JP2017193213A - 自動車の車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 FRP製のフロアパネルに金属製のフレームをボルトで締結する際の作業性を高める。
【解決手段】 FRP製のフロアパネル11の前後方向端部にねじ結合される金属製のフレーム部材16は、縦壁17aを複数のリブ17bで補強したフレーム取付部17を備え、フレーム取付部17の複数のリブ17bで補強された領域に設けられた雌ねじ部17e,17fに、フロアパネル11の前後方向端部に形成された締結孔11e,24b,25bを前後方向内側から外側に貫通するボルト29,31が螺合するので、フロアパネル11側からボルト29,31を操作してフレーム部材16を着脱することが可能になり、フレーム部材16の形状や寸法に影響を受けずに作業空間を確保することが可能になって作業性が向上する。しかも強度を必要とするフレーム取付部17の形状を、ボルト29,31を操作する工具の移動空間を考慮することなく決定できるので、フレーム取付部17の断面積を最大限に確保して衝突荷重に対する強度を高めることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、FRP製のフロアの前後方向端部に金属製のフレーム部材をねじ結合する自動車の車体構造に関する。
FRP製のフロアの前壁に金属製の支持部材を接着し、この支持部材の前面に金属製のフロントサイドフレームの後端に設けたフランジを当接し、前方から挿入したボルトを、フロントサイドフレームのフランジ、支持部材およびフロアの前壁を貫通させてナットにと螺合して締結するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2015−182587号公報
ところで、フロアの前壁の前方には、フロントサイドフレーム以外にアッパーメンバ、ロアメンバ、ダンパーハウジング、フロントバルクヘッド等の多くのフレーム部材が配置されるため、フロントサイドフレームを固定するボルトを前方から挿入しようとすると、フレーム部材が邪魔になって作業者がボルトを操作する作業スペースを確保できなかったり、ボルトを操作する工具の移動空間を確保するためにフレーム部材の形状が制限されたりする問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、FRP製のフロアパネルに金属製のフレームをボルトで締結する際の作業性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、FRP製のフロアパネルの前後方向端部に金属製のフレーム部材をねじ結合する自動車の車体構造であって、前記フレーム部材は、上下方向および前後方向に延びる縦壁の車幅方向両側面を複数のリブで補強したフレーム取付部を備え、前記フレーム取付部の前記複数のリブで補強された領域に設けられた雌ねじ部に、前記フロアパネルの前後方向端部に形成された締結孔を前後方向内側から外側に貫通するボルトが螺合することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、アウタースキンおよびインナースキンを周縁の接合フランジで接着して構成された前記フロアパネルの前後方向端部は、前後方向外側に向かって斜め上方に傾斜するフロア傾斜部と、前記フロア傾斜部の前後方向外端から上方に起立するフロア起立部とを備え、前記フレーム部材のフレーム取付部は、前記フロア傾斜部に当接するフレーム傾斜部と、前記フロア起立部に当接するフレーム起立部とを備え、前記フロア傾斜部の前記アウタースキンおよび前記インナースキン間に配置された金属カラーを貫通する前記ボルトが前記フレーム傾斜部に設けられた前記雌ねじ部に螺合し、前記フロア起立部の前記インナースキンの前後方向内面に配置された金属プレートを貫通する前記ボルトが前記フレーム起立部に設けられた前記雌ねじ部に螺合することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記金属プレートはヘ字状に形成されて前記フロア起立部と前記フロア傾斜部とに跨がって接着され、前記金属プレートは前記フロア起立部の締結孔に嵌合するカラー部と補強リブとを有することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項2または請求項3の構成に加えて、サイドシル、フロントピラーロアおよびリヤピラーを一体化した側部フレームが前記フロアパネルの車幅方向両側部に接合され、前記フロアパネルは前記インナースキンおよび前記アウタースキン間に挟まれた波板状のコアを備え、前記フロア傾斜部において前記コアの波板の山および谷の延びる方向は前後方向であることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記金属カラーは前記コアの波板の山および谷を横断するように配置されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項4または請求項5の構成に加えて、前記フロア起立部の車幅方向外端はホイールハウスの一部を構成し、前記フレーム取付部は前記ホイールハウスの一部を覆う鍔部を備え、前記金属プレートは前記鍔部の車幅方向内側に位置し、前記金属カラーは前記金属プレートの車幅方向内側に位置することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
請求項1の構成によれば、FRP製のフロアパネルの前後方向端部に金属製のフレーム部材がねじ結合される。フレーム部材は、上下方向および前後方向に延びる縦壁の車幅方向両側面を複数のリブで補強したフレーム取付部を備え、フレーム取付部の複数のリブで補強された領域に設けられた雌ねじ部に、フロアパネルの前後方向端部に形成された締結孔を前後方向内側から外側に貫通するボルトが螺合するので、フロアパネル側からボルトを操作してフレーム部材を着脱することが可能になり、フレーム部材の形状や寸法に影響を受けずに作業空間を確保することが可能になって作業性が向上する。しかも強度を必要とするフレーム取付部の形状を、ボルトを操作する工具の移動空間を考慮することなく決定できるので、フレーム取付部の断面積を最大限に確保して衝突荷重に対する強度を高めることができる。
また請求項2の構成によれば、アウタースキンおよびインナースキンを周縁の接合フランジで接着して構成されたフロアパネルの前後方向端部は、前後方向外側に向かって斜め上方に傾斜するフロア傾斜部と、フロア傾斜部の前後方向外端から上方に起立するフロア起立部とを備え、フレーム部材のフレーム取付部は、フロア傾斜部に当接するフレーム傾斜部と、フロア起立部に当接するフレーム起立部とを備え、フロア傾斜部のアウタースキンおよびインナースキン間に配置された金属カラーを貫通するボルトがフレーム傾斜部に設けられた雌ねじ部に螺合し、フロア起立部のインナースキンの前後方向内面に配置された金属プレートを貫通するボルトがフレーム起立部に設けられた雌ねじ部に螺合するので、フロア傾斜部のアウタースキンおよびインナースキンを金属カラーで接合するとともに、フロア起立部のインナースキンおよびアウタースキンの接合フランジを金属プレートを補強することで、衝突荷重がフロアパネルに入力したときに、アウタースキンおよびインナースキンの両方に衝突荷重を分散して接合フランジにおける接着剤の剥離を防止し、フロアパネルにおける衝突エネルギーの吸収効果を高めることができる。
また請求項3の構成によれば、金属プレートはヘ字状に形成されてフロア起立部とフロア傾斜部とに跨がって接着され、金属プレートはフロア起立部の締結孔に嵌合するカラー部と補強リブとを有するので、フレーム取付部から入力する衝突荷重はフロア起立部のアウタースキンだけではなく、金属プレートを介してフロア起立部およびフロア傾斜部のインナースキンにも伝達され、アウタースキンおよびインナースキンの接着部の剥離が防止される。
また請求項4の構成によれば、サイドシル、フロントピラーロアおよびリヤピラーを一体化した側部フレームがフロアパネルの車幅方向両側部に接合され、フロアパネルはインナースキンおよびアウタースキン間に挟まれた波板状のコアを備え、フロア傾斜部においてコアの波板の山および谷の延びる方向は前後方向であるので、フレーム取付部から入力する衝突荷重をコアで補強されたフロア傾斜部を経て側部フレームに分散することができる。
また請求項5の構成によれば、金属カラーはコアの波板の山および谷を横断するように配置されるので、フレーム取付部から入力する衝突荷重をフロア傾斜部に効率的に伝達してフロアパネルに分散することができる。
また請求項6の構成によれば、フロア起立部の車幅方向外端はホイールハウスの一部を構成し、フレーム取付部はホイールハウスの一部を覆う鍔部を備え、金属プレートは鍔部の車幅方向内側に位置し、金属カラーは金属プレートの車幅方向内側に位置するので、フレーム取付部から入力する衝突荷重を鍔部からフロア起立部のホイールハウスの一部を経て側部フレームに伝達するとともに、金属プレートおよび金属カラーを経てフロアパネルに分散することで、衝突エネルギーの吸収効果を高めることができる。
自動車の車体前部の斜視図。 図1の2方向分解斜視図。 図1の3−3線断面図。 図1の4−4線断面図。
以下、図1〜図4に基づいて本発明の実施の形態を説明する。尚、本明細書において前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1および図2に示すように、基本的にCFRP(カーボン繊維強化樹脂)で構成される自動車の車体は、フロアパネル11と、フロアパネル11の車幅方向両側縁に沿って前後方向に延びる左右一対のサイドシル12,12と、左右のサイドシル12,12の前端から起立する左右一対のフロントピラーロア13,13と、フロアパネル11の前端から起立して左右のフロントピラーロア13,13間を連結するダッシュパネルロア14とを備える。左右のサイドシル12,12の後端から左右一対のリヤピラー(図示せず)が起立しており、フロントピラーロア13、サイドシル12およびリヤピラーは、側面視でU字状の側部フレーム15を構成する。上記各部材は、何れもCFRP製である。
フロアパネル11の前端に取り付けられる金属製のフレーム部材16は、左右一対のフレーム取付部17,17と、左右のフレーム取付部17,17の前端から前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム18,18と、左右のフロントサイドフレーム18,18の前端間を接続する四角枠状のフロントバルクヘッド19と、左右のフレーム取付部17,17の前端間を車幅方向に連結するクロスメンバ20とを備える。
図2および図3に示すように、フレーム取付部17は、前後方向および上下方向に平板状に延びて中央部が開口する縦壁17aと、縦壁17aから車幅方向両側に突出する多数のリブ17b…とを備えており、縦壁17aの後端には上下方向に延びる平坦なフレーム起立部17cが形成されるとともに、フレーム起立部17cの下端から平坦なフレーム傾斜部17dが後下方に延出する。フレーム起立部17cには左右2個の雌ねじ部17e,17eが形成され、フレーム傾斜部17dには左右2個の雌ねじ部17f,17fが形成される。またフレーム起立部17cの車幅方向外端から平板状の鍔部17gが後方かつ車幅方向外方に延出する。
四角枠状のフロントサブフレーム21は、前後方向に延びる左右一対の縦メンバ22,22を備えており、縦メンバ22の前端および後端を下から上に貫通する2本のボルト23,23をフレーム取付部17の下面の前端および後端に形成した雌ねじ部17h,17hに螺合することで、左右のフレーム取付部17,17の下面にフロントサブフレーム21が固定される。
図1〜図3に示すように、フロアパネル11は、下側のアウタースキン24と上側のインナースキン25とを、それらの外周の接合フランジ24a,25aで接着して構成されるもので、車幅方向中央部に前後方向に延びるフロアトンネル11aが形成されたフロア平坦部11bと、フロア平坦部の前端から前方かつ上方に斜めに立ち上がるフロア傾斜部11cと、フロア傾斜部11cの前端から上方に立ち上がってダッシュパネルロア14の下端に接続されるフロア起立部11dとを備える。
フロア平坦部11bはアウタースキン24およびインナースキン25間に波板状のコア26を挟んだサンドイッチ構造であり、このコア26は波板の山および谷が車幅方向を指向するように配置される。フロア傾斜部11cもアウタースキン24およびインナースキン25間に波板状のコア27を挟んだサンドイッチ構造であるが、アウタースキン24およびインナースキン25の間隔はフロア平坦部11bよりも大きく、かつコア27は波板の山および谷が前後方向を指向するように配置される。フロア起立部11dは、接着により接合されたアウタースキン24およびインナースキン25の接合フランジ34a,25aにより構成され、コアを持たない中実構造である。
図3および図4に示すように、フロアパネル11のフロア傾斜部11cの内部には2本の円筒を結合した形状の金属カラー28が接着により埋設される。フロア傾斜部11cの波板状のコア27は、金属カラー28が嵌合する8字状断面の金属カラー保持部27aを備えており、この金属カラー保持部27aはコア27の山および谷に跨がるように接続される。金属カラー28の下面から突出する円筒状の突起28a,28aがアウタースキン24に形成した締結孔24b,24bに嵌合し、金属カラー28の上面から突出する円筒状の突起28b,28bがインナースキン25に形成した締結孔25b,25bに嵌合する。
図1〜図3に戻り、金属カラー28を上から下に貫通する2本のボルト29,29がフレーム取付部17のフレーム傾斜部17dの雌ねじ部17f,17fに螺合することで、フレーム傾斜部17dの上面がフロア傾斜部11cの下面に締結される。このとき、ボルト29,29の頭部は金属カラー28の上面の突起28b,28bに直接当接し、フレーム取付部17のフロア傾斜部11cは金属カラー28の下面の突起28a,28aに直接当接するため、アウタースキン24およびインナースキン25がボルト29,29の締結荷重で破損することが防止される。
フロア起立部11dのインナースキン25の後面からフロア傾斜部11cのインナースキン25の後面の上部に跨がるように、ヘ字状断面に屈曲する板材よりなる金属プレート30が接着により固定される。金属プレート30の後面には上下方向に延びる三角形状の補強リブ30aが形成されるとともに、金属プレート30の前面には左右2個の円筒状のカラー部30b,30bが突設されており、このカラー部30b,30bはフロア起立部11dを貫通する締結孔11e,11eに嵌合してフレーム取付部17のフレーム起立部17cの後面に当接する。
そして金属プレート30を後から前に貫通する2本のボルト31,31がフレーム取付部17のフレーム起立部17cの雌ねじ部17e,17eに螺合することで、フレーム起立部17cの後面がフロア起立部11dの前面に締結される。このとき、ボルト31,31の頭部は金属プレート30の後面に直接当接し、フレーム起立部17cは金属プレート30のカラー部30b,30bに直接当接するため、アウタースキン24およびインナースキン25がボルト31,31の締結荷重で破損することが防止される
図2に示すように、フロントピラーロア13からダッシュパネルロア14に跨がるように前輪のホイールハウス32が形成される。フロアパネル11のフロア起立部11dは、後方かつ車幅方向外側に回り込むホイールハウス部11fを一体に備えており、このホイールハウス部11fはホイールハウス32の一部を構成する。フロア起立部11dの前面に当接するフレーム取付部17のから一体に延びる鍔部17gはフロア起立部11dのホイールハウス部11fに重なり合う。
フレーム取付部17の鍔部17g、金属カラー28および金属プレート30の車幅方向の位置関係は、金属プレート30がフレーム取付部17の鍔部17gの車幅方向内側に位置し、金属カラー28が金属プレート30の車幅方向内側に位置している。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
CFRP製のフロアパネル11の前端にねじ結合されるフレーム部材16は、上下方向および前後方向に延びる縦壁17aの車幅方向両側面を複数のリブ17b…で補強したフレーム取付部17を備え、フレーム取付部17の複数のリブ17b…で補強された領域に設けられた雌ねじ部17e,17e;17f,17fに、フロアパネル11に形成された締結孔11e,11e,24b,24b,25b,25bを後から前に貫通するボルト29,29;31,31が螺合するので、フロアパネル11側からボルト29,29;31,31を操作してフレーム部材16を着脱することが可能になり、フレーム部材16の形状や寸法に影響を受けずに作業空間を確保することが可能になって作業性が向上する。しかも強度を必要とするフレーム取付部17の形状を、ボルト29,29;31,31を操作する工具の移動空間を考慮することなく決定できるので、フレーム取付部17の断面積を最大限に確保して衝突荷重に対する強度を高めることができる。
またアウタースキン24およびインナースキン25を周縁の接合フランジ24a,25aで接着して構成されたフロアパネル11の前端部は、フロア平坦部11bの前端から斜め上方に傾斜するフロア傾斜部11cと、フロア傾斜部11cの前端から上方に起立するフロア起立部11dとを備え、フレーム部材16のフレーム取付部17は、フロア傾斜部11cに当接するフレーム傾斜部17dと、フロア起立部11dに当接するフレーム起立部17cとを備え、フロア傾斜部11cのアウタースキン24およびインナースキン25間に配置された金属カラー28を貫通するボルト29,29がフレーム傾斜部17dに設けられた雌ねじ部17f,17fに螺合し、フロア起立部11dおよびフロア傾斜部11cの後面に接着された金属プレート30を貫通するボルト31,31がフレーム起立部17cに設けられた雌ねじ部17e,17eに螺合するので、フロア傾斜部11cのアウタースキン24およびインナースキン25を金属カラー28で接合するとともに、フロア起立部11dおよびフロア傾斜部11cのインナースキン25を金属プレート30で接合することで、衝突荷重がフロアパネル11に入力したときに、アウタースキン24およびインナースキン25の両方に衝突荷重を分散して接合フランジ24a,25aにおける接着剤の剥離を防止し、フロアパネル11における衝突エネルギーの吸収効果を高めることができる。
特に、ヘ字状に形成されてフロア起立部11dとフロア傾斜部11cとに跨がって接着される金属プレート30は、締結孔11e,11eに嵌合するカラー部30b,30bと補強リブ30aとを有するので、フレーム取付部17から入力する衝突荷重はフロア起立部11dのアウタースキン24だけではなく、金属プレート30を介してフロア起立部11dおよびフロア傾斜部11cのインナースキン25にも伝達され、アウタースキン24およびインナースキン25の接合フランジ24a,25aにおける接着部の剥離が防止される。
またサイドシル12、フロントピラーロア13およびリヤピラー(図示せず)を一体化した側部フレーム15(図1参照)がフロアパネル11の車幅方向両側部に接合され、フロアパネル11はインナースキン25およびアウタースキン24間に挟まれた波板状のコア26,27を備え、フロア傾斜部11cのコア27の波板の山および谷の延びる方向は前後方向であるので、フレーム取付部17から入力する衝突荷重をコア27で補強されたフロア傾斜部11cを経て側部フレーム15に分散することができる。
また金属カラー28はフロア傾斜部11cのコア27の波板の山および谷を横断するように配置されるので(図4参照)、フレーム取付部17から入力する衝突荷重をフロア傾斜部11cに効率的に伝達してフロアパネル11に分散することができる。
またフロア起立部11dの車幅方向外端はホイールハウス32の一部であるホイールハウス部11fを構成し、フレーム取付部17はホイールハウス部11fの一部を覆う鍔部17gを備え、金属プレート30は鍔部17gの車幅方向内側に位置し、金属カラー28は金属プレート30の車幅方向内側に位置するので、フレーム取付部17から入力する衝突荷重を鍔部17gからフロア起立部11dのホイールハウス部11fを経て側部フレーム15に伝達するとともに、金属プレート30および金属カラー28を経てフロアパネル11に分散することで、衝突エネルギーの吸収効果を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では車体前部に設けられたフレーム部材16について説明したが、本発明は車体後部に設けられるフレーム部材に対しても適用可能である。フレーム部材が車体前部に設けられる場合には、前側が前後方向外側に対応して後側が前後方向内側に対応するが、フレーム部材が車体後部に設けられる場合には、後側が前後方向外側に対応して前側が前後方向内側に対応する。
また本発明のFRPは実施の形態のCFRPに限定されず、GFRP(ガラス繊維強化樹脂)等の他種のFRPであっても良い。
11 フロアパネル
11c フロア傾斜部
11d フロア起立部
11e 締結孔
12 サイドシル
13 フロントピラーロア
15 側部フレーム
16 フレーム部材
17 フレーム取付部
17a 縦壁
17b リブ
17c フレーム起立部
17d フレーム傾斜部
17e 雌ねじ部
17f 雌ねじ部
17g 鍔部
24 アウタースキン
24a 接合フランジ
24b 締結孔
25 インナースキン
25a 接合フランジ
25b 締結孔
26 コア
27 コア
28 金属カラー
29 ボルト
30 金属プレート
30a 補強リブ
30b カラー部
31 ボルト
32 ホイールハウス

Claims (6)

  1. FRP製のフロアパネル(11)の前後方向端部に金属製のフレーム部材(16)をねじ結合する自動車の車体構造であって、
    前記フレーム部材(16)は、上下方向および前後方向に延びる縦壁(17a)の車幅方向両側面を複数のリブ(17b)で補強したフレーム取付部(17)を備え、前記フレーム取付部(17)の前記複数のリブ(17b)で補強された領域に設けられた雌ねじ部(17e,17f)に、前記フロアパネル(11)の前後方向端部に形成された締結孔(11e,24b,25b)を前後方向内側から外側に貫通するボルト(29,31)が螺合することを特徴とする自動車の車体構造。
  2. アウタースキン(24)およびインナースキン(25)を周縁の接合フランジ(24a,25a)で接着して構成された前記フロアパネル(11)の前後方向端部は、前後方向外側に向かって斜め上方に傾斜するフロア傾斜部(11c)と、前記フロア傾斜部(11c)の前後方向外端から上方に起立するフロア起立部(11d)とを備え、前記フレーム部材(16)のフレーム取付部(17)は、前記フロア傾斜部(11c)に当接するフレーム傾斜部(17d)と、前記フロア起立部(11d)に当接するフレーム起立部(17c)とを備え、前記フロア傾斜部(11c)の前記アウタースキン(24)および前記インナースキン(25)間に配置された金属カラー(28)を貫通する前記ボルト(29)が前記フレーム傾斜部(17d)に設けられた前記雌ねじ部(17f)に螺合し、前記フロア起立部(11d)の前記インナースキン(25)の前後方向内面に配置された金属プレート(30)を貫通する前記ボルト(31)が前記フレーム起立部(17c)に設けられた前記雌ねじ部(17e)に螺合することを特徴とする、請求項1に記載の自動車の車体構造。
  3. 前記金属プレート(30)はヘ字状に形成されて前記フロア起立部(11d)と前記フロア傾斜部(11c)とに跨がって接着され、前記金属プレート(30)は前記フロア起立部(11d)の締結孔(11e)に嵌合するカラー部(30b)と補強リブ(30a)とを有することを特徴とする、請求項2に記載の自動車の車体構造。
  4. サイドシル(12)、フロントピラーロア(13)およびリヤピラーを一体化した側部フレーム(15)が前記フロアパネル(11)の車幅方向両側部に接合され、前記フロアパネル(11)は前記インナースキン(25)および前記アウタースキン(24)間に挟まれた波板状のコア(26,27)を備え、前記フロア傾斜部(11c)において前記コア(27)の波板の山および谷の延びる方向は前後方向であることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の自動車の車体構造。
  5. 前記金属カラー(28)は前記コア(27)の波板の山および谷を横断するように配置されることを特徴とする、請求項4に記載の自動車の車体構造。
  6. 前記フロア起立部(11d)の車幅方向外端はホイールハウス(32)の一部を構成し、前記フレーム取付部(17)は前記ホイールハウス(32)の一部を覆う鍔部(17g)を備え、前記金属プレート(30)は前記鍔部(17g)の車幅方向内側に位置し、前記金属カラー(28)は前記金属プレート(30)の車幅方向内側に位置することを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の自動車の車体構造。
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