が前記対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、速度フィードバック制御部とフィードバック適応制御部とを備えていることを特徴とする構成を有している。
適応制御は、騒音制御などのフィードフォワード制御として用いられるが、フィードフォワード制御では参照信号が必要になる。制振機構においては、振動が金属などの構造物の中を伝わるため伝達速度が騒音に比べて極めて高速であり、参照信号から操作量を求めてアクチュエータを作動させるために要する時間が、振動の伝達時間よりも短くなければならないという因果律を満たすことはきわめて困難である。そこで本発明では、誤差信号である制御対象の振動センサからの信号を基に適応制御を行うフィードバック適応制御を行うこととした。
前記の構成により、アクチュエータから制御力を付加して振動を減殺する際には、振動センサからの信号により、所定方向の振動状態が検出され、これに応じて制御手段によりアクチュエータが作動されて、可動質量が前記所定方向に駆動され、その反力として適切な制御力がアクチュエータを介して対象物に作用するようになる。
そして制御には、速度フィードバック制御とフィードバック適応制御との両方が用いられるので、両制御はお互いの短所を補い合って対象物の共振の抑制を効果的に行うことができると共に対象物の共振域以外の周期性振動の制振も効果的に行うことができる。
前記フィードバック適応制御部に用いられる制御はFXLMS制御であることが好ましい。この構成より、より安定化した制御を高速に行うことができる。
前記FXLMS制御はFXNLMS制御であることが好ましい。この構成より、安定でさらに高速に適応することができる。
さらに、前記対象物の振動状態のうち、前記可動質量から前記ばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段を備えていることが好ましい。
前記の構成の補正手段がない場合、可動質量及びばね要素からなる付加振動系の共振によりその固有振動数付近では位相交点でのゲインが高くなって制御(前記制御手段によるアクチュエータの制御)が不安定になる虞れがあり、仮に前記補正手段がないとすれば、ゲインを高くすることができないので、制振性能は低下する懸念がある。
この点、前記の構成では、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正手段により補正して、振動センサからの信号により検出される対象物の振動状態のうち、可動質量とばね要素とにより発生する制御への影響を排除するようにしているので、付加振動系の固有振動数付近でも制御が不安定になることはない。つまり、アクチュエータの制御系においては付加振動系があたかも存在しないかのようになり、その付加振動系の共振によって制御が不安定化する虞れはなくなるのである。
前記補正手段は、前記振動センサからの入力aに基づいて、以下の(式A)により誤差信号eを求める
但し、Mは前記対象物の質量、Mは可動質量の質量であり、Cは、前記対象物を基礎に対して弾性支持する主振動系の減衰係数、Cは、前記可動質量に関する付加振動系の減衰係数であって、Kは前記主振動系のばね定数、Kは付加振動系のばね定数である。この構成により、付加振動系の制御への影響をなくすことができる。尚、前記(式A)は、対象物に制振機構を取り付けてなる2自由度の振動系を擬似的に1自由度の振動系として取り扱うための変換式であり、詳細については後述する。
この補正手段により得られた誤差信号eから速度フィードバック及びフィードバック適応制御によりアクチュエータの操作量uを求める。
また、前記(式A)のM、C、Kは、それぞれ、主振動系の質量、減衰係数、ばね定数であり、対象物が製造装置や精密機器であるときには、それらを計測すること自体が面倒なことも多い。そこで、一般的に制振機構の可動質量Mが対象物に比べて遙かに小さく、その減衰Cやばね定数Kも小さいことを考慮すれば、前記(式A)を以下のように近似することができる。
e = {(M+Cs+K)/M}×a ・・・(5)
こうすれば、正確に求めることの難しい対象物の質量や減衰係数等を含めず、既知の制振機構の質量、減衰及びばね定数のみによって、誤差信号eを求めることができる。
ここで、前記のように求められる誤差信号eの値は、低周波側に向かって相乗的に大きくなるので、実用上はハイパスフィルタを通過させるのが好ましい。
より好ましいのは、前記制振機構に、可動質量の移動方向における位置を検出するための位置センサを配設し、その可動質量の位置を加味してアクチュエータの操作量を求めるようにすることである。すなわち、例えば可動質量を中立位置からの変位量に応じて駆動するようにすれば、それにより付加振動系の見かけのばね定数を低下させることができるから、自ずと付加振動系の影響が小さくなるとともに、該付加振動系の固有振動数を主振動系の固有振動数から離す上でも有利になる。
以上、説明したように、本発明に係る制振装置によると、対象物にマスダンパーのような制振機構を取り付け、アクチュエータにより可動質量を駆動する反力として、振動を減殺するような制御力を得る場合に、制御において速度フィードバック制御とフィードバック適応制御との両方を用いているので、対象物の共振の抑制を効果的に行うことができると共に共振域以外の周期性振動の制振及び除振も効果的に行うことができる。
除振台に制振機構を適用した概略構成を示す図である。 制振ユニットの制御のブロック図である。 FIRフィルタのデジタル信号処理を示す図である。 速度フィードバック制御を併用しなかった場合の二次経路特性のインパルス応答を示す図である。 速度フィードバック制御を併用した場合の二次経路特性のインパルス応答を示す図である。 制御を行わないパッシブな状態での制御対象物の加速度時間波形を示す図である。 速度フィードバック制御のみを行った状態での制御対象物の加速度時間波形を示す図である。 速度フィードバック制御とフィードバック適応制御とを併用した状態での制御対象物の加速度時間波形を示す図である。 2自由度振動系を示す振動系のモデルの模式図である。 1自由度振動系を示す振動系のモデルの模式図である。 フィードバック制御による振動伝達率の変化を示す特性図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1には、本発明に係るアクティブ除振装置の一実施形態である精密除振台の構成を模式的に示す。この除振台は、例えば半導体関連の製造装置、試験機器や電子顕微鏡、レーザ顕微鏡等の精密計測機器のように、振動の影響を受けやすい精密な機器Dを搭載して、それらを床の振動からできるだけ絶縁した状態で設置するためのものである。
図示の除振台は、前記のような機器Dの搭載される定盤1を通常は3個(4個以上でもよい)の空気ばね2,2,…(図には2つのみ示す)によって弾性的に支持するものであり、その定盤1及び搭載機器Dが除振対象物となる。また、図示の除振台自体は所謂パッシブタイプのもので、図示は省略するが、各空気ばね2には高圧空気を供給又は排気するための空気圧回路が接続されて、レベリングバルブ等の作動により定盤1の高さを概略一定に維持するようになっている。
この実施形態では、機器Dの上部に制振ユニット3(制振装置)を取り付けて、これにより付加する制御力によって機器Dの上下方向の振動を減殺するようにしており、この制御ユニット3を含めた精密除振台全体としては簡易的なアクティブタイプの除振装置を構成する。制振ユニット3は一般にアクティブ・マスダンパーと呼ばれるもので、機器Dに固定したケース30内の可動質量33をリニアモータ32により駆動し、その反力をケース30を介して機器Dに付加するものである。
−制振ユニット−
以下に、制振ユニット3の構造について説明する。図1には実際よりも大きく示すが、この実施形態の制振ユニット3は、円筒状ケース30の基端(図の下端)に例えば矩形状の基板30aが配設されて、その4隅を機器Dの上部に締結される一方、ケース30の先端(上端)には円板状の蓋部材30bが取り付けられている。ケース30の周壁部分は、基端側の概略半分である基半部材30cと、残りの部分のうちの先端側を構成する先端部材30dと、それらの中間の中間部材30eとに3分割されている。
また、ケース30の内部は2つの区画壁30f,30gによって中心軸線Zの方向に概略3等分されており、図では下側の区画壁30fと基板30aとの間に加速度センサ31が収容されている。この加速度センサ31は、基板30aに固定されて、機器Dの上下方向の振動による加速度z″を検出する。
また、前記2つの区画壁30f,30gの間にはリニアモータ32が収容されている。このリニアモータ32のケースは区画壁30gに固設され、この区画壁30gに形成された貫通穴にロッドが挿通されて、ケース30の中心軸線Zに沿って反対側に、即ち区画壁30gと蓋部材30bとの間の空間にまで延びている。
そうしてリニアモータ32のロッドが突出する空間には、可動質量33が収容されて、2枚の板ばね34,34によりケース30に対して軸線Z方向(この実施形態では上下方向)に移動可能に保持されている。可動質量33は、略円筒状の本体部とそれを貫通する軸部とからなり、この軸部の両端がそれぞれ板ばね34,34の中心部に貫通状態で固定されるとともに、特に区画壁30gに近い方(図の下方)では可動質量33の軸端がリニアモータ32のロッドの先端に連結されている。
尚、板ばね34は、詳細は図示しないが円盤状をなし、中心部及び外周部の所定範囲を除いた径方向の中間部位に複数の貫通溝が形成されたものである。板ばね34の外周部は基半部材30cや中間部材30e、先端部材30dに挟持されてケース30に連結される一方、その中心部には、前記のように可動質量33の軸部が嵌挿状態で固定される中心孔が形成されている。
−制振ユニットの制御−
次に、制振ユニット3の制御について具体的に説明する。この実施形態では制振ユニット3の作動、即ちリニアモータ32の制御による可動質量33の駆動がコントローラ4によって行われる。コントローラ4は、制振ユニット3の加速度センサ31からの信号を受けてリニアモータ32を作動させ、可動質量33を駆動する反力として機器Dの振動を減殺するような制御力を得るための基本制御部(制御手段)と、制振ユニット3の構成する付加振動系の共振による制御の不安定化を防止するための補正制御部(補正手段)と、を備えている。
−基本制御部−
図2に一例を示すように、基本制御部は、フィードバック制御部CP1とフィードバック適応制御部CP2と備えている。制御対象である機器Dの上下方向の振動を、加速度センサ31によって加速度z″として検出し、その加速度信号のノイズ成分をロウパスフィルタLPF及びハイパスフィルタHPFにより除いた信号aを補正制御部Compに入力し補正を行って誤差信号eを求める。補正制御部Compに関しては、後述する。補正制御部Compから出た誤差信号eがフィードバック制御部CP1とフィードバック適応制御部CP2に入る。
CP1からの出力とCP2からの出力を合算してフィードバック操作量uを求める。この操作量uが、可動質量33の駆動反力として機器Dに加わる床からの振動や外部から加わる力、機器内部で発生する力である外力dによる振動を減殺するような制御力を発生させる。
フィードバック制御部CP1は、変位フィードバック制御部と、速度フィードバック制御部CP3と、加速度フィードバック制御部とを有している。
本実施形態では、速度フィードバック制御部CP3を用いているが、変位フィードバック制御部や加速度フィードバック制御部を速度フィードバック制御部CP3とともに用いてもよい。
変位フィードバック制御部では、加速度センサからの信号、即ち除振対象物の加速度z″をもとに補正された誤差信号eを2回積分して得られる変位zに基づく信号に対しゲインGkを乗算する。速度フィードバック制御部CP3では、誤差信号eを1回積分した速度z′に基づく信号にゲインGvを乗算する。加速度フィードバック制御部では、加速度z″に基づく誤差信号eに制御ゲインGaを乗算する。
変位フィードバック制御部から得られる制御信号に比例する制御力はばね定数を見かけ上増加させる効果があり、加速度フィードバック制御部から得られる制御信号に比例する制御力は制御対象の質量を見かけ上増加させる効果があり、いずれも制御対象が振動しにくくなる。
フィードバック適応制御部CP2には、二次経路(A−B間)のモデルC^とLMS(Least Mean Square)アルゴリズムと制御フィルタWが含まれている。このフィードバック適応制御部CP2に用いられている制御はFXLMS制御である。即ち、二次経路(A−B間)には制御対象に加えて、アクチュエータ(リニアモータ)や加速度センサなどが含まれており、この二次経路による不安定化や性能劣化を防ぐために二次経路特性であるC^が挿入されている。二次経路特性は、あらかじめ測定をして係数を取得しておく。LMSアルゴリズムの制御フィルタ更新式は以下の通りである。
h(n+1)=h(n)−μ・e(n)・x(n) ・・・(10)
ここで、hは制御フィルタWの係数、nは時刻、eは誤差信号、xは図2示す誤差信号とフィードバック適応制御部CP2の出力から得られる信号、μはステップサイズパラメータである。
フィードバック適応制御部CP2は、B点から入力された補正制御済みの誤差信号eと、フィードバック適応制御部CP2の出力を二次経路特性であるC^を通して得られた信号とから係数がhである制御フィルタWによりフィードバック適応制御の出力を求める。また、係数hは、誤差信号eとフィードバック適応制御部CP2の出力をC^を通した信号との和をC^を通して求めたxと、誤差信号eとによって、式(10)により更新を行う。
除振や制振においてフィードバック適応制御は、制御対象の共振域以外の周期性振動を速やかに除去することができ、周波数が異なる複数の周期性振動も除去することができる共に、自動的に周期性振動の変化に追従することができる。制御フィルタWや二次経路特性C^は、畳み込み積分を実行するFIRフィルタによって実現されている。
図3にFIRフィルタのデジタル信号処理を示す。このデジタル処理では、タップすなわち加算乗算器と遅延器がM個有り、aがフィルタの係数であって式(10)におけるhに相当するものである。理論的には、サンプリングの時間を短くして且つタップの数を多くすればFIRフィルタによって幅広い周波数の振動を制御できる。しかし実際の制御においては、FIRフィルタにより限られた短い時間で信号処理を行わなければならず、サンプリングの時間を短くするのにも限界があり、コントローラの計算能力の制限からタップの数もむやみに増やすことができない。このようなFIRフィルタの係数はインパルス応答である。フィードバック適応制御の二次経路特性であるC^の例を図4,5(縦軸はフィルタ係数の値、横軸はフィルタ係数の順)に示す。図4は速度フィードバック制御を併用しない場合であり、図5は速度フィードバック制御を併用した場合である。
上述のように、FIRフィルタによって現実的な信号処理を行おうとする場合、タップ数は1000程度までとする必要があるが、図4に示すように速度フィードバック制御を併用しないと対象物の減衰が小さく収束に時間がかかるため、現実的なタップ数である、例えば1000の中で二次経路特性が収束しない。すなわち、フィードバック適応制御のみでは、減衰が小さいためFIRフィルタが収束せず、制御が不安定になったり性能が劣化したりしてしまう。しかしながら、図5に示すように速度フィードバック制御を併用すると、共振が速やかに減衰して二次経路特性がタップ数の中で収束し制御が可能となる。
次に、図1に示した制振機構において、制御対象を、50Hz、60Hz、75Hzの3つの周波数で加振(周期性の振動)するとともに、ある時刻に衝撃を加えた場合の振動、すなわち加速度センサ31からの加速度信号を計測した。図6〜8にその加速度時間波形を示す。衝撃は、横軸である時間軸の0.5秒の位置で加えた。図6は速度フィードバック制御、フィードバック適応制御のどちらも行わない、いわゆるパッシブな状態の波形である。図7は速度フィードバック制御のみを行った状態での波形である。図8は速度フィードバック制御、フィードバック適応制御の両方を併用して行った状態での波形である。
パッシブな状態では、衝撃の後に約1秒間、制御対象の共振域の振動が残るとともに3つの周期性の振動は常に存在している。それに対して速度フィードバック制御のみを行うと、衝撃による共振域の振動は瞬時に減衰するが、3つの周期性の振動は少し小さくなるものの常に残っている。速度フィードバック制御に加えてフィードバック適応制御を併用すると、衝撃による共振域の振動は瞬時に減衰するとともに、3つの周期性の振動も極めて小さくなっている。
以上説明したように、基本制御部では速度フィードバック制御、フィードバック適応制御の両方を併用しているので、速度フィードバック制御によって共振域の振動を素早く減衰させるとともに、フィードバック適応制御も安定になり共振域外の周期性振動も極めて小さくすることができる。速度フィードバック制御とフィードバック適応制御とを併用すると、両制御の短所が補われて、それぞれの長所がそのまま現れる。
−補正制御部−
基本制御部の制御演算においては速度z′に比例した制御力を発生させるフィードバック(速度フィードバック)とフィードバック適応制御が基本であり、速度フィードバックは制振ユニット3によって主振動系に減衰を付加するという意味を持つ。制振ユニット3を付加することによって除振台は2自由度の振動系になるが、速度z′のフィードバック制御によって減衰が加わり、共振倍率が低下するので、図11に実線のグラフaで示すように主振動系の共振(図例では10Hz付近)を抑えることができる。
尚、図示のグラフaはシミュレーションによるものであり、振動伝達率を実測したものではない。また、破線のグラフbは、制振ユニット3を付加しない所謂パッシブの状態を示している。図示は省略するが、加速度z″のフィードバックによって高周波側の性能を向上でき、変位zのフィードバックによって低周波側の性能を向上できる。
図示の実線のグラフaでは、1〜3Hzくらいに可動質量33の共振による影響が現れており、これは、機器Dに実際に付加される力としてはあまり大きくはならないものの、この力によって生じる振動が加速度センサ31により検出されてフィードバックされると、共振点(固有振動数)付近では位相交点が生じて制御(前記した基本制御部によるリニアモータ32の制御)が不安定になる虞れがある。
そこで、この実施形態では、前記のように加速度信号z″を補正制御部により補正することで、加速度センサ31により検出される機器Dの上下方向加速度z″(振動状態)のうち、制振ユニット3の可動質量33から板ばね34を介して付加される力による振動分を排除した誤差信号eをもとに基本制御部によって求めた操作量uによって、リニアモータ32を制御するようにしたものである。
詳しくは、まず、前記のような2自由度の振動系は、一般的に図9のようなモデルで表される。同図において、M1は制振対象物(D,1)の質量、M2は可動質量33の質量であり、C1は、制振対象物を基礎に対して弾性支持する主振動系の減衰係数、C2は、付加振動系の減衰係数であって、K1は主振動系のばね定数、K2は2枚の板ばね34,34によって構成される付加振動系のばね定数である。尚、リニアモータ32から可動質量33への駆動力をFとすれば、その反力は−Fとなる。
そして、図示の如き2自由度系の運動方程式は、以下の式(1)、(2)のようになり、
両式にラプラス演算子sを導入した上で、変数z2を消去して整理すると、以下の式(3)が得られる。
ここで、加速度センサ31からの入力をaとし、速度のフィードバックゲインをGvとすると、リニアモータ32の駆動力Fは、 F = a・Gv/s となり、速度フィードバック制御部によってリニアモータ32を制御するフィードバックループの開ループ伝達関数L(s)は、以下の式(4)として表される。
前記式(4)からフィードバック制御の周波数応答を求めると、主振動系及び付加振動系に対応して、例えば10Hz付近、1Hz付近の2ヵ所にそれぞれ共振点(固有振動数)が生じる。従って、付加振動系の固有振動数を主振動系から大きく離したとしても、フィードバックの位相交点(−180°)で付加振動系の共振によりゲインが高いので、制御が不安定になる虞れがある。
この点、この実施形態では、前記のように補正制御部によって加速度センサからの信号z″を補正する。補正制御部は主にデジタルフィルタによって構成され、加速度センサからの信号z″を入力して、以下の関係式(5)を満たすように誤差信号eを演算し、これを基本制御部へ入力する。
前記式(5)において、M2は可動質量33の質量、C2は制振ユニット3における付加振動系の減衰係数、K2は板ばね34,34による付加振動系のばね定数である。換言すれば、補正制御部のデジタルフィルタは、前記式(5)と等価なものとなるように設定したものであり、これには例えば従来周知のZ変換の手法を適用すればよい。尚、補正制御部をアナログ回路にて構成することも可能である。
ここで、前記式(5)は、制振ユニット3が付加されて2自由度系となった除振台を擬似的に1自由度の振動系とみなして、前記のフィードバックループを構成するための変換式であり、以下のようにして導かれる。すなわち、2自由度の振動系となる除振台は、上述の如く図9のモデルで表され、基本制御部による速度フィードバック制御の開ループ伝達関数は、前記式(4)のように表される。
一方、一般的な1自由度の振動系のモデルは、図10に示すようになり、そのフィードバック制御の開ループ伝達関数L1(s)は、以下の式(6)のように表される。
前記式(4)により表される2自由度系の開ループ伝達関数を、前記式(6)のような1自由度系のものに置き換えるためには、式(6)のM、C、KをそれぞれM、C、Kとし、これを式(4)で除算して以下のような変換式(式A)を求めた上で、この変換式(式A)に相当する制御要素をフィードバックループの途中に挿入すればよいと考えられる。
前記の変換式(式A)は、主振動系の質量M、減衰係数C、ばね定数Kを含んでおり、それらは機器Dの種類によって変化する。また、機器Dが例えば半導体関連の製造装置や精密機器であると、それらの係数を計測すること自体、難しいことも多い。そこで、一般に制振ユニット3の可動質量33の大きさ(質量M)が機器Dや定盤1に比べて遙かに小さく、その減衰定数C2やばね定数K2も相対的に小さいことを考慮すれば、前記変換式(式A)を前記式(5)のように近似することができる。
こうして近似した式(5)には、機器Dの質量等が含まれず、既知の制振ユニット3の質量M(可動質量33の質量)、減衰C及びばね定数Kのみによって補正された加速度である誤差信号eが求められるから、設置や調整等の面倒な作業が軽減され、実用性が高い。
そして、前記変換式(5)と等価なデジタルフィルタが補正制御部に備えられ、振動制御のフィードバックループの途中に挿入されることで、制振ユニット3の可動質量33及び板ばね34からなる付加振動系の影響がキャンセルされ、開ループ伝達関数は、付加振動系の共振点がない安定性の高いものとなる。これは、加速度センサ31からの信号に基づくフィードバック制御において、可動質量33から板ばね34,34を介して付加される力による制御の不安定化の要因を排除している、ということができる。
尚、前記の変換式(式A)や式(5)から分かるように、補正制御部の出力eの値は、低周波側に向かって相乗的に大きくなるものなので、ハイパスフィルタを通過させることによって実用性が担保される。
したがって、この実施形態に係る除振台によると、まず、定盤1に搭載した機器Dの振動(一例として上下方向の加速度z″)が制振ユニット3の加速度センサ31により検出され、この加速度センサ31からの信号は補正制御部により可動質量33及び板ばね34,34で構成される付加振動系の影響が取り除かれ、ハイパスフィルタを介した後、基本制御部によりリニアモータ32の操作量uが求められる。この操作量uは、リニアモータ32に出力され、これを受けたリニアモータ32の作動により可動質量33が上下方向に駆動されて、その操作量uに比例した反力がリニアモータ32及びケース30を介して機器Dに付加されるようになる。
こうして付加される力によって機器Dの現在の振動が減殺されることになるが、そのためのリニアモータ32のフィードバック制御においては前記のように付加振動系の影響が取り除かれており、その共振による機器Dの振動分は無視されることになるから、付加振動系の固有振動数付近でも制御が不安定化することはない。このようなフィードバック制御の除振性能をシミュレーションすると、前記図11の仮想線のグラフcのようになる。
また、この実施形態では、制振機構に加速度センサ31も一体化してユニットとして構成しており、この制振ユニット3を機器Dに取り付けるだけで、所謂パッシブタイプの除振台にアクティブタイプの除振機能を付加することができる。
更に、制振ユニット3を、機器Dにおいて特に振幅の大きくなり易い部位や、剛性がないため共振して振動の影響を受けやすい部位に取り付けることで、高い制振効果を容易に得ることができる。
(他の実施形態)
尚、本発明に斯かる除振台や制振ユニット3の構成は、前記した実施形態のものには限定されず、それ以外の種々の構成も包含する。すなわち、例えば前記実施形態では、制振機構を加速度センサ31と共にケース30に収容して、一体の制振ユニット3を構成しているが、これに限らず、加速度センサ31やリニアモータ32をそれぞれ機器Dに直接、配設することもできる。また、加速度センサ31に代えて例えば速度センサや変位センサを用いることもできるし、リニアモータ32以外に例えばサーボ弁で内圧を制御する空気ばねや圧電素子等のアクチュエータを用いることもできる。
また、制振ユニット3において可動質量33をケース30に連結する板ばね34に代えて、例えば、金属或いは樹脂製の環状部材と環状のゴム部材とを径方向に交互に積層してなる積層弾性体を用いることもできるし、磁気ベアリングやエアベアリング等を利用することもできる。
また、制振ユニット3を図1のように上下方向に向けて配置する必要はなく、その長手方向、即ち制振方向を水平方向としてもよいし、斜めにすることもできる。
さらに、前記実施形態の制振ユニット3では、除振対象物(定盤1及び機器D)の加速度z″をフィードバックして、可動質量33の駆動制御を行うようにしているが、これに限るものではなく、例えば基礎側に配設した床上加速度センサからの信号に基づく除振フィードフォワード制御を付加したり、制振ユニット3に配置した位置センサからの信号に基づくフィードバック制御を付加したりすることもできる。
すなわち、床上加速度センサからの信号に基づいて、空気ばね2を介し除振対象に伝達される振動を減殺するような制御力が発生するように、リニアモータ32によって可動質量33を駆動すれば、除振性能をより一層、高めることができる。
また、制振ユニット3のケース30に配設した位置センサによって可動質量33の位置(軸線Z方向の位置)を検出し、例えば中立位置からの変位量に応じて駆動力を変更するようにすれば、制振ユニット3の振動系(付加振動系)のばね定数を見かけ上、低下させることができる。こうすれば、付加振動系の影響が小さくなるとともに、該付加振動系の固有振動数を主振動系の固有振動数から離す上でも有利になる。
また、前記のような減衰を付加するフィードバック制御は、前記実施形態に例示した所謂古典制御の手法によるものに限らず、例えばLQ制御やH∞制御等、現代制御の手法によっても実現可能である。
加えて、前記実施形態では、定盤1を空気ばね2,2,…により支持するようにした除振台Aを例示しているが、その空気ばね2に代えて空気以外の気体を封入した気体ばねを用いることもできるし、コイルばね等、気体ばね以外のばね要素を用いることもできる。さらには、そうして除振台を用いて設置された機器Dだけでなく、より簡易な手法で設置された機器に制振ユニット3を取り付けて、その振動を抑えることもできる。
また、入力信号が時間変化する場合には、フィードバック適応制御部にFXNLMS制御を用いて、より良好な収束特性が得られるようステップサイズパラメータを正規化してもよい。具体的には、式(10)において、μを以下の式で与える。
μ=α/(β+|x(n)|) ・・・(11)
αは新たなステップサイズパラメータ、βは正の定数である。
1 定盤(制振の対象物)
3 制振ユニット(制振機構)
4 コントローラ
31 加速度センサ(振動センサ)
32 リニアモータ(アクチュエータ)
33 可動質量
34 板ばね(ばね要素)
CP1 フィードバック制御部
CP2 フィードバック適応制御部
CP3 速度フィードバック制御部
D 機器(制振の対象物)

Claims (8)

  1. 対象物に取り付けて所定方向の振動を減殺するような制御力を付加するようにした制振装置であって、
    前記対象物の振動状態を検出するための振動センサと、
    前記対象物にばね要素を介して前記所定方向に移動可能に取り付けられた可動質量と、
    前記対象物に取り付けられて、前記可動質量を前記所定方向に駆動し、その反力を当該対象物に作用させるアクチュエータと、
    前記振動センサからの信号により検出される対象物の振動状態に基づき、前記可動質量の駆動反力が前記対象物の振動を減殺する制御力となるように、前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、速度フィードバック制御部とフィードバック適応制御部とを備えていることを特徴とする制振装置。
  2. 前記フィードバック適応制御部に用いられる制御はFXLMS制御である、請求項1に記載されている制振装置。
  3. 前記FXLMS制御はFXNLMS制御である、請求項2に記載されている制振装置。
  4. さらに、前記対象物の振動状態のうち、前記可動質量から前記ばね要素を介して付加される力による振動分を無視するように、前記制御手段によるアクチュエータの制御を補正する補正手段を備えている、請求項1から3のいずれか一つに記載されている制振装置。
  5. 前記補正手段は、前記振動センサからの入力aに基づいて、以下の(式A)により誤差信号eを求める
    但し、Mは前記対象物の質量、Mは可動質量の質量であり、Cは、前記対象物を基礎に対して弾性支持する主振動系の減衰係数、Cは、前記可動質量に関する付加振動系の減衰係数であって、Kは前記主振動系のばね定数、Kは付加振動系のばね定数である、請求項4に記載されている制振装置。
  6. 前記補正手段は、前記振動センサからの入力aに基づいて、以下の(式B)により誤差信号eを求める
    但し、Mは可動質量の質量であり、Cは、該可動質量に関する付加振動系の減衰係数であり、Kは付加振動系のばね定数である、請求項4に記載されている制振装置。
  7. さらに、前記可動質量の移動方向における位置を検出するための位置センサが配設され、
    制御手段は、前記位置センサからの信号を受けて、前記可動質量の位置を加味してアクチュエータの操作量を求めるように構成されている、請求項1から6のいずれか1つに記載されている制振装置。
  8. 前記対象物は基礎に対して弾性支持されている、請求項1から7のいずれか1つに記載されている制振装置。
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