JP7288831B2 - センサシステム、および該センサシステムを備える除振装置 - Google Patents
センサシステム、および該センサシステムを備える除振装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7288831B2 JP7288831B2 JP2019179296A JP2019179296A JP7288831B2 JP 7288831 B2 JP7288831 B2 JP 7288831B2 JP 2019179296 A JP2019179296 A JP 2019179296A JP 2019179296 A JP2019179296 A JP 2019179296A JP 7288831 B2 JP7288831 B2 JP 7288831B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- sensor system
- natural frequency
- frequency
- acceleration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
F(s)∝(s2+2ζω0s+ω0 2)/s …(A)
により表される。
Fl(s)=1/(1+Tls) …(B)
により表され、前記ハイパスフィルタの伝達関数Fh(s)は、時定数をThとすると、
Fh(s)=Ths/(1+Ths) …(C)
により表され、前記時定数Tl、Thは、
(1/Th)<ω0<(1/Tl) …(D)
の関係を満足する、としてもよい。
前記導電型速度センサから出力される信号を変換することで、前記ケースの絶対速度を示す信号を出力する信号処理部と、を備え、
前記信号処理部は、ディジタルフィルタとして構成された速度変換フィルタを有し、
前記速度変換フィルタの伝達関数F’(s)は、ラプラス演算子をsとし、前記力学系の固有振動数をω0とし、前記力学系の減衰比をζとすると、
F’(s)∝(s2+2ζω0s+ω0 2)/s2 …(A’)
により表される。
Fh’(s)=s2/(s2+Q-1Ω0s+Ω0 2) …(C’)
により表され、
前記カットオフ周波数Ω0は、
Ω0<ω0 …(D’)
の関係を満足する、としてもよい。
まず、第1実施形態について説明する。以下の説明において、「第1実施形態」を単に「本実施形態」と呼称する場合がある。
図1は、第1実施形態に係る除振装置Aの構成を例示する図である。この除振装置Aは、半導体検査装置、電子顕微鏡および光学式計測装置等からなるデバイスDを搭載し、そのデバイスDを振動から絶縁するためのものである。
以下、除振装置Aの全体構成に続いて、センサシステム100に関連した構成について説明する。図2は、第1実施形態に係るセンサシステム100の構成を例示する概略図であり、図3は、受振器2の周波数特性を例示する図である。本実施形態に係るセンサシステム100は、前述の受振器2と、コントローラ3の機能ブロックを信号処理部31およびアクチュエータ制御部32に2分したときの信号処理部31と、によって構成されている。
=-ms2・(ms2+cs+k)-1・Xc …(3)
ω0=(k/m)0.5 …(5)
ζ=c/[2・(mk)0.5] …(6)
=-Bls3・(s2+2ζω0s+w0 2)-1・Xc …(7)
ここで、s空間におけるケース21自身の絶対速度をA1とし、加速度をA2とし、加加速度をA3とすると、式(7)から下式(8)-(10)が得られる。
=-Bls・(s2+2ζω0s+ω0 2)-1A2 …(9)
=-Bl(s2+2ζω0s+ω0 2)-1A3 …(10)
E/A2=-Bl/(2ζω0) ω~ω0 …(12)
E/A3=-Bl/ω0 2 ω≪ω0 …(13)
Fl(s)=1/(1+Tls) …(17)
により表される。すなわち、ロウパスフィルタ31dは、振動数が(1/Tl)よりも小さい検出信号については、そのゲインを実質的に低下させない。一方、ロウパスフィルタ31dは、振動数が(1/Tl)以上の検出信号については、振動数が大きくなるに従って、そのゲインがより小さくなるように検出信号を処理する。
(1/Th)<(ω0/100) …(21)
図4は、加速度変換フィルタ31cから出力される信号を例示する図であり、図5は、加速度変換フィルタ31cからロウパスフィルタ31dおよびハイパスフィルタ31eを介して出力される信号を例示する図である。ここで、図4および図5におけるω0は、受振器2の固有振動数を指す。
以上説明したように、式(14)-(15)で表される伝達関数を用いることで、図4および図5に示すように、固有振動数を含んだ比較的広い範囲内で、受振器2の出力信号を加速度に変換することができる。
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、「第2実施形態」を単に「本実施形態」と呼称する場合がある。なお、第1実施形態と共通の構成については、適宜、説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係る除振装置A’の構成を例示する図である。この除振装置A’は、第1実施形態と同様に、デバイスDを振動から絶縁するためのものである。
除振装置A’の全体構成に続いて、センサシステム100’に関連した構成について説明する。図7は、第2実施形態に係るセンサシステム100’の構成を例示する概略図である。第2実施形態に係るセンサシステム100’は、前述の受振器2と、コントローラ3’の機能ブロックを信号処理部31’およびアクチュエータ制御部32’に2分したときの信号処理部31’と、によって構成されている。
ここで、本願発明者らは、前述の如き特性を有する受振器2を用いながらも、固有振動数を含んだ広い範囲内で絶対速度を検出するような構成を模索した。しかし、式(8)の関数形から明らかなように、絶対速度に対する誘電起電力の比の値は、振動数が固有振動数よりも小さい場合は一定にならない。
図8は、速度変換フィルタ31c’から出力される信号を例示する図であり、図9は、速度変換フィルタ31c’からハイパスフィルタ31e’を介して出力される信号を例示する図である。ここで、図8および図9におけるω0は、受振器2の固有振動数を指す。
以上説明したように、式(22)-(23)で表される伝達関数を用いることで、図8および図9に示すように、固有振動数を含んだ比較的広い範囲内で、受振器2の出力信号を絶対速度に変換することができる。
前記第1および第2実施形態では、リニアモータからなるアクチュエータ13が例示されていたが、アクチュエータ13の構成は、これに限定されない。例えば、圧電素子からなるアクチュエータを用いてもよい。この場合、圧電素子からなるアクチュエータは、除振対象物に変位を付与する(除振対象物を変位させる)ことで、その除振対象物の振動を抑制することができる。
1 除振台
10 支持台(除振対象物)
13 アクチュエータ
2 受振器(導電型速度センサ)
21 ケース
22 質量体
23 ダンパ
24 バネ
25 コイル
26 磁石
3,3’ コントローラ
31,31’ 信号処理部
31c 加速度変換フィルタ
31c’ 速度変換フィルタ
31d ロウパスフィルタ
31e,31e’ ハイパスフィルタ
32,32’ アクチュエータ制御部
100,100’ センサシステム
Claims (8)
- 加速度を検出するためのセンサシステムであって、
ケースと、該ケースに収容されかつ該ケースに対し相対変位する質量体と、該質量体を前記ケースに支持するダンパおよびバネと、を有する力学系としてモデル化され、前記ケースと前記質量体との間の相対速度に比例した信号を出力する導電型速度センサと、
前記導電型速度センサから出力される信号を変換することで、前記ケースの加速度を示す信号を出力する信号処理部と、を備え、
前記信号処理部は、ディジタルフィルタとして構成された加速度変換フィルタを有し、
前記加速度変換フィルタの伝達関数F(s)は、ラプラス演算子をsとし、前記力学系の固有振動数をω0とし、前記力学系の減衰比をζとすると、
F(s)∝(s2+2ζω0s+ω0 2)/s …(A)
により表される
ことを特徴とするセンサシステム。 - 請求項1に記載されたセンサシステムにおいて、
前記信号処理部は、
前記加速度変換フィルタと、
前記固有振動数よりも高い帯域でのゲインを抑制するロウパスフィルタと、
前記固有振動数よりも低い帯域でのゲインを抑制するハイパスフィルタと、
を直列に接続してなる
ことを特徴とするセンサシステム。 - 請求項2に記載されたセンサシステムにおいて、
前記ロウパスフィルタの伝達関数Fl(s)は、時定数をTlとすると、
Fl(s)=1/(1+Tls) …(B)
により表され、
前記ハイパスフィルタの伝達関数Fh(s)は、時定数をThとすると、
Fh(s)=Ths/(1+Ths) …(C)
により表され、
前記時定数Tl、Thは、
(1/Th)<ω0<(1/Tl) …(D)
の関係を満足する
ことを特徴とするセンサシステム。 - 絶対速度を検出するためのセンサシステムであって、
ケースと、該ケースに収容されかつ該ケースに対し相対変位する質量体と、該質量体を前記ケースに支持するダンパおよびバネと、を有する力学系としてモデル化され、前記ケースと前記質量体との間の相対速度に比例した信号を出力する導電型速度センサと、
前記導電型速度センサから出力される信号を変換することで、前記ケースの絶対速度を示す信号を出力する信号処理部と、を備え、
前記信号処理部は、ディジタルフィルタとして構成された速度変換フィルタを有し、
前記速度変換フィルタの伝達関数F’(s)は、ラプラス演算子をsとし、前記力学系の固有振動数をω0とし、前記力学系の減衰比をζとすると、
F’(s)∝(s2+2ζω0s+ω0 2)/s2 …(A’)
により表される
ことを特徴とするセンサシステム。 - 請求項4に記載されたセンサシステムにおいて、
前記信号処理部は、
前記速度変換フィルタと、
前記固有振動数よりも低い帯域でのゲインを抑制するハイパスフィルタと、
を直列に接続してなる
ことを特徴とするセンサシステム。 - 請求項5に記載されたセンサシステムにおいて、
前記ハイパスフィルタの伝達関数Fh’(s)は、Q値をQとし、カットオフ周波数をΩ0とすると、
Fh’(s)=s2/(s2+Q-1Ω0s+Ω0 2) …(C’)
により表され、
前記カットオフ周波数Ω0は、
Ω0<ω0 …(D’)
の関係を満足する
ことを特徴とするセンサシステム。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載されたセンサシステムにおいて、
前記導電型速度センサにおける正負の端子の間には、抵抗器が接続される
ことを特徴とするセンサシステム。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載されたセンサシステムと、
前記ケースが取り付けられ、該ケースと一体的に振動する除振対象物と、
前記除振対象物に制御力または変位を付与するアクチュエータと、
前記センサシステムから出力される信号に基づいて、前記除振対象物の振動を抑制するように前記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御部と、を備える
ことを特徴とする除振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019179296A JP7288831B2 (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | センサシステム、および該センサシステムを備える除振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019179296A JP7288831B2 (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | センサシステム、および該センサシステムを備える除振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021056096A JP2021056096A (ja) | 2021-04-08 |
JP7288831B2 true JP7288831B2 (ja) | 2023-06-08 |
Family
ID=75272511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019179296A Active JP7288831B2 (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | センサシステム、および該センサシステムを備える除振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7288831B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113960364B (zh) * | 2021-09-30 | 2024-08-02 | 陕西航空电气有限责任公司 | 一种适用于宽变频交流发电系统的频率确定方法及装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011132990A (ja) | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Meiritsu Seiki Kk | アクティブ除振装置 |
JP2017207928A (ja) | 2016-05-18 | 2017-11-24 | 倉敷化工株式会社 | 制振装置 |
JP2019509440A (ja) | 2016-02-26 | 2019-04-04 | メカル インテレクチュアル プロパティ アンド スタンダーズ べ.フェー. | アクティブ慣性ダンパシステムおよび方法 |
CN212340412U (zh) | 2020-06-10 | 2021-01-12 | 浙江华电乌溪江水力发电有限公司 | 一种超低频补偿的振动传感器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011027445A (ja) * | 2009-07-22 | 2011-02-10 | Mitsutoyo Corp | 過減衰型加速度計及び地震計 |
-
2019
- 2019-09-30 JP JP2019179296A patent/JP7288831B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011132990A (ja) | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Meiritsu Seiki Kk | アクティブ除振装置 |
JP2019509440A (ja) | 2016-02-26 | 2019-04-04 | メカル インテレクチュアル プロパティ アンド スタンダーズ べ.フェー. | アクティブ慣性ダンパシステムおよび方法 |
JP2017207928A (ja) | 2016-05-18 | 2017-11-24 | 倉敷化工株式会社 | 制振装置 |
CN212340412U (zh) | 2020-06-10 | 2021-01-12 | 浙江华电乌溪江水力发电有限公司 | 一种超低频补偿的振动传感器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021056096A (ja) | 2021-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8091694B2 (en) | Actuator arrangement for active vibration isolation comprising an inertial reference mass | |
JP4973373B2 (ja) | 絶対変位検出方法及びその方法を用いた絶対変位センサ | |
JP7477670B2 (ja) | 床フィードフォワード補助を備えた精密振動絶縁システム | |
CN108762331B (zh) | 一种主动隔振控制器及其设计方法 | |
KR102696558B1 (ko) | 능동형 관성 댐퍼 시스템 및 방법 | |
JP7288831B2 (ja) | センサシステム、および該センサシステムを備える除振装置 | |
JP2978162B1 (ja) | アクティブ除振装置 | |
JP5630131B2 (ja) | 建造物の中に設けられた嫌振部分の制御装置、及び、建造物の中に設けられた嫌振部分の制御方法 | |
JP7288841B2 (ja) | センサシステム、および該センサシステムを備える除振装置 | |
US20220181062A1 (en) | Magnetic field suppression system | |
JP2011247314A (ja) | アクティブ除振装置 | |
JP5242943B2 (ja) | アクティブ除振装置 | |
JP6405735B2 (ja) | 絶対変位センサ | |
JP2004138523A (ja) | アクティブ防振システムの加速度検出装置 | |
Spanjer et al. | Optimal active vibration isolation systems for multiple noise sources | |
CN100465473C (zh) | 包括惯性基准质量的用于主动隔振的致动器装置 | |
JP7308156B2 (ja) | アクティブ防振装置 | |
WO2005059397A1 (en) | Inertial actuator | |
Paulitsch et al. | Active vibration damping using a self-sensing electrodynamic actuator | |
US11996075B2 (en) | Sound control device and control method thereof | |
JP2017207928A (ja) | 制振装置 | |
JP2013029136A (ja) | アクティブ防振装置 | |
JP5353271B2 (ja) | 建造物の制御装置、及び、建造物の制御方法 | |
JPH07248043A (ja) | 防振装置 | |
CN118113081A (zh) | 一种基于前馈反馈复合控制的精密设备隔振方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220726 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230523 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230529 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7288831 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |