JP2017202036A - 芳香シートおよびこれを備える物品 - Google Patents

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【課題】接合剤及び液体香料を含む芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止し、周囲への汚損の少ない芳香シートの提供。【解決手段】厚さ方向に積層された同一の又は異なる2以上の基材シート2と、基材シート2のシート間に設けられた少なくとも1の芳香機能性接合層3とを備え、芳香機能性接合層3は、接合剤および液体香料を含み、前記接合剤100質量部に対する前記液体香料中のアルコール成分の含有量が2〜20質量部である、芳香シート1。好ましくは、前記接合剤が、ポリウレタン樹脂または(メタ)アクリル樹脂を含み、更に好ましくは、前記接合剤100質量部に対する前記液体香料の含有量が7〜100質量部であり、その上、好ましくは、前記液体香料中のアルコール成分の含有量が10〜55質量%である、芳香シート1。【選択図】図1

Description

本発明は、芳香シートおよびこれを備える物品に関する。
空間に香りを漂わせるものとして様々な芳香部材があるが、加工が容易であるなどの観点から芳香シートが利用されている。例えば、特許文献1には、基材シート体の片面に粘着剤層を設層してなる粘着シート体の基材シート体または粘着剤層の少なくとも一つに芳香剤を塗布するかまたは含有せしめ、かつ粘着シート体を複数層積層したことを特徴とする芳香性粘着積層シート体が開示されている。
実開昭57−97544号公報
しかしながら、特許文献1において、粘着剤層に含有させる香料として液体香料を使用する場合には、シート端部から粘着剤層がはみ出して周囲を汚損してしまうことがあり、更なる改善が求められるところである。ここで、特許文献1においては複数層積層された粘着シート体を順次剥離することを予定しており、粘着力の比較的弱い粘着剤が使用されているが、これに代えて粘着力の強い粘着剤や剥離を予定しない接合剤を使用する場合、特に、ポリウレタン樹脂や(メタ)アクリル樹脂などの接着剤を使用する場合においても同様の課題があることが分かった。
本発明の課題は、接合剤および液体香料を含む芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止し、周囲への汚損の少ない芳香シートを提供することにある。
本発明は、
[1]厚さ方向に積層された同一のまたは異なる2以上の基材シートと、前記基材シートのシート間に設けられた少なくとも1の芳香機能性接合層とを備え、前記芳香機能性接合層は、接合剤および液体香料を含み、前記接合剤100質量部に対する前記液体香料中のアルコール成分の含有量が2〜20質量部である、芳香シート、および
[2][1]記載の芳香シートを備える、物品に関する。
本発明によれば、接合剤および液体香料を含む芳香機能性接合層のシート端部からの、はみ出しを防止し、周囲への汚損の少ない芳香シートを提供することができる。
本発明の一実施態様を示す概略断面図である。 本発明の一実施態様を示す概略断面図である。 本発明の一実施態様を示す概略断面図である。
前記課題について検討したところ、芳香機能性接合層に含まれる液体香料中のアルコール成分量を特定の量とすることにより、芳香機能性接合層のシート端部からの、はみ出しによる汚損を防止し得ることを見出した。本発明者らは、かかる知見に基づき鋭意研究を重ねて、本発明を完成するに至った。このメカニズムは定かではないが、接合剤に含まれる成分と液体香料中のアルコール成分との反応が抑制されるためと推定される。
本発明にかかる芳香シートは、厚さ方向に積層された同一のまたは異なる2以上の基材シートと、前記基材シートのシート間に設けられた少なくとも1の芳香機能性接合層とを備える。図1〜3にそれぞれ本発明の実施態様を例示する。
図1の実施態様において、芳香シート1は、2つの基材シート2を備える。基材シート2は、芳香機能性接合層3を介して、その厚さ方向に積層されている。
図2の実施態様において、芳香シート1は、3つの基材シート2を備える。基材シート2は、シート間にそれぞれ芳香機能性接合層3を介して、その厚さ方向に積層されている。
図3の実施態様において、芳香シート1は、3つの基材シート2を備える。基材シート2は、一方のシート間に芳香機能性接合層3を介して、他方のシート間には芳香機能性接合層以外の層4を介して、その厚さ方向に積層されている。ここで、芳香機能性接合層以外の層4としては、粘着層、芳香機能を有しない接合層などが挙げられるが特に限定されるものではない。
なお、図示はしないが他の態様として、少なくとも1の芳香機能性接合層を備えることを前提に、種々の態様が考えられる。例えば、図3において芳香機能性接合層以外の層が多層構造であってもよいし、融着などにより基材シート同士が直接積層されていてもよい。また、基材シートの数についても前記態様に限定されるものではない。
本発明にかかる基材シートとしては、高分子樹脂シートなどを使用することができる。高分子樹脂シートとしては例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレンなどの公知のプラスチック材料を用いることができ、ソルベントキャスト法や押出法など任意の方法により形成することができる。
また、基材シートのうち、最も外側に設けられた基材シートの少なくとも一方は、芳香性の観点から、ガス透過性シートであることが好ましい。本明細書において、ガス透過性シートとは、酸素透過度が1000×10−15mol/(m・s・Pa)以上のものをいう。ガス透過性シートとしては、芳香性の観点から、酸素透過度は、1,500×10−15mol/(m・s・Pa)以上が好ましく、2,500×10−15mol/(m・s・Pa)以上がより好ましい。また、香りの持続性の観点から、酸素透過度は、35,000×10−15mol/(m・s・Pa)以下が好ましく、30,000×10−15mol/(m・s・Pa)以下がより好ましい。
本明細書中の酸素透過度は、温度20℃、相対湿度80%でJISK 7126による差圧法で測定された値を指す。
基材シートの厚さは、鋏や断裁機などで容易に裁断できる加工性を満足する限りにおいて特に限定されず、印刷やエンボス等の美粧化加工等により任意に処理されたものであっても良い。
本発明にかかる芳香機能性接合層は、接合剤および液体香料を含む。
接合剤としては、ポリウレタン樹脂または(メタ)アクリル樹脂などの粘着剤や接着剤を用いることが好ましく、接合剤の低臭気性及び芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止する観点から、ポリウレタン樹脂がより好ましい。本明細書において、(メタ)アクリルの記載は、アクリルおよびメタクリルの少なくとも一方を意味する。
ポリウレタン樹脂としては、例えば、ポリウレタンポリオールを含有する主剤に、多官能イソシアネートを含有する硬化剤を配合して架橋したものを使用することができる。
ポリウレタン樹脂のゲル分率は、未架橋成分による汚損を低減する観点から、50%以上が好ましく、60%以上がより好ましい。本明細書においてゲル分率は、架橋後の接合剤をトルエンに含浸し、不溶分の質量を測定し、含浸前の質量との割合によって算出された値を指す。
ここで、主剤に含まれるポリウレタンポリオールの重量平均分子量(Mw)は、十分な凝集力を得る観点から、好ましくは10,000以上であり、より好ましくは20,000以上であり、また、十分な接着強度を得る観点から、好ましくは500,000以下であり、より好ましくは400,000以下であり、さらに好ましくは300,000以下である。本明細書において、重量平均分子量(Mw)はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC法)により測定したポリスチレン換算値とする。
主剤には、溶剤を含有させ、ポリウレタンポリオールを適宜希釈することができる。溶剤としては、メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン、キシレン、アセトン等、公知のものを使用できる。
主剤に含有されるポリウレタンポリオールは、ウレタン結合を有すると共に硬化剤の多官能イソシアネートと反応可能な水酸基を有している。主剤に含有されるポリウレタンポリオールは、主としてポリオールと多官能イソシアネートとを触媒の存在下で反応させることにより得られる。
ポリウレタンポリオールを製造するためのポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオールなどが挙げられる。
ポリウレタンポリオールを製造するための多官能イソシアネートとしては、公知の芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネートなどが挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、フェニレンジイソシアネート、ジフェニルジイソシアネート、トルイレンジイソシアネート、トリイソシアネートトルエン、トリイソシアネートベンゼン、ジフェニルエーテルジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、ジイソシアネートジメチルベンゼン、ジイソシアネートジエチルベンゼン、テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
脂環族ポリイソシアネートとしては、シクロペンタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、ビス(イソシネートメチル)シクロヘキサン、トリメチルシクロヘキシルイソシアネートなどが挙げられる。
硬化剤に含有される多官能イソシアネートとしては、ポリウレタンポリオールを製造するために用いられる多官能イソシアネートと同じものを使用することができる。この硬化剤を配合することにより、ポリウレタン樹脂の架橋密度を適切にコントロールすることができる。
主剤と硬化剤の配合例として、硬化剤の多官能イソシアネートを主剤のポリウレタンポリオールの固形分100質量部に対して固形分0.5〜40質量部添加する態様などが挙げられる。なお、主剤および硬化剤以外に本発明の要旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、腐食防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、耐熱安定剤、重合禁止剤、無機または有機の充填剤、金属粉、顔料、染料、帯電防止剤、可塑剤、難燃剤などの添加剤が任意に用いられていてもよい。
(メタ)アクリル樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系ポリマーにイソシアネート系の硬化剤を導入して架橋したものを使用することができる。
(メタ)アクリル樹脂のゲル分率は、未架橋成分による汚損を低減する観点から、50%以上が好ましく、60%以上がより好ましい。
使用される(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)は特に制限されないが、高粘着力でかつ高剪断力であることから、好ましくは300,000〜2,000,000であり、より好ましくは500,000〜1,300,000である。(メタ)アクリル系ポリマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、これに極性モノマーを共重合したものなどを使用することができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、特に限定されるものではないが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどが挙げられ、低温粘着性に優れる観点から、ガラス転移温度(Tg)の低いn−ブチルアクリレート(Tg=−55℃)又は2−エチルヘキシルアクリレート(Tg=−70℃)を使用することが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合する極性モノマーとしては、窒素含有モノマー、水酸基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、不飽和脂肪族カルボン酸などを使用することができる。極性モノマーは、前記アクリル系ポリマーを架橋する際の架橋点として作用する。
窒素含有モノマーとしては、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホルン、アクリルアミド、メタクリルアミドなどが挙げられる。
水酸基含有モノマーとしては、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルなどが挙げられ、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレートなどが挙げられる。
エポキシ基含有モノマーとしては、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどが挙げられる。
不飽和脂肪族カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられる。
(メタ)アクリル系ポリマーは、各種公知の方法により製造することができ、例えば、バルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法等のラジカル重合法を適宜選択することができる。重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)等のアゾ系重合開始剤、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル(BPO)等のパーオキサイド化合物、ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系開始剤、2−メチルチオキサントン等のチオキサントン系開始剤、ベンゾインエチルエーテル等のベンゾインエーテル系開始剤等を使用することができるが、重合性などの観点からアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系重合開始剤が特に好ましい。そして、上記方法により製造したアクリル系ポリマーをトルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等の溶剤に溶解させ、アクリル系ポリマー溶液を調製することができる。
イソシアネート系の硬化剤としては、例えば、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチロールプロパントリレンジイソシアネート、ジフェニルメタントリイソシアネートなどが挙げられる。
ここで、硬化剤の配合量は、粘着特性、耐熱性、および耐湿熱性の観点から、(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して0.05〜5質量部が好ましく、0.1〜3質量部がより好ましく、0.2〜2質量部がさらに好ましい。
液体香料としては植物の花、葉から抽出されるフローラル系のもの、動物由来のオリエンタル系のもの、柑橘系由来のフルーツ系のもの、香木から抽出されるウッディ系のものに大別されるが、そのいずれも使用することができる。また合成香料も使用できる。液体香料は1種類でもよく、2種類以上を併用してもよい。
フローラル系の代表例としてはバラ、ジャスミン、スズランなどが挙げられる。オリエンタル系の代表例としてアンバーグリス、ムスク、シベット、バニラ、ミルラ、乳香などが挙げられる。フルーツ系の代表例としてはレモン、ライム、オレンジ、ベルガモット、マンダリンなど相橘類に由来するシトラス系のものなどが挙げられる。ウッディ系の代表例としては、ビャクダン、パチュリなどが挙げられる。
例えば、フローラル系の中には、香りによって気分を和らげたり、よい睡眠が得られるなど様々な効能があると言われるハーブ系の香料があり、好適に用いることができる。この種の香料としては、ローズヒップ、ローズマリー、ローリエ、ヒソップ、レモンパーム、ミント、ハッカ、ジャスミン、バジリコ、オレガノ、マジョラム、シソ、エゴマ、セージ、セイボリー、タイム、アニス、イノンド、ディル、アンゼリカ、チャービル、コリアンダー、ミツバ、フェンネル、ロベッジ、ラビジ、パセリ、チャイブ、ニラ、タラゴン、レモンマートル、ルリジサ、ボリジ、ケッパー、レモングラス、ゲッケイジュ、ベイリーフ、ローレル、レモンパーベナ、オオバゲッキツ、カレーリーフ、ギシギシ、セイバ、キンレンカ、ナスタチウム、マスティハ、セイヨウノコギリソウ、ヤロー、ムラサキバレンギク、エキナセア、エキナシア、カモミール、ナツシロギク、フィーバーフュー、セイヨウタンポポ、ダンデライオン、ニガヨモギ、ワームウッド、タンジー、ヨモギギク、セイヨウフキ、バターパー、ラベンダー、ホアハウンド、イヌハッカ、キャットニップ、チクマハッカ、キャットミント、クラリセージ、オニサルビア、サンザシ、セント・ジョーンズ・ワート、セイヨウオトギリソウ、トケイソウ、パッションフラワー、ヘンルーダ、セイヨウカノコソウ、ゲッケイジュ、イランイランなどが挙げられる。
本発明にかかる液体香料は、アルコール成分を含有する。液体香料に使用されるアルコール成分としては、オクタノール、デカノール、l−メントール、dl−メントール、イソオイゲノール、オイゲノール、ゲラニオール、シトロネロール、シンナミルアルコール、テルピネオール、ベンジルアルコール、d−ボルネオール、マルトールなどに加え、脂肪族高級アルコール類、芳香族アルコール類などが挙げられる。
液体香料中のアルコール成分の含有量は、液体香料を2種以上使用した場合においては合計量を指し、芳香性および芳香持続性を維持する観点から、55質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、45質量%以下がさらに好ましい。含有量の下限値としては、例えば、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上などが挙げられる。
また、液体香料中のアルコール成分の含有量は、液体香料を2種以上使用した場合においては合計量を指し、芳香性および芳香持続性を維持する観点から、接合剤100質量部に対して2質量部以上であり、10質量部以上が好ましく、また、芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止する観点から、20質量部以下であり、18質量部以下が好ましい。
接合剤100質量部に対する液体香料の含有量は、香りの持続性の観点から、7質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましく、15質量部以上がさらに好ましい。また、上限としては例えば、100質量部以下、80質量部以下、50質量部以下などが挙げられる。
さらに本発明の要旨を逸脱しない範囲において、芳香機能性接合層は、任意に、他の添加剤を含んでいても良い。
他の添加剤としては、酸化防止剤、腐食防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、耐熱安定剤、重合禁止剤、無機または有機の充填剤、金属粉、顔料、染料、帯電防止剤、可塑剤、難燃剤などが挙げられる。
芳香機能性接合層の25℃における貯蔵弾性率(G’)は、芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止する観点から、0.1MPa以上が好ましく、0.15MPa以上がより好ましく、0.2MPa以上がさらに好ましく、また、柔軟性の観点から、1,000MPa以下が好ましく、100MPa以下がより好ましく、10MPa以下がさらに好ましい。また、芳香機能性接合層の60℃における貯蔵弾性率(G’)は、高温下での使用の観点から、0.001MPa以上1MPa以下が好ましい。
本明細書において、貯蔵弾性率(G’)は、JIS K 7244に準拠して測定した値である。より詳細には、動的粘弾性測定装置(日本シーベルヘグナー社製、型番:MCR301)を使用し、−40℃〜190℃の温度範囲において、昇温速度3℃/min、周波数1Hzにてズリ測定し、25℃もしくは60℃における値である。
芳香機能性接合層の厚みは、香りの持続性の観点から、3μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましく、12μm以上がさらに好ましく、また、芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止する観点から、500μm以下が好ましく、250μm以下がより好ましく、100μm以下がさらに好ましい。
芳香機能性接合層から基材シートが容易に剥がれるのを予防する観点から、芳香機能性接合層の接着強度は、1N/25mm以上が好ましく、3N/25mm以上がより好ましい。
前記の芳香機能性接合層の接着強度は、JIS K 6854−3に準拠して、本発明の芳香機能性接合層に隣接する2つの基材シートを、23℃50%RH環境下で引張速度200mm/分の条件でT型剥離した際の剥離強度である。
図1に示す芳香シート1の製造方法の例を説明する。
下側の基材シート2上に、芳香機能性接合層3を形成する。この後、上側の基材シート2の下面と、芳香機能性接合層3の上面とを貼り合わせることにより芳香シート1を得ることができる。芳香機能性接合層3は、接合剤および液体香料の混合液を下側の基材シート2上に塗工することにより形成され得る。この際、予め調製された樹脂と液体香料との混合樹脂を塗工することもできるし、樹脂原料と液体香料との混合液を塗工してシート上で樹脂を合成することもできる。
ここで、ポリウレタン樹脂原料と液体香料との混合液を塗工して芳香シートを製造する方法においては、樹脂原料の主剤の硬化を十分なものとし、芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止する観点から、液体香料中のアルコール成分が樹脂原料の硬化剤100質量部に対して100質量部以下となるように配合することが好ましく、90質量部以下がより好ましく、80質量部以下がさらに好ましい。また、下限値は、適度な芳香性を付与する観点から、例えば、15質量部以上となるように配合することができる。かかる製造方法によれば、樹脂原料の硬化剤と液体香料中のアルコール成分との反応を抑制することができ、接合剤となる樹脂の十分な硬化を担保できると共に、所望の芳香性を得ることができる。
また、(メタ)アクリル樹脂原料と液体香料との混合液を塗工して芳香シートを製造する方法においては、樹脂原料の主剤の硬化を十分なものとし、芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止する観点から、液体香料中のアルコール成分が樹脂原料の硬化剤100質量部に対して40,000質量部以下となるように配合することが好ましく、10,000質量部以下がより好ましく、5,000質量部以下がさらに好ましい。また、下限値は、適度な芳香性を付与する観点から、例えば、40質量部以上となるように配合することができる。かかる製造方法によれば、樹脂原料の硬化剤と液体香料中のアルコール成分との反応を抑制することができ、接合剤となる樹脂の十分な硬化を担保できると共に、所望の芳香性を得ることができる。
塗工方式は、任意の適切な方式が採用され得る。例えば、塗工は、連続方式で行ってもよく、バッチ方式で行ってもよい。連続方式としては、前記混合液を塗工装置に連続的に供給し、塗工装置に取り付けたダイスなどの吐出手段により、基材シート2上に薄層に押し出す方法や、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、リバースコーター、グラビアコーター等を使用して行う方法などが挙げられる。バッチ方式としては、基材シート2上に、前記混合液を流延して、アプリケーター、マイヤーバー、ナイフコーターなどを用いて薄層を形成する方法などが挙げられる。いずれの方式においても、前記混合液に希釈溶媒を含む場合には、形成した薄層から溶媒を除去することにより、芳香機能性接合層3が形成される。溶媒は、基材シート2上に塗工した前記混合液を加熱することで除去することができる。この加熱は、緩やかな温度勾配で昇降温するような工程であることが好ましい。本発明にかかる芳香シートのように接合剤と液体香料とを含む場合には、液体香料を含まない場合と異なり、液体香料を含有することに起因すると推定される微細なシワが発生することがあるが、緩やかな温度勾配で昇降温することにより、かかる微細なシワの発生を防止することができる。被加熱物の昇温速度としては、20〜60℃/min.が好ましく、30〜50℃/min.がより好ましい。加えて被加熱物の降温速度としては、−70〜−30℃/30sec.が好ましく、−60〜−40℃/30sec.がより好ましい。また、加熱装置の設定条件としては、温度40〜100℃で60〜120秒などが挙げられ、緩やかな温度勾配で昇降温できるように、複数の加熱ゾーンを設定することが好ましい。本発明で用いるアプリケーター、オーブン、貼り合せ手段は公知の設備を適宜選択して用いることができる。
ポリウレタンポリオールの調製例
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計を備えた4口フラスコにキシリレンジイソシアネート66.52部、ポリカーボネートポリオール(クラレポリオールC−1015N 株式会社クラレ製)98.56部、2,2−ジメチロールプロピオン酸27.89部、トルエン100部を仕込み、100℃まで徐々に昇温し4時間反応を行った。滴定でイソシアネート基残量を確認した後、40℃まで冷却し、酢酸エチル100部を加えた後、エチレンジアミン30部を1時間で滴下し、更に1時間反応を行い、ポリウレタンポリオールを得た。得られたポリウレタンポリオールの重量平均分子量(Mw)は132,000、酸価は30.0mgKOH/gであった。
メタクリル系ポリマーの調製例
メチルアクリレート8質量部、n−ブチルアクリレート75質量部、2−エチルヘキシルアクリレート8質量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5質量部、及びアクリルアミド4質量部からなる構成モノマーを、重量平均分子量(Mw)が1,100,000となるよう重合して、メタクリル系ポリマーを得た。
実施例1〜9、比較例1〜4および参考例1
接合剤となる樹脂原料として、前記のとおり調製されたポリウレタンポリオール100質量部および硬化剤としてイソホロンジイソシアネート25質量部を配合した。さらに表1記載の液体香料A〜Dを表1記載の量となるように配合して、樹脂原料と液体香料との混合液を得た。得られた混合液を、芳香機能性接合層の加熱後の厚みが20μmとなるように、厚み12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂シート上にアプリケーターを用いて塗工し、40〜100℃に設定したオーブン中で60〜120秒かけて緩やかな温度勾配で昇降温するように加熱して溶媒を除去し、芳香機能性接合層を形成した。形成された芳香機能性接合層の表面に、厚み25μmの無延伸ポリプロピレン樹脂シートをニップローラーで貼り合せて、芳香シートを調製した。得られた芳香シートの養生条件は、23℃、50%RHで14日間とした。
実施例10
接合剤となる樹脂原料として、ポリウレタンポリオール100質量部に代えて前記のとおり調製されたメタクリル系ポリマー100質量部を配合し、イソホロンジイソシアネート25質量部に代えてキシリレンジイソシアネート0.4質量部を配合し、養生条件を7日間とした以外は、実施例1と同様にして芳香シートを調製した。
実施例1の芳香機能性接合層の貯蔵弾性率および接着強度について、前記の測定方法で測定したところ、25℃における貯蔵弾性率(G’)は0.398MPa、60℃における貯蔵弾性率(G’)は0.317MPa、接着強度は4N/25mmであった。また、実施例1の芳香シートに接合剤として含まれるポリウレタン樹脂のゲル分率は94%であった。
実施例10の芳香機能性接合層の貯蔵弾性率および接着強度について、前記の測定方法で測定したところ、25℃における貯蔵弾性率(G’)は0.217MPa、60℃における貯蔵弾性率(G’)は0.145MPa、接着強度は5N/25mmであった。また、実施例10の芳香シートに接合剤として含まれるメタクリル樹脂のゲル分率は83%であった。
各実施例、比較例、参考例で使用された基材シートの酸素透過度は、ポリエチレンテレフタレート(12μm):384×10−15mol/(m・s・Pa)、無延伸ポリプロピレン(25μm):11520×10−15mol/(m・s・Pa)であった。
(芳香性)
各実施例、比較例、参考例の芳香シートにおいて所望の香りが得られているかについて、年齢が10代から50代までの各年代の男女各5人の計50人の被験者が三点比較式臭袋法による臭気判定を行い、その判定結果を以下のように評価した。その結果を表1に示す。
◎:50人中、48〜50人全員が正しく判定できる。
○:50人中、43〜47人が正しく判定できる。
△:50人中、40〜42人が正しく判定できる。
×:50人中、正しく判定できる人数が39人以下。
(芳香持続性)
各実施例、比較例、参考例の芳香シートについて、10cm×10cmのサイズに裁断した後、60℃95%RH環境下に24時間静置した後取り出し、ウェザーメーター(照射条件:フレーム側キセノン照射、照度:70W/m、温度・湿度条件:B.P.T;65℃・50%)で24時間照射後に、前記芳香性の試験を行い、香りの識別性を確認することにより、香りの持続性を以下のように評価した。結果を表1に示す。
◎:50人中、48〜50人全員が正しく判定できる。
○:50人中、43〜47人が正しく判定できる。
△:50人中、40〜42人が正しく判定できる。
×:50人中、正しく判定できる人数が39人以下。
(非汚損性)
各実施例、比較例、参考例の芳香シートについて、23℃50%RH環境下で断裁機(コクヨ製:型番DN−61N)を用いて裁断し、裁断から24時間後に、芳香シートの裁断面をガラス板にこすり付けて、ガラス面の汚れを目視で判断し以下のように評価した。芳香シート端部からのはみ出しの結果を表2に示す。
◎:ガラス面に汚れが生じない。
○:ガラス面に僅かに汚れが見られる程度で使用に支障が無い。
△:ガラス面に汚れが付着するが、使用できる。
×:ガラス面に顕著に汚れが付着し、使用できない。
Figure 2017202036
表1で使用した液体香料の詳細は、以下のとおりである。
香料A:バラの香りサンプル/アルコール成分15質量%
香料B:バラの香りサンプル/アルコール成分30質量%
香料C:バラの香りサンプル/アルコール成分50質量%
香料D:バラの香りサンプル/アルコール成分60質量%
実施例1〜10と比較例1〜4との対比から、接合剤100質量部に対する液体香料中のアルコール成分の含有量が2〜20質量部であると芳香性、芳香持続性を維持しつつも非汚損性に問題がなかったことがわかる。
本発明は、前記の実施態様および実施例によりなんら限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の実施態様を取り得る。
本発明の芳香シートは、芳香機能性接合層のシート端部からのはみ出しを防止し、周囲への汚損が少ないため、様々な物品に使用することができる。例えば、クローゼット、収納ケース、財布、名刺入れなどに用いる芳香剤として、あるいは、芳香シートを備える香り付きの物品として好適に使用することができる。芳香シートを備える香り付きの物品としては、芳香性を有するマウスパッドや忌避効果のある看板や広告などが挙げられる。
1 芳香シート
2 基材シート
3 芳香機能性接合層
4 芳香機能性接合層以外の層

Claims (5)

  1. 厚さ方向に積層された同一のまたは異なる2以上の基材シートと、前記基材シートのシート間に設けられた少なくとも1の芳香機能性接合層とを備え、前記芳香機能性接合層は、接合剤および液体香料を含み、前記接合剤100質量部に対する前記液体香料中のアルコール成分の含有量が2〜20質量部である、芳香シート。
  2. 前記接合剤が、ポリウレタン樹脂または(メタ)アクリル樹脂を含む、請求項1記載の芳香シート。
  3. 前記接合剤100質量部に対する前記液体香料の含有量が7〜100質量部である、請求項1または2記載の芳香シート。
  4. 前記液体香料中のアルコール成分の含有量が10〜55質量%である、請求項1〜3いずれか記載の芳香シート。
  5. 請求項1〜4いずれか記載の芳香シートを備える、物品。
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WO2021132316A1 (ja) * 2019-12-24 2021-07-01 凸版印刷株式会社 薄型フィルム、転写シート、および、転写シート収容体
WO2022069919A1 (es) * 2020-09-29 2022-04-07 Gutierrez Lemus Maria Yamile Proceso para conformar un sistema de contención multicapa con liberación de aroma extendida y una lámina ventilada y permeable

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