JP2017196823A - 接合構造体の製造方法および接合構造体の製造装置 - Google Patents

接合構造体の製造方法および接合構造体の製造装置 Download PDF

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    • G02B5/30Polarising elements

Abstract

【課題】強固な接合状態を得ることができ、しかも接合強度が経時的に低下することを回避することのできる接合構造体の製造方法および接合構造体の製造装置を提供すること。【解決手段】第一の接合材に第二の接合材を接合させてなる接合構造体の製造方法において、第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材における接合面とされる表面のぬれ性を向上させる表面改質処理工程と、前記表面改質処理工程において表面改質処理がなされた前記接合面に生成された有機物を除去する有機物除去処理工程と、当該第一の接合材および当該第二の接合材を、それぞれの接合面とされる表面が密着するように積層して、接合する接合処理工程とを含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、接合構造体を製造する方法および装置に関する。
従来より、液晶ディスプレイなどに用いられている偏光板は、例えば樹脂フィルムからなる偏光子の片面または両面に、透明樹脂からなる保護フィルムを接着剤により貼り合わせることにより製造されていた。
近年においては、コスト低減やディスプレイのフレキシブル性向上のため、偏光板の薄化が求められており、例えば、接着剤を用いずに、偏光子と保護フィルムとを貼り合わせて製造する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、保護フィルムの接合面に対してコロナ処理などによる表面処理を行った後、偏光子と保護フィルムとを貼り合わせて加熱等の処理を行うことにより、偏光板を製造する方法が記載されている。偏光子は、例えばポリビニルアルコール系の樹脂からなる。ポリビニルアルコール系樹脂は、化学構造中にOH基が含まれているため、偏光子は親水性を呈する。一方、保護フィルムにおいては、表面処理によって親水性の官能基であるOH基やCOOH基がその表面に形成される。従って、接合の原理としては、この官能基同士、または官能基に吸着した水を介して生じる水素結合によって接合していると考えられる。
しかしながら、偏光子に対する表面処理を行わない場合には、偏光子の表面に付着した大気中の微細な有機物の存在によって、十分な接合強度が得られないことがある。
このような問題に対して、例えば特許文献2には、保護フィルムにおける接合面とされる表面だけでなく、偏光子における接合面とされる表面に対しても表面処理を行って、偏光子の表面のぬれ性を向上させることが記載されている。さらに、接合強度を高めるために、水蒸気ガスによる水の薄膜を形成することや、シランカップリング剤を併用することが記載されている。
特開2008−122502号公報 特許第567087号公報
しかしながら、保護フィルムおよび偏光子の各々に表面処理を行って両者を接合させると、接合直後は十分な接合強度が得られるが、時間が経つにつれて、接合強度が低下し、簡単に剥離するという問題が生じることが明らかになった。
このような問題が生ずる原因は、次のように推測される。表面処理(親水化処理)は、例えばコロナ処理、プラズマ処理、オゾン処理、または紫外線照射処理によって、行うことができることが知られている。表面処理によって、偏光子を構成するポリビニルアルコール系樹脂の分子構造を切断し、酸化させるなどして、OH基、COOH基などの親水性官能基が形成される。これにより偏光子の表面が親水性を呈するようになる。また、偏光子の表面には、ポリビニルアルコール系樹脂に由来するOH基を有する低分子化合物からなる有機物(表面処理生成物)が生成される。この表面処理生成物はOH基を含んでいるため、水素結合により接着剤のような役割を果たす。このため、接合直後においては十分な接合強度が得られる。
しかしながら、生成された有機物は、時間経過によって、OH基が失われた状態に変質することが判明した。実際に、各々真空紫外光照射による表面改質処理がなされたPVA樹脂フィルムおよびシクロオレフィン系樹脂フィルムの各々の処理面を接合してから所定時間の時間が経過した後においては、シクロオレフィン系樹脂フィルムが容易に剥離することが確認された。本発明者が、シクロオレフィン系樹脂フィルムが剥離したPVA樹脂フィルムの表面(接合面)をX線光電子分析(XPS)により調べたところ、図10において曲線(b)に示すように、未処理のPVA樹脂フィルムのX線光電子分光スペクトル(曲線(a))には存在していたOH基由来のピーク(C−O)が、なくなっていることが確認された。
このように、表面処理によって、偏光子の表面に生成される有機物は、OH基を有するため、表面処理された保護フィルムの表面における親水性官能基と結合することとなる。然るに、有機物におけるOH基が結合した状態では、時間経過によって、有機物が変質するため、水素結合が失われ、接合強度が低下するものと考えられる。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、強固な接合状態を得ることができ、しかも接合強度が経時的に低下することを回避することのできる接合構造体の製造方法および接合構造体の製造装置を提供することを目的とする。
本発明の接合構造体の製造方法は、第一の接合材に第二の接合材を接合させてなる接合構造体の製造方法であって、
第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材における接合面とされる表面のぬれ性を向上させる表面改質処理工程と、
前記表面改質処理工程において表面改質処理がなされた前記接合面に生成された有機物を除去する有機物除去処理工程と、
当該第一の接合材および当該第二の接合材を、それぞれの接合面とされる表面が密着するように積層して、接合する接合処理工程と
を含むことを特徴とする。
本発明の接合構造体の製造方法においては、前記表面改質処理工程において表面改質処理がなされた前記接合材が第一の接合材であって、当該第一の接合材として、化学構造中にOH基を有する樹脂からなるものが用いられることが好ましい。具体的には、第一の接合材として、ポリビニルアルコール系樹脂からなるものが用いられることが好ましい。
また、前記第二の接合材としては、第一の接合材と異なる樹脂からなるものが用いられることが好ましい。
さらにまた、本発明の接合構造体の製造方法においては、前記有機物除去処理工程は、前記表面改質処理工程において表面改質処理がなされた前記接合面を水洗する処理および当該接合面を加熱する処理のうち一以上の処理によって行われることが好ましい。
さらにまた、本発明の接合構造体の製造方法においては、前記表面改質処理工程は、第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合面とされる表面に真空紫外光を照射することにより、もしくは、第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合面とされる表面に対する、コロナ処理、プラズマ処理およびオゾン処理の何れかの処理が行われることによって行われることが好ましい。
前記表面改質処理工程が真空紫外光を照射することによって行われる場合には、真空紫外光の照射が、大気雰囲気下もしくは窒素および酸素のいずれか一方または両方を含む雰囲気下で、行われることが好ましい。
本発明の接合構造体の製造方法は、第一の接合材としての樹脂フィルムからなる偏光子のうち一以上の表面に、第二の接合部材としての透明樹脂フィルムからなる保護材を接合させた偏光板を製造する場合に好適である。
本発明の接合構造体の製造装置は、第一の接合材に第二の接合材を接合させてなる接合構造体の製造装置であって、
第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材における接合面とされる表面のぬれ性を向上させる表面改質処理部と、
前記表面改質処理部において表面処理が行われた前記接合面に生成された有機物を除去する有機物除去処理部と、
当該第一の接合材および当該第二の接合材を、それぞれの接合面とされる表面が密着するように積層して、接合する接合処理部と
を備えていることを特徴とする。
本発明の接合構造体の製造装置においては、前記有機物除去処理部は、前記表面改質処理部において表面改質処理がなされた前記接合面を水洗する手段および当該接合面を加熱する手段のうち一以上を備えた構成とされていることが好ましい。
さらにまた、本発明の接合構造体の製造装置においては、前記表面改質処理部は、真空紫外光照射手段、プラズマ処理手段、コロナ処理手段またはオゾン処理手段を備えた構成とされていることが好ましい。
本発明の接合構造体の製造方法および製造装置によれば、少なくとも一方の接合材に対してなされた表面改質処理によって当該接合材の表面に不可避的に生成される有機物が、有機物除去処理によって除去されて当該接合材の親水化された表面が露出された状態とされる。このため、2つの接合材が直接的に接合されるので、強固な接合状態を得ることができ、しかも接合強度が経時的に低下することを回避することができる。
特に、第一の接合材としてポリビニルアルコール系樹脂などの化学構造中にOH基を有する樹脂からなるものが用いられる場合には、第一の接合材に対する有機物除去処理によって、表面にOH基が露出された状態とされて第二の接合材との間に当該OH基による水素結合が形成され、これにより、強固な接合状態を得ることができる。しかも第一の接合材自体は経時的に変質することがないため、接合に関わるOH基が経時的に失われて接合強度が低下することを回避することができる。
本発明の接合構造体の製造装置に係る偏光板製造装置の一例における構成の概略を示す図である。 図1に示す偏光板製造装置における、(a)一次接合処理部、(b)二次接合処理部の構成を示す拡大図である。 本発明の接合構造体の製造装置に係る偏光板製造装置の他の例における構成の概略を示す図である。 本発明の接合構造体の製造装置に係る偏光板製造装置の更に他の例における構成の概略を示す図である。 図4に示す偏光板製造装置における接合処理部の構成を示す拡大図である。 本発明の接合構造体の製造装置に係る偏光板製造装置の更に他の例における構成の概略を示す図である。 表面改質処理を行う前の試験用PVAフィルムの一面のAFM写真である。 表面改質処理後の試験用PVAフィルムの一面のAFM写真である。 有機物除去処理後の試験用PVAフィルムの一面のAFM写真である。 未処理のPVA樹脂フィルムの表面におけるX線光電子分光スペクトル(曲線(a))および各々真空紫外光照射による表面改質処理がなされたPVA樹脂フィルムおよびシクロオレフィン系樹脂フィルムの各々の処理面を接合してから所定時間の時間が経過した後にシクロオレフィン系樹脂フィルムが剥離したPVA樹脂フィルムの表面(接合面)におけるX線光電子分光スペクトル(曲線(b))を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔接合構造体の製造方法〕
本発明の接合構造体の製造方法は、第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材における接合面とされる表面のぬれ性を向上させる表面改質処理工程と、前記表面改質処理工程において表面改質処理がなされた前記接合面に生成された有機物を除去する有機物除去処理工程と、当該第一の接合材および当該第二の接合材とを、それぞれの接合面とされる表面が密着するように積層して、接合する接合処理工程とを含む。
本発明に適用され、表面改質処理がなされる第一の接合材は、例えば、化学構造中にOH基などの親水性官能基を有する樹脂からなるものであることが好ましい。このような樹脂としては、例えばポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのポリビニルアルコール系樹脂などのほか、OH基を含む分子を縮合させて形成される樹脂、例えばフェノール樹脂や、分子末端にOH基を含むポリエステル樹脂を例示することができる。
第二の接合材は、例えば第一の接合材とは異なる樹脂からなるものであることが好ましい。第二の接合材を構成する樹脂としては、例えばシクロオレフィンポリマー(COP)などのシクロオレフィン系樹脂などを例示することができる。
第一の接合材および第二の接合材の厚みは、特に限定されるものではないが、後述するように、例えば、第一の接合材としての偏光子の少なくとも一方の表面に、第二の接合部材としての保護材を接合させてなる偏光板を構成する場合には、第一の接合材の厚みは、例えば5〜40μmであり、第二の接合材の厚みは、例えば10〜100μmである。
[表面改質処理工程]
表面改質処理工程は、第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材における接合面とされる表面のぬれ性を向上(活性化)させる工程であって、例えば、接合面とされる表面に、純水の接触角が50°未満の範囲となる親水性を付与する工程である。具体的には、表面改質処理工程は、少なくとも第一の接合材に対して行われることが好ましい。
表面改質処理工程は、一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合面とされる表面に、例えば、真空紫外光照射処理、プラズマ処理、コロナ処理およびオゾン処理の何れかの処理によって行うことができるが、真空紫外光照射処理により行うことが好ましい。
真空紫外光照射処理は、波長200nm以下の真空紫外光を照射することにより行われる。真空紫外光の照射は、例えば大気雰囲気下、もしくは窒素および酸素のうち一以上を含む雰囲気下において、行われることが好ましい。
真空紫外光の照射条件は、処理すべき接合材の材質などによって異なるが、例えばポリビニルアルコール系樹脂からなる第一の接合材に対して真空紫外光照射処理を行う場合には、真空紫外光の照射量は、例えば70〜1500mJ/cm2 である。また、例えば、シクロオレフィン系樹脂からなる第二の接合材に対して真空紫外光照射処理を行う場合には、真空紫外光の照射量は、例えば280〜3400mJ/cm2 である。
プラズマ処理は、例えば、大気圧またはその近傍下において、プロセスガスをプラズマ化し、このプラズマ化したプロセスガスを処理すべき接合材の表面に接触させることにより行われる。
プロセスガスとしては、窒素ガス、アルゴンガスなどを主成分とし、酸素ガスが0.01〜5体積%含有してなるものを使用することが好ましい。または、窒素ガスとクリーンドライエア(CDA)との混合ガスを用いることも可能である。
プラズマ処理は、例えば20〜500mm/秒の処理速度で行われる。また、プラズマ処理は、複数回繰り返して行うことも効果的である。
コロナ処理は、接合材をコロナ放電下に曝露することにより、あるいは、コロナ放電により生じたイオンを接合材に衝突させることにより、行うことができる。また、オゾン処理は、接合材をオゾン雰囲気に曝露することにより行うことができる。処理条件は、処理すべき接合材の材質などによって適宜設定することができる。
[有機物除去処理工程]
有機物除去処理工程は、表面改質処理工程において表面改質処理がなされた第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材の表面(以下、「処理面」ともいう。)に生成された有機物を除去する工程である。上記の表面改質処理工程において処理面に対して表面改質処理がなされた場合には、処理面に生成される有機物は、OH基を含む水溶性の低分子化合物からなるため、処理面を水洗する処理および処理面を加熱して有機物を蒸発させる処理のうち一以上によって行うことができる。
水洗処理は、例えば、表面改質処理がなされた接合材を純水中に所定時間の時間の間浸漬することにより行うことができる。
水洗処理に用いられる純水の温度は、例えば10〜30℃程度であり、接合材の浸漬時間は5〜60秒間程度である。
また、水洗処理は、表面改質処理がなされた接合材の処理面に対して、純水を吹き付けることにより行われてもよい。
有機物除去処理工程を水洗処理によって行う場合には、水洗処理後の接合材に残留する純水を除去する処理が行われる。具体的には、水洗処理後の接合材における処理面に空気(乾燥空気)または熱風を吹き付けること、もしくは、水洗処理後の接合材における処理面を加熱すること、もしくはこれらの処理を組合せて行うことなどによる乾燥処理により行うことができる。熱風の吹きつけおよび加熱による乾燥処理においては、加熱温度は、例えば50〜80℃程度である。また、乾燥処理の処理時間は、例えば1〜5分間程度である。
有機物除去処理工程を加熱処理によって行う場合における具体的な加熱条件を挙げると、加熱温度は、例えば50〜80℃程度であり、処理時間は80秒間以上、例えば60〜120秒間程度である。
[接合処理工程]
接合処理工程は、第一の接合材および第二の接合材を、それぞれの接合面とされる表面が密着するように積層して、第一の接合材と第二の接合材とを接合する(貼り合わせる)工程である。
接合材同士を接合するための具体的な接合処理としては、(a)2つの接合材を積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧する処理、(b)2つの接合材を積層した状態において所定時間の間加熱する処理、(c)2つの接合材を積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧した後、所定時間の間加熱する処理、または(d)2つの接合材を積層した状態において所定時間の間厚み方向に加圧しながら加熱する処理などが挙げられる。ここに、「所定時間」とは、接合が十分になされるまでの時間である。
接合処理における具体的な条件は、接合材を構成する材料などに応じて適宜設定することができる。
例えば、ポリビニルアルコール系樹脂からなる第一の接合材に、シクロオレフィン系樹脂からなる第二の接合材を接合させる場合の具体的な加熱条件を挙げると、加熱温度は例えば60〜80℃である。また、加熱時間は例えば10〜180秒間である。
また、具体的な加圧条件を挙げると、加圧力が0.1〜2MPaである。また、加圧時間は例えば10〜180秒間である。
〔接合構造体の製造装置〕
本発明の接合構造体の製造装置は、第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材における接合面とされる表面のぬれ性を向上させる表面改質処理部と、表面改質処理部において表面改質処理が行われた前記処理面に生成された有機物を除去する有機物除去処理部と、第一の接合材および第二の接合材とをそれぞれの接合面とされる表面が密着するように積層して、接合する接合処理部とを備えている。
表面改質処理部は、真空紫外光照射手段、プラズマ処理手段、コロナ処理手段またはオゾン処理手段を備えた構成とされる。
有機物除去処理部は、表面改質処理部において表面改質処理がなされた接合材の表面(処理面)を水洗する手段および当該接合材の処理面を加熱する手段のうち一以上を備えた構成とされる。
水洗手段としては、接合材の処理面を純水中に浸漬させる構成のもの、あるいは、接合材の処理面に純水を吹き付ける構成のものを用いることができる。
加熱手段としては、例えば加熱炉やホットプレートなどにより構成することができる。
有機物除去処理部が、接合材の処理面を水洗する手段を備えた構成とされる場合には、水洗処理後の接合材に在留する水を除去して乾燥させる乾燥手段をさらに備えた構成とされていることが好ましい。乾燥手段は、乾燥空気を吹きつける手段、熱風を吹きつける手段、加熱炉やホットプレートなどの加熱手段により構成することができる。なお、接合材の処理面を水洗する手段および当該接合材の処理面を加熱する手段の両方を備えた構成とされる場合には、乾燥手段を省略することができる。
接合処理部は、第一の接合材と第二の接合材とを積層した状態において厚み方向に加圧する加圧手段および第一の接合材と第二の接合材とを積層した状態において加熱する加熱手段のうち一以上を備えた構成とされる。あるいは、第一の接合材と第二の接合材とを積層した状態において厚み方向に加圧しながら加熱する手段を備えた構成とされる。
以下においては、樹脂フィルムからなる偏光子の両面の各々に透明樹脂フィルムからなる保護材が設けられた偏光板を製造する場合を例に挙げて、本発明について具体的に説明する。
図1は、本発明の接合構造体の製造装置に係る偏光板製造装置の一例における構成の概略を示す図である。
この偏光板製造装置は、偏光子供給機構10と、一面側保護フィルム供給機構30と、他面側保護フィルム供給機構40と、偏光子Pの一面に一面側保護フィルムF1を接合して一次接合体Lを得る一次接合処理部50と、一次接合体Lにおける偏光子Pの他面に対する偏光子他面側処理機構60と、一次接合体Lにおける偏光子Pの他面に他面側保護フィルムF2を接合して接合構造体(偏光板)Mを得る二次接合処理部53と、接合構造体を回収する回収機構70とを備えている。
偏光子供給機構10は、長尺な帯状の偏光子Pが巻回された偏光子原反ロール12を備えた偏光子供給部11と、偏光子Pの一面に対する偏光子一面側処理機構と、偏光子搬送手段としての複数の搬送ローラ13a〜13cとを備えている。偏光子Pは、例えばポリビニルアルコール樹脂製の1軸延伸フィルムからなる。
偏光子一面側処理機構は、偏光子供給部11から一次接合処理部50に至る搬送路に沿った位置に配置された表面改質処理部15および有機物除去処理部20を備えている。
この例における表面改質処理部15は、例えば、大気雰囲気下において真空紫外光を偏光子の表面に照射する真空紫外光照射手段16を備えている。真空紫外光照射手段16における真空紫外光源としては、例えば波長172nmに輝線を有するキセノンエキシマランプ等のエキシマランプ、波長185nmに輝線を有する低圧水銀ランプ、波長120〜200nmの範囲に輝線を有する重水素ランプなどを用いることができるが、エキシマランプを用いることが好ましい。
この例における有機物除去処理部20は、例えば、表面改質処理がなされた偏光子Pの表面(処理面)を水洗する水洗処理部21と、水洗処理後の偏光子Pに残留する水を除去する乾燥処理部25とを備えている。
偏光子Pの水洗処理部21は、例えば、所定温度の純水Wが貯留された水槽23を有する水洗手段22により構成されており、水槽23内には、偏光子Pの搬送路に設けられた一の搬送ローラ13bがその一部が浸漬された状態で配置されている。
乾燥処理部25は、例えば、乾燥空気を吹き付けるノズル(図示せず)と、当該ノズルにフィルターを介して接続されたブロワー(図示せず)とを備えた乾燥手段26により構成することができる。
一面側保護フィルム供給機構30は、長尺な帯状の一面側保護フィルムF1が巻回された保護材原反ロール32を備えた一面側保護材供給部31と、一面側保護材供給部31から一次接合処理部50に至る搬送路に沿った位置に配置された表面改質処理部35と、保護フィルム搬送手段としての搬送ローラ33とを備えている。なお、保護フィルム搬送手段としての搬送ローラの数は、特に限定されるものではない。
表面改質処理部35は、偏光子供給機構10における表面改質処理部15と同様の構成とすることができ、例えば真空紫外光照射手段16を備えた構成とされている。真空紫外光照射手段16における真空紫外光源は、例えばキセノンエキシマランプである。
他面側保護フィルム供給機構40は、長尺な帯状の他面側保護フィルムF2が巻回された保護材原反ロール42を備えた他面側保護材供給部41と、他面側保護材供給部41から二次接合処理部53に至る搬送路に沿った位置に配置された表面改質処理部45と、保護フィルム搬送手段としての搬送ローラ43とを備えている。なお、保護フィルム搬送手段としての搬送ローラの数は、特に限定されるものではない。
表面改質処理部45は、偏光子供給機構10における表面改質処理部15と同様の構成とすることができ、例えば真空紫外光照射手段16を備えた構成とされている。真空紫外光照射手段16における真空紫外光源は、例えばキセノンエキシマランプである。
偏光子他面側処理機構60は、一次接合処理部50から二次接合処理部53に至る搬送路に沿った位置に配置された表面改質処理部61および有機物除去処理部62と、偏光子Pおよび一面側保護フィルムF1の両者が接合されてなる一次接合体の搬送手段としての複数の搬送ローラ65a〜65cとを備えている。
表面改質処理部61および有機物除去処理部62は、偏光子一面側処理機構における表面改質処理部15および有機物除去処理部20と同様の構成とすることができる。
例えば、表面改質処理部61は、大気圧雰囲気下において、真空紫外光を一次接合体Lにおける偏光子Pの他面に照射する紫外光照射手段16を備えた構成とされている。紫外光照射手段16における真空紫外光源は、例えばキセノンエキシマランプである。
また、有機物除去処理部62は、一次接合体Lにおける表面改質処理がなされた表面(偏光子Pの他面)を水洗する水洗処理部63と、水洗処理後の一次接合体Lに残留する水を除去する乾燥処理部64とを備えている。水洗処理部63は、例えば、所定温度の純水Wが貯留された水槽23内に、一次接合体Lの搬送路に設けられた一の搬送ローラ65bがその一部が浸漬された状態で配置されて構成された水洗手段22により構成されている。乾燥処理部64は、例えば、乾燥空気を吹き付けるノズル(図示せず)と、当該ノズルにフィルターを介して接続されたブロワー(図示せず)とを備えた乾燥手段26により構成することができる。
一次接合処理部50は、図2(a)に示すように、互いに圧接されて配置された一対の圧着ローラ51a,51bを備えており、当該圧着ローラ51a,51bによって、偏光子Pおよび一面側保護フィルムF1がそれぞれの処理面(接合面とされる表面)Pa,Faが密着するよう積層された状態で、加圧されることにより接合処理が行われる構成とされている。
また、圧着ローラ51a,51bのうち一以上は、例えばヒータなどの加熱手段が内蔵された構成とすることができる。このような構成のものにおいては、偏光子Pおよび一面側保護フィルムF1がそれぞれの処理面Pa,Faが積層された状態で、加熱されながら加圧されることにより接合処理が行われる。なお、一対の圧着ローラ51a,51bの配置位置より下流側の位置に加熱手段が別個に配置された構成とされていてもよい。
二次接合処理部53は、図2(b)に示すように、互いに圧接されて配置された一対の圧着ローラ54a,54bを備えており、当該圧着ローラ54a,54bによって、一次接合体Lおよび他面側保護フィルムF2がそれぞれの処理面La,Fbが積層された状態で、加圧されることにより接合処理が行われる構成とされている。
また、圧着ローラ54a,54bのうち一以上は、例えばヒータなどの加熱手段が内蔵された構成とすることができる。このような構成のものにおいては、一次接合体Lおよび他面側保護フィルムF2がそれぞれの処理面(接合面とされる表面)La,Fbが密着するよう積層された状態で、加熱されながら加圧されることにより接合処理が行われる。なお、一対の圧着ローラ54a,54bの配置位置より下流側の位置に加熱手段が別個に配置された構成とされていてもよい。
回収機構70は、接合構造体Mをロール状に巻き取って回収する接合体巻き取りロール71を備えている。
而して、上記の偏光板製造装置においては、次のようにして、接合構造体(偏光板)Mが製造される。
偏光子供給機構10においては、偏光子供給部11における偏光子原反ロール12から偏光子Pが送り出されて表面改質処理部15に搬送されると、表面改質処理部15を構成する真空紫外光照射手段16によって、真空紫外光が偏光子Pの一面に照射されることにより、偏光子Pの一面のぬれ性を向上させる表面改質処理がなされる。また、真空紫外光の照射によって、偏光子Pの一面に付着している有機物が除去される。表面改質処理部15によって表面改質処理がなされた偏光子Pは、続いて有機物除去処理部20に送られる。すなわち、有機物除去処理部20においては、先ず、水洗処理部21において偏光子Pの処理面Paを純水W中に浸漬させることによる水洗処理が行われる。これにより、真空紫外光照射によって偏光子Pの一面に生成された有機物が除去される。水洗処理によって処理面Paにおける有機物が除去された偏光子Pは、続いて乾燥処理部25に送られ、乾燥手段26によって、例えば乾燥空気を偏光子Pの処理面Paに吹き付けることにより偏光子Pの表面に残留する水分を除去する乾燥処理が行われる。
また、一面側保護フィルム供給機構30においては、一面側保護材供給部31における保護材原反ロール32から一面側保護フィルムF1が送り出されて表面改質処理部35に搬送される。表面改質処理部35においては、真空紫外光照射手段16によって、真空紫外光が一面側保護フィルムF1の一面に照射されることにより、一面側保護フィルムF1の一面のぬれ性を向上させる表面改質処理がなされる。また、真空紫外光の照射によって、一面側保護フィルムF1の一面に付着している有機物が除去される。
このようにして、各々接合面とされるべき表面の処理がなされた偏光子Pおよび一面側保護フィルムF1が、互いに同期がとられた状態で、一次接合処理部50に送られる。一次接合処理部50においては、圧着ローラ51a,51bによって、偏光子Pおよび一面側保護フィルムF1が、それぞれの処理面Pa,Faが密着するよう、積層された状態で、加圧もしくは加熱されながら加圧されることにより接合処理が行われる。これにより、偏光子Pの一面に一面側保護フィルムF1が接合されてなる一次接合体Lが得られ、一次接合体Lは、偏光子他面側処理機構60に送り出される。
偏光子他面側処理機構60においては、一次接合体Lは、表面改質処理部61に搬送される。表面改質処理部61においては、真空紫外光照射手段16によって、真空紫外光が一次接合体Lにおける偏光子Pの他面に照射されることにより、偏光子Pの他面のぬれ性を向上させる表面改質処理がなされる。また、真空紫外光の照射によって、偏光子Pの他面に付着している有機物が除去される。表面改質処理部61において偏光子Pの他面の表面改質がなされた一次接合体Lは、続いて有機物除去処理部62に送られる。有機物除去処理部62においては、先ず、水洗処理部63において一次接合体Lの処理面(偏光子Pの他面)Laを純水W中に浸漬させることによる水洗処理が行われる。これにより、真空紫外光照射によって偏光子Pの他面に生成された有機物が除去される。水洗処理によって処理面Laにおける有機物が除去された一次接合体Lは、続いて乾燥処理部64に送られ、乾燥手段26によって、例えば乾燥空気を一次接合体Lの処理面Laに吹き付けることにより一次接合体Lの表面に残留する水分を除去する乾燥処理が行われる。
一方、他面側保護フィルム供給機構40においては、他面側保護材供給部41における保護材原反ロール42から他面側保護フィルムF2が送り出されて表面改質処理部45に搬送される。表面改質処理部45においては、真空紫外光照射手段16によって、真空紫外光が他面側保護フィルムF2の一面に照射されることにより、他面側保護フィルムF2の一面のぬれ性を向上させる表面改質処理がなされる。また、真空紫外光の照射によって、他面側保護フィルムF2の一面に付着している有機物が除去される。
このようにして、各々接合面とされるべき表面に対する処理がなされた一次接合体Lおよび他面側保護フィルムF2が、互いに同期がとられた状態で、二次接合処理部53に送られる。二次接合処理部53においては、圧着ローラ54a,54bによって、一次接合体Lおよび他面側保護フィルムF2が、それぞれの処理面La,Fbが密着するよう積層された状態で、加圧もしくは加熱されながら加圧されることにより接合処理が行われる。これにより、一次接合体Lにおける偏光子Pの他面に他面側保護フィルムF2が接合されてなる接合構造体(偏光板)Mが得られる。接合構造体Mは、回収機構70における接合体巻き取りロール71によって巻き取られて回収される。
而して、上記の偏光板製造装置により実行される方法によれば、偏光子Pに対する真空紫外光照射による表面改質処理によって偏光子Pの表面に不可避的に生成される、偏光子Pの構成材料であるポリビニルアルコール樹脂における親水性官能基に由来する有機物が、水洗処理による有機物除去処理によって除去される。これにより、偏光子Pの表面は、偏光子Pの構成材料に由来するOH基が露出された状態とされ、表面改質処理がなされた一面側保護フィルムF1の処理面との間および他面側保護フィルムF2の処理面との間に当該OH基による水素結合が形成される。偏光子Pの構成材料としてのポリビニルアルコール樹脂の組成自体は経時的に変化しないため、接合に関わるOH基の経時的な変質による接合強度の低下が生ずることを回避することができ、信頼性の高い接合状態を得ることができる。
以上においては、表面改質処理がなされた偏光子Pの表面に対する有機物除去処理が水洗処理によって行われる実施形態について説明したが、有機物除去処理を加熱処理によって行う場合には、図3に示すように、有機物除去処理部20,62を、水洗手段22および乾燥手段26に代えて、加熱手段29を備えた構成とすればよい。このような構成の偏光板製造装置においても、上記の偏光板製造装置と同様の効果を得ることができる。
また、本発明に係る偏光板製造装置においては、一面側保護フィルムF1および他面側保護フィルムF2が偏光子Pの両面の各々に同時に接合される構成とされていてもよい。
図4は、本発明の接合構造体の製造装置に係る偏光板製造装置のさらに他の例における構成の概略を示す図である。
この偏光板製造装置は、偏光子供給機構10と、一面側保護フィルム供給機構30と、他面側保護フィルム供給機構40と、偏光子Pの両面の各々に一面側保護フィルムF1および他面側保護フィルムF2を接合して接合構造体(偏光板)Mを得る接合処理部56と、接合構造体Mを回収する回収機構70とを備えている。図4においては、図1に示す偏光板製造装置における同一の構成部材には、同一の符号が付してあり、説明を省略する。
この偏光板製造装置における偏光子供給機構10は、表面改質処理部15が、真空紫外光照射手段16が偏光子Pの搬送路を挟んで一面側および他面側の各々に配置された構成とされていることの他は、図1に示す偏光板製造装置における偏光子供給機構10と同様の構成を有する。
この偏光板製造装置においては、表面改質処理部15を構成する真空紫外光照射手段16,16によって、真空紫外光が偏光子Pの一面および他面の各々に照射されることにより、偏光子Pの一面のぬれ性および他面のぬれ性を向上させる表面改質処理がなされる。また、真空紫外光の照射によって、偏光子Pの一面および他面に付着している有機物が除去される。表面改質処理部15によって表面改質処理がなされた偏光子Pは、続いて有機物除去処理部20に送られる。すなわち、有機物除去処理部20においては、先ず、水洗処理部21において偏光子Pの処理面を純水W中に浸漬させることによる水洗処理が行われる。これにより、真空紫外光照射によって偏光子Pの処理面に生成された有機物が除去される。水洗処理によって処理面における有機物が除去された偏光子Pは、続いて乾燥処理部25に送られ、乾燥手段26によって、例えば乾燥空気を偏光子Pの処理面に吹き付けることにより偏光子Pの表面に残留する水分を除去する乾燥処理が行われる。
また、一面側保護フィルム供給機構30および他面側保護フィルム供給機構40においては、一面側保護フィルムF1および他面側保護フィルムF2の各々における接合面とされる表面に対する真空紫外光照射による表面改質処理がなされる。また、真空紫外光の照射によって、一面側保護フィルムF1および他面側保護フィルムに付着している有機物が除去される。
このようにして、各々接合面とされるべき表面の処理がなされた偏光子P、一面側保護フィルムF1および他面側保護フィルムF2が、互いに同期がとられた状態で、接合処理部56に送られる。接合処理部56においては、図5に示すように、圧着ローラ57a,57bによって、一面側保護フィルムF1の処理面Faと偏光子の一方の処理面Paとが密着すると共に偏光子Pの他方の処理面Pbと他面側保護フィルムの処理面Fbとが密着して積層された状態で、加圧もしくは加熱されながら加圧されることにより接合処理が行われる。これにより、偏光子Pの両面の各々に一面側保護フィルムF1および他面側保護フィルムF2が接合されてなる接合構造体Mが得られる。接合構造体Mは、回収機構70における接合体巻き取りロール71によって巻き取られて回収される。
また、有機物除去処理を加熱処理によって行う場合には、図6に示すように、有機物除去処理部20を、水洗手段22および乾燥手段26に代えて、加熱手段29を備えた構成とすればよい。このような構成の偏光板製造装置においても、上記の偏光板製造装置と同様の効果を得ることができる。
以上の偏光板製造装置においては、一面側保護フィルムF1および他面側保護フィルムF2に対する有機物除去処理部を備えた構成、すなわち、一面側保護フィルムF1および他面側保護フィルムF2に対して有機物除去処理が行われる構成とされていてもよい。
また、偏光子P、一面側保護フィルムF1、他面側保護フィルムF2、一次接合体Lおよび接合構造体(偏光板)Mを搬送する搬送手段としての搬送ローラの数は、特に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
以下、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
〔実験例1〕
厚み20μmのポリビニルアルコール樹脂製の一軸延伸フィルムからなる偏光子を25×25mmのサイズに切断したものを試験用PVAフィルムとした。この試験用PVAフィルムの一面における水滴の接触角を、JIS R3257「基板ガラス表面のぬれ性試験方法」に従って測定したところ、接触角は98°であった。また、この試験用PVAフィルムの一面を原子間力顕微鏡(AFM)を用いて観察したところ、図7に示すように、PVAフィルムの製造上の理由によって生ずる延伸方向に沿ったナノメートルサイズの微細なしわ(以下、「延伸しわ」という。)を観測することはできなかった。この理由は、偏光子の納品時から備え付けられていた外傷防止用フイルム(容易に剥離できるもの)の粘着剤成分が付着しているためであると考えられる。図7における白抜きの矢印は、偏光子の製造工程における延伸方向を示す。以下に示す図8および図9についても同じである。
この試験用PVAフィルムの一面に対して、大気雰囲気下において、キセノンエキシマランプからの中心波長172nmの真空紫外光を照射量が420mJ/cm2 となる条件で照射することにより表面改質処理を行った。PVAフィルムの処理面における水滴の接触角を測定したところ、接触角は14°であった。また、表面改質処理後の試験用PVAフィルムの処理面を原子間力顕微鏡(AFM)を用いて観察したところ、図8に示すように、延伸しわは観測することはできず、ポリビニルアルコール系樹脂に由来するOH基を有する低分子化合物からなる有機物(表面処理生成物)が生成されていることが確認された。
次いで、表面改質処理がなされた試験用PVAフィルムの処理面に対して、20℃の純水中に30秒間浸漬させることによる水洗処理を行った後、水洗処理後の試験用PVAフィルムの処理面に対して、20℃の乾燥空気を吹き付けることによる乾燥処理を行う有機物除去処理を行った。有機物処理後の試験用PVAフィルムの処理面を原子間力顕微鏡(AFM)を用いて観察したところ、図9に示すように、試験用PVAフィルムの処理面において、延伸しわが確認された。この結果より、水洗処理および乾燥処理による有機物除去処理によって、表面改質処理によって生成される有機物を除去することができることが確認された。
〔実験例2〕
実験例1において用いたものと同一の試験用PVAフィルムを用意し、試験用PVAフィルムの一面に対して、大気圧プラズマ処理装置「Aiplasma ANUCL13S−MFNSSV6」(パナソニック株式会社製)を用いて、以下に示す条件で、表面改質処理を行った。
(試験条件)
RF電力:172W
使用ガス:Ar:2.14L/min、O2 :27mL/min
ノズルと試料間距離:5mm
処理速度:400mm/秒
このような条件でのプラズマ処理を4回繰り返して行った。
表面改質処理がなされた試験用PVAフィルムの処理面における接触角を測定したところ、接触角は12°であった。また、試験用PVAフィルムの処理面を原子間力顕微鏡(AFM)を用いて観察したところ、実験例1における試験用PVAフィルムと同様に、延伸しわは観測することはできず、ポリビニルアルコール系樹脂に由来するOH基を有する低分子化合物からなる有機物(表面処理生成物)が生成されていることが確認された。
表面改質処理がなされた試験用PVAフィルムの処理面に対して、実験例1と同様の方法によって、水洗処理および乾燥処理による有機物除去処理を行い、有機物除去処理後の試験用PVAフィルムの処理面を原子間力顕微鏡(AFM)を用いて観察したところ、試験用PVAフィルムの処理面において、延伸しわが確認された。この結果より、水洗処理および乾燥処理による有機物除去処理によって、表面改質処理によって生成される有機物を除去することができることが確認された。
〔実験例3〕
水洗処理および乾燥処理による有機物除去処理を行うことの代わりに、加熱処理による有機物除去処理を行ったことの他は、実験例1と同様の方法により、表面改質処理によって生成される有機物を除去することができるか否かを確認した。加熱処理は、ホットプレートを用いて、下記表1に従って加熱温度および処理時間を変更して行った。結果を下記表1に示す。評価は、有機物除去処理後の試験用PVAフィルムの処理面を原子間力顕微鏡(AFM)を用いて観察したとき、有機物が除去され、延伸しわが確認できる(図9に示す状態を参照。)場合を「○」、延伸しわが一部では確認できるが、表面改質処理によって生成された有機物が完全には除去されていない場合を「△」、延伸しわを確認することができず、表面改質処理によって生成された有機物が除去されていない(図8に示す状態を参照。)場合を「×」とした。
以上の結果より、加熱温度および処理時間を適正に設定することにより加熱処理による有機物除去処理によって、表面改質処理によって生成される有機物を除去することができることが確認された。
〔実験例4〕
厚み20μmのポリビニルアルコール樹脂製の一軸延伸フィルムからなる偏光子を25×130mmのサイズに切断したものの他面に、厚み60μmのトリアセチルセルロース(TAC)樹脂フィルムを接着剤により貼り合せることにより、試験用PVAフィルムを得た。この試験用PVAフィルムの一面における水滴の接触角を、JIS R3257「基板ガラス表面のぬれ性試験方法」に従って測定したところ、接触角は98°であった。
また、厚み50μmのシクロオレフィン系樹脂(COP)フィルムを25×130mmのサイズに切断した接合材を用意した。この接合材の一面における水滴の接触角は、99°であった。
この試験用PVAフィルムの一面に対して、大気雰囲気下において、キセノンエキシマランプからの中心波長172nmの真空紫外光を照射量が420mJ/cm2 となる条件で照射することにより表面改質処理を行った。PVAフィルムの処理面における水滴の接触角を測定したところ、接触角は14°であった。
また、接合材の一面に対して、大気雰囲気下において、キセノンエキシマランプからの中心波長172nmの真空紫外光を照射量が2540mJ/cm2 となる条件で照射することにより表面改質処理を行った。PVAフィルムの処理面における水滴の接触角を測定したところ、接触角は13°であった。
表面改質処理がなされた試験用PVAフィルムの一面に対して、20℃の純水中に30秒間浸漬させることによる水洗処理および水洗処理後の試験用PVAフィルムの一面に20℃の乾燥空気を吹き付けることによる乾燥処理を行うことによる有機物除去処理を行った。次いで、試験用PVAフィルムと接合材とを処理面どうしが密着するよう積層させて、ラミネーター「Proteus A3」(フェローズジャパン株式会社製)を用いて試験用PVAフィルムと接合材とを接合させた。ラミネーターにおけるローラー加熱温度は60℃、試験用PVAフィルムと接合材との積層体の送り速度は6mm/秒とした。
このようにして得られる接合構造体を2つ作製し、各々の接合構造体について、試験用PVAフィルムと接合材との間の接合強度をT型剥離試験により300mm/minの剥離速度で測定した。一方の接合構造体についての剥離試験は、接合直後に行い、他方の接合構造体についての剥離試験は、当該接合構造体を温度15〜25℃、湿度50〜60%の大気雰囲気下に放置し、接合してから48時間の時間が経過した時点で行った。結果を下記表2に示す。
〔実験例5〕
水洗処理および乾燥処理による有機物除去処理を行うことの代わりに、加熱処理による有機物除去処理を行ったことの他は、実験例4と同様の方法により、2つの接合構造体を作製した。加熱処理は、ホットプレートを用いて行い、加熱温度を60℃、処理時間を60秒間とした。
各々の接合構造体について、実験例4と同様の方法により、試験用PVAフィルムと接合材との間の接合強度を測定した。結果を下記表2に示す。
〔実験例6〕
水洗処理および乾燥処理に加えて加熱処理を行うことによる有機物除去処理を行ったことの他は、実験例4と同様の方法により、2つの接合構造体を作製した。加熱処理は、ホットプレートを用いて行い、加熱温度を60℃、処理時間を60秒間とした。
各々の接合構造体について、実験例4と同様の方法により、試験用PVAフィルムと接合材との間の接合強度を測定した。結果を下記表2に示す。
〔比較実験例1〕
試験用PVAフィルムについて、表面改質処理がなされた一面に対する有機物除去処理を行わなかったことの他は、実験例4と同様の方法により、2つの接合構造体を作製した。
各々の接合構造体について、実験例4と同様の方法により、試験用PVAフィルムと接合材との間の接合強度を測定した。結果を下記表2に示す。
表2に示されるように、接合直後においては、有機物除去処理の有無にかかわらず、いずれの接合構造体においても接合強度は高く、接合材が破断している。しかし、接合してから48時間の時間が経過すると、有機物除去処理を行わなかった比較実験例1に係る接合構造体においては、接合強度が低下し、接合材が容易に剥離してしまうことが確認された。
10 偏光子供給機構
11 偏光子供給部
12 偏光子原反ロール
13a〜13c 搬送ローラ
15 表面改質処理部
16 真空紫外光照射手段
20 有機物除去処理部
21 水洗処理部
22 水洗手段
23 水槽
25 乾燥処理部
26 乾燥手段
29 加熱手段
30 一面側保護フィルム供給機構
31 一面側保護材供給部
32 保護材原反ロール
33 搬送ローラ
35 表面改質処理部
40 他面側保護フィルム供給機構
41 他面側保護材供給部
42 保護材原反ロール
43 搬送ローラ
45 表面改質処理部
50 一次接合処理部
51a 圧着ローラ
51b 圧着ローラ
53 二次接合処理部
54a 圧着ローラ
54b 圧着ローラ
56 接合処理部
57a 圧着ローラ
57b 圧着ローラ
60 偏光子他面側処理機構
61 表面改質処理部
62 有機物除去処理部
63 水洗処理部
64 乾燥処理部
65a〜65c 搬送ローラ
70 回収機構
71 接合体巻き取りロール
F1 一面側保護フィルム
Fa 処理面
F2 他面側保護フィルム
Fb 処理面
L 一次接合体
La 処理面
M 接合構造体(偏光板)
P 偏光子
Pa 処理面
Pb 処理面
W 純水

Claims (12)

  1. 第一の接合材に第二の接合材を接合させてなる接合構造体の製造方法であって、
    第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材における接合面とされる表面のぬれ性を向上させる表面改質処理工程と、
    前記表面改質処理工程において表面改質処理がなされた前記接合面に生成された有機物を除去する有機物除去処理工程と、
    当該第一の接合材および当該第二の接合材を、それぞれの接合面とされる表面が密着するように積層して、接合する接合処理工程と
    を含むことを特徴とする接合構造体の製造方法。
  2. 前記表面改質処理工程において表面改質処理がなされた接合材が第一の接合材であって、
    当該第一の接合材は、化学構造中にOH基を有する樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の接合構造体の製造方法。
  3. 前記第一の接合材は、ポリビニルアルコール系樹脂からなることを特徴とする請求項2に記載の接合構造体の製造方法。
  4. 前記第二の接合材は、第一の接合材と異なる樹脂からなることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の接合構造体の製造方法。
  5. 前記有機物除去処理工程は、前記表面改質処理工程において表面改質処理がなされた前記接合面を水洗する処理および当該接合面を加熱する処理のうち一以上の処理によって行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の接合構造体の製造方法。
  6. 前記表面改質処理工程は、第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合面とされる表面に真空紫外光を照射することにより行われることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の接合構造体の製造方法。
  7. 前記表面改質処理工程においては、真空紫外光の照射が、大気雰囲気下、もしくは窒素および酸素のうち一以上を含む雰囲気下で、行われることを特徴とする請求項6に記載の接合構造体の製造方法。
  8. 前記表面改質処理工程は、第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合面とされる表面に対する、コロナ処理、プラズマ処理およびオゾン処理の何れかの処理によって行われることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の接合構造体の製造方法。
  9. 接合構造体が、第一の接合材としての樹脂フィルムからなる偏光子のうち一以上の表面に、第二の接合部材としての透明樹脂フィルムからなる保護材を接合させた偏光板であることを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の接合構造体の製造方法。
  10. 第一の接合材に第二の接合材を接合させてなる接合構造体の製造装置であって、
    第一の接合材および第二の接合材のうち一以上の接合材における接合面とされる表面のぬれ性を向上させる表面改質処理部と、
    前記表面改質処理部において表面処理が行われた前記接合面に生成された有機物を除去する有機物除去処理部と、
    当該第一の接合材および当該第二の接合材を、それぞれの接合面とされる表面が密着するように積層して、接合する接合処理部と
    を備えていることを特徴とする接合構造体の製造装置。
  11. 前記有機物除去処理部は、前記表面改質処理部において表面改質処理がなされた前記接合面を水洗する手段および当該接合面を加熱する手段のうち一以上を備えていることを特徴とする請求項10に記載の接合構造体の製造装置。
  12. 前記表面改質処理部は、真空紫外光照射手段、プラズマ処理手段、コロナ処理手段またはオゾン処理手段を備えていることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の接合構造体の製造装置。
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