JP2017205876A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力化しつつ、ユーザの利便性が低下するのを抑制した画像形成装置を提供すること。
【解決手段】判断処理においてCPU12はステップS31で装着を検知した外部メモリ32に、常設メモリ31に記憶されている画像データの印刷を指示する内容がアプリデータに含まれていないと判断すると、常設メモリ31の使用可能性が低いと判断し、常設メモリ31の電気的な接続を遮断する(S13)。ステップS13において、CPU12は常設メモリへの給電を遮断するため、MFP1を省電力とすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
特許文献1には、USBメモリなどの記憶媒体(着脱式記憶装置)を着脱可能な情報処理装置において、ログイン後に情報処理装置に装着された記憶媒体であって、当該記憶媒体を用いたジョブの実行履歴があるにもかかわらず、ログアウト後も情報処理装置に装着されたままの記憶媒体に対して、電気的に非接続状態にする情報処理装置が記載されている。
特開2009−290549号公報
ところで、画像形成装置に接続される記憶媒体には、個人所有の記憶媒体の他に、画像形成装置が備える記憶部の予備として常設され、複数のユーザにより印刷に使用される記憶媒体がある。以後、このような記憶媒体を、「印刷用予備メモリ」とも呼ぶことがある。
印刷用予備メモリは、個人認証処理前から画像形成装置に接続されていることも多く、特許文献1を画像形成装置に適用した場合、非接続状態とされないことになる。このため、画像形成装置は、ログアウト後も印刷用予備メモリとの電気的な接続を維持するために、電力が消費され、画像形成装置の省電力化が不十分となるおそれがあった。とはいえ、ユーザが印刷用予備メモリを使用したい際に、印刷用予備メモリとの電気的な接続が遮断されていては、ユーザの利便性が低くなるおそれがある。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、省電力化しつつ、ユーザの利便性が低下するのを抑制した画像形成装置を提供することを目的とする。
(1)本願に係る画像形成装置は、画像形成部と、記憶部と、画像形成部および記憶部を収納する筐体と、筐体の外周壁に設けられる装着部と、制御部と、を備え、制御部は、画像データを記憶部に記憶する第1記憶処理と、画像形成部を制御して、画像データに基づく画像をシートに形成させる画像形成処理と、記憶部の空き容量が所定値以上であるか否かを判断する第1判断処理と、第1記憶媒体が装着部に装着されているか否かを判断する第2判断処理と、を実行し、第1判断処理において空き容量が所定値未満であると判断し、かつ、第2判断処理において第1記憶媒体が装着部に装着されていると判断することに応じて、画像データを第1記憶媒体に記憶する第2記憶処理を実行し、第1判断処理において空き容量が所定値以上であると判断し、かつ、第2判断処理において第1記憶媒体が装着部に装着されていると判断することに応じて、第1記憶媒体の使用可能性の高低を判断する第3判断処理を実行し、第3判断処理において使用可能性が低いと判断することに応じて第1記憶媒体との電気的な接続を遮断する遮断処理を実行し、第3判断処理において使用可能性が高いと判断することに応じて第1記憶媒体との電気的な接続を維持する維持処理を実行することを特徴とする。
使用可能性が低いと判断することに応じて、画像処理装置は遮断処理を行い、省電力とすることができる。使用可能性が高いと判断することに応じて、画像処理装置は第1記憶媒体との電気的接続を維持するため、ユーザが使用したい第1記憶媒体との電気的接続は維持され、利便性が維持される。
(2)また、制御部は、第2記憶処理において、FAX受信データ、およびセキュア印刷データのうち少なくともいずれか一方の画像データを第1記憶媒体に記憶することを特徴とする。FAX受信データ、セキュア印刷データは、画像形成されるまで第1記憶媒体に記憶されている場合が多い。このため、FAX受信データ、セキュア印刷データに関する第3判断処理を実行することで、実際の第1記憶媒体の使用状況を反映することができる。
(3)また、装着部を複数備え、制御部は、第3判断処理において、第1記憶媒体に記憶されている画像データを使用した画像形成処理の実行を指示するプログラムが記憶されている第2記憶媒体が、装着部に装着されていないと判断することで使用可能性が低いと判断し、当該第2記憶媒体が装着部に装着されていると判断することで使用可能性が高いと判断することを特徴とする。プログラムが記憶されている第2記憶媒体が接続されていない場合、使用可能性が低いと判断することができる。
(4)また、制御部は、第3判断処理において、ログイン状態にある当該画像形成装置において画像形成処理を実行可能な画像データが第1記憶媒体に記憶されていないと判断することで使用可能性が低いと判断し、当該画像データが第1記憶媒体に記憶されていると判断することで使用可能性が高いと判断することを特徴とする。ここで、実行可能な画像データとしては、ログインしているユーザに関わる画像データとすると良い。実行可能な画像データが第1記憶媒体に記憶されていない場合、使用可能性が低いと判断することができる。
(5)また、制御部は、使用可能性が高いと判断することに応じて、記憶部に記憶されている画像データに係る画像形成処理を、第1記憶媒体に記憶されている画像データに係る画像形成処理よりも優先して実行することを特徴とする。画像形成装置は、記憶部および第1記憶媒体に記憶されている画像データを画像形成処理が終了することに応じて、消去するものとすると良い。使用可能性が高いと判断する場合とは、画像データが、記憶部と第1記憶媒体の両方に記憶されている場合である。この場合、記憶部に記憶されている画像データの画像形成処理を優先することにより、記憶部の空き容量を早期に増やすことができ、後の画像データの記憶先を記憶部とすることができ、第1記憶媒体の使用を抑制し、省電力とすることができる。
(6)また、制御部は、使用可能性が高いと判断することに応じて、第1記憶媒体に記憶されている画像データに係る画像形成処理を、記憶部に記憶されている画像データに係る画像形成処理よりも優先して実行することを特徴とする。画像形成装置は、記憶部および第1記憶媒体に記憶されている画像データを画像形成処理が終了することに応じて、消去するものとすると良い。第1記憶媒体に記憶されている画像データの画像形成処理を優先することにより、第1記憶媒体に記憶されている画像データを早期に消去することができ、第1記憶媒体の使用可能性を低くすることができ、早期に省電力とすることができる。
(7)また、制御部は、第3判断処理において、当該画像形成装置がログアウト状態にあると判断することで使用可能性が低いと判断し、当該画像形成装置がログイン状態にあると判断することで使用可能性が高いと判断することを特徴とする。ログアウト状態にある場合、使用可能性が低いと判断することができる。
(8)また、制御部は、第3判断処理において、画像形成処理において使用する資源が所定量未満であると判断することで使用可能性が低いと判断し、資源が所定量以上であると判断することで使用可能性が高いと判断することを特徴とする。
画像形成装置は、資源が不足している場合には、FAX受信データを確実に画像形成できないおそれがあるため、FAX受信データの画像形成処理を実行しないものとすると良い。資源が不足している場合には、FAX受信データの画像形成は行われず、使用可能性が低いと判断することができる。
(9)また、制御部は、第2記憶処理を実行中であるか否かを判断する第4判断処理を実行し、第4判断処理において第2記憶処理を実行中でないと判断することに応じて、遮断処理を実行することを特徴とする。これにより、第2記憶処理を確実に実行することができる。
(10)また、制御部は、第1判断処理において所定値以上でないと判断し、かつ、第2判断処理において第1記憶媒体が装着部に装着されていないと判断することに応じて、記憶部の空き容量が少ないことを警告する警告処理を実行することを特徴とする。これにより、ユーザは、記憶部の空き容量が少なく、画像形成処理が実行できないおそれがあることを認識することができる。
本願に係る画像形成装置によれば、省電力化しつつ、ユーザの利便性が低下するのを抑制した画像形成装置を提供することができる。
MFPの斜視図である。 MFPの電気的構成を示すブロック図である。 遮断処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る判断処理の処理内容を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る印刷処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る判断処理の処理内容を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る判断処理の処理内容を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
<MFPの構成>
第1実施形態に係るMFP(Multi FunctionPeripheral)1は、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能、FAX機能を備える複合機である。図1に示す様に、MFP1は、筐体10、USBインタフェース19、ユーザインタフェース20、給紙トレイ41、排紙トレイ42、および上カバー43などを備える。以下の説明において、方向は、MFP1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。即ち、図1で手前を「前」、奥を「後」とし、上側を「上」、下側を「下」とし、左側を「左」、右側を「右」とする。略箱状の筐体10は、内部に、後述するCPU12、NVRAM15、画像形成部16などを収納する。筐体10の上面前側にユーザインタフェース20が設置されている。ユーザインタフェース20は、タッチパネル21、およびテンキー22などの操作ボタンを有する。筐体10の前面にUSBインタフェース19が設置されている。USBインタフェース19は2つのUSB規格のレセプタクル191,191を備える。筐体10の下側に、シートを収容する給紙トレイ41が設置されている。ユーザは、給紙トレイ41を前方に引出し、給紙トレイ41にシートを入れる。給紙トレイ41の上には、画像を形成されたシートを支持する排紙トレイ42が設置されている。上カバー43は、後方に不図示の回動軸を有し、上方に回動することができる。上カバー43の下には原稿台が設置されている。ユーザは、画像読取部17(図2参照)に原稿をスキャンさせる際、上カバー43を回動させ、露出する原稿台に原稿を載置する。尚、MFP1は、不図示の電源コードを介して商用電源から給電されて動作する。
次に、図2を用いて、MFP1の電気的構成について説明する。MFP1は、電源25および、バス11で接続されているCPU12、RAM13、ROM14、NVRAM(不揮発性メモリ)15、画像形成部16、画像読取部17、FAX通信部18、USBインタフェース19、ユーザインタフェース20、ネットワークインタフェース24、インクセンサ51、およびシートセンサ52などを備えている。ROM14は、各種プログラムを記憶している。CPU12は、ROM14から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM13に記憶させながら、バス11で接続されている各部の制御を行う。NVRAM15は、認証情報151、制限情報152、および画像データを記憶する。認証情報151は、ユーザ認証を行う際に使用する、「ユーザ名」および「パスワード」が1組として構成されている情報である。制限情報152は、MFP1が有する機能の使用可否がユーザ毎に記載されている情報である。尚、以下の説明において、NVRAM15を本体メモリと記載する場合がある。
画像形成部16は、CPU12の命令に従って、インクジェット方式によりシートに画像を形成する。尚、以下の説明において、シートに画像を形成することを「印刷する」と記載する場合がある。画像形成部16は、ヘッド161およびインクカートリッジ162を有する。インクカートリッジ162はインクを収容する。ヘッド161は、インクカートリッジ162から供給されるインクをシートに吐出する。画像読取部17は、不図示の原稿台およびCIS(Contact Image Sensor)を備える。画像読取部17は、原稿台に載置された原稿に対してCISを移動させ、原稿を読み取り、画像データを生成する。
FAX通信部18は、接続している不図示の電話回線を介して、他のFAX通信機器との間でFAXデータの送受を行う。USBインタフェース19は、レセプタクル191(図1)に接続されたUSBメモリに対して、USB規格に沿ったデータの読み出しおよび書き込みを行う。尚、第1実施形態では、USBインタフェース19には、USBメモリである常設メモリ31および外部メモリ32が装着されるものとする。ここで、常設メモリ31とは、印刷用予備メモリのことであり、NVRAM15の空き容量が所定値未満である場合に画像データの記憶先として指定される。常設メモリ31は、予め「印刷用予備メモリであることを示す識別子」を記憶している。外部メモリ32は、ユーザが個人で所有するメモリである。外部メモリ32は、予めユーザの「ユーザ名」および「パスワード」を記憶している。CPU12は、レセプタクル191にUSBメモリが装着されたことを検知すると、USBメモリに記憶されている情報を解析する。USBメモリに「予備のメモリであることを示す識別子」が記憶されている場合、常設メモリ31であると判断する。USBメモリに「ユーザ名」および「パスワード」が記憶されている場合、外部メモリ32であると判断する。
ユーザインタフェース20は、CPU12の命令に従って、例えば各種の設定画面や装置の動作状態等をタッチパネル21(図1)に表示する。また、ユーザインタフェース20はタッチパネル21、テンキー22(図1)などで受け付けた操作を信号としてCPU12へ送信する。ネットワークインタフェース24は、不図示のアンテナを備え、無線LAN通信を行う。尚、第1実施形態では、ネットワークインタフェース24が接続するLANにはユーザが操作するPC61が接続されているものとする。
インクセンサ51は、例えば光透過型センサであり、インクカートリッジ162に収容されているインクの残量に応じた信号をCPU12へ出力する。シートセンサ52は、給紙トレイ41に収容されているシートの枚数に応じた信号をCPU12へ出力する。
電源25は、商用電源から直流電源を生成し、不図示の電源線にてMFP1が備える各部へ電力を供給する。
USBメモリが電源25から電力を供給されて動作するバスパワータイプである場合、CPU12は、レセプタクル191にUSBメモリが装着されたとき、USBメモリがレセプタクル191に装着されたことを検知するとともに、レセプタクル191を介してUSBメモリへ電力を供給する。一方、USBメモリが内蔵している電源で動作するセルフパワータイプである場合、CPU12は、レセプタクル191にUSBメモリが装着され、且つUSBメモリに内蔵されている電源がオンとなっているとき、USBメモリがレセプタクル191に装着されたことを検知する。尚、以下の説明において、「CPU12が、USBメモリがレセプタクル191に装着されたことを検知する」ことと、「CPU12が、USBメモリがレセプタクル191に装着されていると判断する」こととは、同義である。
<MFPの機能>
MFP1が備える印刷機能とは、例えば、PC61からネットワークインタフェース24を介して受信した画像データや、USBインタフェース19を介してUSBメモリから読み出した画像データや、FAX通信部18を介して受信した画像データを画像形成部16により印刷する機能である。コピー機能とは、画像読取部17が生成した画像データを画像形成部16により印刷する機能である。スキャン機能とは、画像読取部17が生成した画像データを出力する機能であり、ネットワークインタフェース24を介して画像データを出力してPC61へ送信したり、USBインタフェース19を介して画像データを出力して外部メモリ32に記憶させたりする。FAX機能は、FAX受信機能とFAX送信機能とを有する。FAX受信機能とは、FAX通信部18を介して受信した画像データであるFAX受信データを、例えば、画像形成部16により印刷したり、NVRAM15もしくは常設メモリ31に記憶させたりする機能である。FAX送信機能とは、画像読取部17が生成した画像データや、PC61からネットワークインタフェース24を介して受信した画像データを、FAX通信部18を介して他のFAX通信機器へ送信する機能である。尚、FAX受信機能には、FAX通信部18を介して画像データを受信し、FAX受信データを印刷する処理を一貫して実行するFAX受信印刷機能と、FAX通信部18を介して画像データを受信し、FAX受信データをNVRAM15もしくは常設メモリ31に記憶させる処理を一貫して実行するFAX受信蓄積機能とが含まれる。FAX受信データを印刷するためのシートおよびインクのうち少なくともいずれか一方の資源が不足している場合、FAX受信蓄積機能が実行される。また、ユーザインタフェース20を介してFAX受信蓄積機能を有効にする指示を受け付けた場合にも、FAX受信蓄積機能が実行される。ユーザインタフェース20を介して、FAX受信データを印刷する指示を受け付けると、NVRAM15もしくは常設メモリ31に記憶されているFAX受信データが印刷される。ただし、シートおよびインクのうち少なくともいずれか一方の資源が不足しているとき、FAX受信データの印刷を指示する操作を受け付けても、印刷されない。
各機能において、CPU12は以下の処理を実行する。CPU12は、画像形成部16を制御して、画像データをシートに形成させる画像形成処理を実行する。CPU12は、画像読取部17を制御して、原稿を読み取り画像データを生成する画像読取処理を実行する。CPU12は、FAX通信部18を制御して、画像データを送信するFAX送信処理を実行する。CPU12は、FAX通信部18を制御して、画像データを受信するFAX受信処理を実行する。CPU12は、NVRAM15の空き容量が所定値以上であると判断した場合、画像データをNVRAM15に記憶させる第1記憶処理を実行する。NVRAM15の空き容量が所定値未満であると判断し、かつ、常設メモリ31がレセプタクル191に装着されていると判断する場合に、画像データを常設メモリ31に記憶させる第2記憶処理を実行する。
また、MFP1は、ユーザ認証機能を有する。MFP1にログインしたいユーザは、タッチパネル21にて、「ユーザ名」および「パスワード」を入力する。ここで、「ログインする」とは、入力された「ユーザ名」および「パスワード」と一致する情報が認証情報151にあるかMFP1に確認させ、MFP1を操作するユーザ自身をMFP1に特定させることである。MFP1にログインしているユーザは、後述するように、制限情報152で「実行可」と設定されている機能をMFP1に実行させることができるようになる。タッチパネル21から入力された「ユーザ名」および「パスワード」と一致する認証情報151をMFP1が特定し、特定した認証情報151に対応して制限情報152において「実行可」と設定されている機能の実行をMFP1が許可している状態を、「MFP1がログイン状態にある」という。CPU12は、「ユーザ名」および「パスワード」が入力されるとログイン処理を開始する。ログイン処理とは、入力された「ユーザ名」および「パスワード」と一致する情報が認証情報151にあるか否かを判断し、認証情報151にある場合、ログイン状態に移行する処理である。尚、MFP1がユーザ認証を行う際に用いる「ユーザ名」および「パスワード」を受け付ける方法は、タッチパネル21への入力に限らない。例えば、CPU12は、レセプタクル191にUSBメモリが装着されたことを検知すると、USBメモリの情報を解析する。解析の結果、USBメモリに「ユーザ名」および「パスワード」が記憶されていることが判明した場合、CPU12は、記憶されている「ユーザ名」および「パスワード」を用いてユーザ認証を行ってもよい。尚、ユーザにより、例えばユーザインタフェース20にてログアウトが指示された場合、あるいは、ログイン処理を実行してからMFP1が使用されない状態が所定時間経過した場合、CPU12は、ログイン状態にあるMFP1をログアウト状態にするログアウト処理を実行する。ここで、「MFP1をログアウト状態にする」とは、MFP1のログイン状態を解除することである。すなわちログアウト処理とは、「実行可」と設定されている機能を特定するために使用していた、ログイン時にタッチパネル21から入力された「ユーザ名」および「パスワード」を無効とする処理である。
また、MFP1は、ユーザに応じて機能を制限するセキュリティ機能を有する。MFP1は、ユーザ認証に成功しないまま各機能の実行を指示するユーザを「一般ユーザ」とし、ユーザ認証に成功したユーザを「特定ユーザ」として、両者を区別する。制限情報152には、「一般ユーザ」に対して、各機能について、「実行可」もしくは「実行不可」の何れかの値が設定されている。一方、「特定ユーザ」に対しては、さらに個人を特定する「ユーザ名」に対して、各機能について、「実行可」もしくは「実行不可」の何れかの値が設定されている。例えば、「ユーザA」、「ユーザB」の各々に対して、各機能について、「実行可」もしくは「実行不可」の何れかの値が設定される。CPU12は、「一般ユーザ」による各機能の実行の指示に対して、「一般ユーザ」に対応付けて「実行可」の値が制限情報152に設定されている機能のみを実行する。また、ユーザ認証に成功した「特定ユーザ」による各機能の実行の指示に対して、「特定ユーザ」の各「ユーザ名」に対応付けて「実行可」の値が制限情報152に設定されている機能のみを実行する。ここでは、「一般ユーザ」は、後述するセキュア印刷機能およびNVRAM15もしくは常設メモリ31に記憶されているFAX受信データの印刷が「実行不可」とされており、制限情報152に「ユーザ名」が記載されている「特定ユーザ」のうち、「ユーザA」は、全ての機能が「実行可」とされており、「ユーザA」以外の「特定ユーザ」は、NVRAM15もしくは常設メモリ31に記憶されているFAX受信データの印刷が「実行不可」とされているものとする。
また、MFP1は、印刷機能として、セキュア印刷機能を備える。セキュア印刷機能とは、MFP1がネットワークインタフェース24を介してPC61から画像データをパスワード付きで受信し、画像データに設定されているパスワードと同じパスワードがユーザインタフェース20やUSBインタフェース19を介して入力された場合に印刷する機能である。ユーザはPC61を使用して、起動しているアプリケーションで画像データの印刷を指示する際に、パスワードを設定する。MFP1は、パスワード付きの画像データであるセキュア印刷データを受信すると、セキュア印刷データをNVRAM15もしくは常設メモリ31に記憶する。ユーザは例えば、ユーザインタフェース20でパスワードを入力する。MFP1は、入力されたパスワードとセキュア印刷データに付加されているパスワードが一致した場合、セキュア印刷データを印刷する。
また、MFP1は印刷機能などの機能の設定などが記述されているスクリプトに従って処理を実行する機能を有する。スクリプトは、XML(Extensible Markup Language)により記述されているプログラムであり、例えば、ユーザ情報、各機能の設定情報などの情報が記載されている。例えば、「ユーザA」が使用するスクリプトには、「ユーザA」のユーザ情報である、「ユーザ名」および「パスワード」、印刷機能の設定が記述されている。印刷機能の設定には、実行する印刷機能の種類、シートサイズ、倍率などの項目がある。実行する印刷機能の種類としては、例えば、NVRAM15や常設メモリ31に記憶されているセキュア印刷データを印刷するセキュア印刷機能、外部メモリ32に記憶されている画像データを印刷するダイレクト印刷機能などが指定される。
スクリプトは、例えば、MFP1の管理者が作成し、ユーザに配布する。ユーザは、配布されたスクリプトを自身の所有する外部メモリ32に保存する。スクリプトを使用してMFP1の機能を実行したいユーザは、MFP1のUSBインタフェース19にスクリプトが記憶されている外部メモリ32を装着する。例えば、「ユーザA」が、上記で例示した情報が記述されているスクリプトを記憶している外部メモリ32をUSBインタフェース19に装着する。CPU12は、USBインタフェース19を介して、外部メモリ32の情報を読み出す。スクリプトに記述されている、「ユーザ名」および「パスワード」が認証情報151と一致した場合、ユーザ認証に成功したものとする。次に、スクリプトに基づいて、機能の実行を受け付けるボタンをタッチパネル21に表示する。例では、印刷機能が記載されているので、CPU12は、「印刷」ボタンボタンをタッチパネル21に表示させる。「ユーザA」が「印刷」ボタンをタッチすると、スクリプトの印刷機能の項目に記述されている設定に従って、印刷を実行する。例えば、実行する印刷機能の種類がセキュア印刷機能であり、シートサイズがA4サイズであり、倍率が100%であれば、NVRAM15や常設メモリ31に記憶されている「ユーザA」のセキュア印刷データを、A4サイズのシートを給紙して倍率100%で印刷する。
<遮断処理の概要>
常設メモリ31と電気的な接続をしていると、常設メモリ31で電力が消費されるため、MFP1の省電力化が不十分となるおそれがある。そこで、後述する遮断処理では、CPU12は常設メモリ31を使用する可能性が低い場合には、常設メモリ31との電気的な接続を遮断する。ここで、電気的な接続とは、USBインタフェース19を介して、MFP1と常設メモリ31との間で信号や画像データの通信を行える状態である。また、電気的な接続を遮断するとは、電源25からUSBインタフェース19を介した常設メモリ31への電力の供給を遮断することである。上記したように、常設メモリ31は、セキュア印刷データやFAX受信データを記憶したり、記憶しているセキュア印刷データやFAX受信データを読み出したりする際に使用される。このうち、画像データを記憶するために常設メモリ31が使用されるのは、NVRAM15の空き容量が所定値未満の場合である。したがって、NVRAM15の空き容量が所定値未満の場合には、NVRAM15の空き容量が所定値以上の場合に比べて、常設メモリ31の使用可能性が高い。一方、NVRAM15の空き容量が所定値以上の場合には、画像データを記憶するために常設メモリ31が使用される可能性はないが、記憶している画像データを読み出すために常設メモリ31が使用される可能性はある。しかしながら、記憶している画像データを読み出すために常設メモリ31が使用されるタイミングは、NVRAM15の空き容量によらないため、一律に常設メモリ31の使用可能性の高低が決まるわけではない。そこで、後述する常設メモリ31の使用可能性の高低を判断する判断処理を実行し、常設メモリ31の使用可能性が低いと判断したときに、常設メモリ31との電気的な接続を遮断する。
<遮断処理までの一連の処理>
次に、図3を用いて、遮断処理までの一連の処理について説明する。MFP1の電源25がONされ、MFP1が備える各部へ電力が供給されると、CPU12は、定期的に遮断処理までの一連の処理を実行する。CPU12は本体メモリであるNVRAM15の空き容量をチェックする(S1)。次に、CPU12は空き容量が所定値以上であるか否かを判断する(S3)。空き容量が所定値以上であると判断することに応じて(S3:YES)、CPU12は常設メモリ31がUSBインタフェース19に装着されているか否かを判断する(S5)。次に、常設メモリ31がUSBインタフェース19に装着されていないと判断することに応じて(S5:NO)、処理を終了する。一方、常設メモリ31がUSBインタフェース19に装着されていると判断することに応じて(S5:YES)、常設メモリ31に記憶されている画像データを読み出す可能性の高低を判断するため、常設メモリ使用の判断処理を実行する(S7)。後述する判断処理(図4参照)では、常設メモリ31の使用可能性が高い場合には接続フラグを立て、常設メモリ31の使用可能性が低い場合には接続フラグを落とす。
次に、CPU12は常設メモリ31の接続フラグが落ちているか否かを判断する(S9)。常設メモリ31の接続フラグが落ちていると判断する場合(S9:YES)、常設メモリ31に記憶されている画像データを読み出す可能性が低いため、常設メモリ31との電気的な接続を遮断するが、常設メモリ31に画像データを記憶中に遮断すると画像データが欠落してしまうため、常設メモリ31との電気的な接続を遮断するのに先立ち、常設メモリ31に画像データを記憶中であるか否かを判断する(S11)。常設メモリ31に画像データを記憶中であると判断することに応じて(S11:YES)、画像データの記憶が完了するまで待機し、常設メモリ31に画像データを記憶中でないと判断することに応じて(S11:NO)、常設メモリ31との電気的な接続を遮断し(S13)、処理を終了する。一方、常設メモリ31の接続フラグが落ちていないと判断することに応じて(S9:NO)、常設メモリ31に記憶されている画像データを読み出す可能性が高いため、常設メモリ31との電気的な接続を維持する(S15)。
一方、空き容量が所定値以上でないと判断することに応じて(S3:NO)、CPU12は常設メモリ31がUSBインタフェース19に装着されているか否かを判断する(S17)。常設メモリ31がUSBインタフェース19に装着されていると判断することに応じて(S17:YES)、CPU12は常設メモリ31に新たな画像データを記憶させる可能性が高いため、常設メモリ31の接続フラグを立て(S19)、ステップS9へ進む。一方、常設メモリ31がUSBインタフェース19に装着されていないと判断することに応じて(S17:NO)、本体メモリであるNVRAM15のバックアップとして機能する常設メモリ31は使用できないため、本体メモリの空き容量が不足している旨の警告をタッチパネル21に表示させ(S21)、処理を終了する。
<判断処理>
次に、図4を用いて、遮断処理までの一連の処理におけるステップS7で実行する判断処理について説明する。CPU12はUSBインタフェース19に外部メモリ32が装着されているか否かを判断する(S31)。外部メモリ32が装着されていると判断することに応じて(S31:YES)、外部メモリ32にアプリデータがあるか否かを判断する(S33)。ここで、アプリデータとは、上記のスクリプトのことである。外部メモリ32にアプリデータがあると判断することに応じて(S33:YES)、アプリデータの内容を解析する(S35)。次に、常設メモリ31に記憶されている画像データの印刷を指示する内容がアプリデータに含まれているか否かを判断する(S37)。画像データの印刷を指示する内容が含まれていると判断することに応じて(S37:YES)、常設メモリ31から画像データを読み出す可能性が高いため、接続フラグを立てて(S39)、処理を終了する。一方、外部メモリ32がUSBインタフェース19に装着されていないと判断することに応じて(S31:NO)、または、外部メモリ32にアプリデータがないと判断することに応じて(S33:NO)、または、常設メモリ31に記憶されている画像データの印刷を指示する内容がアプリデータに含まれていないと判断することに応じて(S37:NO)、常設メモリ31の接続フラグを落として(S41)、処理を終了する。
<印刷処理>
次に、図5を用いて、印刷処理について説明する。CPU12は、印刷指示を受け付けると、印刷処理を開始する。まず、CPU12は、受け付けた印刷指示が特定の画像データの印刷を指示する印刷指示であるか否かを判断する(S71)。ここで、特定の画像データとは、常設メモリ31に記憶されている可能性のある、FAX受信データやセキュア印刷データのことである。全ての機能を「実行可」とされている「ユーザA」がMFP1にログインしたときに受け付ける、FAX受信データを印刷する指示やセキュア印刷データを印刷する指示を、CPU12は特定の画像データの印刷指示であると判断する。また、FAX受信データの印刷のみ「実行不可」とされている「ユーザA」以外の「特定ユーザ」がMFP1にログインしたときに受け付ける、セキュア印刷データを印刷する指示を、CPU12は特定の画像データの印刷指示であると判断する。また、常設メモリ31に記憶されている画像データの印刷を指示する内容が含まれているアプリデータが、USBインタフェース19に装着された外部メモリ32に記憶されている場合、アプリデータから読み出した、常設メモリ31に記憶されている画像データを印刷する指示も、CPU12は特定の画像データの印刷指示であると判断する。
次に、受け付けた印刷指示が特定の画像データの印刷指示であると判断することに応じて(S71:YES)、特定の画像データが本体メモリであるNVRAM15および常設メモリ31の両方に記憶されているか否かを判断する(S73)。次に、特定の画像データがNVRAM15および常設メモリ31の両方に記憶されていると判断することに応じて(S73:YES)、NVRAM15に記憶されている特定の画像データを印刷するとともに、印刷に使用された画像データをNVRAM15から消去する(S75)。次に、常設メモリ31に記憶されている特定の画像データを印刷するとともに、印刷に使用された画像データを常設メモリ31から消去して(S77)、処理を終了する。一方、特定の画像データがNVRAM15および常設メモリ31の両方に記憶されているのではなく、いずれか一方のみに記憶されていると判断することに応じて(S73:NO)、特定の画像データが常設メモリ31に記憶されているか否かを判断する(S79)。特定の画像データが常設メモリ31に記憶されていると判断することに応じて(S79:YES)、常設メモリ31に記憶されている特定の画像データを印刷するとともに、印刷に使用された画像データを常設メモリ31から消去して(S77)、処理を終了する。一方、特定の画像データが常設メモリ31に記憶されていないと判断することに応じて(S79:NO)、すなわち、特定の画像データがNVRAM15に記憶されていると判断することに応じて、NVRAM15に記憶されている特定の画像データを印刷するとともに、印刷に使用された画像データをNVRAM15から消去して(S81)、処理を終了する。一方、受け付けた印刷指示が特定の画像データの印刷指示でないと判断することに応じて(S71:NO)、画像データを印刷するとともに、印刷に使用された画像データをNVRAM15もしくは常設メモリ31から消去して(S83)、処理を終了する。
ここで、MFP1は画像形成装置の一例であり、NVRAM15は記憶部の一例である。レセプタクル191は装着部の一例である。CPU12は制御部の一例である。また、ステップS3は、第1判断処理の一例であり、ステップS5は第2判断処理の一例であり、ステップS7は第3判断処理の一例であり、ステップS13は遮断処理の一例であり、ステップS15は維持処理の一例である。ステップS11は第4判断処理の一例であり、ステップS21は警告処理の一例である。スクリプトおよびアプリデータはプログラムの一例である。また、常設メモリ31は第1記憶媒体の一例であり、外部メモリ32は第2記憶媒体の一例である。
以上、上記した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
判断処理(図4)において、CPU12はステップS31で装着されていると判断した外部メモリ32に、常設メモリ31に記憶されている画像データの印刷を指示する内容がアプリデータに含まれていないと判断する(S37:NO)と、常設メモリの使用可能性が低いと判断し、常設メモリ31の接続フラグを落とす(S41)。CPU12は遮断処理(図3)において、常設メモリ31の接続フラグを落ちていると判断することに応じて(S9:YES)、常設メモリ31の使用可能性が低いと判断しているため、常設メモリ31の電気的な接続を遮断する(S13)。ステップS13において、CPU12は常設メモリ31への給電を遮断するため、MFP1を省電力とすることができる。
一方、CPU12はステップS31で装着されていると判断した外部メモリ32に、常設メモリ31に記憶されている画像データの印刷を指示する内容がアプリデータに含まれていると判断する(S37:YES)と、常設メモリの使用可能性が高いと判断し、常設メモリ31の接続フラグを立てる(S39)。CPU12は、常設メモリ31の接続フラグを落ちていないと判断することに応じて(S9:NO)、常設メモリ31の使用可能性が高いと判断しているため、常設メモリ31の電気的な接続を維持する(S15)。これにより、ユーザが使用したい常設メモリ31との電気的接続は維持され、CPU12と常設メモリ31との通信が行える状態が維持される。これにより、常設メモリ31に記憶されている画像データを印刷したいユーザの利便性が維持される。
また、ステップS11において、CPU12は常設メモリ31へのデータの記憶が完了した後、常設メモリ31との電気的な接続を遮断する(S13)。これにより、常設メモリ31へのデータの記憶を確実に実行することができる。また、CPU12は、NVRAM15の空き容量が所定値以上でないと判断し(S3:NO)、常設メモリ31が装着されていないと判断(S17:NO)した場合、ステップS21において、タッチパネル21に警告表示する。これにより、ユーザは、NVRAM15の空き容量が少なく、画像形成処理が実行できないおそれがあることを認識することができる。
また、CPU12は、印刷が終了した画像データをNVRAM15および常設メモリ31から消去する。判断処理でCPU12が常設メモリ31の接続フラグが立てた場合とは、常設メモリ31の使用可能性が高いと判断した場合であり、画像データが常設メモリ31に記憶されている場合である。また、画像データが常設メモリ31に記憶されている場合とは、NVRAM15に画像データが記憶されている場合が多い。この場合、NVRAM15に記憶されている画像データの印刷を優先することにより、NVRAM15の空き容量を早期に増やすことができる。これにより、後の画像データの記憶先をNVRAM15とすることができようになり、常設メモリ31への画像データの記憶を抑制することができる。MFP1は常設メモリ31への給電を要する、画像データの記憶および読み出しの頻度を低減することができ、MFP1を省電力とすることができる。
[第2実施形態]
次に、図6を用いて、第2実施形態について説明する。尚、第2実施形態に係るMFPは第1実施形態に係るMFP1と同様の構成であり、CPU12は第1実施形態と同様に遮断処理までの一連の処理(図3)を実行し、ステップS7にて実行する下記の判断処理が、上記第1実施形態の判断処理と異なる。
CPU12は、ユーザがMFP1にログインしたか否かを判断する(S51)。CPU12はログイン処理を実行した場合、ユーザがMFP1にログインしたと判断する。ユーザがログインしたと判断することに応じて(S51:YES)、ログインしたユーザであるログインユーザの画像データが常設メモリ31にあるか否かを判断する(S53)。例えば、全ての機能を「実行可」とされている「ユーザA」がログインユーザであれば、CPU12は、FAX受信データや「ユーザA」のセキュア印刷データが常設メモリ31にあるか否かを判断する。また、FAX受信データの印刷のみ「実行不可」とされている「ユーザA」以外の「特定ユーザ」がログインユーザであれば、CPU12は、ログインユーザのセキュア印刷データが常設メモリ31にあるか否かを判断する。ログインユーザの画像データが常設メモリ31にあると判断することに応じて(S53:YES)、ログインユーザがログアウトしたか否かを判断する(S55)。CPU12はログアウト処理を実行した場合、ユーザがMFP1からログアウトしたと判断する。ログインユーザがログアウトしていないと判断することに応じて(S55:NO)、ログインユーザにより常設メモリ31にある画像データの印刷を指示される可能性が高いため、常設メモリ31の接続フラグを立てて(S57)、処理を終了する。一方、ユーザがログインしていないと判断することに応じて(S51:NOまたはS55:YES)、または、ログインユーザの画像データが常設メモリ31にないと判断することに応じて(S53:NO)、常設メモリ31を使用する可能性が低いため、常設メモリ31の接続フラグを落とし(S59)、処理を終了する。
ここで、ステップS53でONと判断することは、「ログイン状態にある当該画像形成装置において画像形成処理を実行可能な画像データが第1記憶媒体に記憶されていないと判断すること」の一例である。
以上、上記した第2実施形態によれば、以下の効果を奏する。
判断処理(図5)において、CPU12はログインしたユーザの画像データが常設メモリ31に記憶されていないと判断すると(S53:NO)、使用可能性が低いと判断し、常設メモリ31の接続フラグを落とす(S59)。また、CPU12はログインしたユーザがログアウトしたと判断すると(S55:YES)、使用可能性が低いと判断し、常設メモリ31の接続フラグを落とす(S59)。CPU12は遮断処理(図3)において、常設メモリ31の接続フラグを落ちていると判断することに応じて(S9:YES)、常設メモリ31の使用可能性が低いと判断しているため、常設メモリ31の電気的な接続を遮断する(S13)。ステップS13において、CPU12は常設メモリへの給電を遮断するため、MFP1を省電力とすることができる。
一方、CPU12はログインしたユーザの画像データが常設メモリ31に記憶されていると判断し(S53:YES)、ログインしたユーザがログアウトしていないと判断すると(S55:NO)、常設メモリの使用可能性が高いと判断し、常設メモリ31の接続フラグを立てる(S57)。CPU12は、常設メモリ31の接続フラグを落ちていないと判断することに応じて(S9:NO)、常設メモリ31の使用可能性が高いと判断しているため、常設メモリ31の電気的な接続を維持する(S15)。これにより、ユーザが使用したい常設メモリ31との電気的接続は維持され、CPU12と常設メモリ31との通信が行える状態が維持される。これにより、常設メモリ31に記憶されている画像データを印刷したいユーザの利便性が維持される。
[第3実施形態]
次に、図7を用いて、第3実施形態について説明する。尚、第3実施形態に係るMFPは第1実施形態に係るMFP1と同様の構成であり、CPU12は第1実施形態と同様に遮断処理までの一連の処理(図3)を実行し、ステップS7にて実行する下記の判断処理が、上記第1実施形態の判断処理と異なる。
CPU12は、FAX受信データが常設メモリ31にあるか否かを判断する(S61)。FAX受信データが常設メモリ31にあると判断することに応じて(S61:YES)、シートセンサ52からの信号に基づいて、給紙トレイ41に収納されているシートの枚数が所定枚数以上であるか否かを判断する(S63)。シートの枚数が所定枚数以上であると判断することに応じて(S63:YES)、インクセンサ51からの信号に基づいて、印刷剤であるインクの残量が所定量以上であるか否かを判断する(S65)。インクの残量が所定量以上であると判断することに応じて(S65:YES)、上記したように、常設メモリ31に記憶されているFAX受信データを印刷する可能性があるため、常設メモリ31が使用される可能性は高く、常設メモリ31の接続フラグを立てて(S67)、処理を終了する。一方、FAX受信データが常設メモリ31にないと判断することに応じて(S61:NO)、または、シートの枚数が所定枚数以上でないと判断することに応じて(S63:NO)、または、インクの残量が所定量以上でないと判断することに応じて(S65:NO)、CPU12はFAX受信データを印刷しないため、常設メモリ31が使用される可能性は低く、常設メモリ31の接続フラグを落として(S69)、処理を終了する。
ここで、シートは資源の一例である。インクは資源の一例である。
以上、上記した第3実施形態によれば、以下の効果を奏する。
CPU12は、シートおよびインクのうち少なくともいずれか一方の資源が不足している場合には、FAX受信データを確実に印刷できないおそれがあるため、FAX受信データ印刷しない。判断処理(図6)において、CPU12は給紙トレイ41に収容されているシートが所定枚数以上でないと判断し(S63:NO)、インクカートリッジ162に収容されているインクの残量が所定量以上でないと判断した(S65:NO)場合、常設メモリ31の使用可能性が低いと判断し、常設メモリ31の接続フラグを落とす(S69)。CPU12は遮断処理(図3)において、常設メモリ31の接続フラグを落ちていると判断することに応じて(S9:YES)、常設メモリ31の使用可能性が低いと判断しているため、常設メモリ31の電気的な接続を遮断する(S13)。ステップS13において、CPU12は常設メモリへの給電を遮断するため、MFP1を省電力とすることができる。
一方、判断処理(図7)において、CPU12は給紙トレイ41に収容されているシートが所定枚数以上であると判断し(S63:YES)、インクカートリッジ162に収容されているインクの残量が所定量以上であると判断した(S65:YES)場合、常設メモリの使用可能性が高いと判断し、常設メモリ31の接続フラグを立てる(S67)。CPU12は、常設メモリ31の接続フラグを落ちていないと判断することに応じて(S9:NO)、常設メモリ31の使用可能性が高いと判断しているため、常設メモリ31の電気的な接続を維持する(S15)。これにより、ユーザが使用したい常設メモリ31との電気的接続は維持され、CPU12と常設メモリ31との通信が行える状態が維持される。これにより、常設メモリ31に記憶されているFAX受信データを印刷したいユーザの利便性が維持される。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
第1実施形態の印刷処理では、特定の画像データがNVRAM15および常設メモリ31の両方に記憶されていると判断することに応じて、NVRAM15に記憶されている特定の画像データを印刷し、その後、常設メモリ31に記憶されている特定の画像データを印刷する、と説明したが、特定の画像データがNVRAM15および常設メモリ31の両方に記憶されていると判断することに応じて、常設メモリ31に記憶されている特定の画像データを印刷し、その後、NVRAM15に記憶されている特定の画像データを印刷する構成としても良い。
常設メモリ31に記憶されている、特定の画像データを、NVRAM15に記憶されている特定の画像データに優先して印刷することにより、常設メモリ31の使用を早期に終了することができ、MFP1は常設メモリ31への給電を低減することができ、MFP1を省電力とすることができる。
また、例えば、記憶部としてNVRAM15を例示したが、記憶部をRAM13もしくは、NVRAM15の少なくとも何れか一方とする構成としても良い。
また、常設メモリ31は、予め「印刷用予備メモリであることを示す識別子」を記憶しており、CPU12は、「印刷用予備メモリであることを示す識別子」に基づいて、常設メモリ31であると判断すると説明したが、これに限定されない。例えば、特定のレセプタクル191に接続されているUSBメモリを常設メモリ31と判断する構成としても良い。また、ログイン処理の実行前からレセプタクル191に装着されていたUSBメモリを常設メモリ31と判断する構成としても良い。
また、ステップS13における、常設メモリ31との電気的な接続を遮断するとは、電源25からUSBインタフェース19を介した常設メモリ31への電力の供給を遮断することであると説明したが、これに限定されない。USBインタフェース19を介して常設メモリ31への給電を遮断すること、もしくは、常設メモリ31との通信を終了することの、少なくとも何れか一方を行う構成としても良い。また、常設メモリ31がバスパワータイプである場合、常設メモリ31への電力の供給を遮断することにより、常設メモリ31との電気的な接続を遮断してもよい。また、常設メモリ31への電力の供給を完全に遮断するのではなく、例えば、USBインタフェース19にUSBメモリが装着されているか否かを判断するために一時的に電力を供給することが行われる構成としても良い。
また、第1記憶媒体および第2記憶媒体として、USBメモリを例示したが、これに限定されない。例えば、USB対応のHDD(Hard Disk Drive)などでも良い。
また、ユーザ認証はMFP1が行うと説明したが、これに限定されない。例えば、LANに接続されているサーバがユーザ認証を行う構成としても良い。
また、MFP1と、PC61は無線LAN接続されていると説明したが、他のネットワーク、例えば有線LAN接続されて構成されても良く、有線LAN、無線LANが混在している構成としても良い。
また、画像形成部16はインクジェット方式で画像形成を行うと説明したが、方式を限定するものではない。画像形成部16は、他の方式、例えば資源の一例としてのトナーを使用した電子写真方式の画像形成を行う構成としても良い。
また、MFP1がCPU12を備える場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。複数のCPUを備えてもよいし、複数のASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって構成されても良い。さらに、CPUとASICとの任意の組み合わせによって構成されても良い。
また、実施形態では、画像形成装置としてMFP1を例に説明したが、これに限定されるものではない。画像形成装置としては、少なくとも印刷機能を備えていれば良い。
1 MFP
10 筐体
12 CPU
13 RAM
15 NVRAM
16 画像形成部
19 USBインタフェース
25 電源
41 給紙トレイ
191 レセプタクル
162 インクカートリッジ

Claims (10)

  1. 画像形成部と、
    記憶部と、
    前記画像形成部および前記記憶部を収納する筐体と、
    前記筐体の外周壁に設けられる装着部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    画像データを前記記憶部に記憶する第1記憶処理と、
    前記画像形成部を制御して、前記画像データに基づく画像をシートに形成させる画像形成処理と、
    前記記憶部の空き容量が所定値以上であるか否かを判断する第1判断処理と、
    第1記憶媒体が前記装着部に装着されているか否かを判断する第2判断処理と、を実行し、
    前記第1判断処理において前記空き容量が前記所定値未満であると判断し、かつ、前記第2判断処理において前記第1記憶媒体が前記装着部に装着されていると判断することに応じて、前記画像データを前記第1記憶媒体に記憶する第2記憶処理を実行し、
    前記第1判断処理において前記空き容量が前記所定値以上であると判断し、かつ、前記第2判断処理において前記第1記憶媒体が前記装着部に装着されていると判断することに応じて、前記第1記憶媒体の使用可能性の高低を判断する第3判断処理を実行し、
    前記第3判断処理において前記使用可能性が低いと判断することに応じて前記第1記憶媒体との電気的な接続を遮断する遮断処理を実行し、
    前記第3判断処理において前記使用可能性が高いと判断することに応じて前記第1記憶媒体との電気的な接続を維持する維持処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第2記憶処理において、FAX受信データ、およびセキュア印刷データのうち少なくともいずれか一方の画像データを前記第1記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記装着部を複数備え、
    前記制御部は、前記第3判断処理において、
    前記第1記憶媒体に記憶されている前記画像データを使用した前記画像形成処理の実行を指示するプログラムが記憶されている第2記憶媒体が、前記装着部に装着されていないと判断することで前記使用可能性が低いと判断し、当該第2記憶媒体が前記装着部に装着されていると判断することで前記使用可能性が高いと判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第3判断処理において、
    ログイン状態にある当該画像形成装置において前記画像形成処理を実行可能な前記画像データが前記第1記憶媒体に記憶されていないと判断することで前記使用可能性が低いと判断し、当該画像データが前記第1記憶媒体に記憶されていると判断することで前記使用可能性が高いと判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記使用可能性が高いと判断することに応じて、前記記憶部に記憶されている前記画像データに係る前記画像形成処理を、前記第1記憶媒体に記憶されている前記画像データに係る前記画像形成処理よりも優先して実行することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記使用可能性が高いと判断することに応じて、前記第1記憶媒体に記憶されている前記画像データに係る前記画像形成処理を、前記記憶部に記憶されている前記画像データに係る前記画像形成処理よりも優先して実行することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第3判断処理において、
    当該画像形成装置がログアウト状態にあると判断することで前記使用可能性が低いと判断し、当該画像形成装置がログイン状態にあると判断することで前記使用可能性が高いと判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記第3判断処理において、
    前記画像形成処理において使用する資源が所定量未満であると判断することで前記使用可能性が低いと判断し、前記資源が前記所定量以上であると判断することで前記使用可能性が高いと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、
    前記第2記憶処理を実行中であるか否かを判断する第4判断処理を実行し、
    前記第4判断処理において前記第2記憶処理を実行中でないと判断することに応じて、前記遮断処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第1判断処理において前記所定値以上でないと判断し、かつ、前記第2判断処理において前記第1記憶媒体が前記装着部に装着されていないと判断することに応じて、前記記憶部の空き容量が少ないことを警告する警告処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の画像形成装置。
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