JP6894935B2 - 包装袋 - Google Patents

包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP6894935B2
JP6894935B2 JP2019071090A JP2019071090A JP6894935B2 JP 6894935 B2 JP6894935 B2 JP 6894935B2 JP 2019071090 A JP2019071090 A JP 2019071090A JP 2019071090 A JP2019071090 A JP 2019071090A JP 6894935 B2 JP6894935 B2 JP 6894935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
seal portion
film
pair
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019071090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020169033A (ja
Inventor
弘和 黒田
弘和 黒田
智理 佐々木
智理 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP2019071090A priority Critical patent/JP6894935B2/ja
Publication of JP2020169033A publication Critical patent/JP2020169033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6894935B2 publication Critical patent/JP6894935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Description

本発明は、樹脂フィルム等からなる包装袋に関する。
樹脂フィルム等からなるスタンディングパウチ等の包装袋には、例えば特許文献1のように、注ぎ口が形成された袋上部外周部に、使用者が手指を挿入して把持可能な取っ手部が形成されたものがある。
特許文献1に記載の包装袋(受水用袋)は樹脂フィルム積層体であるシートを用いて形成されている。この包装袋は、袋上部に使用者が液体内容物を注入するための開口部を有している。取っ手部は開口部を形成するシートに切り込みによって形成されている。
また、この包装袋の取っ手部の下方には、開口部を開閉するジッパー式のファスナーが設けられている。
取っ手部が形成された包装袋については、取っ手部に手指を挿入して持ったときに、内部に収容した液体内容物の重量によって取っ手部の周りに発生した引き裂きが進行し、破損したり、大きく変形することの対策が種々検討されている。
特許文献1では、包装袋の開口部を、樹脂フィルム積層体であるシートの一部を内側に折り込んで二重化した部分によって形成し、シートの二重部分にヒートシールによって凹凸模様を形成する対策が開示されている。
特開2017−202832号公報
特許文献1の開示技術は、シートの二重部分に形成した凹部と凸部との間のシート密度の差によって引き裂き方向を変化させて引き裂きの進行を防ぐとしている。しかしながら、特許文献1の開示技術は、シート二重部分に形成した凹凸模様によって引き裂きを進行しにくくできるものの、シート二重部分への様々な方向の外力の繰り返し作用によって引き裂きが徐々に進行することまで阻止することは難しく、シート二重部分の破損を確実に防げるものではない。
特許文献1の開示技術は、凹凸模様を形成するために凹凸のある熱伝導性の高い素材といった特別な部材を必要とすることがコスト上昇の原因にもなる。
一般にシート同士のヒートシール部分は強度が高く硬い。特許文献1の包装袋は、袋内の内容物の重量が大きい場合、取っ手部に手指を挿入して手提げ状態で運搬する際に、手指に凹凸模様を形成するヒートシール部分が当接すると手指に痛みを感じる等の不都合を生じ得る。
本発明の態様が解決しようとする課題は、取っ手孔からの引き裂き進行による取っ手部の破損防止を低コストで実現でき、しかも袋内の内容物の重量が大きい場合でも取っ手孔に挿入した手指に痛みを感じにくく取っ手部を握りやすい包装袋を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明では以下の態様を提供する。
第1の態様の包装袋は、互いに重ね合せられる一対の胴部フィルムと、前記一対の胴部フィルムのうち取っ手部を除く周縁が封止されて形成され内容物を収容する収容部を内側に形成する外周シール部と、前記一対の胴部フィルムのうち前記収容部から延出された部分である取っ手片部及び前記一対の胴部フィルムのそれぞれの前記取っ手片部間に2つ折り状態で介装された補強フィルムによって構成された前記取っ手部と、前記一対の胴部フィルムのうち前記収容部と前記取っ手片部との間に位置する部分が互いに接合された取っ手基端側シール部と、を備え、前記収容部は、前記一対の胴部フィルムの前記外周シール部及び前記取っ手基端側シール部に囲繞された内側の未シール部に形成され、前記補強フィルムは、前記2つ折りとされた折曲部と、前記取っ手部の前記取っ手基端側シール部側の端部である基端部に前記取っ手基端側シール部に沿って延在配置された前記折曲部から前記取っ手部の先端部に向かって延出する一対のフィルム主片部とを有し、前記取っ手部は、前記一対の胴部フィルムのうち前記取っ手部の先端部を形成する部分が互いに接合され前記取っ手基端側シール部に沿って延在形成された取っ手先端側シール部と一対の前記取っ手片部が前記補強フィルムの一対の前記フィルム主片部の前記折曲部側の端部である基端部にそれぞれ接合された基端側補強シール部と、一対の前記取っ手片部が前記取っ手部の先端部に配置された一対の前記フィルム主片部の先端部にそれぞれ接合された先端側補強シール部と、を備え、前記取っ手基端側シール部はその延在方向両端を前記外周シール部に到達させて形成され、前記基端側補強シール部及び前記先端側補強シール部は前記取っ手基端側シール部と前記取っ手先端側シール部との間に位置し、前記補強フィルムの一対の前記フィルム主片部は前記一対の前記取っ手片部に沿って互いに重ね合わせ可能に延在配置され、前記取っ手基端側シール部と前記取っ手先端側シール部との間に前記一対の胴部フィルム及び一対の前記フィルム主片部を貫通する取っ手孔が形成され、前記取っ手孔は前記基端側補強シール部と前記先端側補強シール部との間における前記基端側補強シール部及び前記先端側補強シール部から離間した位置に形成されている。
前記胴部フィルム及び前記補強フィルムは少なくとも基材フィルムとシーラント層とが積層された積層体が用いられ、前記一対の胴部フィルムは互いに対面する側に前記シーラント層が位置し、前記補強フィルムの一対の前記フィルム主片部はそれぞれ前記胴部フィルムに対面する側に前記シーラント層が位置していても良い。
前記取っ手部は、前記一対の胴部フィルムにおける前記取っ手基端側シール部と前記取っ手先端側シール部との間に位置する部分を互いに離間させることで、前記取っ手先端側シール部の延在方向に沿う両端に開口する貫通空間を形成可能とされていても良い。
本発明の態様に係る包装袋によれば、胴部フィルムに取っ手孔の周囲にて発生した引き裂きが進行しても、取っ手基端側シール部及び取っ手先端側シール部によって取っ手部の破損を防止できる。
取っ手基端側シール部及び取っ手先端側シール部は、胴部フィルムにおけるシール部が存在しない箇所に比べて格段に高い強度を確保可能であり、取っ手孔の周囲にて発生した引き裂きが到達しても破壊されにくい。しかも、取っ手基端側シール部及び取っ手先端側シール部は、シーラント層を有するフィルム同士の接合に適用される一般的なヒートシールによって形成することが可能である。このため、本発明の態様に係る包装袋は、例えば引用文献1記載の包装袋に比べて低コストで得ることが可能である。
取っ手部の取っ手孔は、一対の胴部フィルムの取っ手基端側シール部と取っ手先端側シール部との間における取っ手基端側シール部及び取っ手先端側シール部から離間した位置に形成できる。このため、取っ手孔に挿入した手指が取っ手基端側シール部あるいは取っ手先端側シール部に直接触れることを回避できる。その結果、この包装袋は、取っ手部を握って手提げ状態で運搬する際に、袋内の内容物の重量が大きい場合でも、取っ手孔に挿入した手指に痛みを感じにくく取っ手部を握りやすく、手提げ状態で運搬しやすい。
取っ手基端側シール部と取っ手基端側シール部に沿って延在形成された取っ手先端側シール部とが存在する構成は、取っ手部を握って手提げ状態で運搬する際の取っ手部の変形抑制に有効に寄与する。取っ手基端側シール部と取っ手基端側シール部に沿って延在形成された取っ手先端側シール部とが存在する構成は、引用文献1に記載の包装袋のように開口部に取っ手部を形成した構成に比べて取っ手部の変形抑制に有利であり、取っ手部の変形による局所的な応力集中に起因する引き裂きの発生及び進行の抑制に有効に寄与する。
本発明の1実施形態に係る包装袋を示す正面図である。 図1の包装袋のA−A線断面矢視図である。 図1の包装袋の取っ手部の形成方法の一例を説明する断面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、第1実施形態における包装袋の構成を示す平面図である。
図2は、図1に示すA−A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態の包装袋10は、互いに平面形状が同一である2枚の胴部フィルム11、11と、底部フィルム12と、包装袋10の取っ手部20の一部を構成する補強フィルム13とから構成されたスタンディングパウチである。
包装袋10の寸法は特に限定されるものではないが、詰め替え用容器として好適な範囲としては、包装袋10の高さとしては100〜500mm程度、包装袋10の幅(両側端間の最大幅)は70〜300mm程度、内容物の充填量は100〜5000cm程度である。内容物は、特に限定されるものではないが、液状物、粉体や顆粒体等の固体、あるいは粘稠体、液体等、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。
胴部フィルム11、底部フィルム12及び補強フィルム13として使用するフィルムとしては、従来から使用されているもの、例えば二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリエステル等からなるフィルムを基材フィルムとし、これらの基材フィルムに、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をシーラント層として積層した積層体が用いられる。
これらフィルムを構成する樹脂としては、石油由来樹脂のほか、植物由来樹脂なども用いられる。
積層フィルムを製造する方法としては、ドライラミネート法、押出ラミネート法、共押出法などが挙げられる。基材フィルムとシーラント層との間には接着強度の向上のため、接着剤やアンカー剤等を設けることができる。この場合、包装袋10の強度を高めるために基材フィルムを複数枚積層してもよい。あるいは気体や紫外線のバリア性を高めるための、アルミニウム箔等の金属箔、金属蒸着層、セラミック等の無機質蒸着層、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムなどや、その他必要とする機能に応じて各種のフィルム等をシーラント層と基材フィルムの間や、基材フィルムのシーラント層の反対面に積層してもよい。
図2において、胴部フィルム11の基材フィルムに符号11A、シーラント層に符号11B、底部フィルム12の基材フィルムに符号12A、シーラント層に符号12B、補強フィルム13の基材フィルムに符号13A、シーラント層に符号13B、を付記した。
図2に示すように、この実施形態の包装袋10の胴部フィルム11、底部フィルム12及び補強フィルム13は、基材フィルム11A、12A、13Aの片面側のみにシーラント層11B、12B、13Bが積層された積層体を用いている。
図2に示すように、包装袋10において、一対の胴部フィルム11、11は互いに対面する側にシーラント層11Bが位置する向きで使用している。
底部フィルム12は、折り線12が内向き(袋内側)となるように2つ折りにされて一対の胴部フィルム11、11の下部同士の間に介装されている。
底部フィルム12は、基材フィルム12Aが内角側、シーラント層12Bが外角側の向きで折り線12を中心に折曲されている。
図1、図2に示すように、包装袋10は、これら一対の胴部フィルム11、11と底部フィルム12とが重ねられ、取っ手部20を除いて、これら各フィルム11、11の周縁がヒートシールされることで一体に形成された外周シール部16(シール部)を有する。
図1に示すように、包装袋10は注出口を形成する筒状の注出口部材14を含む。注出口部材14は一対の胴部フィルム11、11の周縁間に配置されている。一対の胴部フィルム11、11は、注出口部材14の周囲全周にヒートシールによって密着接合されている。
図1に示すように、具体的に、包装袋10の外周シール部16は、左右両側の側端がシールされることで形成された側端シール部(シール部)16a、16bと、各胴部フィルム11、11の下部側と底部フィルム12とが互いに対向する対向面の下端縁部同士がシールされることで形成された底部シール部(シール部)16cと、を有している。
図1に示す包装袋10の取っ手部20は、一対の胴部フィルム11、11のそれぞれの上端部である取っ手片部11a、11aと、一対の取っ手片部11a、11aの間に介装された補強フィルム13とを有する。
図1、図2に示すように、包装袋10は、一対の胴部フィルム11、11のそれぞれの取っ手片部11a、11aの基端に沿う部分同士がヒートシール(接合)されて一体に形成された取っ手基端側シール部17を含む。
取っ手基端側シール部17は、外周シール部16の一部である左右両側の側端シール部16a、16bの取っ手部20に臨む端部(以下、取っ手部側端部、とも言う)間に延在形成されている。取っ手基端側シール部17は、その延在方向両端を、包装袋10の左右両側の側端シール部16a、16bの取っ手部側端部に到達させて形成されている。取っ手基端側シール部17は、包装袋10の左右両側の側端シール部16a、16bの取っ手部側端部から連続するように形成されている。
包装袋10には、胴部フィルム11、11における外周シール部16及び取っ手基端側シール部17に囲繞された内側の未シール部15によって、液体あるいは粉体等の流体である内容物(流体内容物)が充填される収容部10aが確保されている。
胴部フィルム11、11の上端側に位置する注出口部材14は、収容部10aからの内容物の注出のために、袋内側に位置する端部の開口部を収容部10aと連通させて設けられている。
胴部フィルム11、11の未シール部15は、胴部フィルム11、11がシール(接着または接合)されることなく、相互に分離可能に重なり合った部分である。収容部10a内に内容物が充填された後の包装袋10は、内容物の重さによって底部フィルム12が下方へ押し広げられることで底面積が増え、スタンディング可能となる。
次に、包装袋10の取っ手部20について、より詳しく説明する。
取っ手部20は、包装袋10の胴部フィルム11、11に沿う面方向において、取っ手基端側シール部17を介して収容部10aとは逆側(袋外側)の部分を指す。胴部フィルム11、11の取っ手片部11a、11aは、胴部フィルム11、11において取っ手基端側シール部17から収容部10aとは逆側(袋外側)へ延出された部分を指す。
図1に示す包装袋10の取っ手基端側シール部17は、包装袋10の左右両側の側端シール部16a、16bの取っ手部側端部間に真っ直ぐに延在形成されている。
補強フィルム13は、2つ折りにされて一対の胴部フィルム11、11の取っ手片部11a、11a間に介装されている。補強フィルム13は、一対の胴部フィルム11、11の間において折曲部13aが内向き(取っ手基端側シール部17側の端となる向き)となるように2つ折りに折り重ねられて一対の取っ手片部11a、11a間に介装されている。
補強フィルム13の折曲部13aは、取っ手部20基端部(取っ手基端側シール部17側の端部)に取っ手基端側シール部17に沿って延在配置されている。
図2に示すように、補強フィルム13における2つ折りの折曲部13aを介して両側の部分を、以下、フィルム主片部13b、13b(あるいは、補強フィルム主片部)とも言う。
図2に示すように、補強フィルム13は、一対のフィルム主片部13b、13bが、折曲部13aから取っ手部20の基端部とは逆の先端部に向かって延出する向きで一対の取っ手片部11a、11a間に介装されている。補強フィルム13の一対のフィルム主片部13b、13bは、一対の取っ手片部11a、11aに沿って互いに重ね合わせ可能に延在配置されている。
補強フィルム13は、基材フィルム13Aが内角側、シーラント層13Bが外角側となる向きで折曲されている。
一対の補強フィルム主片部13b、13bのそれぞれ胴部フィルム11、11に対面する側にはシーラント層13Bが位置する。
図2に示すように、取っ手部20は、一対の胴部フィルム11、11の取っ手片部11a、11aが一対の補強フィルム主片部13b、13bの基端部(折曲部13a側の端部)にそれぞれヒートシール(接合)されて形成された基端側補強シール部21を含む。
また、取っ手部20は、一対の胴部フィルム11、11の取っ手片部11a、11aの取っ手部20先端部を形成する部分(先端部)同士がヒートシール(接合)されて形成された取っ手先端側シール部23を有する。
また、取っ手部20は、一対の胴部フィルム11、11の取っ手片部11a、11aの先端部が一対の補強フィルム主片部13b、13bの基端部とは逆の先端部にそれぞれヒートシール(接合)されて形成された先端側補強シール部22も有している。
図2に示すように、基端側補強シール部21は、取っ手基端側シール部17を介して包装袋10の収容部10aとは逆側(袋外側)に形成されている。
補強フィルム主片部13b、13bの先端部は、取っ手先端側シール部23の取っ手基端側シール部17側に配置されている。先端側補強シール部22は、取っ手先端側シール部23の取っ手基端側シール部17側に位置している。
基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22は取っ手基端側シール部17と取っ手先端側シール部23との間に位置する。
基端側補強シール部21、取っ手先端側シール部23及び先端側補強シール部22は、取っ手基端側シール部17に沿って延在形成されている。
図1に示す包装袋10において、基端側補強シール部21、取っ手先端側シール部23及び先端側補強シール部22は、取っ手基端側シール部17と平行に真っ直ぐに延在形成されている。
但し、取っ手基端側シール部17は、必ずしも一対の胴部フィルム11、11の面方向において真っ直ぐに延在形成されている必要は無い。取っ手基端側シール部17は、例えば、一対の胴部フィルム11、11の面方向において屈曲あるいは湾曲した形状に形成されていても良い。
基端側補強シール部21、取っ手先端側シール部23及び先端側補強シール部22は、概ね取っ手基端側シール部17に沿って延在形成されていれば良く、必ずしも取っ手基端側シール部17と平行に形成されている必要は無い。基端側補強シール部21、取っ手先端側シール部23及び先端側補強シール部22は、一対の胴部フィルム11、11の面方向において屈曲あるいは湾曲した形状に形成されていても良い。
図1、図2に示すように、取っ手部20の基端側補強シール部21と先端側補強シール部22との間には、一対の取っ手片部11a、11a及び一対の補強フィルム主片部13b、13bを貫通する取っ手孔24が形成されている。
包装袋10は、その使用者が、取っ手孔24に挿入した手指によって取っ手部20を握って持ち運ぶことができる。
補強フィルム13の一対のフィルム主片部13b、13bは一対の取っ手片部11a、11a間に互いに分離可能かつ重ね合わせ可能に配置されている。一対のフィルム主片部13b、13bには、互いにシール(接着または接合)された部分が存在しない。
また、一対の取っ手片部11a、11aにおける取っ手基端側シール部17と取っ手先端側シール部23との間に位置する部分(以下、シール部間フィルム部、とも言う)は、互いにシール(接着または接合)された部分が存在せず、それぞれ個別に曲げ変形可能である。
取っ手部20は、一対の取っ手片部11a、11aのシール部間フィルム部、及び一対の補強フィルム主片部13b、13bを、それぞれ互いに離間させることで筒状とすることができる。
取っ手部20は筒状とすることで、その内側に、一対の補強フィルム主片部13b、13b間に確保される空間を含み取っ手部20の取っ手先端側シール部23延在方向両端に開口する貫通空間25(図2参照)を形成できる。
取っ手部20に確保された貫通空間25は、背負い紐、手提げ紐などを通すための紐通し孔等として利用できる。
包装袋10は、注出口部材14の袋外側に位置する先端に開口する開口部である注出口から収容部10a内の内容物を注出できる。
包装袋10は、注出口部材14先端の注出口を収容部10aに内容物を充填するための充填口として使用しても良い。
包装袋10の注出口は、筒状の注出口部材14を用いて確保すること以外、一対の胴部フィルム11、11の周縁間に確保した未シール部によって形成しても良い。
包装袋10は、その製造工程において、一対の胴部フィルム11、11に外周シール部16が形成され、且つ一対の取っ手片部11a、11a間に補強フィルム13が存在せず、取っ手基端側シール部17及び取っ手先端側シール部23が形成されていない状態にて、一対の取っ手片部11a、11a間に確保される開口部から収容部10aに内容物を充填しても良い。包装袋10は、一対の取っ手片部11a、11a間の開口部から収容部10aに内容物を充填した後に、取っ手基端側シール部17の形成、一対の取っ手片部11a、11a間への補強フィルム13の介装、基端側補強シール部21、先端側補強シール部22、取っ手先端側シール部23の形成、及び取っ手孔24の形成、をこの順で実施して製造しても良い。
包装袋10の製造方法は、例えば、図3に示すように、まず、一対の胴部フィルム11、11の取っ手片部11a、11aとなる部分間に補強フィルム13を挿入し、外周シール部16、取っ手基端側シール部17、基端側補強シール部21を形成する。補強フィルム13は、2つ折り状態の補強フィルム13をその折曲部13aが最も取っ手基端側シール部17側となる向きで一対の取っ手片部11a、11a間に挿入する。次いで、図2に示すように、先端側補強シール部22、取っ手先端側シール部23を形成した後、取っ手孔24を形成する。
図2に示すように、包装袋10は、胴部フィルム11、11が補強フィルム13にヒートシールされて形成された基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22を、胴部フィルム11、11同士がヒートシールされた取っ手基端側シール部17と取っ手先端側シール部23との間に有する。このため、包装袋10は、その構造上、胴部フィルム11、11及び補強フィルム13の両方に基材フィルムの片面側のみにシーラント層が積層された積層体を用いて製造できる。この包装袋10は、補強フィルム13に胴部フィルム11、11と同様の構成のフィルムを用いることができるため、低コスト化が可能である。
なお、図2等に例示した包装袋10は、補強フィルム13だけでなく底部フィルム12にも胴部フィルム11、11と同様の構成のフィルム(積層体)を用いている。
包装袋10は、胴部フィルム11、11、底部フィルム12、補強フィルム13に同様の構成のフィルムを用いて製造できるため、低コスト化に有利である。
補強フィルム13に胴部フィルム11、11と同様の構成のフィルムを用いれば、取っ手基端側シール部17、基端側補強シール部21、先端側補強シール部22、取っ手先端側シール部23を、外周シール部16と同様の条件(温度、加熱時間等)でヒートシールして形成することが可能となる。このため、この包装袋10は、その製造に掛かる手間の増大を回避して、補強フィルム13による取っ手部20の補強を図ることができる。
基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22、取っ手基端側シール部17及び取っ手先端側シール部23には、胴部フィルム11、11のシール部間フィルム部、及び補強フィルム13におけるシール部が存在しない箇所に比べて格段に高い強度を確保されている。基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22、取っ手基端側シール部17及び取っ手先端側シール部23は、胴部フィルム11、11のシール部間フィルム部、及び補強フィルム13におけるシール部が存在しない箇所に比べて格段に引き裂きを生じにくい。
包装袋10の取っ手片部11a、11aあるいは補強フィルム13において取っ手孔24の周りに発生して進行した引き裂きは、基端側補強シール部21あるいは先端側補強シール部22に到達することでそれ以上の進行が阻止される。その結果、この包装袋10では、引き裂きが取っ手基端側シール部17あるいは取っ手先端側シール部23に到達せず、取っ手基端側シール部17及び取っ手先端側シール部23の強度が引き裂き到達によって影響を受けることを回避できる。
本実施形態に係る包装袋10は、取っ手基端側シール部17と取っ手先端側シール部23との間に基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22を有する構造により、取っ手基端側シール部17及び取っ手先端側シール部23の強度の安定維持が可能である。
包装袋10は、例えば、万一、何等かの原因で先端側補強シール部22が破壊されて胴部フィルム11に進行した引き裂きが取っ手先端側シール部23に到達しても、取っ手先端側シール部23によって引き裂きのそれ以上の進行、引き裂き進行による取っ手部20の破損を阻止できる。また、包装袋10は、何等かの原因で基端側補強シール部21が破壊されて胴部フィルム11に進行した引き裂きが取っ手基端側シール部17に到達しても、取っ手基端側シール部17によって引き裂きのそれ以上の進行を阻止できる。
なお、本明細書において、取っ手部の破損は、引き裂きが取っ手部を形成するフィルムの周縁を破壊してフィルム面方向外側に開口した状態を指す。
本実施形態の包装袋10は、例えば、取っ手孔24に手指を挿入して手提げ状態で使用するときに、胴部フィルム11の引き裂きが取っ手先端側シール部23に到達しても、取っ手先端側シール部23によって取っ手部20の破損を防ぐことができ、手提げ状態での使用を継続できる。
取っ手部20の取っ手孔24は、取っ手片部11a、11aのシール部間フィルム部及び補強フィルム13における基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22から離間した位置に形成できる。このため、取っ手孔24に挿入した手指が基端側補強シール部21あるいは先端側補強シール部22に直接触れることを回避できる。その結果、この包装袋10は、取っ手部20を握って手提げ状態で運搬する際に、袋内の内容物の重量が大きい場合でも、取っ手孔24に挿入した手指に痛みを感じにくく取っ手部20を握りやすく、手提げ状態で運搬しやすい。
取っ手先端側シール部23、基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22が取っ手基端側シール部17に沿って延在形成された構成は、取っ手部20を握って手提げ状態で包装袋10を運搬する際の取っ手部20の変形抑制に有効に寄与する。取っ手先端側シール部23、基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22が取っ手基端側シール部17に沿って延在形成された構成は、引用文献1に記載の包装袋のように開口部に取っ手部を形成した構成に比べて取っ手部の変形抑制に有利であり、取っ手部の変形による局所的な応力集中に起因する引き裂きの発生及び進行の抑制に有効に寄与する。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、図1、図2等では、取っ手部20が包装袋10の上端部に位置する構成を例示した。但し、取っ手部は、例えば、包装袋の左右(図1において左右)両側の側部の一方から袋外側へ張り出すように形成しても良い。
取っ手部は、貫通空間を形成可能な構成に限定されない。
取っ手部は、例えば、一対の胴部フィルムのそれぞれの取っ手片部に位置する周縁全体同士がヒートシールされて形成されたシール部(取っ手片部周縁シール部)を有する構成も採用可能である。
包装袋は、底部フィルムを省略し、底部フィルムと胴部フィルムとのシール部である底部シール部にかえて、一対の胴部フィルムの周縁同士が直接ヒートシールされたシール部が形成された構成も採用可能である。
包装袋は、図1、図2等に例示した実施形態の包装袋10から、補強フィルム13、基端側補強シール部21及び先端側補強シール部22を省略した構成(以下、補強フィルム無し包装袋、とも言う)も採用可能である。補強フィルム無し包装袋についても、取っ手基端側シール部17及び取っ手先端側シール部23の存在によって、胴部フィルム11の引き裂きによる取っ手部の破壊を防ぐことができる。また、補強フィルム無し包装袋の取っ手基端側シール部17及び取っ手先端側シール部23は、取っ手部の変形抑制、それによる胴部フィルム11への引き裂きの発生及び進行の抑制に有効に寄与する。
また、包装袋は、図1、図2等に例示した実施形態の包装袋10について、補強フィルム13の折曲部13aを省略して一対の補強フィルム主片部13bを分離させた構成も採用可能である。この場合、一対の補強フィルム主片部13bは、一対の胴部フィルム11、11間に互いに重ね合わせ可能に介装された一対の補強フィルム、の役割を果たす。
10…包装袋、10a…収容部、11…胴部フィルム、11A…基材フィルム、11B…シーラント層、11a…取っ手片部、12…底部フィルム、12A…基材フィルム、12B…シーラント層、12a…折り線、13…補強フィルム、13A…基材フィルム、13B…シーラント層、13a…折曲部、13b…フィルム主片部、14…注出口部材、15…未シール部、16…外周シール部、16a…側端シール部、16b…側端シール部、16c…底部シール部、17…取っ手基端側シール部、20…取っ手部、21…基端側補強シール部、22…先端側補強シール部、23…取っ手先端側シール部、24…取っ手孔、25…貫通空間。

Claims (3)

  1. 互いに重ね合せられる一対の胴部フィルムと、
    前記一対の胴部フィルムのうち取っ手部を除く周縁が封止されて形成され内容物を収容する収容部を内側に形成する外周シール部と、
    前記一対の胴部フィルムのうち前記収容部から延出された部分である取っ手片部及び前記一対の胴部フィルムのそれぞれの前記取っ手片部間に2つ折り状態で介装された補強フィルムによって構成された前記取っ手部と、
    前記一対の胴部フィルムのうち前記収容部と前記取っ手片部との間に位置する部分が互いに接合された取っ手基端側シール部と、
    を備え、
    前記収容部は、前記一対の胴部フィルムの前記外周シール部及び前記取っ手基端側シール部に囲繞された内側の未シール部に形成され、
    前記補強フィルムは、前記2つ折りとされた折曲部と、前記取っ手部の前記取っ手基端側シール部側の端部である基端部に前記取っ手基端側シール部に沿って延在配置された前記折曲部から前記取っ手部の先端部に向かって延出する一対のフィルム主片部とを有し、
    前記取っ手部は、
    前記一対の胴部フィルムのうち前記取っ手部の先端部を形成する部分が互いに接合され前記取っ手基端側シール部に沿って延在形成された取っ手先端側シール部と
    一対の前記取っ手片部が前記補強フィルムの一対の前記フィルム主片部の前記折曲部側の端部である基端部にそれぞれ接合された基端側補強シール部と、
    一対の前記取っ手片部が前記取っ手部の先端部に配置された一対の前記フィルム主片部の先端部にそれぞれ接合された先端側補強シール部と、
    を備え、
    前記取っ手基端側シール部はその延在方向両端を前記外周シール部に到達させて形成され、前記基端側補強シール部及び前記先端側補強シール部は前記取っ手基端側シール部と前記取っ手先端側シール部との間に位置し、前記補強フィルムの一対の前記フィルム主片部は前記一対の前記取っ手片部に沿って互いに重ね合わせ可能に延在配置され、前記取っ手基端側シール部と前記取っ手先端側シール部との間に前記一対の胴部フィルム及び一対の前記フィルム主片部を貫通する取っ手孔が形成され、前記取っ手孔は前記基端側補強シール部と前記先端側補強シール部との間における前記基端側補強シール部及び前記先端側補強シール部から離間した位置に形成されている、包装袋。
  2. 前記胴部フィルム及び前記補強フィルムは少なくとも基材フィルムとシーラント層とが積層された積層体が用いられ、前記一対の胴部フィルムは互いに対面する側に前記シーラント層が位置し、前記補強フィルムの一対の前記フィルム主片部はそれぞれ前記胴部フィルムに対面する側に前記シーラント層が位置する請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記取っ手部は、前記一対の胴部フィルムにおける前記取っ手基端側シール部と前記取っ手先端側シール部との間に位置する部分を互いに離間させることで、前記取っ手先端側シール部の延在方向に沿う両端に開口する貫通空間を形成可能とされている請求項1〜2のいずれか1項に記載の包装袋。
JP2019071090A 2019-04-03 2019-04-03 包装袋 Active JP6894935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071090A JP6894935B2 (ja) 2019-04-03 2019-04-03 包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071090A JP6894935B2 (ja) 2019-04-03 2019-04-03 包装袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020169033A JP2020169033A (ja) 2020-10-15
JP6894935B2 true JP6894935B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=72745694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019071090A Active JP6894935B2 (ja) 2019-04-03 2019-04-03 包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6894935B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3487317B2 (ja) * 1995-06-16 2004-01-19 株式会社ジェイ・ピー・エム プラスチックフィルム製袋及びこの製法
JP4793761B2 (ja) * 2007-06-18 2011-10-12 株式会社東名商会 手提げ孔付き米袋
JP4891371B2 (ja) * 2009-07-22 2012-03-07 伊丹産業株式会社 米袋
US8961012B2 (en) * 2012-10-19 2015-02-24 Peel Plastic Products Limited Bag with handle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020169033A (ja) 2020-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5131642B2 (ja) パウチ容器
US8734015B2 (en) Flexible package bag provided with one-way functioning nozzle and packaging structure for liquid material
JP4441575B2 (ja) 逆止機能ノズルを備えるフレキシブル包装袋および液状物充填包装構造体
TW201718356A (zh) 片材容器
JP5473447B2 (ja) 自立性多室包装袋、及びその製造方法
US20190185239A1 (en) Easy peel pouch
US20110233267A1 (en) Pack having tear-open aid
JP4103331B2 (ja) 取っ手付きパウチ
JP5158250B2 (ja) 包装袋
JP5725586B2 (ja) 液状物充填包装体用の紙製外容器
JP6894935B2 (ja) 包装袋
JP6786852B2 (ja) パウチ
JP5093471B2 (ja) パウチ容器
JP7004129B2 (ja) パウチ
JP5002908B2 (ja) 包装体
JP6924144B2 (ja) 投与具
WO2012132885A1 (ja) ウェットティッシュ包装体の製造方法
CN110753663B (zh) 带嘴包装袋及其制造方法、以及装有内容物的带嘴包装袋
JP7382738B2 (ja) ガゼット袋および内容物収納体
JP7501156B2 (ja) 包装袋の把手構造
JP6082208B2 (ja) ドラム缶用内袋、内袋ユニット及び充填方法
JP6712158B2 (ja) パウチ容器及びその製造方法
JP2005022741A (ja) スタンディングパウチ
DK178745B1 (en) Container for fluids
JP6236927B2 (ja) 把持部を備えた袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6894935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250