JP2017190044A - バッテリ冷却風の排出構造 - Google Patents
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Abstract
Description
前記トリム空間は、車体側部材と内装部材との間に形成され、車両前後方向に延びると共に、ドラフタを介して車外に連通する。
前記排気ダクトは、バッテリに一端を接続し、バッテリからドラフタまでの間の位置でトリム空間に他端を接続している。
まず、実施例1のバッテリ冷却風の排出構造の構成を、「全体構成」、「トリム空間の詳細構成」、「排気ダクトの詳細構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1のバッテリ冷却風の排出構造が適用された車両骨格を示す斜視図であり、図2は、分解斜視図である。図3は、実施例1のバッテリ冷却風の排出構造を示す平面図である。以下、図1〜図3に基づき、実施例1のバッテリ冷却風の全体構成を説明する。なお、図1及び図2は、向かって右側が車両前方となり、図3は、向かって左側が車両前方となる。
このバッテリ4のケース前部4aには、車室3内に連通した吸込口(不図示)が設けられている。また、バッテリ4のケース後部4bの車幅方向中央部には、ファン連通ダクト4cの一端が接続されている。このファン連通ダクト4cは、バッテリ4との接続部位から車両後方へと延在され、後端がバッテリ4よりも車両後方に配置された排気ファン6の吸込口6aに接続されている。
なお、この排気ファン6は、フロアパネル11に形成されたトンネル部11aの上面に設置され、車幅方向中央部に位置している。また、排気口6bは、車両2の一方の側方に向いている(図3参照)。
図4〜図12は、バッテリ冷却風の排出構造が適用された車両の適宜の位置の断面図である。以下、図4〜図12に基づき、実施例1のトリム空間の詳細構成を説明する。
以下、図4〜図12に基づき、実施例1の排気ダクトの詳細構成を説明する。
すなわち、この排気ダクト20は、ハーネス配索領域15と余裕領域16との境界位置で、トリム空間10に接続されている。これにより、接続位置αよりも車両前側では、トリム空間10内が車両用ハーネス14によってほぼ占有されてしまい、空気が円滑に流れる空間がほとんどないことになる。一方、接続位置αよりも車両後側、つまりドラフタ7側では、トリム空間10内に空気が円滑に流れる空間を持たせることができる。
このため、接続位置αは、キックアップ部12の上側であって、シートクッションとトリム空間10の間の位置に設定されることとなる(図7参照)。
図13は、実施例1のバッテリ冷却風の排出構造におけるバッテリ冷却風の流れを示す説明図である。以下、図13に基づき、実施例1のダクト長の抑制作用を説明する。
一方、バッテリ4を冷却した空気(バッテリ冷却風)は、ファン連通ダクト4cを通って、排気ファン6に吸い込まれ、排気口6bから排出される。
そして、排気ダクト20を流れたバッテリ冷却風は、開口20aから排出され、排気ダクト20外へと流れ出る。
実施例1のバッテリ冷却風の排出構造1を構成する排気ダクト20は、図3に示すように、排気ファン6の排気口6bから、車両2の一方の側方(ここでは右側方)に向かって延在されてから、車両側部に形成されたトリム空間10の手前側(車室側)で車両後方に向かって屈曲する。そして、トリム空間10に沿って車両後方へと延びている。
さらに、図1に示すように、この排気ダクト20は、キックアップ部12の立上り面12bに沿ってかけ上がり、図3に示すように、キックアップ部12の上面12aに設置されたリヤシート5のシートクッションの側方位置にてトリム空間10に接続されている。
実施例1のバッテリ冷却風の排出構造1では、排気ダクト20をトリム空間10に接続する接続位置αを、トリム空間10が有するハーネス配索領域15と余裕領域16との境界位置に設定している。
また、この通気孔21の開口面積が、通気孔21から漏れ出るバッテリ冷却風の風量を、車室3内に大きな影響を出さず、フロアパネル11を覆うカーペット部材(不図示)の下側で分散する程度の風量とする大きさに設定されている。このため、バッテリ4を冷却した空気が漏れ出ることでの車室3への影響はほとんど生じず、乗員が違和感を感じることを防止できる。
実施例1のバッテリ冷却風の排出構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
車体側部材(フロアパネル11)と内装部材13との間に形成され、前記バッテリ4と前記ドラフタ7との配置方向に沿って延びると共に、前記ドラフタ7を介して車外に連通するトリム空間10と、
前記バッテリ4に一端を接続し、前記バッテリ4から前記ドラフタ7までの間の位置で前記トリム空間10に他端を接続した排気ダクト20と、
を備える構成とした。
これにより、バッテリからドラフタまでの間を排気ダクトによって繋ぐ場合と比べて、排気ダクトの全長を短縮化し、コストを抑制することができる。
前記トリム空間10は、前記車両用ハーネス14が配索されるハーネス配索領域15と、前記車両用ハーネス14が配索されると共に前記バッテリ冷却風の流通を可能とする余裕領域16と、を有し、
前記排気ダクト20は、前記ハーネス配索領域15と前記余裕領域16との境界位置で、前記トリム空間10に接続されている構成とした。
これにより、(1)の効果に加え、トリム空間10に流れ込んだバッテリ冷却風が拡散することを防止し、トリム空間10内を円滑に流れることができる。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、シートクッションの足元空間への影響を抑制し、排気ダクト20が邪魔になることを防止できる。
これにより、(1)〜(3)の効果に加え、ダクト断面積が次第に縮小して空気の流通可能面積が縮小しても、通気抵抗を抑制することができて、バッテリ冷却風を円滑に流すことができる。
2 車両
3 車室
4 バッテリ
6 排気ファン
7 ドラフタ
10 トリム空間
11 フロアパネル(車体側部材)
12 キックアップ部
13 内装部材
14 車両用ハーネス
15 ハーネス配索領域
16 余裕領域
20 排気ダクト
21 通気孔
α 接続位置
Claims (4)
- 車室の下部に配置されたバッテリを冷却したバッテリ冷却風を、車両に設けられたドラフタから車外へ排出するバッテリ冷却風の排出構造において、
車体側部材と内装部材との間に形成され、前記バッテリと前記ドラフタとの配置方向に沿って延びると共に、前記ドラフタを介して車外に連通するトリム空間と、
前記バッテリに一端を接続し、前記バッテリから前記ドラフタまでの間の位置で前記トリム空間に他端を接続した排気ダクトと、
を備えることを特徴とするバッテリ冷却風の排出構造。 - 請求項1に記載されたバッテリ冷却風の排出構造において、
前記トリム空間の内部には、車両用ハーネスが配索され、
前記トリム空間は、前記車両用ハーネスが配索されるハーネス配索領域と、前記車両用ハーネスが配索されると共に前記バッテリ冷却風の流通を可能とする余裕領域と、を有し、
前記排気ダクトは、前記ハーネス配索領域と前記余裕領域との境界位置で、前記トリム空間に接続されている
ことを特徴とするバッテリ冷却風の排出構造。 - 請求項1又は請求項2に記載されたバッテリ冷却風の排出構造において、
前記排気ダクトは、フロアパネルから立ち上がったキックアップ部に沿って延び、前記キックアップ部の上側位置であって、前記キックアップ部の上面に設置されたシートクッションの側方位置で、前記トリム空間に接続されている
ことを特徴とするバッテリ冷却風の排出構造。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載されたバッテリ冷却風の排出構造において、
前記排気ダクトは、風流れの上流側から下流側に向かってダクト断面積が小さくなるとき、前記バッテリ冷却風の一部をダクト外に逃がす通気孔が形成されている
ことを特徴とするバッテリ冷却風の排出構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021138270A (ja) * | 2020-03-04 | 2021-09-16 | 本田技研工業株式会社 | 電動車両 |
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2016
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