JP4974428B2 - 樹脂強化糖ベース化ビニルエマルジョンコポリマー類から構成されるインキおよびその製造法 - Google Patents
樹脂強化糖ベース化ビニルエマルジョンコポリマー類から構成されるインキおよびその製造法 Download PDFInfo
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Description
(関連出願の相互参照)
−−
【0002】
(連邦政府により援助を受けた研究または開発に関する記述)
−−
【0003】
(発明の背景)
一般に、本発明は、糖ベース化ビニルモノマーを含む樹脂強化エマルジョンポリマー組成物に関する。
【0004】
エマルジョンポリマー類
高分子量エマルジョンポリマー類は、塗料およびインキ業界で有用である。しかし、高分子量エマルジョンポリマー技術は、幾つかの欠点を有する。高分子量エマルジョンポリマー系に関わる問題には、湿潤および付着性の問題、機械的な不安定性、冷凍/解凍の不安定性、および生分解または再パルプ化が不可能であることが挙げられる。
【0005】
ブランクらに対して発行された米国特許第4,151,143号は、界面活性剤を含まないポリマーエマルジョン塗料組成物およびその製造法を開示している。スナダらに対して発行された米国特許第4,179,417号は、水性塗料として用いられ、任意に架橋剤を含有することができる、水溶性樹脂および水分散性ポリマーをコーティングする水性塗料を開示している。1696年6月3日に発行されたカナダ特許第814,528号は、低分子量アルカリ可溶性樹脂、樹脂カット、およびそれらの製造法および精製法を開示している。米国特許第4,820,762号は、乳化重合工程中に低分子量支持体を添加することによって造られる樹脂強化エマルジョンポリマー類を開示している。
【0006】
糖ベース化ビニルモノマー
米国特許第5,827,199号は、アルキルポリグリコシドマレイン酸エステル類(糖モノマー)およびビニルモノマー類から製造したコポリマーを開示している。これらの水媒体(water borne)コポリマー類は、二官能性糖モノマーによって誘導されるそれらの高分子構造内に糖単位を含む。約10%の糖モノマーを含有するアクリル系コポリマー類は、紙の再利用に支障をきたさず、一方、少なくとも40%の糖モノマーを含有するコポリマーは、ASTM D5338に従う堆肥化条件のもとで生分解性である(Adhesives Age 41(2):24,1998を参照のこと)。
【0007】
(発明の簡単な要約)
本発明の樹脂強化エマルジョンポリマー類は、従来のエマルジョンポリマー類と比較して適する機械的、物理的および機能特性を提供し、乳化重合技術における進歩を代表する。本発明の目的は、生分解性で再パルプ化可能なインキ、プライマー塗料、オーバープリント塗料に有用であるとともに、紙および厚紙、合成および天然ポリマーフィルム、金属化フィルム、金属フォイルおよび金属シート、ならびにそれらの組合せに用いる製品に関する新規コポリマー類を提供することである。これらの印刷または化粧基板は、包装、出版、商業印刷、壁紙、特殊品およびその他の関連用途に用いることができるであろう。
【0008】
簡潔に言えば、本発明に従って、樹脂強化エマルジョンポリマーは、糖ベース化ビニルモノマーおよびその他のビニルコモノマー類を含む乳化重合反応混合物に樹脂をさらすことによって製造する。樹脂は、低分子量ポリマーであり、水またはアルカリ溶液に可溶性であるか分散性である。乳化重合反応混合物は、乳化重合反応に用いられるなんらかのモノマーを含有し、追加的に糖ベース化ビニルモノマーを含む。得られる樹脂強化エマルジョンポリマー類は、塗料、インキおよびグラフィックアート用途のための向上した機能を有し、再利用しやすい。
【0009】
(発明の詳細な説明)
本発明は、糖ベース化ビニルモノマーを含む樹脂強化エマルジョンポリマーを得るための方法およびそのポリマー自体の両方である。本明細書中で用いる場合、用語「エマルジョンポリマー」は、乳化重合によって製造されるあらゆるポリマーを指す。こうしたポリマーは、ラジカル乳化重合を行うことができる一つ以上のモノマーの重合によって生成される。本明細書中で用いる場合、用語「樹脂」は、水またはアルカリに可溶性または分散性である、数平均分子量が約500〜約20,000、好ましくは約500〜10,000の低分子量樹脂すべてを包含する。
【0010】
本発明の実施において、溶解型ポリマー支持樹脂は、乳化重合反応中に乳化重合反応混合物にさらされる。
【0011】
典型的には、溶解型ポリマー支持樹脂を不活性雰囲気下でまず反応器に添加する。次に、水、界面活性剤および緩衝剤を攪拌しながら添加し、反応温度に持っていく。水、界面活性剤、および糖ベース化ビニルモノマーを含むモノマーを混合することによって、プレエマルジョンを別に製造する。糖ベース化ビニルモノマーは、モノマーに可溶性でないことがあり、単一均質相を形成しないことがあるので、プレエマルジョン工程が好ましい。界面活性剤には、モノマーを共溶化することを求められ、また界面活性剤によって、供給不足の重合工程中に反応器に供給される均質な供給物に、確実にモノマーをランダム加入することができる。チャージ開始剤、好ましくは水溶性開始剤を反応器に添加し、その後直ちに、プレエマルジョンの供給を開始して、長時間にわたって、典型的には1〜2時間、反応器に供給する。これは、「供給不足」乳化法と呼ばれるものである。塩基(典型的には、水酸化アンモニウム、水中30重量%)をプレエマルジョンと同時に添加して、エマルジョンをわずかに塩基性に保つ。第二開始剤供給物をプレエマルジョンの供給終了時にエマルジョンに添加する。最終開始剤供給物を1時間後にチェイサーとして添加して、一切の未反応モノマーを除去する。エマルジョンを室温に冷却する前に、さらに1時間反応させる。
【0012】
本発明の乳化重合反応を行う場合、標準的な乳化重合技術は、水、界面活性剤およびモノマーを別に混合することによって製造したプレエマルジョンを添加すること、およびエマルジョンをわずかに塩基性に保つためにプレエマルジョンとともに塩基を添加することを伴って用いられる。
【0013】
標準的な非イオン系およびアニオン系界面活性剤を反応に用いる。有利には、反応は、約60℃〜約100℃の範囲の高温、周囲圧および窒素などの不活性雰囲気下で行われる。反応混合物は、標準的な混合技術を用いて攪拌下で維持される。
【0014】
樹脂を乳化重合反応混合物と混合する前に、エマルジョン粒子の凝集を防止するために重合(または立体)安定剤が反応混合物中に存在しなければならない。安定剤は、少なくとも20個のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化ノニルフェノール、少なくとも20個のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化オクチルフェノールを含むエトキシル化アルキルフェノール、あるいはアクリル酸、メタクリル酸またはポリエチレングリコールモノメタクリレートなどの官能性モノマーなどのあらゆる従来の非イオン系界面活性剤であり得る。安定剤は、樹脂の添加前に、通常は反応混合物の約1〜約8重量%、好ましくは約2〜約4重量%の量で反応混合物に添加する。
【0015】
本発明の実施に用いられる適する低分子量支持樹脂には、オレフィン類、モノビニリデン芳香族炭化水素類、α、β−エチレン性不飽和カルボン酸類およびそれらのエステル類、およびエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物などのエチレン性モノマー類から製造されるあらゆる溶液または塊状重合ポリマー類が含まれる。それらは既知の材料であり、標準溶液重合技術を用いて製造される。好ましくは、支持樹脂は、米国特許第4,414,370号、米国特許第4,529,787号および米国特許第4,456,160号の技術に従って製造される。これらの特許すべてを本明細書中に言及して取り入れる。
【0016】
その他の適する市販樹脂には、リッチホールド・ケミカル(Reichhold Chemical,Inc.)から市販されている脂肪族ポリウレタン、Spensol L52などの水に分散したまたは水分散性の脂肪族ポリウレタン、およびダウ・コーニング(Dow Corning)から市販されている水分散性シリコーン−エチレンオキシドコポリマー、FF400などの水分散性シリコーンエチレンオキシドコポリマーが挙げられる。これらおよびその他類似の樹脂は、特に、樹脂の望ましい特性、すなわち、可撓性、スリップ性、耐久性などが求められる場合に用いることができる。これらの樹脂は、約500〜20,000の数平均分子量を伴う低分子量であるべきである。
【0017】
好ましい支持樹脂には、スチレン(ST)、α−メチルスチレン(AMS)、アクリル酸(AA)およびそれらの混合物を含むような樹脂が挙げられる。特に好ましい支持樹脂は、約1,000〜約6,000、好ましくは約2,000〜約4,000の数平均分子量を有する、3部のSTと1部のAAを含むST/AAコポリマーである。
【0018】
支持樹脂の製造に用いられる適するモノマーには、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシエチルメタクリレート、およびアクリル酸およびメタクリル酸のエステルが挙げられる。
【0019】
上記のように、本発明の方法に有用な樹脂は、約500〜約20,000、好ましくは約500〜約10,000、最適には約2,000〜約4,000の範囲の数平均分子量を伴う低分子量であるべきである。本樹脂は、そのままで、または水酸化アンモニウムなどのアルカリ性媒質中で水溶性または水分散性でもなければならない。
【0020】
本エマルジョンポリマーの製造に用いられるモノマーは、乳化重合反応に用いられるあらゆるモノマーである。適するモノマーには、オレフィン類、モノビニリデン芳香族炭化水素類、α、β−エチレン性不飽和カルボン酸類およびそれらのエステル類、エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物およびハロ置換オレフィン類などのエチレン性不飽和モノマー類が挙げられる。好ましいモノマーには、メチルメタクリレート(MMA)、スチレン(ST)、α−メチルスチレン(AMS)、アクリル酸(AA)、メタクリル酸(MAA)、ブチルメタクリレート(BMA)、ブチルアクリレート(BA)、2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)、エチルアクリレート(EA)、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)およびヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)が挙げられる。
【0021】
適する糖ベース化ビニルモノマーは、米国特許第5,872,199号に記載されている。モノマーが1.2〜2.0である平均重合度(DP)および2である平均置換度(DS)を有することが好ましい。
【0022】
本明細書中で用いる場合、用語「糖ベース化ビニルモノマー」は、式
【0023】
【化1】
【0024】
(式中、Gluは、サッカリド部分であり;Rは、C1〜C30アルキルまたはその混合物から成る群から選択され;R'''は、水素、C1〜C30アルキルまたはその混合物から成る群から選択され;nは、0〜10の整数であり;xおよびyは、0〜3または0〜4の整数であり、この場合、xおよびyに関する最大値3または4は、Glu部分上のヒドロキシルの数と等しいが、xおよびyの両方が0ではない)
を有するアルキルポリグリコシドマレイン酸エステルを指す。
【0025】
Gluがα−D−グルコースから誘導される化合物が特に好ましい。RがC3〜C8アルキル基またはその混合物から成る群から選択される化合物も特に好ましい。本発明者は、R'''が、水素、H、C8〜C18アルキル基またはその混合物から成る群から選択され、化合物が、アルキルポリグルコシドマレイン酸と、C1〜C30の第一アルコールまたはその混合物とのエステル化によって製造される化合物である場合、有用な化合物と特に考えている。
【0026】
糖ベース化ビニルモノマーは、米国特許第5,872,199号に記載の実施例5に提供されている方法によって製造した。
【0027】
支持樹脂は、得られるエマルジョンポリマーの流れ特性を変性するのに十分な量で、本乳化重合反応に添加する。乳化重合反応混合物中の固体の全重量に対して約2〜約50重量%以上の範囲の量が通常有効である。有利には、支持樹脂は、乳化反応混合物中の固体の全重量に対して約5%より多い、好ましくは約10%より多い量で添加する。乳化重合反応中に添加される支持樹脂および糖ベース化ビニルモノマーの最適量は、支持樹脂の粒子構造、糖ベース化エマルジョンポリマーの粒子構造、エマルジョンポリマーの最終用途、エマルジョンポリマーの再利用の要件、およびエマルジョンポリマーが用いられるであろう環境などの多様な因子に依存する。当業者は、日常的な実験を行うことによって特定の用途に用いるべき支持樹脂および糖ベース化ビニルモノマーの最適量を容易に決定できる。
【0028】
本発明の適するポリマーは、再利用しやすく、生分解性または再パルプ化可能な特性のいずれかまたはそれら両方を有するように設計することができる。糖ベース化ビニルモノマーの量を最適化して、最も望ましい生分解性および再パルプ化可能な特性を提供することができる。好ましくは、糖ベース化ビニルモノマーの量は、2〜40重量%であるべきである。
【0029】
本発明は、好ましくは顔料と、糖ベース化ビニルモノマー、樹脂および少なくとも一つの乳化重合性モノマーを含む強化エマルジョンポリマーとを含むインキでもある。好ましい配合は、以下、実施例の中に記載する。
【0030】
以下の実施例は、本発明の実施を説明するものであるが、範囲の制限と解釈しないでいただきたい。
【0031】
(実施例)
以下の実験は、糖ベース化ビニルモノマーを含む樹脂強化エマルジョンを特徴付けるために行った。
【0032】
【表1】
【0033】
サンプル1は、2−エチルヘキシルアクリレートおよびメチルメタクリレートから成るモノマー混合物から調製した対照強化エマルジョンコポリマーであり、前記モノマー混合物を溶解型ポリマーに添加し、ラジカル開始剤を用いて重合させたものである。モノマー混合物に界面活性剤を添加して、糖ベース化ビニルモノマーの相溶化に必要な安定したプレエマルジョンを調製した。サンプル2はサンプル1と類似のものであるが、糖ベース化ビニルモノマーを含有する。サンプル2、4、6、8および10のプレエマルジョンに塩基を添加して、糖ベース化ビニルモノマーを中和した。
【0034】
サンプル3および4は、2−エチルヘキシルアクリレートの代わりに別の低Tgモノマー、ブチルアクリレートを用いた。
【0035】
サンプル5および6は、ブチルアクリレートのみを用い、サンプル7および8は、メチルメタクリレートのみを用いた。サンプル6および8では、プレエマルジョンと同時に反応混合物に直接塩基を添加した。
【0036】
対照サンプル9および10は、溶解型ポリマー樹脂を含有しないため、非強化エマルジョンである。これらは、ブチルアクリレートおよびメチルメタクリレートを用いて製造した。
【0037】
実施例1:樹脂強化エマルジョンポリマー1 表2に記載する供給開始剤、モノマーミックス、およびチェイサー溶液は、それら各々の成分を混合することによって調製した。Joncryl(登録商標)−584(J−584)溶解型樹脂を(1L)反応器に添加し、低速N2流のもとで80℃に加熱した。チャージのその他のプレミックス成分(水、界面活性剤および緩衝剤)を添加する前に15分間攪拌した。この混合物を10分間にかけて80℃に平衡させた。N2パージを遮断し、攪拌しながら開始剤を注入した。開始剤添加後直ちに、モノマーの供給を開始し、2時間かけて反応容器に添加した。さらに15分後、第一チェイサー溶液を10分間かけて添加した。第二チェイサー溶液を再び10分間かけて添加する前に、混合物を80℃でもう1時間保持した。このラテックスを室温に冷却する前に、1時間、後重合させた。
【0038】
【表2】
【0039】
実施例2:樹脂強化エマルジョンポリマー2〜5、7
表2に記載した供給開始剤、プレエマルジョン、およびチェイサー溶液は、それら各々の成分を混合することによって調製した。J−584樹脂溶液を(1L)反応器に添加し、低速N2流のもとで80℃に加熱した。チャージのその他のプレミックス成分(水、界面活性剤および緩衝剤)を添加する前に15分間攪拌した。この混合物を10分間かけて80℃に平衡させた。N2パージを遮断し、攪拌しながら開始剤を注入した。開始剤添加後直ちに、プレエマルジョンの供給を開始し、2時間かけて反応容器に添加した。さらに15分後、第一チェイサー溶液を10分間かけて添加した。第二チェイサー溶液を再び10分間かけて添加する前に、混合物を80℃でもう1時間保持した。このラテックスを室温に冷却する前に、1時間、後重合させた。
【0040】
実施例3:樹脂強化エマルジョンポリマー6、8
表2に記載した供給開始剤、プレエマルジョン、およびチェイサー溶液は、それら各々の成分を混合することによって調製した。J−584樹脂溶液を(1L)反応器に添加し、低速N2流のもとで80℃に加熱した。チャージのその他のプレミックス成分(水、界面活性剤および緩衝剤)を添加する前に15分間攪拌した。この混合物を10分間かけて80℃に平衡させた。N2パージを遮断し、攪拌しながら開始剤を注入した。開始剤添加後直ちに、プレエマルジョンの供給を開始し、2時間かけて反応容器に添加した。プレエマルジョン中の塩基を添加するのとは対照的に、同じ添加時間をかけて塩基を別に添加した。さらに15分後、第一チェイサー溶液を10分間かけて添加した。第二チェイサー溶液を再び10分間かけて添加する前に、混合物を80℃でもう1時間保持した。このラテックスを室温に冷却する前に、1時間、後重合させた。
【0041】
実施例4:エマルジョンポリマー9、10
表3に記載するチャージ、チャージ開始剤、プレエマルジョン、供給開始剤およびチェイサー溶液は、それら各々の成分を混合することによって調製した。チャージを(1L)反応器に添加し、低速N2流のもとで80℃に加熱した。15分間攪拌し、この後、3重量%のプレエマルジョンを種としてチャージに添加し、5分間攪拌した。N2パージを遮断し、攪拌しながら開始剤を注入した。15分後、プレエマルジョンおよび開始剤の供給を開始し、それぞれ3時間および3時間半かけて反応容器に添加した。さらに45分後、酸化チェイサー溶液を添加し、続いて還元チェイサーを30分間かけて遅延添加した。混合物を室温に冷却する前に、80℃で15分間保持した。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
実施例5:ポリマーに関する特性試験
表4は、多様な実施例の溶液に関する特性データを含んでいる。特性試験を以下に説明する。
【0045】
理論上のTgは、構成モノマーをもとに計算したエマルジョンポリマーのガラス転移温度である。モノマーの重量分率および対応するホモポリマー類の既知Tgを以下のフローリー・フォックス(Flory−Fox)概算方程式に用いた。
【0046】
【数1】
【0047】
溶解型ポリマーのTgは、その分子量が低いのでこの計算には入れなかった。強化エマルジョンに関する実際のTgは、ティー・エー・インストルメンツ(TA Instruments)の示差走査熱量計(DSC)を用いることによって測定した。20mgの乾燥フィルムのサンプルを5分間、110℃に加熱して、一切の残留水を除去し、その後、−60℃に冷却した。10℃/分の一定速度で温度を上昇させ、サンプルのエンタルピーを記録した。実験Tg値を段階転移の変曲点として記録した。これは、計算値と非常によく一致している。
【0048】
実固体は、最終ラテックス中の固体の重量パーセントである。アルミニウム皿を真空オーブン内、110℃で30分間加熱して、皿上の一切の汚染物質を揮発させた。皿を室温に冷却して、質量を測定した。1gの湿潤ラテックスを皿に添加し、皿の質量を再び測定した。皿を真空オーブン内、110℃で30分間加熱して、水およびその他の揮発成分(すなわち、未反応モノマー)を除去した。直ちに乾燥した固体を収容していた皿の質量を再び測定した。実固体の重量パーセントは、固体質量を液体質量で割って計算した。
【0049】
理論固体は、モノマーを含むすべての配合固体質量を全配合質量で割ることによって計算した。固体のパーセント数は、重合したモノマー類がもはや揮発性ではないため、反応の転化に関係する。転化の概算値は、実固体を理論固体で割ることによって計算することができる。理想的には、最終生成物の実固体重量パーセントは、理論固体のものと一致して、モノマー類の完全な転化を示すはずである。
【0050】
pHは、有機−水性混合物に付随する液間電位差を回避するために10mLの蒸留水で1mLのラテックスを希釈することによって測定した。
【0051】
用語「冷凍/解凍」、すなわち「F/T」を用いて、複数の冷凍/解凍サイクルにさらされた時のラテックスの安定性を示す。10mLのラテックスを密封バイアル内に入れた。バイアルを冷凍庫で固体になるまで数時間冷凍し、その後、室温で解凍した。これが一つの冷凍/解凍サイクルを構成する。ラテックスを5回の冷凍/解凍サイクルにさらした。最終解凍ラテックスが、粘度、安定性などの点で元のラテックスと同じ視覚的特性を示した場合、冷凍/解凍試験に合格したものとみなした。
【0052】
実施例6:インキ配合物における樹脂強化エマルジョンポリマー
本発明のエマルジョンポリマー類を、特に、水性フレキソ印刷インキとして、印刷インキ適性について評価した。インキ配合物の中で評価したポリマーを表5に記載する。
【0053】
【表5】
【0054】
この実験の選択によって、溶解型ポリマー(J−584、これは、pH=9のアミン/水中に溶解した30%のJoncryl(登録商標)−678(J−678)である)強化エマルジョンの従来のエマルジョンに対する比較ができ、糖ベース化ビニルモノマー含有エマルジョンのこれらのモノマーを含有しない系に対する比較ができる。すべてのエマルジョンは、同じ−6℃のTg、50〜60%の固体(バランスは水)に調製し、7.5〜9.0のアルカリ性pHに調整した。
【0055】
インキの調製
基本インキ組成物は、以下の通りであった:
エマルジョンポリマー 50部(上に挙げたもの)
Flexiverse水性顔料分散体 40部
イソプロピルアルコール溶媒 5部
カルビトール融合助剤 2部
水性ポリエチレンワックス分散液 0.5部
インキのpHを8.5〜9.0に調整するための水酸化アンモニウムおよび蒸留水 2.5部
【0056】
150〜200rpmで攪拌しながら(オムニマクロミキサー(OMNI Macro Mixer)内のコールズ(Cowles)型攪拌羽根を用いて)、容器に50gのポリマー3をチャージした。40gのサン・ケミカルズ・ディスパージョンズ・ディビジョン(Sun Chemicals Dispersions Division)のFlexiverse BFD Blue 1121水性顔料分散体を攪拌しながら添加した。5gのイソプロピルアルコール、2gのカルビトール、および0.5gのシャムロック・テクノロジーズ(Shamrock Technologies)のHydrocer EE 52ポリエチレンワックス(粒子サイズ1ミクロン)水性分散液をこの順番で、攪拌しながら添加した。0.5gの濃水酸化アンモニウムの添加によって、インキのpHを8.7に調整した。2gの蒸留水を添加して、系を100部にし、粘度を調整した。インキの粘度を較正した#3ツァーン(Zahn)カップを用いて22℃で測定し、150〜175cpsの粘度に相当する24秒の値を生じた。
【0057】
同じ手順を4つのポリマーおよび対応するインキのすべてに用いた。
【0058】
調製したインキの試験は、エマルジョン中に溶解型ポリマー成分を有さないインキAおよびBにおいて、非常にわずかな度合いの顔料綿状沈殿を示した。これらのインキ系における溶解型ポリマー成分のみがFlexiverse顔料分散液からのものであった。強化エマルジョンポリマー系インキ(CおよびD)は、他のインキより均一で、安定していたように見えた。
【0059】
インキ印刷
調製した青色インキのすべてを400fpmで、処理済(42dyn/cm)ポリエチレンフィルムおよびC1S(片面コーティングした)紙に印刷した。改造PRUFBAUプレスをフレキソ印刷に用いた。これは、PQS Cyrelプレート、32°背向ドクターブレード、1インチあたり360ラインおよび60°のスクリーンアングルの6 BCMセラミックアニロックスを装着したものであった。印刷したインキすべてを直ちに空気乾燥した。
【0060】
インキ印刷の結果
すべてのケースにおいて、インキは、良好な印刷の質、色の濃さ、つや(フィルム上での)で有効に基板に移動した。一般に、糖ベース化ビニルモノマーを含有するエマルジョンインキ(BおよびD)の質は、対応するエマルジョンインキ(AおよびC)より少なくとも良好(わずかに良好)であった。溶解型ポリマー強化エマルジョン系インキ(CおよびD)は、対応する非強化エマルジョンポリマー系インキ(AおよびB)より少なくとも良好(わずかに良好)であった。
【0061】
インキのフィルムに対する付着性は、24時間後にスコッチテープを用いて測定した。インキBの付着性は、インキAより有意に良好であり、インキDの付着性は、インキCより有意に良好であった。これは、溶解型ポリマーで強化されていようと、なかろうと、エマルジョン中の糖ベース化ビニルモノマー成分の存在は、得られるインキのポリエチレンフィルムに対する付着性を向上させることを示唆している。
【0062】
要約
本発明者は、糖ベース化ビニルモノマーを含むエマルジョン、特に糖ベース化ビニルモノマーを含む強化(溶解型ポリマーで強化した)エマルジョンを水性印刷インキに用いることができることを実証した。これらのインキは、糖ベース化ビニルモノマーを含まない対応する系と少なくとも同じくらい良好であった。印刷の質および対応するインキのポリエチレンフィルムに対する付着性という点での優位性を、糖ベース化ビニルモノマー成分によってもたらすことができる。
【0063】
実施例7:追加の印刷実験
この実施例の目的は、実施例6の評価を繰り反復すること、および多様な基板に対する印刷を研究することであった。
【0064】
インキ印刷
調製した青色インキのすべてを400fpmで、処理済(42dyn/cm)ポリエチレンフィルム、未処理のポリエステル(マイラー(Mylar))、およびC1S(片面コーティングした)紙に印刷した。ポリエチレンフィルムにも1200fpmで印刷した。改造PRUFBAUプレスをフレキソ印刷に用いた。これは、PQS Cyrelプレート、32°背向ドクターブレード、1インチあたり360ラインおよび60°のスクリーンアングルの6 BCMセラミックアニロックスを装着したものであった。印刷したインキすべてを直ちに空気乾燥した。
【0065】
EPICフォトポリマー、アトラスフォトポリマーおよびゴムを含むプレートを用いて印刷するために、正確に同じ条件も用いた(プレート圧にわずかなばらつきを伴う)。この複数組成物プレート上の試験画像は、印刷の質、ドットおよび画像解像度、転写および可変的なプレート硬度に対する順応性を示すように設計した。
【0066】
インキ印刷の結果−印刷の質
すべてのケースにおいて、インキは、良好な印刷の質、色の濃さ、つや(フィルム上での)で有効に基板に移動した。一般に、糖ベース化ビニルモノマー含有エマルジョンインキの質は、対応する非糖ベース化エマルジョンインキよりわずかに良好であった。溶解型ポリマー強化エマルジョン系インキは、対応する非強化エマルジョンポリマー系インキよりわずかに良好であった。
【0067】
上記の3成分のプレートを用いるポリエチレンのテストパターン印刷は、プレートのすべての部分について卓越した転写、ドットの質、線解像度、色およびつやを示した。これは、糖ベース化ビニルモノマーを用いて強化エマルジョンから製造したインキによって、高品質印刷を提供することができることを示している。
【0068】
インキ印刷の結果−付着性
インキのフィルムへの付着は、24時間後にスコッチテープを用いて測定した。結果は、溶解型ポリマーで強化されていようと、なかろうと、エマルジョン中の糖ベース化ビニルモノマー成分の存在が、得られるインキの付着性を向上させることを示している。
【0069】
マクロマー含有エマルジョンインキの付着性の利点は、処理済(42dyn/cm)ポリエチレンおよび未処理のPET(942dyn/cm)の両方に見られた。
【0070】
要約
糖ベース化ビニルモノマー(SBV)含有エマルジョン、特にSBV含有強化エマルジョンを水性印刷インキに用いることができるという実施例6の最初の所見が確認された。SBVを含有するインキは、対応する非SBV含有系より優れていた。
【0071】
印刷の質および対応するインキのポリエチレンフィルムへの付着の優位性も確認した。
【0072】
処理済PEフィルムに対して印刷速度400fpmおよび1200fpmで、およびC1S紙に対して400fpmでの両方で利点を実証した。
【0073】
対応する非SBV対照を越えるSBV含有水性フレキソインキの利点は、未処理のポリエステル(PET)フィルムに対しても見られた。
Claims (19)
- 顔料、並びに糖ベース化ビニルモノマー、樹脂及び少なくとも一つの乳化重合性モノマーを反応させて生成された、樹脂により強化された乳化重合反応混合物から構成されているインキであって、
前記樹脂が、水溶性樹脂、水分散性樹脂、アルカリ可溶性樹脂、アルカリ分散性樹脂およびそれらの混合物から成る群から選択され、かつ
前記樹脂が500〜20,000の数平均分子量を有する
ことを特徴とするインキ。 - 前記樹脂は、前記乳化重合反応混合物の物理的特性に調節可能に影響を及ぼすために前記乳化重合反応混合物中の固体の全重量に対して2重量%以上含まれ、
前記樹脂は、溶液重合法によって、または塊状重合法によって製造されたものであって、この場合、前記樹脂は、オレフィン類、モノビニリデン芳香族炭化水素類、α、β−エチレン性不飽和カルボン酸類およびそれらのエステル類、エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物、およびそれらの混合物から成る群から選択される少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーから製造される、
ことを特徴とする請求項1に記載のインキ。 - 前記樹脂が、アルカリ性pHの水中にスチレン/アクリル酸ポリマーを濃度が30%となるよう溶解して得られた樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のインキ。
- 前記乳化重合性モノマーが、オレフィン類、モノビニリデン芳香族炭化水素類、α、β−エチレン製不飽和カルボン酸類、α、β−エチレン製不飽和カルボン酸類のエステル類、エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物、ハロ置換オレフィン類およびそれらの混合物から成る群から選択されるエチレン性不飽和モノマーである
ことを特徴とする請求項1に記載のインキ。 - 前記乳化重合性モノマーが、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレートおよびブチルアクリレートから成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のインキ。
- 前記糖ベース化ビニルモノマーが、1.2〜2の範囲のDPおよび1.5〜2の範囲のDSを有するアルキルポリグリドシドマレイン酸エステルモノマー類であることを特徴とする請求項1に記載のインキ。
- 前記乳化重合反応混合物が、再利用を促進し、再パルプ化可能であるか生分解性であることを特徴とする請求項1に記載のインキ。
- 前記顔料が水性顔料分散体であることを特徴とする請求項1に記載のインキ。
- 界面活性剤、開始剤、樹脂及び糖ベース化ビニルモノマーが存在する状態で、少なくとも一つの乳化重合性モノマーを乳化重合させて乳化重合反応混合物を製造する方法において、
前記界面活性剤が前記乳化重合混合物中に形成されるエマルジョンポリマー粒子の凝集を防止するために有効な量で存在し、かつ、前記糖ベース化ビニルモノマーが平均重合度(DP)が1.2〜2.0および平均置換度(DS)が1.5〜2.0であるアルキルポリグリコシドマレイン酸エステルから選択される、という乳化重合性モノマーの乳化重合を開始させるために有効な乳化重合反応条件のもと、前記乳化重合が行われ、
前記樹脂は、水溶性樹脂、水分散性樹脂、アルカリ可溶性樹脂、アルカリ分散性樹脂およびそれらの混合物から成る群から選択され、かつ、
前記樹脂が500〜20,000の数平均分子量を有する
ことを含むことを特徴とするインキの製造方法。 - 前記乳化重合反応混合物が、樹脂を少なくとも一つ含み、
前記樹脂が、乳化重合反応混合物の物理的特性に調節可能に影響を及ぼすために前記乳化重合反応混合物中の固体の全重量に対して2重量%以上含まれ、
前記樹脂は、溶液重合法によって、または塊状重合法によって製造されたものであって、この場合、前記樹脂は、オレフィン類、モノビニリデン芳香族炭化水素類、α、β−エチレン性不飽和カルボン酸類およびそれらのエステル類、エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物、およびそれらの混合物から成る群から選択される少なくとも一つのエチレン性不飽和モノマーから製造される
ことを特徴とする請求項9に記載のインキの製造方法。 - 第二乳化重合性モノマーを添加する追加段階を含むことを特徴とする請求項9に記載のインキの製造方法。
- 前記乳化重合性モノマーが、オレフィン類、モノビニリデン芳香族炭化水素類、α、β−エチレン製不飽和カルボン酸類、α、β−エチレン製不飽和カルボン酸類のエステル類、エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物、ハロ置換オレフィン類およびそれらの混合物から成る群から選択されるエチレン性不飽和モノマーであることを特徴とする請求項9に記載のインキの製造方法。
- 前記第二乳化重合性モノマーが、オレフィン類、モノビニリデン芳香族炭化水素類、α、β−エチレン製不飽和カルボン酸類、α、β−エチレン製不飽和カルボン酸類のエステル類、エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物、ハロ置換オレフィン類およびそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項11に記載のインキの製造方法。
- 前記乳化重合が60℃〜100℃の温度で行われることを特徴とする請求項9に記載のインキの製造方法。
- 前記乳化重合性モノマーが、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレートおよびブチルアクリレートから成る群から選択されることを特徴とする請求項9に記載のインキの製造方法。
- 前記樹脂が、アルカリ性pHの水中にスチレン/アクリル酸ポリマーを濃度が30%となるよう溶解して得られた樹脂であることを特徴とする請求項9に記載のインキの製造方法。
- 前記乳化重合生成物が、再利用を促進し、再パルプ化可能であるか生分解性であることを特徴とする請求項9に記載のインキの製造方法。
- 請求項9に記載のインキの製造方法により得られる生成物。
- 請求項16に記載のインキの製造方法により得られる生成物。
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