JP2017190393A - 印刷インキ用ワニス、印刷インキ、及び印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロジン変性フェノール樹脂と同等な乳化特性や印刷作業性を有する、該ロジン変性フェノール樹脂に代替可能な印刷インキ用ワニス、印刷インキ、これを印刷してなる印刷物を提供する。【解決手段】 ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート(a)を必須とするビニル系単量体混合物(A)を重合してなるアクリル系樹脂を樹脂成分とすることを特徴とする印刷インキ用ワニス、この印刷インキ用ワニスに顔料を配合してなることを特徴とする印刷インキ、及び紙基材上にこの印刷インキを用いて印刷してなることを特徴とする印刷物。【選択図】 なし

Description

本発明は、ロジンまたはトール油由来のインキ用樹脂、すなわちコロホニウム樹脂に代替可能な、アクリル系樹脂を主成分とする印刷インキ用樹脂ワニス、それを含有する印刷インキ、およびその印刷物に関する。
オフセット用平版インキ用ワニスには、ロジン変性フェノール樹脂がその性能の安定性に優れる点から広く使用されている。然しながら、現在、このロジン変性フェノール樹脂の原料として用いられるロジンは、松資源の保護の観点から生産量は減少している一方で、タイヤ、接着剤等の製造に使われるために需要は増加する傾向にあり、需給バランスが崩れている状況にある。
オフセット用平版インキにおけるロジン変性フェノール樹脂の他の樹脂材料としては、例えば、アルキッド樹脂が印刷物の光沢向上させる目的でロジン変性フェノール樹脂に一部配合して用いられている。
然しながら、アルキッド樹脂を印刷インキ用ワニスとして使用する場合、インキ樹脂として一般に広く使用されているロジン変性フェノール樹脂に対して相溶性は必ずしも良好ではなく、また、アルキッド樹脂を処方した平版インキは粘度が低下して、印刷作業性に支障を来たすため、ロジン変性フェノール樹脂に対する配合割合はごく少量とならざるを得ないのが現状であった。更に、アルキッド樹脂は酸価、水酸基価が高いために印刷インキに用いた場合、乳化特性を低下させしまう問題があり、そのため、例えば酸価及び水酸基価を著しく低減し、この乳化特性を改善する技術などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
然しながら、特許文献1記載のワニス配合処方ではアルキッド樹脂の酸価や水酸基が低い為にこれをロジン変性フェノール樹脂に対して一部配合してワニスを調整する場合には印刷インキ自体の乳化特性を改善することが出来るものの、アルキッド樹脂自体の粘度が低く、それ自体単独で使用しようとする場合にミスチングが生じやすい、といった印刷作業性に劣り、到底、ロジン変性フェノール樹脂に代替できるものではなかった。
石油原料から得られる樹脂はメタンハイドレート資源の発掘が進み安定化され、また、植物油も安定的な栽培による供給が継続する見通しである。この中、石油化学原料と植物油等を主原料として、市場に豊富に供給された樹脂技術で、平版インキ用のロジンフェノール樹脂に代替する主たる樹脂として設計することは重要である。
特開2008−174678号公報
従って本発明が解決しようとする課題は、ロジン変性フェノール樹脂と同等な乳化特性や印刷作業性を有する、該ロジン変性フェノール樹脂に代替可能な印刷インキ用ワニス、印刷インキ、これを印刷してなる印刷物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定構造を有するビニル系モノマーを必須成分として用いてなるアクリル系樹脂が、従来使用されてきたロジン系フェノール樹脂と同等の印刷特性を発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレートを必須とするビニル系単量体混合物を重合してなるアクリル系樹脂を樹脂成分とすることを特徴とする印刷インキ用ワニス、前記印刷インキ用ワニスに、顔料を配合してなる印刷インキ及び紙基材上に前記印刷インキを用いて印刷してなる印刷物を提供するものである。
本発明によれば、ロジン変性フェノール樹脂と同等な乳化特性や印刷作業性などの印刷特性を有する、該ロジン変性フェノール樹脂に代替可能な印刷インキ用ワニス、印刷インキ、これを印刷してなる印刷物を提供できる。
本発明の印刷インキ用ワニスに用いるジシクロペンタジエンメタアクリレート(a)は、下記構造式のビニル系単量体であり、例えば、BIMAX社等から市販されているものをそのまま用いることができる。
Figure 2017190393
(式中、Rは水素原子またはメチル基である。)
前記市販品には、当該構造を有するビニル系単量体以外の、例えば、シクロ環が3個以上連結した構造を有する化合物も含まれた混合物である場合もあるが、本発明においては、前記構造を有するビニル系単量体が含まれていればよく、他の構造の化合物との混合物をそのまま使用してもよい。
なお、本発明においてメタアクリレートとは、アクリレート、メタクリレート及びそれらの混合物をいうものである。
ジシクロペンタジエン構造を有する化合物を、フェノール樹脂あるいはロジンエステルの変性剤として使用し、得られたジシクロペンタジエン変性樹脂を印刷インキ用ワニスの樹脂成分として用いることは、例えば、特開平8−60064号公報、特開2011−16869号公報等により周知ではあるが、これらの文献には、ジシクロペンタジエン構造を有するビニル系単量体については言及されておらず、さらに、当該単量体を含むビニル系単量体を重合してなるアクリル系樹脂が、印刷インキ用ワニスの樹脂成分として有用であることは一切記載されていない。
本発明の印刷インキ用ワニスの樹脂成分として用いるアクリル系樹脂は、前述のジシクロペンタジエンメタアクリレート(a)(以下DCPMAと示す。)を必須の原料として重合して得られるものであるが、その他のビニル系単量体との共重合体であってもよい。
DCPMAを用いたアクリル系樹脂を平版印刷用ワニスの樹脂成分として使用すると、他のエステル類を使用した場合よりも粘度が高くなり、また、DCPMAホモポリマーは160℃以上のガラス転移温度を持つと推定されるために、他のビニル系単量体との共重合体も高いガラス転移点を有し、高速で印刷を行う印刷機および乾燥工程中でより速い乾燥性、セット性を実現することができる。
前記その他のビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステル系単量体が挙げられる。具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、β−(パーフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、アミノエチル(メタ)アクリレート、N−モノアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、2−アジリジニルエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、1種または2種以上の混合物として用いることができる。
更に一般にラジカル重合反応に用いることができるものであってもよく、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルブチラート、バーサチック酸ビニル等のビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、アミルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル等のビニルエーテル類;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有エチレン性不飽和単量体;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルアニソール、α−ハロスチレン、ビニルナフタリン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート等の芳香族環を有するビニル化合物等が挙げられる。これらは、1種または2種以上の混合物として用いることができる。
更に、官能基を有するエチレン性不飽和単量体も用いることが可能で、例としては、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−イソプロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のメチロールアミド基またはそのアルコキシ化物含有重合性単量体;ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン及びその塩酸塩等のシリル基含有重合性単量体;(メタ)アクリロイルイソシアナート、(メタ)アクリロイルイソシアナートエチルのフェノール或いはメチルエチルケトオキシム付加物等のイソシアナート基及び/またはブロック化イソシアナート基含有重合性単量体;2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−2−オキサゾリン等のオキサゾリン基含有重合性単量体;(メタ)アクリルアミド、N−モノアルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有重合性単量体;アクロレイン、ジアセトン(メタ)アクリルアミド等のカルボニル基含有重合性単量体等が挙げられる。
その他のビニル単量体としては、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン、エチレン、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、N−ビニルピロリドン等を使用することができる。
これらのその他のビニル系単量体を併用する場合、本発明で提供するワニス及びインキが、従来使用されてきたロジン変性フェノール樹脂と同等以上の印刷特性を有する点より、(メタ)アクリル酸エステル及び/又はスチレン系単量体を用いることが好ましく、特に、長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル及び/又はスチレンモノマーを用いることが好ましい。
本発明で用いるビニル系単量体混合物(A)中には、前記ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート(a)を含むことが必須であるが、その質量割合としては、得られる印刷インキの印刷特性、特に、乾燥性に優れる点から、5〜60質量%の範囲で含まれることが好ましく、5〜40質量%の範囲であることが特に好ましい。
DCPMAを単量体として用いると、得られるアクリル樹脂のガラス転移点を非常に高くすることが可能であり、このためDCPMAと共重合してなる樹脂は高速印刷機上で短時間にセットでき、乾燥性に優れる。一般的な(メタ)アクリル酸エステルからなるアクリル樹脂は、DCPMAを用いてなるアクリル樹脂よりもガラス転移点が下がることになるため、前記ビニル系単量体混合物(A)中に(メタ)アクリル酸エステルが含まれる場合には、得られる印刷インキの印刷特性の観点より、その質量割合としては、5〜60質量%の範囲にすることが好ましい。
更に安価に製造するためにスチレンモノマーに代表される汎用の原料を多く使用することを念頭に置くと、得られるアクリル樹脂のガラス転移点と価格とのバランス、並びに乾燥性とのバランスの観点より、スチレンモノマーを使用する場合のその質量割合としては、5〜40質量%の範囲にすることが好ましい。
更に、近年の環境対応の観点からは、印刷インキは溶解性の低い溶剤や植物油への溶解性が重視されるために、特にインキ溶剤や植物油への溶解性を向上させることができる点より、ビニル系単量体として、炭素数が4〜20程度の長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを用いることが好ましく、例えば、汎用性と溶解性との観点より、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレートを併用することが好ましい。
本発明で用いるアクリル系樹脂は、前述のビニル系単量体混合物(A)を従来知られている溶液重合法によりラジカル重合することによって製造することができる。
具体的には、溶剤の存在下、前記ビニル系単量体混合物(a)と重合開始剤とを、好ましくは40℃〜160℃の温度下で混合、攪拌し、ラジカル重合を進行させる方法が挙げられる。
前記重合開始剤としては、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ラウロイルパーオキサイド、商品名「ナイパーBMT−K40」(日油(株)製;m−トルオイルパーオキサイドとベンゾイルパーオキサイドの混合物)等の有機過酸化物や、アゾビスイソブチロニトリル、商品名「ABN−E」[(株)日本ファインケム製;2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)]等のアゾ系化合物等を使用することができる。
また、前記アクリル系樹脂を製造する際に使用可能な溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテルなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチル等を使用することができる。
インキ配合を前提とした樹脂の作製をするために、インキ用の溶剤を溶剤とすることも可能で、例えば、JX社製「1号スピンドル油」、「3号ソルベント」、「4号ソルベント」、「5号ソルベント」、「6号ソルベント」、「ナフテゾールH」、「アルケン56NT」、三菱化学(株)製「ダイヤドール13」、「ダイヤレン168」;日産化学(株)製「Fオキソコール」、「Fオキソコール180」;JX社製「AFソルベント4号」、「AFソルベント5号」「AFソルベント6号」「AFソルベント7号」、ISU社製DSOL溶剤、「ソルベントH」;ISU(株)製「N−パラフィンC14−C18」;出光興産(株)「スーパーゾルLA35」、「スーパーゾルLA38」;エクソン化学(株)の「エクソールD80」、「エクソールD110」、「エクソールD120」、「エクソールD130」、「エクソールD160」、「エクソールD100K」、「エクソールD120K」、「エクソールD130K」、「エクソールD280」、「エクソールD300」、「エクソールD320」;マギーブラザーズ社製の「マギーソル−40」、「マギーソル−44」、「マギーソル−47」、「マギーソル−52」、「マギーソル−60」等を重合用の溶剤とすることができる。
同様に、インキ配合を前提とした樹脂の作製をするために、植物油を溶剤とすることも可能で、例えば、アサ実油、アマニ油、エノ油、オイチシカ油、オリーブ油、カカオ油、カポック油、カヤ油、カラシ油、キョウニン油、キリ油、ククイ油、クルミ油、ケシ油、ゴマ油、サフラワー油、ダイコン種油、大豆油、大風子油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ニガー油、ヌカ油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ヘントウ油、松種子油、綿実油、ヤシ油、落花生油、南洋油桐油(ジャトロファ)、脱水ヒマシ油などが挙げられる。中でも、ラジカル重合を行うため、サフラワー油、ダイコン種油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヌカ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、綿実油、落花生油、脱水ヒマシ油が好ましい。その他、回収/再生された再生植物油も用いることができる。再生植物油としては、含水率を0.3質量%以下、ヨウ素価を100以上、酸価を3以下として再生処理した油が好ましい。
更に、印刷インキに含まれる各種植物油を単独で、あるいは、前述の溶剤と併用して用いてもよい。
反応後、残留モノマー除去の為、反応系に窒素を吹き込むみ、減圧下にモノマーを除く工程をとることが出来る。
本発明で用いるアクリル系樹脂としては、その重量平均分子量(Mw)が5,000〜200,000の範囲であり、また数平均分子量(Mn)が1,000〜100,000の範囲のものであることが、得られる印刷インキの乾燥性と塗膜強度の観点から好ましい。
なお、本発明で用いるアクリル系樹脂の分子量は、以下の方法により、測定した。
測定装置 ;東ソー株式会社製 HLC−8220GPC
カラム ;東ソー株式会社製 TSK−GUARDCOLUMN SuperHZ−L
+東ソー株式会社製 TSK−GEL SuperHZM−M×4
検出器 ;RI(示差屈折計)
データ処理;東ソー株式会社製 マルチステーションGPC−8020modelII
測定条件 ;カラム温度 40℃
溶媒 テトラヒドロフラン
流速 0.35ml/分
標準 ;単分散ポリスチレン
試料 ;樹脂固形分換算で0.2質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(100μl)
この様にして得られるアクリル系樹脂は、これにインキ用の溶剤、植物油、又は脂肪酸エステルを加えて粘度とタックの調整がなされ、ワニスとなる。ここで、アクリル系樹脂を製造する際に使用した植物油が多量に系内に残存する場合には、そのままワニスとすることもできるが、通常は溶剤又は植物油を加えて粘度を調整し、更に必要により、更にキレート剤を配合して粘度調整することができる。
ここで、溶剤を加える工程は、後述するインキ用の溶剤を、アクリル系樹脂の製造後に加える方法、及び、アクリル系樹脂を製造する当初から加える方法が挙げられる。後者の場合、反応生成物の粘度上昇に対して、攪拌をより容易にすることができる。また、この場合に反応後に粘度の微調整を行うために、2回目以降の添加を行ってもよい。然しながら、前者のアクリル系樹脂を製造する反応が終了した後に溶剤を加える方法が、粘度調整が容易であり、かつ、調整を一度にできる方法であり好ましい。
また、ワニス調整に使用できるインキ用の溶剤は、沸点160℃以上の溶剤であり、例えば、JX社製「1号スピンドル油」、「3号ソルベント」、「4号ソルベント」、「5号ソルベント」、「6号ソルベント」、「ナフテゾールH」、「アルケン56NT」、三菱化学(株)製「ダイヤドール13」、「ダイヤレン168」;日産化学(株)製「Fオキソコール」、「Fオキソコール180」;JX社製「AFソルベント4号」、「AFソルベント5号」「AFソルベント6号」「AFソルベント7号」、ISU社製DSOL溶剤、「ソルベントH」;ISU(株)製「N−パラフィンC14−C18」;出光興産(株)「スーパーゾルLA35」、「スーパーゾルLA38」;エクソン化学(株)の「エクソールD80」、「エクソールD110」、「エクソールD120」、「エクソールD130」、「エクソールD160」、「エクソールD100K」、「エクソールD120K」、「エクソールD130K」、「エクソールD280」、「エクソールD300」、「エクソールD320」;マギーブラザーズ社製の「マギーソル−40」、「マギーソル−44」、「マギーソル−47」、「マギーソル−52」、「マギーソル−60」等が挙げられる。
これらのなかでもAFソルベントが溶解性と芳香族成分が少ない点から好ましく、特に、芳香族成分が1.0%以下である所謂アロマフリー溶剤であることが好ましい。更に具体的には、例えば、熱乾燥型オフセット輪転インキ用ワニスの調製には、JX社製「AFソルベント4号」、JX社製「AFソルベント5号」、JX社製「AFソルベント7号」が好ましく、浸透乾燥型新聞インキ用ワニスの調整にはJX社製「AFソルベント6号」、ISU社製「DSOL300」が好ましく、酸化重合型枚葉インキ用ワニスの調整にはJX社製「AFソルベント6号」が好ましい。
一方、植物油を溶剤として使用する場合には、前記したとおり、通常、アクリル系樹脂製造時に未反応のまま残存する植物油をそのまま溶剤として利用でき、更に、反応終了後に別途加えてワニスの粘度を調整することができる。
ここで用いることのできる植物油は、例えば、アサ実油、アマニ油、エノ油、オイチシカ油、オリーブ油、カカオ油、カポック油、カヤ油、カラシ油、キョウニン油、キリ油、ククイ油、クルミ油、ケシ油、ゴマ油、サフラワー油、ダイコン種油、大豆油、大風子油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ニガー油、ヌカ油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ヘントウ油、松種子油、綿実油、ヤシ油、落花生油、南洋油桐油(ジャトロファ)、脱水ヒマシ油などが挙げられる。その他、回収/再生された再生植物油も用いることができる。再生植物油としては、含水率を0.3質量%以下、ヨウ素価を100以上、酸価を3以下として再生処理した油が好ましい。
また、脂肪酸エステルを溶剤として使用する場合には、各種植物油由来の脂肪酸のエステル化合物を反応終了後に添加することによりワニスを調整できる。
また、キレート剤によって粘度の調整を行う場合は、溶剤を先にアクリル系樹脂と混合溶解させて、次いで、キレート剤を均質にワニス中に分散できるため好ましい。この際、キレート化の温度は100℃以上、200℃以下であることが好ましい。また、キレート剤の量は通常、溶剤を除く樹脂分に対して0.1〜5質量%の範囲であることが好ましいが、更に0.5〜2質量%の範囲であることが特に好ましい。
ここで用いることのできるキレート剤は、例えば、有機アルミニウム化合物、有機チタネート化合物、有機亜鉛化合物、有機力ルシウム化合物等が挙げられる。これらのなかでも有機アルミニウム化合物が好ましい。
有機アルミニウム化合物としては、アルミニウムアルコラート、アルミニウムキレート化合物が挙げられ、なかでもアルミニウムイソプロピレート、モノsec−ブトキシアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムsec−ブチレート、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプレピレート、エチルアセチルアセテートアルミニウムジ−n−ブチレート、エチルアセチルアセテートアルミニウム−n−ブチレート、アルミニウムトリスエチルアセチルアセテートが好ましい。
本発明の印刷インキ用ワニスは、上記した各成分に加え、更に必要により、インキオイルを配合してもよい。インキオイルは、例えば長鎖脂肪酸とアルコールから得られるもの、及び揮発性の無いアルカン、アルケンなどが挙げられる。
このワニスには、更に、インキの粘度や光沢等の特性を与えるための石油樹脂、レベリング剤等の添加剤を添加することができる。
本発明の印刷インキ用ワニスは、オフセットインキ、樹脂凸版インキに使用されるが、その中でも特に熱乾燥型オフセット輪転インキ、浸透乾燥型新聞インキ、又は、酸化重合型枚葉インキのワニスとしてとりわけ有用である。特に本発明では、熱乾燥型オフセット輪転インキに用いた場合、印刷特性が良好となるのみならず、その印刷物の光沢に優れたものとなる。
上記印刷インキ用ワニスの各成分の配合割合は、アクリル系樹脂25〜60質量%、植物油、脂肪酸エステル、又は溶剤を40〜75質量%、その他キレート化剤またはゲル化剤、乾燥抑制剤など5質量%以下の範囲で加えることができる。また、必要に応じて上記のワニスに石油樹脂、ロジンエステル樹脂、又はロジン変性フェノール樹脂を一部添加してもよい。この場合、該ワニス中の全樹脂成分に占める前記アクリル系樹脂の存在割合が45質量%以上であることが好ましい。本発明では、このようなアクリル系樹脂を多量に使用しても印刷作業性に優れ、実用的な印刷インキが得られることを特長としている。よって、斯かる観点から該ワニス中の全樹脂成分に占める前記アクリル系樹脂の存在割合は、更に、70質量%以上であることが好ましく、樹脂成分としてアクリル系樹脂を単独で使用することが望ましい。また、植物油を用いる場合には、ワニス中の該植物油の量は3〜60質量%であることが望ましい。
この様にして調整される印刷インキ用ワニスは、ワニスのタック値が5〜20の範囲であること、ワニス粘度が30〜1000Pa・sの範囲であることが印刷インキにした際の印刷作業性が良好となる点から好ましい。また、n−ヘプタントレランスが5ml/g以上であるワニスがインキ調整時に加えられる植物油、溶剤への溶解性の点から好ましい。
ここでワニスのタック値の測定は、25℃に空調された室内において、JISK5701−1(平版インキ試験方法)の4.2粘着性の項に記載のロータリータックメータにより、温度が32℃、ローラーの回転数が400rpmの条件で測定した場合の1分値である。測定サンプル量は1.31mlである。また、ワニス粘度は、E型粘度計を用い、被験試料0.2ml、スピンドルR9.7、回転数1〜10rpm、25℃の条件で測定した値である。ワニスのn−ヘプタントレランスは、ワニス1gを25℃に保ちながら、その溶液にn−ヘプタンを滴下し、完全に白濁した時のn−ヘプタンの添加量(ml)がn−ヘプタントレランスの値である(単位はml/g)。
本発明の印刷インキは、上記した印刷インキ用ワニスに顔料を配合し、必要により更に添加剤等を配合して調整することができる。添加剤としては、アルキッド樹脂、前述の本願で必須とするアクリル系樹脂以外のアクリル系樹脂、ギルソナイト、パラフィン、セレシン、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン等の樹脂類、アルコール類、脂肪酸エステル類、シリコーン類、界面活性剤が挙げられる。配合比としてインキ全量に対して0.1〜25質量%が好ましく、経済性、インキとしての品質の全体バランスを考慮すると0.1〜5%質量%とする。但し、樹脂類に関してはバインダーとしての性状を兼ね備えるために1〜15質量%の範囲とすることもできる。特に顔料分散用にはアルキッド樹脂、長鎖アルキル基を持った(メタ)アクリル樹脂、ギルソナイトが効果的である。
上記の印刷インキ用ワニスを使って作られる印刷インキ組成物中の必須成分の好ましい比率は以下のようになる。ヒートセット輪転インキ、すなわち熱乾燥型オフセット輪転インキの場合、有機又は無機顔料10〜30質量%、樹脂25〜35質量%、沸点160℃以上の炭化水素系溶剤が0〜45質量%、植物油又は植物油エステル、植物油エーテル7〜40質量%、乾燥抑制剤、汚れ防止剤、ワックス等の添加剤0〜8質量%となる割合であることが好ましい。
コールドセットインキ、すなわち浸透乾燥型新聞インキの場合、有機又は無機顔料10〜30質量%、樹脂15〜25質量%、溶剤が10〜30質量%、植物油又は植物油エステル20〜40質量%、乾燥抑制剤、汚れ防止剤、ワックス等の添加剤1〜5質量%、となる割合であることが好ましい。ここで過乳化を防ぎ、画線と非画線部を分画よく印刷するためには、植物油は40%を上限とすることが好ましい。
また、酸化重合型枚葉インキの場合、有機又は無機顔料10〜30質量%、樹脂25〜40質量%、溶剤が10〜30質量%、植物油又は植物油エステル10〜40質量%、金属ドライヤー0〜3.0質量%、汚れ防止剤、ワックス等の添加剤0〜10.0質量%となる割合であることが好ましい。なお、ここで金属ドライヤーは、汎用のマンガン系ドライヤー、コバルト系ドライヤーがいずれも使用できる。
本発明で用いることのできる有機顔料としては、種々の着色用有機顔料を挙げることができ、例えば「有機顔料ハンドブック(著者:橋本勲、発行所:カラーオフィス、2006年初版)」に掲載される印刷インキ用有機顔料等が挙げられ、溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、金属フタロシアニン顔料、無金属フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、イソインドリノン顔料、イソインドリン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、アンスラキノン系顔料、キノフタロン顔料、金属錯体顔料、ジケトピロロピロール顔料、カーボンブラック顔料、その他多環式顔料等が使用可能である。
一方、本発明で用いることのできる無機顔料は、無機顔料は、酸化チタン、クラファイト、亜鉛華等の無機着色顔料の他、炭酸石灰粉、沈降性炭酸カルシウム、石膏、クレー(ChinaClay)、シリカ粉、珪藻土、タルク、カオリン、アルミナホワイト、硫酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、バライト粉、砥の粉等の無機体質顔料や、シリコーン、ガラスビーズなどがあげられる。
このようにして調整された本発明の印刷インキは、オフセットインキ、樹脂凸版インキ、その中でも特に熱乾燥型オフセット輪転インキ、浸透乾燥型新聞インキ、酸化重合型枚葉インキとして好適に用いることができる。また、本発明の印刷インキは、前記したとおり、優れた乳化特性を発現することから、特に、PS版など水を用いた印刷方式である、オフセット輪転印刷又はオフセット枚葉印刷によって印刷物を得ることが好ましい。
以下に参考例、実施例、比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれ制限されるものではない。なお、例中の部および%は、特に断りのない限り質量基準である。また、各実施例及び比較例にて得られた樹脂及びワニスの各種性状値は以下の方法によって測定した。
樹脂の粘度:E型粘度計を用い、被験試料0.2ml、スピンドルR9.7、回転数1〜10rpm、25℃の条件で測定を行った。
重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn):下記条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。
測定装置 ;東ソー株式会社製 HLC−8220GPC
カラム ;東ソー株式会社製 TSK−GUARDCOLUMN SuperHZ−L
+東ソー株式会社製 TSK−GEL SuperHZM−M×4
検出器 ;RI(示差屈折計)
データ処理;東ソー株式会社製 マルチステーションGPC−8020modelII
測定条件 ;カラム温度 40℃
溶媒 テトラヒドロフラン
流速 0.35ml/分
標準 ;単分散ポリスチレン
試料 ;樹脂固形分換算で0.2質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(100μl)
タック値:25℃に空調された室内において、JISK5701−1(平版インキ試験方法)の4.2粘着性の項に記載のロータリータックメータを、温度が32℃、ローラーの回転数が400rpmの条件での1分値である。測定サンプル量は1.31ml。
ワニスのn−ヘプタントレランスは、ワニス1gを25℃に保ちながら、その溶液にn−ヘプタンを滴下し、完全に白濁した時のn−ヘプタンの添加量(ml)がn−ヘプタントレランスの値である(単位はml/g)。
[浸透乾燥型インキの評価]
ラレー粘度:JISK5701−1に記載のL型粘度計による方法にて測定した。
流度:25±0.5℃の恒温環境にて測定。インキ0.5CCをガラス板流度測定器(傾斜90°)の上端に置き、10分後、ガラス板上端からインキが流動した距離を測定した。
セット試験:インキ0.0625mlをRIテスター(株式会社明製作所製)を使用し、4分割ロールで新聞用更紙に展色後、展色紙と上質紙を重ねて自動セット試験機(東洋精機製作所製)により、セット時間(分)即ち、インキが上質紙に付着しなくなる時間を測定した。
リソトロニック乳化性
インキの乳化適性は、Novomatics社製のリソトロニック高速乳化試験機を用いて、以下の条件で測定を行った。
コンディショニングタイム(水を加えない予備撹拌時間)・・・300sec.
撹拌速度・・・1200rpm
インキサンプルの量・・・25g
温度・・・40±2℃
水の滴下量・・・2mL/分、
プロペラ・・・プロペラ角度10°、厚み1.5mm
プロペラとカップ底面の距離・・・1mm
液体温度・・・22±2℃
水として蒸留水を用いる。水を滴下する際は、水を注入するニードルをカップ壁面に接触させて静かに水がインキに入るようにし、水滴によるトルクカーブのノイズを最小限に抑える。
EC(EmulsificationCapacity:単位%)を次式で定義する。
EC(%)=(水の滴下量)/(サンプル量) ×100
本試験機ではトルク(単位mN・m)は2回/秒計測される。カップに入れたサンプルのワニスやインキに、撹拌しながら水を滴下していくと、最初トルクが減少し最小トルク値(Tmin)を示す。その後、水の滴下量の増加とともに、トルク値は増加し、最大トルク値(Tmax)を示す。更に滴下を続けると、サンプルから水が一部分離し、トルクの急激な低下やトルクカーブが不安定になる。トルクが不安定に変動し始めて、トルク値の直近10回の計測値の標準偏差が100を超えた時のECの値をECmaxと定義する。ECmaxが80%以上である印刷インキは、印刷試験において絡み汚れ、水棒絡みが発生し易い。
[ヒートセット型印刷インキの評価]
光沢:インキ0.125mlを、RIテスター(株式会社明製作所製)を用いて2分割ロールでアート紙に展色したのち、雰囲気温度100℃の乾燥機に10秒放置し、ヒートセットさせた展色物(インキを紙等の被印刷物に印刷・塗布したもの)を濃度、光沢測定に用いた。そしてヒートセットしてから24時間後の展色物の光沢値を60°光沢計にて測定した。
ヒートセット試験:インキ0.15mlをRIテスター(株式会社明製作所製)で2分割ロールを使用してアート紙に展色したのち,雰囲気温度100℃の乾燥機に5秒間放置した。その後乾燥機から展色紙を取り出してインキ展色面のベタツキの程度を比較した。
評価は、べた付く→ヒートセット性「劣る=×」、べた付かない→ヒートセット性「優れる=○」とした。
リソトロニック乳化性:浸透乾燥型インキの評価法と同じ。
[酸価重合型枚葉インキの評価]
タック値:ワニスタック値測定法と同じ
乾燥性:25℃に空調された室内において、JISK5701−1(平版インキ試験方法)4.4乾燥性に記載の装置を用い、展色用紙:アート紙:当て紙用紙:上質紙にて測定。比較例13を標準として、乾燥性を比較した。
光沢:インキ0.125mlを、RIテスター(株式会社明製作所製)を用いて2分割ロールでアート紙に展色したのち、室温で24時間静置させた展色物(インキを紙等の被印刷物に印刷・塗布したもの)を光沢測定に用いた。展色物の光沢値を60°光沢計にて測定した。
リソトロニック乳化性:浸透乾燥型インキの評価法と同じ。
実施例1(ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレートを用いるアクリル系樹脂を樹脂成分とするワニスの調製)
撹拌装置、温度計、還流管及び滴下ロートを装備した反応容器に、大豆油200部を仕込み、加熱して120℃に保持した。そこへ、DCPMA135部、スチレンモノマー120部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル45部、エチレングリコールジメタクリレート1部、パーブチル−O 7.5部を混合したものを滴下ロートから同温度を保ちながら3時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度を保ち1時間撹拌を続け、追加開始剤としてパーブチル−O 4部を加え、さらに1時間撹拌を続け、更に同温度を保ち1時間撹拌を続け、パーブチル−O 4部を加え、さらに1時間撹拌を続けた。重合終了後、得られた溶液の粘度は200Pa・sec、樹脂の重量平均分子量24,000、数平均分子量12,000、水酸基価80mgKOH/g、酸価7mgKOH/gであった。
実施例2〜5
表1に示す種類と量の溶媒、モノマー及び重合開始剤を用い、実施例1と同様にして樹脂溶液を製造した。
Figure 2017190393
比較例1〜2(ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレートを用いないアクリル系樹脂を樹脂成分とするワニスの調製)
表2に示す種類と量の溶媒、モノマー及び重合開始剤を用い、実施例1と同様にして樹脂溶液を製造した。なお、IBXMAはメタクリル酸イソボルニルを示す。
Figure 2017190393
比較例3
撹拌器および温度計を備えた加圧反応釜に、p−tert−ブチルフェノール150部を仕込み、120℃で加熱溶解し、92%パラホルムアルデヒド粉末(水分含有率8%)65部と水酸化カルシウム0.9部を加えて130℃まで加熱し、2時間反応させてレゾール型フェノール樹脂を調製した。得られたレゾール樹脂は、GPC法で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が920であった。このレゾール樹脂40部にJX日鉱日石エネルギー製AFソルベント7号10部を加えて110℃で1時間攪拌し、樹脂分濃度80%のレゾール型フェノール樹脂溶液を調製した。以下、得られたレゾール型フェノール樹脂溶液を「レゾール樹脂溶液(1)」と略記する。
撹拌器、温度計、縮合水分離器および窒素導入管を備えた反応釜に、酸価165mgKOH/gのガムロジン100部、無水マレイン酸4部を仕込み、昇温して温度が200℃に到達した時点でペンタエリスリトール8部、グリセリン5部と蟻酸カルシウムの0.9部を加え、さらに270℃に昇温した。その後270℃で酸価が17mgKOH/g以下になった時点で温度を下げてロジンエステル樹脂を得た。以下、得られたロジンエステル樹脂を「RE樹脂(1)」と略記する。
このRE樹脂(1)100部にAFソルベント7号25部を加えて混合し170℃に保持した混合物を仕込み、さらに110℃に加温したレゾール樹脂溶液(1)30部を加えながら、220℃へ昇温し1時間反応させた時点で反応を終了させて、樹脂分濃度80質量%の印刷インキワニス用樹脂溶液(1)〔以下、「樹脂溶液(1)」と略記する。〕を得た。得られた樹脂溶液は、この樹脂溶液に同量のトルエンを加えた場合の25℃におけるガードナー粘度がK〔樹脂分の重量平均分子量(Mw)は11万であった。〕であった。
比較例4(浸透乾燥型新聞インキ用のワニスの調整)
200℃の樹脂溶液(1)100部に大豆油30部を加え、温度を180℃に調整して60分間加熱混合し、次いでAFソルベント6号50部およびBHT0.2部を加えた。150℃でエチルアセトアセテートアルミニウムジノルマルブチレート0.1部を加えて1時間加熱攪拌して、印刷インキ用ワニスを得た。以下、得られたワニスを「ロジン変性フェノール樹脂ワニス(1)」と略記する。このワニス(1)は、タック値14、E型粘度は370Pa・s、nH−トレランスは15ml/gであった。
比較例5(ヒートセット型オフセットインキ用ワニスの調製)
200℃の樹脂溶液(1)100部に大豆油33部を加え、温度を200℃に調整して60分間加熱混合し、次いでAFソルベント7号55部およびBHT0.2部を加えた。150℃でエチルアセトアセテートアルミニウムジノルマルブチレート0.2部を加えて1時間加熱攪拌して、印刷インキ用ワニスを得た。以下、得られたワニスを「ロジン変性フェノール樹脂ワニス(2)」と略記する。 このワニス(2)は、タック値10、E型粘度は270Pa・s、nH−トレランスは14ml/gであった。
比較例6(ヒートセット型オフセットインキ用ワニスの調製)
ロジン変性フェノール樹脂(「BECKACITE1126HV」DIC株式会社製)48部に対して、大豆油20部、AFソルベント7号(新日本石油(株)社製)15部を添加して、220℃で1時間保持した。その後、AFソルベント7号15.7部、エチルアセトアセテートアルミニウムジノルマルブチレート1部を添加して、160℃で1時間保持し、さらに、酸価2.3、固形分水酸基価11.0、イソフタル酸を酸成分として含有する油長78のアルキッド樹脂を12部加え、最後にBHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)0.3部を加え、アルキッド樹脂添加ロジン変性フェノール樹脂ワニスを調製した(樹脂成分中に占めるアルキッド樹脂の割合:20質量%)。以下、得られたワニスを「ロジン変性フェノール樹脂ワニス(3)」と略記する。
実施例6、7、8及び比較例7、8[浸透乾燥型新聞インキの調製例及び評価]を表3にまとめて示す
具体的には、表3の配合割合で、3本ロールミルを用いて練肉し、グラインドメーター値で7.5μm以下になるように調整した。25℃におけるインキのラレー粘度値が7.5〜8.5(Pa.s)になるようにJX日鉱日石エネルギー製AFソルベント6号を用いて調整した。尚、カーボンブラックは三菱化学株式会社製カラー用カーボンブラック#95である。炭酸カルシウムは白石工業(株)製の白艶華Oを使用した。
Figure 2017190393
実施例9、10、11及び比較例9、10,11[ヒートセット型印刷インキの調整及び評価]を表4にまとめて示す。
具体的には、表4の配合割合で、AFソルベント7号5部を三本ロールミルで混合練肉し、JISK5701−1に記載の練和度試験にて練和度が2.5μm以下になっている事を確認した。そして、25℃におけるインキのラレー粘度値が18〜20(Pa.s)になるようにAFソルベント7号、ワニスを追加し合計100部になるように調整した。炭酸カルシウムは白石工業(株)製の白艶華Oを使用した。アルキド樹脂ワニスは、DIC(株)製のベッコゾールEL−8001を使用した。
Figure 2017190393
実施例12、13及び比較例12,13[酸価重合型枚葉インキの調製例及び評価]を表5にまとめて示す
具体的には、表5の配合割合で、3本ロールミルを用いて練肉し、グラインドメーター値で7.5μm以下になるように調整した。25℃におけるインキのタックが10〜11になるようにJX日鉱日石エネルギー製AFソルベント6号を用いて調整した。アルキド樹脂ワニスは、DIC(株)製のベッコゾールEL−8001を使用した。
Figure 2017190393

Claims (11)

  1. ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート(a)を必須とするビニル系単量体混合物(A)を重合してなるアクリル系樹脂を樹脂成分とすることを特徴とする印刷インキ用ワニス。
  2. 前記ビニル系単量体混合物(A)の全質量中、前記ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート(a)を5〜60質量%で含有する請求項1記載の印刷インキ用ワニス。
  3. 前記ビニル系単量体混合物(A)の全質量中、前記ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート(a)を5〜40質量%で含有する請求項1記載の印刷インキ用ワニス。
  4. 前記ビニル系単量体混合物(A)中に(メタ)アクリル酸エステルを含有する請求項1〜3の何れか1項記載の印刷インキ用ワニス。
  5. 前記ビニル系単量体混合物(A)中にスチレンモノマーを含有する請求項1〜4の何れか1項記載の印刷インキ用ワニス。
  6. 前記アクリル系樹脂の重量平均分子量が5,000〜200,000の範囲である請求項1〜5の何れか1項記載の印刷インキ用ワニス。
  7. 前記アクリル系樹脂の重量平均分子量が10,000〜120,000の範囲である請求項1〜5の何れか1項記載の印刷インキ用ワニス。
  8. 更に植物油及び/又は植物油以外の有機溶剤を含有する請求項1〜7の何れか1項記載の印刷インキ用ワニス。
  9. 請求項1〜8の何れか1項記載の印刷インキ用ワニスに顔料を配合してなることを特徴とする印刷インキ。
  10. 平版印刷インキである請求項9記載の印刷インキ。
  11. 紙基材上に請求項9記載の印刷インキを用いて印刷してなることを特徴とする印刷物。
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