JP2017187127A - 電磁ブレーキ - Google Patents
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このような衝突音を低減可能な従来の電磁ブレーキとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
作動油通路におけるシリンダに接続される端部には、オリフィスプレートが設けられている。
ピストンの貫通孔は、特許文献1に記載されているオリフィスプレートの貫通孔と較べて孔径が大きいために容易に高い精度で形成することができる。ピンは、外径公差が規定された外径の市販品を用いることができる。このため、本発明によれば、オイルダンパーのオリフィスを容易に高い精度で形成可能な電磁ブレーキを提供することができる。
図1に示す電磁ブレーキ1は、エレベータ(図示せず)のかごが減速して停止した後に巻上用の回転軸2の回転を止める無励磁作動ブレーキである。回転軸2は、エレベータ巻上機3のハウジング3aから突出している。電磁ブレーキ1は、回転軸2の突出部分が貫通する状態でハウジング3aに支持されている。以下においては、回転軸2がハウジング3aから突出する方向を単に前方といい、この方向とは反対方向を単に後方という。
固定用ボルト16は、フィールドコア4にサイドプレート7を固定するためのもので、フィールドコア4を周方向において複数に分割する位置にそれぞれ設けられている。この実施の形態による固定用ボルト16は、フィールドコア4を周方向に3等分する位置にそれぞれ設けられている。これらの固定用ボルト16は、それぞれサイドプレート7の貫通孔7aと、このサイドプレート7とフィールドコア4との間に位置する円筒状のカラー18の中空部とに通されてフィールドコア4に螺着されている。
この実施の形態においては、このブレーキディスク6が本発明でいう「被制動部材」に相当する。
シリンダ31は、フィールドコア4の円形凹部32と、この円形凹部32の中に収容されたオイルケース33と、このオイルケース33の中に設けられたオイルカバー34とによって構成されている。
円形凹部32の周壁32aには、図4に示すように、雌ねじ35が形成されている。円形凹部32の底壁32bには、後述するピストン21の一部を通すために第1の貫通孔36が設けられている。
筒状壁33aの内周部には、オイルケース33の開口縁を含む大径穴38と、この大径穴38と底壁33bとの間に位置するシリンダ孔39とが形成されている。大径穴38とシリンダ孔39の開口形状は円形である。シリンダ孔39の孔径は、大径穴38の穴径より小さい。大径穴39には、第1のOリング41が装着されている。
オイルカバー34におけるオイルケース33の底壁33bとは反対側の端部には、工具(図示せず)が係合する締め上げ用穴55が形成されている。この工具は、オイルカバー34をオイルケース33の筒状壁33a内に挿入するときにオイルカバー34を保持するためのものである。この締め上げ用穴55は、オイルカバー34を周方向に4等分する位置にそれぞれ設けられている。
第1の支軸56は、ピストン本体58から後方(アーマチュア5とは反対方向)に向けて突出する円柱状に形成されている。この第1の支軸56の外周面は、第2のOリング49が接触するシール面61を構成している。第2のOリング49は、第1の支軸56のシール面61(外周面)に摺動自在に接触し、このシール面61とオイルケース33の第2の貫通孔48との間を液密にシールする。このため、第1の支軸56は、第2の貫通孔48に液密となる状態で移動自在に嵌合することになる。
ピストン本体58には、第4の貫通孔71が穿設されている。この第4の貫通孔71は、ピストン21の軸線方向(アーマチュア5の移動方向と平行な方向)に延びており、第1の油室65と第2の油室66とを連通している。第4の貫通孔71は、例えばリーマ加工によって予め定めた公差を有する所定の孔径に形成されている。
オイルダンパー17を組立てるにあたっては、先ず、図6に示すように、オイルケース33にピストン21とオイルカバー34とがこの順序で挿入され、シリンダ組立体73が作られる。ピストン21をオイルケース33内に挿入する作業は、シリンダ孔39内に作動油を満たすオイル充填作業と同時に行われる。
その後、止めナット44が円形凹部32にねじ込まれ、オイルケース33と協働してダブルナットとなる状態に締め付けられる。
このようにシリンダ組立体73をフィールドコア4に固定する作業は、フィールドコア4にサイドプレート7、アーマチュア5およびブレーキディスク6などの付属部品が組付けられた状態で行われる場合と、これらの付属部品がフィールドコア4に取付られていない状態で行われる場合とがある。
制動状態で励磁コイル12に通電されると、アーマチュア5に磁気吸引力からなる推力が作用し、アーマチュア5がフィールドコア4に接近する方向へ付勢される。これとともに、アーマチュア5に接続されているピストン21のピストン本体58が上述した推力によってオイルケース33の底壁33bに向けて押される。
アーマチュア5に移動時に抵抗が付与される上記の現象は、非制動状態から制動状態に切り替わるときにも同様に生じる。非制動状態から制動状態に切り替わる場合は、移動速度が低下した状態でアーマチュア5がブレーキディスク6(摩擦部材26)に接触するから、これら両部材が互いに衝突するときの衝突音が低減される。
(1)実際に発生した個別の衝突音に合わせてオイルダンパー17のダンパー荷重をチューニングすることができる。ここでいうダンパー荷重とは、オイルダンパー17によって付与される抵抗の大きさに相当する。電磁ブレーキ1を構成する部品や、オイルダンパー17を構成する部品には公差があり、アーマチュア5の移動に伴う衝突音が著しく大きい電磁ブレーキ1が製造されることがある。このような場合は、外径公差が小さく、第4の貫通孔71とピン72との間の隙間が相対的に狭くなるピン72を使用することにより、衝突音が小さくなる。
(3)ダンパー荷重の個体差を縮小した荷重精度の向上が可能になる。すなわち、外径公差の異なるピン72を使用して部品の製造誤差に起因するダンパー荷重の個体差を解消し、品質が一定となるように電磁ブレーキ1を製造することができる。
このため、ピストン本体58の第4の貫通孔71とピン72との間の隙間からなる作動油通路の全長を容易に高い精度で規定することができるから、オイルダンパーの性能がより一層高い電磁ブレーキを製造することができる。
このため、油圧シリンダ31とピストン21とがそれぞれ機械加工によって形成されるから、ダンパー荷重を設定するうえで自由度が高い電磁ブレーキを製造できる。
Claims (4)
- 励磁コイルを有するフィールドコアと、
前記フィールドコアに接離可能なアーマチュアと、
前記アーマチュアを前記フィールドコアとは反対側に付勢するばね部材と、
前記フィールドコアに対する前記アーマチュアの移動に伴って摩擦抵抗が選択的に付与される被制動部材と、
前記フィールドコアと前記アーマチュアとに連結されたオイルダンパーとを備え、
前記オイルダンパーは、
前記フィールドコアに前記アーマチュアの移動方向と平行な方向を軸線方向として設けられ、作動油が封入されたシリンダと、
前記アーマチュアに設けられ、前記シリンダに移動自在に嵌合して前記シリンダ内を第1の油室と第2の油室とに分けるピストンとを備え、
前記ピストンは、
前記第1の油室と第2の油室とを連通する貫通孔と、
前記貫通孔にすきまばめとなる状態に嵌合したピンとを有している電磁ブレーキ。 - 請求項1記載の電磁ブレーキにおいて、
前記アーマチュアは、前記ばね部材のばね力によって摩擦部材を介して前記被制動部材に押し付けられるものであることを特徴とする電磁ブレーキ。 - 請求項1または請求項2記載の電磁ブレーキにおいて、
前記ピンの軸線方向は、前記アーマチュアの移動方向と平行な方向であり、
前記ピンの両端部は前記貫通孔から突出していることを特徴とする電磁ブレーキ。 - 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の電磁ブレーキにおいて、
前記シリンダは、
前記フィールドコアに前記アーマチュアとは反対方向に向けて開口する形状に形成された円形凹部と、
有底円筒状に形成されて底壁に貫通孔が設けられ、開口部が前記円形凹部の底を指向する状態で前記円形凹部の周壁に螺着されたオイルケースと、
貫通孔を有する円板状に形成され、前記オイルケースの開口部内に液密となる状態に保持されて前記オイルケースの底壁との間に油室を形成するオイルカバーとを備え、
前記ピストンは、
前記油室に収容されて前記オイルケースの内周部に液密となる状態で移動自在に嵌合した円板状のピストン本体と、
前記ピストン本体に突設され、前記オイルケースの底壁の貫通孔に液密となる状態で移動自在に嵌合した第1の支軸と、
前記ピストン本体に突設され、前記オイルカバーを液密となる状態で移動自在に貫通するとともに前記円形凹部の底を移動自在に貫通して前記アーマチュアに固定された第2の支軸とを有し、
前記ピンは、前記ピストン本体に設けられていることを特徴とする電磁ブレーキ。
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