JP6179131B2 - 振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体に関するものである。
ATカット水晶振動素子は、励振する主振動の振動モードが厚みすべり振動であり、小型化、高周波数化に適し、且つ周波数温度特性が優れた三次曲線を呈するので、圧電発振器、電子機器等の多方面で使用されている。
このようなATカット水晶振動素子として、特許文献1には、矩形状で薄肉の振動部において、三辺に各々厚肉の厚肉部が連設され、前記薄肉の振動部の一辺が厚肉部から開放した構造を有する逆メサ構造のATカット水晶振動素子が開示されている。このような構成とすることによって、振動領域を広く確保しつつ、小型化を図ることができる。しかしながら、特許文献1のATカット水晶振動素子では、振動部の一部が厚肉部から開放しているために、振動部の応力分布が不均一となり、振動(特に、厚さ方向の加速度)が加わると、振動部が不均一に変形してしまう。振動部が不均一に変形すると振動特性が変化し、所望の発振特性が得られなくなる。このように、特許文献1のATカット水晶振動素子では、振動等の外力の影響によって振動特性が大きく変化し、安定した振動特性が得られないという問題がある。
特開2009−164824号公報
本発明の目的は、振動等の外力による振動特性の変化を低減し、安定した振動特性を発揮することのできる振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の振動素子は、励振電極と、
前記励振電極が配置された振動領域を含む振動部と、
前記振動部と連続しており、前記振動部よりも厚さが厚い第1の厚肉部と、
前記振動部と連続しており、前記振動部よりも厚さが厚く、前記第1の厚肉部との間に前記振動部を挟んで配置されている第2の厚肉部と、
平面視で前記第1の厚肉部、前記振動部、および前記第2の厚肉部が並んでいる方向を第1方向とし、前記第1方向と交差する方向を第2方向とした場合、前記振動部の前記第2方向における一方側に配置され、前記第1の厚肉部、前記振動部、および前記第2の厚肉部と連続しており、前記振動部よりも厚さが厚い第3の厚肉部と、
前記第1の厚肉部と前記第2の厚肉部との間であって、且つ前記励振電極より前記第2方向における他方側に配置され、前記振動部と連続しており、前記振動部よりも厚さが厚く、且つ前記第1の厚肉部、前記第2の厚肉部、および前記第3の厚肉部よりも厚さが薄い梁部と、
を含むことを特徴とする。
これにより、振動部の応力分布の不均一性を抑えることができ、振動等の外力による振動特性の変化を低減し、安定した振動特性を発揮することのできる振動素子を提供することができる。
[適用例2]
本適用例の振動素子では、前記振動部の輪郭は、
前記第1方向において前記励振電極を挟んで配置されている第1の辺および第2の辺と、
前記第1の辺の前記第2方向における前記一方側の端と、前記第2の辺の前記第2方向における前記一方側の端と、を接続している第3の辺と、
を含み、
前記第1の厚肉部は、前記第1の辺に沿って配置され、
前記第2の厚肉部は、前記第2の辺に沿って配置され、
前記第3の厚肉部は、前記第3の辺に沿って配置されていることが好ましい。
これにより、効果的に、振動部に振動素子の振動エネルギーを閉じ込めることができる。
[適用例3]
本適用例の振動素子では、前記振動素子の外形は、矩形であり、
前記外形のうち、前記励振電極の前記第2方向における前記他方側に位置する辺を外形辺とした場合、前記梁部は、前記第1の厚肉部と前記第2の厚肉部との間において、前記外形辺に沿って配置されていることが好ましい。
[適用例4]
本適用例の振動素子では、前記第1の厚肉部と前記梁部との間、および前記第2の厚肉部と前記梁部との間に、前記振動部よりも厚さが厚く、且つ前記第1の厚肉部、前記第2の厚肉部、および前記第3の厚肉部よりも厚さが薄い他の梁部が配置されていることが好ましい。
[適用例
本適用例の振動素子では、前記梁部の厚さは、前記振動部の厚さの1.2倍以上であることが好ましい。
これにより、より効果的に、振動等の外力による振動特性の変化を低減することができる。
[適用例6]
本適用例の振動素子では、前記梁部は、平面視で、前記第1方向における長さが、前記振動部の厚さの3倍以上、10倍以下であることが好ましい。
これにより、より効果的に、振動等の外力による振動特性の変化を低減することができる。
[適用例
本適用例の振動素子では、前記梁部は、前記第2方向における一端が前記第1の厚肉部と接続され、前記第2方向における他端が前記第2の厚肉部と接続されていることが好ましい。
これにより、より効果的に、振動等の外力による振動特性の変化を低減し、安定した振動特性を発揮することができる。
[適用例
本適用例の振動素子では、前記励振電極は、前記振動部を厚さ方向に挟んで配置されている第1励振電極および第2励振電極を含み
平面視で、前第1励振電極は、前第2励振電極の外縁以内に配置されていることが好ましい。
[適用例
本適用例の振動子は、上記適用例の振動素子と、
前記振動素子を収容するパッケージと、を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い振動子が得られる。
[適用例10
本適用例の発振器は、上記適用例の振動素子と、
前記振動素子を駆動する発振回路と、を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い発振器が得られる。
[適用例11
本適用例の電子機器は、上記適用例の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例12
本適用例の移動体は、上記適用例の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の第1実施形態にかかる振動素子の平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 ATカット水晶基板と結晶軸との関係を説明する図である。 梁部の高さが異なる2つの振動素子を示す断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる振動素子の平面図である。 本発明の第3実施形態にかかる振動素子の平面図である。 本発明の第4実施形態にかかる振動素子の平面図である。 本発明の第5実施形態にかかる振動素子の平面図である。 本発明の振動子の好適な実施形態を示す平面図である。 図9中のB−B線断面図である。 本発明の発振器の好適な実施形態を示す断面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。
以下、本発明の振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.振動素子
まず、本発明の振動素子について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる振動素子の平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、ATカット水晶基板と結晶軸との関係を説明する図、図4は、梁部の高さが異なる2つの振動素子を示す断面図である。
図1および図2に示すように、振動素子1は、圧電基板2と、圧電基板2上に形成された電極3とを有している。
(圧電基板2)
圧電基板2は、板状の水晶基板である。ここで、圧電基板2の材料である水晶は、三方晶系に属しており、図3に示すように互いに直交する結晶軸X、Y、Zを有している。X軸、Y軸、Z軸は、それぞれ、電気軸、機械軸、光学軸と呼称される。本実施形態の圧電基板2は、XZ面をX軸を中心に所定の角度θだけ回転させた平面に沿って切り出された「回転Yカット水晶基板」からなる。例えば、ATカット水晶基板の場合は、角度θは略35°15’である。
以下では、角度θに対応してX軸まわりに回転したY軸およびZ軸を、Y’軸およびZ’軸とする。すなわち、板状の圧電基板2は、Y’軸方向に厚みを有し、XZ’面方向に広がりを有する。なお、圧電基板2としては、厚みすべり振動を励振することができれば、ATカットの圧電基板に限定されず、例えば、BTカットの圧電基板を用いてもよい。
圧電基板2は、平面視にて矩形をなしている。より具体的には、圧電基板2は、平面視にて、X軸方向を長辺とし、Z’軸方向を短辺とする略長方形をなしている。ここで、圧電基板2のX軸方向の両端に圧力を加えたときの周波数変化と、Z’軸方向の両端に同じ圧力を加えたときの周波数変化とを比較すると、Z’軸方向の両端に圧力を加えたときの方がX軸方向の両端に圧力を加えたときよりも周波数変化が小さい。そのため、本実施形態のように、圧電基板2の外形をZ’軸方向よりもX軸方向が長い矩形とし、X軸方向の一端部にて圧電基板2を固定することにより、応力による周波数変化を小さくすることができる。圧電基板2の長さ(X軸方向の長さ)と幅(Z’軸方向の長さ)の比としては、特に限定されないが、例えば、1.26:1程度とすることが好ましい。なお、圧電基板2の外形形状は、長方形に限定されず、例えば、正方形、五角形以上の多角形、円形(真円、長円、楕円等を含む)であってもよい。また、平面視形状が多角形の場合には、角部が面取り等されていてもよい。
圧電基板2は、薄肉の振動領域219を含む振動部21と、振動部21と一体化され振動領域219よりも厚肉な厚肉部22と、振動部21と一体化された梁部23を有している。このような圧電基板2は、水晶基板をウエットエッチングによってパターニングすることにより簡単に形成することができる。なお、振動領域219とは、振動素子1の振動エネルギーが閉じ込められる領域である。
振動部21は、平面視にて、矩形状をなしている。また、振動部21の輪郭は、第1の辺211と、第2の辺212と、第3の辺213と、第4の辺214とを有している。第1の辺211および第2の辺212は、X軸方向に対向しており、共に、Z’軸方向に延在している。第3の辺213は、X軸方向に延在しており、第1の辺211と第2の辺212の+Z’軸側の端同士を連結している。第4の辺214は、X軸方向に延在しており、第1の辺211と第2の辺212の−Z’軸側の端同士を連結している。
厚肉部22の表面(+Y’軸方向側の主面)は、振動部21の表面(+Y’軸方向側の主面)よりも+Y’軸方向側へ突出して設けられている。一方、厚肉部22の裏面(−Y’軸方向側の主面)は、振動部21の裏面(−Y’軸方向側の主面)と同一平面上に設けられている。
厚肉部22は、振動部21の第1の辺211に沿って配置された第1の厚肉部221と、第2の辺212に沿って配置された第2の厚肉部222と、第3の辺213に沿って配置された第3の厚肉部223とを有している。すなわち、厚肉部22は、振動部21の3辺に沿って一体化された略「コ」字状をなしている。そのため、振動部21は、第4の辺214にて厚肉部22から開放(露出)している。このように、振動部21を第4の辺214にて厚肉部22から開放させることにより、言い換えれば、第4の辺214に沿って厚肉部を設けないことにより、振動素子1の小型化を図ることができる。また、振動部21の3辺を厚肉部22で囲むことによって、振動部21の剛性を高めることができ、振動部21の不要振動(不要振動モードの発生)を低減することができる。すなわち、効率的に振動部21に振動エネルギーを閉じ込めることができる。
第1の厚肉部221は、振動部21の第1の辺211に連設され、+X軸方向に向けて厚みが漸増する傾斜部(残渣部)221aと、傾斜部221aの+X軸方向側の端縁に連接する厚みがほぼ一定の厚肉部本体221bとを備えている。同様に、第2の厚肉部222は、振動部21の第2の辺212に連設され、−X軸方向に向けて厚みが漸増する傾斜部(残渣部)222aと、傾斜部222aの−X軸方向側の端縁に連接する厚みがほぼ一定の厚肉部本体222bとを備えている。同様に、第3の厚肉部223は、振動部21の第3の辺213に連設され、+Z’軸方向に向けて厚みが漸増する傾斜部(残渣部)223aと、傾斜部223aの+Z’軸方向側の端縁に連接する厚みがほぼ一定の厚肉部本体223bとを備えている。振動素子1は、後述する振動子10でも説明するように、第1の厚肉部221の厚肉部本体221bの表面にて、接着剤を用いて対象物(後述するベース41)に固定される。
梁部23は、第4の辺214に沿って延在する長尺状をなしている。また、梁部23は、振動部21から厚肉部22の表面側に向けて突出するように設けられている。また、梁部23の一端は第1の厚肉部221に接続され、他端は第2の厚肉部222に接続されている。言い換えると、梁部23は、第4の辺214に沿って、第1の厚肉部221と第2の厚肉部222を連結するように設けられており、梁部23は第1の厚肉部221と第2の厚肉部222との間で段差を有している。また、梁部23は、−Z’軸方向に向けて厚みが漸増する傾斜部(残渣部)231と、傾斜部231の−Z’軸方向側の端縁に連接する厚みがほぼ一定の梁部本体232とを備えている。
このような梁部23を設けることによって、振動素子1の振動(特に、Y’軸方向の加速度)に対する感度を低下させることができる。そのため、振動が加わっている状態と加わっていない状態との振動特性の乖離(変動)が小さく、振動の影響によらず、安定した振動特性を発揮することのできる振動素子1となる。特に、梁部23を、第4の辺214に沿って、第1の厚肉部221と第2の厚肉部222を連結するように設けることにより、その効果がより顕著となる。
具体的に説明すると、梁部23が無い振動素子1(すなわち従来の振動素子)では、第4の辺214が厚肉部22から開放しているため、振動(特に、Y’軸方向の加速度)が加わったとき、第3の辺213側よりも第4の辺214側の方が変形し易い。言い換えると、Y’軸方向の加速度が加わったとき、第3の辺213側よりも第4の辺214側の方に応力が集中し易い。そのため、振動が加わったときの振動部21の応力分布が不均一なものとなる。このような応力分布の不均一性が振動特性の変化に寄与すると考えられる。また、振動部21の第4の辺214付近が不本意に振動して不要な振動モードを発生させるおそれもある。そこで、梁部23を設けて、振動部21の第4の辺214側の剛性を高めること、すなわち、第4の辺214付近の剛性を第3の辺213付近の剛性に近づけることによって、前記応力分布の不均一性が小さくなり(好ましくは応力分布が均一となり)、振動が加わったときの振動特性の変化が効果的に低減される。また、振動部21の第4の辺214付近の不本意な振動が低減され、不要な振動モードの発生を抑えることもできる。そのため、振動の影響によらず、安定した振動特性を発揮することのできる振動素子1となる。
梁部23の厚みDとしては、厚肉部22の厚みよりも薄ければ、特に限定されないが、例えば、振動部21の厚さ(平均厚さ)をDとしたとき、1.2D以上であることが好ましく、2.0D以上であるのがより好ましい。梁部23をこのような厚さとすることにより、振動部21の第4の辺214側の剛性を十分に高めることができ、上記効果をより効果的に発揮することができる。また、梁部23の厚みDの上限値としては、厚肉部22の厚みよりも薄ければ、特に限定されないが、例えば、振動部21の厚さ(平均厚さ)をDとしたとき、D/2以下であるのが好ましく、D/3以下であるのより好ましい。梁部23をこのような厚さとすることにより、振動素子1の小型化を図ることができる。具体的には、図4(a)、(b)に、梁部23の高さが異なる2種類の振動素子1を図示しており、梁部23の高さが高い(a)が、梁部23の高さが低い(b)よりも梁部23の傾斜部(残渣部)231の幅(Z’軸方向の長さ)が広くなってしまい、その分、梁部23全体の幅が広くなっている。そのため、振動部21の大きさが同じ場合では、梁部23が高い程、振動素子1のZ’軸方向の長さが長くなり、振動素子1が大型化することとなる。したがって、梁部23の高さの上限値を上記値とすることによって、振動素子1の過度な大型化を抑えることができる。
また、梁部23の幅(表面でのZ’軸方向の長さ)をWとしたとき、Wは、3D≦W≦10Dなる関係を満足するのが好ましく、5D≦W≦7Dなる関係を満足するのがより好ましい。このような関係を満足することによって、振動素子1の過度な大型化を防止しつつ、振動部21の第4の辺214側の剛性を十分に高めることができる。
(電極3)
電極3は、一対の励振電極31、32と、一対のパッド電極33、34と、一対のリード電極35、36とを有している。
励振電極31は、振動領域219の表面に形成されている。励振電極32は、振動領域219の裏面に、励振電極31と対向して配置されている。励振電極31、32は、それぞれ、四角形状をなしている。また、裏面側の励振電極32の面積は、表面側の励振電極31よりも大きく設定されている。これは、励振電極31、32の質量効果によるエネルギー閉じ込め係数を必要以上に大きくしないためである。
パッド電極33は、厚肉部本体221bの表面に形成されている。また、パッド電極33は、リード電極35を介して励振電極31に電気的に接続されている。パッド電極33から延出したリード電極35は、振動部21の表面上から傾斜部223aと、厚肉部本体223bとを経由してパッド電極33に接続されている。一方、パッド電極34は、厚肉部本体221bの裏面に形成されている。また、パッド電極34は、リード電極36を介して励振電極32に電気的に接続されている。パッド電極34から延出したリード電極36は、圧電基板2の裏面の縁部を経由してパッド電極34に接続されている。
ここで、本実施形態では、リード電極35、36は、圧電基板2を介して互いに交差(対向)しないように設けられている。このような配置とすることによって、静電容量の増加を抑えることができる。なお、パッド電極33、34の配置やリード電極35、36の経路は、本実施形態のものに限定されない。また、本実施形態では、パッド電極33、34が圧電基板2を介して対向して配置されている。このような配置とすることにより、後述する振動子10で述べるように、ワイヤーボンディングによる電気的な接続をより確実に行うことができる。
このような励振電極31、32、パッド電極33、34およびリード電極35、36は、それぞれ、例えば、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)等の下地層に、Au(金)を積層した金属被膜で構成することができる。なお、例えば、励振電極31、32と、パッド電極33、34およびリード電極35、36とで構成(各層の材料および厚さ)を異ならせてもよい。例えば、励振電極31、32をNiの下地層にAuの薄膜を積層させた構成とし、パッド電極33、34およびリード電極35、36をCrの下地層にAuの薄膜を積層させた構成としてもよい。なお、励振電極31、32のAu薄膜の厚さは、オーミックロスが大きくならない範囲で、主振動を閉じ込めモードとし、近接したインハーモニック・モードはできるだけ伝搬モード(非閉じ込めモード)となるように設定するのが好ましい。
なお、励振電極31、32の形状が四角形の構成を説明したが、励振電極31、32の形状は、これに限定されない。例えば、励振電極31が円形であり、励振電極32が励振電極31の面積より十分に大きな四角形であってもよい。また、例えば、励振電極31が楕円形であり、励振電極32が励振電極31の面積より十分に大きな四角形であってもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の振動素子の第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態にかかる振動素子の平面図である。
以下、第2実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる振動素子は、梁部が複数に分割されている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図5に示す振動素子1Aでは、梁部23が複数に分割されている。言い換えると、梁部23は、振動部21の第4の辺214に沿って互いに離間して設けられている複数の単位梁部23’で構成され、第4の辺214において、振動部21が部分的に露出しされている。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の振動素子の第3実施形態について説明する。
図6は、本発明の第3実施形態にかかる振動素子の平面図である。
以下、第3実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる振動素子は、梁部の形状が異なっている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図6に示す振動素子1Bでは、梁部23の両端部235、236が端に向けて幅が漸減するテーパー状をなしている。また、平面視にて、端部235、236の外側の辺(第3の厚肉部223と反対側の辺)がX軸方向に延びる直線で構成され、内側の辺がX軸およびZ’軸に対して傾斜した方向に延びる直線で構成されている。このように、両端部235、236をテーパー状とすることによって、例えば、前述した第1実施形態の振動素子1と比べて、梁部23を厚肉部22とより連続的に接続させることができるため、振動部21の梁部23と厚肉部22との境界部付近での応力集中を低減することができる。そのため、振動部21の応力分布の不均一性をより効果的に抑えることができる。なお、本実施形態の振動素子1Bにおいて、梁部23の幅Wとは、梁部23の延在方向の中央部に位置し、幅が延在方向に沿って一定な部分における幅を言う。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の振動素子の第4実施形態について説明する。
図7は、本発明の第4実施形態にかかる振動素子の平面図である。
以下、第4実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかる振動素子は、梁部の形状が異なっている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図7に示す振動素子1Cでは、梁部23の両端部235、236が端に向けて幅が漸減するテーパー状をなしている。また、平面視にて、端部235、236の外側の辺(第3の厚肉部223と反対側の辺)がX軸方向に延びる直線で構成され、内側の辺が振動部21の中央に向けて凹の湾曲線で構成されている。このように、両端部235、236をテーパー状とすることによって、例えば、前述した第1実施形態の振動素子1と比べて、梁部23を厚肉部22とより連続的に接続させることができるため、振動部21の梁部23と厚肉部22との境界部付近での応力集中を低減することができる。そのため、振動部21の応力分布の不均一性をより効果的に抑えることができる。なお、本実施形態の振動素子1Bにおいて、梁部23の幅Wとは、梁部23の延在方向の中央部に位置し、幅が延在方向に沿って一定な部分における幅を言う。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の振動素子の第5実施形態について説明する。
図8は、本発明の第5実施形態にかかる振動素子の平面図である。
以下、第5実施形態の振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態にかかる振動素子は、第3の辺の形状が異なっている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図8に示す振動素子1Dでは、振動部21の第3の辺213が、両端部にて−Z’方向側に屈曲している。そのため、第3の辺213と第1、第2の辺211、212との接続部の角度は、90°以下となっている。これにより、例えば、前述した第1実施形態の振動素子1と比べて、第3の辺213と第1の辺211および第3の辺213と第2の辺212とを連続的に接続することができるため、振動部21の第3の辺213と第1、第2の辺211、212との境界部付近での応力集中を低減することができる。そのため、振動部21の応力分布の不均一性をより効果的に抑えることができる。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、実施形態において、厚肉部及び梁部は、振動部の片側のみに突出している構造を用いて説明したが、本発明はこれに限らず、水晶基板の両面をウエットエッチングによってパターニングすることによって、振動部の両主面から厚肉部及び梁部が突出するように構成した構造でもよいことは言うまでもない。
2.振動子
次に、前述した振動素子1を適用した振動子(本発明の振動子)について説明する。
図9は、本発明の振動子の好適な実施形態を示す平面図、図10は、図9中のB−B線断面図である。
図9および図10に示す振動子10は、前述した振動素子1と、振動素子1を収容するパッケージ4とを有している。
(パッケージ)
パッケージ4は、上面に開放する凹部411を有する箱状のベース41と、凹部411の開口を塞いでベース41に接合された板状のリッド42とを有している。そして、凹部411がリッド42によって塞がれることにより形成された収納空間Sに振動素子1が収納されている。収納空間Sは、減圧(真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
ベース41の構成材料としては、特に限定されないが、酸化アルミニウム等の各種セラミックスを用いることができる。また、リッド42の構成材料としては、特に限定されないが、ベース41の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース41の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。なお、ベース41とリッド42の接合は、特に限定されず、例えば、接着剤を介して接合してもよいし、シーム溶接等により接合してもよい。
ベース41の凹部411の底面には、接続電極451、461が形成されている。また、ベース41の下面には、外部実装端子452、462が形成されている。接続電極451は、ベース41に形成された図示しない貫通電極を介して外部実装端子452と電気的に接続されており、接続電極461は、ベース41に形成された図示しない貫通電極を介して外部実装端子462と電気的に接続されている。
接続電極451、461、外部実装端子452、462の構成としては、それぞれ、導電性を有していれば、特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
収納空間S内に収容されている振動素子1は、凹陥面をベース41側に向けて、導電性接着剤51によってベース41に固定されている。導電性接着剤51は、接続電極451とパッド電極33とに接触して設けられている。これにより、導電性接着剤51を介して接続電極451とパッド電極33とが電気的に接続される。導電性接着剤51を用いて振動素子1を一カ所(一点)で支持することによって、例えば、ベース41と圧電基板2の熱膨張率の差によって振動素子1に発生する応力を抑えることができる。また、導電性接着剤51と振動素子1の接触部は、平面視(XZ’平面視)にて、振動素子1の重心を通るX軸上に位置しているのが好ましい。これにより、振動素子1に振動(特に、Y’軸方向の加速度)が加わったときに、導電性接着剤51を軸とする回転モーメントが振動素子1に発生してしまうのを低減することができる。そのため、振動が加わったときの振動部21の変形を効果的に低減することができる。
導電性接着剤51としては、導電性および接着性を有していれば特に限定されず、例えば、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系、ビスマレイミド系等の接着剤に導電性フィラーを分散させたものを用いることができる。
振動素子1のパッド電極34は、ボンディングワイヤー52を介して接続電極461に電気的に接続されている。前述したように、パッド電極34は、パッド電極33と対向して配置されているため、振動素子1がベース41に固定されている状態では、導電性接着剤51の直上に位置している。そのため、ワイヤーボンディング時にパッド電極34に与える振動(超音波振動)の漏れを低減することができ、パッド電極34へのボンディングワイヤー52の接続をより確実に行うことができる。
3.発振器
次に、本発明の振動子を適用した発振器(本発明の発振器)について説明する。
図11は、本発明の発振器の好適な実施形態を示す断面図である。
図11に示す発振器100は、振動子10と、振動素子1を駆動するためのICチップ110とを有している。以下、発振器100について、前述した振動子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11に示すように、発振器100では、ベース41の凹部411にICチップ110が固定されている。ICチップ110は、凹部411の底面に形成された複数の内部端子120と電気的に接続されている。複数の内部端子120には、接続電極451、461と接続されているものと、外部実装端子452、462と接続されているものがある。ICチップ110は、振動素子1の駆動を制御するための発振回路を有している。ICチップ110によって振動素子1を駆動すると、所定の周波数の信号を取り出すことができる。
なお、本実施形態では、発振器を実施例として説明したが、これに限定されず、ICチップ110の代わりに、サーミスターなどの温度センサー(感温素子)をベース41の凹部411に搭載し、振動子10が曝されているベース内の温度を検出して、ベースに設けられている実装端子から外部へ検出した温度を電気信号で出力してもよい。
4.電子機器
次に、本発明の振動子を適用した電子機器(本発明の電子機器)について説明する。
図12は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部2000を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する振動子10(振動素子1)が内蔵されている。
図13は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部2000が配置されている。このような携帯電話機1200には、フィルター、共振器等として機能する振動子10(振動素子1)が内蔵されている。
図14は、本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、フィルター、共振器等として機能する振動子10(振動素子1)が内蔵されている。
なお、本発明の振動素子を備える電子機器は、図12のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図13の携帯電話機、図14のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
5.移動体
次に、本発明の振動子を適用した移動体(本発明の移動体)について説明する。
図15は、本発明の移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車1500には、振動子10(振動素子1)が搭載されている。振動子10は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明の振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、平面視にて、振動部が矩形をなしているが、振動部の形状は、これに限定されない。言い換えると、前述した実施形態では、振動部の輪郭が有する第1、第2、第3、第4の辺がそれぞれ直線で構成されているものについて説明したが、各辺は、全体的に湾曲していてもよいし、途中で屈曲していてもよい。また、辺同士が連続して接続されていてもよい。
また、前述した実施形態では、厚肉部が振動部の一方側に突出した、いわゆる「片メサ」の構成について説明したが、これに限定されず、厚肉部が振動部の両側に突出した、いわゆる「両メサ」の構造としてもよい。
また、前述した実施形態では、圧電基板として水晶基板を用いているが、これに替えて、例えば、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の各種圧電基板を用いてもよい。
1、1A、1B、1C、1D…振動素子 10…振動子 100…発振器 110…ICチップ 120…内部端子 2…圧電基板 21…振動部 211…第1の辺 212…第2の辺 213…第3の辺 214…第4の辺 219…振動領域 22…厚肉部 221…第1の厚肉部 221a…傾斜部 221b…厚肉部本体 222…第2の厚肉部 222a…傾斜部 222b…厚肉部本体 223…第3の厚肉部 223a…傾斜部 223b…厚肉部本体 23…梁部 23’…単位梁部 231…傾斜部 232…梁部本体 235、236…端部 3…電極 31、32…励振電極 33、34…パッド電極 35、36…リード電極 4…パッケージ 41…ベース 411…凹部 42…リッド 451、461…接続電極 452、462…外部実装端子 51…導電性接着剤 52…ボンディングワイヤー 1100…パーソナルコンピューター 1102…キーボード 1104…本体部 1106…表示ユニット 1200…携帯電話機 1202…操作ボタン 1204…受話口 1206…送話口 1300…ディジタルスチルカメラ 1302…ケース 1304…受光ユニット 1306…シャッターボタン 1308…メモリー 1312…ビデオ信号出力端子 1314…入出力端子 1430…テレビモニター 1440…パーソナルコンピューター 1500…自動車 2000…表示部 S…収納空間

Claims (12)

  1. 励振電極と、
    前記励振電極が配置された振動領域を含む振動部と、
    前記振動部と連続しており、前記振動部よりも厚さが厚い第1の厚肉部と、
    前記振動部と連続しており、前記振動部よりも厚さが厚く、前記第1の厚肉部との間に前記振動部を挟んで配置されている第2の厚肉部と、
    平面視で前記第1の厚肉部、前記振動部、および前記第2の厚肉部が並んでいる方向を第1方向とし、前記第1方向と交差する方向を第2方向とした場合、前記振動部の前記第2方向における一方側に配置され、前記第1の厚肉部、前記振動部、および前記第2の厚肉部と連続しており、前記振動部よりも厚さが厚い第3の厚肉部と、
    前記第1の厚肉部と前記第2の厚肉部との間であって、且つ前記励振電極より前記第2方向における他方側に配置され、前記振動部と連続しており、前記振動部よりも厚さが厚く、且つ前記第1の厚肉部、前記第2の厚肉部、および前記第3の厚肉部よりも厚さが薄い梁部と、
    を含むことを特徴とする振動素子。
  2. 前記振動部の輪郭は、
    前記第1方向において前記励振電極を挟んで配置されている第1の辺および第2の辺と、
    前記第1の辺の前記第2方向における前記一方の端と、前記第2の辺の前記第2方向における前記一方の端と、を接続している第3の辺と、
    含み、
    前記第1の厚肉部は、前記第1の辺に沿って配置され
    前記第2の厚肉部は、前記第2の辺に沿って配置され
    前記第3の厚肉部は、前記第3の辺に沿って配置されている請求項に記載の振動素子。
  3. 前記振動素子の外形は、矩形であり、
    前記外形のうち、前記励振電極の前記第2方向における前記他方側に位置する辺を外形辺とした場合、前記梁部は、前記第1の厚肉部と前記第2の厚肉部との間において、前記外形辺に沿って配置されている請求項2に記載の振動素子。
  4. 前記第1の厚肉部と前記梁部との間、および前記第2の厚肉部と前記梁部との間に、前記振動部よりも厚さが厚く、且つ前記第1の厚肉部、前記第2の厚肉部、および前記第3の厚肉部よりも厚さが薄い他の梁部が配置されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動素子。
  5. 前記梁部の厚さは、前記振動部の厚さの1.2倍以上である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動素子。
  6. 前記梁部は、平面視で、前記第1方向における長さが、前記振動部の厚さの3倍以上、10倍以下である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動素子。
  7. 前記梁部は、前記第2方向における一端が前記第1の厚肉部と接続され、前記第2方向における他端が前記第2の厚肉部と接続されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子。
  8. 前記励振電極は、前記振動部を厚さ方向に挟んで配置されている第1励振電極および第2励振電極を含み
    平面視で、前第1励振電極は、前第2励振電極の外縁以内に配置されている請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動素子。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動素子と、
    前記振動素子を収容するパッケージと、を備えていることを特徴とする振動子。
  10. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動素子と、
    前記振動素子を駆動する発振回路と、を備えていることを特徴とする発振器。
  11. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする移動体。
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