JP2017206189A - 自動車用パッケージトレイ - Google Patents

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幸治 井上
Koji Inoue
幸治 井上
寿史 小林
Hisashi Kobayashi
寿史 小林
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Abstract

【課題】構造面での強度を確保した上で、利便性の高いパッケージトレイを簡易な構成により、軽量化し、低コストで提供する。【解決手段】パッケージトレイは、車両の荷室前方に設けられる第1ボード2と、車両の荷室後方に設けられる第2ボード3と、を備え、第1ボード2が少なくとも一対の切欠4と、上方に開口され下方に凹む凹部5と、凹部5の周りに設ける周辺部と、を有している。第1ボード2と第2ボード3を上方に折り返し可能に一体に連結するヒンジを備えている。第1ボード2又は第2ボードの側端部に切欠4が設けられる。第1ボード2の側端部に係合部8を設けている。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車両の座席後方に設けられるパッケージトレイに関する。
特許文献1に記載の発明は、利便性の高いパッケージトレイをより簡易な構成で実現するため、凹部12を有する第1ボード11と、貫通孔22を有するとともに、第1ボード11の端部に対して第1インテグラルヒンジ61を介して一体的に連結される第2ボード21と、第2ボード21の端部に対して、第2インテグラルヒンジ62を介して一体的に連結される第3ボード31と、第1ボード11に対して、第3インテグラルヒンジ63を介して一体的に連結される第4ボード41と、を備え、第2ボード21は、第1インテグラルヒンジ61によって、第1ボード11を上方から覆うものとされ、凹部12と貫通孔22が連通されており、第3ボード31は、第2インテグラルヒンジ62によって、第2ボード21を上方から覆うように折り返されており、第3ボード31によって貫通孔22が上方から覆われていることに特徴を有する。
特開2015−3543号公報
しかし、特許文献1に記載のパッケージトレイでは、機能は豊富であるが、構造が複雑で、操作性が低く、コストが高くなるという課題がある。
そこで、本発明は、構造面での強度を確保した上で、利便性の高いパッケージトレイを簡易な構成により、軽量化し、低コストで提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のパッケージトレイは、
車両の荷室前方に設けられる第1ボードと、車両の荷室後方に設けられる第2ボードと、を備え、
前記第1ボードが少なくとも一対の切欠と、を有し、
前記第1ボード及び/又は第2ボードが、上方に開口され下方に凹む凹部と、凹部の周りに設ける周辺部と、を有し、
前記第1ボードと第2ボードを折り返し可能に一体に連結するヒンジを備え、該第1ボード又は第2ボードの側端部に前記切欠が設けられる。
車両前後方向長さに対して、前記周辺部の車両前後方向長さは5〜40%の範囲、前記車幅方向長さに対して、前記周辺部の車幅方向長さは、2〜20%の範囲に設定される。
前記第1ボードの目付けが500〜2000g/mであることが好ましい。
前記第2ボードの目付けが500〜2000g/mであることが好ましい。
前記第1ボードの厚さが1.5〜5mmであることが好ましい。
前記凹部の深さが10mm〜60mmであることが好ましい。
前記第1ボードの側端部に係合部を設けることが好ましい。
前記ヒンジにより、第1ボードに対して第2ボードが略180度反転した状態に折り返し可能であることが好ましい。
前記180度には、パッケージトレイが後部シート背面に収容可能な角度範囲を含む。
本発明では、第1ボード、第2ボードのいずれもヒンジを軸として揺動させ、折ることができる。これにより、車両前後方向の一端側から、パッケージトレイの下方空間に荷物を入れることができる。
本発明では、ヒンジを伸展させた状態で配置できるので、車室前方、車両後方からのいずれからでも、パッケージトレイの上方空間と下方空間に荷物を入れることができる。
本発明では、第1ボード、第2ボード、ヒンジが一体に構成されるので、構造が超簡素でコストを削減できる。
本発明では、従来製品と比べてヒンジの部分を少なくすることができ、より簡易な構成にすることができる。
本発明では、切欠があるので、第1ボードに対して第2ボードをより確実に位置決めすることができる。
本発明では、係合部を解除して、第1ボード、第2ボードを折り畳み、前方にスライドさせるだけで、車両シート背部にある収容部への収容が可能である。また、折り畳み状態から配置状態へも折り畳んだパッケージトレイを上方にスライドさせ、車両に係合させれば良い。したがって、収容或いは配置の際、操作性が格段に向上する。
本発明によるパッケージトレイは、適用車種として例えば、セダン、クーペ、ハッチバック、バン等において適用することができる。
基材の材質として、熱可塑性樹脂をバインダーとする繊維状物の板状体が好ましい。例えば、ポリプロピレンをバインダーとするケナフ繊維やポリプロピレンをバインダーとするガラス繊維が挙げられる。目付量は、500〜2,500g/m、特に、好ましくは、700〜1,400g/mが好ましい。このとき、基材の加熱温度は130〜280℃が好ましい。これらと一体的に成形される前記表皮材の材質は、例えばポリエステル製の素材、ニードルパンチカーペット等が挙げられる。
本発明によれば、利便性の高いパッケージトレイをより簡易な構成で軽量化し低コストを実現できる。
本発明の実施形態1に係るパッケージトレイの平面図である。 同じくパッケージトレイが車両に装着された半割平面図である。 同じくパッケージトレイの上方からの斜視図である。 (a)はパッケージトレイの寸法要件の説明平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 図2のA−A断面図(パッケージトレイが車両に装着される直前の状態)である。 図2のA−A断面図(パッケージトレイの車両に装着された展開状態)である。 図2のA−A断面図(パッケージトレイの収納状態)である。 (a)はパッケージトレイの車両に装着された展開状態、(b)はバックドアを開いた時の状態を示す斜視図である。 (a)はパッケージトレイの車両に装着された状態、(b)はバックトレイが収納された時の状態を示す斜視図である。 車両前方から荷物を積み込む場合の状態を示す斜視図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図2のE−E断面図である。 図5のF−F断面図である。 図5、図6の矢視G部の拡大図である。 図7のH−H断面図である。 図6の矢視J部の拡大図である。 本発明の実施形態2のパッケージトレイの平面図である。
本発明の実施形態1のパッケージトレイ1を図1ないし図17によって説明する。パッケージトレイ1は、図1及び図2に示すように、車両の荷室200に設けられ、リアシート210のシートバック220と、バックドアトリム230aとバックドアガーニッシュ230bを有するバックドア230と、デッキボード240の間の空間を区画することにより、荷室200内の荷物を収容する目的で使用される。パッケージトレイ1とバックドア230とは、サスペンダー235で連結・分離が可能である。
荷室200を構成するデッキサイドトリム250(荷室200の側壁部)には、図1及び図2に示すように、パッケージトレイ1における車幅方向の端部を支持する上方に突出する凸部である支持部260が設けられている。
デッキサイドトリム250は、車幅方向の両側にそれぞれ配置されている。支持部260は、荷室内側に張り出した段差形状をなしており、パッケージトレイ1は、支持部260の上面に載置されている。各デッキサイドトリム250の各支持部260によって、パッケージトレイ1における車幅方向の各端部がそれぞれ支持される構成となっている。車の天井面にはルーフヘッドライニング270が配置されている。デッキサイドトリム250の近傍にはデッキサイドガーニッシュ280が配置されている。デッキサイドトリム250に突出部290を設け、この突出部290の上面は平面295となっている。
パッケージトレイ1は、車両の荷室200前方に設けられる第1ボード2と、車両の荷室200後方に設けられる第2ボード3と、を備え、第1ボード2が少なくとも一対の切欠4と、上方に開口され下方に凹む凹部5と、凹部5の周りに設ける周辺部6と、を有している。第1ボード2と第2ボード3を上方に折り返し可能に一体に連結するヒンジ7を備えている。第1ボード2又は第2ボード3の側端部に切欠4が設けられる。第1ボード2の側端部に係合部8を設けている。
パッケージトレイ1の第1ボード2と第2ボード3は、ヒンジ7を中心として揺動可能となっており、第1ボード2と第2ボード3は、平面視において車幅方向に長い方形状をなし、略180度に展開された状態の展開状態と、略180度に折り返されて、第1ボード2の表面と第2ボード3の表面が接近し、自由端同士が下端に配置された位置で収容される折り畳み状態を取る。折り畳み状態では、第2ボード3が第1ボード2よりもシートバック220に近く配置され、ヒンジ7はシートバック220の上部の近傍に位置する。
折り畳み状態のパッケージトレイ1においては、図2に示すように、車両前側に第1ボード2が配され、車両後側に第2ボード3が配されている。以下の説明において、基本的には、展開状態のパッケージトレイ1について、以下、詳細に説明する。
実施形態1の寸法要件は表1の通りである。下記寸法要件の各パラメータの数値範囲から、条件を適宜選択する。図4中、ハッチングで示す受け範囲はパッケージトレイ1の荷重を受けるための支持点となる切欠4又は係合部8の設置範囲を示す。L方向は車両前後
方向、W方向は車幅方向を意味する。
図4(b)に示す通り、周辺部6の寸法は、図4(c)に示す通り、車両前後方向長さaに対して、0.2a(20%)に設定され、好ましくは5〜40%である。図4(b)に示す通り、車幅方向長さbは、0.04b(4%)であり、好ましくは2〜20%である。前記の5〜40%及び2〜20%の範囲を外れると極度に曲げ強さが低下し、製品が成立しないレベルになる。最適な曲げ強度となる設定は前記の0.2a(20%)と0.04b(4%)の組み合わせであり、これを逸脱すると、徐々に曲げ強さが低下する。荷重の入力ポイントは、2点又は1点であり、強度の評価項目を満たすためである。パッケージトレイ1を軽量化すると、強度は低下する(規定荷重Fに対する変位量が大きくなる)。そこで、本発明者は種々検討し、目付量を減少させ軽量化しても、寸法要件によって、強度を補填する(規定荷重Fに対する変位量の低下を防止する)という発想に基づき、基本的には、CAEによる構造計算に基づいて、寸法要件を最適な範囲で特定し、第1ボード2の形状を最適化したものである。荷重の入力ポイントは、凹部5の範囲内における規定される2点又は1点である。
aを含む車両前後方向の全体の長さは510mmであるが、後部車室の拡大傾向に対応するため、510mm以上に拡大が可能である。パッケージトレイ1が1つのボードからなる場合、車両の要件から、パッケージトレイ1の開き角が少なくなるが、2つのボードに分割することで、最適な長さで対応できる。
第1ボード2、第2ボード3の目付量が500〜2,000g/m、好ましくは、700〜1,600g/mである。第1ボード2、第2ボード3の厚さが1.5〜5mmである。
第1ボード2は、1枚のボードであり、上凸の形状であり、上方に開口され下方に凹む凹部と、凹部の周りに設ける周辺部と、を有する。
第2ボード3は、1枚のボードであり、上凸の形状である。スペーサ30でバックドアトリム230aと連結又は係合可能である。
パッケージトレイ1は左右一対の切欠4の内端面と、支持部260の外周面とが当接することにより車両と係合する。
凹部5は、平面視で略横長四角形状であり、その四隅が湾曲している。凹部5は、下方に膨出する形状をなした槽構造であり、上方に開口されたものである。凹部5は、平面視略方形状をなしており、凹部5の開口縁部には、外側に向かって延びるフランジ状の周辺部6が設けられている。
周辺部6は、矩形枠状の薄板を有し、凹部5の開口縁部の全周に亘って設けられている。
ヒンジ7は第1ボード2との間に連結部の上面に溝7a、下面に溝7bを設けている。同様に、ヒンジ7は第2ボード3との間に連結部の上面に溝7c、下面に溝7dを設けている。
ヒンジ7により、第1ボード2に対して第2ボード3が略180度反転した状態に折り返し可能である。ヒンジ7は、車幅方向に沿って延設され、図1、図2に示すように、パッケージトレイ1の一部を薄肉状にすることで折り曲げ可能としたものである。
ヒンジ7の厚さは0.5mm〜5mm、第1ボード2と第2ボード3の厚さは1.5mm〜5mmの範囲で適宜設定されている。
パッケージトレイの図6に示す展開状態を基準として、可動範囲は、ヒンジ7を中心として、図5に示す通り、外側に開く場合、設計上、荷物が収容できる角度範囲(例えば、90度〜180度の任意の角度)に設定され、図7に示す通り、内側に略180度折り畳み収納可能に構成される。
係合部8は第1ボード2の端面から端面下部を底辺として所定形状、例えば、半円形状に切り欠かれた空間を有する凹み形状である。係合部8は、丸形にかえて角形でもよい。係合部8が突出部290に遊嵌され、脱着可能とされる。図17中、実線はパッケージトレイ1とデッキサイドトリム250、同じく、点線及び2点鎖線はパッケージトレイ1をデッキサイドトリム250から離脱させるための軌跡を示す。実線から点線の通りにパッケージトレイ1をデッキサイドトリム250の支持部260に対して回動させ、その後、車両前方にスライド移動させると、2点鎖線の状態となる。突出部290は断面円形状の部材であり、上面は平面295であるので、パッケージトレイ1を左方向(車両前方)にスライドさせると、引掛ること無く、突出部290から第1ボード2の係合部8を円滑に離脱させることができる。平面295は、例えば、円形部分が平面に切り欠かれることにより形成されており、所定角度(図では45度の傾斜位置)まで第1ボード2を揺動させるとき、係合部8の後端8aの高さが平面295の高さ以上になるよう設定される。
パッケージトレイ1の製造方法について説明する。図1、図2に示すように、プレス成形によって成形された一枚の板材を折り曲げることで構成される。パッケージトレイ1の成形方法は、プレス成形に限定されず、適宜変更可能である。パッケージトレイ1をシート成形やインジェクション成形などによって成形してもよい。プレス成形直後の状態は図4の展開状態と同じである。
各ボード2,3は表裏両面を覆う形で表皮材が貼り付けられている。表皮材は、各ボード2,3の表裏両面において、一部のみに貼り付けられていてもよい。例えば、パッケージトレイ1において上面を構成する面にのみ表皮材が貼り付けられていてもよい。
パッケージトレイ1は、本体材料の1回のプレス成形により、切欠4、ヒンジ7、係合部8を一度に形成するとともに、全体の形状の成形も同時に行われる。基材を圧縮成形する際に、ヒンジ7の部分で折れ線をつけることで、曲げ機能を成形の1回のプレス成形で実施が可能である。端末の加工がアンダー成型であり、安全性向上のため、マイナス方向からカットするような構造方法である。
基材は、パッケージトレイ1の芯材となる部材であり、加熱して軟らかくなった後、冷えて剛性が生じる熱可塑性を有するものである。基材の材質として、熱可塑性樹脂をバインダーとして用いた繊維状物の板状体が挙げられる。これらの代わりに発泡樹脂の板状体を用いることもできる。バインダーまたは発泡樹脂に用いる熱可塑性樹脂として、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(PA)、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリレート−スチレン−アクリロニトリル共重合体、およびアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が挙げられる。繊維状物として、例えば、綿、麻、ケナフ繊維、竹繊維、ウール、絹、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等、または、これらの混合繊維が挙げられる。
本実施形態においては、ポリプロピレンをバインダーとするケナフ繊維を基材の材質に用いている。また、ポリプロピレンをバインダーとしてガラス繊維を用いても好適である。これらの目付量は、500〜1,600g/mが好ましい。基材としてポリプロピレンおよびケナフ繊維、または、ポリプロピレンおよびガラス繊維を用いる場合、後述する製造過程におけるプレス成形前の加熱温度は130〜280℃が好ましい。さらに、基材の内部温度が165〜250℃、基材の表面温度を135〜260℃とすることがより好ましい。
表皮材は、基材を覆う内装化粧材である。表皮材の材質は柔軟であることが望ましいが、特に限定されず、天然繊維や合成繊維等の不織布、天然皮革、合成皮革等の、従来のパッケージトレイや車両の内装材に用いられる材料から構成されたものを選択できる。本実施例においては、ニードルパンチカーペットを使用している。
パッケージトレイ1の使用方法を説明する。図5に示す通り、V字形状に折り返した状態で、切欠4を支持部260に当接させて支持させ、図4、図15に示す通り、折広げて展開状態とし、図17に示す通り、係合部8を突出部290に当接させて嵌合させると、第1ボード2と、第2ボード3の上面が、ほぼ面一となるように180度に展開された状態で配される。
図4、図8(a)に示すように、180度の展開状態のパッケージトレイ1は、パッケージトレイ1の車両前後方向(Y方向)、左右方向(X方向)、及び上方(Z方向)の位置決めがされる。車両前方向(図2の左側)から第1ボード2、第2ボード3の順番に配列されている。
図8(b)に示す通り、サスペンダー235を利用する場合には、パッケージトレイ1をサスペンダー235の下端部に装着し、サスペンダー235の上端部をバックドアガーニッシュ230bに装着すると、バックドア230の開閉に伴い、図12に示す通り、パッケージトレイ1を連動させることができ、パッケージトレイ1の開閉労力が低減できる。
図9(a)に示す通り、第2ボード3を180度折り返す。図17に示す通り、車両前方(Y方向)にパッケージトレイ1をスライドさせると、係合部8と突出部290との係合が解除される。パッケージトレイ1が突出部290上をスライドしながら、パッケージトレイ1が下方に落とし込まれると、図7、図9(b)に示す通り、パッケージトレイ1は180度折り畳まれた状態でシートバック220の後ろの空間に収容される。
パッケージトレイ1を図7の収容状態から外部に取り出すこともできるし、スライドさせて図6の展開状態とすることもできる。
室内前側から荷物を入れたい場合、図10に示す通り、第1ボード2を揺動させ、上方に開く。車両外部後方から荷物を入れたい場合、図8(b)に示す通り、第2ボード3を揺動させ、上方に開く。
本実施形態のパッケージトレイ1の効果について説明する。本実施形態では、ヒンジ7を介して第1ボード2と第2ボード3が連結されているので、ヒンジ7を揺動中心として第1ボード2と第2ボード3とを接近させ、或いは、離隔させるよう、揺動させることができる。これにより、図5〜図7に示すように、展開状態から収容状態、或いは、収容状態から展開状態に簡単な作業(1回の折り畳み作業)で短時間に変更できる。室内前側からでも車両外部からでも、パッケージトレイ1の全体を上げなくても、第1ボード2又は第2ボード3を揺動することで、パッケージトレイ1の下方に荷物を入れることができ、利便性、快適性を高くすることができる。パッケージトレイ1の上面(凹部5を含む)にも収容できることは無論である。
パッケージトレイ1を車両のどこかにしまっておきたいというニーズがあり、従来、操作が面倒で不利不便があった。従来、大きいパッケージトレイを一旦取り外して、また、室内にもっていって、リアシート裏に格納していた。そこで、このようなニーズに応えるため、パッケージトレイ1をスライドさせ、半分に折って、揺動させ、シートバック220に差し込み用の溝が設けてあって、その溝に斜めにスライドさせつつレール(図示略)に沿って走行させ、そのままシートバック220の裏に落とし込むだけでよく、使い勝手がよく、大変便利である。
バックドア230が閉じた状態では、パッケージトレイ1は展開状態で引っ掛かりやバタつきがなく、バックドア230で抑え込むことができ、特別の固定具が不要である。
このような利便性、快適性を、材料費を大幅に低減でき、コストをかけないで実現できる。例えば、特許文献1と対比して、半分の面積以下であるので、材料費が半分以下に低減できる。パッケージトレイ1は軽量であり、取り扱いが楽である。
本実施形態では、ヒンジ部材などを用いて各ボードを連結する構成と比べて、各ボードを連結するためのヒンジ部材或いはヒンジ構成部が不要或いは少なくなり、切欠4を設けて、樹脂等の別部品又は付属品を使用せずに、形状だけでパッケージトレイ1を簡易な構成で固定することができる。
支持部260と切欠4との嵌合、或いは、突出部290と係合部8の嵌合により、パッケージトレイ1の位置決めをより確実に行うことができる。車両の走行中、道路の段差を乗り越えるときにガタガタとするが、そのガタつきを防止できる。
多くの車種に適応できるので、適用車種が拡大する。
実施例1を説明する。表1に規定する寸法要件は、a=280mm、b=1098mm、c=45mmである。材料構成は、上面から下面へ順に、表皮(ニードルパンチカーペット(ディロアニーパン、目付200g/m+20g/m)厚さ1.5mm)、フィルム(PE/PA/PE 40μ/20μ/40μ)、基材(PP+NF複合体(ケナフ)厚さ2.5mm)、フィルム(PE/PA/PE 40μ/20μ/40μ)、不織布(目付け80g/m)を積層したものである。
本発明の実施形態2のパッケージトレイ101について図18を参照して説明する。実施形態1のパッケージトレイ1と共通する構成については、実施形態1の各構成に付した符号から、その数字に「100」を加算した符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略し、相違点を説明する。パッケージトレイ101は、第1ボード102の凹部105に加えて、同様の趣旨で、第2ボード103にも凹部105′を設けたものである。第1ボード102又は第2ボード103の側端部に切欠104が設けられている。形状、寸法が若干、相違している。実施形態2の効果は実施形態1の効果に加えて、第2ボード103上にも荷物が動かないように収容できることである。
以上、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得るものである。また、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。例えば、第1ボード2、第2ボード3の形状及び材質は上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。
第1ボード2、第2ボード3、凹部5,ヒンジ7、係合部8の形状等の寸法要件、構造、例えば、寸法、位置、取付角度、揺動方向、車両への取付構造、材料等、適宜変更可能である。
1、101・・・パッケージトレイ
2、102・・・第1ボード
3、103・・・第2ボード
30・・・スペーサ
4、104・・・切欠
5、105、105′・・・凹部
6・・・周辺部
7・・・ヒンジ
7a〜7d・・・溝
8・・・係合部
200・・・荷室
210・・・リアシート
220・・・シートバック
230・・・バックドア
230a・・・バックドアトリム
230b・・・バックドアガーニッシュ
235・・・サスペンダー
240・・・デッキボード
250・・・デッキサイドトリム
260・・・支持部
270・・・ルーフヘッドライニング
280・・・デッキサイドガーニッシュ
290・・・突出部
295・・・平面

Claims (8)

  1. 車両の荷室前方に設けられる第1ボードと、車両の荷室後方に設けられる第2ボードと、を備え、
    前記第1ボードが少なくとも一対の切欠と、を有し、
    前記第1ボード及び/又は第2ボードが、上方に開口され下方に凹む凹部と、凹部の周りに設ける周辺部と、を有し、
    前記第1ボードと第2ボードを折り返し可能に一体に連結するヒンジを備え、該第1ボード又は第2ボードの側端部に前記切欠が設けられるパッケージトレイ。
  2. 車両前後方向長さに対して、前記周辺部の車両前後方向長さは5〜40%の範囲、前記車幅方向長さに対して、前記周辺部の車幅方向長さは、2〜20%の範囲に設定される請求項1のパッケージトレイ。
  3. 前記第1ボードの目付けが500〜2000g/mである請求項1のパッケージトレイ。
  4. 前記第2ボードの目付けが500〜2000g/mである請求項1のパッケージトレイ。
  5. 前記第1ボードの厚さが1.5mm〜5mmである請求項1のパッケージトレイ。
  6. 前記凹部の深さが10mm〜60mmである請求項1のパッケージトレイ。
  7. 前記第1ボードの側端部に係合部を設ける請求項1ないし6いずれかに記載のパッケージトレイ。
  8. 前記ヒンジにより、第1ボードに対して第2ボードが略180度反転した状態に折り返し可能である請求項1ないし7いずれかに記載のパッケージトレイ。
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