JP5692276B2 - パウチおよび内容物封入パウチ - Google Patents
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Description
図13および図14は、特許文献1のパウチ900を示している。
パウチ900は、袋本体部910、シール部920、およびガイド線930を有する。
シール部920は、袋本体部910の縁をシールしている。シール部920は、第1側方シール部921、第2側方シール部922、上方シール部923、および下方シール部924を有する。
第1直線部931Aは、第1側方シール部921からパウチ900の幅方向に延伸する形状を有する。上方湾曲部931Bは、第1直線部931Aと連続して形成されている。上方湾曲部931Bは、パウチ900の高さ方向の上方に窪む形状を有する。第2直線部931Cは、上方湾曲部931Bと連続して形成されている。第2直線部931Cは、パウチ900の幅方向に延伸する形状を有する。
第1直線部932Aは、第1側方シール部921からパウチ900の幅方向に延伸する形状を有する。下方湾曲部932Bは、第1直線部932Aと連続して形成されている。下方湾曲部932Bは、パウチ900の高さ方向の下方に窪む形状を有する。第2直線部932Cは、下方湾曲部932Bと連続して形成されている。第2直線部932Cは、パウチ900の幅方向に延伸する形状を有する。
上記パウチの第2ガイド線は、第1中継部よりも上方向かつ第2中継部よりも下方向に位置する部分を含む。このため、上記パウチは、第1ガイド線および第2ガイド線に沿って袋本体部が分離されたとき、一方のシートと他方のシートとが対向しない部分、すなわち、段差が上下にそれぞれ少なくとも1ヶ所ずつ形成される。このため、上記パウチは、より開封しやすくなる。
(7)上記手段の一形態は、「前記一方のシートの外面と前記他方のシートの内面との色差、および前記一方のシートの内面と前記他方のシートの外面との色差の少なくとも一方は、目視により判別できる大きさを有するパウチ」を含む。
図1を参照して、パウチ10の構成について説明する。なお、図1、および図3〜図8に示されるドットは、パウチ10のシール部80を示している。
幅方向HXは、パウチ10の正面視において、外側および内側を規定する方向を示している。幅方向HXは、高さ方向HYと直交している。幅方向HXは、内方向HX1および外方向HX2を有する。
外方向HX2は、幅方向HXにおいて、内側から外側に向かう方向、すなわち、内部空間29から第1側方縁25または第2側方縁26に向かう方向を示している。
下方向HY2は、高さ方向HYにおいて、上側から下側に向かう方向、すなわち、上縁27から下縁28に向かう方向を示している。
第1側方縁25は、袋本体部20における第1角部21から第3角部23までの縁を形成している。第2側方縁26は、袋本体部20における第2角部22から第4角部24までの縁を形成している。上縁27は、袋本体部20において第1角部21から第2角部22までの縁を形成している。下縁28は、袋本体部20において第3角部23から第4角部24までの縁を形成している。
主袋部50は、第1側方部51、第2側方部52、第1開口部53、および突出部54を有する。
第1開口部53は、高さ方向HYにおいて、上縁27とファスナー130との間に形成されている。第1開口部53は、袋本体部20が主袋部50と副袋部60とに分離している状態において、内部空間29から内容物を取り出す部分または内部空間29に内容物を収容する部分としての機能を有する。
側方シール下部81Bは、第2開口部54Aにおいて、主袋部50と底ガゼット70との境界部分をシールしている。
上方シール部83は、袋本体部20のうち、上縁27から下方向HY2の所定の範囲をシールしている。上方シール部83は、ファスナー130を密封している。下方シール部84は、袋本体部20のうち、下縁28から上方向HY1の所定の範囲をシールしている。
第2ガイド線120は、主袋部50および副袋部60を構成する2枚のシートのうち、第2シート40(図2参照)に形成されている。
図2を参照して、第1シート30および第2シート40の構成について説明する。
中間層32は、パウチ10の正面視において、最外層31と最内層33との間に位置している。中間層32は、印刷層、第1接着層、延伸ナイロン層、および第2接着層(いずれも図示略)により構成されている。印刷層は、最外層31の内側に形成されている。印刷層は、外面に絵柄および商品の説明等を有する。第1接着層は、印刷層の内側に形成されている。延伸ナイロン層は、第1接着層の内側に形成されている。第2接着層は、延伸ナイロン層の内側に形成されている。
第2シート40は、主袋部50および副袋部60の背面を構成している。第2シート40は、第1シート30と互いに対向している。第2シート40は、最外層41、中間層42、最内層43を有する。なお、第2シート40は、「第2面形成部」に相当する。
第1ガイド線110は、第1シート30に対して、最外層31を貫通しかつ中間層32の厚みの30%までレーザーによるハーフカットが施されることにより形成されている。
第1上方延伸部111Aは、第1ノッチ91および第1中継部111Bと連続して形成されている。第1上方延伸部111Aは、第1側方シール部81から内方向HX1に向かうにつれて、上方向HY1に延伸する形状を有する。なお、第1上方延伸部111Aは、「段差形成部」に相当する。
第2下方延伸部112Aは、第1下方延伸部111Cおよび第2中継部112Bと連続して形成されている。第2下方延伸部112Aは、内方向HX1に向かうにつれて下方向HY2に延伸する形状を有する。
第2ガイド線120は、波型形状を有する。第2ガイド線120は、第1ノッチ91から第2ノッチ92まで形成されている。第2ガイド線120は、下方凸部121および上方凸部122を有する。
第3下方延伸部121Aは、第1ノッチ91および第3中継部121Bと連続して形成されている。第3下方延伸部121Aは、第1側方シール部81から内方向HX1に向かうにつれて、下方向HY2に延伸する形状を有する。
上方凸部122は、第4上方延伸部122A、第4中継部122B、および第4下方延伸部122Cを有する。
図5を参照して、内容物封入パウチ1の構成について説明する。
内容物封入パウチ1の製造工程は、第1工程、第2工程(図6(a))、第3工程(図6(b))、第4工程(図6(c))、第5工程(図7(a))、第6工程(図7(b))、および第7工程(図7(c))を含む。
第2工程においては、パウチ10の第1角部21の周辺および第3角部23の周辺がそれぞれ充填機700のチャック710によりチャッキングされる。
第3工程においては、図6(b)に示されるように、第2開口部54Aにノズル720が挿入される。ノズル720は、内部空間29に内容物600を充填する。
内容物封入パウチ1は、使用者により、第1ノッチ91を始点として第1ガイド線110および第2ガイド線120に沿って切り取られる。これにより、内容物封入パウチ1は、主袋部50と副袋部60とに分離される。このため、主袋部50には、複数の第1把持部55および複数の第2把持部56が形成される。
使用者は、内部空間29に肉および野菜等の所望の食材を投入する。使用者は、ファスナー130を閉じることによりパウチ10を再封する。使用者は、内容物封入パウチ1を電子レンジで加熱する。使用者は、内容物封入パウチ1の加熱の終了後、電子レンジから内容物封入パウチ1を取り出す。使用者は、第1把持部55および第2把持部56をつまんで第1開口部53およびファスナー130を開封する。使用者は、内部空間29から内容物600等を取り出す。
(1)パウチ10は、第1ガイド線110および第2ガイド線120を有する。第1ガイド線は、袋本体部20を分離する構造を有する。第1ガイド線110は、第1シート30(第1面形成部)に形成されている。第1ガイド線110は、第1上方延伸部111A(段差形成部)を有する。第1上方延伸部111Aは、第1側方シール部81から内方向HX1に向かうにつれて、上方向HY1に延伸する形状を有する。
第2実施形態のパウチ200は、次の点において第1実施形態のパウチ10と相違し、その他の点においては第1実施形態のパウチ10と同じ構成を有する。第1実施形態のパウチ10は、図1等に示される第1ガイド線110および第2ガイド線120を有する。第2実施形態のパウチ200は、図9に示される第1ガイド線210および第2ガイド線220を有する。なお、第2実施形態のパウチ200において、第1実施形態のパウチ10と共通する構成については、同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。なお、図9に示されるドットは、パウチ200のシール部80を示している。
パウチ200は、第1ガイド線210および第2ガイド線220を有する。
第1ガイド線210は、波型形状を有する。第1ガイド線210は、第1ノッチ91から第2ノッチ92まで形成されている。第1ガイド線210の一方の端部210Aは、第1ノッチ91において第2ガイド線220の一方の端部220Aと一致している。第1ガイド線210の他方の端部210Bは、第2ノッチ92において第2ガイド線220の他方の端部220Bと一致している。第1ガイド線210は、上方凸部211および下方凸部212を有する。
第1上方延伸部211Aは、第1ノッチ91および第1中継部211Bと連続して形成されている。第1上方延伸部211Aは、第1側方シール部81から内方向HX1に向かうにつれて、上方向HY1に延伸する形状を有する。なお、第1上方延伸部211Aは、「段差形成部」に相当する。
下方凸部212は、第2下方延伸部212A、第2中継部212B、および第2上方延伸部212Cを有する。
(第3実施形態)
第3実施形態のパウチ300は、次の点において第1実施形態のパウチ10と相違し、その他の点においては第1実施形態のパウチ10と同じ構成を有する。第1実施形態のパウチ10は、図1等に示される第1ガイド線110および第2ガイド線120を有する。第3実施形態のパウチ300は、図10に示される第1ガイド線310および第2ガイド線320を有する。なお、第3実施形態のパウチ300において、第1実施形態のパウチ10と共通する構成については、同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。なお、図10に示されるドットは、パウチ300のシール部80を示している。
パウチ300は、第1ガイド線310および第2ガイド線320を有する。
第1ガイド線310は、第1ノッチ91から第2ノッチ92まで形成されている。第1ガイド線310の一方の端部310Aは、第1ノッチ91において第2ガイド線320の一方の端部320Aと一致している。第1ガイド線310の他方の端部310Bは、第2ノッチ92において第2ガイド線320の他方の端部320Bと一致している。
上方凸部311は、第1上方延伸部311A、第1中継部311B、および第1下方延伸部311Cを有する。
第2下方延伸部312Aは、第1直線部313および第2中継部312Bと連続して形成されている。第2下方延伸部312Aは、内方向HX1に向かうにつれて、下方向HY2に延伸する形状を有する。
第2直線部314は、第2上方延伸部312Cおよび第2ノッチ92と連続して形成されている。第2直線部314は、幅方向HXに延伸する直線形状を有する。
(第4実施形態)
第4実施形態のパウチ400は、次の点において第1実施形態のパウチ10と相違し、その他の点においては第1実施形態のパウチ10と同じ構成を有する。第1実施形態のパウチ10は、図1等に示される第1ガイド線110および第2ガイド線120を有する。第4実施形態のパウチ400は、図10に示される第1ガイド線410および第2ガイド線420を有する。なお、第4実施形態のパウチ400において、第1実施形態のパウチ10と共通する構成については、同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。なお、図11に示されるドットは、パウチ400のシール部80を示している。
第1ガイド線410は、第1ノッチ91から第2ノッチ92まで形成されている。第1ガイド線410の一方の端部410Aは、第1ノッチ91において第2ガイド線420の一方の端部420Aと一致している。第1ガイド線410の他方の端部410Bは、第2ノッチ92において第2ガイド線420の他方の端部420Bと一致している。
下方凸部411は、第1下方延伸部411A、第1中継部411B、および第1上方延伸部411Cを有する。
第2上方延伸部412Aは、第1直線部413および第2中継部412Bと連続して形成されている。第2上方延伸部412Aは、内方向HX1に向かうにつれて、上方向HY1に延伸する直線形状を有する。
第2直線部414は、第2下方延伸部412Cおよび第2ノッチ92と連続して形成されている。第2直線部414は、幅方向HXに延伸する直線形状を有する。
(第5実施形態)
第5実施形態のパウチ500は、次の点において第1実施形態のパウチ10と相違し、その他の点においては第1実施形態のパウチ10と同じ構成を有する。第1実施形態のパウチ10は、図1等に示される第1ガイド線110および第2ガイド線120を有する。第5実施形態のパウチ500は、図12に示される第1ガイド線510および第2ガイド線520を有する。なお、第5実施形態のパウチ500において、第1実施形態のパウチ10と共通する構成については、同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。なお、図12に示されるドットは、パウチ500のシール部80を示している。
第1上方延伸部511Aは、第1ノッチ91および第1中継部511Bと連続して形成されている。第1上方延伸部511Aは、第1側方シール部81から内方向HX1に向かうにつれて、上方向HY1に延伸する直線形状を有する。なお、第1上方延伸部511Aは、「段差形成部」に相当する。
第2下方延伸部512Aは、第1下方延伸部511Cおよび第2中継部512Bと連続して形成されている。第2下方延伸部512Aは、内方向HX1に向かうにつれて、下方向HY2に延伸する直線形状を有する。
(その他の実施形態)
本パウチおよび本内容物封入パウチは、第1実施形態〜第5実施形態とは異なるその他の実施形態を含む。その他の実施形態は、一例として、第1実施形態〜第5実施形態の変形例として以下に示される形態を含む。なお、以下の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることができる。
Claims (8)
- 積層シートが重ね合わせられた袋本体部と、
前記袋本体部の縁がシールされた部分である側方シール部と、
前記積層シートのうちの一方のシートに形成され、前記側方シール部から前記袋本体部の幅方向の内方向に向かうにつれて高さ方向の上方向に延びる第1上方延伸部、前記第1上方延伸部と連続して形成される第1中継部、および、前記第1中継部と連続して形成される第1下方延伸部を備える第1ガイド線と、
前記積層シートのうちの他方のシートに形成され、前記側方シール部から前記内方向に延び、前記第1上方延伸部と異なる形状である第2ガイド線とを備え、
前記第1中継部は、前記高さ方向の前記上方向から下方向に延びる方向が変化する部分を含み、
前記第1下方延伸部は、前記内方向に向かうにつれて前記下方向に延び、
前記第1中継部と前記側方シール部の内縁との距離である中継部形成距離が前記側方シール部のシール幅よりも短い
パウチ。 - 前記第1ガイド線は、前記第1下方延伸部よりも前記内方向に形成される下方凸部をさらに備え、
前記下方凸部は、第2下方延伸部、前記第2下方延伸部と連続して形成される第2中継部、および、前記第2中継部と連続して形成される第2上方延伸部を有し、
前記第2下方延伸部は、前記内方向に向かうにつれて前記下方向に延び、
前記第2中継部は、前記下方向から前記上方向に延びる方向が変化する部分を含み、
前記第2上方延伸部は、前記内方向に向かうにつれて前記上方向に延び、
前記第2ガイド線は、前記第1中継部よりも前記下方向かつ前記第2中継部よりも前記上方向に位置する部分を含む
請求項1に記載のパウチ。 - 積層シートが重ね合わせられた袋本体部と、
前記袋本体部の縁がシールされた部分である側方シール部と、
前記積層シートのうちの一方のシートに形成され、前記側方シール部から前記袋本体部の幅方向の内方向に向かうにつれて高さ方向の下方向に延びる第1下方延伸部、前記第1下方延伸部と連続して形成される第1中継部、および、前記第1中継部と連続して形成される第1上方延伸部を備える第1ガイド線と、
前記積層シートのうちの他方のシートに形成され、前記側方シール部から前記内方向に延び、前記第1上方延伸部と異なる形状である第2ガイド線とを備え、
前記第1中継部は、前記高さ方向の前記下方向から上方向に延びる方向が変化する部分を含み、
前記第1上方延伸部は、前記内方向に向かうにつれて前記上方向に延び、
前記第1中継部と前記側方シール部の内縁との距離である中継部形成距離が前記側方シール部のシール幅よりも短い
パウチ。 - 前記第1ガイド線は、前記第1上方延伸部よりも前記内方向に形成される上方凸部をさらに備え、
前記上方凸部は、第2上方延伸部、前記第2上方延伸部と連続して形成される第2中継部、および、前記第2中継部と連続して形成される第2下方延伸部を有し、
前記第2上方延伸部は、前記内方向に向かうにつれて前記上方向に延び、
前記第2中継部は、前記上方向から前記下方向に延びる方向が変化する部分を含み、
前記第2下方延伸部は、前記内方向に向かうにつれて前記下方向に延び、
前記第2ガイド線は、前記第1中継部よりも前記上方向かつ前記第2中継部よりも前記下方向に位置する部分を含む
請求項3に記載のパウチ。 - 前記第1ガイド線は、波型形状を有し、前記側方シール部から前記幅方向の反対側の側方シール部まで形成され、
前記第2ガイド線は、前記第1ガイド線と位相が異なる波型形状を有する
請求項1〜4のいずれか一項に記載のパウチ。 - 前記第1ガイド線は、前記第2ガイド線に対して1/5波長以上〜1/2波長以下の波長のずれを有する
請求項5に記載のパウチ。 - 前記一方のシートの外面と前記他方のシートの内面との色差、および前記一方のシートの内面と前記他方のシートの外面との色差の少なくとも一方は、目視により判別できる大きさを有する
請求項1〜6のいずれか一項に記載のパウチ。 - 密封された請求項1〜7のいずれか一項に記載のパウチと、前記パウチに収容された内容物とを有する内容物封入パウチ。
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