JP2017200147A - 無線装置及び係数更新方法 - Google Patents

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聡之 松原
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暁彦 小松▲崎▼
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Abstract

【課題】ルックアップテーブルに記憶された歪み補償係数を満遍なく更新し、スプリアスを低減すること。
【解決手段】無線装置は、無線送信される信号の電力を増幅する増幅器と、前記増幅器において発生する歪みを補償する歪み補償係数を記憶する記憶部と、第1の時間区間において、入力信号の前記第1の時間区間に入力される部分に対応する歪み補償係数を前記記憶部から読み出してメモリに格納し、第2の時間区間において、前記メモリに格納された歪み補償係数を更新して前記記憶部に書き込む更新部と、同一の入力信号が繰り返して入力される度に、前記第1の時間区間において、前記入力信号の前回とは異なる部分に対応する歪み補償係数が前記メモリに格納されるように前記更新部を制御する制御部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線装置及び係数更新方法に関する。
近年、例えば移動体通信システムなどの無線通信システムにおいては、デジタル化によって高効率にデータが伝送されるようになっている。具体的には、例えば1シンボルで複数ビットのデータを伝送するために、多値位相変調方式が採用されることがある。無線通信システムにおいて多値位相変調方式を採用する場合、送信側では、送信信号を増幅する電力増幅器の増幅特性を直線化して非線形歪みを抑制するのが望ましい。しかし、電力増幅器の線形性を高めるためには、高価なデバイスを利用したり電力増幅器への印加電圧を高くしたりすることが必要となり、コストや消費電力の増大を招いてしまう。
そこで、電力増幅器において発生する非線形歪みを補償する歪み補償技術として、例えばデジタル非線形歪み補償方式(Digital PreDistortion:DPD)が用いられることがある。DPDは、電力増幅器において発生する非線形歪みの逆特性を有する歪み補償係数を送信信号に乗算して非線形歪みを補償するものである。歪み補償係数は、送信信号と増幅後にフィードバックされるフィードバック信号との振幅をデジタル変換して比較し、比較結果に基づいてリアルタイムに更新される。
DPDの実現方法には様々なものがあるが、一般的にはルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)方式が知られている。LUT方式は、入力信号の電力に基づいてアドレスを決定し、LUTに記憶された歪み補償係数を参照及び更新する方式である。このように、LUTに対しては参照及び更新という複数のアクセスが実行されるため、デュアルポートRAM(Dual Port Random Access Memory)がLUTとして使用されることが多い。
LUTへのアクセスは、送信信号に乗算するために歪み補償係数を読み出す参照と、送信信号及びフィードバック信号から歪み補償係数を修正して書き込む更新とに分けられる。参照では、送信信号に対する歪み補償係数が読み出されるため、1ポート分の処理が実行される。一方、更新では、既に記憶されている歪み補償係数が読み出されて更新され、更新後の歪み補償係数が書き込まれるため、2ポート分の処理が実行される。したがって、参照及び更新で合計3ポート分の処理が実行されるが、通常のデュアルポートRAMでは2ポート分の処理までしか許容されていない。
そこで、LUTの更新においては、LUTからの歪み補償係数の読み出しと、更新後の歪み補償係数の書き込みとが時分割で実行されることがある。すなわち、読み出し区間で、更新に用いられるデータがLUTから読み出されてメモリに格納され、その後の書き込み区間で、メモリに格納されたデータを用いて歪み補償係数が更新されてLUTに書き込まれる。これにより、LUTの参照では、1ポートを使用して歪み補償係数を読み出し、リアルタイムに送信信号の歪み補償が可能であるとともに、LUTの更新では、残りの1ポートを時分割で使用して歪み補償係数を更新することが可能である。
特開2011−199428号公報 特開2009−118454号公報 特開平10−293589号公報 特開2015−192422号公報
ところで、例えば無線装置の動作テストなどにおいては、同一の信号が繰り返し無線装置に入力され、歪み補償などが正常に動作することが確認される。このような場合、上記のLUTの更新が行われると、同一の信号が繰り返し入力されるにもかかわらず、信号の一部に対応する歪み補償係数が正しく更新されないという問題がある。すなわち、LUTの更新では、読み出し区間と書き込み区間とに分けて歪み補償係数の更新が実行されるが、常に書き込み区間に相当する信号部分に対応する歪み補償係数は読み出されることがないため、該当する歪み補償係数が更新されることがない。
具体的に、例えば図8に示すように、サンプル番号0〜9999の1万サンプルの信号が繰り返して無線装置に入力される場合を考える。LUTがデュアルポートRAMを用いて構成される場合、1つのポートは、入力信号に乗算される歪み補償係数を参照するための参照用ポートとなり、常にリアルタイムで歪み補償係数が読み出される。一方、残りの1つのポートは、LUTに記憶された歪み補償係数を更新するための更新用ポートとなり、更新対象の歪み補償係数を読み出す読み出し区間と、更新後の歪み補償係数を書き込む書き込み区間とに分けて利用される。
図8に示す例では、例えば0〜99などの100サンプルずつに対応する区間が読み出し区間となっており、これらの100サンプルずつに対応するアドレスの歪み補償係数がLUTから読み出される。読み出された歪み補償係数は、例えば100〜199などの100サンプルずつに対応する書き込み区間において更新され、LUTに書き込まれる。このように、更新用ポートが読み出し区間と書き込み区間とに分けて利用されるため、書き込み区間に相当するサンプルに対応する歪み補償係数は、LUTから読み出されることがなく更新対象とはならない。
このため、例えば頻度が低いサンプルが常に書き込み区間に含まれる場合には、このサンプルに対応する歪み補償係数が更新されない。一方で、参照用ポートを利用した歪み補償は常時実行されているため、更新されずに最適な状態ではない歪み補償係数を用いた歪み補償が実行される。結果として、電力増幅器における非線形歪みが十分に補償されず、無線装置から不要な周波数帯域の放射であるスプリアスが発生してしまう。
また、頻度が低いサンプルが読み出し区間に含まれる場合でも、同一のアドレスの歪み補償係数が短時間に連続して読み出されると、最初に読み出された歪み補償係数の更新処理遅延によって、後から読み出された歪み補償係数の更新が実行されない。つまり、歪み補償係数の更新がスキップされてしまい、最適な歪み補償係数による歪み補償が実行されない。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、ルックアップテーブルに記憶された歪み補償係数を満遍なく更新し、スプリアスを低減することができる無線装置及び係数更新方法を提供することを目的とする。
本願が開示する無線装置は、1つの態様において、無線送信される信号の電力を増幅する増幅器と、前記増幅器において発生する歪みを補償する歪み補償係数を記憶する記憶部と、第1の時間区間において、入力信号の前記第1の時間区間に入力される部分に対応する歪み補償係数を前記記憶部から読み出してメモリに格納し、第2の時間区間において、前記メモリに格納された歪み補償係数を更新して前記記憶部に書き込む更新部と、同一の入力信号が繰り返して入力される度に、前記第1の時間区間において、前記入力信号の前回とは異なる部分に対応する歪み補償係数が前記メモリに格納されるように前記更新部を制御する制御部とを有する。
本願が開示する無線装置及び係数更新方法の1つの態様によれば、ルックアップテーブルに記憶された歪み補償係数を満遍なく更新し、スプリアスを低減することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る無線基地局システムの構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係るPD処理部の構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る更新処理を示すフロー図である。 図4は、実施の形態1に係る更新処理の具体例を示す図である。 図5は、実施の形態2に係るPD処理部の構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態2に係る更新処理を示すフロー図である。 図7は、実施の形態2に係る更新処理の具体例を示す図である。 図8は、LUTのポート処理の具体例を示す図である。
以下、本願が開示する無線装置及び係数更新方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線基地局システムの構成を示すブロック図である。図1に示す無線基地局システムは、REC(Radio Equipment Control)装置100とRE(Radio Equipment)装置200とが例えばCPRI(Common Public Radio Interface)などのインタフェースによって接続されて構成される。
REC装置100は、RE装置200に接続され、送信ベースバンド信号を生成してRE装置200へ送信する。また、REC装置100は、RE装置200から受信ベースバンド信号を受信し、受信処理を実行する。
RE装置200は、REC装置100から送信された送信ベースバンド信号を受信し、無線送信処理を実行する。また、RE装置200は、アンテナを介して信号を受信し、受信信号に対して無線受信処理を実行し、得られた受信ベースバンド信号をREC装置100へ送信する。
具体的には、RE装置200は、コネクタ210、プリディストーション処理部(以下「PD処理部」と略記する)220、DA(Digital Analog)コンバータ230、アップコンバータ240及び電力増幅器250を有する。また、RE装置200は、ダウンコンバータ260及びAD(Analog Digital)コンバータ270を有する。なお、図1においては、RE装置200の信号送信に係る部分のみを示しており、信号受信に係る部分の図示を省略している。
コネクタ210は、例えばCPRIなどのインタフェースに対応するコネクタであり、RE装置200をREC装置100と接続する。そして、コネクタ210は、REC装置100から送信された送信ベースバンド信号を受信し、PD処理部220へ出力する。また、コネクタ210は、受信ベースバンド信号をREC装置100へ送信する。
PD処理部220は、コネクタ210から送信ベースバンド信号が入力されると、入力信号に歪み補償係数を乗算する歪み補償を実行し、得られた補償信号をDAコンバータ230へ出力する。また、PD処理部220は、歪み補償係数の更新処理を実行する。PD処理部220の構成については、後に詳述する。
DAコンバータ230は、補償信号をDA変換し、得られたアナログ信号をアップコンバータ240へ出力する。
アップコンバータ240は、アナログ信号を無線周波数にアップコンバートし、得られた無線信号を電力増幅器250へ出力する。
電力増幅器250は、無線信号を増幅し、アンテナから送信するとともに、ダウンコンバータ260へフィードバックする。電力増幅器250においては、非線形歪みが発生するが、PD処理部220による歪み補償によって非線形歪みが相殺される。
ダウンコンバータ260は、電力増幅器250からフィードバックされるフィードバック信号(以下「FB信号」と略記する)をベースバンド周波数にダウンコンバートし、ベースバンドのFB信号をADコンバータ270へ出力する。
ADコンバータ270は、FB信号をAD変換し、得られたデジタルのFB信号をPD処理部220へ出力する。
図2は、実施の形態1に係るPD処理部220の構成を示すブロック図である。図2に示すPD処理部220は、歪み補償部221、アドレス生成部222、ルックアップテーブル(LUT)223、更新部224、信号タイミング取得部225及びタイミング制御部226を有する。なお、図2に示すPD処理部220は、プロセッサとメモリを用いて構成される。プロセッサとしては、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)又はCPU(Central Processing Unit)などを用いることができる。また、メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)又はデュアルポートRAMなどを用いることができる。
歪み補償部221は、LUT223から読み出された歪み補償係数を入力信号に乗算し、入力信号の歪み補償を実行する。すなわち、歪み補償部221は、電力増幅器250において発生する非線形歪みの逆特性を有する歪み補償係数をLUT223から取得して入力信号に乗算し、非線形歪みが補償された補償信号を生成する。
アドレス生成部222は、入力信号に基づいて、入力信号に対応する歪み補償係数のアドレスを生成する。具体的には、アドレス生成部222は、例えば入力信号の電力に対応するアドレスを生成し、生成したアドレスをLUT223へ通知する。また、アドレス生成部222は、生成したアドレスを更新部224にも通知する。
LUT223は、複数のアドレスそれぞれに歪み補償係数を記憶する。そして、LUT223は、アドレス生成部222からアドレスが通知されると、通知されたアドレスに記憶された歪み補償係数を歪み補償部221及び更新部224へ出力する。LUT223に記憶される各歪み補償係数は、更新部224によって更新される。LUT223がデュアルポートRAMを用いて構成される場合には、1つのポートが歪み補償部221による歪み補償係数の参照用に利用され、残りの1つのポートが更新部224による歪み補償係数の更新用に利用される。
更新部224は、アドレス生成部222によって生成されたアドレスの歪み補償係数を更新のためにLUT223から読み出し、入力信号とFB信号の誤差に基づいて歪み補償係数を更新する。そして、更新部224は、更新後の歪み補償係数をLUT223に書き込む。このとき、更新部224は、タイミング制御部226による制御に従って、読み出し区間では歪み補償係数の更新に用いられる種々の情報をメモリに格納する。そして、更新部224は、書き込み区間が到来すると、メモリに格納された種々の情報を用いて歪み補償係数を更新し、LUT223に書き込む。
具体的には、更新部224は、メモリ301〜304、減算器305、乗算器306及び加算器307を有する。
メモリ301は、読み出し区間では、アドレス生成部222によって生成されたアドレスを一時的に格納し、書き込み区間では、格納されたアドレスを更新された歪み補償係数の書き込みアドレスとして順次LUT223へ出力する。
メモリ302は、読み出し区間では、LUT223から歪み補償部221へ出力された歪み補償係数と同じ歪み補償係数を一時的に格納し、書き込み区間では、格納された歪み補償係数を順次加算器307へ出力する。
メモリ303は、読み出し区間では、歪み補償部221へ入力される入力信号と同じ入力信号を一時的に格納し、書き込み区間では、格納された入力信号を順次減算器305へ出力する。
メモリ304は、読み出し区間では、電力増幅器250からフィードバックされたFB信号を一時的に格納し、書き込み区間では、格納されたFB信号を順次減算器305へ出力する。
なお、FB信号がPD処理部220へフィードバックされるまでの処理遅延があるため、メモリ301〜303に格納される情報はそれぞれ適宜遅延され、各メモリ301〜304には、互いに対応するタイミングの情報が格納される。すなわち、同一の入力信号に対応するアドレス、歪み補償係数、入力信号及びFB信号がそれぞれメモリ301〜304に格納される。また、メモリ301〜304は、読み出し区間において、それぞれ所定のメモリサイズ分の情報を格納する。すなわち、メモリサイズを例えば入力信号の100サンプル分とする場合には、メモリ303は、読み出し区間において入力信号の100サンプルを格納する。そして、メモリ301、302、304はそれぞれ、この100サンプルに対応するアドレス、歪み補償係数及びFB信号を格納する。
減算器305は、メモリ303に格納された入力信号とメモリ304に格納されたFB信号との誤差を算出する。歪み補償部221によって理想的な歪み補償が実行されていれば、減算器305によって算出される誤差は0となる。したがって、減算器305によって算出される誤差を小さくする歪み補償係数が適切な歪み補償係数である。
乗算器306は、減算器305によって算出された誤差に所定のパラメータμを乗算する。これにより、乗算器306は、入力信号とFB信号の誤差を小さくするための、歪み補償係数の更新量を求める。なお、所定のパラメータμは、例えば最小二乗平均(Least Mean Square:LMS)法によって決定されるステップサイズパラメータなどである。
加算器307は、メモリ302に格納された歪み補償係数に、乗算器306によって求められた更新量を加算する。すなわち、加算器307は、読み出し区間においてLUT223から読み出された歪み補償係数を、入力信号とFB信号の誤差を小さくするように更新する。
減算器305、乗算器306及び加算器307は、書き込み区間において上記の処理を実行し、歪み補償係数を更新する。そして、加算器307によって更新された歪み補償係数は、メモリ301から出力される書き込みアドレスに書き込まれる。このように、読み出し区間においてメモリ301〜304に格納された情報が用いられることにより、書き込み区間において歪み補償係数が更新されてLUT223に書き込まれる。
信号タイミング取得部225は、PD処理部220へ信号が入力されるタイミングを取得する。すなわち、例えばTDD(Time Division Duplex)を採用する無線通信システムにおいては、送受信が異なるタイミングで実行されるため、信号タイミング取得部225は、PD処理部220へ信号が入力されるタイミングとして信号の送信タイミングを取得する。また、信号タイミング取得部225は、例えばRE装置200の動作テストなどにおいて同一の信号が繰り返しPD処理部220へ入力される場合には、繰り返して入力される各信号の先頭のタイミングを取得する。
タイミング制御部226は、信号タイミング取得部225によって取得された信号のタイミングを基準として、更新部224の読み出し区間及び書き込み区間を制御する。具体的には、タイミング制御部226は、同一の信号が繰り返しPD処理部220へ入力される場合に、信号が繰り返して入力される度に、読み出し区間及び書き込み区間を所定幅ずつシフトする。すなわち、タイミング制御部226は、最初に信号がPD処理部220へ入力された場合には、この信号の先頭タイミングと同時に読み出し区間を開始し、更新部224の各メモリ301〜304に情報を格納させる。そして、タイミング制御部226は、次に同一の信号がPD処理部220へ入力された場合には、この信号の先頭タイミングから例えば1サンプル分遅れて読み出し区間を開始し、更新部224の各メモリ301〜304に情報を格納させる。
このように、タイミング制御部226は、PD処理部220へ繰り返して信号が入力される度に、読み出し区間及び書き込み区間からなる更新タイミングを1サンプル分ずつシフトする。これにより、信号が繰り返して入力される度に、異なる信号部分が読み出し区間に相当し、異なる信号部分に対応する情報が各メモリ301〜304に格納される。
なお、タイミング制御部226は、必ずしも1サンプル分ずつ更新タイミングをシフトする必要はなく、2サンプル分以上の幅で更新タイミングをシフトしても良い。また、タイミング制御部226は、所定幅ずつ更新タイミングをシフトする代わりに、信号が繰り返して入力される度に乱数を発生させ、発生した乱数の幅だけ更新タイミングを信号の先頭タイミングから遅らせるようにしても良い。
次いで、上記のように構成されたPD処理部220による歪み補償係数の更新処理について、図3に示すフロー図を参照しながら説明する。以下では、同一の信号が繰り返してPD処理部220へ入力される場合の更新処理について説明する。
信号が最初にPD処理部220へ入力される際には、更新タイミング及び更新回数が初期化される。具体的には、読み出し区間及び書き込み区間のタイミングを示す更新タイミングが0に初期化され(ステップS101)、入力信号全体に対する読み出し区間及び書き込み区間の繰り返し回数を示す更新回数が0に初期化される(ステップS102)。これらの更新タイミング及び更新回数は、タイミング制御部226によって管理される。
そして、信号がPD処理部220へ入力されると、タイミング制御部226によって、更新部224による処理のタイミングが制御される。具体的には、タイミング制御部226によって、信号タイミング取得部225によって取得された入力信号の先頭タイミングを基準にして、読み出し区間の開始が更新部224へ指示される。すなわち、入力信号の先頭タイミングから現在の更新タイミング(ここでは0)だけ遅れたタイミングに読み出し区間が開始される。
読み出し区間が開始すると、更新部224の各メモリ301〜304によって、それぞれアドレス、歪み補償係数、入力信号及びFB信号が格納される(ステップS103)。このとき、例えば入力信号の100サンプル分など所定のメモリサイズの情報がそれぞれのメモリ301〜304に格納される。すなわち、メモリサイズ分の入力信号がメモリ303に格納され、この入力信号からアドレス生成部222によって生成されるアドレスがメモリ301に格納される。また、アドレス生成部222によって生成されるアドレスは、LUT223へ出力され、該当するアドレスに記憶された歪み補償係数がメモリ302に格納される。さらに、メモリ303に格納された入力信号に対応するFB信号がメモリ304に格納される。
読み出し区間において、所定のメモリサイズの情報がメモリ301〜304に格納されると、書き込み区間が開始される。すなわち、メモリ301〜304に格納された情報が用いられて、歪み補償係数が更新される(ステップS104)。具体的には、減算器305によって、メモリ303に格納された入力信号とメモリ304に格納されたFB信号との誤差が算出される。そして、乗算器306によって、誤差に所定のパラメータμが乗算され、得られた更新量が加算器307によって、メモリ302に格納された歪み補償係数に加算される。これにより、入力信号とFB信号の誤差を小さくする新たな歪み補償係数が算出される。新たな歪み補償係数は、メモリ301に格納された、LUT223の書き込みアドレスに書き込まれる。
このようにして所定のメモリサイズに対応する読み出し区間及び書き込み区間が完了すると、タイミング制御部226によって、更新回数が1インクリメントされる(ステップS105)。すなわち、入力信号全体のサイズは、読み出し区間に各メモリ301〜304に格納される情報のメモリサイズよりも十分に大きいため、信号全体がPD処理部220へ入力される間に読み出し区間及び書き込み区間が繰り返される。この繰り返しの回数が更新回数として計数される。更新回数の上限は、入力信号全体がPD処理部220へ入力されてから出力されるまでの間に繰り返される読み出し区間及び書き込み区間の回数に等しく、タイミング制御部226によって、あらかじめ設定値として保持されている。
そして、タイミング制御部226によって、更新回数があらかじめ保持された設定値に到達したか否かが判断され(ステップS106)、更新回数が設定値に到達するまでは(ステップS106No)、読み出し区間及び書き込み区間が繰り返されて歪み補償係数が更新される。そして、入力信号全体を用いた更新が完了して更新回数が設定値に到達すると(ステップS106Yes)、更新処理を終了するか否かが判断される(ステップS107)。この判断は、例えば、PD処理部220への信号の入力の繰り返しが完了した場合に、更新処理を終了すると判断することにより行われる。すなわち、PD処理部220には同一の信号が繰り返して入力されるが、入力の繰り返しが完了した場合には、歪み補償係数の更新処理も終了する。
なお、更新処理を終了するか否かの判断は、例えば信号がPD処理部220へ繰り返して入力された回数に基づいて行われても良い。すなわち、例えば入力の繰り返し回数が所定回数に達した場合に、更新処理を終了すると判断されても良い。更新処理を終了すると判断された場合には(ステップS107Yes)、更新部224による歪み補償係数の更新は終了する。一方、更新処理を継続すると判断された場合には(ステップS107No)、タイミング制御部226によって、更新タイミングが所定のメモリサイズ以上となったか否かが判定される(ステップS108)。すなわち、読み出し区間では、例えば入力信号の100サンプル分のような所定のメモリサイズの情報がメモリ301〜304に格納されるが、このメモリサイズと更新タイミングが比較される。
ここでは、更新タイミングが0であるため、更新タイミングがメモリサイズ未満であり(ステップS108No)、タイミング制御部226によって更新タイミングが1インクリメントされる(ステップS109)。そして、信号が2回目にPD処理部220へ入力されると、更新回数が初期化され(ステップS102)、入力信号の先頭タイミングから現在の更新タイミング(ここでは1)だけ遅れたタイミングに読み出し区間が開始される。すなわち、信号が最初にPD処理部220へ入力された際には、入力信号の先頭のサンプルから読み出し区間が開始したが、信号が2回目にPD処理部220へ入力された際には、入力信号の先頭から2番目のサンプルから読み出し区間が開始する。このように、信号が繰り返して入力される度に、更新タイミングが1ずつインクリメントされることにより、読み出し区間が1サンプルずつシフトする。
そして、2回目に入力された信号に対しても読み出し区間及び書き込み区間が繰り返され(ステップS103〜S106)、最初に入力された信号とは異なるサンプルを用いた歪み補償係数の更新が実行される。このように、信号がPD処理部220へ繰り返して入力される度に、読み出し区間及び書き込み区間からなる更新タイミングを1サンプルずつシフトすることにより、入力信号全体を順次読み出し区間とすることができ、歪み補償係数を満遍なく更新することができる。
更新タイミングを1サンプルずつシフトしながら歪み補償係数を更新すると、いずれは更新タイミングが読み出し区間で用いられるメモリサイズ以上になる。この場合(ステップS108Yes)、更新タイミングをシフトしたことにより、最初にPD処理部220へ入力された信号の書き込み区間に含まれたすべてのサンプルが、その後読み出し区間に含まれたことになる。そこで、次の信号がPD処理部220へ入力される際には、更新タイミングが初期化され(ステップS101)、最初の信号が入力された際と同様の更新処理が実行される。
次に、実施の形態1に係る歪み補償係数の更新処理の具体例について、図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、LUT223がデュアルポートRAMを用いて構成される場合、1つのポートは、入力信号に乗算される歪み補償係数を参照するための参照用ポートとなり、常にリアルタイムで歪み補償係数が読み出される。一方、残りの1つのポートは、LUT223に記憶された歪み補償係数を更新するための更新用ポートとなり、更新対象の歪み補償係数を読み出す読み出し区間と、更新後の歪み補償係数を書き込む書き込み区間とに分けて利用される。
読み出し区間及び書き込み区間は、入力信号の100サンプル分に相当し、読み出し区間では、入力信号の100サンプル分に対応する情報が各メモリ301〜304に格納されるものとする。したがって、最初の信号がPD処理部220へ入力されると、各読み出し区間では、入力信号の例えば0〜99及び200〜299などの100サンプルずつに対応する情報がメモリ301〜304に格納される。また、各読み出し区間に続く書き込み区間では、メモリ301〜304に格納された情報が用いられて歪み補償係数が更新され、LUT223に書き込まれる。このため、信号が最初にPD処理部220へ入力された際には、入力信号の例えば0〜99及び200〜299などの100サンプルずつに対応する歪み補償係数のみが更新される。
そして、次の信号がPD処理部220へ入力される際には、更新タイミングがインクリメントされているため、各読み出し区間では、入力信号の例えば1〜100及び201〜300などの100サンプルずつに対応する情報がメモリ301〜304に格納される。また、各読み出し区間に続く書き込み区間では、メモリ301〜304に格納された情報が用いられて歪み補償係数が更新され、LUT223に書き込まれる。このため、信号が2回目にPD処理部220へ入力された際には、入力信号の例えば0〜99及び200〜299などの100サンプルずつに対応する歪み補償係数のみが更新される。
以降、PD処理部220へ信号が入力される度に、更新タイミングがインクリメントされ、読み出し区間及び書き込み区間が1サンプルずつシフトする。これにより、更新用ポートにおいて、読み出し区間に対応するサンプルが変更され、入力信号全体に対応する歪み補償係数を満遍なく更新することができる。結果として、LUT223に記憶された歪み補償係数の精度を向上することができ、適切な歪み補償によってスプリアスを低減することができる。
そして、信号が100回目にPD処理部220へ入力された際には、更新タイミングが99までインクリメントされており、更新タイミングが0のときに書き込み区間に含まれたサンプルが読み出し区間に含まれたことになる。このため、信号が101回目にPD処理部220へ入力される際には、更新タイミングが0に初期化され、信号が最初にPD処理部220へ入力された場合と同様の更新処理が実行される。
以上のように、本実施の形態によれば、同一の信号が繰り返してPD処理部へ入力される場合に、信号が繰り返して入力される度に、読み出し区間及び書き込み区間からなる更新タイミングをシフトする。このため、信号が繰り返して入力される度に、入力信号の異なる部分に対応する歪み補償係数が読み出し区間でLUTから読み出されてメモリに格納され、書き込み区間で更新される。したがって、入力信号全体に対応する歪み補償係数がLUTから満遍なく読み出されて更新され、歪み補償係数の精度を向上することができる。結果として、入力信号の歪み補償が適切に実行され、スプリアスを低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、同一の信号が繰り返して入力される度に、読み出し区間で記憶されるメモリサイズを変更し、LUTに記憶された歪み補償係数を満遍なく更新する点である。
実施の形態2に係る無線基地局システムの構成は、実施の形態1(図1)と同様であるため、その説明を省略する。実施の形態2においては、PD処理部220の構成が実施の形態1とは異なる。
図5は、実施の形態2に係るPD処理部220の構成を示すブロック図である。図5において、図2と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図5に示すPD処理部220は、図2に示すPD処理部220のタイミング制御部226に代えて、メモリサイズ制御部401を有する。
メモリサイズ制御部401は、信号タイミング取得部225によって取得された信号のタイミングから開始される読み出し区間のメモリサイズを制御する。具体的には、メモリサイズ制御部401は、同一の信号が繰り返しPD処理部220へ入力される場合に、信号が繰り返して入力される度に、各メモリ301〜304に格納する情報のメモリサイズを所定幅ずつ増加させる。すなわち、メモリサイズ制御部401は、最初に信号がPD処理部220へ入力された場合には、入力信号の先頭から例えば100サンプルに対応する情報を、最初の読み出し区間で更新部224の各メモリ301〜304に格納させる。そして、メモリサイズ制御部401は、次に同一の信号がPD処理部220へ入力された場合には、入力信号の先頭から例えば101サンプルに対応する情報を、最初の読み出し区間で更新部224の各メモリ301〜304に格納させる。
このように、メモリサイズ制御部401は、PD処理部220へ繰り返して信号が入力される度に、読み出し区間においてメモリ301〜304に格納される情報のメモリサイズを1サンプルずつ増加させる。これにより、信号が繰り返して入力される度に、異なる信号部分が読み出し区間に相当し、異なる信号部分に対応する情報が各メモリ301〜304に格納される。
なお、メモリサイズ制御部401は、必ずしも1サンプルずつメモリサイズを増加させる必要はなく、2サンプル以上の幅でメモリサイズを増加させても良い。また、メモリサイズ制御部401は、メモリサイズを増加させる代わりに、メモリサイズを減少させたり、信号が繰り返して入力される度に発生させた乱数に応じてメモリサイズを変更したりしても良い。
次いで、上記のように構成されたPD処理部220による歪み補償係数の更新処理について、図6に示すフロー図を参照しながら説明する。図6において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。以下では、同一の信号が繰り返してPD処理部220へ入力される場合の更新処理について説明する。
信号が最初にPD処理部220へ入力される際には、メモリサイズ及び更新回数が初期化される。具体的には、読み出し区間においてメモリ301〜304に格納される情報のメモリサイズが所定の初期値である100サンプルに初期化され(ステップS201)、更新回数が0に初期化される(ステップS102)。これらのメモリサイズ及び更新回数は、メモリサイズ制御部401によって管理される。
そして、信号がPD処理部220へ入力されると、メモリサイズ制御部401によって、読み出し区間におけるメモリサイズが設定される。具体的には、メモリサイズ制御部401によって、読み出し区間において、現在のメモリサイズ(ここでは100サンプル)の入力信号に対応する情報を格納するようにメモリ301〜304に指示される。この指示を受け、更新部224の各メモリ301〜304によって、それぞれメモリサイズに対応するアドレス、歪み補償係数、入力信号及びFB信号が格納される(ステップS202)。すなわち、メモリサイズ分の入力信号がメモリ303に格納され、この入力信号からアドレス生成部222によって生成されるアドレスがメモリ301に格納される。また、アドレス生成部222によって生成されるアドレスは、LUT223へ出力され、該当するアドレスに記憶された歪み補償係数がメモリ302に格納される。さらに、メモリ303に格納された入力信号に対応するFB信号がメモリ304に格納される。
読み出し区間において、メモリサイズ制御部401によって設定されたメモリサイズの情報がメモリ301〜304に格納されると、書き込み区間が開始される。すなわち、メモリ301〜304に格納された情報が用いられて、歪み補償係数が更新される(ステップS104)。すなわち、減算器305、乗算器306及び加算器307によって、入力信号とFB信号の誤差を小さくする新たな歪み補償係数が算出される。新たな歪み補償係数は、メモリ301に格納された、LUT223の書き込みアドレスに書き込まれる。
このようにして所定のメモリサイズに対応する読み出し区間及び書き込み区間が完了すると、メモリサイズ制御部401によって、更新回数が1インクリメントされる(ステップS105)。そして、メモリサイズ制御部401によって、更新回数があらかじめ保持された設定値に到達したか否かが判断され(ステップS106)、更新回数が設定値に到達するまでは(ステップS106No)、読み出し区間及び書き込み区間が繰り返されて歪み補償係数が更新される。そして、入力信号全体を用いた更新が完了して更新回数が設定値に到達すると(ステップS106Yes)、更新処理を終了するか否かが判断される(ステップS107)。
この判断において、更新処理を終了すると判断された場合には(ステップS107Yes)、更新部224による歪み補償係数の更新は終了する。一方、更新処理を継続すると判断された場合には(ステップS107No)、メモリサイズ制御部401によって、メモリサイズが初期値の2倍以上となったか否かが判定される(ステップS203)。すなわち、現在メモリサイズ制御部401によって設定されているメモリサイズが、最初の信号がPD処理部220へ入力された際の初期値と比較される。
ここでは、メモリサイズが初期値の100サンプルのままであるため、メモリサイズが初期値の2倍未満であり(ステップS203No)、メモリサイズ制御部401によってメモリサイズが1インクリメントされる(ステップS204)。そして、信号が2回目にPD処理部220へ入力されると、更新回数が初期化され(ステップS102)、読み出し区間において、現在のメモリサイズ(ここでは101サンプル)の入力信号に対応する情報がメモリ301〜304に格納される。すなわち、信号が最初にPD処理部220へ入力された際には、読み出し区間において入力信号の100サンプルに対応する情報がメモリ301〜304に格納されたが、信号が2回目にPD処理部220へ入力された際には、入力信号の101サンプルに対応する情報がメモリ301〜304に格納される。このように、信号が繰り返して入力される度に、メモリサイズが1ずつインクリメントされることにより、読み出し区間にメモリ301〜304に格納される情報が変化する。
そして、2回目に入力された信号に対しても読み出し区間及び書き込み区間が繰り返され(ステップS202〜S106)、最初に入力された信号とは異なるサンプルを用いた歪み補償係数の更新が実行される。このように、信号がPD処理部220へ繰り返して入力される度に、読み出し区間におけるメモリサイズを1サンプルずつ増加させることにより、入力信号全体を順次読み出し区間とすることができ、歪み補償係数を満遍なく更新することができる。
メモリサイズを1サンプルずつ増加させながら歪み補償係数を更新すると、いずれはメモリサイズが初期値の2倍以上になる。この場合(ステップS203Yes)、メモリサイズを増加させたことにより、最初にPD処理部220へ入力された信号の書き込み区間に含まれたすべてのサンプルが、その後読み出し区間に含まれたことになる。そこで、次の信号がPD処理部220へ入力される際には、メモリサイズが初期化され(ステップS201)、最初の信号が入力された際と同様の更新処理が実行される。
次に、実施の形態2に係る歪み補償係数の更新処理の具体例について、図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、LUT223がデュアルポートRAMを用いて構成される場合、1つのポートは、入力信号に乗算される歪み補償係数を参照するための参照用ポートとなり、常にリアルタイムで歪み補償係数が読み出される。一方、残りの1つのポートは、LUT223に記憶された歪み補償係数を更新するための更新用ポートとなり、更新対象の歪み補償係数を読み出す読み出し区間と、更新後の歪み補償係数を書き込む書き込み区間とに分けて利用される。
最初の信号がPD処理部220へ入力される際には、メモリサイズ制御部401によってメモリサイズが100サンプルに設定されるものとする。このため、最初の信号がPD処理部220へ入力されると、各読み出し区間では、入力信号の例えば0〜99及び200〜299などの100サンプルずつに対応する情報がメモリ301〜304に格納される。また、各読み出し区間に続く書き込み区間では、メモリ301〜304に格納された情報が用いられて歪み補償係数が更新され、LUT223に書き込まれる。このため、信号が最初にPD処理部220へ入力された際には、入力信号の例えば0〜99及び200〜299などの100サンプルずつに対応する歪み補償係数のみが更新される。
そして、次の信号がPD処理部220へ入力される際には、メモリサイズがインクリメントされているため、各読み出し区間では、入力信号の例えば0〜100及び202〜302などの101サンプルずつに対応する情報がメモリ301〜304に格納される。また、各読み出し区間に続く書き込み区間では、メモリ301〜304に格納された情報が用いられて歪み補償係数が更新され、LUT223に書き込まれる。このため、信号が2回目にPD処理部220へ入力された際には、入力信号の例えば0〜100及び202〜302などの101サンプルずつに対応する歪み補償係数のみが更新される。
以降、PD処理部220へ信号が入力される度に、メモリサイズがインクリメントされ、読み出し区間において読み出される情報のメモリサイズが1サンプルずつ増加する。これにより、更新用ポートにおいて、読み出し区間に対応するサンプルが変更され、入力信号全体に対応する歪み補償係数を満遍なく更新することができる。結果として、LUT223に記憶された歪み補償係数の精度を向上することができ、適切な歪み補償によってスプリアスを低減することができる。
そして、信号が101回目にPD処理部220へ入力された際には、メモリサイズが200サンプルまでインクリメントされており、初期値の100サンプルの2倍に到達したことになる。このため、信号が102回目にPD処理部220へ入力される際には、メモリサイズが100サンプルに初期化され、信号が最初にPD処理部220へ入力された場合と同様の更新処理が実行される。
以上のように、本実施の形態によれば、同一の信号が繰り返してPD処理部へ入力される場合に、信号が繰り返して入力される度に、読み出し区間においてメモリに格納される情報のメモリサイズを増加させる。このため、信号が繰り返して入力される度に、入力信号の異なる部分に対応する歪み補償係数が読み出し区間でLUTから読み出されてメモリに格納され、書き込み区間で更新される。したがって、入力信号全体に対応する歪み補償係数がLUTから満遍なく読み出されて更新され、歪み補償係数の精度を向上することができる。結果として、入力信号の歪み補償が適切に実行され、スプリアスを低減することができる。
なお、上記各実施の形態においては、REC装置100及びRE装置200を有する無線基地局システムについて説明したが、各実施の形態に係るPD処理部220は、例えば無線基地局装置などに設けられても良い。
220 PD処理部
221 歪み補償部
222 アドレス生成部
223 LUT
224 更新部
225 信号タイミング取得部
226 タイミング制御部
230 DAコンバータ
240 アップコンバータ
250 電力増幅器
260 ダウンコンバータ
270 ADコンバータ
301、302、303、304 メモリ
305 減算器
306 乗算器
307 加算器
401 メモリサイズ制御部

Claims (4)

  1. 無線送信される信号の電力を増幅する増幅器と、
    前記増幅器において発生する歪みを補償する歪み補償係数を記憶する記憶部と、
    第1の時間区間において、入力信号の前記第1の時間区間に入力される部分に対応する歪み補償係数を前記記憶部から読み出してメモリに格納し、第2の時間区間において、前記メモリに格納された歪み補償係数を更新して前記記憶部に書き込む更新部と、
    同一の入力信号が繰り返して入力される度に、前記第1の時間区間において、前記入力信号の前回とは異なる部分に対応する歪み補償係数が前記メモリに格納されるように前記更新部を制御する制御部と
    を有することを特徴とする無線装置。
  2. 前記制御部は、
    同一の入力信号が繰り返して入力される度に、前記入力信号の先頭を基準とした前記第1の時間区間の開始タイミングを前回とは異なる開始タイミングとすることを特徴とする請求項1記載の無線装置。
  3. 前記制御部は、
    同一の入力信号が繰り返して入力される度に、前記第1の時間区間において前記メモリに格納される歪み補償係数の量に相当するメモリサイズを前回とは異なるメモリサイズとすることを特徴とする請求項1記載の無線装置。
  4. 無線送信される信号の電力を増幅する増幅器と、前記増幅器において発生する歪みを補償する歪み補償係数を記憶する記憶部とを有する無線装置が実行する係数更新方法であって、
    第1の時間区間において、入力信号の前記第1の時間区間に入力される部分に対応する歪み補償係数を前記記憶部から読み出してメモリに格納し、
    第2の時間区間において、前記メモリに格納された歪み補償係数を更新して前記記憶部に書き込み、
    同一の入力信号が繰り返して入力される度に、前記第1の時間区間において、前記入力信号の前回とは異なる部分に対応する歪み補償係数が前記メモリに格納されるように制御する
    処理を有することを特徴とする係数更新方法。
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