JP2017186144A - 媒体搬送装置及び自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来と比べて装置コストを抑えつつ搬送性能を向上させる。【解決手段】搬送方向に一定の間隔W1を空けて配置された3本のシャフト104に対して、それぞれ幅方向に一定の間隔W2を空けて2個ずつフィードローラ102を設け、さらに、各フィードローラ102と対向する位置に、各テンションローラ103を設けた。そのうえで、間隔W1を、小切手Cの搬送方向と平行な長辺より短くするとともに、シャフト104Aとシャフト104Cとの間隔W3を小切手Cの長辺より長くした。こうすることで、小切手Cのスキューを抑制しながら、フィードローラ102を支持するシャフト104の数を従来と比べて減らすことができるので、従来と比べて装置コストを抑えつつ搬送性能を向上させることができる。【選択図】図2
Description
本発明は、媒体搬送装置及び自動取引装置に関するものであり、例えば、小切手などの有価証券や、チケットなどを搬送する媒体搬送装置及びこの媒体搬送装置を備えた自動取引装置に適用して好適なものである。
媒体搬送装置は、搬送路と、搬送路上に配置された搬送ローラとを備え、搬送ローラを回転させることで媒体を搬送するようになっている。このような媒体搬送装置では、例えば、図14(A)、(B)に上から見た上面図及び横から見た側面図を示すように、搬送路R上に、複数のフィードローラ300(300A〜300C)が、図中矢印Ar1で示す媒体Mの搬送方向に間隔を空けて配置されているとともに、各フィードローラ300(300A〜300C)と搬送路Rを挟んで対向する位置に、テンションローラ301(301A〜301C)が配置され、各フィードローラ300(300A〜300C)と各テンションローラ301(301A〜301C)との間に媒体Mを挟んで搬送するようになっている。尚、各フィードローラ300(300A〜300C)は、それぞれシャフト302(302A〜302C)に支持され、各テンションローラ301は、それぞれシャフト303(303A〜303C)に支持されているとする。
このような媒体搬送装置では、例えば、各フィードローラ300(300A〜300C)の間隔(すなわち各シャフト302(302A〜302C)の間隔)W10が、媒体Mの各辺のうちの搬送方向と平行な辺(例えば長辺)より狭くなっている(例えば特許文献1参照)。また、フィードローラ300Aとフィードローラ300Cとの間隔(すなわちシャフト302Aとシャフト302Cとの間隔)W11が媒体Mの長辺より狭くなるよう、各フィードローラ300(300A〜300C)の間隔W10を狭くして、常に媒体Mの2箇所を挟んで媒体Mを搬送することで、媒体Mのスキュー(斜行)を抑制するようにした媒体搬送装置も提案されている。
ところで、従来の媒体搬送装置のようにスキューを抑制する為に各フィードローラの搬送方向の間隔を狭くすると、その分、各フィードローラを支持するシャフトの数が増え、これにともなってシャフトを回転させる為の駆動負荷が増大して、より駆動力の大きなアクチュエータが必要となり、装置コストが高くなる。
つまり、従来の媒体搬送装置では、スキューを抑制して搬送性能を向上させようとすると、より駆動力の大きいアクチュエータが必要となり、その分、装置コストが高くなってしまうという問題を有していた。
本発明は以上の点を考慮したもので、従来と比べて装置コストを抑えつつ搬送性能を向上させた媒体搬送装置及び自動取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、媒体の搬送路上に設けられ、媒体の搬送方向に間隔を空けて順に配置された第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部と、前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部のそれぞれと前記搬送路を挟んで対向配置され、前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラとの間に、前記搬送路における前記搬送方向と直交する幅方向の一端側に幅寄せされた状態の媒体を挟んで搬送する搬送部材とを備え、前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部は、それぞれ前記搬送路における幅方向の一端側に寄せて配置され、さらに、前記第1のローラ部の中心軸と、当該第1のローラ部の隣に配置された前記第2のローラ部の中心軸との間隔は、前記媒体における前記搬送方向と平行な辺の長さより短く、且つ、前記第1のローラ部の中心軸と、前記第2のローラ部の隣に配置された前記第3のローラ部の中心軸との間隔は、前記媒体における前記搬送方向と平行な辺の長さより長く、前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部は、それぞれ前記幅方向に間隔を空けて配置された複数のローラでなるとした。
こうすることで、媒体が常に第1のローラ部、第2のローラ部、第3のローラ部のいずれかと搬送部材との間に挟まれて搬送される為、常に媒体の2箇所以上を挟んで媒体を搬送することができ、媒体のスキュー(斜行)を抑制できる。そのうえで、従来よりも第1のローラ部、第2のローラ部、第3のローラ部のそれぞれの間隔を広くすることができる為、従来と比べて駆動力の小さいアクチュエータで搬送部材を駆動させることができる。
本発明は、従来と比べて装置コストを抑えつつ搬送性能を向上させた媒体搬送装置及び自動取引装置を実現できる。
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.小切手処理装置の構成]
図1に小切手処理装置1の模式的な側面図を示す。小切手処理装置1は、金融機関等に設置されており、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で小切手の入金取引に関する処理を行う。この小切手処理装置1は、全体として直方体状に形成された筐体2の内部に、媒体としての小切手に関する種々の処理を行う複数の処理ユニットが組み込まれた構成となっている。
[1−1.小切手処理装置の構成]
図1に小切手処理装置1の模式的な側面図を示す。小切手処理装置1は、金融機関等に設置されており、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で小切手の入金取引に関する処理を行う。この小切手処理装置1は、全体として直方体状に形成された筐体2の内部に、媒体としての小切手に関する種々の処理を行う複数の処理ユニットが組み込まれた構成となっている。
尚、ここでは、小切手処理装置1の筐体2における、利用者が対峙する側(図中右側)を前側とし、その反対側(図中左側)を後側とし、前側に対峙した利用者から見て上下左右をそれぞれ上側、下側、左側及び右側と定義する。
筐体2内部の所定位置には、全体を統括的に制御する制御部3が設けられている。この制御部3は、CPUを中心に構成され、ROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引に関する種々の処理を行う。また制御部3は、内部にRAMや、ハードディスク、フラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に各種プログラムや入金取引に関する種々の情報を記憶している。
また、図1では省略しているが、小切手処理装置1には、制御部3の制御に基づき利用者に向けて種々の情報を表示する表示部や、利用者からの操作を受け付けて制御部3に通知する操作部等も設けられている。
この筐体2の前側上部には、小切手Cを束で受け付けるバンドル部10が配置されている。このバンドル部10の後端には、小切手Cの束を1枚ずつ分離して繰り出す分離部11が配置されている。さらに、分離部11の後方で筐体2の後側上部には、分離部11から1枚ずつ繰り出されてくる小切手Cを搬送しながら幅寄せするアライナ部12が配置されている。
さらに、アライナ部12の下方には、小切手CのMICR(Magnetic Ink Character Recognition)読み取り、画像読み取り、裏書印字、スタンプ押印などの機能を有するスキャナ部13が配置されている。尚、MICRとは、磁気インクを用いた特殊なフォントによる文字である。さらにバンドル部10の下方には、小切手Cを一時保留するエスクロ部14が配置され、スキャナ部13の下方には、利用者が取り忘れた小切手Cなどを収納するリトラクト部15が配置されている。さらに、エスクロ部14及びリトラクト部15の下方で筐体2の下部には、小切手Cを収納する2個のスタッカ16、17が前後方向に並べて配置されている。
これら、バンドル部10、分離部11、アライナ部12、スキャナ部13、エスクロ部14、リトラクト部15、スタッカ16、17は、搬送路Rによって接続されている。搬送路Rは、バンドル部10の前端から分離部11を介してアライナ部12内の後端まで延び、アライナ部12の後端で下方にカーブして前方に折り返され、そのままスキャナ部13内の前端まで延び、その先で下方にカーブして前方と後方の二手に分岐して、前方のエスクロ部14と後方のリトラクト部15へと延びている。この分岐箇所には、小切手Cの搬送ルートを切り替える為のブレード20が配置されている。
また、搬送路Rは、スキャナ部13の後端近傍で上方と下方の二手に分岐して、上方のアライナ部12と、下方のスタッカ16へと延びている。この分岐箇所にも、ブレード21が配置されている。さらに、搬送路Rは、この分岐箇所から下方のスタッカ16へと延びている部分の途中で前方に分岐して、前方のスタッカ17へと延びている。この分岐箇所にも、ブレード22が配置されている。尚、ブレード20、21、22による搬送ルートの切り替えは、制御部3によって行われる。また、搬送路Rには、小切手Cを厚さ方向に挟んで搬送する搬送機構(詳しくは後述する)が設けられていて、小切手処理装置1は、この搬送機構と、ブレード20、21、22による搬送ルートの切り替えによって、小切手Cを各部に搬送するようになっている。
小切手処理装置1の構成は、以上のようになっている。ここで、このような構成でなる小切手処理装置1の入金取引時の動作について簡単に説明する。
バンドル部10は、前端に設けられた投入口から小切手Cの束が挿入されると、内部に設けられた束搬送機構により小切手Cの束をそのまま後方の分離部11へと搬送する。因みに、小切手Cは、例えば長方形の紙媒体であり、表面に金額等の情報が記されている。小切手Cの束は、各小切手の表面が上側、長手方向が筐体2の前後方向となる向きで投入口に挿入されるようになっている。
分離部11は、小切手Cの束の一番上の小切手Cから順に1枚ずつ分離して、後方のアライナ部12へ送り出す。アライナ部12は、分離部11から受け取った小切手Cを搬送路Rに沿って搬送しながら、小切手Cを搬送路Rの幅方向の一方、例えば右側に幅寄せして、スキャナ部13に引き渡す。また、アライナ部12の内部を通ってスキャナ部13へと続く搬送路RがU字状に折り返されている為、小切手Cは表面を下側に向けた状態でスキャナ部13に引き渡される。
スキャナ部13は、搬送路Rに沿って小切手Cを前方へ搬送しながら、小切手CからMICR文字(磁気インクで描かれた文字)を読み取り、また小切手Cの両面をそれぞれ撮像して画像データを生成する。その後、スキャナ部13からエスクロ部14へと小切手Cが引き渡され、エスクロ部14が、スキャナ部13から受け取った小切手Cを内部に一時的に保留する。ここまでの処理を、入金読取処理と呼ぶ。
制御部3は、バンドル部10に挿入された全ての小切手Cをスキャナ部13で読み取り終えると、読み取った内容を示す画像や文字等を表示部に表示させると共に、表示部を介して利用者に入金取引を継続するか否かを問い合わせる。ここで、利用者から入金取引の中止が指示されると、制御部3は、エスクロ部14に保留している全ての小切手Cを利用者に返却させる返却処理を開始する。まず、エスクロ部14が、保留していた小切手Cを1枚ずつ繰り出して、スキャナ部13に順に引き渡す。スキャナ部13、アライナ部12は、搬送路Rに沿って小切手Cを入金読取処理時とは反対方向へ搬送することにより、小切手Cを分離部11に順に引き渡していく。
分離部11は、引き渡された小切手Cを前方へ放出することにより、バンドル部10内に小切手Cを集積していく。バンドル部10は、集積された小切手Cの束を前方へ搬送して、小切手の前側部分を投入口から外部に露出させる。そして、制御部3は、バンドル部10に設けられたセンサにより小切手Cの束が利用者に取り出されたことを検出すると、返却処理を終了する。
これに対して、小切手の前側部分を投入口から外部に露出させた後、所定時間内に小切手Cの束が取り出されなかった場合、制御部3は、利用者が小切手Cを取り忘れたまま立ち去ったと判断して、この小切手Cの束を取り込む取忘取込処理を開始する。すなわち、制御部3は、利用者が取り忘れた小切手Cを、バンドル部10から、分離部11、アライナ部12、スキャナ部13を順次介して、リトラクト部15へと搬送して収納する。そして、全ての小切手Cをリトラクト部15へ収納し終えると、制御部3は取忘取込処理を終了する。
また一方で、制御部3は、入金読取処理によってエスクロ部14に全ての小切手Cを保留した状態で、利用者から入金取引の継続が指示されると、保留している小切手Cをスタッカ16、17に収納する収納処理を開始する。まず、エスクロ部14が、保留している小切手Cを1枚ずつ繰り出し、スキャナ部13に引き渡していく。
スキャナ部13は、エスクロ部14から順に受け取った小切手Cを後方に搬送しながら、内蔵するプリンタやスタンプにより取引結果等を表す情報を印字すると共にその画像を撮像して印字状態を認識する。スキャナ部13を通過した小切手Cは、制御部3の制御のもと、スタッカ16又はスタッカ17へと搬送され、スタッカ16又はスタッカ17に収納される。そして、エスクロ部14に保留していた全ての小切手Cをスタッカ16又はスタッカ17に収納し終えると、制御部3は収納処理を終了し、小切手Cの入金取引を完了する。小切手処理装置1の入金取引時の動作は、以上のようになっている。
[1−2.搬送路に設けられた搬送機構の構成]
次に、搬送路Rに設けられた搬送機構の構成についてさらに詳しく説明する。ここでは、搬送路R全体のうち、アライナ部12より先の部分Rw、すなわち幅寄せされた小切手Cを1枚ずつ搬送する部分(この部分を幅寄せ済み搬送路と呼ぶ)Rwに設けられた搬送機構について説明する。
次に、搬送路Rに設けられた搬送機構の構成についてさらに詳しく説明する。ここでは、搬送路R全体のうち、アライナ部12より先の部分Rw、すなわち幅寄せされた小切手Cを1枚ずつ搬送する部分(この部分を幅寄せ済み搬送路と呼ぶ)Rwに設けられた搬送機構について説明する。
図2に、幅寄せ済み搬送路Rwに設けられた搬送機構100を示す。図2に示す搬送機構100は、幅寄せ済み搬送路Rw全体のうち、スキャナ部13内を通る直線部分、及びスタッカ16近傍で分岐して前方のスタッカ17へと延びている直線部分に設けられたものである。搬送機構は、これら2箇所の直線部分以外にも設けられているが、基本的な構成は、全て同一の為、ここでは、前後方向に延びる直線部分に設けられた搬送機構100についてのみ説明することとする。
尚、図2(A)は、搬送機構100を上側から見た場合の模式的な上面図、図2(B)は、左側から見た場合の模式的な側面図、図2(C)は、前側から見た場合の模式的な前面図であり、それぞれ一部を簡略化したり省略したりしたものとなっている。例えば、スキャナ部13内には、搬送機構100の他に、センサ、印字部などが配置されているが、図2では、これらについては省略している。
搬送機構100を説明する前に、まず、小切手Cをガイドする為の搬送ガイド101について説明する。搬送ガイド101は、搬送路Rに沿って設けられていて、例えば、図2(B)に示すように、幅寄せ済み搬送路Rwには、前後方向に延びている部分の上側と下側に、それぞれ搬送ガイド上面部101Aと搬送ガイド下面部101Bが設けられている。また、幅寄せ済み搬送路Rwには、図2(A)に示すように、小切手Cの搬送方向(図中矢印Ar1で示す方向)に対して直交する幅方向の両側に、それぞれ搬送ガイド右側面部101Cと搬送ガイド左側面部101Dが設けられている。尚、図2(A)は、搬送ガイド上面部101Aを省略した図となっている。また、搬送ガイド右側面部101C及び搬送ガイド左側面部101Dは、小切手処理装置1のフレームFrの一部でもある。
小切手Cは、アライナ部12によって、長辺を搬送方向と平行にする向きで搬送されながら、搬送ガイド右側面部101Cの内側の面(これを幅寄せ基準面と呼ぶ)Pに幅寄せされる。よって、幅寄せ済み搬送路Rwに設けられた搬送機構100は、この幅寄せ基準面Pに幅寄せされた状態の小切手Cを搬送するようになっている。
この搬送機構100は、複数のフィードローラ102(102A〜102F)と、複数のフィードローラ102(102A〜102F)のそれぞれと幅寄せ済み搬送路Rwを挟んで対向配置された複数のテンションローラ103(103A〜103F)とを備えている。尚、ここでは、フィードローラ102が搬送ガイド上面部101A側、テンションローラ103が搬送ガイド下面部101B側に配置されているが、逆でもよい。
複数のフィードローラ102(102A〜102F)は、幅寄せ済み搬送路Rwの幅方向と平行で搬送方向に一定の間隔W1を空けて配置された3本のシャフト104(104A〜104C)に、それぞれ幅方向に一定の間隔W2を空けて2個ずつ取り付けられている。尚、間隔W1は、各シャフト104(104A〜104C)の中心軸間の距離とし、間隔W2は、各フィードローラ102(102A〜102F)の対向する側面間の距離とする。
具体的には、1番後のシャフト104Aに、2個のフィードローラ102A、102Dが幅方向に間隔W2を空けて固定され、次のシャフト104Bに、2個のフィードローラ102B、102Eが幅方向に間隔W2を空けて固定され、1番前のシャフト104Cに、2個のフィードローラ102C、102Fが幅方向に間隔W2を空けて固定されている。
尚、シャフト104A、104B、104Cには、それぞれ幅寄せ基準面Pに近い位置に、フィードローラ102A、102B、102Cが固定され、幅寄せ基準面Pから遠い位置に、フィードローラ102D、102E、102Fが固定されている。つまり、フィードローラ102A、102B、102Cは、幅寄せ基準面Pに近い位置で搬送方向に一定の間隔W1を空けて配置され、フィードローラ102D、102E、102Fは、幅寄せ基準面Pから遠い位置で搬送方向に一定の間隔W1を空けて配置されている。
また、各シャフト104(104A〜104C)の間隔(すなわち各フィードローラ102(102A〜102F)の搬送方向の間隔)W1は、小切手Cの長辺より短くなっていて、1番後のシャフト104Aと1番前のシャフト104Cとの間隔(すなわち1番前のフィードローラ102A、102Dと、1番後のフィードローラ102C、102Fとの間隔)W3は、小切手Cの長辺より長くなっている。尚、小切手処理装置1で取り扱う小切手Cのサイズが複数存在する場合には、間隔W1、W3を、一番長辺の小さい小切手Cに合わせて設定すればよい。
さらに、各フィードローラ102(102A〜102F)は、幅寄せ基準面P側に幅寄せされた状態の小切手Cの上面と接触するよう、幅寄せ基準面P寄りの位置に配置されている。すなわち、各フィードローラ102(102A〜102F)は、幅寄せ基準面Pから幅方向に小切手Cの短辺の長さ分離れた位置までの範囲R1内に配置されている。また、幅寄せ基準面Pに近い方(すなわち搬送ガイド右側面部101C側)のフィードローラ102A〜102Cと搬送ガイド右側面部101Cとの間隔が、幅寄せ基準面Pから遠い方(すなわち搬送ガイド左側面部101D側)のフィードローラ102D〜102Fと搬送ガイド左側面部101Dとの間隔よりも狭くなっている。さらに、フィードローラ102A〜102Cと、フィードローラ102D〜102Fとの間隔W2の中心位置は、幅寄せ済み搬送路Rwの幅方向の中心位置よりも幅寄せ基準面Pに近くなっている。尚、小切手処理装置1で取り扱う小切手Cのサイズが複数存在する場合には、間隔W2及び範囲R1を、一番短辺の小さい小切手Cに合わせて設定すればよい。
そして、各フィードローラ102(102A〜102F)は、搬送ガイド上面部101Aに形成された開口(図示せず)から、各テンションローラ103(103A〜103F)と対向する下端部が幅寄せ済み搬送路Rwに露出するようにして、シャフト104(104A〜104C)とともにフレームFrに回転可能に支持されている。
また、各シャフト104(104A〜104C)は、それぞれ搬送ガイド右側面部101Cの外側まで延びていて、搬送ガイド右側面部101Cの外側に位置する部分に駆動ギヤ105(105A〜105C)が取り付けられている。各駆動ギヤ105(105A〜105C)は、アイドルギヤ106(106A、106B)により連結されている。搬送機構100では、複数のシャフト104(104A〜104C)のうちの1つに、駆動部からの駆動力が伝達され、この駆動力がアイドルギヤ106(106A、106B)を介して、他のシャフト104にも伝達されることで、全てのシャフト104(104A〜104C)を回転させるとともに、全てのフィードローラ102(102A〜102F)を回転させるようになっている。
複数のテンションローラ103(103A〜103F)は、複数のフィードローラ102(102A〜102F)のそれぞれの下方に対向配置されている。つまり、テンションローラ103A、103B、103Cは、フィードローラ102A、102B、102Cと同様、幅寄せ基準面Pに近い位置で搬送方向に一定の間隔W1を空けて配置され、テンションローラ103D、103E、103Fは、フィードローラ102D、102E、102Fと同様、幅寄せ基準面Pから遠い位置で搬送方向に一定の間隔W1を空けて配置されている。さらに、テンションローラ103A、103Dは、シャフト104Aの下方に対向配置されたシャフト107Aに間隔W2を空けて取り付けられ、テンションローラ103B、103Eは、シャフト104Bの下方に対向配置されたシャフト107Bに間隔W2を空けて取り付けられ、テンションローラ103C、103Fは、シャフト104Cの下方に対向配置されたシャフト107Cに間隔W2を空けて取り付けられている。
つまり、各テンションローラ103(103A〜103F)も、各フィードローラ102(102A〜102F)と同様、幅寄せ基準面P側に幅寄せされた状態の小切手Cの上面と接触するよう、幅寄せ基準面P寄りの位置に配置されている。すなわち、各テンションローラ103(103A〜103F)は、幅寄せ基準面Pから幅方向に小切手Cの短辺の長さ分離れた位置までの範囲R1内に配置されている。また、幅寄せ基準面Pに近い方(すなわち搬送ガイド右側面部101C側)のテンションローラ103A〜103Cと搬送ガイド右側面部101Cとの間隔が、幅寄せ基準面Pから遠い方(すなわち搬送ガイド左側面部101D側)のテンションローラ103D〜103Fと搬送ガイド左側面部101Dとの間隔よりも狭くなっている。さらに、テンションローラ103A〜103Cと、テンションローラ103D〜103Fとの間隔W2の中心位置は、幅寄せ済み搬送路Rwの幅方向の中心位置よりも幅寄せ基準面Pに近くなっている。
尚、各テンションローラ103(103A〜103F)を支持する各シャフト107(107A〜107C)も、シャフト104と同様、小切手Cの長辺より短い間隔W1を空けて配置されていて、さらに1番後のシャフト107Aと1番前のシャフト107Cとの間隔(すなわち1番前のテンションローラ103A、103Dと、1番後のテンションローラ103C、103Fとの間)は、シャフト104と同様、小切手Cの長辺より長い間隔W3だけ離れている。
そして、各テンションローラ103(103A〜103F)は、搬送ガイド下面部101Bに形成された開口(図示せず)から、各フィードローラ102(102A〜102F)と対向する上端部が幅寄せ済み搬送路Rwに露出するようにして、各シャフト107(107A〜107C)に支持されている。
また、各シャフト107(107A〜107F)は、搬送ガイド下面部101Bの下側に取り付けられたテンションローラ固定板金108に対して、スプリング109を介して上方に付勢された状態で取り付けられていて、各テンションローラ103(103A〜103F)を、対向する各フィードローラ102(102A〜102F)に押し付けるようになっている。
搬送機構100の構成は、以上のようになっている。ここで、搬送機構100の動作について、図3〜図5を用いて説明する。上述したように、小切手Cは、幅寄せ済み搬送路Rw内では、幅寄せ基準面Pに幅寄せされた状態(すなわち一方の長辺が搬送ガイド右側面部101Cに接触もしくは近接した状態)で搬送される。この為、小切手Cは、図3(A)、(B)に示すように、幅寄せされた状態で、搬送機構100の1番後のフィードローラ102A、102Dと、テンションローラ103A、103Dとの間に先端部が到達して、先端部がこれらの間に挟まれる。このとき小切手Cは、先端部の短手方向に間隔W2だけ離れた2箇所を、2個のフィードローラ102A、102Dと、テンションローラ103A、103Dとで挟まれる。すなわち、小切手Cは、先端部の幅寄せ基準面Pに近い方の長辺(右側の長辺)近傍の部分が、幅寄せ基準面Pに近い方のフィードローラ102Aとテンションローラ103Aとの間に挟まれ、先端部の幅寄せ基準面Pから遠い方の長辺(左側の長辺)近傍の部分が、幅寄せ基準面Pから遠い方のフィードローラ102Dとテンションローラ103Dとの間に挟まれる。
そして、搬送機構100は、フィードローラ102A、102Dと、テンションローラ103A、103Dとの間に小切手Cを挟んで搬送する。このとき、搬送機構100は、小切手Cの2箇所を挟んで搬送することで、小切手Cのスキューを抑制する。
その後、小切手Cは、長辺の長さが1番前のフィードローラ102A、102Cと2番目のフィードローラ102B、102Eとの間隔W1より長い為、図4(A)、(B)に示すように、後端部が1番後のフィードローラ102A、102Dとテンションローラ103A、103Dとの間を通り過ぎる前に、先端部が、2番目のフィードローラ102B、102Eと、テンションローラ103B、103Eとの間に到達して、これらの間に挟まれる。
ゆえに、このとき、搬送機構100は、フィードローラ102A、102Dと、テンションローラ103A、103Dとの間と、フィードローラ102B、102Eと、テンションローラ103B、103Eとの間とに小切手Cを挟んで搬送する。この場合、搬送機構100は、小切手Cの前端部の2箇所と後端部の2箇所の計4箇所を挟んで搬送することになり、これにより小切手Cのスキューを抑制する。
その後、小切手Cは、図5(A)、(B)に示すように、後端部が1番後のフィードローラ102A、102Dと、テンションローラ103A、103Dとの間を通り過ぎる。このとき、1番後のシャフト104Aと3番目(すなわち1番前)のシャフト104Cとの間隔W3が小切手Cの長辺より長くなっている為、小切手Cの先端部は、まだ1番前のフィードローラ102C、102Fと、テンションローラ103C、103Fとの間には到達していない。ゆえに、このとき、搬送機構100は、小切手Cを2番目のフィードローラ102B、102Eと、テンションローラ103B、103Eとの間に挟んで搬送する。このとき、搬送機構100は、小切手Cの2箇所を挟んで搬送することで、小切手Cのスキューを抑制する。
その後、小切手Cは、後端部が2番目のフィードローラ102B、102Eとテンションローラ103B、103Eとの間を通り過ぎる前に、先端部が、1番前のフィードローラ102C、102Fと、テンションローラ103C、103Fとの間に到達して、これらの間に挟まれ、その後も搬送方向に搬送されることで、最終的に、後端部が1番前のフィードローラ102C、102Fと、テンションローラ103C、103Fとの間を通過する。
このときも、搬送機構100は、小切手Cの2箇所以上を挟んで搬送することになり、これにより小切手のスキューを抑制する。このように、搬送機構100は、小切手Cが1番後のフィードローラ102A、102Dと、テンションローラ103A、103Dとの間に到達してから、1番前のフィードローラ102C、102Fと、テンションローラ103C、103Fとの間を通り過ぎるまでの間、常に小切手Cの2箇所以上を挟んで搬送することにより、小切手Cのスキューを抑制するようになっている。
[1−3.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態の搬送機構100では、搬送方向に一定の間隔W1を空けて配置された3本のシャフト104(104A〜104C)に対して、それぞれ幅方向に一定の間隔W2を空けて2個ずつフィードローラ102(102A〜102F)を設けるようにした。さらに、3本のシャフト104(104A〜104C)と幅寄せ済み搬送路Rwを挟んで対向配置された3本のシャフト107(107A〜107C)に対して、各フィードローラ102(102A〜102F)と対向するよう、それぞれ2個ずつテンションローラ103(103A〜103F)を設けるようにした。
ここまで説明したように、第1の実施の形態の搬送機構100では、搬送方向に一定の間隔W1を空けて配置された3本のシャフト104(104A〜104C)に対して、それぞれ幅方向に一定の間隔W2を空けて2個ずつフィードローラ102(102A〜102F)を設けるようにした。さらに、3本のシャフト104(104A〜104C)と幅寄せ済み搬送路Rwを挟んで対向配置された3本のシャフト107(107A〜107C)に対して、各フィードローラ102(102A〜102F)と対向するよう、それぞれ2個ずつテンションローラ103(103A〜103F)を設けるようにした。
そのうえで、搬送機構100では、各シャフト104(104A〜104C)の搬送方向の間隔、各シャフト107(107A〜107C)の搬送方向の間隔、各フィードローラ102(102A〜102F)の搬送方向の間隔、及び各テンションローラ103(103A〜103F)の搬送方向の間隔である間隔W1を、小切手Cの搬送方向と平行な長辺より短くするようにした。尚、この間隔W1を、ここでは、搬送方向のローラ間隔W1と呼ぶことにする。
こうすることで、搬送機構100では、小切手Cを、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)との間に搬送するときに、幅方向に離れて配置された2個のフィードローラと2個のテンションローラとで、小切手Cの2箇所を常に挟んで搬送することができるので、小切手Cのスキューを抑制することができる。
また、搬送機構100では、各シャフト104(104A〜104C)と各シャフト107(107A〜107C)とに対して、それぞれ2個ずつフィードローラ102とテンションローラ103を設けたことで、常に小切手Cの2箇所を挟んで搬送する条件を満たしながら、図14に示した、各シャフト302(302A〜302C)と各シャフト303(303A〜303C)に対してそれぞれ1個ずつフィードローラ300とテンションローラ301を設ける従来の媒体搬送装置と比べて、搬送方向のローラ間隔W1を広げることができる。
実際、従来の媒体搬送装置では、常に媒体Mの2箇所を挟んで搬送する為には、シャフト302Aとシャフト302Cとの間隔W11を媒体Mの長辺より狭くしなくてはならない為、搬送方向の間隔W10を、少なくとも媒体Mの長辺の長さの半分より狭くしなくてはならない。
これに対して、搬送機構100では、常に小切手Cの2箇所を挟んで搬送する為にはシャフト104Aとシャフト104Cとの間隔W3を小切手Cの長辺の2倍の長さより狭くすればよく、この為、搬送方向のローラ間隔W1を、最大で従来の媒体搬送装置の間隔W10の倍程度まで広げることができる。
こうすることで、搬送機構100では、小切手Cのスキューを抑制しながら、フィードローラ102を支持するシャフト104の数を従来と比べて減らすことができるので、従来と比べて駆動力の小さいアクチュエータでフィードローラ102を駆動させることができる。かくして、搬送機構100は、従来と比べて装置コストを抑えつつ搬送性能を向上させることができる。
また、搬送機構100では、幅寄せされた状態の小切手Cと接触するよう、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)を、幅寄せ基準面P寄りの位置に配置するようにした。こうすることで、搬送機構100では、幅寄せされた状態の小切手Cの2箇所を確実に挟んで搬送することができ、幅寄せされた状態の小切手Cのスキューを抑制できる。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、搬送機構の構成が第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。搬送機構以外の構成については、第1の実施の形態と同一の為、詳しい説明については第1の実施の形態を参照とする。
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、搬送機構の構成が第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。搬送機構以外の構成については、第1の実施の形態と同一の為、詳しい説明については第1の実施の形態を参照とする。
[2−1.搬送機構の構成]
図6に、搬送機構150の構成を示す。尚、図6は、搬送機構100を上側から見た場合の模式的な上面図であり、それぞれ一部を簡略化したり省略したりしたものとなっている。この搬送機構150は、小切手Cの角部を挟まないように、フィードローラ102とテンションローラ103が配置されている点が、第1の実施の形態の搬送機構100とは異なる点である。ゆえに、搬送機構150の基本的な構成は、搬送機構100と同一の為、詳しい説明については省略する。
図6に、搬送機構150の構成を示す。尚、図6は、搬送機構100を上側から見た場合の模式的な上面図であり、それぞれ一部を簡略化したり省略したりしたものとなっている。この搬送機構150は、小切手Cの角部を挟まないように、フィードローラ102とテンションローラ103が配置されている点が、第1の実施の形態の搬送機構100とは異なる点である。ゆえに、搬送機構150の基本的な構成は、搬送機構100と同一の為、詳しい説明については省略する。
図7(A)に示すように、小切手Cは、四隅の角部が折れたまま搬送されてくる場合があり、図7(B)に示すように、この折れている角部を、フィードローラとテンションローラとの間に挟んでしまうと、角部の厚さが小切手2枚分となる為、この小切手Cがフィードローラ102とテンションローラ103との間につまるなどしてジャムになる可能性が出てくる。また、折れている角部を、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうと、折り目が強くついてしまい、この角部が搬送ガイド101に引っ掛かるなどしてジャムになる可能性が出てくる。
そこで、搬送機構150は、小切手Cの角部を挟まないように、フィードローラ102とテンションローラ103の幅方向の位置が選定されている。また、小切手Cは必ず正常に幅寄せされた状態で搬送機構150に到達するとは限らず、図6に示すように、搬送方向に対して傾いた状態(すなわちスキューした状態)で到達する場合も想定される。このようにスキューしていると、当然のことながら、小切手Cの角部の位置が、正常に幅寄せされているときの位置に対して、幅寄せ済み搬送路Rwの幅方向にずれてくる。ゆえに、搬送機構150では、小切手Cがスキューしている場合も考慮して、フィードローラ102とテンションローラ103の幅方向の位置が選定されている。
具体的に、搬送機構150では、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくることを想定して、小切手Cの幅寄せ基準面P側の角部が通過すると予測される範囲R10と、小切手Cの幅寄せ基準面P側とは反対側の角部が通過すると予測される範囲R11とを特定し、これら範囲R10、R11の間の範囲R12に、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)が配置されている。こうすることで、搬送機構150では、小切手Cの四隅の角部を、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうことを回避するようになっている。
尚、小切手Cは、先端側が幅寄せ基準面Pから離れるようにスキューする場合と、後端側が幅寄せ基準面Pから離れるようにスキューする場合とがある。この為、小切手Cの角部が通過すると予測される範囲R10、R11は、先端側が幅寄せ基準面Pから離れるようにスキューする場合に予測される範囲と、後端側が幅寄せ基準面Pから離れるようにスキューする場合に予測される範囲の両方を含んだものとなっている。
また、このような小切手Cの角部が通過すると予測される範囲R10、R11は、例えば、小切手処理装置1の構造、小切手Cの厚さ、材質などをもとに、シミュレーションソフトを用いて算出してもよいし、実際に、小切手Cを搬送するテストを繰り返し行って、このテストの結果をもとに特定してもよい。また、これら以外の方法で、範囲R10、R11を特定するようにしてもよい。
[2−2.まとめと効果]
ここまで説明したように、第2の実施の形態の搬送機構150では、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくることを想定して、小切手Cの幅寄せ基準面P側の角部が通過すると予測される範囲R10と、小切手Cの幅寄せ基準面P側とは反対側の角部が通過すると予測される範囲R11との間の範囲(すなわち小切手Cの角部以外の部分が通過すると予測される範囲)R12内に、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)を配置するようにした。これにより、搬送機構150では、小切手Cの四隅の角部を、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうことを回避することができるので、角部が折れた状態の小切手Cでも、ジャムにならないよう確実に搬送できる。換言すれば、この搬送機構150は、第1の実施の形態の搬送機構100と比べて、さらに搬送性能を向上させた搬送機構であると言える。
ここまで説明したように、第2の実施の形態の搬送機構150では、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくることを想定して、小切手Cの幅寄せ基準面P側の角部が通過すると予測される範囲R10と、小切手Cの幅寄せ基準面P側とは反対側の角部が通過すると予測される範囲R11との間の範囲(すなわち小切手Cの角部以外の部分が通過すると予測される範囲)R12内に、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)を配置するようにした。これにより、搬送機構150では、小切手Cの四隅の角部を、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうことを回避することができるので、角部が折れた状態の小切手Cでも、ジャムにならないよう確実に搬送できる。換言すれば、この搬送機構150は、第1の実施の形態の搬送機構100と比べて、さらに搬送性能を向上させた搬送機構であると言える。
尚、ここでは、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくると想定したが、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくることがないのであれば、単純に、正常に幅寄せされた状態で搬送されてくる小切手Cの角部以外の部分が通過すると予測される範囲内に、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)を配置するようにしてもよい。
[3.第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、搬送機構の構成が第1、第2の実施の形態とは異なる実施の形態である。搬送機構以外の構成については、第1の実施の形態と同一の為、詳しい説明については第1の実施の形態を参照とする。
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、搬送機構の構成が第1、第2の実施の形態とは異なる実施の形態である。搬送機構以外の構成については、第1の実施の形態と同一の為、詳しい説明については第1の実施の形態を参照とする。
[3−1.搬送機構の構成]
図8に、搬送機構200の構成を示す。尚、図8は、搬送機構200を上側から見た場合の模式的な上面図であり、一部を簡略化したり省略したりしたものとなっている。この搬送機構200は、幅寄せ済み搬送路Rw全体のうち、スキャナ部13によって裏書印字が行われた小切手Cを搬送する部分(例えばスキャナ部13の後部)に設けられている。そして、この搬送機構200は、小切手Cの短手方向の中央部に位置する裏書印字領域Crを挟まないように、フィードローラ102とテンションローラ103が配置されている点が、第1、第2の実施の形態の搬送機構100とは異なる点である。ゆえに、搬送機構200の基本的な構成は、搬送機構100と同一の為、詳しい説明については省略する。尚、搬送機構200では、スキャナ部13によって裏書印字が行われた小切手Cを搬送する為、搬送方向が、搬送機構100、150とは逆方向(図中矢印Ar2で示す方向)となっている。
図8に、搬送機構200の構成を示す。尚、図8は、搬送機構200を上側から見た場合の模式的な上面図であり、一部を簡略化したり省略したりしたものとなっている。この搬送機構200は、幅寄せ済み搬送路Rw全体のうち、スキャナ部13によって裏書印字が行われた小切手Cを搬送する部分(例えばスキャナ部13の後部)に設けられている。そして、この搬送機構200は、小切手Cの短手方向の中央部に位置する裏書印字領域Crを挟まないように、フィードローラ102とテンションローラ103が配置されている点が、第1、第2の実施の形態の搬送機構100とは異なる点である。ゆえに、搬送機構200の基本的な構成は、搬送機構100と同一の為、詳しい説明については省略する。尚、搬送機構200では、スキャナ部13によって裏書印字が行われた小切手Cを搬送する為、搬送方向が、搬送機構100、150とは逆方向(図中矢印Ar2で示す方向)となっている。
小切手Cは、一面(裏面)の短手方向の中央部において先端から後端へと帯状に延びる部分が裏書印字領域Crとなっていて、この裏書印字領域Cr内に、スキャナ部13によって文字などが印字されるようになっている。ここで、この裏書印字領域Crを、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうと、裏書印字領域Crに印字されている文字のインクが、フィードローラ102に付着してしまう。このようにして、フィードローラ102に付着したインクは、例えば、次の小切手Cを搬送するときに、フィードローラ102から小切手Cに写ってしまう。実際、小切手Cからフィードローラ102に付着したインクが、他の小切手Cの裏書印字領域Crに写ってしまうと、例えば、裏書印字領域Crに誤った文字が写ってしまう可能性が出てくる。
そこで、搬送機構200は、小切手Cの裏書印字領域Crを挟まないように、フィードローラ102とテンションローラ103の幅方向の位置が選定されている。また、小切手Cは、必ず正常に幅寄せされた状態で搬送機構200に到達するとは限らず、搬送方向に対して傾いた状態(すなわちスキューした状態)で到達する場合も想定される。このようにスキューしていると、当然のことながら、小切手Cの裏書印字領域Crの位置が、正常に幅寄せされているときの位置に対して、幅寄せ済み搬送路Rwの幅方向にずれてくる。ゆえに、搬送機構200では、小切手Cがスキューしている場合も考慮して、フィードローラ102とテンションローラ103の幅方向の位置が選定されている。
具体的に、搬送機構200では、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくることを想定して、小切手Cの裏書印字領域Crが通過すると予測される範囲R20を特定し、この範囲R20の外側に、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)が配置されている。こうすることで、搬送機構200では、小切手Cの裏書印字領域Crを、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうことを回避するようになっている。
尚、小切手Cは、先端側が幅寄せ基準面Pから離れるようにスキューする場合と、後端側が幅寄せ基準面Pから離れるようにスキューする場合とがある。この為、小切手Cの裏書印字領域Crが通過すると予測される範囲R20は、先端側が幅寄せ基準面Pから離れるようにスキューする場合に予測される範囲と、後端側が幅寄せ基準面Pから離れるようにスキューする場合に予測される範囲の両方を含んだものとなっている。
また、このような小切手Cの裏書印字領域Crが通過すると予測される範囲R20についても、例えば、小切手処理装置1の構造、小切手Cの厚さ、材質、裏書印字領域Crの位置などをもとに、シミュレーションソフトを用いて算出してもよいし、実際に、小切手Cを搬送するテストを繰り返し行って、このテストの結果をもとに特定してもよい。また、これら以外の方法で、範囲R20を特定するようにしてもよい。
[3−2.まとめと効果]
ここまで説明したように、第3の実施の形態の搬送機構200では、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくることを想定して、小切手Cの裏書印字領域Crが通過すると予測される範囲R20の外側(すなわち小切手Cの裏書印字領域Cr以外の部分が通過すると予測される範囲内)に、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)を配置するようにした。こうすることで、搬送機構200では、小切手Cの裏書印字領域Crを、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうことを回避することができ、小切手Cにインクが写って汚れてしまうことを防ぐことができる。
ここまで説明したように、第3の実施の形態の搬送機構200では、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくることを想定して、小切手Cの裏書印字領域Crが通過すると予測される範囲R20の外側(すなわち小切手Cの裏書印字領域Cr以外の部分が通過すると予測される範囲内)に、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)を配置するようにした。こうすることで、搬送機構200では、小切手Cの裏書印字領域Crを、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうことを回避することができ、小切手Cにインクが写って汚れてしまうことを防ぐことができる。
尚、ここでは、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくると想定したが、小切手Cがスキューした状態で搬送されてくることがないのであれば、単純に、正常に幅寄せされた状態で搬送されてくる小切手Cの裏書印字領域Cr以外の部分が通過すると予測される範囲内に、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)を配置するようにしてもよい。
また、第3の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせて、各フィードローラ102(102A〜102F)と各テンションローラ103(103A〜103F)を、小切手Cの角部以外の部分が通過すると予測される範囲R12内で、且つ裏書印字領域Crが通過すると予測される範囲R20外となる位置に配置するようにしてもよい。このようにすれば、小切手Cの角部及び裏書印字領域Crを、フィードローラ102とテンションローラ103との間に挟んでしまうことを回避することができる。
[4.他の実施の形態]
[4−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1乃至第3の実施の形態では、各テンションローラ103(103A〜103F)の上方に、各フィードローラ102(102A〜102F)を対向配置するようにした。これに限らず、例えば、図9(A)、(B)に示す搬送機構250のように、各テンションローラ103(103A〜103F)の上方に、各ベルトプーリ251(251A〜251F)を対向配置して、さらに幅寄せ基準面Pに近い方のベルトプーリ251A〜251Cに、第1のベルトとしての環状の駆動ベルト252Aを搬送方向に延びるよう張架させ、幅寄せ基準面Pから遠い方のベルトプーリ251D〜251Fに、第2のベルトとしての環状の駆動ベルト252Bを搬送方向に延びるよう張架させ、各テンションローラ103(103A〜103F)を各駆動ベルト252A、252Bの表面に押し付けるようにしてもよい。このような構成の搬送機構250においても、第1乃至第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[4−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1乃至第3の実施の形態では、各テンションローラ103(103A〜103F)の上方に、各フィードローラ102(102A〜102F)を対向配置するようにした。これに限らず、例えば、図9(A)、(B)に示す搬送機構250のように、各テンションローラ103(103A〜103F)の上方に、各ベルトプーリ251(251A〜251F)を対向配置して、さらに幅寄せ基準面Pに近い方のベルトプーリ251A〜251Cに、第1のベルトとしての環状の駆動ベルト252Aを搬送方向に延びるよう張架させ、幅寄せ基準面Pから遠い方のベルトプーリ251D〜251Fに、第2のベルトとしての環状の駆動ベルト252Bを搬送方向に延びるよう張架させ、各テンションローラ103(103A〜103F)を各駆動ベルト252A、252Bの表面に押し付けるようにしてもよい。このような構成の搬送機構250においても、第1乃至第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、各ベルトプーリ251(251A〜251F)、及び各駆動ベルト252(252A、252B)として、互いに噛み合うタイミングプーリ及びタイミングベルトを用いるようにしてもよい。この場合、例えば、駆動部からの駆動力を1番後のシャフト104Aに伝達して、このシャフト104Aを回転させるだけで、このシャフト104Aに固定されているベルトプーリ251A、251Dが回転し、これにともなって、2本の駆動ベルト252A、252Bが走行し、これにともなって、残りのベルトプーリ251B、251C、251E、251Fが回転する。ゆえに、この場合、他のシャフト104B、104Cには駆動ギヤを取り付ける必要がなく、またアイドルギヤも必要なくなる。この為、搬送機構250は、搬送ガイド右側面部101Cの外側において必要となるスペースを、搬送機構100、150、200と比べて小さくすることができる。
また、これに限らず、例えば、図10(A)、(B)に示す搬送機構260のように、幅方向に離れて配置された2個のテンションローラ103A、103Dの上方に、これら2個のテンションローラ103A、103Dの両方と接触する第1のフィードローラとしての幅広のフィードローラ261Aを対向配置するようにしてもよい。このフィードローラ261Aは、幅方向の長さ(すなわち幅)が、例えば、対向配置される2個のテンションローラ103A、103Dの幅と、これらの間隔W2とを足した長さとなっている。同様に、2個のテンションローラ103B、103Eの上方に、これら2個のテンションローラ103B、103Eの両方と接触する第2のフィードローラとしての幅広のフィードローラ261Bを対向配置し、2個のテンションローラ103C、103Fの上方に、これら2個のテンションローラ103C、103Fの両方と接触する第3のフィードローラとしての幅広のフィードローラ261Cを対向配置する。このような構成の搬送機構260においても、第1、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、このような幅広のフィードローラ261(261A〜261C)を設けた搬送機構260の場合、幅寄せ済み搬送路Rw全体のうち、裏書印字が行われる前の小切手Cを搬送する部分に設けることが望ましいが、例えば、図11(A)、(B)に示すように、小切手Cの裏書印字領域Crが小切手Cの短手方向の一端に位置する場合には、この裏書印字領域Crを挟まない位置に、各フィードローラ261(261A〜261C)と各テンションローラ103(103A〜103F)を配置することで、裏書印字が行われた小切手Cを搬送する部分にも設けることができる。尚、この場合も、小切手Cがスキューすることを考慮して、裏書印字領域Crが通過すると予測される範囲を特定し、この範囲外に、各フィードローラ261(261A〜261C)と各テンションローラ103(103A〜103F)を配置するようにしてもよい。
さらに、これに限らず、例えば、図12(A)、(B)に示す搬送機構270のように、幅方向に離れて配置された2個のテンションローラ103A、103Dの上方に、幅広のフィードローラ261Aの代わりに、幅広のベルトプーリ271Aを対向配置し、同様に、2個のテンションローラ103B、103Eの上方に、幅広のベルトプーリ271Bを対向配置し、2個のテンションローラ103C、103Fの上方に、幅広のベルトプーリ271Cを対向配置し、ベルトプーリ271A〜271Cに環状で幅広の駆動ベルト272を搬送方向に延びるよう張架させ、各テンションローラ103(103A〜103F)を幅広の駆動ベルト272の表面に押し付けるようにしてもよい。この場合、駆動ベルト272の幅は、例えば、対向配置される2個のテンションローラ103A、103Dの幅と、これらの間隔W2とを足した長さとすればよい。このような構成の搬送機構270においても、第1、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、この場合も、各ベルトプーリ271(271A〜271C)、及び駆動ベルト272として、互いに噛み合うタイミングプーリ及びタイミングベルトを用いるようにしてもよい。こうすることで、搬送機構270では、搬送ガイド右側面部101Cの外側において必要となるスペースを、搬送機構100、150、200と比べて小さくすることができる。
尚、このような幅広の駆動ベルト272を設けた搬送機構270の場合、幅寄せ済み搬送路Rw全体のうち、裏書印字が行われる前の小切手Cを搬送する部分に設けることが望ましいが、例えば、図13(A)、(B)に示すように、小切手Cの裏書印字領域Crが小切手Cの短手方向の一端に位置する場合には、この裏書印字領域Crを挟まない位置に、幅広の駆動ベルト272、各ベルトプーリ271(271A〜271C)、及び各テンションローラ103(103A〜103F)を配置することで、裏書印字が行われた小切手Cを搬送する部分にも設けることができる。尚、この場合も、小切手Cがスキューすることを考慮して、裏書印字領域Crが通過すると予測される範囲を特定し、この範囲外に、駆動ベルト272、各ベルトプーリ271(271A〜271C)及び各テンションローラ103(103A〜103F)を配置するようにしてもよい。
[4−2.他の実施の形態2]
さらに、上述した各実施の形態では、本発明を、媒体搬送装置としての搬送機構100、150、200、250、260、270に適用したが、本発明は、これに限らず、幅寄せされた状態の媒体を搬送するものであれば、搬送機構100、150、200、250、260、270以外の媒体搬送装置にも適用できる。例えば、小切手以外の媒体(紙幣、ギフト券、切符、チケット、各種カードなど)を搬送する媒体搬送装置にも適用できる。
さらに、上述した各実施の形態では、本発明を、媒体搬送装置としての搬送機構100、150、200、250、260、270に適用したが、本発明は、これに限らず、幅寄せされた状態の媒体を搬送するものであれば、搬送機構100、150、200、250、260、270以外の媒体搬送装置にも適用できる。例えば、小切手以外の媒体(紙幣、ギフト券、切符、チケット、各種カードなど)を搬送する媒体搬送装置にも適用できる。
さらに、上述した各実施の形態では、本発明を、自動取引装置としての小切手処理装置1に適用したが、これに限らず、幅寄せされた状態の媒体を搬送せする媒体搬送装置を有する自動取引装置であれば、小切手処理装置1以外の自動取引装置にも適用できる。例えば、小切手以外の媒体(紙幣、ギフト券、切符、チケット、各種カードなど)を取り扱う自動取引装置にも適用できる。
さらに、上述した各実施の形態では、第1のローラ部の具体例として、テンションローラ103A、103Dを用い、第2のローラ部の具体例として、テンションローラ103B、103Eを用い、第3のローラ部の具体例として、テンションローラ103C、103Fを用いた。これに限らず、対向配置された搬送部材との間に媒体を挟んで搬送するものであれば、テンションローラ103A〜103Fとは異なるローラを、第1のローラ部、第2のローラ部、第3のローラ部として用いてもよい。また、上述した各実施の形態では、テンションローラ103を、幅寄せ済み搬送路Rwの幅方向に2個設けるようにしたが、これに限らず、幅方向に3個以上設けてもよい。また、媒体搬送装置に、4つ以上のローラ部を設けるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、搬送部材の具体例として、フィードローラ102(102A〜102F)、駆動ベルト252(252A、252B)、幅広のフィードローラ261(261A〜261C)、幅広の駆動ベルト272を用いたが、これに限らず、対向配置された第1のローラ部、第2のローラ部、第3のローラ部との間に媒体を挟んで搬送するものであれば、これらとは異なる搬送部材を用いてもよい。
[4−3.他の実施の形態3]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1乃至第3の実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1乃至第3の実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、幅寄せした状態の媒体を搬送する媒体搬送装置や、この媒体搬送装置を有する自動取引装置で広く利用することができる。
1……小切手処理装置、12……アライナ部、100、150、200、250、260、270……搬送機構、101……搬送ガイド、102、261、300……フィードローラ、103、301……テンションローラ、104、107、302、303……シャフト、251、271……ベルトプーリ、252、272……駆動ベルト、C……小切手、Cr……裏書印字領域、P……幅寄せ基準面、R……搬送路、Rw……幅寄せ済み搬送路。
Claims (12)
- 媒体の搬送路上に設けられ、媒体の搬送方向に間隔を空けて順に配置された第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部と、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部のそれぞれと前記搬送路を挟んで対向配置され、前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部との間に、前記搬送路における前記搬送方向と直交する幅方向の一端側に幅寄せされた状態の媒体を挟んで搬送する搬送部材と
を備え、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部は、それぞれ前記搬送路における幅方向の一端側に寄せて配置され、
さらに、前記第1のローラ部の中心軸と、当該第1のローラ部の隣に配置された前記第2のローラ部の中心軸との間隔は、前記媒体における前記搬送方向と平行な辺の長さより短く、且つ、前記第1のローラ部の中心軸と、前記第2のローラ部の隣に配置された前記第3のローラ部の中心軸との間隔は、前記媒体における前記搬送方向と平行な辺の長さより長く、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部は、それぞれ前記幅方向に間隔を空けて配置された複数のローラでなる
ことを特徴とする媒体搬送装置。 - 前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部と、前記搬送部材は、
前記搬送路における幅方向の一端から、当該幅方向に前記媒体における前記搬送方向と直交する辺の長さ分離れた位置までの範囲内に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。 - 前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部と、前記搬送部材は、
前記媒体の角部以外の部分を挟む位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の媒体搬送装置。 - 前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部と、前記搬送部材は、
正常に幅寄せされた状態、もしくはスキューした状態で搬送されてくる前記媒体の角部以外の部分を挟む位置に配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の媒体搬送装置。 - 前記媒体は、一面の所定部分が印字領域となっていて、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部と、前記搬送部材は、
前記媒体の印字領域以外の部分を挟む位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の媒体搬送装置。 - 前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部と、前記搬送部材は、
正常に幅寄せされた状態、もしくはスキューした状態で搬送されてくる前記媒体の印字領域以外の部分を挟む位置に配置されている
ことを特徴とする請求項5に記載の媒体搬送装置。 - 前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部は、
それぞれ前記幅方向に間隔を空けて配置された2個のテンションローラでなり、それぞれ前記搬送部材に押し付けられている
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の媒体搬送装置。 - 前記搬送部材は、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部としての6個のテンションローラのそれぞれと対向配置された6個のフィードローラでなり、当該6個のフィードローラに、それぞれ前記テンションローラが押し付けられている
ことを特徴とする請求項7に記載の媒体搬送装置。 - 前記搬送部材は、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部としての6個のテンションローラのうち、前記搬送路における幅方向の一端に近い方に前記搬送方向に間隔を空けて配置された3個のテンションローラと対向するように、前記搬送方向に延びる第1のベルトと、前記搬送路における幅方向の一端から遠い方に前記搬送方向に間隔を空けて配置された3個のテンションローラと対向するように、前記搬送方向に延びる第2のベルトとでなり、当該第1のベルト及び前記第2のベルトに、それぞれ3個の前記テンションローラが押し付けられている。
ことを特徴とする請求項7に記載の媒体搬送装置。 - 前記搬送部材は、
前記第1のローラ部としての2個のテンションローラの両方と接触する幅広の第1のフィードローラと、前記第2のローラ部としての2個のテンションローラの両方と接触する幅広の第2のフィードローラと、前記第3のローラ部としての2個のテンションローラの両方と接触する幅広の第3のフィードローラとでなる
ことを特徴とする請求項7に記載の媒体搬送装置。 - 前記搬送部材は、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部としての6個のテンションローラと対向するように、前記搬送方向に延びる幅広のベルトでなり、当該ベルトに、6個の前記テンションローラが押し付けられている
ことを特徴とする請求項7に記載の媒体搬送装置。 - 媒体の搬送路と、
前記搬送路上に設けられ、前記媒体の搬送方向に間隔を空けて順に配置された第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部と、前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部のそれぞれと前記搬送路を挟んで対向配置され、前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部との間に、前記搬送路における前記搬送方向と直交する幅方向の一端側に幅寄せされた状態の媒体を挟んで搬送する搬送部材とを備えた媒体搬送装置と
を有し、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部は、それぞれ前記搬送路における幅方向の一端側に寄せて配置され、
さらに、前記第1のローラ部の中心軸と、当該第1のローラ部の隣に配置された前記第2のローラ部の中心軸との間隔は、前記媒体における前記搬送方向と平行な辺の長さより短く、且つ、前記第1のローラ部の中心軸と、前記第2のローラ部の隣に配置された前記第3のローラ部の中心軸との間隔は、前記媒体における前記搬送方向と平行な辺の長さより長く、
前記第1のローラ部、第2のローラ部、及び第3のローラ部は、それぞれ前記幅方向に間隔を空けて配置された複数のローラでなる
ことを特徴とする自動取引装置。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2016077675A JP2017186144A (ja) | 2016-04-07 | 2016-04-07 | 媒体搬送装置及び自動取引装置 |
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Family Applications (1)
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JP2016077675A Pending JP2017186144A (ja) | 2016-04-07 | 2016-04-07 | 媒体搬送装置及び自動取引装置 |
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