JP2017205882A - 測温体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加熱シリンダに安価に取り付けることができる測温体を提供する。【解決手段】測温体(5)をバンドヒータ(6)に断熱材(7)を介在させて予め一体化しておく。一体化するにあたっては、測温体(5)の加熱シリンダ(1)の外周面(2)に接する測温部は露出するようにする。これにより、バンドヒータ(6)を加熱シリンダ(1)に取り付けると、測温体(5)も加熱シリンダ(1)の外周面(2)に同時に取り付けられる。【選択図】図1
Description
本発明は、温度センサすなわち測温体に関するもので、より詳しくは、断熱材と共に使用される測温体に関するもので、限定するものではないが、特に加熱シリンダとスクリュとからなる成形機に適用して好適な測温体に関するものである。
測温体は、乾燥、造粒、化学反応、発酵等の熱を伴うあらゆる産業分野で利用されている。例えば、特開2000−197873号公報にも示されているように、食品加工工場等から出る有機廃棄物を分解する分野においては、処理容器内の廃棄有機物に分解促進剤を添加して混合攪拌しながら分解処理されている。このとき、処理温度をヒーターからなる温調装置により適温に維持されている。また、特開2005−193185号公報には、処理容器を被処理物の供給側から処理済み製品の排出側に向かって、仕切堰板により、混合ゾーンと混練造核ゾーンと造粒・乾燥ゾーンとに仕切り、これらのゾーンで攪拌羽根を駆動して被処理物を連続的に混合・攪拌・造粒・乾燥するとき、所定のゾーンは容器の外部から、他のゾーンは内部から加熱する造粒乾燥装置が示されている。
このような加熱を伴う処理においては、処理容器内の被処理物の温度を直接測定することも行われているが、直接測定できないときは処理容器の外側壁の温度を間接的に測定して発熱温度の制御が行われている。このような例が特許文献1、2等に示されている。
特許文献1には、図2の(ア)に示されているように従来周知の形態をした射出成形機の一部が示されている。すなわち、軸方向に所定長さの加熱シリンダ30と、この加熱シリンダ内で回転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリュ40とからなる射出成形機が示されている。スクリュ40は、供給ゾーン、圧縮ゾーンおよび計量ゾーンからなっている。加熱シリンダ30の外周部には、上記各ゾーンに対応して個々に発熱温度が制御される複数個の加熱ヒータ31、31、…が設けられている。また、これらの加熱ヒータ31、31、…に関連して複数個の温度センサ32、32、…が設けられている。これらの温度センサ32、32、…は、加熱シリンダ30の内部の溶融樹脂Jの温度を間接的に計測するもので、加熱シリンダ30の壁に所定深さに空けられた、それぞれの穴に装着されている。なお、特許文献2に示されている温度センサも加熱シリンダに同様に加工された穴に装着されるようになっている。
このような射出成形機においてスクリュ40を回転駆動すると共に、樹脂材料を加熱シリンダ30の一方の端部から供給すると、樹脂材料はスクリュ40により順次前方に送られる過程でスクリュ40を回転駆動するときに生じる摩擦熱、剪断熱、加熱ヒータ31、31、…から加えられる熱等により可塑化され、加熱シリンダ30の他端部すなわち計量室に蓄えられる。所定量計量されたら、スクリュ40を軸方向に駆動して金型のキャビテイに射出充填し、冷却固化を待って金型を開くと樹脂成形品が得られる。
上記のように、樹脂材料を可塑化するとき、複数個の加熱ヒータ31、31、…は複数個の温度センサ32、32、…により個々に制御されているので、加熱シリンダ30の軸方向の温度分布は所定の範囲に保たれる。
以上のように、特許文献1、2等により提案されている従来の成形機も、複数個の加熱ヒータ31、31、…は、複数個の温度センサ32、32、…により、その発熱温度が個々に制御されるので、供給される樹脂材料のブリッジ、溶融された樹脂の焼け等の問題はないといえる。しかしながら、改良すべき問題点は認められる。例えば、温度センサ32、32、…は、加熱シリンダ30の内部にある溶融樹脂Jの温度をできるだけ正確に測定しようと、加熱シリンダ30内壁に達するような深く加工された穴に装着されているが、このような深い位置に装着されている温度センサ32、32、…でも、図2の(イ)において矢印で示されているように、加熱ヒータ31、31、…からの熱も伝達される。加熱シリンダ30は熱の良導体の金属製であるからである。結局、加熱ヒータ31、31、…は、温度センサ32、32、…で計測される測定値に基づいて予測される溶融樹脂Jの温度により制御されている。このように、予測値に基づいて制御されているにも拘わらず、格別に加工された穴に装着するようになっているので、コストアップになっている。決め細かな温度制御をしようとすると、温度センサ32、32、…の数も増え、コストはさらにアップする。射出材料あるいは成形条件が変わり、加熱温度を変更するときは、センサの位置も変えなければならないが、このようなときは穴空け作業が別途必要となる。温度センサの位置を変更して行う可塑化テストあるいは成形テストは簡単ではない。もっとも、特許文献1に示されている加熱シリンダには複数個の装着穴が加工されているので、選択的に装着してセンサの位置を変更できるが、予備的な不要な穴を多く空けることになる。上記のような問題は、一般的な処理容器内の被処理物の温度を外部から間接的に計測する温度センサについてもいえる。
したがって、本発明は、内部の被処理物を熱的に処理する処理容器の外部へ安価に取り付けることができる温度センサすなわち測温体を提供することを目的としている。
したがって、本発明は、内部の被処理物を熱的に処理する処理容器の外部へ安価に取り付けることができる温度センサすなわち測温体を提供することを目的としている。
内側の被処理物を外側から間接的に加熱する、あるいは熱的処理をする処理容器は、一般に金属製である。金属は、熱の良導体である。したがって、熱の良導体である処理容器への測温体の取り付け位置は、加熱ヒータの熱の影響を最小に抑えることができるようにすると、格別に制限されない。
本発明は、上記事実を適用して発明の目的を達成しようとするものである。すなわち、請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、金属製の壁体の一方側の被処理物が、他方側に設けられているヒータにより加温されるようになっている前記被処理物の温度を間接的に計測する測温体であって、前記測温体は、取り付け時に前記壁体の他方側の表面に接する第1の部分と、前記ヒータ側に位置する第2の部分とを有し、前記第2の部分と前記ヒータとの間には断熱材が介在されているように構成される。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の測温体において、前記測温体と前記ヒータは、前記断熱材が介在されて前記測温体の第1の部分は露出するようにして、予め一体化されている。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の測温体において、前記壁体が射出成形機の加熱シリンダで、前記ヒータがバンドヒータであるように構成される。
以上のように、本発明によると、測温体は、取り付け時に壁体の表面に接する第1の部分を有するので、この第1の部分を壁体に接するように取り付けるだけで、従来のように穴加工などをすることなく、安価で簡単に取り付けることができる。安価で簡単に取り付けることができるので、取り付ける測温体の数を増減することも、取り付け位置を変更することも容易である。このような利点があるにも拘わらず、本発明によると、ヒータと、ヒータ側に位置する第2の部分との間には断熱材が介在されているので、熱的影響は最小限に抑えられている。他の発明によると、測温体とヒータは、断熱材が介在されて測温体の第1の部分が露出するようにして、予め一体化されているので、ヒータを壁体に取り付けると測温体も同時に取り付けられる効果がさらに得られる。
以下、本発明を射出成形機で実施した形態を説明する。射出成形機は、従来周知のように、射出ユニットと型締ユニットから構成されている。射出ユニットは、加熱シリンダ、該シリンダの先端部に取り付けられている射出ノズル、加熱シリンダ内に回転方向と軸方向とに駆動可能に設けられているスクリュ等から構成されている。一方、型締ユニットはキャビティが形成されている金型、これらの金型を型締めする型締装置等からなっている。本発明の実施の形態に係る射出成形機も、概略は上記周知の成形機のように構成されているので、図1には射出ユニットの要部、すなわち加熱シリンダ1とスクリュ10の一部のみが示されている。加熱シリンダ1は、周知のように金属製で、軸方向に所定長さを有する。そしてその内部にはスクリュ10が挿入されるボア3が軸方向に形成され、外周部には複数個のバンドヒータ6、6、…が所定の間隔をおいて取り付けられている。
本実施の形態によると、加熱シリンダ1の外周面2には複数個の測温体5、5、…がバンドヒータ6、6、…で覆われるようにして設けられている。さらに詳しく説明すると、測温体5、5、…は、その測温部が加熱シリンダ1の外周面2に密接するように配置され、そして接していない部分は断熱材7、7、…で覆われ、この断熱材7、7、…がバンドヒータ6、6、…の内周部に形成されている凹部に嵌まるようにして取り付けられている。本実施の形態によると、測温体5、5、…の、加熱シリンダ1の外周面2に接していない部分、すなわち測温部以外は断熱材7、7、…で覆われているので、バンドヒータ6、6、…の熱は測温体5、5、…に直接的には伝わらない。測温体5、5、…には、溶融樹脂の熱と同様に間接的に伝わることになる。このような熱の流れが、図1において点線の矢印で示されている。個々のバンドヒータ6、6、…は、測温体5、5、…で計測される温度から推測される溶融樹脂Jの温度に基づいて制御されることになる。
スクリュ10は、従来周知のスクリュと同様に、後端部の射出材料の供給側から、先端部のノズル側に向かって供給ゾーン11、圧縮ゾーン12、計量ゾーン13となっている。スクリュ10は、軸方向に移動するが、上記の複数個のバンドヒータ6、6、…および測温体5、5、…は、前記各ゾーン11〜13に一応対応して設けられている。
上記実施の形態では、測温体5、5、…、断熱材7、7、…およびバンドヒータ6、6、…は、この順序で加熱シリンダ1の外周面2に取り付けられる旨説明されているが、予めバンドヒータ6、6、…に断熱材7、7、…を介して測温体5、5、…を組み込んで一体化しておくこともできる。そうすると、バンドヒータ6、6、…を加熱シリンダ1に取り付けると、測温体5、5、…も同時に取り付けれることになる。
次に、上記実施の形態の作用を説明する。スクリュ10を回転駆動すると共に、樹脂材料を加熱シリンダ1の一方の端部から供給すると、樹脂材料はスクリュ10により供給ゾーン11、圧縮ゾーン12、計量ゾーン13と順次前方に送られる過程でスクリュ10を回転駆動するときに生じる摩擦熱、剪断熱、バンドヒータ6、6、…から加えられる熱等により可塑化され、加熱シリンダ1の他端部すなわち計量室に蓄えられる。計量するとき、スクリュ10は計量室に蓄えられる溶融樹脂の圧力により後退する。あるいは、強制的にサックバックされる。所定量計量されたら、スクリュ10を軸方向に駆動して樹脂材料を型締めされた金型のキャビテイに射出充填する。冷却固化を待って金型を開くと樹脂成形品が得られる。
上記のように、樹脂材料を可塑化するとき、スクリュ10は軸方向に移動するので、スクリュ10の供給ゾーン11、圧縮ゾーン12、計量ゾーン13も変位することになるが、複数個のバンドヒータ6、6、…は、複数個の測温体5、5、…により計測される計測値から予測される温度により、個々に制御されているので、加熱シリンダ1の軸方向の温度分布は所定の範囲に保たれ、供給ゾーン11から計量ゾーン13における、粒状樹脂のブリッジ、粒状樹脂の早期溶融、溶融樹脂の焼け、溶融樹脂の変色等の問題はなく、また流動性も保たれ、過不足なく充填される。
本発明は、上記実施の形態に拘わらず色々な形で実施できることは明らかである。例えば、製茶工程で見られるように製茶釜を外部から加熱するとき、混合容器を外部から加熱しながら、内部の汚泥を攪拌し造粒・乾燥するとき、有機廃棄物を微生物による分解を促進するために加熱するとき、その他化学反応、発酵の技術分野においても同様に実施できる。
1 加熱シリンダ 2 加熱シリンダの外周面
3 加熱シリンダのボア 5 測温体
6 バンドヒータ 7 断熱材
10 スクリュ J 溶融樹脂
3 加熱シリンダのボア 5 測温体
6 バンドヒータ 7 断熱材
10 スクリュ J 溶融樹脂
Claims (3)
- 金属製の壁体の一方側の被処理物が、他方側に設けられているヒータにより加温されるようになっている前記被処理物の温度を間接的に計測する測温体であって、
前記測温体は、取り付け時に前記壁体の他方側の表面に接する第1の部分と、前記ヒータ側に位置する第2の部分とを有し、前記第2の部分と前記ヒータとの間には断熱材が介在されていることを特徴とする、測温体。 - 請求項1に記載の測温体において、前記測温体と前記ヒータは、前記断熱材が介在されて前記測温体の第1の部分は露出するようにして、予め一体化されていることを特徴とする、測温体。
- 請求項1または2に記載の測温体において、前記壁体が射出成形機の加熱シリンダで、前記ヒータがバンドヒータである、測温体。
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Citations (4)
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JPH0788894A (ja) * | 1993-09-22 | 1995-04-04 | Fanuc Ltd | 射出成形機用ノズル |
JP2010030241A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Omron Corp | 温度センサの取付け構造 |
JP2013067103A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機 |
JP2014069415A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機 |
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