JP6609430B2 - エンジン房冷却構造 - Google Patents
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Description
また、空気排出部は、後端部が排出口に接続されると共に前端部がエンジン房内において後端部の前方に配置され、後端部から前端部に向かって上方に傾斜して延びる房外排出管を有することが好ましい。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るエンジン房冷却構造を備えた自動車の構成を示す。この自動車は、フロントガラス1と、フロントガラス1の前方に張り出すように配置されたフロントフード2と、フロントフード2の下側に離間して対向配置された床部材3と、フロントフード2および床部材3の両側部に沿って前後方向に延びる一対のフェンダー4と、フロントフード2、床部材3およびフェンダー4の前部を覆うように配置された前壁部5と、フロントフード2、床部材3およびフェンダー4の後部を覆うように配置されたトーボード6とを有する。フェンダー4の中間部には車幅方向内側に窪むようにタイヤハウス7が形成されており、このタイヤハウス7の内側にフロントタイヤ8が配置されている。
トーボード6は、エンジン房Rと車室Cとの間を隔てるもので、エンジン房Rの後部を全て覆うような板形状を有する。このため、トーボード6は、エンジン房Rの後部において床部材3の上方に突出するように設けられている。
空気導入部10は、フロントタイヤ8の前部Eより後側で且つフロントタイヤ8の車幅方向内側において床部材3を貫通する導入口12を有し、床部材3の下側において後方へ流通する空気流Fを導入口12からエンジン房R内に導入するものである。導入口12は、フロントタイヤ8の前部E近傍に配置されている。
空気排出部11は、トーボード6の前部近傍において床部材3を貫通する排出口13を有し、空気導入部10によりエンジン房R内に導入された空気流Fを排出口13からトーボード6の下側に排出するものである。排出口13は、フロントタイヤ8の後部近傍に配置されている。
なお、本発明におけるエンジン房冷却構造は、フロントタイヤ8、空気導入部10、トーボード6および空気排出部11から構成されている。
まず、図1に示すように、自動車を前方に走行させると、その走行速度に応じた空気流Fが自動車に対して相対的に前方から後方へ向かうように生じる。ここで、自動車の床部材3は、ほぼ平坦な形状、すなわち急激な凹凸(例えば約50mm以上の凹凸)を抑制して緩やかに湾曲するように形成されている。このため、空気流Fは床部材3の下側をスムーズに流れることができ、床部材3の下側を流れる空気流Fの抵抗を抑制することができる。
この時、導入口12からエンジン房R内に導入される空気流Fは、床部材3の下側において圧力の上昇を招く過剰な空気流Fであり、この空気流Fが導入口12から導入されても床部材3の下側を流通する空気流Fの流れが大きく乱れることはない。このため、床部材3の下側からエンジン房R内への空気流Fの導入に伴う空気抵抗の上昇を防ぐことができる。さらに、床部材3の下側において局所的に高められた圧力を、導入口12からエンジン房R内に空気流Fを導入することにより低下させることができる。一般的に、フロントタイヤ8の前部E近傍からその内側にわたる空気流Fの圧力の上昇は、床部材3の下側における空気流Fの流れを乱す要因となっていた。そこで、導入口12からエンジン房R内に空気流Fを導入することにより、高められた空気流Fの圧力を低下させることができる。これにより、床部材3の下側における空気流Fの圧力が均一化されるため、空気流Fが床部材3の下側をよりスムーズに流れることができる。
続いて、空気流Fは、エンジン房Rの後部まで進行すると、その進行がトーボード6により妨げられる。これにより、トーボード6の前部近傍における空気流Fの圧力が高められて、図3に示すように、排出口13を挟んでエンジン房R内と床部材3の下側との間に圧力差が生じる。すなわち、排出口13の上側における空気流Fの圧力が、床部材3の下側と比較して非常に高い状態となる。
このため、排出口13を介してエンジン房R内を流れる空気流Fをスムーズに床部材3の下側へ排出することができる。これにより、エンジン房R内に導入口12から排出口13へと流れる空気流Fを形成することができ、駆動部9などのエンジン房R内に配置された機器を確実に冷却することができる。
実施の形態1では、フロントタイヤ8が床部材3の下側において空気流Fの流れを妨げる本発明の床下突出部を構成していたが、床下突出部は床部材3の下方に突出して空気流Fの流れを妨げるものであればよく、フロントタイヤ8に限られるものではない。
タイヤ用フラップ21は、タイヤハウス7内への空気流Fの流入を抑制して空気抵抗の上昇を防ぐためのもので、タイヤハウス7の前縁部に沿って床部材3から下方に突出するように設けられる。
空気導入部22は、タイヤ用フラップ21の前部Eより後側で且つタイヤ用フラップ21の車幅方向内側において床部材3を貫通する導入口23を有し、床部材3の下側において後方へ流通する空気流Fを導入口23からエンジン房R内に導入するものである。
エンジン房R内に導入された空気流Fは、エンジン房R内を後方へと進行し、トーボード6の前部近傍に形成された排出口13を介して床部材3の下側にスムーズに排出される。
なお、本発明の床下突出部としては、例えば、床部材3から下方に約50mm以上急激に突出するものを用いることができる。
実施の形態1および2において、空気導入部は導入口からよりスムーズに空気流Fをエンジン房R内に誘導する構成とすることが好ましく、空気排出部11は排出口13からよりスムーズに空気流Fを床部材3の下側に誘導する構成とすることが好ましい。
例えば、図5に示すように、実施の形態1において、空気導入部10は房内導入管31を新たに設けることができ、空気排出部11は房外排出管32を新たに設けることができる。
房外排出管32は、排出口13から前方に向かってエンジン房R内を床部材3から徐々に離れるように上方に傾斜して延びる形状を有する。
また、エンジン房R内に導入された空気流Fが、エンジン房R内をトーボード6近傍まで流通すると、房外排出管32が後方へ傾斜する形状を有するため、そのまま空気流Fを排出口13へと誘導することができる。このため、エンジン房R内を後方へ流通した空気流Fをトーボード6近傍において滞留させることなく、排出口13へスムーズに誘導して排出口13から床部材3の下側へと排出することができる。
実施の形態1〜3において、空気導入部および空気排出部11は、導入口および排出口13の上側と下側において空気流Fの圧力差がより大きくなる構成とすることが好ましい。
例えば、図6に示すように、実施の形態1において、空気排出部11は排出口13の前縁部近傍に排出口前側フラップ41を新たに配置することができる。この排出口前側フラップ41は、排出口13の前縁部に沿って床部材3から下方に突出する形状を有する。排出口前側フラップ41は、例えば、床部材3から下方に約30mm〜約50mm程度突出するように形成することができる。
一般的に、床部材3の下側を流れる空気流Fは、フロントタイヤ8の内側を通過する際に、フロントタイヤ8の後方へ回り込むように車幅方向外側に向かって進行する。そこで、床部材3の下側において排出口13を内側から外側に向かって通過する空気流Fを排出口内側フラップ42で遮ることにより、排出口13の下側における空気流Fの圧力を低下させることができる。これにより、排出口13を挟んでエンジン房R内と床部材3の下側との間に生じる圧力差をより大きくすることができるため、エンジン房R内に導入された空気流Fを容易に排出口13から排出することができる。
実施の形態1〜4において、空気導入部の導入口および空気排出部11の排出口13はフロントタイヤ8の内側部近傍に配置されていたが、導入口が床下突出部の前部より後側で且つ床下突出部の側方に配置されると共に排出口13が床上突出部の前部近傍に配置されていればよく、その配置に限定されるものではない。
例えば、図8に示すように、実施の形態1の空気導入部10および空気排出部11は、導入口12および排出口13に換えて、駆動部9のオイルパン51に対応する導入口52および排出口53を配置することができる。ここで、オイルパン51は、エンジン房Rの車幅方向中央部近傍においてエンジンの下側、すなわち駆動部9の下部に配置されている。
導入口52はオイルパン51の前側に配置され、排出口53はオイルパン51の後側に配置されている。このように、オイルパン51に対応して導入口52および排出口53を配置することにより、オイルパン51を通過するように空気流Fを流通させることができ、オイルパン51を確実に冷却することができる。
床部材3の下側において空気流Fの圧力が高い箇所に配置された導入口12を介して空気流Fをエンジン房R内に容易に導入することができる。また、エンジン房R内に導入された空気流Fは、排出口54に向かって徐々に車幅方向中央部に近づくように進行する。これにより、空気流Fがエンジン房R内において車幅方向中央部に配置されたオイルパン51を通過するため、オイルパン51を確実に冷却することができる。このように、導入口12に対する排出口54の位置を変えてエンジン房R内における空気流Fの流通方向を制御することにより、エンジン房R内に配置された所望の機器を確実に冷却することができる。
Claims (8)
- 自動車において下側が床部材で覆われると共に内部にエンジンが配置されたエンジン房を空気流により冷却するエンジン房冷却構造であって、
前記床部材の下方に突出する床下突出部と、
前記床下突出部の前部より後側で且つ前記床下突出部の側方において前記床部材に導入口が形成され、前記床部材の下側において後方へ流通する空気流を前記導入口から前記エンジン房内に導入する空気導入部と、
前記エンジン房内において前記導入口の後方に配置され、前記床部材の上方に突出する床上突出部と、
前記床上突出部の前部近傍で且つ前記自動車の車幅方向中央部に対して側方に離れた位置において前記床部材に排出口が形成され、前記空気導入部により前記エンジン房内に導入された空気流を前記排出口から前記床部材の下側に排出する空気排出部とを備え、
前記空気排出部は、前記排出口において前記自動車の車幅方向中央部に対向する内側縁部の近傍の位置で前記床部材から下方に突出する排出口内側フラップをさらに有するエンジン房冷却構造。 - 前記床下突出部は、前記エンジン房の両側部に隣接して配置される一対のフロントタイヤであり、
前記導入口は、前記一対のフロントタイヤの車幅方向内側に形成される請求項1に記載のエンジン房冷却構造。 - 前記床下突出部は、前記エンジン房の両側部に隣接して配置された一対のフロントタイヤの前側に取り付けられるタイヤ用フラップであり、
前記導入口は、前記タイヤ用フラップの車幅方向内側に形成される請求項1に記載のエンジン房冷却構造。 - 前記導入口は、前記エンジン房において前記エンジンの下側に配置されたオイルパンの前側に形成される請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンジン房冷却構造。
- 前記床上突出部は、前記エンジン房と車室との間を隔てるトーボードである請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンジン房冷却構造。
- 前記空気導入部は、前端部が前記導入口に接続されると共に後端部が前記エンジン房内において前端部の後方に配置され、前端部から後端部に向かって上方に傾斜して延びる房内導入管を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のエンジン房冷却構造。
- 前記空気排出部は、後端部が前記排出口に接続されると共に前端部が前記エンジン房内において後端部の前方に配置され、後端部から前端部に向かって上方に傾斜して延びる房外排出管を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載のエンジン房冷却構造。
- 前記空気排出部は、前記排出口の前縁部近傍において前記床部材から下方に突出する排出口前側フラップをさらに有する請求項1〜7のいずれか一項に記載のエンジン房冷却構造。
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