JP2017202832A - 受水用袋 - Google Patents
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Abstract
Description
また、切り込みの両端が円弧状であることにより、引き裂きの発生を抑止する効果がある。
なお、凹凸を上下左右に交互に配する模様とすることにより、発生した引き裂きが必然的に交互に凹凸模様に達する効果がある。なお、凹凸模様は、シートに熱と圧力を加えることによって生じるものであるため、市松模様状や格子模様状であっても、形状は方形にはならず、丸みを帯びた形状が表れる。
これらの構成によって、本発明の受水用袋は、水の注入、運搬、保管、排出に好適となる。
ここで、積層体は、外層から内層に、耐熱性高分子フィルム、耐衝撃性高分子フィルム、熱間剥離抵抗性高分子フィルムの順に構成されることが好ましい。
外層と内層の間の中間層に耐衝撃性高分子フィルムを用いることで、積層体は一定の強度を保つことができる。外層および内層に用いる耐熱性高分子フィルムおよび熱間剥離抵抗性高分子フィルムの耐熱温度差と、内層に用いるフィルムの熱間剥離抵抗性によって、ヒートシールで袋を形成することができる。
ここで、耐熱性高分子フィルムと耐衝撃性高分子フィルムの間は、ドライラミネーション法によって貼り合わせることが好ましいがこれに限られるものではない。耐衝撃性高分子フィルムと熱間剥離抵抗性高分子フィルムの間も、同様にドライラミネーション法によって貼り合わせることが好ましいがこれに限られるものではない。
耐熱性高分子フィルムと耐衝撃性高分子フィルムの間には、インク層を設けて文字または図形を表示することができる。使用者に使用方法を知らしめるために、インク層に文字または図形を表示することが好ましい。なお、外層のポリエチレンテレフタレートフィルムは、油性ペンを用いて文字または図形を記入することができる。
また、シートは縦横が150mmで、80mmの切り込みを入れたものとし、別の65mm幅のシートを切り込みに入れて上下をチャッキングし、シートをそれぞれ逆方向に引っ張り、破損した時点の強度を測定している。
本実施例における受水用袋は、災害時において水道水の供給が遮断された場合等に使用する災害時応急受水用袋であり、水の収容量は5リットルを想定している。
災害時応急受水用袋1は、水を収容すると底面が船底状に広がる底ガゼットタイプであり、前後面をヒートシールしたシート2の下部の外周部3が略楕円状に置き場所に接して、シート2に適切な厚さがあることによって自立する。
開口部4の中央付近に、取っ手部5を設ける。取っ手部5は、切り込みによって形成される。切り込みの形状は、上方が開いたC字型の形状であり、切り込みを上方に折り曲げて取っ手部とする。切り込みの両端は、内側に向かって円弧状に形成する。
開口部4のシート2の二重部分は、ヒートシールすることによって接着するとともに、シートの前後面の両方の外側の面に凹凸模様を表す。凹凸模様は、開口部の多重化のためのヒートシールと同時に、凹凸のある熱導電性の高い素材をプレスすることによって表す。
引き裂きの一例として、図2においては、左右どちらかから手前方向と奥方向に分かれるように引き裂きが進むとすると、引き裂きは、開口部4の凹部と凸部を交互に通過することになり、凹部と凸部の間のシート2の密度の差により、引き裂き方向が変化する。引き裂き方向が変化すれば、袋を持ったときの水の重量によって生じる応力が分散し、引き裂きの進行が防止される。
また、災害時応急受水用袋1は、取っ手部5の周りに応力がかかり、引き裂きが発生しても、凹凸模様によって、引き裂きの進行を防止する効果がある。
Claims (6)
- ヒートシールによって袋状としたシートと、
前記シートを多重化した開口部と、
前記開口部に切り込みが形成された取っ手部と、を備え、
前記シートは、前後面および底面から構成されることを特徴とする袋において、
前記開口部は、少なくとも片面に凹凸模様が表れていることを特徴とする受水用袋。 - 前記開口部は、前記シートを折り返すことによって多重化され、前記ヒートシールは、前記開口部の前後面の間が除かれることを特徴とする請求項1に記載の受水用袋。
- 前記凹凸模様は、凹凸を上下左右に交互に配することを特徴とする請求項1または2に記載の受水用袋。
- 前記取っ手部の前記切り込みの形状は、上方が開いたC字型の形状であり、
前記切り込みの両端は、内側に向かって円弧状に形成し、
前記取っ手部の下方には、ジッパー式のファスナーが設けられ、
前記ファスナーの下方には、肩部が設けられ、
前記肩部には蓋付きの注ぎ口が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の受水用袋。 - 前記シートは、少なくとも、耐熱性高分子フィルムと、耐衝撃性高分子フィルムと、熱間剥離抵抗性高分子フィルムと、を含み、
前記耐熱性高分子フィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム、
前記耐衝撃性高分子フィルムは、ポリアミドフィルム、
前記熱間剥離抵抗性高分子フィルムは、ポリエチレンフィルムである積層体であって、
前記積層体の厚さが100μm以上300μm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の受水用袋。 - 前記ポリエチレンテレフタレートフィルムは結晶化ポリエチレンテレフタレートフィルム、
前記ポリアミドフィルムは、二軸延伸ポリアミドフィルム、
前記ポリエチレンフィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであることを特徴とする請求項5に記載の受水用袋。
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JP2016094052A JP2017202832A (ja) | 2016-05-09 | 2016-05-09 | 受水用袋 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2016
- 2016-05-09 JP JP2016094052A patent/JP2017202832A/ja active Pending
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