JP2017195572A - 振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】電極膜の損傷を低減することができる振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を提供すること。【解決手段】基部と、前記基部から延出されている振動腕と、前記振動腕の表面に設けられている電極膜と、を備え、前記振動腕は、前記振動腕の先端側に設けられ、前記振動腕の基端部よりも幅の広い錘部を有し、前記錘部は、前記錘部の側面に設けられている突起部を有し、前記電極膜は、前記突起部の表面に設けられている部分を有することを特徴とする振動素子。【選択図】図2

Description

本発明は、振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体に関するものである。
水晶振動子等に用いられる振動素子は、一般に、水晶等の圧電材料で構成され振動腕を有する振動片と、振動片上に形成された電極と、を有する(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の水晶振動片は、基部と、この基部から互いに並行して延出する一対の振動腕と、各振動腕の表面に形成されている励振電極と、を有する。また、この水晶振動片は、基部から延びる一対の支持腕を有し、この支持腕の先端部には、振動腕との間隔が狭くなるように振動腕に向かって折り曲げられて形成された受け部が設けられている。この受け部は、隣接する振動腕に通常の振幅範囲を所定量越えた変位が生じた場合にその振動腕が当接される位置に配置されている。
特開2011−087279号公報
一般に、振動腕の先端部にも、励振電極を含む電極膜が設けられている。特許文献1に記載の水晶振動片は、受け部と振動腕との接触面積が大きいため、受け部と振動腕との接触により電極膜が広範囲にわたって損傷するおそれがある。
本発明の目的は、電極膜の損傷を低減することができる振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の振動素子は、基部と、
前記基部から延出されている振動腕と、
前記振動腕の表面に設けられている電極膜と、を備え、
前記振動腕は、前記振動腕が延出している方向に延びている腕部を有し、前記腕部の先端側に設けられ前記腕部よりも幅の広い錘部を有し、
前記錘部は、前記錘部の側面に設けられている突起部を有し、
前記電極膜は、前記突起部の表面に設けられている部分を有することを特徴とする。
このような振動素子によれば、振動腕の先端側に設けられている錘部に突起部を設けることにより、衝撃や過励振等により振動腕が過大変位した際、振動腕の突起部以外の部分が他の物体に衝突することを低減し、その結果、電極膜が他の物体に広範囲にわたって衝突することを低減することができる。また、電極膜の突起部上の部分が当該他の物体に衝突したとしても、その際の電極膜と当該他の物体との接触面積を小さくすることができる。そのため、電極膜の損傷を低減することができる。
本発明の振動素子では、前記振動腕に外部から印加された交番電圧によって生じる前記振動腕の振動の振幅範囲外において、前記突起部に非接触で対向しているストッパー部を備えることが好ましい。
これにより、電極膜の突起部上の部分以外の部分が他の物体に衝突することを効果的に低減することができる。また、衝撃や過励振等による振動腕の過大な変位を低減することができる。
本発明の振動素子では、前記突起部は、前記突起部の先端部に向かうに従い幅が狭くなっている形状であることが好ましい。
これにより、電極膜の突起部上の部分が他の物体に衝突しても、電極膜と当該他の物体との接触面積を効果的に小さくすることができる。
本発明の振動素子では、前記電極膜のうちの前記突起部の前記表面に設けられている前記部分上に、少なくとも一部が設けられている絶縁膜を備えることが好ましい。
これにより、電極膜が他の物体に直接接触することを防止または低減することができる。そのため、電極膜の損傷を効果的に低減することができる。また、不本意な短絡を低減することもできる。
本発明の振動素子では、前記突起部は、前記錘部の先端側の前記側面において、前記振動腕の前記基部から前記先端に向かう方向に突出していることが好ましい。
これにより、振動腕の先端が他の物体に衝突しやすい構成において、電極膜の損傷を効果的に低減することができる。また、振動腕の振動バランスを取りやすいという利点もある。
本発明の振動素子では、前記振動腕の延出方向に沿った前記錘部の長さをL1とし、前記振動腕の幅方向に沿った前記錘部の長さをW1とし、前記突起部の突出長さをLbとし、前記錘部の先端に向けて突出した前記突起部の幅をWbとしたとき、
0<Lb/L1<0.2の関係、および、0<Wb/W1<1.0の関係をそれぞれ満たすことが好ましい。
これにより、突起部の機械的強度を優れたものとしつつ、振動腕の振動バランスを取りやすくすることができる。
本発明の振動素子では、前記錘部の幅方向での少なくとも一方側の前記側面に設けられている前記突起部を備えることが好ましい。
これにより、錘部の幅方向での端が他の物体に衝突しやすい構成において、電極膜の損傷を効果的に低減することができる。
本発明の振動子は、本発明の振動素子と、
前記振動素子を収納しているパッケージと、を備えることを特徴とする。
これにより、衝撃や過励振等により振動腕が変位した際、電極膜が他の物体(例えばパッケージ)に接触しても、電極膜の損傷を低減することができる。よって、優れた信頼性を有する振動子を提供することができる。
本発明の発振器は、本発明の振動素子と、
前記振動素子に電気的に接続されている発振回路と、を備えることを特徴とする。
これにより、衝撃や過励振等により振動腕が変位した際、電極膜が他の物体に接触しても、電極膜の損傷を低減することができる。よって、優れた信頼性を有する発振器を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の振動素子を備えることを特徴とする。
これにより、衝撃や過励振等により振動腕が変位した際、電極膜が他の物体に接触しても、電極膜の損傷を低減することができる。よって、優れた信頼性を有する電子機器を提供することができる。
本発明の移動体は、本発明の振動素子を備えることを特徴とする。
これにより、衝撃や過励振等により振動腕が変位した際、電極膜が他の物体に接触しても、電極膜の損傷を低減することができる。よって、優れた信頼性を有する移動体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る振動子を模式的に示す断面図である。 図1に示す振動子が備える振動素子の平面図である。 図2に示す振動素子の錘部を説明する拡大平面図である。 図3中のA−A線断面図である。 図3中のB−B線断面図である。 図1に示す振動素子の錘部の第1変形例を説明する拡大平面図である。 図1に示す振動素子の錘部の第2変形例を説明する拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の第5実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の第6実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の第7実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の第8実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 本発明の発振器の一例を示す断面図である。 本発明の電子機器の一例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の一例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体(自動車)の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.振動子
まず、本発明の振動子(本発明の振動素子を備える振動子)について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動子を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示す振動子が備える振動素子の平面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、各図において、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を図示しており、その図示した各矢印の先端側を「+(プラス)側」、基端側を「−(マイナス)側」とする。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」といい、また、−Z軸方向側(図1中の上側)を「上」、+Z軸方向側(図1中の下側)を「下」ともいう。また、以下の説明では、説明の便宜上、各図に示すX軸、Y軸およびZ軸は、それぞれ、後述する水晶基板3を構成する水晶のX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)およびZ軸(光学軸)と一致している。
図1および図2に示す振動子1は、振動素子2と、振動素子2を収納するパッケージ9と、を有している。
(パッケージ)
図1に示すパッケージ9は、上面に開放する凹部911を有する箱状のベース91と、凹部911の開口を塞ぐようにベース91に接合されている板状のリッド92とを有している。このようなパッケージ9は、凹部911がリッド92にて塞がれることにより形成された収納空間を有しており、この収納空間に振動素子2が気密的に収納されている。また、凹部911には、段差部912が設けられており、振動素子2は、例えば、エポキシ系、シリコン系、ビスマレイミド系、アクリル系の樹脂に導電性フィラーを混合した導電性接着剤11を介して段差部912に固定されている。
なお、収納空間内は、減圧(好ましくは真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。これにより、振動素子2の振動特性が向上する。
ベース91の構成材料としては、特に限定されないが、酸化アルミニウム等の各種セラミックスを用いることができる。また、リッド92の構成材料としては、特に限定されないが、ベース91の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース91の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。なお、ベース91とリッド92の接合は、特に限定されず、例えば、接着剤を介して接合してもよいし、シーム溶接等により接合してもよい。
また、ベース91の段差部912には、接続端子951、961が形成されている。図示しないが、振動素子2は、導電性接着剤11を介して接続端子951、961と電気的に接続されている。また、接続端子951は、ベース91を貫通する貫通電極(図示せず)を介してベース91の底面に形成された外部端子(図示せず)に電気的に接続されており、接続端子961は、ベース91を貫通する貫通電極(図示せず)を介してベース91の底面に形成された外部端子(図示せず)に電気的に接続されている。
接続端子951、961、貫通電極および外部端子の構成としては、それぞれ、導電性を有していれば、特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
(振動素子)
図2に示すように、振動素子2は、水晶基板3と、水晶基板3上に形成された電極(図示せず)と、を有している。
水晶基板3は、Zカット水晶板で構成されている。これにより、振動素子2は、優れた振動特性を発揮することができる。Zカット水晶板とは、水晶のZ軸(光学軸)を厚さ方向とする水晶基板である。なお、水晶のZ軸は、水晶基板3の厚さ方向と一致しているのが好ましいが、厚さ方向に対して若干(15°未満程度)傾いていてもよい。
この水晶基板3は、基部4と、基部4から延出する一対の振動腕5、6と、を有している。
基部4は、X軸およびY軸に平行な平面であるXY平面に広がり、Z軸方向を厚さ方向とする板状をなしている。
この基部4は、Z軸方向から見た平面視(以下、単に「平面視」という)で、基部4のY軸方向の途中の部分がくびれた形状をなしている。すなわち、基部4は、振動腕5、6が延出している第1基部41と、第1基部41に対して振動腕5、6とは反対側に設けられた第2基部43と、第1基部41と第2基部43とを連結する連結部42と、を含んでいる。ここで、第2基部43は、前述した導電性接着剤11を介してパッケージ9の接続端子951、961に固定されている。連結部42は、第1基部41よりもX軸方向に沿った幅が小さい。これにより、基部4のY軸方向に沿った長さを小さくしつつ、振動漏れを小さくすることができる。
振動腕5、6は、X軸方向に並び、かつ、互いに平行となるように、それぞれ、基部4から−Y軸方向に延出している。これら振動腕5、6は、Y軸方向に延びている腕部50、60と、腕部50、60の先端部に設けられている錘部59、69と、を有する。この錘部59、69は、腕部50、60よりもX軸方向に沿った幅が広い。これにより、振動腕5、6の低周波数化を図ったり、振動腕5、6の長手方向での小型化を図ったりすることができる。
錘部59は、錘部59の幅方向での両側の側面に設けられている1対の突起部591、592と、錘部59の先端側の側面に設けられている突起部593と、を有する。同様に、錘部69は、錘部69の幅方向での両側の側面に設けられている1対の突起部691、692と、錘部69の先端側の側面に設けられている突起部693と、を有する。なお、これらの突起部591、592、593、691、692、693については、後に詳述する。
振動腕5は、XY平面で構成された一対の主面に開放してY軸方向に延在している1対の有底の溝55を有している。同様に、振動腕6は、XY平面で構成された一対の主面に開放するY軸方向に延在している1対の有底の溝65を有している。このような振動腕5、6は、1対の溝55、65が形成されている部分において略H型の横断面形状をなしている。これにより、熱弾性損失を低減することができる。
このような振動腕5には、図示しないが、1対の溝55の内面に1対の第1駆動用電極が形成されているとともに、振動腕5の幅方向での1対の側面に1対の第2駆動用電極が形成されている。一方、振動腕6には、図示しないが、1対の溝65の内面に1対の第2駆動用電極が形成されているとともに、振動腕6の幅方向での1対の側面に1対の第1駆動用電極が形成されている。このような第1駆動用電極と第2駆動用電極との間に交番電圧を印加すると、振動腕5、6が互いに接近と離間を繰り返すように面内方向(XY平面方向)に所定の周波数で振動する。
第1駆動用電極および第2駆動用電極の構成材料としては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料、酸化インジウムスズ(ITO)等の導電材料により形成することができる。
以上、振動子1の構成を簡単に説明した。
このような振動子1は、前述したように、振動素子2と、振動素子2を収納しているパッケージ9と、を備える。そして、前述したように、錘部59、69が突起部591〜593および691〜693を有することにより、衝撃や過励振等により振動腕5、6が変位した際、振動腕5、6の表面に設けられている電極膜(図示せず)が他の物体(例えばパッケージ9)に接触しても、当該電極膜の損傷を低減することができる。よって、優れた信頼性を有する振動子1を提供することができる。
(突起部)
以下、振動素子2の特徴的部分である突起部591〜593、691〜693およびこれに関連する事項について詳述する。なお、以下では、突起部591〜593について代表的に説明し、突起部691〜693については、突起部591〜593と同様であるため、その説明を省略する。
図3は、図2に示す振動素子の錘部を説明する拡大平面図である。図4は、図3中のA−A線断面図である。図5は、図3中のB−B線断面図である。
図3に示すように、錘部59の+X軸方向側の側面には、突起部591が突出して設けられ、一方、錘部59の−X軸方向側の側面には、突起部592が突出して設けられている。
突起部591、592は、錘部59の基端部、すなわち、+Y軸方向側の端部に設けられている。突起部591は、例えば、振動腕5が衝撃や過励振等により+X軸方向に通常の振幅幅を超えて過大変位した際、他の物体である前述したパッケージ9に対して、振動腕5の他の部分よりも優先的に接近する。突起部592は、例えば、振動腕5が衝撃や過励振等により−X軸方向に通常の振幅幅を超えて過大変位した際、他の物体である振動腕6に対して、振動腕5の他の部分よりも優先的に接近する。このとき、突起部592は、振動腕6の突起部692に接近する。
また、突起部591、592は、例えば、振動腕5が衝撃等により捩れながらZ軸方向に過大変位した際、他の物体であるパッケージ9に対して、振動腕5の他の部分よりも優先的に接近する。
また、錘部59の先端側である−Y軸方向側の側面には、突起部593が突出して設けられている。突起部593は、錘部59の幅方向(X軸方向)での中央部に設けられている。これにより、例えば、振動腕5が屈曲振動した際に随伴する、微小な捩れ変形による振動バランスの崩れが増大する可能性を低減することができる。突起部593は、例えば、振動腕5が衝撃等によりZ軸方向に過大変位した際、他の物体であるパッケージ9に対して、振動腕5の他の部分よりも優先的に接近する。
図4に示すように、突起部591は、振動腕5の表裏関係にある1対の主面51、52間にある側面53の+X軸方向側の側面531が先端面を構成している。一方、突起部592は、側面53の−X軸方向側の側面532が先端面を構成している。また、図5に示すように、突起部593は、側面53の−Y軸方向側の側面533が先端面を構成している。これらの側面531、532、533は、それぞれ、水晶の結晶面に沿った形状となっている。
すなわち、図4に示すように、側面531は、X軸およびZ軸に平行な断面において、主面51から主面52へ向けて、Z軸方向に沿って延びている。側面532は、X軸およびZ軸に平行な断面において、主面51から主面52に向けて、−X軸方向に傾斜しながらZ軸方向に延びた後に+X軸方向に傾斜しながらZ軸方向に延びている。図5に示すように、側面533は、Y軸およびZ軸に平行な断面において、主面51から主面52に向けて、+Y軸方向に傾斜しながらZ軸方向に延びている。なお、前述した側面533の傾斜は、水晶基板3のカット角によるものであり、水晶基板3のカット角によっては、側面533は、Y軸およびZ軸に平行な断面において、主面51から主面52に向けて、Z軸方向に沿って延びていてもよい。このような側面531〜533は、水晶基板3をウエットエッチングにより形成する際、そのエッチング時間を調整することで形成することができる。
このような側面531を有する突起部591では、主面51と側面531との接続部および主面52と側面531との接続部がそれぞれ直角の角部を形成している。一方、側面532を有する突起部592では、主面51と側面532との接続部および主面52と側面532との接続部がそれぞれ鈍角の角部を形成している。また、側面533を有する突起部593では、主面52と側面533との接続部が鈍角の角部を形成している。このような鈍角の角部を形成することで、角部の機械的強度を高めることができる。
また、側面532は、−X軸方向側に向けて尖った形状である。これにより、振動腕5の−X軸方向側にある他の部材、すなわち、振動腕6に対して、側面532の接触面積を低減することができる。ここで、図示しないが、振動腕6の突起部691は、振動腕5の突起部592の側面532と同様の形状の側面を有する。また、振動腕6の突起部692は、振動腕5の突起部591の側面531と同様の形状の側面を有する。
このような突起部591〜593が形成されている錘部59の表面には、図4および図5に示すように、電極膜81が形成されている。この電極膜81は、錘部59の表面のほぼ全域を覆って設けられている。また、電極膜81は、複数の第1駆動用電極間または複数の第2駆動用電極間を電気的に接続する配線として用いることができる。また、電極膜81は、第1駆動用電極および第2駆動用電極と同様の材料で構成され、第1駆動用電極および第2駆動用電極と一括して成膜により形成される。
このような電極膜81上には、絶縁膜82が形成されている。この絶縁膜82は、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜等である。なお、絶縁膜82の構成材料は、絶縁性を有していればよく、シリコン酸化物、シリコン窒化物に限定されない。また、この絶縁膜82は、少なくとも電極膜81の突起部591〜593上の部分を覆っている。
以上のような構成を有する振動素子2は、基部4と、基部4から延出されている振動腕5、6と、振動腕5、6の表面に設けられている電極膜81と、を備える。そして、振動腕5、6は、振動腕5、6の先端側に設けられ、振動腕5、6の基端部よりも幅の広い錘部59、69を有する。また、錘部59、69は、錘部59、69の側面から突出している突起部591〜593、691〜693を有する。さらに、電極膜81は、突起部591〜593、691〜693の表面に設けられている部分を有する。
このような振動素子2によれば、振動腕5、6の先端側に設けられている錘部59、69に突起部591〜593、691〜693を設けることにより、衝撃や過励振等により振動腕5、6が過大変位した際、振動腕5、6の突起部591〜593、691〜693以外の部分が他の物体(例えば、パッケージ9、振動腕5に対しては振動腕6、振動腕6に対しては振動腕5)に衝突することを低減し、その結果、電極膜81が他の物体に広範囲にわたって衝突することを低減することができる。また、電極膜81の突起部591〜593、691〜693上の部分が当該他の物体に衝突したとしても、その際の電極膜81と当該他の物体との接触面積を小さくすることができる。そのため、電極膜81の損傷を低減することができる。
ここで、振動素子2は、錘部59、69の先端に向けて突出している突起部593、693を備える。これにより、振動腕5、6の先端が他の物体に衝突しやすい構成において、電極膜81の損傷を効果的に低減することができる。また、振動腕5、6の振動バランスを取りやすいという利点もある。
また、振動腕5の延出方向(Y軸方向)に沿った錘部59の長さをL1とし、振動腕5の幅方向(X軸方向)に沿った錘部59の長さをW1とし、錘部59の先端に向けて突出した突起部593の突出長さをLbとし、錘部59の先端に向けて突出した突起部593の幅をWbとしたとき、0<Lb/L1<0.2の関係、および、0<Wb/W1<1.0の関係をそれぞれ満たすことが好ましい。これにより、突起部593の機械的強度を優れたものとしつつ、振動腕5の振動バランスを取りやすくすることができる。
さらに、0.01<Lb/L1<0.1の関係を満たすことがより好ましく、0.01<Lb/L1<0.05の関係を満たすことがさらに好ましい。これにより、錘部59の設置に必要なスペースを大きくしなくても、錘部59の質量効果を大きく損ねることを低減することができる。
また、0.3<Wb/W1<1.0の関係を満たすことがより好ましく、0.3<Wb/W1<0.7の関係を満たすことがさらに好ましい。これにより、錘部59の質量効果を大きく損ねずに、突起部593を設けることによる振動腕5の共振周波数変動量を抑圧することができる。
さらに、突起部593の幅Wbは、振動腕5の腕部50の幅Wに対して大きくても小さくてもよいが、小さい場合、突起部593を設けることによる振動腕5の共振周波数変動量を抑圧することができ、一方、大きい場合、錘部59の質量効果を大きく損ねることを低減することができる。
また、振動素子2は、錘部59、69の幅方向での両側の側面から突出している突起部591、592、691、692を備える。これにより、錘部59、69の幅方向での端が他の物体に衝突しやすい構成において、電極膜81の損傷を効果的に低減することができる。また、本実施形態では、錘部59の幅方向での両側の側面から突起部591、592が突出しているため、振動腕5の振動バランスを優れたものとし、その結果、振動漏れを小さくすることができる。同様に、振動腕6も突起部691、692により振動バランスを優れたものとすることができる。なお、突起部591、592のうちの一方、または、突起部691、692のうちの一方を省略してもよい。
さらに、振動腕5の延出方向に沿った錘部59の長さをL1とし、振動腕5の幅方向に沿った錘部59の長さをW1とし、錘部59の幅方向での両側の側面から突出した突起部591、592のそれぞれの突出長さをLaとし、錘部59の幅方向での両側の側面から突出した突起部591、592のそれぞれの幅をWaとしたとき、0<La/W1<0.2の関係、および、0<Wa/L1<0.5の関係をそれぞれ満たすことが好ましい。これにより、突起部591、592の機械的強度を優れたものとしつつ、錘部59の質量効果を大きく損ねることを低減することができる。
また、0.01<La/W1<0.1の関係を満たすことがより好ましく、0.01<La/W1<0.05の関係を満たすことがさらに好ましい。これにより、錘部59の質量効果を大きく損ねることを低減することができる。
さらに、0.01<Wa/L1<0.3の関係を満たすことがより好ましく、0.05<Wa/L1<0.1の関係を満たすことがさらに好ましい。これにより、突起部591、592の他の物体に衝突する面積を小さくするとともに、突起部591、592を設けることによる振動腕5の共振周波数変動量を抑圧することができる。
なお、以上のような突起部591〜593の突出量および幅の関係は、突起部691〜693の突出量および幅の関係についても、同様である。
また、振動素子2は、電極膜81の突起部591〜593、691〜693の表面に設けられている部分上に設けられている部分を有する絶縁膜82を備える。これにより、電極膜81が他の物体に直接接触することを防止または低減することができる。そのため、電極膜81の損傷を効果的に低減することができる。また、不本意な短絡を低減することもできる。
また、振動腕5、6のY軸方向に沿った全体の長さをLとし、錘部59、69のY軸方向に沿った長さをL1としたとき、L1/Lが10%以上40%以下であることが好ましい。これにより、振動腕5、6の長さを増大させることなく、振動腕5、6の強度およびQ値をより効率的に高めることができる。
(変形例)
図6は、図1に示す振動素子の錘部の第1変形例を説明する拡大平面図である。図7は、図1に示す振動素子の錘部の第2変形例を説明する拡大平面図である。
前述した実施形態では、突起部591〜593、691〜693は、それぞれ、Z軸方向から見たとき、幅が一定であるが、図6に示す第1変形例、または、図7に示す第2変形例のように、幅が先端部に向かうに従い狭くなっていてもよい。
図6に示す第1変形例に係る振動腕5Aの先端部には、突起部591A、592A、593Aを有する錘部59Aが設けられている。各突起部591A、592A、593Aは、それぞれ、Z軸方向から見たときの外周縁が曲線的になっている。
図7に示す第2変形例に係る振動腕5Bの先端部には、突起部591B、592B、593Bを有する錘部59Bが設けられている。各突起部591B、592B、593Bは、それぞれ、Z軸方向から見たときの外周縁がX軸方向に対して傾斜した部分を有する。
このように、突起部591Aは、突起部591Aの先端部に向かうに従い幅が狭くなっている形状である。これにより、電極膜の突起部591A上の部分が他の物体に衝突しても、電極膜と当該他の物体との接触面積を効果的に小さくすることができる。突起部592A、593A、591B、592B、593Bについても、それぞれ、突起部591Aと同様に、電極膜と当該他の物体との接触面積を効果的に小さくすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。なお、図8において、前述した実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付している。
図8に示す振動素子2Cは、前述した第1実施形態の突起部593、693を省略した以外は同様に構成されている水晶基板3Cを備える。この水晶基板3Cは、錘部59Cが設けられている振動腕5Cと、錘部69Cが設けられている振動腕6Cと、を有する。錘部59Cは、前述した第1実施形態の突起部593を省略した以外は、第1実施形態の錘部59と同様である。錘部69Cは、前述した第1実施形態の突起部693を省略した以外は、第1実施形態の錘部69と同様である。
以上説明したような第2実施形態によっても、電極膜の損傷を低減することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。なお、図9において、前述した実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付している。
図9に示す振動素子2Dは、水晶基板3Dを備え、この水晶基板3Dは、基部4Dと、基部4Dから延出している1対の振動腕5C、6Cと、を有する。基部4Dは、振動腕5C、6Cが延出している第1基部41Dと、第1基部41Dに対して振動腕5C、6Cとは反対側に設けられた部分を有する第2基部43Dと、第1基部41Dと第2基部43Dとを連結する連結部42Dと、を含んでいる。
第2基部43Dは、連結部42Dから+X軸方向および−X軸方向に分岐して延出する連結腕431と、連結腕431の両側の先端部から−Y軸方向に延出する保持腕432、433と、保持腕432、433の先端部に設けられているストッパー部434、435と、を有している。
保持腕432、433は、複数の導電性接着剤11Dを介して、図示しないパッケージに固定されている。
ストッパー部434は、突起部591に対向して配置されている。このストッパー部434は、非駆動時に突起部591に対して離間しているが、衝撃や過励振等により振動腕5Cが+X軸方向に変位した際に、突起部591に接触する。同様に、ストッパー部435は、非駆動時に離間した状態で、突起部691に対向して配置されている。
このように、振動素子2Dは、外部から印加された交番電圧によって生じる振動腕5C、6Cの振動の振幅範囲外において、突起部591、691に非接触で対向しているストッパー部434、435を備える。これにより、電極膜の突起部591、691上の部分以外の部分が他の物体に衝突することを効果的に低減することができる。また、衝撃や過励振等による振動腕5C、6Cの過大な変位を低減することができる。
以上説明したような第3実施形態によっても、電極膜の損傷を低減することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図10は、本発明の第4実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。なお、図10において、前述した実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付している。
図10に示す振動素子2Eは、第3実施形態の突起部592、692を省略するとともに、突起部591、691に代えて突起部591E、691Eを有する以外は第3実施形態の水晶基板3Dと同様に構成された水晶基板3Eを備える。この水晶基板3Eは、基部4Dから延出している1対の振動腕5E、6Eを有する。振動腕5Eは、ストッパー部434側に突起部591Eが設けられた錘部59Eを有する。同様に、振動腕6Eは、ストッパー部435側に突起部691Eが設けられた錘部69Eを有する。
以上説明したような第4実施形態によっても、電極膜の損傷を低減することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図11は、本発明の第5実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。なお、図11において、前述した実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付している。
図11に示す振動素子2Fは、第3実施形態のストッパー部434、435を省略するとともに突起部591、592、691、692に代えて突起部593、693を設けた以外は第3実施形態の水晶基板3Dと同様に構成された水晶基板3Fを備える。この水晶基板3Fは、基部4Fと、基部4Fから延出している1対の振動腕5F、6Fを有する。
基部4Fは、振動腕5F、6Fが延出している第1基部41Dと、第1基部41Dに対して振動腕5F、6Fとは反対側に設けられた部分を有する第2基部43Fと、第1基部41Dと第2基部43Fとを連結する連結部42Dと、を含んでいる。
振動腕5Fは、前述した第1実施形態の突起部591、592を省略した以外は、第1実施形態の錘部59と同様の錘部59Fを有する。同様に、振動腕6Fは、前述した第1実施形態の突起部691、692を省略した以外は、第1実施形態の錘部69と同様の錘部69Fを有する。
以上説明したような第5実施形態によっても、電極膜の損傷を低減することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
図12は、本発明の第6実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。なお、図12において、前述した実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付している。
図12に示す振動素子2Gは、水晶基板3Gを備え、この水晶基板3Gは、基部4Gと、基部4Gから延出している1対の振動腕5G、6Gと、を有する。
基部4Gは、2つの導電性接着剤11Gを介して、図示しないパッケージに固定されている。また、基部4Gは、X軸方向に沿った幅が基部4Gの中央部から離れるに従って漸減している。これにより、基部4GのY軸方向に沿った長さを短くしても、1対の振動腕5G、6Gの互いに接近または離間する屈曲振動に伴う基部4Gの変形を抑制し、基部4Gから外部への振動漏れを抑制することができる。
振動腕5G、6Gは、基部4Gから延出している腕部50、60と、腕部50、60の先端部に設けられている錘部59G、69Gと、を有する。錘部59GのX軸方向での長さがY軸方向での長さよりも長い。同様に、錘部69GのX軸方向での長さがY軸方向での長さよりも長い。
そして、錘部59Gの錘部69G側の側面には、突起部592が設けられている。一方、錘部69Gの錘部59G側の側面には、突起部692が設けられている。
以上説明したような第6実施形態によっても、電極膜の損傷を低減することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
図13は、本発明の第7実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。なお、図13において、前述した実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付している。
図13に示す振動素子2Hは、水晶基板3Hを備え、この水晶基板3Hは、基部4Hと、基部4Hから延出している1対の振動腕5H、6Hと、を有する。
基部4Hは、振動腕5H、6Hが延出している第1基部41Hと、第1基部41Hから振動腕5H、6H間に延出している固定部44と、を有する。固定部44は、2つの導電性接着剤11Hを介して、図示しないパッケージに固定されている。
振動腕5H、6Hは、第1基部41Hから延出している腕部50、60と、腕部50、60の先端部に設けられている錘部59H、69Hと、を有する。錘部59HのX軸方向での両端の側面には、突起部591、592が設けられている。同様に、錘部69HのX軸方向での両端の側面には、突起部691、692が設けられている。
以上説明したような第7実施形態によっても、電極膜の損傷を低減することができる。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態について説明する。
図14は、本発明の第8実施形態に係る振動素子を示す平面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。なお、図14において、前述した実施形態と同様の構成に関しては、同一符号を付している。
図14に示す振動素子2Iは、水晶基板3Iを備え、この水晶基板3Iは、基部4Iと、基部4Iから延出している1対の振動腕5I、6Iと、を有する。
基部4Iは、振動腕5I、6Iが延出している第1基部41Iと、第1基部41Iから振動腕5I、6I間に延出している固定部44Iと、を有する。固定部44Iは、2つの導電性接着剤11Iを介して、図示しないパッケージに固定されている。また、固定部44Iの先端部には、ストッパー部441が設けられている。
振動腕5I、6Iは、第1基部41Iから延出している腕部50、60と、腕部50、60の先端部に設けられている錘部59I、69Iと、を有する。錘部59IのX軸方向での両端の側面には、突起部591、592が設けられている。同様に、錘部69IのX軸方向での両端の側面には、突起部691、692が設けられている。
ここで、突起部592と突起部692との間に、前述したストッパー部441が配置されている。これにより、突起部592と突起部692とが接触することなく、ストッパー部441により振動腕5、6の過大な変位を低減することができる。
以上説明したような第8実施形態によっても、電極膜の損傷を低減することができる。
2.発振器
次いで、本発明の振動素子を用いた発振器(本発明の発振器)について説明する。
図15は、本発明の発振器の一例を示す断面図である。
図15に示す発振器10は、振動素子2と、振動素子2を駆動するためのICチップ(チップ部品)12とを有している。なお、振動素子2は、前述した振動素子2C〜2Iのいずれであってもよく、以下、振動素子2で代表する。以下、発振器10について、前述した振動子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
パッケージ9は、凹部911を有する箱状のベース91と、凹部911の開口を塞ぐ板状のリッド92とを有している。
ベース91の凹部911には、段差部912が設けられている。
段差部912には、接続端子(図示せず)が形成されている。また、凹部911の底面(段差部912よりも底側の面)には、ICチップ12が配置されている。ICチップ12は、振動素子2の駆動を制御するための駆動回路(発振回路)を有している。ICチップ12によって振動素子2を駆動すると、所定の周波数の信号を取り出すことができる。
また、凹部911の底面には、ワイヤーを介してICチップ12と電気的に接続された複数の内部端子(図示せず)が形成されている。これら複数の内部端子には、ベース91に形成された図示しないビアを介してパッケージ9の底面に形成された外部端子(図示せず)に電気的に接続された端子と、図示しないビアやワイヤーを介して接続端子(図示せず)に電気的に接続された端子とが含まれている。
なお、図15の構成では、ICチップ12が収納空間内に配置されている構成について説明したが、ICチップ12の配置は、特に限定されず、例えば、パッケージ9の外側(ベースの底面)に配置されていてもよい。
以上のような構成の発振器10は、振動素子2と、振動素子2に電気的に接続されている発振回路と、を備える。これにより、衝撃や過励振等により振動素子2の振動腕が変位した際、振動素子2の電極膜が他の物体に接触しても、電極膜の損傷を低減することができる。よって、優れた信頼性を有する発振器10を提供することができる。
3.電子機器
次いで、本発明の振動素子を用いた電子機器(本発明の電子機器)について、図16〜図18に基づき、詳細に説明する。
図16は、本発明の電子機器の一例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する振動子1(振動素子2)が内蔵されている。
図17は、本発明の電子機器の一例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、フィルター、共振器等として機能する振動子1(振動素子2)が内蔵されている。
図18は、本発明の電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部100は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部100に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、フィルター、共振器等として機能する振動子1(振動素子2)が内蔵されている。
以上のような電子機器は、振動素子2を備えるため、衝撃や過励振等により振動素子2の振動腕が変位した際、振動素子2の電極膜が他の物体に接触しても、電極膜の損傷を低減することができる。よって、優れた信頼性を有する電子機器を提供することができる。
なお、本発明の振動素子を備える電子機器は、図16のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図17の携帯電話機、図18のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
4.移動体
次いで、本発明の振動素子を用いた移動体(本発明の移動体)について、図19に基づき、詳細に説明する。
図19は、本発明の移動体(自動車)の一例を示す斜視図である。この図において、移動体1500は、車体1501と、4つの車輪1502とを有しており、車体1501に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪1502を回転させるように構成されている。このような移動体1500には、振動子1(振動素子2)が内蔵されている。
このような移動体1500は、振動素子2を備えるため、衝撃や過励振等により振動素子2の振動腕が変位した際、振動素子2の電極膜が他の物体に接触しても、電極膜の損傷を低減することができる。よって、優れた信頼性を有する移動体1500を提供することができる。
なお、本発明の振動素子を備える移動体は、自動車に限定されず、例えば、オートバイ、鉄道等の他の車両、航空機、船舶、宇宙船等にも適用可能である。
以上、本発明の振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体について図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、振動子としては、発振器に限定されず、例えば、ジャイロセンサーのようなセンサーにも適用することができる。
1…振動子、2…振動素子、2C…振動素子、2D…振動素子、2E…振動素子、2F…振動素子、2G…振動素子、2H…振動素子、2I…振動素子、3…水晶基板、3C…水晶基板、3D…水晶基板、3E…水晶基板、3F…水晶基板、3G…水晶基板、3H…水晶基板、3I…水晶基板、4…基部、4D…基部、4F…基部、4G…基部、4H…基部、4I…基部、5…振動腕、5A…振動腕、5B…振動腕、5C…振動腕、5E…振動腕、5F…振動腕、5G…振動腕、5H…振動腕、5I…振動腕、6…振動腕、6C…振動腕、6E…振動腕、6F…振動腕、6G…振動腕、6H…振動腕、6I…振動腕、9…パッケージ、10…発振器、11…導電性接着剤、11D…導電性接着剤、11G…導電性接着剤、11H…導電性接着剤、11I…導電性接着剤、12…ICチップ、41…第1基部、41D…第1基部、41H…第1基部、41I…第1基部、42…連結部、42D…連結部、43…第2基部、43D…第2基部、43F…第2基部、44…固定部、44I…固定部、50…腕部、51…主面、52…主面、53…側面、55…溝、59…錘部、59A…錘部、59B…錘部、59C…錘部、59E…錘部、59F…錘部、59G…錘部、59H…錘部、59I…錘部、60…腕部、65…溝、69…錘部、69C…錘部、69E…錘部、69F…錘部、69G…錘部、69H…錘部、69I…錘部、81…電極膜、82…絶縁膜、91…ベース、92…リッド、100…表示部、431…連結腕、432…保持腕、433…保持腕、434…ストッパー部、435…ストッパー部、441…ストッパー部、531…側面、532…側面、533…側面、591…突起部、591A…突起部、591B…突起部、591E…突起部、592…突起部、592A…突起部、592B…突起部、593…突起部、593A…突起部、593B…突起部、691…突起部、691E…突起部、692…突起部、693…突起部、911…凹部、912…段差部、951…接続端子、961…接続端子、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1300…ディジタルスチルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター、1500…移動体、1501…車体、1502…車輪

Claims (11)

  1. 基部と、
    前記基部から延出されている振動腕と、
    前記振動腕の表面に設けられている電極膜と、を備え、
    前記振動腕は、前記振動腕が延出している方向に延びている腕部を有し、前記腕部の先端側に設けられ前記腕部よりも幅の広い錘部を有し、
    前記錘部は、前記錘部の側面に設けられている突起部を有し、
    前記電極膜は、前記突起部の表面に設けられている部分を有することを特徴とする振動素子。
  2. 前記振動腕に外部から印加された交番電圧によって生じる前記振動腕の振動の振幅範囲外において、前記突起部に非接触で対向しているストッパー部を備える請求項1に記載の振動素子。
  3. 前記突起部は、前記突起部の先端部に向かうに従い幅が狭くなっている形状である請求項1または2に記載の振動素子。
  4. 前記電極膜のうちの前記突起部の前記表面に設けられている前記部分上に、少なくとも一部が設けられている絶縁膜を備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動素子。
  5. 前記突起部は、前記錘部の先端側の前記側面において、前記振動腕の前記基部から前記先端に向かう方向に突出している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動素子。
  6. 前記振動腕の延出方向に沿った前記錘部の長さをL1とし、前記振動腕の幅方向に沿った前記錘部の長さをW1とし、前記突起部の突出長さをLbとし、前記錘部の先端に向けて突出した前記突起部の幅をWbとしたとき、
    0<Lb/L1<0.2の関係、および、0<Wb/W1<1.0の関係をそれぞれ満たす請求項5に記載の振動素子。
  7. 前記錘部の幅方向での少なくとも一方側の前記側面に設けられている前記突起部を備える請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子と、
    前記振動素子を収納しているパッケージと、を備えることを特徴とする振動子。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子と、
    前記振動素子に電気的に接続されている発振回路と、を備えることを特徴とする発振器。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子を備えることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子を備えることを特徴とする移動体。
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