JP2000108282A - 食品容器用複合シート - Google Patents
食品容器用複合シートInfo
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- JP2000108282A JP2000108282A JP10285633A JP28563398A JP2000108282A JP 2000108282 A JP2000108282 A JP 2000108282A JP 10285633 A JP10285633 A JP 10285633A JP 28563398 A JP28563398 A JP 28563398A JP 2000108282 A JP2000108282 A JP 2000108282A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin layer
- saturated polyester
- polyamide resin
- composite sheet
- container
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 食品を収納するための優れた密封性とオーブ
ンや電子レンジ調理での使用にも耐えうる耐熱性を有
し、さらには耐衝撃性能にも優れた食品容器用複合シー
トを提供すること。 【解決手段】 結晶化ポリエチレンテレフタレートであ
る飽和ポリエステル樹脂層（Ａ）に、ポリアミド樹脂層
（Ｂ）を厚みが５〜２００μｍであるように積層した食
品容器用複合シート。
ンや電子レンジ調理での使用にも耐えうる耐熱性を有
し、さらには耐衝撃性能にも優れた食品容器用複合シー
トを提供すること。 【解決手段】 結晶化ポリエチレンテレフタレートであ
る飽和ポリエステル樹脂層（Ａ）に、ポリアミド樹脂層
（Ｂ）を厚みが５〜２００μｍであるように積層した食
品容器用複合シート。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を収納するた
めの優れた密封性とオーブンや電子レンジ調理での使用
にもに耐えうる耐熱性を有し、さらには耐衝撃性能にも
優れた食品容器用複合シートに関する。
めの優れた密封性とオーブンや電子レンジ調理での使用
にもに耐えうる耐熱性を有し、さらには耐衝撃性能にも
優れた食品容器用複合シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、オーブン・電子レンジで使用
できる容器の材質としては、フィラー入りのポリプロピ
レンや結晶化ポリエチレンテレフタレート（以下Ｃ−Ｐ
ＥＴと記す）を使用した容器が広く用いられている。し
かしながら、フィラー入りポリプロピレンでは２００℃
を超える使用温度には材質的に耐えられない。また、Ｃ
−ＰＥＴ容器は、一般には非晶性ＰＥＴ（以下、Ａ−Ｐ
ＥＴ）の結晶化度を上げることで得られ、耐熱性、強靱
性が優れている一方で、耐衝撃性はポリプロピレンやＡ
−ＰＥＴに比較して非常に脆く容器の落下時や低温流通
時に割れが発生し内容物が漏れ出す等の事故が多発して
おり、実使用上の大きな問題であった。
できる容器の材質としては、フィラー入りのポリプロピ
レンや結晶化ポリエチレンテレフタレート（以下Ｃ−Ｐ
ＥＴと記す）を使用した容器が広く用いられている。し
かしながら、フィラー入りポリプロピレンでは２００℃
を超える使用温度には材質的に耐えられない。また、Ｃ
−ＰＥＴ容器は、一般には非晶性ＰＥＴ（以下、Ａ−Ｐ
ＥＴ）の結晶化度を上げることで得られ、耐熱性、強靱
性が優れている一方で、耐衝撃性はポリプロピレンやＡ
−ＰＥＴに比較して非常に脆く容器の落下時や低温流通
時に割れが発生し内容物が漏れ出す等の事故が多発して
おり、実使用上の大きな問題であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のＣ−
ＰＥＴの持つ強靱性、耐熱性を維持しつつ、耐衝撃性の
向上した食品容器用複合シートを提供することにある。
ＰＥＴの持つ強靱性、耐熱性を維持しつつ、耐衝撃性の
向上した食品容器用複合シートを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、飽和ポリエス
テル樹脂層（Ａ）に、ポリアミド樹脂層（Ｂ）を積層し
た食品容器用複合シートである。好ましくは、前記飽和
ポリエステル樹脂層が結晶化ポリエチレンテレフタレー
トであり、前記ポリアミド樹脂層の厚みが５〜２００μ
ｍである食品容器用複合シートである。更に本発明は、
前記食品容器用複合シートを飽和ポリエステル樹脂層
（Ａ）が容器の内側になるように成形した容器である。
テル樹脂層（Ａ）に、ポリアミド樹脂層（Ｂ）を積層し
た食品容器用複合シートである。好ましくは、前記飽和
ポリエステル樹脂層が結晶化ポリエチレンテレフタレー
トであり、前記ポリアミド樹脂層の厚みが５〜２００μ
ｍである食品容器用複合シートである。更に本発明は、
前記食品容器用複合シートを飽和ポリエステル樹脂層
（Ａ）が容器の内側になるように成形した容器である。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明は、飽和ポリエステル樹脂
層（Ａ）に、耐衝撃性の改良のためにポリアミド樹脂層
（Ｂ）を積層した食品容器用複合シートである。本発明
のシート全体の厚みとしては１００〜２０００μｍのも
のが好ましい。
層（Ａ）に、耐衝撃性の改良のためにポリアミド樹脂層
（Ｂ）を積層した食品容器用複合シートである。本発明
のシート全体の厚みとしては１００〜２０００μｍのも
のが好ましい。
【０００６】本発明に使用される飽和ポリエステルは、
製法については特に限定するものではないが、テレフタ
ル酸とエチレングリコールより成るものが好ましい。本
発明に使用されるポリアミド樹脂は、低温での耐衝撃性
を付与するためのものであり、特に限定するものではな
いが、６ナイロン、６−６，６ナイロン、６−１２共重
合ナイロン、などが挙げられる。ポリアミド樹脂層の厚
みは、５〜２００μｍであり、より好ましくは、１０〜
１００μmである。ポリアミド樹脂層の厚みは５μｍ未
満であれば十分な耐衝撃性が得られず、また、２００μ
ｍを越えると熱成形時に良好な成形品が得られない。
製法については特に限定するものではないが、テレフタ
ル酸とエチレングリコールより成るものが好ましい。本
発明に使用されるポリアミド樹脂は、低温での耐衝撃性
を付与するためのものであり、特に限定するものではな
いが、６ナイロン、６−６，６ナイロン、６−１２共重
合ナイロン、などが挙げられる。ポリアミド樹脂層の厚
みは、５〜２００μｍであり、より好ましくは、１０〜
１００μmである。ポリアミド樹脂層の厚みは５μｍ未
満であれば十分な耐衝撃性が得られず、また、２００μ
ｍを越えると熱成形時に良好な成形品が得られない。
【０００７】これらの樹脂を積層する方法としては共押
出法、共押出ラミネート法、押出ラミネート法、ドライ
ラミネート法等の公知の積層化技術が用いられる。ま
た、これらの積層化のために各樹脂間を接着させるため
には個々の樹脂間に適した接着剤、あるいは接着性樹脂
が用いられるが不要な場合もあり得る。また、これらの
多層シートを容器に成形する方法としては、一般的に
は、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法、冷間加
工法が用いられる。
出法、共押出ラミネート法、押出ラミネート法、ドライ
ラミネート法等の公知の積層化技術が用いられる。ま
た、これらの積層化のために各樹脂間を接着させるため
には個々の樹脂間に適した接着剤、あるいは接着性樹脂
が用いられるが不要な場合もあり得る。また、これらの
多層シートを容器に成形する方法としては、一般的に
は、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法、冷間加
工法が用いられる。
【０００８】本発明の作用について説明する。容器形状
に成形した際、内層に当たる飽和ポリエステル樹脂層は
容器としての耐熱性及び、内容物のフレーバー保護の効
果があり、またシールされる蓋材の構成を適度に選ぶこ
とにより、イージーピール性を付与することも可能であ
る。隣接するポリアミド樹脂層は耐衝撃性を付与し、容
器が流通時などの衝撃によりひび割れを起こして本来有
すべきガスバリア性が確保できなくなったり、最悪の場
合内容物が漏れ出す等のトラブルを防止する効果があ
る。
に成形した際、内層に当たる飽和ポリエステル樹脂層は
容器としての耐熱性及び、内容物のフレーバー保護の効
果があり、またシールされる蓋材の構成を適度に選ぶこ
とにより、イージーピール性を付与することも可能であ
る。隣接するポリアミド樹脂層は耐衝撃性を付与し、容
器が流通時などの衝撃によりひび割れを起こして本来有
すべきガスバリア性が確保できなくなったり、最悪の場
合内容物が漏れ出す等のトラブルを防止する効果があ
る。
【０００９】
【実施例】以下実施例により、本発明の効果を説明す
る。表１に本発明に用いた実施例と比較のために用いた
多層シートの構成及び、評価結果を示す。これらの多層
シートは共押出法若しくは、ドライラミネート法により
作成した。これらの多層シートを間接加熱式の真空成形
機を用いて口径９０ｍｍφ、高さ３５ｍｍ、底径６０ｍ
ｍφの容器をＣ−ＰＥＴ側が容器の内層側になるように
作製した。内容物としてグラタンを充填し、１２１℃×
３０分のレトルト殺菌後、常温で１ヶ月の保存を行い４
℃での落下試験による耐衝撃性、容器変形の有無による
耐熱性の評価を行った。また、耐衝撃試験としてＪＩＳ
−Ｋ７２１１記載の方法を用い、４℃の条件下で容器の
底部へ衝撃を与えた。
る。表１に本発明に用いた実施例と比較のために用いた
多層シートの構成及び、評価結果を示す。これらの多層
シートは共押出法若しくは、ドライラミネート法により
作成した。これらの多層シートを間接加熱式の真空成形
機を用いて口径９０ｍｍφ、高さ３５ｍｍ、底径６０ｍ
ｍφの容器をＣ−ＰＥＴ側が容器の内層側になるように
作製した。内容物としてグラタンを充填し、１２１℃×
３０分のレトルト殺菌後、常温で１ヶ月の保存を行い４
℃での落下試験による耐衝撃性、容器変形の有無による
耐熱性の評価を行った。また、耐衝撃試験としてＪＩＳ
−Ｋ７２１１記載の方法を用い、４℃の条件下で容器の
底部へ衝撃を与えた。
【００１０】
【表１】
【００１１】表中の略号は以下の通りである。 Ｃ−ＰＥＴ：結晶化ポリエチレンテレフタレート Ａ−ＰＥＴ：非晶性ポリエチレンテレフタレート ６−Ｎｙ ：６ナイロン ６−６，６Ｎｙ：６−６，６共重合ナイロン ６−１２Ｎｙ：６−１２共重合ナイロン
【００１２】評価方法は以下の通りである。 《耐衝撃性の評価（落下試験）》容器に１００ｇのグラ
タンを充填後、１．５ｍの高さから容器の底側を下に最
大１０回落下させ、割れた時の回数を表記した。 《耐熱性の評価》 ○ 殺菌後、全く変形がみられない △ 殺菌後、若干変形がみられる × 殺菌後、変形している 《成形性の評価》 ○ 金型追従性がよく、樹脂厚みバランスが良好 △ 金型追従性がよく、樹脂厚みに若干バラツキがある × 金型追従性が悪く、樹脂厚みバランスが悪い
タンを充填後、１．５ｍの高さから容器の底側を下に最
大１０回落下させ、割れた時の回数を表記した。 《耐熱性の評価》 ○ 殺菌後、全く変形がみられない △ 殺菌後、若干変形がみられる × 殺菌後、変形している 《成形性の評価》 ○ 金型追従性がよく、樹脂厚みバランスが良好 △ 金型追従性がよく、樹脂厚みに若干バラツキがある × 金型追従性が悪く、樹脂厚みバランスが悪い
【００１３】
【発明の効果】本発明の食品容器用複合シートによれ
ば、従来からある飽和ポリエステルシートの持つ耐熱
性、保香性を具備しつつ、耐衝撃性の向上したものが得
られる。
ば、従来からある飽和ポリエステルシートの持つ耐熱
性、保香性を具備しつつ、耐衝撃性の向上したものが得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E086 AD05 AD06 BA04 BA15 BB01 BB15 BB41 BB51 BB85 BB90 CA03 4F100 AK42A AK46B AL01B BA02 EH202 GB23 JA11A JJ03 JK01 JK10 YY00B
Claims (4)
- 【請求項１】 飽和ポリエステル樹脂層（Ａ）に、ポリ
アミド樹脂層（Ｂ）を積層したことを特徴とする食品容
器用複合シート。 - 【請求項２】 飽和ポリエステル樹脂層（Ａ）が結晶化
ポリエチレンテレフタレートである請求項１記載の食品
容器用複合シート。 - 【請求項３】 ポリアミド樹脂層（Ｂ）の厚みが５〜２
００μmである請求項１又は２記載の食品容器用複合シ
ート。 - 【請求項４】請求項１〜３記載の食品容器用複合シート
を飽和ポリエステル樹脂層（Ａ）が容器の内側になるよ
うに成形した容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10285633A JP2000108282A (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 食品容器用複合シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10285633A JP2000108282A (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 食品容器用複合シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000108282A true JP2000108282A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17694067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10285633A Pending JP2000108282A (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 食品容器用複合シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000108282A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006002263A1 (en) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | E.I. Dupont De Nemours And Company | Article comprising polyester multilayer film |
| US20090130276A1 (en) * | 2005-11-08 | 2009-05-21 | Dupont Teijin Films U.S. Limited Partnership | Polymeric Film Packaging |
| US9409697B2 (en) | 2007-12-20 | 2016-08-09 | Stora Enso Oyj | Polymer-coated oven board and food package made from it |
| JP2017202832A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | 有限会社関田商会 | 受水用袋 |
-
1998
- 1998-10-07 JP JP10285633A patent/JP2000108282A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006002263A1 (en) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | E.I. Dupont De Nemours And Company | Article comprising polyester multilayer film |
| US9126389B2 (en) | 2004-06-21 | 2015-09-08 | Dupont Teijin Films U.S. Limited Partnership | Article comprising polyester multilayer film |
| US20090130276A1 (en) * | 2005-11-08 | 2009-05-21 | Dupont Teijin Films U.S. Limited Partnership | Polymeric Film Packaging |
| US9409697B2 (en) | 2007-12-20 | 2016-08-09 | Stora Enso Oyj | Polymer-coated oven board and food package made from it |
| JP2017202832A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | 有限会社関田商会 | 受水用袋 |
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