JP2013159083A - サイドウォール部材用カッター、サイドウォール部材のカット方法、サイドウォール部材およびサイドウォール部材のジョイント構造 - Google Patents
サイドウォール部材用カッター、サイドウォール部材のカット方法、サイドウォール部材およびサイドウォール部材のジョイント構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013159083A JP2013159083A JP2012024689A JP2012024689A JP2013159083A JP 2013159083 A JP2013159083 A JP 2013159083A JP 2012024689 A JP2012024689 A JP 2012024689A JP 2012024689 A JP2012024689 A JP 2012024689A JP 2013159083 A JP2013159083 A JP 2013159083A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inclination angle
- sidewall member
- sidewall
- cutter
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 title claims abstract description 21
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 10
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims abstract description 11
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 5
- 230000007547 defect Effects 0.000 abstract description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 abstract description 2
- 238000009966 trimming Methods 0.000 abstract 1
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 7
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 7
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 6
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 5
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 241001272720 Medialuna californiensis Species 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011147 inorganic material Substances 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000001953 sensory effect Effects 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Tyre Moulding (AREA)
- Nonmetal Cutting Devices (AREA)
Abstract
【課題】カット不良、カット断面の耳切れ等の問題が発生することなく、バルジを改善することができるサイドウォール部材の製造技術を提供する。
【解決手段】タイヤの製造においてサイドウォール部材を所定の長さにカットするサイドウォール部材用カッターであって、カッター刃の刃先を全幅に亘って平面に当てたときに、カッター刃の平面に対する傾斜角度が、カッター刃の両端部からセンター部に近づくに従って小さくなるように設定され、両端部の傾斜角度が、12〜45度に設定され、センター部の傾斜角度が、両端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさに設定されているサイドウォール部材用カッター。前記サイドウォール部材用カッターを用いて製造されたサイドウォール部材。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤの製造においてサイドウォール部材を所定の長さにカットするサイドウォール部材用カッターであって、カッター刃の刃先を全幅に亘って平面に当てたときに、カッター刃の平面に対する傾斜角度が、カッター刃の両端部からセンター部に近づくに従って小さくなるように設定され、両端部の傾斜角度が、12〜45度に設定され、センター部の傾斜角度が、両端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさに設定されているサイドウォール部材用カッター。前記サイドウォール部材用カッターを用いて製造されたサイドウォール部材。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤの製造に用いられるサイドウォール部材用カッター、サイドウォール部材のカット方法、サイドウォール部材およびサイドウォール部材のジョイント構造に関するものである。
自動車用ラジアルタイヤ等の空気入りタイヤの製造においては、成形用のドラムにインナーライナーやカーカスプライを巻き付け、その上に加硫前のゴム部材を巻き付けて、ゴム部材の端部同士をジョイントし生カバーを形成する(例えば、先行文献1)。
そして、ゴム部材のうち、特にサイドウォール部材については、タイヤ性能を考慮し、通常、幅方向の断面形状が、両端部のゲージ厚が薄く、センター部のゲージ厚が厚い半月形状に形成されている。
サイドウォール部材は、カッターによりサイドウォール部材の底面に対して傾斜するカット端面が形成され、サイドウォール部材の端部同士は、下記の(a)(b)のような手順でジョイントされる。
図8はタイヤの断面図、図9は従来のサイドウォール部材用カッターのカッター刃を示す斜視図、図10は従来のサイドウォール部材用カッターによるサイドウォール部材のカットを説明するための断面図、図11は従来のサイドウォール部材のジョイント部分のジョイント開きを説明するための斜視図、図12は従来のサイドウォール部材の端部同士をオーバーラップさせてジョイントした状態を示す図である。
(a)サイドウォール部材は、まず生カバーに巻き付けられ、所定の長さにカットされる。具体的には、図9に示すようにカッター刃100の刃先102を一定の角度αに傾斜させて、図10に示すようにサイドウォール部材108を押し切りカットすることにより、サイドウォール部材108の端部に一定の傾斜角度αで傾斜するカット端面を形成する。
(b)次に、カットされたサイドウォール部材の両端部の傾斜したカット端面同士が重ね合わされてジョイントが行われる。このとき、サイドウォール部材108のジョイント量(重ね合わせ量)が少ない場合、図11に示すように、ジョイント部分の巻き付け開始側端部110と巻き付け終了側端部112との間に開きSが生じて、タイヤの耐久性能を著しく低下させる。
このため、通常は、ジョイント量のバラツキを考慮して、図12に示すように、カットしたサイドウォール部材108の巻き付け開始側端部110と巻き付け終了側端部112とを所定量Dだけオーバーラップさせて圧着ローラ等を用いて圧着させる。
しかし、サイドウォール部材108は前記したように、センター部のゲージ厚が厚いため、オーバーラップ部のゴムゲージが局部的に大きくなり、加硫後のタイヤにバルジ(タイヤ表面に現れる局所的隆起)が発生する場合があった。
このようなバルジは、インフレートでの寸法変化が大きいバットレス部分からビードエイペックス先端、即ち、図8のKで示す領域で発生する。なお、図8中の50はタイヤ、54はビード部、55はビードコア、56はカーカスプライ、57はビードエイペックス、58は環状トレッドゴム部材である。
そこで、本発明は、バルジの発生を抑制し得るサイドウォール部材用カッターとカット方法、および前記カット方法によりカットされたサイドウォール部材、さらにサイドウォール部材のジョイント構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
タイヤの製造においてサイドウォール部材の端部を所定の形状にカットするサイドウォール部材用カッターであって、
サイドウォール下面に対するカッター刃の傾斜角度が、前記カッター刃の両端部からセンター部に近づくに従って小さくなるように設定されており、
前記両端部の傾斜角度が、12〜45度に設定され、前記センター部の傾斜角度が、前記両端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさに設定されている
ことを特徴とするサイドウォール部材用カッターである。
タイヤの製造においてサイドウォール部材の端部を所定の形状にカットするサイドウォール部材用カッターであって、
サイドウォール下面に対するカッター刃の傾斜角度が、前記カッター刃の両端部からセンター部に近づくに従って小さくなるように設定されており、
前記両端部の傾斜角度が、12〜45度に設定され、前記センター部の傾斜角度が、前記両端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさに設定されている
ことを特徴とするサイドウォール部材用カッターである。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のサイドウォール部材用カッターをサイドウォール部材の長手方向に対して前記の傾斜角度で傾斜させ、前記傾斜角度に沿って押し切ることを特徴とするサイドウォール部材のカット方法である。
請求項1に記載のサイドウォール部材用カッターをサイドウォール部材の長手方向に対して前記の傾斜角度で傾斜させ、前記傾斜角度に沿って押し切ることを特徴とするサイドウォール部材のカット方法である。
請求項3に記載の発明は、
カッター刃によりサイドウォール部材を幅方向に引き切って、前記サイドウォール部材のカット端面を形成するサイドウォール部材のカット方法であって、
前記カット端面が、前記サイドウォール部材のセンター部での前記サイドウォール下面に対する傾斜角度が、両端部での傾斜角度より小さくなり、かつ前記両端部から前記センター部に近づくに従って傾斜角度が小さく形成されるように、前記カッター刃の角度を調整しながら、前記カッター刃を前記サイドウォール部材の一方の側端部から他方の側端部へ移動させ、
前記サイドウォール部材の両端部の傾斜角度を12〜45度に調整すると共に、センター部の傾斜角度を前記両側端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさとなるように調整してカットする
ことを特徴とするサイドウォール部材のカット方法である。
カッター刃によりサイドウォール部材を幅方向に引き切って、前記サイドウォール部材のカット端面を形成するサイドウォール部材のカット方法であって、
前記カット端面が、前記サイドウォール部材のセンター部での前記サイドウォール下面に対する傾斜角度が、両端部での傾斜角度より小さくなり、かつ前記両端部から前記センター部に近づくに従って傾斜角度が小さく形成されるように、前記カッター刃の角度を調整しながら、前記カッター刃を前記サイドウォール部材の一方の側端部から他方の側端部へ移動させ、
前記サイドウォール部材の両端部の傾斜角度を12〜45度に調整すると共に、センター部の傾斜角度を前記両側端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさとなるように調整してカットする
ことを特徴とするサイドウォール部材のカット方法である。
請求項4に記載の発明は、
幅方向の断面形状が両端部からセンター部に近づくに従ってゲージ厚が大きくなるように形成され、長さ方向の両端部にサイドウォール下面に対して所定角度で傾斜したカット端面がそれぞれ形成されたタイヤの製造用のサイドウォ−ル部材であって、
前記センター部の傾斜角度が前記両端部の傾斜角度より小さくなり、かつ前記両端部から前記センター部に近づくに従って傾斜角度が小さくなるように前記カット端面が形成され、
前記カット端面の前記両端部の傾斜角度が、12〜45度に設定され、前記センター部の傾斜角度が、前記両端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさに設定されていることを特徴とするサイドウォール部材である。
幅方向の断面形状が両端部からセンター部に近づくに従ってゲージ厚が大きくなるように形成され、長さ方向の両端部にサイドウォール下面に対して所定角度で傾斜したカット端面がそれぞれ形成されたタイヤの製造用のサイドウォ−ル部材であって、
前記センター部の傾斜角度が前記両端部の傾斜角度より小さくなり、かつ前記両端部から前記センター部に近づくに従って傾斜角度が小さくなるように前記カット端面が形成され、
前記カット端面の前記両端部の傾斜角度が、12〜45度に設定され、前記センター部の傾斜角度が、前記両端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさに設定されていることを特徴とするサイドウォール部材である。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載のサイドウォール部材のジョイント構造であって、
傾斜した両カット端面同士がオーバーラップして当接されていることを特徴とするサイドウォール部材のジョイント構造である。
請求項4に記載のサイドウォール部材のジョイント構造であって、
傾斜した両カット端面同士がオーバーラップして当接されていることを特徴とするサイドウォール部材のジョイント構造である。
本発明によれば、バルジの発生を抑制し得るサイドウォール部材用カッターとカット方法、および前記カット方法によりカットされたサイドウォール部材、さらにサイドウォール部材のジョイント構造を提供することができる。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
1.サイドウォール部材用カッター
はじめに、サイドウォール部材のカット端面を形成するためのサイドウォール部材用カッターについて説明する。図1、図2はそれぞれ本実施の形態に係るサイドウォール部材用カッターのカッター刃を示す斜視図、側面図である。
1.サイドウォール部材用カッター
はじめに、サイドウォール部材のカット端面を形成するためのサイドウォール部材用カッターについて説明する。図1、図2はそれぞれ本実施の形態に係るサイドウォール部材用カッターのカッター刃を示す斜視図、側面図である。
カッター刃10は、サイドウォール部材を押し切るのに充分な幅を有し、図1、図2に示すように、刃先18を全幅に亘ってサイドウォール部材表面に押し当てたときに、両端部12、14からセンター部16にかけて、刃先18の傾斜角度がαからβへと徐々に小さくなるように、具体的には、両端部12、14の傾斜角度αは12〜45度に、センター部16の傾斜角度βは前記αの0.3〜0.9倍の大きさに設定されている。
なお、カッター刃10の素材は、ステンレスや鉄等の金属、またはやセラミック等の非金属の無機物からなる。
2.サイドウォール部材のカット方法
図3は本実施の形態に係るサイドウォール部材の断面図、図4は本実施の形態に係るサイドウォール部材用カッターによるサイドウォール部材のカットを説明するための断面図、図5は本実施の形態に係るサイドウォール部材の一端部のカット端面と他端部のカット端面とを示す平面図、図6は本実施の形態に係るサイドウォール部材の端部同士をオーバーラップさせてジョイントしたジョイント構造を示す図である。
図3は本実施の形態に係るサイドウォール部材の断面図、図4は本実施の形態に係るサイドウォール部材用カッターによるサイドウォール部材のカットを説明するための断面図、図5は本実施の形態に係るサイドウォール部材の一端部のカット端面と他端部のカット端面とを示す平面図、図6は本実施の形態に係るサイドウォール部材の端部同士をオーバーラップさせてジョイントしたジョイント構造を示す図である。
図3に示すように、サイドウォール部材30は、断面が半月形状に形成されており、図4に示すように、刃10によりPの方向に押し切りカットされる。これにより、サイドウォール部材30の長さ方向の一端部にカット端面38b(図5参照)が形成され、サイドウォール部材30の長さ方向の他端部にカット端面38a(図5参照)が形成されている。カット端面38aは、カット端面38bに対して逆傾斜した曲面になっている。
このように、カッター10により形成されるカット端面38a、38bは、図6に示すように、サイドウォール下面に対するセンター部の傾斜角度βが端部の傾斜角度αよりも小さく、かつ端部からセンター部に近づくに従って傾斜角度が小さくなっている。なお、図6の(A)はサイドウォール部材の幅方向の端部の断面図、(B)はサイドウォール部材の幅方向のセンター部の断面図である。
カット端面38a、38bの傾斜角度α、βは、それぞれカッター刃10の傾斜角度に対応して、12〜45度および傾斜角度αの0.3〜0.9倍になっている。
また、サイドウォール部材30のジョイントオーバー部の端部におけるゲージ厚E(図6(A)参照)、およびジョイントオーバー部のセンター部におけるゲージ厚F(図6(B)参照)は、E=D×tanα、F=D×tanβの式で表され、α>βであるため、サイドウォールゴム部材30の中央部でのジョイントオーバー部のゲージ厚みFは、サイドウォールゴム部材30の縁部でのジョイントオーバー部のゲージ厚みEと比較して小さくなる。
この結果、オーバーラップ部のゲージ厚が、サイドウォール部材30のセンター部において厚くなり過ぎるのを防ぐことができるため、バルジを改善することができる。
しかも、オーバーラップ部のゲージ厚が、サイドウォール部材30の端部において薄くなり過ぎるのを防ぐことができるため、カット不良、カット断面の耳切れ等が発生を防ぐことができる。
さらに、サイドウォール部材30をカットする際に、まず最初にカッター刃10のセンター部16がサイドウォール部材30に接するため、従来のカッター刃よりもカットに要する力が少なくてすみ、カットが行い易い。またカッター刃10が長持ちする。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態を説明する図である。第2の実施の形態では、図7に示す従来の引切り用のカッター100Cを用いて、矢印で示すように、サイドウォール部材30の幅方向に移動させて、サイドウォール部材30に図6と同様のカット端面38a、38b(図6参照)が形成されるようにカットを行う。
図7は、第2の実施の形態を説明する図である。第2の実施の形態では、図7に示す従来の引切り用のカッター100Cを用いて、矢印で示すように、サイドウォール部材30の幅方向に移動させて、サイドウォール部材30に図6と同様のカット端面38a、38b(図6参照)が形成されるようにカットを行う。
この結果、図6と同様にサイドウォール部材30のセンター部でのサイドウォール下面に対する傾斜角度βが、両端部での傾斜角度αより小さくなり、かつ両端部からセンター部に近づくに従って傾斜角度が小さく形成されるように、カッター刃の角度を調整しながら、サイドウォール部材30を幅方向にカットすることができる。
1.サイドウォール部材の作製
(実施例1〜4、比較例1〜5)
実施例1〜4、および比較例4、5は、両端部とセンター部とで傾斜角度が異なる第1の実施の形態のカッターでカットされたサイドウォール部材(SW)を用いてタイヤを作製した例である。各例における両端部の傾斜角度αおよびセンター部の傾斜角度βを表1に示す。
(実施例1〜4、比較例1〜5)
実施例1〜4、および比較例4、5は、両端部とセンター部とで傾斜角度が異なる第1の実施の形態のカッターでカットされたサイドウォール部材(SW)を用いてタイヤを作製した例である。各例における両端部の傾斜角度αおよびセンター部の傾斜角度βを表1に示す。
比較例1〜3は、傾斜角度が一定の従来のカッターでカットされたサイドウォール部材(SW)を用いてタイヤを作製した例である。各例における傾斜角度を表1のαに示す。
2.タイヤの作製
タイヤは、有機繊維コードをゴム引きした1枚のプライをラジアルカーカスに使用し、ベルトを2枚のスチールコードゴム引き層で構成し、それぞれのコードがタイヤ赤道面に対して±22度の角度になるように配置した自動車用ラジアルタイヤであり、タイヤサイズは145/80R13である。リム幅を4.0インチとした。
タイヤは、有機繊維コードをゴム引きした1枚のプライをラジアルカーカスに使用し、ベルトを2枚のスチールコードゴム引き層で構成し、それぞれのコードがタイヤ赤道面に対して±22度の角度になるように配置した自動車用ラジアルタイヤであり、タイヤサイズは145/80R13である。リム幅を4.0インチとした。
3.評価
(1)評価方法
作製されたタイヤ(各50本)を内圧300kPaでインフレートさせ、そのときの外観(タイヤの凸)、即ちバルジの発生を、3段階で官能評価した。
(1)評価方法
作製されたタイヤ(各50本)を内圧300kPaでインフレートさせ、そのときの外観(タイヤの凸)、即ちバルジの発生を、3段階で官能評価した。
具体的には、「タイヤ表面のバルジを目視でも手で触っても発見できない場合」を評点3、「タイヤ表面のバルジを目視では発見できないが、手で触ると発見できる場合」を評点2、「タイヤ表面のバルジを目視でも手で触っても発見できる場合」を評点1とし、各例毎の平均評点を評価した。
併せて、サイドウォール部材(SW)のカット不良の有無につき、カット端面を目視観察してカット不良の有無を評価した。
(2)評価結果
評価結果をまとめて表1に示す。
評価結果をまとめて表1に示す。
表1に示すように、αが12〜45°、β/αが0.3〜0.9の範囲内にある実施例1〜4の場合には、バルジの発生が改善され、カット不良の発生もなかった。
これに対して、従来のカッターを用いた比較例1〜3の場合、比較例1、3ではカット不良は発生しなかったものの、大きなバルジの発生が認められた。そして、比較例2ではカット不良が生じてカット不可と評価された。
また、αは12〜45°の範囲内であるがβ/αが0.3よりも小さい比較例4の場合、カット不良が生じてカット不可と評価された。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
10、100 カッター刃
100C カッター
12、14 カッター刃の幅方向の端部
16 カッター刃の幅方向のセンター部
18、102 カッター刃の刃先
30 サイドウォール部材
32、34 サイドウォール部材の幅方向の端部
36 サイドウォール部材の幅方向のセンター部
38a、38b サイドウォール部材のカット端面
40、110 サイドウォール部材の巻き付け開始側端部
42、112 サイドウォール部材の巻き付け終了側端部
50 タイヤ
54 ビード部
55 ビードコア
56 カーカスプライ
57 ビードエイペックス
58 環状トレッドゴム部材
60 円筒ドラム
108 サイドウォール部材
α カッター刃の端部のカット角度
β カッター刃のセンター部のカット角度
D ジョイントオーバーラップ量
E サイドウォール部材のオーバーラップ部の端部のゲージ厚
F サイドウォール部材のオーバーラップ部のセンター部のゲージ厚
P カット方向を示す矢印
100C カッター
12、14 カッター刃の幅方向の端部
16 カッター刃の幅方向のセンター部
18、102 カッター刃の刃先
30 サイドウォール部材
32、34 サイドウォール部材の幅方向の端部
36 サイドウォール部材の幅方向のセンター部
38a、38b サイドウォール部材のカット端面
40、110 サイドウォール部材の巻き付け開始側端部
42、112 サイドウォール部材の巻き付け終了側端部
50 タイヤ
54 ビード部
55 ビードコア
56 カーカスプライ
57 ビードエイペックス
58 環状トレッドゴム部材
60 円筒ドラム
108 サイドウォール部材
α カッター刃の端部のカット角度
β カッター刃のセンター部のカット角度
D ジョイントオーバーラップ量
E サイドウォール部材のオーバーラップ部の端部のゲージ厚
F サイドウォール部材のオーバーラップ部のセンター部のゲージ厚
P カット方向を示す矢印
Claims (5)
- タイヤの製造においてサイドウォール部材の端部を所定の形状にカットするサイドウォール部材用カッターであって、
サイドウォール下面に対するカッター刃の傾斜角度が、前記カッター刃の両端部からセンター部に近づくに従って小さくなるように設定されており、
前記両端部の傾斜角度が、12〜45度に設定され、前記センター部の傾斜角度が、前記両端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさに設定されている
ことを特徴とするサイドウォール部材用カッター。 - 請求項1に記載のサイドウォール部材用カッターをサイドウォール部材の長手方向に対して前記の傾斜角度で傾斜させ、前記傾斜角度に沿って押し切ることを特徴とするサイドウォール部材のカット方法。
- カッター刃によりサイドウォール部材を幅方向に引き切って、前記サイドウォール部材のカット端面を形成するサイドウォール部材のカット方法であって、
前記カット端面が、前記サイドウォール部材のセンター部での前記サイドウォール下面に対する傾斜角度が、両端部での傾斜角度より小さくなり、かつ前記両端部から前記センター部に近づくに従って傾斜角度が小さく形成されるように、前記カッター刃の角度を調整しながら、前記カッター刃を前記サイドウォール部材の一方の側端部から他方の側端部へ移動させ、
前記サイドウォール部材の両端部の傾斜角度を12〜45度に調整すると共に、センター部の傾斜角度を前記両側端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさとなるように調整してカットする
ことを特徴とするサイドウォール部材のカット方法。 - 幅方向の断面形状が両端部からセンター部に近づくに従ってゲージ厚が大きくなるように形成され、長さ方向の両端部にサイドウォール下面に対して所定角度で傾斜したカット端面がそれぞれ形成されたタイヤの製造用のサイドウォ−ル部材であって、
前記センター部の傾斜角度が前記両端部の傾斜角度より小さくなり、かつ前記両端部から前記センター部に近づくに従って傾斜角度が小さくなるように前記カット端面が形成され、
前記カット端面の前記両端部の傾斜角度が、12〜45度に設定され、前記センター部の傾斜角度が、前記両端部の傾斜角度の0.3〜0.9倍の大きさに設定されていることを特徴とするサイドウォール部材。 - 請求項4に記載のサイドウォール部材のジョイント構造であって、
傾斜した両カット端面同士がオーバーラップして当接されていることを特徴とするサイドウォール部材のジョイント構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012024689A JP2013159083A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | サイドウォール部材用カッター、サイドウォール部材のカット方法、サイドウォール部材およびサイドウォール部材のジョイント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012024689A JP2013159083A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | サイドウォール部材用カッター、サイドウォール部材のカット方法、サイドウォール部材およびサイドウォール部材のジョイント構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013159083A true JP2013159083A (ja) | 2013-08-19 |
Family
ID=49171728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012024689A Pending JP2013159083A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | サイドウォール部材用カッター、サイドウォール部材のカット方法、サイドウォール部材およびサイドウォール部材のジョイント構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013159083A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015182232A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法 |
JP2016117253A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴム部材及びタイヤ |
JP2018009041A (ja) * | 2017-10-24 | 2018-01-18 | 株式会社東洋新薬 | 粉末状擬似増毛剤 |
-
2012
- 2012-02-08 JP JP2012024689A patent/JP2013159083A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015182232A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法 |
JP2016117253A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 東洋ゴム工業株式会社 | ゴム部材及びタイヤ |
JP2018009041A (ja) * | 2017-10-24 | 2018-01-18 | 株式会社東洋新薬 | 粉末状擬似増毛剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6285274B2 (ja) | バイアスタイヤ及びその製造方法 | |
JP4195332B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US9492980B2 (en) | Tire mold and tire | |
JP2006043908A (ja) | タイヤ製造方法 | |
JP2015145176A (ja) | ランフラットラジアルタイヤ | |
WO2014188938A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2013159083A (ja) | サイドウォール部材用カッター、サイドウォール部材のカット方法、サイドウォール部材およびサイドウォール部材のジョイント構造 | |
WO2014188699A1 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP2008285059A (ja) | 航空機用空気入りタイヤ | |
JP2013039695A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法 | |
JP2013193367A (ja) | 円筒状部材の成形方法、カーカスプライ素材、および空気入りタイヤ | |
JP5632233B2 (ja) | 自動二輪車用空気入りタイヤ | |
JP2004276763A (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2016076176A1 (ja) | 空気入りタイヤの製造方法および空気入りタイヤ | |
JP2012040780A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法、及び空気入りタイヤ | |
JP6587924B2 (ja) | タイヤ | |
JP2016002961A (ja) | タイヤ | |
JP2009143007A (ja) | タイヤ用ゴム部材の製造方法、及び空気入りタイヤ | |
JP5529563B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6126957B2 (ja) | 空気入りタイヤの製造方法 | |
JP6382095B2 (ja) | タイヤゴム部材間の接続構造及びタイヤ | |
JP2010215017A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2009178909A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法 | |
JP2009018553A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ | |
JP2016107763A (ja) | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |