JP2017206367A - エレベータのガイドレール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】目板との干渉を気にせずガイドレールの補強が可能な補強部材を備えるガイドレール構造を提供する。
【解決手段】実施形態のエレベータのガイドレール構造は、エレベータの昇降路内で上下方向に延びるとともに当該上下方向に連なるように配置された複数のレール部材と、レール部材と固定され、レール部材の背面に沿って上下方向に延びた補強部材と、補強部材と固定され、上下方向に隣接した二つのレール部材のうち上側の前記レール部材の下端部の背面と、二つのレール部材のうち下側の前記レール部材の上端部の背面と、に結合され、二つのレール部材を繋ぐ、目板と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータのガイドレール構造に関する。
従来、エレベータの昇降路には、乗りかごや釣り合い重りを昇降路内で上下方向にガイドするガイドレールが設けられている。ガイドレールは、複数の短尺のレール部材(例えば数m)を目板(レール繋ぎ目板)により上下方向に繋げることで昇降路長に適した長さとしている。上下方向に繋げられたガイドレールには、当該ガイドレールの剛性を向上させるために補強部材(例えば鋼材)が装着されるものがある。例えば、特許文献1には、ガイドレールの背面(昇降路の内壁面に面する面)に目板の幅より広い幅の平板片を間隔をあけて複数固定して、この複数の平板片を上下方向に跨ぐように昇降路の内壁面側に突出するL字形鋼材を固定するエレベータガイドレールの補強構造が開示されている。また、特許文献2には、目板自体や目板を固定するためのねじやナットを逃げつつガイドレールの背面に装着できる補強金具を用いたエレベータ用ガイドレールの補強構造が開示されている。
特開2000−118909号公報 特開2014−169143号公報
エレベータのガイドレールの剛性は、主として安全基準(例えば、耐震基準)にしたがって決定されるが、施工後、建物の安全基準や耐震基準が見直される場合があり、それに伴いガイドレールの剛性を増加する必要が生じて補強を行う場合がある。エレベータのガイドレールは、例えば昇降路の内壁面に上下方向に間隔をあけて設けられた複数の取付ブラケットを介して内壁面から昇降路側に隙間をあけた状態で支持されている。取付ブラケットは建物の構造によって設置間隔が左右される場合があり、設置間隔によっては、ガイドレールが撓みやすくなる場合があった。このようなガイドレールに対して補強を行う場合、ガイドレールに既に固定されている目板との干渉を考慮して補強部材の形状や剛性を決定する必要があり、設計の自由度が制限される場合があった。したがって、目板との干渉を気にせずガイドレールの補強が可能な補強部材を備えるガイドレール構造が得られれば設計の自由度が向上し有意義である。
実施形態のエレベータのガイドレール構造は、複数のレール部材と、補強部材と、目板と、を備える。複数のレール部材は、エレベータの昇降路内で上下方向に延びるとともに当該上下方向に連なるように配置される。補強部材は、レール部材と固定され、レール部材の背面に沿って上下方向に延びる。目板は、補強部材と固定され、上下方向に隣接した二つのレール部材のうち上側のレール部材の下端部の背面と、二つのレール部材のうち下側のレール部材の上端部の背面と、に結合され、二つのレール部材を繋ぐ。
図1は、実施形態1のエレベータのガイドレール構造を説明する模式図である。 図2は、実施形態1のエレベータのガイドレール構造の断面図である。 図3は、実施形態1のエレベータのガイドレール構造の補強部材の設置手順を説明する模式図である。 図4は、実施形態2のエレベータのガイドレール構造の断面図である。 図5は、実施形態2のエレベータのガイドレール構造の補強部材の設置手順を説明する模式図である。 図6は、実施形態3のエレベータのガイドレール構造の断面図である。 図7は、実施形態4のエレベータのガイドレール構造の断面図である。 図8は、実施形態5のエレベータのガイドレール構造の断面図である。 図9は、実施形態6のエレベータのガイドレール構造の断面図である。
以下に、実施形態に係るエレベータのガイドレール構造を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は、実施形態1のエレベータのガイドレール構造10を説明する模式図である。エレベータのガイドレール12は、昇降路を上下方向に移動する乗りかごや釣り合い重りの軌道のガイドを行うもので、例えば昇降路の内壁面に設けられた取付ブラケットにより支持される。このようなガイドレール12は、複数のレール部材14が昇降路内で上下方向に連なるように配置されて構成される。各レール部材14は、例えば断面が略T形状の鋼材で、圧延により所定の長さ(例えば数m)で製造される。上下方向に隣接した二つのレール部材14のうち上側のレール部材14の背面14aの下端部14bと二つのレール部材14のうち下側のレール部材14の背面14aの上端部14cとは、目板16(レール繋ぎ目板)によって結合され、二つのレール部材14が繋げられる。このような結合を繰り返すことによりエレベータの昇降路長に適した長さのガイドレール12としている。
実施形態1の目板16は、後述する補強部材18に固定されている。レール部材14の背面14aの下端部14bおよび上端部14cには、例えば平面処理が施されている。平面処理は、例えば研削加工で実施される。図1の場合、平面処理された部分が他の背面14aの部分より凹んでいる。平面処理が施されることにより、下端部14bおよび上端部14cと目板16とを接触させる場合、両者の密着度が向上してレール部材14の接続強度を向上することができる。また、上下のレール部材14を目板16で固定する際の位置決めが容易になり作業効率が向上する。なお、ガイドレール12(レール部材14)は、ガイド部14dが昇降路側、すなわち乗りかごや釣り合い重りが通過する側を向き、ガイド部14dと連設されるベース部14eの背面14aが昇降路を囲む内壁面のうち一面を向くように配置されている。
複数のレール部材14が繋ぎ合わされたガイドレール12に求められる剛性は、主として建物の安全基準や耐震基準にしたがって決定されるが、建物の施工後に見直される場合がある。例えば、安全基準や耐震基準等の見直しに伴い、ガイドレールの剛性を増加する必要が生じる場合がある。そのような場合の手法として、例えばレール部材14と固定され、当該レール部材14の背面14aに沿って上下方向に延びた補強部材18を設置して、ガイドレール12(レール部材14)の撓みを減少または防止する場合がある。補強部材18は、例えば鋼板を曲げ加工して、断面形状が略溝形状(C字形状)にされた部材で、ガイドレール12(レール部材14)の背面14aに沿って上下方向に延びる。より具体的には、補強部材18は、レール部材14の背面14aと略平行に上下方向に延びる第一の部分18aと、当該第一の部分18aと交わり上下方向に延びる第二の部分18bとを有している。図1の場合、第一の部分18aは、ガイドレール12(レール部材14)の背面14aと接触し、第二の部分18bは、内壁面A(図2参照)に向かって突出するように第一の部分18aの幅方向の両縁部に設けられている。
補強部材18は、ガイドレール12(レール部材14)のベース部14eに適宜結合具を用いて固定することができる。図1の場合、補強部材18は、例えば複数のクリップ20によって係止され、ボルト22aおよびナット22b等によってベース部14eに固定される。
図2は、実施形態1のガイドレール構造10の断面図である。実施形態1の目板16は、補強部材18に例えば溶接によって固定されている。また、補強部材18には、目板16が貫通する貫通孔24(第二の貫通孔)が設けられている。目板16は、貫通孔24を貫通することで、当該目板16の一方面を補強部材18の第一の部分18aからガイドレール12(レール部材14)の背面14a側に露出させることが可能になり、下端部14bおよび上端部14cと目板16とを接触させることができる。図2の場合、目板16の一方面側は、貫通孔24を介して下端部14bおよび上端部14cの凹みの深さに対応する量だけ第一の部分18aのレール部材14側の面から突出させられる。この状態で、補強部材18の第一の部分18aの内壁面A側において、目板16と第一の部分18aとを溶接して溶接ビード28が形成される。つまり、目板16は、補強部材18と一体化され、補強部材18をガイドレール12に固定する際に上下2つのレール部材14を連結することができる。
図1、図2に示されるように、目板16には複数(図1の場合8個)の固定用貫通孔16aが設けられている。また、レール部材14には複数(下端部14bに4個、上端部14cに4個)の固定用貫通孔14f(第一の貫通孔)が、固定用貫通孔16aに対応する位置に設けられている。レール部材14を目板16により繋ぎ合わせる場合、ボルト26aは、レール部材14側から固定用貫通孔14fに挿通され、更に対応する固定用貫通孔16aに挿通させて、目板16の他方面でナット26bにより締結される。
上述したように、実施形態1の補強部材18は、予め目板16が固定されている。つまり、レール部材14が目板16によって連結されていない状態で補強部材18をガイドレール12に取り付けることができる。
前述したように、レール部材14は、例えば昇降路の内壁面Aに上下方向に間隔をあけて設けられた複数の取付ブラケット(不図示)を介して内壁面Aから昇降路側に隙間をあけた状態で支持されている。したがって、目板16で連結されたガイドレール12が昇降路に既に設置されている場合、上下のレール部材14の繋ぎ目ではない部分、つまり、目板16がない部分の内壁面Aに対する隙間は、レール部材14の背面14aから距離D0となる。一方、目板16が存在する部分の内壁面Aに対する隙間は、目板16をレール部材14に固定するためのボルト26aのねじ部先端からの距離D1となる。すなわち、目板16で連結された既設のレール部材14(ガイドレール12)の補強を行う場合、取り付けのための利用スペースは、距離D1のみとなる。その結果、補強に利用できる補強用部品は、距離D1を通過できる形状のものに限られる。または、目板16部分を避けて補強用部品を取り付けることになる。つまり、目板16と干渉しないように考慮した補強部材の設計が必要になり設計自由度が低下してしまう虞があった。
一方、実施形態1のガイドレール構造10の場合、目板16は補強部材18に予め固定されているので、レール部材14(ガイドレール12)の補強を行う場合、目板16が取り付けられていない状態のレール部材14に目板16が一体化された補強部材18を取り付けることになる。つまり、目板16との干渉を考慮することなく、レール部材14の背面14aから内壁面Aまでの距離D0を補強部材18の取り付けのための利用スペースとして活用できる。したがって、補強部材18の剛性を向上するために距離D0の範囲以内で第一の部分18aの板厚を選択することが可能となる。また、補強部材18の剛性を向上するために距離D0の範囲以内で第二の部分18bの立ち上がり高さ(第一の部分18aから内壁面Aに向かう方向の高さ)を選択することができる。特に、第一の部分18aの厚みが同じ場合、第二の部分18bの立ち上がり高さを高くすることで補強部材18全体の剛性を増加させることが可能で、例えばレール部材14(ガイドレール12)の撓み抑制を行うことができる。また、補強部材18の剛性を向上する場合に、第二の部分18bの高さのみを増加し、第一の部分18aの厚みを維持することにより、補強部材18の重量の増加最小限に抑えつつ、補強部材18の剛性を向上することができる。また、実施形態1の補強部材18の場合、図1、図2に示すように、第一の部分18aの幅は、第二の部分18bの幅より広い。したがって、第一の部分18aの厚み増加により剛性を向上する代わりに第二の部分18bの突出高さを高くすることにより容易に補強部材18の全体の剛性を向上することができる。つまり、補強部材18の重量の増加を最小限に抑えつつ、補強部材18の剛性が向上できる。また、第二の部分18bの高さ増加による剛性の向上に応じて、第一の部分18aの厚みを減少させることも可能で、補強部材18の重量を低下させつつ、所望の剛性を有する補強部材18を得ることができる。つまり、実施形態1のガイドレール構造10は、補強部材18の剛性を向上させつつ、補強部材18の軽量化ができる。その結果、補強部材18の材料コストの軽減および軽量化による補強部材18の取り扱いの容易性の向上を行うことができる。
図3は、実施形態1のガイドレール構造10の補強部材18の設置手順R1を説明する模式図である。なお、図3の場合、上段に示すように、目板16によって連結させたガイドレール12が内壁面Aに対して距離D0をあけて、昇降路内に既に設置済みの場合を示している。つまり、既設のガイドレール12の補強を行うために補強部材18を追加設置する場合を示している。前述したように、既設のガイドレール12の場合、目板16が存在する部分は、内壁面Aとの隙間が距離D1になっている。つまり、既設のガイドレール12に対して補強を行う場合、距離D1の制限を受けることになる。
実施形態1のガイドレール構造10の場合、目板16は補強部材18に固定されているので、補強部材18でガイドレール12の補強を行う場合、中段に示すように、まず、既設のガイドレール12から目板16を取り外す。この場合、上下方向に連なる二つのレール部材14は、連結を解除されることになるが、上述したように、レール部材14は、取付ブラケットによって内壁面Aに支持されている。また、補強部材18の設置作業中は上下方向に連なる二つのレール部材14を固定治具(例えば万力等)で固定することにより、目板16の取り外しによりレール部材14の姿勢が不安定になる等の不都合の発生を抑制している。図3に示されるように、既存の目板16をガイドレール12(レール部材14)から取り外すことにより、取付利用スペースが距離D0に広がる。つまり、立ち上がり高さの高い第二の部分18bを備えた剛性がより向上した補強部材18の装着が可能になる。
続いて、下段に示すように、昇降路内で上下方向に延びるとともに当該上下方向に連なるように配置された複数のレール部材14の背面14aに、目板16が固定された補強部材18を配置する(補強部材18の配置工程)。このとき、クリップ20を用いて、レール部材14に補強部材18を仮止めする。そして、目板16をボルト26a、ナット26bを用いて、上下方向に隣接した二つのレール部材14のうち上側のレール部材14の下端部14bの背面14aと、二つのレール部材14のうち下側のレール部材14の上端部14cの背面14aと、に結合することにより、二つのレール部材14を上下方向に連なるように繋ぐ(連結工程)。その後、仮止めしていたクリップ20をボルト22a、ナット22bを締め込むことにより、補強部材18をガイドレール12(レール部材14)に固定する。
上述のように、レール部材14の背面14a側に、目板16が固定された補強部材18を配置する場合、目板16から内壁面Aまでの距離が少なくても、目板16は補強部材18に固定されているので、目板16単体を支持して作業する必要がなく、レール部材14に対する目板16の取付作業を容易に行うことができる。また、目板16の一方面が補強部材18の貫通孔24を介してレール部材14側に突出し、下端部14bおよび上端部14cの凹部に接触可能なので、レール部材14の固定用貫通孔14fに対する目板16の固定用貫通孔16aの位置決めが容易であり、取付作業性が向上する。また、直接目板16と下端部14bおよび上端部14cを接触させることができるので、両者の安定的な固定およびその固定強度の向上を行うことができる。さらに、補強部材18をレール部材14にクリップ20で仮止した後に目板16によるレール部材14の連結作業を行うことができる。目板16が補強部材18に固定されていない場合、取付作業中に目板16を落としてしまう可能性がある。一方、実施形態1のガイドレール構造10の場合、目板16が補強部材18に固定されているので、目板16の落下が防止され取付作業性の向上や安全性の向上にも寄与できる。
<実施形態2>
図4は、実施形態2のガイドレール構造100の断面図である。なお、実施形態2のガイドレール構造100は、目板16を支持可能な構造を有する点以外、実施形態1のガイドレール構造10の構造と実質的に同じなので、同等の機能を有する部材には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
実施形態2の補強部材18は、目板16を収容(支持)する収容部30を有する。収容部30は、例えば板材を折り曲げてフランジ部30aを有する溝形状である。そして、フランジ部30aを第一の部分18aの内壁面A側で貫通孔24(第二の貫通孔)を覆うように固定する。収容部30の固定は、例えばスポット溶接等で行うことができる。収容部30は、凹んだ溝部分に目板16を収容する。このとき、収容部30の溝幅Wは、目板16の幅W0と同等であってもよいし、図4に示すように、収容部30の溝幅Wを目板16の幅W0より広くすると共に、収容部30の内面に弾性体30bを設けて、目板16が収容部30の溝部分に弾性的に支持されるようにしてもよい。弾性体30bとして、例えば板ばね等を用いることができる。このように、目板16を弾性的に支持することにより、例えば、レール部材14に補強部材18を仮止めした状態で、レール部材14の幅方向に目板16の仮止め位置が調整可能となる。つまり、レール部材14にクリップ20で固定した補強部材18の位置を修正することなく、取付ブラケットによって上下方向に既に位置決めされている二つのレール部材14を目板16側の位置調整で容易に固定することができる。また、その状態のまま、クリップ20を締め込むことにより補強部材18をレール部材14に本固定することが可能になり、取付作業の容易化、効率化により寄与できる。なお、弾性体30bを設けず、弾性体30bの代わりにスペーサを介在させて収容部30における目板16の支持の位置を調整して(仮止めして)、二つのレール部材14を繋ぎ合わせるようにしてもよい。
また、収容部30を有する補強部材18は、作業現場で目板16を支持させることが可能になる。つまり、既設のガイドレール12から取り外した目板16を補強部材18に支持させることができる。すなわち、目板16の再利用が可能になる。
なお、ガイドレール構造100の補強部材18にも貫通孔24が設けられ収容部30が支持する目板16の一面側を第一の部分18aから突出させている。つまり、収容部30に収容された目板16は、レール部材14の下端部14bおよび上端部14cと接触可能となり、ガイドレール構造10と同様に両者の位置決め精度の向上や密着性の安定化、接続強度の向上等の効果を得ることができる。なお、収容部30は、二つのレール部材14を目板16で連結する際に用いるボルト26aのねじ部先端やナット26bを逃がすための貫通孔30cを有する。ボルト26aのねじ部先端やナット26bを収容部30から露出させることにより、目板16と収容部30の内面との隙間を減少させて、収容部30による目板16の支持をより安定化することができる。また、収容部30に目板16が収容される場合でもナット26bの締め込みを収容部30の外部からできるので、収容部30がない場合と同様に目板16の取付作業を行うことができる。
上述したように、実施形態2の補強部材18は、予め目板16が支持可能なので、レール部材14が目板16によって連結されていない状態で補強部材18をガイドレール12に取り付けることができる。したがって、ガイドレール構造100は、実施形態1のガイドレール構造10と同様に、レール部材14(ガイドレール12)の補強を行う場合、目板16との干渉を考慮することなく、レール部材14の背面14aから内壁面Aまでの距離D0を補強部材18の取付利用スペースとして活用できる。つまり、補強部材18の剛性を向上するために距離D0の範囲以内で第一の部分18aの板厚を選択することが可能となる。また、補強部材18の剛性を向上するために距離D0の範囲以内で第二の部分18bの立ち上がり高さ(第一の部分18aから内壁面Aに向かう方向の高さ)を選択することができる。特に、第一の部分18aの厚みが同じ場合、第二の部分18bの立ち上がり高さを高くすることで補強部材18全体の剛性を増加させることが可能なので、レール部材14(ガイドレール12)の撓み抑制を効果的に行うことができる。
また、補強部材18の剛性を向上する場合に、第二の部分18bの高さのみを増加し、第一の部分18aの厚みを維持することにより、補強部材18の重量の増加を最小限に抑えつつ、補強部材18の剛性を向上することができる。例えば、実施形態2の補強部材18の場合、図4に示すように、第一の部分18aの幅は、第二の部分18bの幅より広い。したがって、第一の部分18aの厚み増加により剛性を向上する代わりに第二の部分18bの突出高さを高くすることで補強部材18の全体の剛性を向上することができる。つまり、補強部材18の重量の増加を最小限に抑えつつ、補強部材18の剛性向上ができる。また、第二の部分18bの高さ増加による剛性の向上を考慮して、第一の部分18aの厚みを減少させることも可能で、補強部材18の重量を低下させつつ、所望の剛性を有する補強部材18を得ることができる。つまり、実施形態2のガイドレール構造100は、補強部材18の剛性を向上させつつ、補強部材18の軽量化ができる。その結果、補強部材18の材料コストの軽減および軽量化による補強部材18の取り扱いの容易性の向上を行うことができる。
また、ガイドレール構造100の場合、収容部30を補強部材18に設けることにより補強部材18全体としての断面係数をガイドレール構造10の場合より増加させることができる。その結果、ガイドレール構造10と同じ補強を行う場合、第一の部分18aの厚みを薄くしたり、第二の部分18bの高さを低くしたりすることが可能になる。そのため、補強部材18の設計自由度をより向上できるとともに、材料コストの軽減や補強部材18の重量の軽減に寄与できる。また、ガイドレール構造100の場合、既設のガイドレール12から取り外した目板16の再利用が可能になるので、この点においてもコスト軽減に寄与できる。
図5は、実施形態2のガイドレール構造100の補強部材18の設置手順R2を説明する模式図である。なお、図5の場合、第1段(上段)に示すように、目板16によって連結させたガイドレール12が内壁面Aに対して距離D0をあけて、既に昇降路内に設置済みの場合を示している。つまり、既設のガイドレール12の補強を行うために補強部材18を追加設置する場合を示している。前述したように、既設のガイドレール12の場合、目板16が存在する部分は、内壁面Aとの隙間が距離D1になっている。つまり、既設のガイドレール12に対して補強を行う場合、距離D1の制限を受けることになる。
実施形態2のガイドレール構造100の場合、目板16は補強部材18に支持されているので、補強部材18でガイドレール12の補強を行う場合、第2段に示すように、まず、既設のガイドレール12から目板16を取り外す。この場合、上下方向に連なる二つのレール部材14は、連結を解除されることになるが、上述したように、レール部材14は、取付ブラケットによって内壁面Aに支持されている。また、補強部材18の設置作業中は上下方向に連なる二つのレール部材14を固定治具(例えば万力等)で固定することにより、目板16の取り外しによりレール部材14の姿勢が不安定になる等の不都合の発生を抑制している。図5に示されるように、既存の目板18をガイドレール12(レール部材14)から取り外すことにより、取付利用スペースが距離D0に広がる。つまり、立ち上がり高さの高い第二の部分18bを備えた剛性がより向上した補強部材18の装着が可能になる。
続いて、第3段に示すように、既設のガイドレール12から取り外した目板16を補強部材18の収容部30に収容する。この場合、目板16は、補強部材18の第一の部分18aの貫通孔24を通り弾性体30bを弾性変形させながら挿入され収容部30の溝部分に収容されることになる。
そして、第4段に示されるように、昇降路内で上下方向に延びるとともに当該上下方向に連なるように配置された複数のレール部材14の背面14aに、目板16が支持された補強部材18を配置する(補強部材18の配置工程)。このとき、クリップ20を用いて、レール部材14に補強部材18を仮止めする。そして、目板16をボルト26a、ナット26bを用いて、上下方向に隣接した二つのレール部材14のうち上側のレール部材14の下端部14bの背面14aと、二つのレール部材14のうち下側のレール部材14の上端部14cの背面14aと、に結合することにより、二つのレール部材14を上下方向に連なるように繋ぐ(連結工程)。その後、仮止めしていたクリップ20をボルト22a、ナット22bを締め込むことにより、補強部材18をガイドレール12(レール部材14)に固定する。
上述のように、レール部材14の背面14a側に、目板16が支持された補強部材18を配置する場合、目板16から内壁面Aまでの距離が少なくても目板16は補強部材18によって支持されているので、目板16単体を支持して作業する必要がなく、レール部材14に対する目板16の取付作業を容易に行うことができる。また、目板16の一方面は、補強部材18の貫通孔24を介してレール部材14側に突出し、下端部14bおよび上端部14cの凹部に接触可能である。さらに、補強部材18は、弾性体30bによって弾性的に支持されているので、収容部30に対して幅方向の位置調整が容易にできるので、レール部材14の固定用貫通孔14fに対する目板16の固定用貫通孔16aの位置決めが容易になり、取付作業性がより向上する。また、直接目板16と下端部14bおよび上端部14cを接触させることができるので、両者の安定的な固定およびその固定強度の向上を行うことができる。さらに、補強部材18をレール部材14にクリップ20で仮止した後に目板16によるレール部材14の連結作業を行うことができる。目板16が補強部材18に支持されていない場合、取付作業中に目板16を落としてしまう可能性がある。一方、実施形態2のガイドレール構造100の場合、目板16が補強部材18に支持されているので、目板16の落下が防止され取付作業性の向上や安全性の向上にも寄与できる。
<実施形態3>
図6は、実施形態3のガイドレール構造110の断面図である。ガイドレール構造110は、実施形態1のガイドレール構造10の変形例であり、目板32に雌ねじ孔34が設けられている点以外は、ガイドレール構造10の構造と実質的に同じなので、同等の機能を有する部材には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
安全基準や耐震基準の見直しによって、目板自体の剛性を向上する必要が生じる場合がある。この場合、例えば、目板の厚みを増加することが考えられるが、目板の厚み増加は、目板と内壁面Aとの隙間の大きさに制限を受ける。また、目板を厚くするとボルト26aのねじ部先端と内壁面Aとの距離D1がさらに短くなり、例えば、目板16とレール部材14とを締結する場合の作業性が低下したり、ナット26bが使用できなくなったりする場合がある。そこで、実施形態3のガイドレール構造110は、レール部材14に設けられた固定用貫通孔14f(第一の貫通孔)と連通可能なように、目板32に雌ねじ孔34を設けている。そして、レール部材14と目板32とは、固定用貫通孔14fを貫通し雌ねじ孔34と噛合する(結合する)雄ねじ部36aを有したボルト36(結合具)によって結合される。つまり、ボルト36は、レール部材14を介して目板32と直接噛合する。その結果、ガイドレール構造10で用いていたナット26bを省略することができる。つまり、ナット26bの配置スペースを目板32の板厚増加のためのスペースとして利用することができる。
実施形態3の目板32は、実施形態1の目板16と同様に、補強部材18に例えば溶接によって固定されている。また、補強部材18には、目板32が貫通する貫通孔24(第二の貫通孔)が設けられている。目板32は、貫通孔24を貫通することで、当該目板32の一方面を補強部材18の第一の部分18aからガイドレール12(レール部材14)の背面14a側に露出させることが可能になり、下端部14bおよび上端部14cと目板16とを接触させることができる。図6の場合、目板32の一方面側は、貫通孔24を介して下端部14bおよび上端部14cの凹みの深さに対応する量だけ第一の部分18aのレール部材14側の面から突出させられる。この状態で、補強部材18の第一の部分18aの内壁面A側において、目板32と第一の部分18aとを溶接して溶接ビード28が形成されている。つまり、目板32は補強部材18と一体化され、補強部材18をガイドレール12に固定する際に上下2つのレール部材14を連結することができる。なお、上述のようにボルト36による締結時にナットが不要になるので、レール部材14に目板32付き補強部材18を組み付ける際の作業性がさらに向上する。また、目板32の厚さをレール部材14と内壁面Aとの間の距離の範囲内で選択することが可能になり、目板32の剛性の選択自由度が高まる。
<実施形態4>
図7は、実施形態4のガイドレール構造120の断面図である。ガイドレール構造120は、実施形態2のガイドレール構造100の変形例であり、目板32に雌ねじ孔34が設けられている点以外は、ガイドレール構造100の構造と実質的に同じなので、同等の機能を有する部材には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
実施形態4のガイドレール構造120は、実施形態3のガイドレール構造110と同様に、レール部材14に設けられた固定用貫通孔14f(第一の貫通孔)と連通可能なように、目板32に雌ねじ孔34を設けている。そして、レール部材14と目板32とは、固定用貫通孔14fを貫通し雌ねじ孔34と噛合する(結合する)雄ねじ部36aを有したボルト36(結合具)によって結合される。つまり、ボルト36は、レール部材14を介して目板32と直接噛合する。その結果、ガイドレール構造100で用いていたナット26bを省略することができる。その結果、実施形態3のガイドレール構造110と同様にナット26bの配置スペースを目板32の板厚増加のためのスペースとして利用することができる。
実施形態4の目板32は、実施形態2の目板16と同様に、補強部材18は、目板32を収容(支持)する収容部38を有する。収容部38は、例えば板材を折り曲げてフランジ部38aを有する溝形状である。そして、フランジ部38aを第一の部分18aの内壁面A側で貫通孔24(第二の貫通孔)を覆うように、例えばスポット溶接等で固定する。収容部38は、凹んだ溝部分に目板32を収容する。このとき、収容部38の溝幅は、目板32の幅と同等であってもよいし、図7に示すように、収容部38の内面に弾性体38bを設けて、目板32が収容部38の溝部分に弾性的に支持されるようにしてもよい。目板32を弾性的に支持することにより、ガイドレール構造100と同様に、補強部材18に目板32を仮止めすることが可能になり、レール部材14との締結時に目板32の仮止め位置が調整可能となる。つまり、レール部材14にクリップ20で固定した補強部材18の位置を修正することなく、取付ブラケットによって上下方向に既に位置決めされている二つのレール部材14を目板32側の位置調整により容易に固定することができる。その状態のまま、クリップ20を締め込むことにより補強部材18をレール部材14に本固定することが可能になり、取付作業の容易化、効率化にさらに寄与できる。また、ボルト36による締結時にナットが不要になるので、レール部材14に目板32が支持された補強部材18を組み付ける際の作業性がさらに向上する。
なお、図7に示す収容部38の場合、溝内部に目板32から突出したボルト36のねじ部先端を逃がす隙間を設けているが、ボルト36のねじ長を調節して、この隙間を省略してもよい。つまり、目板32の三面を収容部38で安定的に支持するようにしてもよい。また、ガイドレール構造100の収容部30と同様に、収容部38にボルト36のねじ部先端を逃がす貫通孔を設けて、ボルト36のねじ部先端を収容部38の外面に突出させて、目板32の三面を収容部38で安定的に支持するようにしてもよい。また、収容部38の肉厚分でボルト36のねじ部先端を逃がすことができる場合は、収容部38にボルト36のねじ部先端を逃がすための凹部を設けてもよい。この場合も目板32の三面を収容部38で安定的に支持することができる。
<実施形態5>
図8は、実施形態5のガイドレール構造130の断面図である。ガイドレール構造130は、実施形態1のガイドレール構造10の変形例であり、補強部材40の形状が変更されている点以外は、ガイドレール構造10の構造と実質的に同じなので、同等の機能を有する部材には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
補強部材40は、例えば鋼板を曲げ加工して、断面形状が略溝形状(C字形状)にされた部材で、ガイドレール12(レール部材14)の背面14aに沿って上下方向に延びる。より具体的には、補強部材40は、レール部材14の背面14aと略平行に上下方向に延びる第一の部分40aと、当該第一の部分40aと交わり上下方向に延びる第二の部分40bとを有している。図8の場合、第一の部分40aは、ガイドレール12(レール部材14)の背面14aと接触し、第二の部分40bは、内壁面Aに向かって突出するように第一の部分40aの幅方向の両縁部に設けられている。第一の部分40aには、実施形態1の補強部材18に設けられた貫通孔24が存在しない。したがって、目板42は、補強部材40の第一の部分40aの内壁面A側の面上に載置される姿勢で固定(例えば溶接)されている。第一の部分40aに目板42を貫通させる貫通孔を設けないことで、補強部材40の第一の部分40aの板厚や第二の部分40bの突出高さが実施形態1の補強部材18と同じ場合でも、補強部材40の剛性が補強部材18より向上する。
なお、図1で示したように、レール部材14の背面14aの下端部14bや上端部14cに研削加工等により平面処理(凹み)が形成されている場合、平面形状の補強部材40(第一の部分40a)を取り付けると隙間ができてしまう。そこで、実施形態5の補強部材40の場合、第一の部分40aにレール部材14の背面14aの凹みを埋めるための突出部40cが設けられている。この突出部40cは、背面14aの下端部14bや上端部14cに形成された凹みの深さと略同じ突出高さとされる。その結果、レール部材14に補強部材40を取り付けたときに両者を密着させることが可能となり、取付時の安定性が向上できるとともに、密着することで剛性が向上する。なお、補強部材40の第一の部分40aを平面として、下端部14bおよび上端部14cと第一の部分40aとの間に、背面14aの凹みの深さと同等の厚みのスペーサを介在させてもよい。この場合、スペーサは下端部14bおよび上端部14c側に固定してもよいし、第一の部分40a側に固定してもよい。
目板42には複数の固定用貫通孔42aが設けられている。また、第一の部分40aには、固定用貫通孔42aに対応する位置に貫通孔40dが設けられている。さらにレール部材14には複数の固定用貫通孔14f(第一の貫通孔)が、固定用貫通孔42a、貫通孔40dに対応する位置に設けられている。レール部材14を目板42により繋ぎ合わせる場合は、レール部材14側からボルト26aを固定用貫通孔14fに挿通し、更に対応する貫通孔40dおよび固定用貫通孔42aに挿通して、目板42の他方面でナット26bで締結することになる。
<実施形態6>
図9は、実施形態6のガイドレール構造140の断面図である。ガイドレール構造140は、実施形態2のガイドレール構造100の変形例であり、補強部材40の形状が変更されている点以外は、ガイドレール構造100の構造と実質的に同じなので、同等の機能を有する部材には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
補強部材40は、実施形態5のガイドレール構造130の補強部材40と実質的に同じである。つまり、ガイドレール構造140の補強部材40の形状およびその形状に基づく剛性の向上効果等はガイドレール構造130と実質的に同じであり、詳細な説明は省略する。
ガイドレール構造140の補強部材40は、ガイドレール構造100の補強部材18と同様に、目板42を収容(支持)する収容部30を有する。収容部30は、例えば板材を折り曲げてフランジ部30aを有する溝形状であり、第一の部分40aに設けられたボルト26a用の貫通孔40dを溝部分で覆うとともに、収容部30に設けられた貫通孔30cと貫通孔40dとが同軸となるように第一の部分40aにスポット溶接等で固定されている。なお、第一の部分40aには、目板42を貫通させる貫通孔が設けられていないので、収容部30に目板42を収容する場合、上下方向から収容部30に挿入されることになる。そのため、目板42を弾性的に支持する弾性体30bは、上方向または下方向から目板42が挿入された場合に引っ掛からないような姿勢で収容部30の溝部分の内壁面に設けられている。また、貫通孔40dは、目板42が収容部30内で位置調整された場合でもボルト26aの挿入を許容できように固定用貫通孔42aより大きな径で設けられている。なお、ガイドレール構造140の場合、目板42は、弾性体30bおよび第一の部分40aによって支持されるため、実施形態2のガイドレール構造100より支持の安定性が向上する。
<変形例>
上述した実施形態1から実施形態6において、補強部材18(40)は、鋼板を曲げ加工して、断面形状が略溝形状(C字形状)にした部材を用いる例を示したが、補強部材18(40)の形状はこれに限らず、補強部材18(40)に必要とされる剛性によって適宜選択することができる。例えは、扁平な鋼板であってもよい。各実施形態で説明したように、補強部材18(40)は、目板16(32,42)を固定または支持する。したがって、既設のガイドレール12から目板16(32,42)を一旦撤去した後、補強部材18(40)を取り付けることになる。したがって、ガイドレール12に既設の目板の干渉を受けることなく、補強部材18(40)の設計が可能になり設計自由度が向上する。また、補強部材18(40)に目板16(32,42)が固定または支持されているのでガイドレール12への取付作業が容易になり補強作業の効率向上に寄与することができる。
また、実施形態5のガイドレール構造130、実施形態6のガイドレール構造140に対して、実施形態3のガイドレール構造110や実施形態4のガイドレール構造120で説明した目板32の雌ねじ孔34を適用しても良く、同等の効果を得ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,100、110,120,130,140…ガイドレール構造、12…ガイドレール、14…レール部材、14a…背面、14b…下端部、14c…上端部、14f…固定用貫通孔(第一の貫通孔)、16,32,42…目板、18,40…補強部材、18a,40a…第一の部分、18b,40b…第二の部分、24…貫通孔(第二の貫通孔)、26a…ボルト、26b…ナット、30,38…収容部、34…雌ねじ孔、36…ボルト(結合具)、36a…雄ねじ部、A…内壁面。
実施形態のエレベータのガイドレール構造は、複数のレール部材と、補強部材と、目板と、を備える。複数のレール部材は、エレベータの昇降路内で上下方向に延びるとともに当該上下方向に連なるように配置される。補強部材は、レール部材の背面と接触する態様で固定され、レール部材の背面に沿って上下方向に延びる。目板は、レール部材の背面に接触する態様の補強部材と一体化された態様で固定され、上下方向に隣接した二つのレール部材のうち上側のレール部材の下端部の背面と、二つのレール部材のうち下側のレール部材の上端部の背面と、に結合され、二つのレール部材を繋ぐ。
一方、実施形態1のガイドレール構造10の場合、目板16は補強部材18に予め固定されているので、レール部材14(ガイドレール12)の補強を行う場合、目板16が取り付けられていない状態のレール部材14に目板16が一体化された補強部材18を取り付けることになる。つまり、目板16との干渉を考慮することなく、レール部材14の背面14aから内壁面Aまでの距離D0を補強部材18の取り付けのための利用スペースとして活用できる。したがって、補強部材18の剛性を向上するために距離D0の範囲以内で第一の部分18aの板厚を選択することが可能となる。また、補強部材18の剛性を向上するために距離D0の範囲以内で第二の部分18bの立ち上がり高さ(第一の部分18aから内壁面Aに向かう方向の高さ)を選択することができる。特に、第一の部分18aの厚みが同じ場合、第二の部分18bの立ち上がり高さを高くすることで補強部材18全体の剛性を増加させることが可能で、例えばレール部材14(ガイドレール12)の撓み抑制を行うことができる。また、補強部材18の剛性を向上する場合に、第二の部分18bの高さのみを増加し、第一の部分18aの厚みを維持することにより、補強部材18の重量の増加最小限に抑えつつ、補強部材18の剛性を向上することができる。また、実施形態1の補強部材18の場合、図1、図2に示すように、第一の部分18aの幅は、第二の部分18bの幅より広い。したがって、第一の部分18aの厚み増加により剛性を向上する代わりに第二の部分18bの突出高さを高くすることにより容易に補強部材18の全体の剛性を向上することができる。つまり、補強部材18の重量の増加を最小限に抑えつつ、補強部材18の剛性が向上できる。また、第二の部分18bの高さ増加による剛性の向上に応じて、第一の部分18aの厚みを減少させることも可能で、補強部材18の重量を低下させつつ、所望の剛性を有する補強部材18を得ることができる。つまり、実施形態1のガイドレール構造10は、補強部材18の剛性を向上させつつ、補強部材18の軽量化ができる。その結果、補強部材18の材料コストの軽減および軽量化による補強部材18の取り扱いの容易性の向上を行うことができる。

Claims (5)

  1. エレベータの昇降路内で上下方向に延びるとともに当該上下方向に連なるように配置された複数のレール部材と、
    前記レール部材と固定され、前記レール部材の背面に沿って上下方向に延びた補強部材と、
    前記補強部材と固定され、上下方向に隣接した二つの前記レール部材のうち上側の前記レール部材の下端部の背面と、前記二つのレール部材のうち下側の前記レール部材の上端部の背面と、に結合され、前記二つのレール部材を繋ぐ、目板と、
    を備えたエレベータのガイドレール構造。
  2. エレベータの昇降路内で上下方向に延びるとともに当該上下方向に連なるように配置された複数のレール部材と、
    上下方向に隣接した二つの前記レール部材のうち上側の前記レール部材の下端部の背面と、前記二つのレール部材のうち下側の前記レール部材の上端部の背面と、に結合され、前記二つのレール部材を繋ぐ、目板と、
    前記レール部材と固定され、前記レール部材の背面に沿って上下方向に延び、前記目板を収容する収容部を有した補強部材と、
    を備えたエレベータのガイドレール構造。
  3. 前記補強部材は、前記レール部材の前記背面と略平行に上下方向に延びる第一の部分と、当該第一の部分と交わり上下方向に延びる第二の部分と、を有する請求項1または請求項2に記載のエレベータのガイドレール構造。
  4. 前記目板には雌ねじ孔が設けられ、
    前記レール部材には、第一の貫通孔が設けられ、
    前記第一の貫通孔を貫通し前記雌ねじ孔に結合された雄ねじ部を有した結合具によって、前記レール部材と前記目板とが結合された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール構造。
  5. 前記補強部材には、前記目板が貫通した第二の貫通孔が設けられた、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール構造。
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