JP2017196576A - 容器洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアチェーンを切り詰めるメンテナンス作業の負担を軽減できる容器洗浄装置を提供すること。
【解決手段】洗びん機1は、洗浄槽12,14,16のそれぞれに対応して、上折返部と下折返部が交互に設けられることで、蛇行を繰り返す無端状のキャリアチェーン38と、上折返部に設けられ、それぞれが独立して駆動力が制御される複数の電動モータ34A〜34Iと、複数の下折返部におけるキャリアチェーン38のたるみ量S1を検出する第一検出器41と、を有する搬送部30と、を備える。搬送部30は、検出されるたるみ量S1が、予め定められたたるみ限度ΔS1に達すると、当該たるみ量S1が生じた下折返部に対応する電動モータ34A〜34Iの回転速度を増速し又は減速することにより、たるみ量S1をたるみ限度ΔS1に収める、ことを特徴とする
【選択図】図2

Description

本発明は、びんなどの容器を搬送しながら洗浄する容器洗浄装置に関するものである。
従来のびんを洗浄する洗びん機は、特許文献1に示すように、びんを連続的に搬送する搬送部と、搬送部で搬送される容器を洗浄する洗浄部と、を備えている。
搬送部は、幅方向に間隔をあけて設けられる一対の無端状のキャリアチェーンと、一対のキャリアチェーンの間に取り付けられるキャリアと、キャリアに取り付けられるびん保持ケージと、を備えている。搬送部は、さらに搬送されてきたびんを供給する給びん部と、洗浄を終えたびんを次工程に向けて排出する排びん部を備えている。
洗浄部は、一例として、温水により洗浄を行う予熱洗浄槽と、加熱された薬液、例えば苛性水により洗浄を行う高温洗浄領域と、温水により洗浄・すすぎを行うすすぎ洗浄槽と、を備えている。
高温洗浄領域は、特許文献1(図1)に示すように、それぞれが鉛直方向に延びる複数の洗浄槽を備えており、キャリアチェーンは、それぞれの洗浄槽について蛇行を繰り返しながらケージに保持されるびんを搬送する。上下方向に蛇行するキャリアチェーンは、上端がスプロケットに巻き回されているが、下端は機械的な拘束はなされていない。
従来の洗びん機は、一つの駆動源からの動力を機械的な手段で繋ぐことで、複数の洗浄槽のそれぞれに対応して設けられるスプロケットを同期して回転させる。これにより、複数の洗浄槽のそれぞれにおけるびんの搬送距離を一定に保つ。
特開2011−183242号公報
ところが、洗びん機を継続して運転していると、キャリアチェーンに伸びが生じてしまい、また、同期にもずれが生じてしまう。この伸び及び同期のずれは、蛇行するキャリアチェーンの下端にたるみとなって現れる。ここで、たるみとは、運転当初よりも、キャリアチェーンの下端位置が下方にずれることをいう。キャリアチェーンの伸び及び同期ずれは不可避的に生じるものであるから、たるみはある範囲内で許容するように運用されるが、長期間の運転によりたるみ量がたるみ限度に達するか又はたるみ限度を超えると、たるみ量がたるみ限度内に収まるように、キャリアチェーンを切り詰めるメンテナンス作業が必要になる。ところが、このメンテナンス作業の負担は小さくなく、特に、一つの駆動源からの動力を機械的な手段で繋ぐ従来の洗びん機において、複数の洗浄槽のそれぞれにおいてキャリアチェーンの切り詰め作業が必要になることもある。
以上より、本発明は、キャリアチェーンを切り詰めるメンテナンス作業の負担を軽減できる容器洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明の容器洗浄装置は、洗浄対象である複数の容器が搬送される搬送方向の上流側から下流側に向けて、複数の洗浄槽が配置される洗浄部と、複数の洗浄槽のそれぞれに対応して、相対的に鉛直方向の上側に配置される上折返部と上折返部よりも相対的に鉛直方向の下側に配置される下折返部が交互に設けられ、上流側と下流側の間を循環する無端状の搬送手段と、上折返部に設けられ、それぞれが独立して回転速度が制御される複数の電動モータと、複数の下折返部における搬送手段の第一たるみ量を検出する第一検出器と、を有する搬送部と、を備える。
本発明における搬送部は、検出される第一たるみ量が、予め定められた第一たるみ限度に達すると、当該第一たるみ量が生じた下折返部に対応する電動モータの回転速度を増速し又は減速することにより、第一たるみ量を第一たるみ限度に収める、ことを特徴とする。
本発明の容器洗浄装置は、検出される第一たるみ量が、予め定められた第一たるみ限度に達すると、当該第一たるみ量が生じた下折返部に対応する電動モータの回転速度を増速し又は減速することにより、第一たるみ量を第一たるみ限度に収めることができる。したがって、本発明の容器洗浄装置は、洗浄対象である容器を安定して搬送しながら長期間にわたり洗浄作業を行うことができるので、高い品質の洗浄作業を実現ができる。また、第一たるみ量を第一たるみ限度に収めた分を集積領域に集めれば、無端状の搬送手段、典型的にはキャリアチェーンの切り詰めのメンテナンス作業を集積領域のみで行えるので、メンテナンス作業の負担を軽減できる。
本発明において、第一たるみ量を第一たるみ限度に収めるために、電動モータの回転速度を増速し又は減速するが、複数の電動モータを同期して運転するために、以下のいずれかの手段を採用することができる。
はじめに、搬送部は、当該電動モータを増速回転速度に増速するのに伴い、当該電動モータよりも下流に位置する電動モータを増速回転速度に増速し、第一たるみ量が第一たるみ限度に収まった後に、当該電動モータよりも上流に位置する電動モータを増速回転速度に増速する、ことができる。
次に、搬送部は、当該電動モータを減速回転速度に減速するのに伴い、当該電動モータよりも上流に位置する電動モータを減速回転速度に減速し、第一たるみ量が第一たるみ限度に収まった後に、当該電動モータよりも下流に位置する電動モータを減速回転速度に減速する、ことができる。
本発明における搬送部は、たるみが集積される集積領域と、集積領域における搬送手段の第二たるみ量を検出する第二検出器と、を備える場合に、検出される第二たるみ量が、予め定められた第二たるみ限度に達すると、第二たるみ限度に達したことを報知する、ことができる。
オペレータは、この報知に基づいて、適切なタイミングでメンテナンス作業を行うことができる。
本発明における搬送部は、たるみが集積される集積領域と、集積領域における搬送手段の第二たるみ量を検出する第二検出器と、を備える場合に、検出される第二たるみ量が、予め定められたたるみ閾値、例えば第二たるみ限度に達すると、予め定められた第一たるみ限度を、第一たるみ限度よりも大きな第二たるみ限度に変更して、検出される第一たるみ量と比較する、ことができる。
このように、複数段のたるみ限度を備えることにより、搬送部が全体として許容されるたるみ量を弾力的に運用することができる。なお、第一たるみ限度より第二たるみ限度が大きい場合もあるし、この逆に、第一たるみ限度が第二たるみ限度より大きい場合もある。また、たるみ閾値は、第二たるみ限度以外の値を採用できる。
本発明における洗浄部は、洗浄槽の外部において、倒立状態で搬送される容器の内部に洗浄液を噴射して洗浄する噴射洗浄装置を備えることができる。
この噴射洗浄装置は、予め定められた複数の容器に対応する複数の噴射ノズルと、噴射ノズルを支持するとともに、容器の搬送方向に沿う所定距離の往路と復路を往復移動する移動体と、移動体を往復移動させる電動モータと、を備え、移動体が、往路を移動している間に、容器と位相が一致する噴射ノズルから洗浄液を容器の内部に向けて噴射する、ことができる。
連続的に搬送される容器に対して、往路を移動している所定の期間に洗浄液を噴射できるので、容器の内部の洗浄及びすすぎを確実に行うことができる。
この噴射洗浄装置において、噴射ノズルと容器との位相がずれると、電動モータの動作を調整することで、位相を合せる、ことが好ましい。
本発明の容器洗浄装置によれば、洗浄対象である容器を安定して搬送しながら長期間にわたり洗浄作業を行うことができるので、高い品質の洗浄作業を実現ができる。また、第一たるみ量を第一たるみ限度に収めた分を集積領域に集めれば、無端状の搬送手段、典型的にはキャリアチェーンの切り詰めのメンテナンス作業を集積領域のみで行えるので、メンテナンス作業の負担を軽減できる。
本発明の実施形態に係る洗びん機の概略構成を示す図である。 図1の洗びん機におけるキャリアチェーンのたるみを解消する手順を説明する図である。 (a)は図1の洗びん機におけるたるみ集積領域におけるキャリアチェーンのたるみの変遷を示し、(b)はそれぞれの洗浄槽におけるキャリアチェーンのたるみの変遷を示すグラフである。 (a)は図1の洗びん機におけるたるみ集積領域におけるキャリアチェーンのたるみの他の変遷を示すグラフ、(b)はそれぞれの洗浄槽におけるキャリアチェーンのたるみの他の変遷を示すグラフである。 (a)は図1の洗びん機におけるたるみ集積領域におけるキャリアチェーンのたるみの様子を示し、(b)はそれぞれの洗浄槽におけるたるみのたるみ限度の切換を示す図である。 図1の洗びん機が備える洗浄装置を示し、(a)及び(b)はその動作を示し、(c)及び(d)は洗浄対象であるびんと洗浄ノズルの位相ずれを示す図である。 (a)は図6の洗浄装置における、びんと洗浄ノズルの位相ずれを解消する機構を示し、(b)及び(c)は位相ずれ解消の手順を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態は容器洗浄装置として洗びん機1を例にして本発明を説明する。洗びん機1は、図1に示すように、洗浄対象の容器であるびんBを洗浄する洗浄部10と、びんBを搬送する搬送部30と、洗浄部10と搬送部30の動作を司る制御部50と、を備えている。洗びん機1は、搬送部30の搬送手段であるキャリアチェーン38の駆動を、キャリアチェーン38が蛇行する上端の折返部それぞれにおいて電動モータ34A〜34Iで独立して行うことで、たるみがたるみ限度に達すると、たるみをその運転中に解消する動作を行うことができる。
以下、洗びん機1について、洗浄部10、搬送部30の順にその構成を説明した後に、その効果に言及する。
[洗浄部10]
洗浄部10は、図1に示すように、チャンバ3の内部に設けられる、予熱洗浄領域11と、高温洗浄領域13と、すすぎ領域15と、に区分される。なお、この区分及び以下で説明する各領域の構成はあくまで一例である。
予熱洗浄領域11は、洗浄槽12を備え、この洗浄槽12には、例えば40〜50℃程度の温水が供給される。びんBは、この洗浄槽12に蓄えられた温水を通過する過程で、内外面が洗浄されるとともに、温水と同程度まで昇温される。予熱洗浄領域11は、次の高温洗浄領域13において、びんBが常温から一気に高温に曝されることによる熱ショックが生じないようにする機能を有している。
次に、高温洗浄領域13は、洗浄槽14を備え、この洗浄槽14は洗浄槽14A,14B,14C及び14Dと四つに区分され、水平方向Hに並んでいる。洗浄槽14A,14B,14C及び14Dには、例えば60〜80℃程度に加熱された洗浄薬液が供給される。洗浄薬液としてはアルカリ水溶液、酸性水溶液を用いることができる。洗浄槽12で予備洗浄されたびんBは、洗浄槽14A,14B,14C及び14Dを順に通過することで、例えば苛性アルカリ溶液により内面及び外面が洗浄される。
なお、洗びん機1において、図1に示すように、びんBが搬送される向きを基準に上流U及び下流Lを定義するものとする。従って、洗浄槽14は洗浄槽12の下流側に配置される。
次に、すすぎ領域15は、洗浄槽16を備え、この洗浄槽16には例えば40〜50℃程度の温水が供給される。びんBは、この洗浄槽16に蓄えられた温水を通過する過程で、内面及び外面がすすがれる。
洗浄部10は、図1及び図6(a),(b)に示すように、倒立状態とされたびんBの内部に洗浄液、例えば温水を吹き込んでびんBの内部を洗浄する噴射洗浄装置20を備えている。この実施形態では、噴射洗浄装置20は、三つの洗浄装置20A,20B,20Cを備えており、洗浄装置20Aは洗浄槽14Cと洗浄槽14Dの間に設けられ、洗浄装置20Bは洗浄槽14Dとすすぎ領域15の洗浄槽16の間に設けられている。また、洗浄装置20Cは、洗浄槽16よりも下流に設けられている。なお、これらの洗浄装置20A,20B,20Cの数、配置位置はあくまで一例である。
洗浄装置20A,20B,20Cは同じ構成を備えており、上流U及び下流Lの方向に往復移動する移動体21と、移動体21の上面に固定される噴射ノズル23と、移動体21を往復移動させる電動モータ25(図1)と、を備えている。
図6(a),(b)に示すように、洗浄装置20A,20B,20Cにおいて、複数、ここでは五つの噴射ノズル23が、移動体21に均等間隔で配置されている。五つの噴射ノズル23からは、図示を省略する供給源から供給される洗浄液が上向きに噴射される。なお、洗浄液の噴射は、矢印で示している。
噴射ノズル23は、搬送されるびんBの間隔に対応しており、複数本、ここでは5本のびんBと5つの噴射ノズル23が位置合せされた状態で、びんBの搬送動作に移動体21が同期して下流Lに所定距離だけ往路を移動する。つまり、噴射ノズル23はびんBと同じ位相で移動する。この移動の過程で、噴射ノズル23から洗浄液をびんBの内部に噴射することで、びんBの内部を洗浄する。
例えば、図6(a)に示すように、原点位置においてびんB1,B2,B3,B4,B5のそれぞれに五つの噴射ノズル23が同期すると、移動体21は往路を所定の距離だけ移動して、図6(b)に示す折返し位置まで達すると、移動体21は原点位置までの復路を移動することにより、噴射ノズル23はびんB0,B1,B2,B3,B4と同期して往路を移動しながら内部の洗浄を行う。以後、洗浄装置20Aの移動体21が原点位置と折返し位置を繰り返して往復移動することで、連続的に搬送されるびんBの内部を漏れなく洗浄する。また、洗浄装置20A,20B,20Cは、連続的に搬送されるびんBに対して、往路を移動している所定の期間に洗浄液を噴射できるので、びんBの内部の洗浄及びすすぎを確実に行うことができる。
なお、移動体21の往路及び復路の移動距離は、任意であり、例えば、3本分のびんBが並んだ距離を往路及び復路の移動距離にしてもよい。
[搬送部30]
次に、図1を参照して搬送部30について説明する。
搬送部30は、びんBをチャンバ3の内部に搬送する給びん部31と、チャンバ3の内部においてびんBを搬送する主搬送部33と、洗浄を終えたびんBをチャンバ3から排出するとともに次工程に向けて搬送する排びん部35と、を備えている。
給びん部31は、びんBをチャンバ3の内部に向けて搬送する電動モータ32を備えており、電動モータ32を駆動することにより複数のびんBを主搬送部33に受け渡すことができる。電動モータ32の動作は、制御部50によって制御される。
また、排びん部35は、びんBをチャンバ3の外部に向けて搬送する電動モータ36を備えており、電動モータ36を駆動することにより複数のびんBを次工程に搬送するコンベア装置に受け渡すことができる。
次に、主搬送部33は電動モータ34A,34B,34C,34D,34E,34F,34G,34H,34Iと、電動モータ34A〜34Iのそれぞれにより駆動されるスプロケット37A,37B,37C,37D,37E,37F,37G,37H,37Iと、を備えている。
電動モータ34A〜34Iは、制御部50からの指示に基づいてそれぞれが独立して回転速度を変更することができるが、洗びん機1の運転中は原則として同じ回転速度で同期して駆動される。ここでいう電動モータ34A〜34Iは、回転駆動力を出力するモータ本体と、モータ本体が出力する回転駆動力を減速する減速機と、が組み合わされたユニットを構成している。また、本実施形態において、電動モータ34の種別は問われず、インバータモータ及びサーボモータのいずれをも用いることができる。
スプロケット37A〜37Iは、それぞれがチャンバ3の幅方向、つまり図1の紙面の奥行き方向に間隔をあけて一対が設けられており、そのうちの一方が電動モータ34A〜34Iにより回転駆動される。
電動モータ34A〜34Iとスプロケット37A〜37Iの対は、一部を除いて洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16よりも上に配置されており、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16のそれぞれに対応して設けられている。例えば、洗浄槽12に対応して、電動モータ34Aとスプロケット37Aの対と電動モータ34Bとスプロケット37Bの対が対応しており、スプロケット37Aとスプロケット37Bに掛け回されるキャリアチェーン38が洗浄槽12の内部を走行する。同様に、例えば洗浄槽14Bに対応して、電動モータ34Cとスプロケット37Cの対と電動モータ34Dとスプロケット37Dの対が対応しており、スプロケット37Cとスプロケット37Dに掛け回されるキャリアチェーン38が洗浄槽14Bの内部を走行する。キャリアチェーン38において、スプロケット37A〜37Iに掛け回される部位が本発明の上折返部をなす。
なお、電動モータ34Gとスプロケット37Gの対は、洗浄槽16よりも下流Lの側に設けられている。また、電動モータ34Hとスプロケット37Hの対、及び、電動モータ34Iとスプロケット37Iの対は、それぞれ洗浄槽14C、及び、洗浄槽14Dの内部の洗浄薬液に浸漬して設けられている。
また、図示を省略するが、チャンバ3の内部には、電動モータ34及びスプロケット37との関わりがない位置にも、キャリアチェーン38が掛け回されるスプロケットが設けられている。
キャリアチェーン38は、スプロケット37及び図示を省略するスプロケットに掛け回されることで、チャンバ3の内部の所定の走行経路Rに沿って上流U及び下流Lの間を循環して走行が可能とされている。この走行経路の中で、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16に対応する領域において、キャリアチェーン38はスプロケット37が設けられる鉛直方向Vにおける上端の上折返部、及び、下端の下折返部の双方で交互に折り返して走行する。例えば、洗浄槽14Aにおいて、キャリアチェーン38は、スプロケット37Bにおける上折返部で下向きに折り返すことで洗浄槽14Aの内部に向かい、洗浄槽14Aの内部の下折返部で上向きに折り返し、さらに、スプロケット37Cに達すると今度は下向きに折り返す。びんBは、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16のそれぞれに対応して、鉛直方向Vに蛇行を繰り返す走行経路Rをキャリアチェーン38により搬送されながら洗浄される。
幅方向に間隔を空けて設けられる一対のキャリアチェーン38の間には、幅方向に延びる棒状のキャリア39がキャリアチェーン38の連なる方向に所定間隔をあけて設けられている。図1には一部のキャリア39のみを示しているが、隣接するキャリア39の間には図示を省略するびんホルダが取り付けられ、びんBはこのびんホルダに収容されて搬送される。なお、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16の内部において、びんBは、図1に示すように、その飲み口の方がキャリアチェーン38による走行経路Rの外側を向いて搬送される。
びんBは、給びん部31から主搬送部33に受け渡された後、図示を省略するびんホルダに保持された状態で、キャリアチェーン38の走行経路に沿って、かつ、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16の順に搬送されながら、所定の洗浄が行われた後に、排びん部35により外部に排出される。この過程で、びんBは、噴射洗浄装置20(洗浄装置20A,20B,20C)を通過する過程で、その内部に洗浄液が噴射されることで、内面の洗浄及びすすぎが施される。
搬送部30は、図1に示すように、びんBの搬送経路の最も下流Lに位置するスプロケット37Gを通過した後に、キャリアチェーン38のたるみを洗びん機1の運転中に集積する集積領域49を設けている。集積領域49は、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16においてたるみ限度未満に解消されたキャリアチェーン38のたるみが集められる領域である。集積領域49は、ガイド49Aとガイド49Bを備えることで、上流Uの側で解消された分のたるみが送られ、ガイド49Aとガイド49Bの間にその自重で垂れ下がることでたるみとなって現れる。
搬送部30は、キャリアチェーン38のたるみ量(第一たるみ量)S1を検出する第一検出器41を備えている。第一検出器41は、キャリアチェーン38の下側で蛇行する部分に対応して設けられており、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16のそれぞれにおけるキャリアチェーン38のたるみ量S1を検出する。たるみ量S1の検出は、連続的に行うこともできるし、時間の間隔をあけて断続的に行うこともできる。検出されたたるみ量S1の情報は、制御部50に送られる。制御部50は、取得したたるみ量S1とたるみ量のたるみ限度(第一たるみ限度)ΔS1とを比較する。このたるみ限度ΔS1は、キャリアチェーン38の下折返部において、それ以上のたるみ量S1が生じると、びんBの搬送に支障が出るおそがある限界値である。
第一検出器41がたるみ量S1を検出する方式は任意であり、キャリアチェーン38に非接触でたるみ量Sを検出する近接スイッチを用いることができるし、キャリアチェーン38と接触することでたるみ量S1を検出する例えばリミットスイッチの類を用いることができる。
搬送部30は、集積領域49におけるキャリアチェーン38のたるみ量(第二たるみ量)S3を検出する第二検出器42を備えている。集積領域49において検出されたたるみ量S3の情報も、制御部50に送られる。制御部50は、取得したたるみ量S3とたるみ量のたるみ限度(第二たるみ限度)ΔS3とを比較する。このたるみ限度ΔS3は、キャリアチェーン38の全体としてのたるみ量の限界値であり、たるみ量S3がたるみ限度ΔS3に達すると、キャリアチェーン38を切り詰めるメンテナンス作業を行う必要がある。
[制御部50]
次に、制御部50について説明する。
制御部50は、電動モータ32、電動モータ34及び電動モータ36が同期して動作するように制御する。ここでいう同期制御とは、びんBが給びん部31、主搬送部33及び排びん部35において、同じ速度で搬送されることをいう。主搬送部33においては、電動モータ34A〜34IがびんBを同じ速度で搬送されるように同期制御される。この同期制御が、制御部50の基本的な機能である。ただし、制御部50は、たるみ量S1とたるみ限度ΔS1の比較結果、又は、たるみ量S3とたるみ限度ΔS3の比較結果に基づいて、本実施形態の特徴的な動作を実行する。
制御部50は、第一検出器41で検出されたたるみ量S1を取得し、たるみ量S1がたるみ限度ΔS1に達するか否かを判定する。たるみ量S1の取得は、全ての第一検出器41について行われる。この判定は、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16のそれぞれの下折返部についてなされる。制御部50は、取得したたるみ量S1のいずれかがたるみ限度ΔS1に達すると、たるみ量S1がたるみ限度ΔS1に収まるように、対応する電動モータ34A〜34Iの速度を変更する制御を行う。この電動モータ34A〜34Iの速度制御が、制御部50の特徴的な機能である。以下、図2を参照してこの速度制御によるたるみの解消動作を説明する。
図2(a)は、全ての電動モータ34A〜34Iが回転速度Nで運転されるように、制御部50が制御しており、キャリアチェーン38のたるみ量S1がたるみ限度ΔS1の範囲にある同期運転の状態を示している。なお、図2(a)はたるみ量S1がゼロの例を示している。
ところが、洗びん機1の運転を継続していると、図2(b)に示すように、キャリアチェーン38に生じるたるみ量S1がたるみ限度ΔS1に達する。そうすると、制御部50は、たるみ量S1がたるみ限度ΔS1に達したキャリアチェーン38の下折返部Xよりも下流Lに位置する電動モータ34D,34E…の回転速度をNからN+αに増速する。これにより、たるみ量S1がたるみ限度ΔS1に収まる。次いで、制御部50は、当該下折返部Xよりも上流Uに位置する電動モータ34C,34B…の回転速度をN+αに増速するように制御することで、電動モータ34A〜34Iの同期制御を実現する。
回転速度N+αの設定は任意であり、継続して行われるたるみ量S1とたるみ限度ΔS1の比較結果に基づいて、第一検出器41で検出されたたるみ量S1がたるみ限度ΔS1に収まったことを制御部50が認識した時点の回転速度をN+αとすることができる。また、他の手法として、増速分のα予め設定しておき、たるみ量S1がたるみ限度ΔS1に達すると、それまでの回転速度Nをαの分だけ増速することもできる。ここで、たるみ量S1をたるみ限度ΔS1に収める、とは、たるみ限度ΔS1に達しない程度にたるみを減らすこと、及び、たるみ量S1をゼロにすることを含んでいる。
また、制御部50は、電動モータ34A〜34Iの回転速度をN+αに増速した後に、当初の回転速度Nに戻すなどの速度変化を行うこともできる。
たるみ量S1をたるみ限度ΔS1に収めるには、下流側の電動モータ34を増速する他に、図2(c)に示すように、当該下折返部Xよりも上流Uに位置する電動モータ34C,34B…の回転速度をN−αに減速してもよい。この場合、制御部50は、下折返部Xよりも下流Lに位置する電動モータ34D,34E…の回転速度をN−αに減速することで、電動モータ34A〜34Iの同期制御を実現する。
次に、制御部50は、集積領域49において第二検出器42で検出されたたるみ量S3を取得し、たるみ量S3がたるみ限度ΔS3に達するか否かを判定する。制御部50は、たるみ量S3がたるみ限度ΔS3に達すると、その旨を報知する。例えば、制御部50は、画像表示装置を備えていれば、文字を含む報知情報を画像表示装置に表示して、洗びん機1の操作を行うオペレータに通知する。この報知は、音声情報としてオペレータに通知することもできる。
図3は、集積領域49におけるたるみ量S3の洗びん機1の運転時間の経過に伴う変遷(図3(a))と、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16におけるたるみ量S1の運転時間の経過に伴う変遷(図3(b))と、を対比して示している。
図3(b)に示すように、洗浄槽12などによるたるみ量S1は、常にたるみ限度ΔS1に収まるように制御されており、洗浄槽12などで解消されたたるみは、集積領域49に順次送られることで集積し、たるみ量S3として反映される。したがって、図3(a)に示すように、集積領域49におけるたるみ量S3は、運転時間の経過とともに増加し、たるみ限度ΔS3に達する。
集積領域49におけるたるみ量S3は、電動モータ34などを制御しても解消することができない。したがって、制御部50によりその旨が報知されると、オペレータは洗びん機1の運転が停止している適時に、キャリアチェーン38のたるみを解消するように、キャリアチェーン38を切り詰めるメンテナンス作業を行う。洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16におけるたるみはたるみ限度未満であるから、このメンテナンス作業は、たるみが集積された集積領域49において行えば足りる。
[洗びん機1の動作]
以上の構成を備える洗びん機1の動作を説明する。
給びん部31から供給されるびんBは、チャンバ3の内部においてキャリアチェーン38に取り付けられるびんホルダ(図示を省略)に収容される。
びんBは、キャリアチェーン38の走行に伴って、洗浄槽12の内部を通過することにより、温水により予備的に洗浄されるとともに、所定温度まで加熱される。洗浄槽12を通過したびんBは、次に、洗浄槽14A〜14Dをこの順に通過し、高温の洗浄薬液により洗浄される。洗浄槽14A〜14Dを通過したびんBは、次に、洗浄槽16の洗浄液に浸漬されることで、洗浄及びすすぎが施される。びんBは、洗浄槽14Cと洗浄槽14Dの間、洗浄槽14Dと洗浄槽16の間、及び、洗浄槽16の後において、洗浄装置20A,20B,20Cにより内部が洗浄される。
以上の一連の洗浄工程を経た後に、びんBは排びん部35から外部に向けて排出される。
[洗びん機1の効果]
以上説明した本実施形態による洗びん機1によれば、以下の効果を奏する。
洗びん機1は、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16において、それぞれを個別に制御できる電動モータ34A〜34I(スプロケット37A〜37I)により搬送するので、たるみ量S1を常にたるみ限度ΔS1に収めることができる。したがって、洗びん機1は、安定してびんBを搬送しながら洗浄作業を行うことができるので、高い品質の洗浄作業を実現ができる。
また、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16におけるたるみ量S1をたるみ限度ΔS1に収める一方、その分のたるみを集積領域49に集めることができる。したがって、洗びん機1を長期間にわたって使用した後に行われる、キャリアチェーン38の切り詰めのメンテナンス作業は、集積領域49のみで行えば足りる。
例えば、スプロケット37A〜37Iを同期運転させるために、スプロケット37A〜37Iを単一の電動モータで駆動される駆動軸で機械的に繋ぐこともできる。この場合には、スプロケット37A〜37Iのそれぞれを独立して回転させることができないので、スプロケット37A〜37Iの間で生じるたるみを運転中に解消し、集積領域49に集めることができない。そうすると、キャリアチェーン38を切り詰める作業は、集積領域49のみならず、スプロケット37A〜37Iの間においても必要である。
これに対して、洗びん機1は、キャリアチェーン38の切り詰め作業は集積領域49だけで行えば足りるので、オペレータの作業負担を著しく軽減できる。また、洗びん機1は、駆動軸で機械的に繋ぐのに比べて、機械的な要素を相当程度に軽減できるので、構造が単純になり、各部位へのアクセス性が向上する。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
以上で説明した洗びん機1は、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16におけるたるみのたるみ限度ΔS1が一段階の例を説明したが、本発明はこれに限定されず、複数段階、例えば二段階にすることができる。つまり、図4(b)に示すように、当初がたるみ限度(第一たるみ限度)ΔS1であるのに対して、ある時点からたるみ限度(第二たるみ限度)ΔS2に増やすことができる。このたるみ限度ΔS1の増加は、図4(a)に示すように、集積領域49におけるたるみ量S3を基準にして行うことができる。
例えば、図4(a)及び図5(a)に示すように、制御部50が集積領域49におけるたるみ量S3を検出しつつ、たるみ量S3がたるみ限度ΔS3(たるみ閾値ΔS4)に達すると、制御部50は、図4(b)及び図5(b)に示すように、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16におけるたるみ限度ΔS1を、たるみ限度ΔS1を超えるたるみ限度ΔS2に変更する。そうすれば、集積領域49におけるたるみ量S3は減少するので、制御部50は、たるみ量S3がたるみ限度ΔS3に達することを知らせる報知を先延ばしにすることができる。つまり、複数段のたるみ限度を備えることにより、搬送部30は、集積領域49だけでたるみを受け持つのではなく、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16においても状況に応じて受け持つたるみ量を変動させることにより、全体として許容されるたるみ量を弾力的に運用することができる。
なお、たるみ限度ΔS1をたるみ限度ΔS2に広げるのに、ここではたるみ量S3がたるみ限度ΔS3に達したことを条件としたが、たるみ限度ΔS3未満の任意のたるみ閾値ΔS4に設定することができる。また、洗浄槽12、洗浄槽14A〜14D及び洗浄槽16におけるたるみのたるみ限度は三段以上に設定することもできる。さらに、当初のたるみ限度を相対的に大きくし、そののちにたるみ限度を小さくする、というようにたるみ限度を変更することもできる。
次に、本実施形態は、洗浄装置20A,20B,20Cについて、独立して制御される電動モータ25を用いているので、びんBの搬送動作と同期した適切な洗浄作業を実現できる。以下、図6及び図7を参照して説明する。なお、以下では洗浄装置20Aを例にして説明するが、洗浄装置20B,20Cについても同様の動作を実現できる。
図6(c)に示すように、洗びん機1の運転開始時には、洗浄装置20Aのそれぞれの噴射ノズル23は、搬送されるびんBと位置合せがなされており、それぞれの噴射ノズル23から噴出される洗浄液は対応するびんBの内部に噴射される。ところが、長期間にわたって洗びん機1の運転を継続していると、びんBを搬送するキャリアチェーン38に伸びが生じることで、図6(d)に示すように、噴射ノズル23と対応すべきびんBの位置がずれてしまう。この噴射ノズル23とびんBの位相ずれが生じたままでは、びんBの内部を適切に洗浄することができなくなる。
図7(a)は、この噴射ノズル23とびんBの位相ずれを解消するための機構を示している。
この機構は、キャリアチェーン38とびんBの間には位置ずれが生じないことを前提としている。つまり、キャリアチェーン38の位置を特定できれば、びんBの位置を正確に特定できるので、この位置が特定されたびんBに対して、移動体21の位置が合うように電動モータ25を駆動する、というものである。
図7(a)に示すように、回転軸Cを中心に回転可能に支持される回転体29を設ける。この回転体29は、外周に向けて突出する四つの歯29Aを周方向に均等間隔で備えている。この回転体29は、キャリアチェーン38の隣接するローラ38A,38Aのピッチに合うように形成されており、回転体29の歯29Aが隣接するローラ38A,38Aの間に挿入されている。この状態で、キャリアチェーン38を走行させると、回転体29は回転する。回転体29の近傍には第三検出器27が設けられており、この第三検出器27は、回転体29が実線で示されるように、歯29Aの頂面29Bと対向するとその存在を検出し、その検出信号を制御部50に送る。そして、この状態のときに、びんBと回転体29の中心が一致している。つまり、第三検出器27の検出信号は、びんBの中心を検出したことと等価である。
制御部50は、第三検出器27の検出信号を取得すると、検出信号が示す位置と噴射ノズル23の位置が一致するように、電動モータ25の動作を制御する。そうすれば、図7(b)に示すように、噴射ノズル23とびんBの位相がずれたとしても、図7(c)に示すように、噴射ノズル23とびんBの位相を一致させることができる。
次に、電動モータ32、電動モータ34及び電動モータ36は、インバータモータを適用することができるし、サーボモータを適用することができる。両者を比較すると、以下の通りである。
インバータモータは、サーボモータに比べて安価である利点がある。しかし、複数のインバータモータを同期して運転する正確性の点では、サーボモータに比べて劣るので、同期のずれによるたるみ量S1が生じやすい。したがって、第一検出器41によるたるみ量S1の検出の頻度を多くする必要があり、連続的にたるみ量S1を検出するのが好ましい。
一方、サーボモータは、複数のモータを正確に同期させて運転することができるので、同期のずれによるたるみ量S1は生じにくい。したがって、第一検出器41によるたるみ量S1の検出の頻度を少なくすることができるので、間欠的に、例えば、連続的な洗びんの作業について一回の検出でたりる。
また、洗びん機1は、スプロケット37A〜37Iの全てについて電動モータ34A〜34Iにより駆動される例を示したが、本発明は一部のスプロケットについては電動モータを設けることなく、空転することを許容する。例えば、洗びん機1を例にすると、洗浄槽14C,14Dの洗浄薬液に浸漬されるスプロケット37H,37Iを空転にすることができる。このように空転するスプロケットを介在したとしても、それよりも上流U及び下流Lに配置されるスプロケット37D,37E,37Fなどに回転駆動力が与えられれば、たるみをたるみ限度内に収めることはできる。
また、洗びん機1は、第一検出器41をキャリアチェーン38の全ての下折返部に対して設けたが、一部の下折返部について第一検出器41を省くこともできる。例えば、装置の構成上、たるみが極めて生じにくい下折返部については、第一検出器41を省くことができる。
さらにまた、本発明は、洗びん機に限らず、容器を洗浄する装置に広く適用することができる。
1 洗びん機
3 チャンバ
10 洗浄部
11 予熱洗浄領域
12 洗浄槽
13 高温洗浄領域
14,14A,14B,14C,14D 洗浄槽
15 すすぎ領域
16 洗浄槽
20 噴射洗浄装置
20A,20B,20C 洗浄装置
21 移動体
23 噴射ノズル
25 電動モータ
27 第三検出器
29 回転体
29A 歯
29B 頂面
30 搬送部
31 給びん部
32 電動モータ
33 主搬送部
34A,34B,34C,34D,34E,34F,34G,34H,34I 電動モータ
35 排びん部
36 電動モータ
37A,37B,37C,37D,37E,37F,37G,37H,37I スプロケット
38 キャリアチェーン
38A ローラ
39 キャリア
41 第一検出器
42 第二検出器
49 集積領域
49A,49B ガイド
50 制御部
C 回転軸
R 走行経路
X 下折返部

Claims (7)

  1. 洗浄対象である複数の容器が搬送される搬送方向の上流側から下流側に向けて、複数の洗浄槽が配置される洗浄部と、
    複数の前記洗浄槽のそれぞれに対応して、相対的に鉛直方向の上側に配置される上折返部と前記上折返部よりも相対的に鉛直方向の下側に配置される下折返部が交互に設けられ、前記上流側と前記下流側の間を循環する無端状の搬送手段と、
    前記上折返部に設けられ、それぞれが独立して回転速度が制御される複数の電動モータと、
    複数の前記下折返部における前記搬送手段の第一たるみ量を検出する第一検出器と、を有する搬送部と、を備え、
    前記搬送部は、
    検出される前記第一たるみ量が、予め定められた第一たるみ限度に達すると、当該第一たるみ量が生じた前記下折返部に対応する前記電動モータの回転速度を増速し又は減速することにより、前記第一たるみ量を前記第一たるみ限度に収める、
    ことを特徴とする容器洗浄装置。
  2. 前記搬送部は、
    当該電動モータを増速回転速度に増速するのに伴い、当該電動モータよりも下流に位置する前記電動モータを前記増速回転速度に増速し、
    前記第一たるみ量が前記第一たるみ限度に収まった後に、
    当該電動モータよりも上流に位置する前記電動モータを前記増速回転速度に増速する、
    請求項1に記載の容器洗浄装置。
  3. 前記搬送部は、
    当該電動モータを減速回転速度に減速するのに伴い、当該電動モータよりも上流に位置する前記電動モータを前記減速回転速度に減速し、
    前記第一たるみ量が前記第一たるみ限度に収まった後に、
    当該電動モータよりも下流に位置する前記電動モータを前記減速回転速度に減速する、
    請求項1に記載の容器洗浄装置。
  4. 前記搬送部は、
    前記たるみが集積される集積領域と、
    前記集積領域における前記搬送手段の第二たるみ量を検出する第二検出器と、を備え、
    検出される前記第二たるみ量が、予め定められた第二たるみ限度に達すると、前記第二たるみ限度に達したことを報知する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の容器洗浄装置。
  5. 前記搬送部は、
    前記たるみが集積される集積領域と、
    前記集積領域における前記搬送手段の第二たるみ量を検出する第二検出器と、を備え、
    検出される前記第二たるみ量が、予め定められたたるみ閾値に達すると、
    予め定められた第一たるみ限度を、前記第一たるみ限度よりも大きな第二たるみ限度に変更して、検出される前記第一たるみ量と比較する、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の容器洗浄装置。
  6. 前記洗浄部は、
    前記洗浄槽の外部において、倒立状態で搬送される前記容器の内部に洗浄液を噴射して洗浄する噴射洗浄装置を備え、
    前記噴射洗浄装置は、
    予め定められた複数の前記容器に対応する数の噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルを支持するとともに、前記容器の前記搬送方向に沿う所定距離の往路と復路を往復移動する移動体と、
    前記移動体を往復移動させる電動モータと、を備え、
    前記移動体が、前記往路を移動している間に、前記容器と位相が一致する前記噴射ノズルから洗浄液を前記容器の内部に向けて噴射する、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の容器洗浄装置。
  7. 前記噴射ノズルと前記容器との位相がずれると、前記電動モータの動作を調整することで、前記位相を合せる、
    請求項6に記載の容器洗浄装置。
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