JP2017205984A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、この課題に対して、インナーライナーを、例えば樹脂フィルム層とシート状のゴム層とを積層させたシート状の積層体を用いることが考えられる。このようにゴム層をラミネートして積層体とすることで、樹脂フィルム層単体の場合よりも製造工程におけるハンドリング性が向上し、タイヤの生産性を向上させることができる。さらに、ゴム層を設けることにより、耐屈曲性が十分ではない樹脂フィルム層に対する、タイヤ屈曲時の応力集中を緩和することができ、インナーライナーの耐久性も向上させることができる。
前記積層体は、前記ゴム層が積層された前記樹脂フィルム層の一方側表面の、当該樹脂フィルム層の端部のうちの少なくとも長手方向一端部において、当該ゴム層が、当該樹脂フィルム層の一方側表面上に位置していないものであり、
前記積層体の前記長手方向一端部の前記樹脂フィルム層と、当該積層体の長手方向他端部の前記樹脂フィルム層とを重ね合わせてインナーライナーを形成することを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、ジョイント部へのエアーの入り込みを抑制したインナーライナーを備える空気入りタイヤを製造することができる。
この構成によれば、樹脂フィルム層と、インナーライナーに隣接するカーカスとの間の間隔を確保することができ、ペネトレーションが生じる虞をなくすることができる。
この構成によれば、内圧保持性を十分に確保したインナーライナーを備える空気入りタイヤを効率的に製造することができる。
なお、本発明において、積層体の長手方向一端部と長手方向他端部との重なりは、積層体の長手方向(インナーライナーのタイヤ周方向)に沿って測った長さを指す。
この構成によれば、タイヤの重量を低減させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、タイヤとも称す)の製造方法により製造可能なタイヤ1を断面図により例示し、また、図2は、図1に示すタイヤ1のインナーライナー7を、拡大した断面図により例示するものである。
本実施形態のタイヤの製造方法により製造可能なタイヤ1は、例えば、図1に示すような、トレッド部2と、一対のビード部3と、該トレッド部2と各ビード部3との間に延在する一対のサイドウォール部4とを有している。また、このタイヤ1は、前記一対のビード部3間にトロイド状に延在してこれら各部を補強するカーカス5と、該カーカス5のクラウン部のタイヤ半径方向外側に配置された1枚以上、ここでは2枚のベルト層からなるベルト6と、該カーカス5の内側に配設されたインナーライナー7とを備えている。
また、積層体8中のゴム層82は、樹脂フィルム層81の一方側表面Sの、当該樹脂フィルム層81の端部(長手方向の端部および短手方向の端部)のうちの少なくとも長手方向一端部において、当該ゴム層82が、当該樹脂フィルム層81の一方側表面S上に位置していない。具体的には、図示の例では、積層体8の少なくとも長手方向一端部83には、ゴム層82が樹脂フィルム層81上に積層されておらず、当該長手方向一端部83は樹脂フィルム層81のみとなっている。また、ゴム層82は、長手方向長さが樹脂フィルム層81よりも短くなっており、当該樹脂フィルム層81の一方側表面S上の、当該樹脂フィルム層81の長手方向他端部側寄りに位置している。なお、図示の例のように、積層体8中の、ゴム層82の長手方向他端部と樹脂フィルム層81の長手方向他端部とが同じ位置に(長手方向で揃えられて)位置していることが、積層体8の製造の容易性の観点から好ましい。しかし、積層体8中の、ゴム層82の長手方向他端部と樹脂フィルム層81の長手方向他端部とが同じ位置に位置していなくてもよく、例えばゴム層82の長手方向他端部が樹脂フィルム層81の長手方向他端部よりも長手方向他端側に位置し、または、ゴム層82の長手方向他端部が樹脂フィルム層81の長手方向他端部よりも長手方向一端側に位置していてもよい。さらに、図示は省略するが、樹脂フィルム層81の一方側表面Sの、樹脂フィルム層81の長手方向一端部だけでなく、当該樹脂フィルム層81の短手方向の端部においても、ゴム層82を、当該樹脂フィルム層81の一方側表面S上に位置させなくすることもできる。
また、積層体8の樹脂フィルム層81を1層とすることができる。また、ゴム層82は、1層とすることができるが、例えば、樹脂フィルム層81の他方側表面にもゴム層を積層して2層とする場合には、樹脂フィルム層の他方側表面の、樹脂フィルム層の少なくとも長手方向他端部において、ゴム層が、樹脂フィルム層の他方側表面上に位置していないものとすることが好ましい。
本実施形態のタイヤの製造方法は、例えばタイヤ成型用の成形ドラム上に、少なくとも、上記の積層体8の長手方向一端部83の前記樹脂フィルム層と、当該積層体8の長手方向他端部84の前記樹脂フィルム層とを重ね合わせてインナーライナー7を形成する工程を備えている。また、この実施形態では、さらに、インナーライナー7を形成した後に、インナーライナー7の外側にカーカス、ベルトおよびトレッドゴム等を配置し成形して加硫前の生タイヤを得、さらに、当該生タイヤを加硫用金型内で、トレッドパターンを含む外表面の形状を形成しつつタイヤを加硫する工程を備え、これによりタイヤ1を製造することができる。
なお、この際、積層体8中のゴム層82が、樹脂フィルム層81の一方側表面S上の長手方向一端部に位置していないので、積層体8の一端部83と他端部84との樹脂フィルム層81が接触するように重ね合わせることができる。
積層体8の製造方法は、図3に示すように、タイヤ複数本分のインナーライナーを製造可能な大きさのゴムシート92および樹脂フィルム91を準備する。なお、図3中の左右方向をゴムシート92および樹脂フィルム91について左右方向(ゴム層82および樹脂フィルム層81の長手方向(インナーライナーのタイヤ周方向))とし、図3中の手前および奥方向を、ゴムシート92および樹脂フィルム91について上下方向(ゴム層82および樹脂フィルム層81の短手方向(インナーライナーのタイヤ幅方向))とする。
なお、ゴムシート92および樹脂フィルム91は略同じ面積のものを用いることができる。また、ゴムシート92および樹脂フィルム91は、タイヤ1本分のインナーライナーを製造可能な大きさのものでもよい。
続いて、ゴムシート92および樹脂フィルム91をラミネートしたラミネート体9の、左右方向他方側の端部を切断する。左右方向他方側の端部を切断する際には、樹脂フィルム91の左右方向の長さが、所望の積層体8の長手方向長さとなるようにする。このように、切断することにより、積層体8の長手方向他端部84を形成することができる。
Claims (4)
- 樹脂フィルム層とゴム層とを積層させて形成されるシート状の積層体から構成されるインナーライナーを備える空気入りタイヤの製造方法であって、
前記積層体は、前記ゴム層が積層された前記樹脂フィルム層の一方側表面の、当該樹脂フィルム層の端部のうちの少なくとも長手方向一端部において、当該ゴム層が、当該樹脂フィルム層の一方側表面上に位置していないものであり、
前記積層体の前記長手方向一端部の前記樹脂フィルム層と、当該積層体の長手方向他端部の前記樹脂フィルム層とを重ね合わせてインナーライナーを形成することを特徴とする、空気入りタイヤの製造方法。 - 前記空気入りタイヤは、前記インナーライナーの前記樹脂フィルム層が前記ゴム層よりもタイヤ内側に位置する、請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記インナーライナーは、前記積層体の前記長手方向一端部と前記長手方向他端部との重なりが5〜20mmである、請求項1または2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記積層体の厚さは1.5mm以下である、請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
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