JP2017200848A - 給紙装置および製本システム - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的小型で、かつ、必要に応じてニアラインシステムまたはインラインシステムのメリットが得られる製本システムを実現できる技術を提供する。
【解決手段】給紙装置14は、用紙束が積載される第1積載部42と、第1積載部42に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すための第1分離給送機構44と、第1分離給送機構44から送り出される用紙を下流側に搬送する給紙搬送機構80と、を備える。第1積載部42は、給紙装置14の上流側から送られてくる用紙を給紙搬送機構80に渡すべく第1積載部42を通過させるための通過搬送機構52を含む。
【選択図】図4
【解決手段】給紙装置14は、用紙束が積載される第1積載部42と、第1積載部42に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すための第1分離給送機構44と、第1分離給送機構44から送り出される用紙を下流側に搬送する給紙搬送機構80と、を備える。第1積載部42は、給紙装置14の上流側から送られてくる用紙を給紙搬送機構80に渡すべく第1積載部42を通過させるための通過搬送機構52を含む。
【選択図】図4
Description
本発明は、給紙装置および製本システムに関する。
製本システムとして、積載された用紙を給紙する給紙装置と、用紙に中綴じ折り等の後処理を施して冊子を作成する後処理装置とを接続したニアラインシステムが知られている。また、印刷機と、後処理装置とを接続した、印刷から製本まで一貫して行えるインラインシステムが知られている(例えば特許文献1)。
ニアラインシステムは、複数の印刷機で印刷された用紙を製本できるため製本の自由度は高いが、印刷機で印刷された用紙を積み替える手間が掛かる。インラインシステムは、作業が効率的であるが、システムを構成する印刷機で印刷された用紙を主とした製本しかできない。
これら2つのシステムを統合できれば、必要に応じて、ニアラインシステムまたはインラインシステムのメリットが得られる。例えば、ニアラインシステムの後処理装置に印刷機を接続することにより、2つのシステムを統合した製本システムを実現できる。しかしながら、印刷機から後処理装置に用紙を送る搬送路が必要となり、システムが大型化してしまう。2つのシステムを統合することはそれほど単純ではない。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、比較的小型で、かつ、必要に応じてニアラインシステムまたはインラインシステムのメリットが得られる製本システムを実現できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の給紙装置は、用紙束が積載される積載部と、積載部に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すための分離給送機構と、分離給送機構から送り出される用紙を下流側に搬送する給紙搬送機構と、を備える。積載部は、当該給紙装置の上流側から送られてくる用紙を給紙搬送機構に渡すべく当該積載部を通過させるための通過搬送機構を含む。
本発明の別の態様もまた、給紙装置である。この装置は、用紙束が積載される積載部と、積載部に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すための分離給送機構と、分離給送機構から送り出される用紙を下流側に搬送する給紙搬送機構と、当該給紙装置の上流側から送られてくる用紙を給紙搬送機構に渡すべく下流側に搬送する通過搬送機構と、を備える。通過搬送機構は、当該給紙装置の上流側から送られてくる用紙を、分離給送機構が積載部に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すときの当該1枚の用紙と実質的に同じ高さを通過させる。
本発明のさらに別の態様は、製本システムである。このシステムは、用紙に画像を形成する画像形成装置と、画像形成装置に接続される上述のいずれかの給紙装置と、給紙装置に接続され、送り込まれた用紙に後処理を施す後処理装置と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、比較的小型で、かつ、必要に応じてニアラインシステムまたはインラインシステムのメリットが得られる製本システムを実現できる技術を提供できる。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、実施の形態に係る給紙装置14を備える製本システム10の構成を示す模式図である。図2は、製本システム10を示す上面図である。製本システム10は、画像形成装置12と、給紙装置14と、中綴じ折り装置(後処理装置)16と、中綴じスタッカ18と、折り無しスタッカ20と、制御装置22と、入力装置24と、出力装置26と、を備える。
製本システム10は、「ニアラインモード」または「インラインモード」のいずれかの動作モードで動作する。「ニアラインモード」では、給紙装置14に用紙束が積載される。この用紙束は、画像形成装置12で印刷された用紙を含んでいても、他の画像形成装置で印刷された用紙を含んでいてもよい。給紙装置14は、積載された用紙束の最上位の用紙を中綴じ折り装置16に順次送り出す。中綴じ折り装置16は、給紙装置14から送られてきた用紙に後処理を施して冊子を作成する。
「インラインモード」では、画像形成装置12で印刷された用紙がそのまま給紙装置14に送り込まれる。給紙装置14は、画像形成装置12から送られてきた用紙を中綴じ折り装置16に搬送する。つまり、給紙装置14は、インラインモードでは、画像形成装置12と中綴じ折り装置16とを中継する中継装置として機能する。中綴じ折り装置16は、ニアラインモードの場合と同様に、給紙装置14から送られてきた用紙に後処理を施して冊子を作成する。
画像形成装置12は、手差し給紙部28と、2つの大容量給紙部30と、2つの小容量給紙部32と、画像形成部34と、小容量スタッカ36と、大容量スタッカ38と、を含む。
画像形成部34は、シアンカートリッジ35C、マゼンダカートリッジ35M、イエローカートリッジ35Y、およびブラックカートリッジ35Kの4つのトナーカートリッジと、各トナーカートリッジに対応して設けられた感光体ドラム37C、37M、37Y、37Kの4つの感光体ドラムと、転写ベルト39と、を含む。
各感光体ドラムに画像信号に対応した光が照射され、静電潜像が形成される。これに各トナーカートリッジからトナーが供給されて各色のトナー画像が形成され、転写ベルト39に転写されて合成される。手差し給紙部28、大容量給紙部30、または小容量給紙部32から送り出された用紙と転写ベルトとが接触して、用紙に画像が形成される。画像が形成された用紙は、ニアラインモードの場合、小容量スタッカ36または大容量スタッカ38に積載され、インラインモードの場合、給紙装置14に送り出される。
給紙装置14は、中綴じ折り装置16に用紙を送り出す。すなわち、給紙装置14は、冊子に含めるべき用紙を送り出す。給紙装置14は、第1積載部42と、第1分離給送機構44と、第2積載部46と、第2分離給送機構48と、を含む。第1積載部42は、通過搬送機構52を含む。
ニアラインモードの場合、給紙装置14は、第1積載部42に積載された用紙を第1分離給送機構44により中綴じ折り装置16に送り出す。あるいはまた、給紙装置14は、第2積載部46に積載された用紙を第2分離給送機構48により中綴じ折り装置16に送り出す。つまり、給紙装置14は、積載部に積載された用紙を中綴じ折り装置16に給紙する。インラインモードの場合、給紙装置14は、画像形成装置12から送り込まれた用紙を、第1積載部42の上を通過させて第1分離給送機構44に引き渡し、中綴じ折り装置16に送り出す。つまり、給紙装置14は、画像形成装置12から送られてくる用紙を積載部の上を通過させて中綴じ折り装置16に搬送する(以下、「通過搬送する」ともいう)。
第2積載部46は、不図示のターンテーブルを介して、キャスター付きのワゴン190に載置される。第2積載部46は、ワゴン190ごと画像形成装置12の大容量スタッカ38から運び出され、床面にワゴン190のキャスターを転がしてワゴン190ごと画像形成装置12の前から給紙装置14の前に移動され、ワゴン190ごと給紙装置14に挿入される。本実施の形態では、画像形成装置12では、用紙搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という)に寄った状態で第2積載部46に用紙が積載される。一方、給紙装置14では、用紙搬送方向下流側(以下、単に「下流側」とよぶ)に寄せた状態で第2積載部46に用紙を積載する。そのため、画像形成装置12からワゴン190ごと第2積載部46を引き出し、ターンテーブルに載った第2積載部46を180度回転させ、給紙装置14にワゴン190第2積載部46を挿入する。これにより、画像形成装置12において上流側に寄った用紙を容易に下流側に寄せた状態にできる。
中綴じ折り装置16は、給紙装置14から送り込まれた用紙に中綴じ折り処理を施して冊子を作成する。中綴じ折り装置16は、綴じ機構56と、折り機構58と、を含む。
綴じ機構56は、サイドジョガー60と、ステッチャ62と、綴じストッパ64と、バックジョガー66と、を有する。給紙装置14から送られてきた用紙は、綴じストッパ64に当接して停止する。すなわち、この位置で用紙が積載されて用紙束が作成される。この用紙束の後端にバックジョガー66が当接する。バックジョガー66は、用紙束の後端から上流側に少し離れた位置と、用紙束に当接する位置との間を往復する。これにより用紙の前後方向が揃う。同様に、サイドジョガー60は、用紙の側端から用紙搬送方向に直交する水平方向(以下、「幅方向」という)に少し離れた位置と、用紙束に当接する位置との間を往復する。これより用紙の幅方向が揃う。
ステッチャ62は、揃えられた用紙束を綴じる。ステッチャ62は、長尺の針金から所定長さだけ切り出して、これをコの字に変形させて用紙束に打ち込み、突き抜けた脚の部分を内側に折り曲げて綴じを行う。続いて綴じストッパ64が下降し、用紙束は折り機構58に送り込まれる。
折り機構58は、綴じ機構56において綴じられた用紙束を、綴じた箇所で折りたたむ。折り機構58は、一対の折りローラ68と、折りナイフ70と、折りストッパ72と、を含む。
綴じ機構56から送られてきた用紙束は、折りストッパ72に当接して停止する。一対の折りローラ68は、軸方向が用紙搬送方向と垂直な方向を向くよう、用紙搬送方向に並設されている。折りストッパ72により用紙搬送方向の用紙束の位置決めがされた状態で折りナイフ70を一対の折りローラ68の間に上昇させると、用紙束が一対の折りローラ68の間に巻き込まれる。一対の折りローラ68は、用紙束を上方に搬送するよう回転する。これにより、用紙束が綴じた位置で二つ折りされて冊子の形になる。二つ折りされた用紙束は、上方に向かう搬送路を通って中綴じスタッカ18に送り出される。
折りストッパ72は、搬送路に進退可能となっている。「平綴じ」など折りが不要な場合は、折りストッパ72を搬送路から退避させる。これにより、用紙束は折りストッパ72の下流側に設けられた折り無しスタッカ20に積載される。
制御装置22は、画像形成装置12、給紙装置14および中綴じ折り装置16を制御する。制御装置22と各装置とは、無線網または/および有線網の通信網を介して接続される。制御装置22は、入力装置24および出力装置26と接続される。入力装置24は、例えば、ユーザの入力を受けるためのキーボードやマウスである。入力装置24は、インターネットなどのネットワークやCD、DVDなどの記録媒体から入力を受けるよう構成されていてもよい。出力装置26は、例えば、ディスプレイなどの表示機器である。制御装置22は、各種画面を出力装置に出力し、各種画面に対するユーザの入力を入力装置24を介して受け付ける。
図3〜8は、給紙装置14を示す。図3は、給紙装置14を示す斜視図である。図4〜6は、給紙装置14を示す上面図である。図5、6では、第1積載部42の給紙台118を取り外した状態を示す。また、図4、5では、サイドガイド86が幅方向の最も外側にある状態を示し、図6ではサイドガイド86が幅方向の最も内側にある状態を示す。図7、8は、図4のA−A線断面図である。図7ではニアラインモードで動作させる場合を示し、図8ではインラインモードで動作させる場合を示す。
給紙装置14は、第1積載部42と、第1分離給送機構44と、第2積載部46と、第2分離給送機構48と、給紙搬送機構80と、第1積載部昇降機構82と、レベルセンサ84と、一対のサイドガイド86と、サイドガイドセンサ120と、バックガイド90と、バックガイド収容部176(図3〜8では不図示)と、を含む。
第1積載部42は、給紙台118と、通過搬送機構52と、を含む。給紙台118は、板状の部材である。ニアラインモードの場合、給紙台118に用紙を積載する。
通過搬送機構52は、インラインモードの場合に、画像形成装置12から送られてくる用紙を、第1積載部42上を通過させて給紙搬送機構80に引き渡す。通過搬送機構52は、下流側の第1通過搬送ローラ122と、上流側の第2通過搬送ローラ124と、第1通過搬送ローラ122と第2通過搬送ローラ124との間に架け渡された通過搬送ベルト126と、吸着機構128と、を含む。
給紙台118には、幅方向における中央部分に、用紙搬送方向に延びる開口部130が形成されている。通過搬送ベルト126は、平面視において、その大部分が給紙台118の開口部130と重なるように設けられる。また、通過搬送ベルト126は、その上面である用紙搬送面126aが、給紙台118の上面である載置面118aと実質的に同じ高さとなるよう設けられる。すなわち、通過搬送ベルト126の用紙搬送面126aは、給紙台118の載置面118aと同じ高さか、給紙台118よりも僅かに(例えば数mm)上側または下側に位置する。
吸着機構128は、画像形成装置12から送られてくる用紙を、通過搬送ベルト126に吸着(すなわち密着)させる。吸着機構128は、通過搬送ベルト126の内側に設けられる吸引チャンバ132と、吸引チャンバ132に接続された吸引源50と、を含む。吸引チャンバ132の上面には、複数の吸引口132aが形成されている。複数の吸引口132aは特に、平面視において、給紙台118の開口部130と重なり(すなわち開口部130から露出し)、かつ、通過搬送ベルト126と幅方向に隣接する位置に形成されている。吸引源50が作動することにより、吸引チャンバ132の吸引口132aからエアが吸引される。これにより、画像形成装置12から送られてきた用紙が通過搬送ベルト126に吸着される。なお、吸着機構128は、エアの吸引力に限らず、例えば静電気力により用紙を通過搬送ベルト126に吸着させるものであってもよい。
通過搬送機構52の吸着機構128は、その吸着範囲が、第1分離給送機構44の吸着機構114(後述)の吸着範囲よりも上流側に位置するように設けられる。具体的には、通過搬送機構52の吸着機構128の吸引チャンバ132の複数の吸引口132aは、いずれも第1分離給送機構44よりも上流側に位置するように設けられている。これにより、通過搬送機構52の吸着機構128と第1分離給送機構44の吸着機構114とが、上下方向で用紙を引っ張り合うのを抑止できる。
第1通過搬送ローラ122または第2通過搬送ローラ124を不図示の駆動モータにより回転させると、通過搬送ベルト126が駆動し、吸着機構128により通過搬送ベルト126に吸着された用紙が下流側に搬送される。通過搬送機構52により下流側に搬送された用紙は、第1分離給送機構44、そして給紙搬送機構80へと引き渡され、中綴じ折り装置16に送り出される。
第1積載部昇降機構82は、モータ94と、ラック96と、ギヤ98と、を含む。ギヤ98は、モータ94のモータ軸94aに取り付けられ、ラック96に設けられたギヤ部(不図示)と噛合する。ラック96と第1積載部42とは固定されており、一体的に上下方向に移動可能となっている。したがって、モータ94が作動することにより、第1積載部42を上下方向に移動させることができる。
第1分離給送機構44は、第1積載部42の下流側部分と上下方向で対向するよう設けられる。第1分離給送機構44は、ニアラインモードの場合は、第1積載部42に積載された用紙束の最上位の用紙を給紙搬送機構80に順次送り出す。また、第1分離給送機構44は、インラインモードの場合は、通過搬送機構52から引き渡された用紙(すなわち画像形成装置12から送られてきた用紙)を給紙搬送機構80に順次送り出す。第1分離給送機構44の構成については図11〜13で後述する。
第2積載部46は、第1積載部42の下方に設けられる。第2積載部46には、用紙束が積載される。第2積載部46は、不図示の昇降機構により上下動する。これにより、第2積載部46に積載された最上位の用紙の高さを一定に保つことができる。第2分離給送機構48は、第2積載部46の下流側部分と上下方向で対向するよう設けられる。第2分離給送機構48は、第1分離給送機構44と同様に構成され、第2積載部46に積載された用紙束の最上位の用紙を中綴じ折り装置16に順次送り出す。
給紙搬送機構80は、第1分離給送機構44の下流側に設けられる。給紙搬送機構80は、複数の搬送ローラ対100を含み、第1分離給送機構44から引き渡された用紙を複数の搬送ローラ対100によって中綴じ折り装置16に向けて搬送する。
一対のサイドガイド86は、いずれも板状の部材であり、主面が幅方向を向いた状態で給紙台118上に立設する。一対のサイドガイド86は、第1積載部42に積載された用紙のサイズに応じて、幅方向の中央部分を中心に対称移動可能に構成される。ニアラインモードの場合には、サイドガイド86を、用紙束の幅方向の両端面にそれぞれ当接させて用紙の幅方向の移動を規制する。インラインモードの場合には、サイドガイド86を、画像形成装置12から送られてくる用紙が通過する範囲である通過搬送範囲よりも外側の退避位置まで移動させる。
サイドガイドセンサ120は、サイドガイド86が退避位置にあるか否かを検知する。具体的には、サイドガイドセンサ120は、図4、5のようにサイドガイド86が退避位置にあると、サイドガイド86を検知する。サイドガイドセンサ120は、サイドガイド86を検知すると、すなわちサイドガイド86が退避位置にあると、検出信号を制御装置22に送信する。インラインモードの場合、制御装置22は、サイドガイドセンサ120から検出信号を受信していれば、すなわちサイドガイド86が退避位置に退避されていれば、製本システム10の各装置に処理を実行させる。一方、制御装置22は、サイドガイドセンサ120から検出信号を受信していなければ、すなわちサイドガイド86が退避位置に退避されていなければ、製本システム10の各装置に処理を実行させない。この場合、制御装置22は、サイドガイド86が退避位置に退避されていないため処理を実行させなかった旨をユーザに通知してもよい。
図9は、図4のB−B線断面図である。なお、図9では、サイドガイド86と給紙台118以外の表示は省略している。給紙台118には、幅方向に延びる複数のスリット118bが形成されている。サイドガイド86の下部には、下側に突出する突出部86aが複数設けられている。複数の突出部86aはそれぞれ、対応するスリット118bに進入している。したがって、突出部86aは、その少なくとも一部が載置面118aよりも下方に位置している。これにより、サイドガイド86と給紙台118との隙間から用紙がはみ出るのを抑止できる。つまり、給紙台118に積載された用紙束の最下位の用紙までガイドできる。また、スリット118bの下流側のエッジ118cは、下側ほど上流側に位置するように斜め下方に折り曲げられている。これにより、インラインモードのときに通過搬送機構52により用紙を搬送するときに、用紙の先端がスリット118bに引っ掛かるのを抑止できる。
図10(a)、(b)は、バックガイド90およびバックガイド収容部176とそれらの周辺を示す。バックガイド90は、図10(a)のごとく、第1積載部42に積載される用紙束の搬送方向の上流側に当接するよう設置される。これにより、用紙束の上流側への搬送方向の移動が規制され、エア吐出機構92(後述)からのエアによって用紙束が搬送方向上流側にずれてしまうのを抑止できる。
バックガイド収容部176は、インラインモードにおける用紙の搬送に干渉しない位置においてバックガイド90を収容する。バックガイド収容部176は、バックガイド収容部176に収容されたバックガイド90を検知するためのバックガイドセンサ178を有する。バックガイドセンサ178は、バックガイド90を検知すると、検出信号を制御装置22に送信する。インラインモードの場合、制御装置22は、バックガイドセンサ178から検出信号を受信していれば、すなわち図10(b)のごとくバックガイド収容部176にバックガイド90が収容されていれば、製本システム10の各装置に処理を実行させる。一方、制御装置22は、バックガイドセンサ178から検出信号を受信していなければ、すなわちバックガイド収容部176にバックガイド90が収容されていなければ、製本システム10の各装置に処理を実行させない。この場合、制御装置22は、バックガイド90がバックガイド収容部176に収容されていないため処理を実行させなかった旨をユーザに通知してもよい。
図11は、第1分離給送機構44を示す斜視図である。図12、13は、第1分離給送機構44とその周辺を拡大して示す拡大断面図である。図12ではニアラインモードで動作させる場合を示し、図13ではインラインモードで動作させる場合を示す。第1分離給送機構44は、エア吐出機構92と、吐出量調整機構116と、給送機構112と、吸着機構114と、サバキ部材152と、サバキ部材昇降機構154(図11〜13では不図示)と、を含む。
エア吐出機構92は、第1積載部42の下流側に設けられている。エア吐出機構92は、第1積載部42に積載された用紙束の前端部に向けてエアを吐出し、第1積載部42に積載された用紙のうちの最上位の用紙と最上位から2枚目以下の用紙との分離性を向上させる。エア吐出機構92は、吐出エアチャンバ134と、吐出エアチャンバ134に接続された送風ファン136と、を含む。吐出エアチャンバ134には、用紙束の前端面に対してエアを吐出するためのエア吐出口134aが設けられている。送風ファン136を駆動することにより、エア吐出口134aからエアが吹き出される。
吐出量調整機構116は、エア吐出口134aの開口面積を変化させることにより、エア吐出口134aからのエア吐出量を調整する。吐出量調整機構116は、シャッター138と、モータ140と、を含む。シャッター138は、主面が用紙搬送方向を向いた板状の部材である。シャッター138は、上方に突出する突出部138aを有する。シャッター138の幅方向の一端にはラックギヤ138bが形成されている。モータ140のモータ軸(不図示)にはギヤ(不図示)が固定されており、このギヤとラックギヤ138bが噛合している。そのため、モータ140が作動すると、シャッター138は幅方向に移動する。吐出量調整機構116は特に、突出部138aによりエア吐出口134aを完全に塞ぐ位置から突出部138aがエア吐出口134aを完全に開放する(すなわち塞がない)位置まで移動するよう構成される。
ニアラインモードの場合は、用紙が薄いまたは小型であれば、エア吐出口134aの開口面積を小さくしてエア吐出量を少なくしてもよく、用紙が厚いまたは大型であれば、エア吐出口134aの開口面積を大きくしてエア吐出量を多くしてもよい。なお、用紙のサイズ、厚さ、質に応じた最適なエア吐出量については、実験に基づいて定めればよい。
インラインモードの場合は、用紙の分離性を向上させる必要がないため、エア吐出口134aからエアが吐出されないようにエア吐出機構92の送風ファン136の駆動を停止させる。もちろん、シャッター138によりエア吐出口134aを完全に塞いでもよい。
吸着機構114は、給送機構112の複数の給送ベルト170(後述)に用紙を吸着させる。吸着機構114は、吸引ダクト142と、エア吸引源144と、吸引チャンバ146と、バルブ148と、を含む。給送ベルト170は、幅方向に所定の間隔を空けて複数(本実施の形態では3つ)設けられている。複数の給送ベルト170の間および外側には、下面にエア吸引用の開口部142aを有する吸引ダクト142が配設されている。吸引ダクト142の開口部142aは、給送ベルト170の下面である用紙搬送面170aよりもやや上方に配置される。
エア吸引源144は、吸引ダクト142に接続される。エア吸引源144が作動することにより、給送ベルト170の用紙搬送面170aの近傍に設けられた吸引ダクト142の開口部142aからエアが吸引される。これにより、ニアラインモードの場合には、第1積載部42に積載された用紙のうちの最上位の用紙が給送ベルト170に吸着される。またインラインモードの場合には、画像形成装置12から送られてきた用紙が給送ベルト170に吸着される。
例えば、厚い用紙または大型の用紙を吸引する場合は、エア吸引源144による吸引力を強くし、薄い用紙または小型の用紙を吸引する場合は、エア吸引源144による吸引力を弱くする。なお、インラインモードの場合は、吸引する用紙のサイズ、厚さ、質によらず、エア吸引源144による吸引力を最大にしてもよい。
吸引ダクト142には、吸引チャンバ146が接続されている。吸引チャンバ146の下面には、エア逃がし穴146aが形成されている。バルブ148は、その遮蔽板150を幅方向に移動させ、エア逃がし穴146aを遮蔽または開放する。これにより、吸引ダクトの開口部142aからのエアの吸引を開始および停止できる。
ニアラインモードの場合、制御装置22は、後述のように給送機構112により送り出される用紙の先端が給紙搬送機構80に到達した後に、エア逃がし穴146aを開放して吸着機構114による吸着を中断させる。また、制御装置22は、その用紙の後端が給送機構112(ひいては第1分離給送機構44)から送り出された後に、エア逃がし穴146aを遮蔽して次の用紙を給送機構112に吸着させる。すなわち、制御装置22は、間欠的に吸着するよう吸着機構114を動作させる。
インラインモードの場合、制御装置22は、少なくとも、用紙が給送機構112の給送ベルト170の下方に到来してから用紙の先端が給紙搬送機構80に到達するまでの間は、エア逃がし穴146aを遮蔽して用紙を給送機構112に吸着させる。なお本実施の形態では、インラインモードの場合、制御装置22は、常時エア逃がし穴146aを遮蔽して常時吸着するよう吸着機構114を動作させる。
レベルセンサ84は、給送機構112の上流側に、給送機構112に隣接するように設けられる。レベルセンサ84は、レバー102と、レバー102を回動自在に支持する支持軸104と、支持軸104に固定される支持ブラケット106と、支持ブラケット106に固定される光学センサ108と、アクチュエータ(不図示)と、を含む。
第1積載部42を上昇させると、ニアラインモードの場合には、第1積載部42に積載された用紙(図12では不図示)がレバー102を押し上げ、インラインモードの場合には、給紙台118の載置面118aがレバー102を押し上げる。すると、レバー102は支持軸104を中心に回動する。レバー102が回動して光学センサ108がレバー102を検知すると、光学センサ108は検出信号を制御装置22に送信する。
ニアラインモードの場合、制御装置22は、光学センサ108から検出信号を受信すると、第1積載部42に積載された用紙のうちの最上位の用紙が第1分離給送機構44による給送に適した高さ(以下、「第1高さ」という)に到達していると判定し、第1積載部42が上方に移動している場合には、その移動を停止させる。第1積載部42が停止していれば、その停止状態を維持する。一方、光学センサ108による検出がなければ、制御装置22は、第1積載部42に積載された用紙のうちの最上位の用紙が第1高さに到達していないと判定し、第1積載部42を上昇させる。このようにして、用紙は第1高さに保たれる。
また、インラインモードの場合、制御装置22、光学センサ108から検出信号を受信すると、給紙台118の載置面118aが画像形成装置12から送られてくる用紙の搬送に適した高さ(以下、「第2高さ」という)に到達していると判定し、第1積載部42が上方に移動している場合には、その移動を停止させる。第1積載部42が停止していれば、その停止状態を維持する。一方、光学センサ108による検出がなければ、制御装置22は、給紙台118の載置面118aが第2高さに到達していないと判定し、第1積載部42を上昇させる。このようにして、給紙台118の載置面118aは第2高さに保たれる。
不図示のアクチュエータにより支持軸104を回転させると、支持ブラケット106も支持軸104を中心に回転する。これにより、光学センサ108の高さ位置が変わる。つまり、支持ブラケット106がレバー102を検知したときの用紙または搬送面の高さが変わる。本実施の形態では、ニアラインモードの場合は、インラインモードの場合と光学センサ108の高さ位置が同じか、インラインモードの場合よりも光学センサ108の高さ位置が低くなるように調整される。すなわち、第1高さが第2高さと等しいかあるいは第2高さよりも低くなるように調整される。ニアラインモードの場合は、最上位の用紙と給送ベルト170との間隔を、重送が発生しない程度に空ける必要がある一方で、インラインモードの場合は重送の心配がなく、かつ上流側から搬送されてくる用紙を短時間で確実に吸着しなければならないためである。
給送機構112は、下流側の第1給送ローラ172と、上流側の第2給送ローラ174と、第1給送ローラ172と第2給送ローラ174との間に架け渡された給送ベルト170と、を含む。第1給送ローラ172は、駆動ローラであり、その回転軸172aが図示しないクラッチおよびギアなどを介して駆動モータ(不図示)に接続されている。第2給送ローラ174は、従動ローラであり、その回転軸174aが給紙装置14の筐体に回転可能に支持されている。
ニアラインモードの場合、制御装置22は、エア逃がし穴146aを遮蔽して最上位の用紙を給送機構112の給送ベルト170に吸着させたあと、図示しないクラッチをつないで第1給送ローラ172の回転を開始させる。これにより、給送ベルト170の用紙搬送面170aが用紙搬送方向に移動し、上述のように給送ベルト170に吸着された用紙が下流側に給送される。制御装置22は、給送機構112により送り出される用紙の先端が給紙搬送機構80に到達し、エア逃がし穴146aを開放して吸着機構114による吸着を中断させたとき、クラッチを切って第1給送ローラ172の回転を中断させる、すなわち給送ベルト170の用紙搬送面170aの移動を中断させる。また、制御装置22は、その用紙の後端が給送機構112から送り出された後に、エア逃がし穴146aを遮蔽して次の用紙を給送機構112に吸着させ、クラッチをつないで第1給送ローラ172の回転を再開させ、次の用紙を給紙する。すなわち、制御装置22は、間欠的に給送ベルト170が駆動するよう第1給送ローラ172を動作させる。
インラインモードの場合、制御装置22は、少なくとも、用紙が給送機構112の給送ベルト170の下方に到来してから用紙の先端が給紙搬送機構80に到達するまでの間は、第1給送ローラ172を回転させて給送ベルト170を駆動させる。なお本実施の形態では、インラインモードの場合、制御装置22は、常時、第1給送ローラ172を回転させて給送ベルト170を駆動させる。
本実施の形態では、給送機構112および通過搬送機構52は、給送機構112による用紙の搬送速度が、通過搬送機構52による用紙の搬送速度よりも速くなるよう構成される。具体的には、給送機構112および通過搬送機構52は、給送機構112の第1給送ローラ172の回転速度が、通過搬送機構52の第1通過搬送ローラ122または第2通過搬送ローラ124の回転速度よりも速くなるよう構成される。これにより、給送機構112により用紙が引っ張られ、用紙が撓むのが抑止される。さらに、給紙搬送機構80および給送機構112は、給紙搬送機構80による搬送速度が、給送機構112による用紙の搬送速度よりも速くなるように構成される。これにより、給紙搬送機構80によりさらに用紙が引っ張られ、用紙が撓むのが抑止される。なお、この形態に限られず、通過搬送機構52の搬送速度と給紙搬送機構80の搬送速度を実質的に同一とし、これらの搬送速度よりも給送機構112の搬送速度の方が若干遅くなるように構成してもよい。この場合、用紙の先端が給送機構112に到達したときに用紙が撓む方向に力が働く。しかし、用紙が給送ベルト170または通過搬送ベルト126上を滑ることにより撓みが抑制され、さらに、用紙先端が給紙搬送機構80に到達すると、用紙が引っ張られるので、残った撓みも解消される。これにより、インラインモードにおいて、用紙が給紙装置14に入るときと給紙装置14から排出されるときの速度を実質的に同一とすることができるので、給紙装置14をシステム内への組み込むときの制約を少なくすることができる。
第1給送ローラ172と第2給送ローラ174とは、第1積載部42の給紙台118の載置面118aに対する高さが、互いに異なるように配置されている。詳しくは、第1給送ローラ172よりも第2給送ローラ174の方が高くなるよう配置されている。そのため、給送ベルト170がその用紙送り出し方向の前端よりも後端のほうが第1積載部42からの距離が大きくなる、つまり前方から後方に向けて載置面118aに対して所定の傾斜角(本実施形態では2°)にて傾斜する。これにより、通過搬送時に、給送ベルト170と第1積載部42との間に用紙が進入しやすくなる。
図14は、サバキ部材152およびサバキ部材昇降機構154とその周辺を示す図である。サバキ部材152は、給送ベルト170の下方に設けられる。サバキ部材152は、例えばウレタンなどの弾性材料により形成される。
サバキ部材昇降機構154は、サバキ部材152を上下動させる。サバキ部材昇降機構154は、ニアラインモードの場合、サバキ部材152を上昇させて給送ベルト170に圧接させる。なお、サバキ部材昇降機構154は、用紙の質、サイズ、厚みに応じてサバキ部材152の高さ、すなわちサバキ部材152と給送ベルト170との間に生じる圧力を調整してもよい。また、サバキ部材昇降機構154は、インラインモードの場合、サバキ部材152を下げて給送ベルト170から離間させる。
詳しくは、サバキ部材昇降機構154は、摺動部材156と、支持部材158と、第1連結軸160と、第2連結軸162と、モータ164と、を含む。モータ164のモータ軸164aには、第1連結軸160の一端が固定され、第1連結軸160の他端には回動軸166を介して第2連結軸162の一端が取り付けられ、第2連結軸162の他端には回動軸168を介して摺動部材156が取り付けられている。モータ164を作動すると、第1連結軸160はモータ軸164a中心に回動する。これにより、第1連結軸160の他端に連結された第2連結軸162ひいては摺動部材156が幅方向に移動する。
摺動部材156の上面には、突出部156aが形成されており、突出部156aの幅方向の一方側には傾斜部156bが形成されている。支持部材158は、サバキ部材152を支持する。支持部材158は、摺動部材156の上面に当接している。モータ164を作動させて摺動部材156を幅方向に移動することにより、支持部材158の下端が摺動部材156の傾斜部156bを摺動して上下方向に移動する。つまり、モータ164を作動させることにより、サバキ部材152を上下動できる。
図15は、制御装置22を中心とする、製本システム10の電気的構成を示す概略図である。制御装置22については機能ブロックが示されている。制御装置22は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM等を有する。
制御装置22は、入力部と、画像形成装置制御部と、給紙装置制御部と、中綴じ折り装置制御部と、を含む。入力部は、各装置のセンサからの信号を受け付ける。入力部は、入力装置24を介した操作入力を受け付ける。例えば、入力部は、ニアラインモードで動作させるか、またはインラインモードで動作させるかの指示を受け付ける。また、入力部は、レベルセンサ84、サイドガイドセンサ120およびバックガイドセンサ178を含む各検出センサからの検出信号を受け付ける。
画像形成装置制御部は、画像形成装置12を制御して用紙に印刷する。給紙制御装置は、給紙装置14を制御する。給紙制御装置は特に、ニアラインモードの場合、第1積載部42また第2積載部46に積載された用紙を給紙するよう制御し、インラインモードの場合、給紙装置14から送られてくる用紙を中綴じ折り装置16に搬送するよう制御する。中綴じ折り装置制御部は、中綴じ折り装置16を制御して冊子を作成させる。
つづいて、給紙装置14の動作を説明する。図16は、ニアラインモードの場合の給紙装置14の動作を示すフローチャートである。給紙装置14は、図16に示す処理を繰り返し実行する。
用紙の送り出し処理(すなわち給紙処理)が開始されていない場合(S10のN)、第1積載部42を上昇させる(S12)。エア吐出機構92を駆動して分離性を向上させるためのエアの吐出を開始する(S14)。用紙束の最上位の用紙が吐出エアで浮上した状態で第1高さに到達したことがレベルセンサ84により検出されると(S16のY)、第1積載部42の上昇を停止し(S18)、吸着機構114の駆動を開始し(S20)、最上位の用紙を給紙する(S22)。給紙処理が開始されていて(S10のY)、かつ、給紙処理が完了していない場合(S24のN)、用紙束の最上位の用紙が第1高さになければ(S26のN)、第1高さに到達するまで第1積載部42を上昇させる(S28,S30のN)。用紙束の最上位の用紙が第1高さに到達すると(S30のY)、最上位の用紙を給紙する(S32)。用紙束の最上位の用紙が第1高さに保持されていれば(S26のY)、S28およびS30の処理をスキップする。給紙が完了すると(S24のY)、第1積載部42を予め設定された待機位置に降下させ(S34)、所定の給紙終了処理を実行する(S36)。すなわち、エア吸引源144やエア吐出機構92等の駆動を停止させる。
図17は、インラインモードの場合の給紙装置14の動作を示すフローチャートである。給紙装置14は、図17に示す処理を繰り返し実行する。
通過搬送機構52による用紙の搬送処理が開始されていない場合(S40のN)、第1積載部42を上昇させる(S42)。レベルセンサ84により給紙台118の載置面118aが第2高さに到達したことが検出されると(S44のY)、第1積載部42の上昇を停止し(S46)、通過搬送機構52の通過搬送ベルト126および吸着機構128の駆動を開始するとともに(S48)、第1分離給送機構44の吸着機構114および給送ベルト170の駆動を開始する(S50)。通過搬送機構52による用紙の搬送が開始されていて(S40のY)、かつ、インラインモードの処理が完了していない場合(S52のN)、S42〜S50の処理をスキップする。インラインモードの処理が完了すると(S52のY)、第1積載部42を予め設定された待機位置に降下させ(S54)、所定の終了処理を実行する(S56)。すなわち、通過搬送ベルト126や吸着機構128等の駆動を停止させる。なお、インラインモードの場合は必ずしも第1積載部42を待機位置まで降下させる必要はなく、処理完了後も第2高さのまま停止させてもよい。この場合、続けてインラインモードの処理を行う場合、S41〜S46を省略することができる。さらにこの場合、ニアラインモードで使用するときに、第2高さにある第1積載部42を待機位置まで下降させる操作をユーザにより可能としてもよい。
以上説明した実施の形態に係る給紙装置14によると、インラインモードの場合に画像形成装置12において画像が形成された用紙を、ニアラインモードの場合に用紙を送り出す機構の一部を使用して、中綴じ折り装置16すなわち後処理装置に送り込むことができるため、製本システム10の大型化を回避でき、また製本システム10の製造コストも抑制できる。また、製本システム10を構成する画像形成装置12以外の画像形成装置で印刷された用紙も扱うことができるため、設備投資が少なくて済む。
以上、実施の形態に係る給紙装置の構成と動作ついて説明した。これらの実施の形態は例示であり、各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(変形例1)
実施の形態では、第1積載部42の通過搬送機構52が吸着機構を含み、画像形成装置12から送られてくる用紙を通過搬送ベルト126に吸着させる場合について説明したが、これに限られない。通過搬送機構は、用紙を通過搬送ベルト126により搬送できるように、用紙を通過搬送ベルト126に密着させる機構を含んでいればよい。図18(a)、(b)は、変形例に係る通過搬送機構252を示す。本変形例では、通過搬送機構252は、吸着機構の代わりに押しつけ機構254を含む。押しつけ機構254は、支持部材256と、支持部材256に回転自在に支持された複数のローラ258と、支持部材256とともに複数のローラ258を昇降させる昇降機構(不図示)と、を含む。ニアラインモードの場合、図18(a)に示すように、給紙台118に積載された用紙にローラ258が接触しない位置に押しつけ機構を移動(昇降)させる。インラインモードの場合、図18(b)に示すように、ローラ258が通過搬送ベルト126に当接する位置に押しつけ機構254を移動(下降)させ、画像形成装置12から送られてくる用紙を通過搬送ベルト126に押しつける(すなわち密着させる)。これにより、通過搬送ベルト126に押しつけられた用紙が下流側に搬送される。
実施の形態では、第1積載部42の通過搬送機構52が吸着機構を含み、画像形成装置12から送られてくる用紙を通過搬送ベルト126に吸着させる場合について説明したが、これに限られない。通過搬送機構は、用紙を通過搬送ベルト126により搬送できるように、用紙を通過搬送ベルト126に密着させる機構を含んでいればよい。図18(a)、(b)は、変形例に係る通過搬送機構252を示す。本変形例では、通過搬送機構252は、吸着機構の代わりに押しつけ機構254を含む。押しつけ機構254は、支持部材256と、支持部材256に回転自在に支持された複数のローラ258と、支持部材256とともに複数のローラ258を昇降させる昇降機構(不図示)と、を含む。ニアラインモードの場合、図18(a)に示すように、給紙台118に積載された用紙にローラ258が接触しない位置に押しつけ機構を移動(昇降)させる。インラインモードの場合、図18(b)に示すように、ローラ258が通過搬送ベルト126に当接する位置に押しつけ機構254を移動(下降)させ、画像形成装置12から送られてくる用紙を通過搬送ベルト126に押しつける(すなわち密着させる)。これにより、通過搬送ベルト126に押しつけられた用紙が下流側に搬送される。
(変形例2)
実施の形態では、第1積載部42が通過搬送機構を含む場合について説明したが、これに限られず、通過搬送機構は第1積載部42とは別体として構成されてもよい。図19(a)、(b)は、変形例に係る通過搬送機構352とその周辺を示す図である。ニアラインモードの場合は、図19(a)に示すように、通過搬送機構352は給紙装置14から取り外される。インラインモードの場合は、図19(b)に示すように、通過搬送機構352は第1積載部42の給紙台118の上に載置される。通過搬送機構352は、通過搬送ベルト126で用紙を上下に挟み込んで搬送する。通過搬送機構352は、画像形成装置12から送られてくる用紙を、第1分離給送機構44が第1積載部42に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すときの当該1枚の用紙と実質的に同じ高さを通過させるよう構成される。
実施の形態では、第1積載部42が通過搬送機構を含む場合について説明したが、これに限られず、通過搬送機構は第1積載部42とは別体として構成されてもよい。図19(a)、(b)は、変形例に係る通過搬送機構352とその周辺を示す図である。ニアラインモードの場合は、図19(a)に示すように、通過搬送機構352は給紙装置14から取り外される。インラインモードの場合は、図19(b)に示すように、通過搬送機構352は第1積載部42の給紙台118の上に載置される。通過搬送機構352は、通過搬送ベルト126で用紙を上下に挟み込んで搬送する。通過搬送機構352は、画像形成装置12から送られてくる用紙を、第1分離給送機構44が第1積載部42に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すときの当該1枚の用紙と実質的に同じ高さを通過させるよう構成される。
なお、通過搬送機構352は、第1積載部42(すなわち給紙台118)には載置されず、下方に退避された第1積載部42の上方において給紙装置14の筐体に取り付けられてもよい。また、第1積載部42(すなわち給紙台118)が着脱可能に構成され、インラインモードの場合には第1積載部42の代わりに通過搬送機構352が取り付けられてもよい、
(変形例3)
図20(a)、(b)は、バックガイド90とその周辺を示す。本変形例では、バックガイド90を用紙搬送方向に移動させる移動機構491を備える。移動機構491は、第1ローラ492と、第2ローラ493と、第1ローラ492と第2ローラ493との間に架け渡されたガイド搬送ベルト494と、を含む。ガイド搬送ベルト494には、起倒自在にバックガイド90が取り付けられている。図20(a)には、バックガイド90を起立させた状態が示され、図20(b)には、バックガイド90が倒した状態が示される。不図示の駆動モータにより第1ローラ492または第2ローラ493を回転させると、ガイド搬送ベルト494が駆動し、バックガイド90を搬送方向に移動させることができる。これにより、用紙のサイズに合わせた位置にバックガイド90を設置できる。インラインモードの場合には、図20(b)に示すように、バックガイド90が給紙台118よりも上に突出しないようバックガイド90を倒す。なお、給紙装置14は、バックガイド90が倒れているか否かを検出するセンサを備えてもよい。例えば、センサは、バックガイド90が起立している場合にバックガイド90を検出し、検出信号を制御装置22に送信する。制御装置22は、インラインモードの場合、センサから検出信号を受信していなければ、すなわちバックガイド90が倒されていれば、製本システム10の各装置に処理を実行させる。一方、制御装置22は、センサから検出信号を受信していれば、すなわちバックガイド90が起立していれば、各装置に処理を実行させない。この場合、制御装置22は、バックガイド90が倒されていないため、処理を実行しなかった旨をユーザに通知してもよい。
図20(a)、(b)は、バックガイド90とその周辺を示す。本変形例では、バックガイド90を用紙搬送方向に移動させる移動機構491を備える。移動機構491は、第1ローラ492と、第2ローラ493と、第1ローラ492と第2ローラ493との間に架け渡されたガイド搬送ベルト494と、を含む。ガイド搬送ベルト494には、起倒自在にバックガイド90が取り付けられている。図20(a)には、バックガイド90を起立させた状態が示され、図20(b)には、バックガイド90が倒した状態が示される。不図示の駆動モータにより第1ローラ492または第2ローラ493を回転させると、ガイド搬送ベルト494が駆動し、バックガイド90を搬送方向に移動させることができる。これにより、用紙のサイズに合わせた位置にバックガイド90を設置できる。インラインモードの場合には、図20(b)に示すように、バックガイド90が給紙台118よりも上に突出しないようバックガイド90を倒す。なお、給紙装置14は、バックガイド90が倒れているか否かを検出するセンサを備えてもよい。例えば、センサは、バックガイド90が起立している場合にバックガイド90を検出し、検出信号を制御装置22に送信する。制御装置22は、インラインモードの場合、センサから検出信号を受信していなければ、すなわちバックガイド90が倒されていれば、製本システム10の各装置に処理を実行させる。一方、制御装置22は、センサから検出信号を受信していれば、すなわちバックガイド90が起立していれば、各装置に処理を実行させない。この場合、制御装置22は、バックガイド90が倒されていないため、処理を実行しなかった旨をユーザに通知してもよい。
(変形例4)
図21(a)、(b)は、バックガイド90とその周辺を示す。本変形例では、バックガイド90を用紙搬送方向に移動させる移動機構491を備える。移動機構491のガイド搬送ベルト494には、バックガイド90が取り付けられている。不図示の駆動モータにより第1ローラ492または第2ローラ493を回転させると、ガイド搬送ベルト494が駆動し、バックガイド90を搬送方向に移動させることができる。これにより、図21(a)に示すように、用紙のサイズに合わせた位置にバックガイド90を設置できる。ガイド搬送ベルト494はローラ間に引き回されているため、バックガイド90を所定位置よりも上流側に移動させると、給紙台118よりも上に突出しないようバックガイド90が倒れる。したがって、インラインモードの場合には、図21(b)に示すように、バックガイド90を所定位置よりも上流側に移動させてバックガイド90を倒せばよい。なお、給紙装置14は、変形例3と同様に、バックガイド90が倒れているか否かを検出するセンサを備えてもよい。
図21(a)、(b)は、バックガイド90とその周辺を示す。本変形例では、バックガイド90を用紙搬送方向に移動させる移動機構491を備える。移動機構491のガイド搬送ベルト494には、バックガイド90が取り付けられている。不図示の駆動モータにより第1ローラ492または第2ローラ493を回転させると、ガイド搬送ベルト494が駆動し、バックガイド90を搬送方向に移動させることができる。これにより、図21(a)に示すように、用紙のサイズに合わせた位置にバックガイド90を設置できる。ガイド搬送ベルト494はローラ間に引き回されているため、バックガイド90を所定位置よりも上流側に移動させると、給紙台118よりも上に突出しないようバックガイド90が倒れる。したがって、インラインモードの場合には、図21(b)に示すように、バックガイド90を所定位置よりも上流側に移動させてバックガイド90を倒せばよい。なお、給紙装置14は、変形例3と同様に、バックガイド90が倒れているか否かを検出するセンサを備えてもよい。
(変形例5)
図22(a)、(b)は、バックガイド90とその周辺を示す。給紙装置14は、バックガイド90を支持する支持ステー591を備える。支持ステー591は、給紙装置14の筐体に支持される。本変形例では、バックガイド90は長尺状の部材である。支持ステー591は、バックガイド90をその長手方向が搬送方向および幅方向に直交する方向に向いた状態で支持する。詳しくは、ニアラインモードの場合、支持ステー591は、図22(a)のように給紙台118に当接した状態でバックガイド90を支持する。この場合、給紙台118の載置面118aに積載された用紙の用紙搬送方向の移動がバックガイド90により規制される。一方、インラインモードの場合、支持ステー591は、図22(b)のように給紙台118から離間した状態でバックガイド90を支持する。この場合、画像形成装置12から送り込まれた用紙は、バックガイド90と給紙台118との隙間を通って搬送される。
図22(a)、(b)は、バックガイド90とその周辺を示す。給紙装置14は、バックガイド90を支持する支持ステー591を備える。支持ステー591は、給紙装置14の筐体に支持される。本変形例では、バックガイド90は長尺状の部材である。支持ステー591は、バックガイド90をその長手方向が搬送方向および幅方向に直交する方向に向いた状態で支持する。詳しくは、ニアラインモードの場合、支持ステー591は、図22(a)のように給紙台118に当接した状態でバックガイド90を支持する。この場合、給紙台118の載置面118aに積載された用紙の用紙搬送方向の移動がバックガイド90により規制される。一方、インラインモードの場合、支持ステー591は、図22(b)のように給紙台118から離間した状態でバックガイド90を支持する。この場合、画像形成装置12から送り込まれた用紙は、バックガイド90と給紙台118との隙間を通って搬送される。
(変形例6)
実施の形態では、給紙装置14が一対のサイドガイド86を備える場合について説明したが、これに限られない。給紙装置14は、サイドガイド86を1つだけ備えてもよい。この場合、給紙装置14の筐体と1つのサイドガイド86により、用紙の幅方向の移動を規制してもよい。
実施の形態では、給紙装置14が一対のサイドガイド86を備える場合について説明したが、これに限られない。給紙装置14は、サイドガイド86を1つだけ備えてもよい。この場合、給紙装置14の筐体と1つのサイドガイド86により、用紙の幅方向の移動を規制してもよい。
(変形例7)
実施の形態では特に言及しなかったが、給紙装置14が、第1積載部42に用紙が載置されているか否かを検知する用紙有無検知センサを備えてもよい。この場合、制御装置22は、用紙有無検知センサが用紙を検知している場合は、給紙装置14をニアラインモードで動作させるよう各装置を制御してもよい。また、制御装置22は、用紙有無検知センサが用紙を検知している場合、動作モードをインラインモードからニアラインモードに自動で切り替えてもよいし、動作モードの切り替えを促すための通知をしてもよい。
実施の形態では特に言及しなかったが、給紙装置14が、第1積載部42に用紙が載置されているか否かを検知する用紙有無検知センサを備えてもよい。この場合、制御装置22は、用紙有無検知センサが用紙を検知している場合は、給紙装置14をニアラインモードで動作させるよう各装置を制御してもよい。また、制御装置22は、用紙有無検知センサが用紙を検知している場合、動作モードをインラインモードからニアラインモードに自動で切り替えてもよいし、動作モードの切り替えを促すための通知をしてもよい。
(変形例8)
実施の形態では、通過搬送機構52が第1分離給送機構44に用紙を引き渡す場合について説明したが、これに限られない。例えば、インラインモードの場合に給送機構112や吸着機構114が取り外されてもよい。この場合、通過搬送機構52が給紙搬送機構80に用紙を直接引き渡すよう構成されてもよい。
実施の形態では、通過搬送機構52が第1分離給送機構44に用紙を引き渡す場合について説明したが、これに限られない。例えば、インラインモードの場合に給送機構112や吸着機構114が取り外されてもよい。この場合、通過搬送機構52が給紙搬送機構80に用紙を直接引き渡すよう構成されてもよい。
(変形例9)
実施の形態では、製本システム10が制御装置22を備え、制御装置22が各装置を制御する制御部を有することを説明したが、これに限られない。各装置が、その装置自身を制御する機能を有していてもよい。例えば、画像形成装置12が図15の入力部および画像形成装置制御部の機能を有し、給紙装置14が図15の入力部および給紙装置制御部の機能を有していてもよい。
実施の形態では、製本システム10が制御装置22を備え、制御装置22が各装置を制御する制御部を有することを説明したが、これに限られない。各装置が、その装置自身を制御する機能を有していてもよい。例えば、画像形成装置12が図15の入力部および画像形成装置制御部の機能を有し、給紙装置14が図15の入力部および給紙装置制御部の機能を有していてもよい。
(変形例10)
実施の形態では、ニアラインモードの場合、制御装置22は、吸着機構114および第1給送ローラ172をいずれも間欠的に動作させる場合について説明したが、これに限られず、吸着機構114および第1給送ローラ172のいずれか一方のみを間欠的に動作させ、他方を常時動作させてもよい。吸着機構114を常時動作させて給送ベルト170を間欠的に動作させる場合、用紙の後端が給送機構112から送り出されても、給送ベルト170が駆動開始するまでは、次の最上位の用紙は給送機構112に吸着したまま停止するため次の用紙が送り出されることはない。給送ベルト170を常時動作させる場合、用紙の後端が給送機構112から送り出されても、吸着機構114が動作するまでは、次の用紙が給送ベルト170に吸着されないため次の用紙が送り出されることはない。つまり、吸着機構114および第1給送ローラ172のいずれか一方のみを間欠的に動作させる場合でも、所望のタイミングで用紙を給紙することができる。
実施の形態では、ニアラインモードの場合、制御装置22は、吸着機構114および第1給送ローラ172をいずれも間欠的に動作させる場合について説明したが、これに限られず、吸着機構114および第1給送ローラ172のいずれか一方のみを間欠的に動作させ、他方を常時動作させてもよい。吸着機構114を常時動作させて給送ベルト170を間欠的に動作させる場合、用紙の後端が給送機構112から送り出されても、給送ベルト170が駆動開始するまでは、次の最上位の用紙は給送機構112に吸着したまま停止するため次の用紙が送り出されることはない。給送ベルト170を常時動作させる場合、用紙の後端が給送機構112から送り出されても、吸着機構114が動作するまでは、次の用紙が給送ベルト170に吸着されないため次の用紙が送り出されることはない。つまり、吸着機構114および第1給送ローラ172のいずれか一方のみを間欠的に動作させる場合でも、所望のタイミングで用紙を給紙することができる。
10 製本システム、 12 画像形成装置、 14 給紙装置、 22 制御装置、 52 通過搬送機構、 80 給紙搬送機構、 82 第1積載部昇降機構、 86 サイドガイド、 92 エア吐出機構、 112 給送機構、 114 吸着機構、 118a 載置面、 126 通過搬送ベルト、 152 サバキ部材、 170 給送ベルト、 180 入力部、 184 給紙装置制御部、 252 通過搬送機構。
Claims (16)
- 用紙束が積載される積載部と、
前記積載部に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すための分離給送機構と、
前記分離給送機構から送り出される用紙を下流側に搬送する給紙搬送機構と、を備え、
前記積載部は、当該給紙装置の上流側から送られてくる用紙を前記給紙搬送機構に渡すべく当該積載部を通過させるための通過搬送機構を含むことを特徴とする給紙装置。 - 用紙束が積載される積載部と、
前記積載部に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すための分離給送機構と、
前記分離給送機構から送り出される用紙を下流側に搬送する給紙搬送機構と、
当該給紙装置の上流側から送られてくる用紙を前記給紙搬送機構に渡すべく下流側に搬送する通過搬送機構と、を備え、
前記通過搬送機構は、当該給紙装置の上流側から送られてくる用紙を、前記分離給送機構が前記積載部に積載される用紙束から1枚を分離して送り出すときの当該1枚の用紙と実質的に同じ高さを通過させることを特徴とする給紙装置。 - 前記通過搬送機構は、当該給紙装置の上流側から送られてくる用紙を前記分離給送機構に渡すことを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
- 前記分離給送機構は、
前記積載部よりも上方に設けられる給送ベルトと、
前記給送ベルトに用紙を吸着させるための吸着機構と、を含み、
用紙を前記給送ベルトに吸着させた状態で前記給送ベルトを駆動することにより、用紙を前記給紙搬送機構に送り出し、
給紙時は、送り出される用紙の先端が前記給紙搬送機構に到達した後に前記給送ベルトの駆動が中断され、その用紙の後端が前記分離給送機構から送り出された後に前記給送ベルトの駆動が再開され、
通過搬送時は、少なくとも用紙の先端が前記給送ベルトの下方に到達してからその用紙の先端が給紙搬送機構に到達するまでの間は、前記給送ベルトを駆動することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置。 - 前記分離給送機構は、
前記給送ベルトに下方から当接し、最上位から2枚目以下の用紙が送り出されないようにするためのサバキ部材と、
前記サバキ部材を上下動させるサバキ部材昇降機構と、を備え、
前記サバキ部材昇降機構は、給紙時には、前記サバキ部材を前記給送ベルトに圧接させ、通過搬送時には、前記サバキ部材を前記給送ベルトから離間させることを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。 - 前記分離給送機構は、最上位の用紙の少なくとも下流側の端部を浮き上がらせるように、下流側における用紙束の端面上部に向けてエアを吐出するためのエア吐出機構を含み、
前記エア吐出機構は、通過搬送時は、エアを吐出しないことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の給紙装置。 - 前記給送ベルトは、通過搬送時は、常時、駆動していることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の給紙装置。
- 前記通過搬送機構は、前記積載部の載置面と実質的に同じ高さを搬送面とする通過搬送ベルトと、前記通過搬送ベルトに用紙を吸着させるまたは押しつける密着機構と、を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の給紙装置。
- 前記密着機構が用紙を前記通過搬送ベルトに吸着させるまたは押しつける範囲は、前記吸着機構の吸着範囲よりも搬送方向上流側にあることを特徴とする請求項4から7のいずれかに従属する請求項8に記載の給紙装置。
- 前記密着機構は、エアの吸引により前記通過搬送ベルトに用紙を吸着させることを特徴とする請求項8または9に記載の給紙装置。
- 前記積載部を上下動させる積載部昇降機構を備え、
給紙時には、積載された用紙束の最上位面を第1高さに保持し、通過搬送時には、前記積載部の載置面を第1高さよりも高い第2高さに保持することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の給紙装置。 - 前記積載部に載置される用紙束の端面に当接する端面ガイドを備え、
前記端面ガイドは、通過搬送時における用紙の通過範囲から退避可能に構成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の給紙装置。 - 前記端面ガイドが所定の退避位置にあるか否かを検知するセンサを備え、
前記端面ガイドが前記退避位置にない場合、通過搬送を行わないよう構成されていることを特徴とする請求項12に記載の給紙装置。 - 前記端面ガイドは、給紙される用紙の幅方向の2つの端面のうちの一方に当接する、幅方向に移動可能なサイドガイドであり、
前記サイドガイドは、通過搬送時における用紙の通過範囲よりも幅方向外側の位置に退避可能に構成されていることを特徴とする請求項12または13に記載の給紙装置。 - 前記積載部に積載される用紙束から用紙を送り出す第1モード、当該給紙装置の上流側から送られてくる用紙を搬送する第2モードのいずれの動作モードで動作させるかの選択を受け付ける入力部を備え、
選択された動作モードに基づいて動作するよう構成されていることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の給紙装置。 - 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続される請求項1から14のいずれかに記載の給紙装置と、
前記給紙装置に接続され、送り込まれた用紙に後処理を施す後処理装置と、を備えることを特徴とする製本システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016093007A JP2017200848A (ja) | 2016-05-06 | 2016-05-06 | 給紙装置および製本システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016093007A JP2017200848A (ja) | 2016-05-06 | 2016-05-06 | 給紙装置および製本システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017200848A true JP2017200848A (ja) | 2017-11-09 |
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ID=60264279
Family Applications (1)
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JP2016093007A Pending JP2017200848A (ja) | 2016-05-06 | 2016-05-06 | 給紙装置および製本システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017200848A (ja) |
-
2016
- 2016-05-06 JP JP2016093007A patent/JP2017200848A/ja active Pending
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