JP2017192794A - 送り出し腕型ミシンの送り機構 - Google Patents

送り出し腕型ミシンの送り機構 Download PDF

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Abstract

【課題】
縫い合わせる左右2枚の生地で厚さや素材が異なる場合や曲線部を縫製する場合でも、作業者の所望する縫い上がりとなるよう左右2枚の生地を適切に送ることができる送り出し腕型ミシンの送り機構を提供する。
【解決手段】 送り機構6は、主軸に連動して生地送り方向Fに沿った垂直面内を楕円運動する主送り歯19,第1差動送り歯20および第2差動送り歯21によりシリンダ1上に載置される生地を生地送り方向Fに搬送する。送り機構6は、主軸の1回転あたりに第1差動送り歯20が前後方向に動く量(以下、第1差動送り量とする)を変更調節する第1差動送り量調節機構61を備えている。さらに、送り機構6は、主軸の1回転あたりに第2差動送り歯21が前後方向に動く量(以下、第2差動送り量とする)を変更調節する第2差動送り量調節機構71を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、丸物、筒物の縫製作業がしやすい送り出し腕型ミシンの送り機構に関し、特に左右2枚の生地を縫い合わせるときに生地を生地送り方向に送るのに最適な送り出し腕型ミシンの送り機構に関する。
本発明において、生地送り方向とはシリンダがベッド下部から延出する方向をいう。
本発明において、前後とは生地送り方向における前後方向をいい、左右とはミシンを正面(生地送り方向手前のベッド側)から見たときの左右方向をいう。また、上下とはミシンの上下方向をいう。
従来、この種の送り出し腕型ミシンの送り機構として、ミシン下部において水平方向に延びるシリンダの長手方向に沿って送り歯連動レバー(送り台)をシリンダ内部に配置し、生地をシリンダの延出方向に沿って搬送する送り出し腕型ミシンの送り機構が知られている(特許文献1参照)。この送り出し腕型ミシンの送り機構の送り歯連動レバーは前送り歯連動レバー(主送り台)と後送り歯連動レバー(差動送り台)からなり、これら前後の送り歯連動レバーはシリンダ内で左右に並設されている。前送り歯連動レバーと後送り歯連動レバーの先端には前送り歯(主送り歯),後送り歯(差動送り歯)がそれぞれ取り付けられている。前送り歯と後送り歯とは、前送り歯が後送り歯の後方に位置する様にして互いに前後配置されている。
実用新案登録第3151578号公報(第6−8頁、第1−5図)
この種の送り出し腕型ミシンは、例えば、ブリーフやショーツの股下部の合わせ縫いを行うためのもので、詳しくはシリンダ上に載置される左右2枚の生地をそれぞれの端縁から所定幅に亘って上下に重ねて縫い合わせるものである。縫い合わせる左右2枚の生地は送り歯上に左右に並べて生地送り方向に搬送されるが、従来技術における送り出し腕型ミシンの送り機構では、縫い合わせる左右2枚の生地で厚さや素材が異なる場合に左右の生地で送り量が異なったり、曲線部を縫製する場合に左右の生地で異なる送り量を要したりする。したがって、従来の送り出し腕型ミシンにおいて上述のような縫製を行った場合、縫製品に縫い縮みが生じるなど作業者が所望しない縫い上がりになるという問題があった。
そこで本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、縫い合わせる左右2枚の生地で厚さや素材が異なる場合や曲線部を縫製する場合でも、作業者の所望する縫い上がりとなるよう左右2枚の生地を適切に送ることができる送り出し腕型ミシンの送り機構を提供することを目的とする。
本発明の送り出し腕型ミシンの送り機構は、請求項1に記載のように、その発明の内容を理解しやすくするために図1〜図4に付した符号を参照して説明すると、
立設するベッド2,102の下部から生地送り方向Fに向かって延出するシリンダ1,101と、
前記ベッド2,102の端部から生地送り方向Fと交差する方向に延びるアーム3,103と、
主軸に連動して生地送り方向Fに沿った垂直面内を楕円運動する送り歯により前記シリンダ1,101上に左右に並べて載置される生地を生地送り方向Fに搬送する送り出し腕型ミシンの送り機構6,106において、
前記シリンダ1,101の延出方向に沿いシリンダ1,101内に左右に並べて配置される主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16と、
前記主送り台14の先端に取り付けられ、左右に並べた生地を生地送り方向Fに搬送する主送り歯19と、
前記主送り歯19に対し生地送り方向F手前側に位置し、前記第1差動送り台15の先端に取り付けられ、左右に並べた生地のうち一方を生地送り方向Fに搬送する第1差動送り歯20と、
前記主送り歯19に対し生地送り方向F手前側に位置し、かつ前記第1差動送り歯20に対し生地送り方向Fと交差する方向に隣接し、前記第2差動送り台16の先端に取り付けられ、左右に並べた生地のうち他方を生地送り方向Fに搬送する第2差動送り歯21と、
主軸の1回転あたりに第1差動送り歯20および第1差動送り台15が前後方向に動く量(以下、第1差動送り量とする)を変更調節する第1差動送り量調節機構61と、
主軸の1回転あたりに第2差動送り歯21および第2差動送り台16が前後方向に動く量(以下、第2差動送り量とする)を変更調節する第2差動送り量調節機構71を備えることを特徴とするものである。
これによると、厚さや素材の異なる左右2枚の生地を縫い合わせる場合や曲線部を縫製する場合など、第1差動送り量調節機構61や第2差動送り量調節機構71を備えることで、第1差動送り量や第2差動送り量を各別に調節でき、所望する縫い上がりの縫製を行うことができる。
請求項1記載の送り出し腕型ミシンの送り機構は、請求項2に記載のように、
前記第1差動送り量調節機構61は、ミシンの外部に設けられる第1差動送り量を調節するための第1操作部材を備え、
前記第2差動送り量調節機構71は、ミシンの外部に設けられる第2差動送り量を調節するための第2操作部材を備えるという構成を採用することができる。
これによると、第1操作部材や第2操作部材はミシンの外部に設けられるので、第1差動送り量や第2差動送り量の調節は極めて容易に行うことができる。
請求項2記載の送り出し腕型ミシンの送り機構は、請求項3に記載のように、
前記第1差動送り歯20と前記第2差動送り歯21とは、生地送り方向Fに対して、前記第1差動送り歯20が前記第2差動送り歯21の左側に位置する様にして互いに左右配置され、
前記第1操作部材は前記ベッド2,102の左側面に配置され、
前記第2操作部材は前記ベッド2,102の右側面に配置されるという構成を採用することができる。
これによると、生地送り方向Fに対して左側に配置の第1差動送り歯20による第1差動送り量を変更調節したいのであれば、ベッド2,102の左側面に配置される第1操作部材を操作すれば良いという風に、調節したい差動送り量側の差動送り歯に対応してそれを変更調節する操作部材がベッドに配置される。したがって、ベッド2,102の側面に第1操作部材と第2操作部材が配置されていても、作業者はどちらの操作部材を操作すれば良いのか迷うことがなく、所望する差動送り量を変更調節することができる。
請求項3記載の送り出し腕型ミシンの送り機構は、請求項4に記載のように、
前記送り機構6,106は、主軸の1回転あたりに前記主送り歯19および前記主送り台14が前後方向に動く量(以下、主送り量とする),第1差動送り量および第2差動送り量を一括して変更調節する主差動送り量調節機構81を備え、
前記主差動送り量調節機構81は、ミシンの外部に設けられ主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量を一括して調節するための第3操作部材を備えるという構成を採用することができる。
これによると、ミシンの外部に設けられる第3操作部材を操作することで主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量を一括して変更調節することができる。
本発明の送り出し腕型ミシンの送り機構によれば、縫い合わせる左右2枚の生地で厚さや素材が異なる場合や曲線部を縫製する場合に、生地の送り量を左右の生地に対して各別かつ容易に変更調節できるので、作業者の所望する縫い上がりとなるよう左右2枚の生地を送ることができる。
本発明の一実施例の送り出し腕型ミシンにおける送り機構の外観を示す概略斜視図である。 図1の送り出し腕型ミシンにおける送り機構の外観を示す斜視図である。 図1の送り出し腕型ミシンにおける送り機構の外観を示す分解斜視図である。 本発明の別実施例の送り出し腕型ミシンにおける送り機構の外観を示す概略斜視図である。
以下、本発明に係る送り出し腕型ミシンの好適な第1実施形態について図1−図3を参照して説明する。
図1に示すように、第1実施例に係る送り出し腕型ミシンはシリンダ1,ベッド2およびアーム3を有する。シリンダ1は立設するベッド2の下部から水平方向に延びている。シリンダ1がベッド2下部から延出する方向を生地送り方向Fとする。ベッド2は上方かつ生地送り方向Fへ向かって延びており、縫製作業の際に作業者がベッド2側からシリンダ1を目視しながら縫製作業を行うことから、その手元を見易くするため、ベッド2には図1に示すように段差2aが設けられている。生地送り方向Fへ向かって延びているベッド2の端部にはアーム3が生地送り方向Fと交差する方向に向かって延び、アーム3の先端はシリンダ1先端の上方に位置する。
ベッド2の下部およびシリンダ1には送り機構6が配置されている。アーム3の内部には図示しない主軸が軸回りに回転可能に配置され、この主軸の回転によって送り機構6は駆動される。送り機構6はベッド2の下部に配置され左右水平に延びる伝動軸7を有する。伝動軸7はベッド2に回転自在に軸支され、主軸の回転に連動して軸回りに回転する。図1−図3に示すように、伝動軸7には偏心部8が固定され、この偏心部8に上下用ロッド9および前後用ロッド10の一端が連結されている。
上下用ロッド9の他端にはピン13の一端が回動可能に嵌挿されている。ピン13の他端は主送り台14の基端に形成されるブロック片14aのピン孔14abに嵌挿固定されている。また、ブロック片14aのピン孔14acにはピン22が嵌挿されており、ピン22はその両端がピン孔14acの両端から突出するようにして、ピン孔14acに固定されている。ピン22の一端には第1差動送り台15の基端に形成される二股形状の二股片15aがスライド可能に嵌合されている。また、ピン22の他端には第2差動送り台16の基端に形成される二股形状の二股片16aがスライド可能に嵌合されている。
主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16はシリンダ1の延出方向に沿いシリンダ1内に左右に並べて配置されている。主送り台14を挟んで、左側に第1差動送り台15が、右側に第2差動送り台16がそれぞれ配置されている。主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16にはそれぞれ横孔14b,15b,16bが形成されている。角駒17は横孔14b,15b,16bを貫いて嵌挿されており、横孔14b,15b,16bは角駒17に対し、前後のスライド可能にされている。角駒17には枢軸ピン18が軸回りの回転可能に嵌挿されている。枢軸ピン18はシリンダ1の延出方向に対して水平かつ直交して配置され、枢軸ピン18の両端はシリンダ1に架設されている。
主送り台14の先端には主送り歯19が上下位置調節可能に取り付けられている。第1差動送り台15の先端には第1差動送り歯20が上下位置調節可能に取り付けられている。第1差動送り歯20は主送り歯19に対し、生地送り方向F手前側に位置する。第2差動送り台16の先端には第2差動送り歯21が上下位置調節可能に取り付けられている。第2差動送り歯21は主送り歯19に対し、生地送り方向F手前側に位置し、かつ第1差動送り歯20に対し、生地送り方向Fと交差する方向に隣接している。第1差動送り歯20と第2差動送り歯21とは、生地送り方向Fに対して、第1差動送り歯20が第2差動送り歯21の左側に位置する様にして互いに左右配置されている。第1差動送り歯20の上下方向の取り付け位置を各別に調節することによって、左右の生地に対する生地の送り量を各別に調節することができる。
前後用ロッド10の他端にはクランク25の連結部が連結され、クランク25の基部は連動軸26に固定されている。左右水平に延びる連動軸26はベッド2に回動自在に軸支され、伝動軸7の回転に連動して軸回りに揺動する。連動軸26にはクランク25の他に調節クランク27の基部が固定されている。調節クランク27は基部より後方に延びる円弧状の腕部27aを有している。腕部27aにはスライダ28が挿嵌されており、スライダ28は腕部27a上をスライド可能にされている。スライダ28の左右端にはリンク29、リンク30の一端がそれぞれ連結されている。リンク29の他端はクランク31の連結部にネジ33とカラー34を介して連結されている。クランク31の基部は揺動軸32の中途に固定されている。左右水平に延びる揺動軸32はベッド2に回動自在に軸支され、連動軸26の揺動に連動して軸回りに揺動する。揺動軸32の中途には、クランク35の基部が固定されている。クランク35の連結部はリンク36の一端にネジ37とカラー38を介して連結されている。リンク36の他端は主送り台14の中途にネジ39とカラー40を介して連結されている。
揺動軸32の左端には第1差動調節クランク45の基部が固定されている。第1差動調節クランク45は基部より上方に延びる円弧状の腕部45aを有している。腕部45aは右側が開口したコの字形の調節溝45bを有している。調節溝45bには角駒46が挿嵌されており、角駒46はリンク47の一端にピン50を介して連結されている。角駒46は調節溝45b内をスライド可能とされている。リンク47の他端は第1差動送り台15の中途にネジ48とカラー49を介して連結されている。
揺動軸32の右端には第2差動調節クランク55の基部が固定されている。第2差動調節クランク55は基部より上方に延びる円弧状の腕部55aを有している。腕部55aは左側が開口したコの字形の調節溝55bを有している。調節溝55bには角駒56が挿嵌されており、角駒56はリンク57の一端にピン60を介して連結されている。角駒56は調節溝55b内をスライド可能とされている。リンク57の他端は第2差動送り台16の中途にネジ58とカラー59を介して連結されている。
主送り歯19,第1差動送り歯20および第2差動送り歯21は送り機構6による主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16の駆動(上下運動と前後運動との合成による生地送り方向Fに沿った垂直面内における楕円運動)に伴い図示しない針板の送り歯用溝から出没し、主送り歯19,第1差動送り歯20および第2差動送り歯21が針板上面から突出している時にシリンダ1上に載置される生地は生地送り方向Fに沿って搬送されることになる。
主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16の駆動について、具体的に説明する。主軸の回転に連動して伝動軸7が軸回りに回転すると、上下用ロッド9,ピン13およびピン22を介して主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16は枢軸ピン18を支点に揺動する。主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16の先端に取着された主送り歯19,第1差動送り歯20および第2差動送り歯21は上下運動することになる。また、主軸の回転に連動して伝動軸7が軸回りに回転すると、前後用ロッド10およびクランク25を介して連動軸26が軸回り揺動する。連動軸26の揺動によって調節クランク27が連動軸26の軸周りに揺動すると、調節クランク27の揺動はスライダ28,リンク29およびクランク31を介して揺動軸32に伝えられ、揺動軸32は軸回りに揺動する。揺動軸32の揺動により、クランク35およびリンク36を介して主送り台14が前後動することになる。また、揺動軸32の揺動によって第1差動調節クランク45が揺動軸32の軸周りに揺動することで、第1差動調節クランク45の揺動は角駒46,ピン50およびリンク47を介して第1差動送り台15に伝えられ、第1差動送り台15は前後動する。さらに、揺動軸32の揺動によって第2差動調節クランク55が揺動軸32の軸周りに揺動することで、第2差動調節クランク55の揺動は角駒56,ピン60およびリンク57を介して第2差動送り台16に伝えられ、第2差動送り台16は前後動する。つまり、主軸の回転に連動して揺動軸32が揺動すると、主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16の先端に取着された主送り歯19,第1差動送り歯20および第2差動送り歯21は前後運動することになる。
次に、第1差動送り量を変更調節する第1差動送り量調節機構61について説明する。第1差動送り量調節機構61は、ベッド2外部に第1差動調節レバー62および第1差動目盛板63を有している。第1差動調節レバー62および第1差動目盛板63はベッド2下部の左側面に配置されている。第1差動目盛板63にはその後端縁に第1差動送り量の大きさに対応する目盛63aが付記されている。第1差動調節レバー62は、その先端が第1差動目盛板63の目盛63aに向かって基端から後方に延びるように配置されている。第1差動調節レバー62の基端はクランク64の一端に固定されている。クランク64の他端はベッド2内部でレバー65の一端に連結されている。レバー65の基部には揺動軸32が挿通されている。レバー65は揺動軸32に対し揺動軸32の軸周りに回動自在となっている。レバー65の他端にはリンク66の一端が連結され、リンク66の他端がリンク47の一端に連結されている。
ここで、第1差動送り量の変更調節について説明する。第1差動調節レバー62を第1差動目盛板63に沿って上下方向に回動操作させると、クランク64を介してレバー65を揺動軸32の軸周りに揺動させることができる。これにより、リンク66およびリンク47を介して第1差動調節クランク45の調節溝45b内における角駒46の位置が変更される。そして、揺動軸32と角駒46との距離が変更されることにより、角駒46とピン50を介して連結されるリンク47の揺動量が変更される。第1差動調節レバー62を上方向に回動操作させるにつれて、角駒46が調節溝45bの下端側へスライドし、リンク47の揺動量が小さくなり、第1差動送り量が小さくなる。また、第1差動調節レバー62を下方向に回動操作させるにつれて、角駒46が調節溝45bの上端側へスライドし、リンク47の揺動量が大きくなり、第1差動送り量が大きくなる。以上より、第1差動調節レバー62の回動操作によって、第1差動送り量は変更されるが、主送り量や第2差動送り量には影響しない。
次に、第2差動送り量を変更調節する第2差動送り量調節機構71について説明する。第2差動送り量調節機構71は、ベッド2外部に第2差動調節レバー72および第2差動目盛板73を有している。第2差動調節レバー72および第2差動目盛板73はベッド2下部の右側面に配置されている。第2差動目盛板73にはその後端縁に第2差動送り量の大きさに対応する目盛73aが付記されている。第2差動調節レバー72は、その先端が第2差動目盛板73の目盛73aに向かって基端から後方に延びるように配置されている。第2差動調節レバー72の基端はクランク74の一端に固定されている。クランク74の他端はベッド2内部でレバー75の一端に連結されている。レバー75の基部には揺動軸32が挿通されている。レバー75は揺動軸32に対し揺動軸32の軸周りに回動自在となっている。レバー75の他端にはリンク76の一端が連結され、リンク76の他端がリンク57の一端に連結されている。
ここで、第2差動送り量の変更調節について説明する。第2差動調節レバー72を第2差動目盛板73に沿って上下方向に回動操作させると、クランク74を介してレバー75を揺動軸32の軸周りに揺動させることができる。これにより、リンク76およびリンク57を介して第2差動調節クランク55の調節溝55b内における角駒56の位置が変更される。そして、揺動軸32と角駒56との距離が変更されることにより、角駒56とピン60を介して連結されるリンク57の揺動量が変更される。第2差動調節レバー72を上方向に回動操作させるにつれて、角駒56が調節溝55bの下端側へスライドし、リンク57の揺動量が小さくなり、第2差動送り量が小さくなる。また、第2差動調節レバー72を下方向に回動操作させるにつれて、角駒56が調節溝55bの上端側へスライドし、リンク57の揺動量が大きくなり、第2差動送り量が大きくなる。以上より、第2差動調節レバー72の回動操作によって、第2差動送り量は変更されるが、主送り量や第1差動送り量には影響しない。
以上の構成によれば、厚さや素材の異なる左右2枚の生地を縫い合わせる場合や、曲線部を縫製する場合など、第1差動調節レバー62または第2差動調節レバー72を各別に回動操作することによって、第1差動送り量や第2差動送り量を各別に調節でき、所望する縫い上がりの縫製を行うことができる。また、第1差動調節レバー62や第2差動調節レバー72はベッド2の外部に設けられているので、第1差動送り量や第2差動送り量の調節は極めて容易に行うことができる。
次に、主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量を一括して変更調節する主差動送り量調節機構81について説明する。主差動送り量調節機構81は、ベッド2外部に主差動調節レバー82および主差動目盛板83を有している。主差動調節レバー82および主差動目盛板83はベッド2下部の左側面に配置されている。主差動目盛板83は第1差動目盛板63より後方に位置する。主差動目盛板83にはその後端縁に主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量の大きさに対応する目盛83aが付記されている。主差動調節レバー82は、その先端が主差動目盛板83の目盛83aに向かって基端から後方に延びるように配置されている。主差動調節レバー82の基端はクランク84の一端に固定されている。クランク84の他端はベッド2内部でレバー85の一端に連結されている。レバー85の基部には回動軸86が挿通され、レバー85は回動軸86に固定されている。回動軸86は左右水平に延び、ベッド2に回動自在に軸支されている。レバー85の他端にはリンク30の他端が連結されている。
ここで、主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量の一括変更調節について説明する。主差動調節レバー82を主差動目盛板83に沿って上下方向に回動操作させると、クランク84を介してレバー85および回動軸86を回動軸86の軸回りに揺動させることができる。これにより、リンク30を介して調節クランク27の腕部27aにおけるスライダ28の位置が変更される。そして、連動軸26とスライダ28との距離が変更されることにより、リンク29とクランク31を介して連結される揺動軸32の揺動量が変更される。それに伴い、クランク35を介してリンク36の揺動量が、第1差動調節クランク45と角駒46を介してリンク47の揺動量が、第2差動調節クランク55と角駒56を介してリンク57の揺動量が、それぞれ変更される。主差動調節レバー82を上方向に回動操作させるにつれて、スライダ28が腕部27aの前端側へスライドし、揺動軸32の揺動量が小さくなり、各リンク36,47,57の揺動量も小さくなり、主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量が一括して小さくなる。また、主差動調節レバー82を下方向に回動操作させるにつれて、スライダ28が腕部27aの後端側へスライドし、揺動軸32の揺動量が大きくなり、各リンク36,47,57の揺動量も大きくなり、主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量が一括して大きくなる。以上より、主差動調節レバー82の回動操作によって、主送り台14,第1差動送り台15および第2差動送り台16の前後方向に動く量が一括して変更される。以上の構成により、ミシンのベッド2の外部に設けられる主差動調節レバー82を回動操作することで主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量を一括して容易に変更調節することができる。
本発明の送り機構は以上説明した第1実施例に限定されるものではなく、図4に示すような送り出し腕型ミシンに実施することができる(以下、第2実施例とする)。図4に示す第2実施例については、第1実施例と異なる構成についてのみ説明し、第1実施例と同じ構成については第1実施例と同じ符号をつけている。図4に示すように、第2実施例に係る送り出し腕型ミシンはシリンダ101,ベッド102およびアーム103を有する。シリンダ101はベッド102の下部から生地送り方向Fに延びている。ベッド102はシリンダ101の基端から立設している。アーム103はベッド102の端部から生地送り方向とは交差する方向に沿って延び、アーム103の中途は屈曲しており、その先端はシリンダ101の上方に位置する。アーム103には水平に延びる主軸107が回転自在に軸支されている。主軸107には偏心部108が固定され、この偏心部108に送り機構106の上下用ロッド109および前後用ロッド110の一端が連結されている。上下用ロッド109の他端はピン13を介して主送り台14の基端に形成されるブロック片14aに連結されている。前後用ロッド110の他端にはクランク25の連結部が連結されている。以上より、第2実施例のように、第1実施例とは異なるタイプの送り出し腕型ミシンについても本発明の送り機構を実施することができ、第2実施例は第1実施例と同様の作用や効果を得ることができる。
本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
1 シリンダ
2 ベッド
3 アーム
9 上下用ロッド
10 前後用ロッド
14 主送り台
15 第1差動送り台
16 第2差動送り台
19 主送り歯
20 第1差動送り歯
21 第2差動送り歯
26 連動軸
27 調節クランク
32 揺動軸
45 第1差動調節クランク
55 第2差動調節クランク
61 第1差動送り量調節機構
62 第1差動調節レバー(第1操作部材)
71 第2差動送り量調節機構
72 第2差動調節レバー(第2操作部材)
81 主差動送り量調節機構
82 主差動調節レバー(第3操作部材)

Claims (4)

  1. 立設するベッドの下部から生地送り方向に向かって延出するシリンダと、
    前記ベッドの端部から生地送り方向と交差する方向に延びるアームと、
    主軸に連動して生地送り方向に沿った垂直面内を楕円運動する送り歯により前記シリンダ上に左右に並べて載置される生地を生地送り方向に搬送する送り出し腕型ミシンの送り機構において、
    前記シリンダの延出方向に沿いシリンダ内に左右に並べて配置される主送り台,第1差動送り台および第2差動送り台と、
    前記主送り台の先端に取り付けられ、左右に並べた生地を生地送り方向に搬送する主送り歯と、
    前記主送り歯に対し生地送り方向手前側に位置し、前記第1差動送り台の先端に取り付けられ、左右に並べた生地のうち一方を生地送り方向に搬送する第1差動送り歯と、
    前記主送り歯に対し生地送り方向手前側に位置し、かつ前記第1差動送り歯に対し生地送り方向と交差する方向に隣接し、前記第2差動送り台の先端に取り付けられ、左右に並べた生地のうち他方を生地送り方向に搬送する第2差動送り歯と、
    主軸の1回転あたりに前記第1差動送り歯および前記第1差動送り台が前後方向に動く量(以下、第1差動送り量とする)を変更調節する第1差動送り量調節機構と、
    主軸の1回転あたりに前記第2差動送り歯および前記第2差動送り台が前後方向に動く量(以下、第2差動送り量とする)を変更調節する第2差動送り量調節機構を備えることを特徴とする送り出し腕型ミシンの送り機構。
  2. 前記第1差動送り量調節機構は、ミシンの外部に設けられる第1差動送り量を調節するための第1操作部材と、
    前記第2差動送り量調節機構は、ミシンの外部に設けられる第2差動送り量を調節するための第2操作部材を備えることを特徴とする請求項1記載の送り出し腕型ミシンの送り機構。
  3. 前記第1差動送り歯と前記第2差動送り歯とは、生地送り方向に対して、前記第1差動送り歯が前記第2差動送り歯の左側に位置する様にして互いに左右配置され、
    前記第1操作部材は前記ベッドの左側面に配置され、
    前記第2操作部材は前記ベッドの右側面に配置されることを特徴とする請求項2記載の送り出し腕型ミシンの送り機構。
  4. 前記送り機構は、主軸の1回転あたりに前記主送り歯および前記主送り台が前後方向に動く量(以下、主送り量とする),第1差動送り量および第2差動送り量を一括して変更調節する主差動送り量調節機構を備え、
    前記主差動送り量調節機構は、ミシンの外部に設けられ主送り量,第1差動送り量および第2差動送り量を一括して調節するための第3操作部材を備えることを特徴とする請求項3記載の送り出し腕型ミシンの送り機構。
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