JP2017199838A - 車載ブラケット、および車載ブラケットに筐体を組み付けたユニット - Google Patents
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Abstract
Description
電子機器を収容する箱型の筐体を車両に取り付けるブラケットであって、
前記筐体の背面と対向する基部と、
前記基部から延存し、前記筐体において互いに対向する2つの側面と接触して、前記筐体を挟む把持部と、
前記筐体が前記把持部に挟まれた状態において、前記筐体の背面と直交する方向における前記筐体の位置を規制する位置規制部と、
前記基部から突出し、前記筐体の前記背面と当接する突出部と、を備え、
前記突出部は、前記位置規制部で位置が規制された前記筐体の背面を押圧するように構成されているものとした。
図1は、ユニット1を説明する図であり、(a)は、筐体2とブラケット3とを組み付ける前の状態を示す斜視図であり、(b)は、筐体2とブラケット3とが組み付けられたユニット1を筐体2側から見た平面図である。
なお、図1の(b)では、ブラケット3における筐体2の裏側に隠れた領域を仮想線で示している。
図2は、筐体2を説明する図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図であり、(c)は、(a)におけるB−B断面図であり、(d)は、(a)におけるC−C矢視図である。
筐体2は、内部に基板などを収容可能な箱型の本体部20を有しており、この本体部20には、電子機器の基板などが収容されている。この筐体2は、たとえばポリカーボネート等の樹脂で構成されている。
実施の形態では、本体部20に収容される電子機器として、パワーウインド装置などの車載装備を制御対象とした制御装置(BCM:Body Control Module)を想定している。
連結部21の幅方向の一方のリブ210は、本体部20の第3側部203の延長上に位置しており、一方のリブ210は、第3側部203に対して面一に設けられている。
突起部22、22には、筐体2をブラケット3に組み付けた際に、後記するブラケット3側の係合壁32が、背面206側から、乗り上げるようになっている。
このように、突起部22、22を複数の板状突起221とすることで、突起部22、22に乗り上がる係合壁32との接触面積を狭くし、係合壁32との摺動抵抗を低減させている。
次に、ブラケット3を説明する。
図3は、ブラケット3を説明する図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
図4は、ブラケット3における筐体2の支持を説明する図であり、(a)は、図1の(b)におけるA−A断面図であり、(b)は、図1の(b)におけるB−B断面図である。
なお、図4では、ブラケット3に組み付けられた筐体2の断面を、説明の便宜上、全面に亘ってハッチングを付して示しており、筐体2の内部の図示を省略している。
図5は、ブラケット3における支持壁33と取付部37を説明する図であり、(a)は、図1の(b)におけるD−D断面図であり、(b)は、図1の(b)におけるE−E断面図であり、(c)は、図5の(a)におけるA−A矢視図であり、(d)は、(c)におけるB−B断面図である。
図3の(a)に示すように、ブラケット3は、筐体2に対向配置される板状の基部30を有している。この基部30は、互いに平行な第1側縁301および第2側縁302と、これら第1側縁301および第2側縁302に直交する第3側縁303および第4側縁304を有しており、平面視において略矩形形状を成している。
第1側縁301には、第3側縁303側から順番に、支持片31と、係合壁32と、が設けられており、これら支持片31と、係合壁32は、それぞれ筐体2側(図3の(a)における紙面手前側)に延出して設けられている。
連結部311は、帯状片の側壁部310となる領域よりも先端側を、基部30(筐体2)から離れる方向に屈曲させて形成されている。
ボルト孔311aは、連結部311を厚み方向(図4の(a)における左右方向)に貫通して設けられており、この連結部311の基部30側(図4の(a)における右側)の面には、ボルト孔311aを所定間隔で囲むリング状のボス311bが、連結部311と一体に設けられている。
側面視において係合壁32は、前記した支持片31の側壁部310とほぼ重なる位置に設けられており、係合壁32は、当該係合壁32の先端32aが、支持片31の連結部311まで至る長さLxで形成されている(図4の(b)参照)。
ここで、基部30において係合壁32は、片持ち支持されており、筐体2がブラケット3に組み付けられた状態では、係合壁32の先端32a側(図4の(b)、図6の(d)参照)が、筐体2の突起部22、22に乗り上がるようになっている。
この支持壁33は、第2側縁302の第4側縁304側から延びる板状部を、第2側縁302から離れた位置で屈曲して形成されている。支持壁33は、図3の(b)に示すように、基部30の延長上に位置する接続部331と、基部30に対して直交する側壁部332と、基部30に対して略平行に設けられた規制部333と、から、断面視において略コ字形状に形成されている。
側壁部332は、筐体2の第2側部202に沿って、接続部331から筐体2側に延出しており、この側壁部332の筐体2との対向面は、筐体2とブラケット3とを組み付けた際に、筐体2の第2側部202に、面接触するようになっている。
規制部333は、ブラケット3の高さ方向(図3における上下方向)に所定高さhxで形成されており、ブラケット3に筐体2を組み付けた際に、筐体2の基部30とは反対側の面(以下、正面205と標記する)の下縁側に当接するようになっている。
この突出部36の先端は、平面視において円形を成す当接面361(図3の(b)参照)となっており、この当接面361は、基部30の幅方向と高さ方向に所定面積を持って、基部30に対して平行に形成されている。
幅広リブ305は、突出部36から係合壁32側にオフセットした位置から、基部30の第1側縁301の近傍に至る範囲に、所定幅W2で形成されており、平面視において幅広リブ305は、線分L1に沿って直線状に延びている。
これらリブ306、307は、基部30を筐体2から離れる方向に窪ませて形成されており、前記した線分L1に直交する線分L2、L3に沿って、それぞれ直線状に延びている。
リブ307の一端307aは、幅広リブ305の延長上まで至っており、突出部36は、このリブ307の一端307a側の領域と、幅広リブ305との間に位置している。
そのため、基部30は、これらリブ306、307により、幅方向の剛性や曲げに対する強度が高められている。
この取付部37もまた、基部30から延びる幅広の板部を屈曲させて形成されており、取付部37を当該取付部37の延出方向に沿う断面で切断した断面視において、固定部38は、基部30の厚み方向の中心を通る仮想線Lmを、筐体2が位置する一方側から他方側に横切って設けられている。
これら挿通孔37a、37aは、高さ方向に間隔をあけて設けられており、基部30から取付部37まで延びるリブ306、307の延長上に位置している。
リブ308は、取付部37を、前記したリブ306、307とは反対側(筐体2側)に窪ませて形成されており、このリブ308は、高さ方向(図5の(c)における上下方向)におけるリブ306、307の中間に位置している。
図6は、ブラケット3に対する筐体2の組み付け過程を説明する図である。
始めに、筐体2をブラケット3の基部30に対して傾けた状態で、本体部20の第2側部202側を、ブラケット3の支持壁33における接続部331と規制部333との間に挿入する(図6の(a)参照)。
この状態で、係合壁32と支持壁33との間に筐体2が把持された状態となる。
本実施の形態では、この状態において、筐体2の連結部21と、ブラケット3の支持片31の連結部311とが、隙間Wをあけて対向するように、突出部36の基部30からの突出高さh1が設定されている(図5の(a):h1、図6の(c):W、参照)。
そのため、筐体2とブラケット3の基部30との互いの対向方向における離れる方向の移動が、連結部21と支持片31を締結するボルトBおよびナットNと、規制部333により規制される。
(1)電子機器を収容する箱型の筐体2を車両に取り付けるブラケット3であって、
筐体2の背面206と対向する板状の基部30と、
基部30から筐体2側に延びると共に、筐体2において互いに対向する2つの側面(第1側部201、第2側部202)と接触して、筐体2を挟む把持部と、
筐体2が把持部に挟まれた状態において、筐体2の背面206と直交する方向(筐体2と基部30との対向方向)における筐体2の位置を規制する規制部333(位置規制部)と、
基部30から突出し、筐体2の背面206と当接する突出部36と、を備え、
突出部36が、位置規制部で位置が規制された筐体2の背面206を押圧する構成とした。
係合壁32は、先端32a側を、筐体2の第1側部201に当接させている構成とした。
よって、対向方向における筐体2とブラケット3との相対移動を適切に規制して、ブラケット3において筐体2を位置決めできる。
基部30では、突出部36の第1側縁301側(係合壁32側)に、基部30を筐体2から離れる方向に窪ませて形成した幅広リブ305(リブ)が形成されており、幅広リブ305は、突出部36から係合壁32側にオフセットした位置から、基部30の第1側縁301の近傍に至る範囲に形成されている構成とした。
これにより、筐体2の連結部21とブラケット3の支持片31とを、ボルトBとナットNで締結する際に、ブラケット3の基部30の支持片31側に、基部30を筐体2の本体部20に近づける方向の応力が作用しても、作用する応力で基部30を大きく湾曲することなく、基部30の全体を筐体2に近づく方向に変位させることができる。
これにより、基部30から筐体2側に突出する突出部36を、当接面361を全面に亘って筐体2の本体部20に圧接させることができるので、ブラケット3における筐体2の支持をより確実に行うことができる。
筐体2の第1側部201には、筐体2をブラケット3に組み付けた際に、基部30から延びる係合壁32が乗り上げる突起部22、22が設けられている構成とした。
このように構成すると、係合壁32は、突起部22、22に乗り上げる際に、基部30の高さ方向に微小に変位するので、係合壁32の変位量に応じた押圧力が、係合壁32から筐体2の第1側部201に作用して、第2側部202が、より大きな力で支持壁33に圧接する。よって、支持壁33における筐体2の支持安定性が向上する。
筐体2を保持する板状の基部30(保持部)と、
車両に接触して取り付けられる取付部37と、を有し、
取付部37は、
車体側の支持構造物(フレームF)に固定される固定部38と、
基部30と固定部38とを接続する接続部39と、を有し、
接続部39は、
ブラケット3の基部30の厚み方向の一方に向かって窪む溝状のリブ308(補強部)と、
ブラケット3の基部30の厚み方向の他方に向かって窪む溝状のリブ306、307(補強リブ)と、を有する構成とした。
リブ308は、基部30の厚み方向の一方側(表面30a)に窪んで形成されており、
リブ306、307は、基部30の厚み方向の他方側(裏面30b側)に窪んで形成されている構成とした。
リブ308は、固定部38から接続部39に至って設けられている構成とした。
取付部37の延出方向に沿う断面視において、第1接続部391が接続された固定部38(取付部)は、基部30を、当該基部30の厚み方向における一方側の表面30a側(筐体2側)から他方側の裏面30b側に横切る向きで設けられている構成とした。
このように構成すると、基部30の高さ方向における一方側(第1側縁301側)と他方側(第2側縁302側)を、基部30の厚み方向(筐体2と基部30との対向方向)に変位させる方向に応力が作用しても、かかる応力に対抗できる剛性と強度を、リブ306、307と突出部36とにより確保することができる。
2 筐体
20 本体部
201 第1側部
202 第2側部
203 第3側部
204 第4側部
205 正面
206 背面
21 連結部
21a 挿通孔
210 リブ
22 突起部
221 板状突起
3 ブラケット
30 基部
30a 表面
30b 裏面
301 第1側縁
302 第2側縁
303 第3側縁
304 第4側縁
305 幅広リブ
306、307、308 リブ
31 支持片
310 側壁部
311 連結部
311a ボルト孔
311b ボス
32 係合壁
32a 先端
33 支持壁
331 接続部
332 側壁部
333 規制部
36 突出部
361 当接面
37 取付部
37a 挿通孔
38 固定部
39 接続部
391 第1接続部
392 第2接続部
B ボルト
F フレーム
N ナット
Sa 間隙
電子機器を収容する箱型の筐体を車両に取り付ける車載ブラケットであって、
前記筐体の背面と対向する基部と、
前記基部から延存し、前記筐体において互いに対向する2つの側面と接触して、前記筐体を挟む把持部と、
前記筐体が前記把持部に挟まれた状態において、前記筐体の背面と直交する方向における前記筐体の位置を規制する位置規制部と、
前記基部から突出し、前記筐体の背面と当接する突出部と、を備え、
前記筐体が締結部材で前記車載ブラケットに固定された状態で、
前記位置規制部が前記筐体の位置を規制し、かつ、前記突出部が前記筐体の背面を押圧する構成とした。
Claims (8)
- 電子機器を収容する箱型の筐体を車両に取り付けるブラケットであって、
前記筐体の背面と対向する基部と、
前記基部から延存し、前記筐体において互いに対向する2つの側面と接触して、前記筐体を挟む把持部と、
前記筐体が前記把持部に挟まれた状態において、前記筐体の背面と直交する方向における前記筐体の位置を規制する位置規制部と、
前記基部から突出し、前記筐体の前記背面と当接する突出部と、を備え、
前記突出部が、前記位置規制部で位置が規制された前記筐体の背面を押圧するようにしたことを特徴とするブラケット。 - 前記突出部の先端には、前記背面に対して平行な平坦面が所定面積で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
- 前記把持部は、前記2つの側面のうちの一方の側面を支持する支持壁と、前記2つの側面のうちの他方の側面を支持する係合壁と、から構成されており、
前記係合壁は、当該係合壁の先端側を、前記2つの側面のうちの他方の側面に圧接させていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラケット。 - 前記筐体の背面と直交する方向から見て、前記突出部は、前記係合壁の前記幅方向における中央を通る線分上に位置していることを特徴とする請求項3に記載のブラケット。
- 前記支持壁には、前記筐体と前記ブラケットとを組み付けた状態で、前記筐体の前記基部から離れる方向の移動を規制する規制部が、前記位置規制部として設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のブラケット。
- 前記突出部は、前記基部を前記筐体側に窪ませて形成されており、
前記基部では、前記突出部の前記係合壁側に、前記基部を前記突出部とは反対側に窪ませて形成したリブが形成されており、前記リブは、前記突出部から前記係合壁側にオフセットした位置から、前記係合壁の近傍に至る範囲に設けられていることを特徴とする請求項3から請求項5の何れか一項に記載のブラケット。 - 請求項1から請求項6の何れか一項に記載のブラケットに前記筐体を組み付けたユニットであって、
前記筐体の前記2つの側面のうちの他方の側面には、前記ブラケットに前記筐体を組み付けた際に前記係合壁が乗り上げる突起部が、前記2つの側面の対向方向に突出して設けられていることを特徴とするユニット。 - 前記突起部は、前記筐体の背面と直交する方向に沿う複数の板状突起から構成されており、前記突起部では、前記板状突起が、前記幅方向に所定間隔で並んでいることを特徴とする請求項7に記載のユニット。
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