JP2017186117A - 移動式クレーンおよび移動式クレーンの分解方法 - Google Patents

移動式クレーンおよび移動式クレーンの分解方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ブーム起伏の支軸となるフートピンを分解する作業を容易にする。【解決手段】移動式クレーンは、走行体と、走行体上に旋回可能に設けられる旋回体と、旋回体にフートピンを支軸として起伏装置により起伏可能に取付けられる多段式ブームと、旋回体に設けられ、フートピンの両端を支持する一対のフートピン支持部と、フートピン支持部に設けられた一対のボスと、一対のボスの少なくとも一方に設けられたフートピン端部外周解放構造とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、移動式クレーンおよび移動式クレーンの分解方法に関する。
移動式クレーンを輸送するに際し、上部旋回体に旋回可能に取付けられている多段式ブームを上部旋回体から取外す。上部旋回体から取外した多段式ブームは、作業現場に搬入された後、再び、上部旋回体に取り付けられる。
多段式ブームを上部旋回体から取外すには、多段式ブームの基端部を枢支するフートピンを、上部旋回体に設けられた、フートピンを支持する一対のボスから取外す作業を行う。取外したフートピンは、再び、多段式ブームの基端部および一対のボスに設けられた貫通孔に挿通することにより、多段式ブームが上部旋回体に組付けられる。
多段式ブームの基端部を上部旋回体に取り付けるには、多段式ブームの基端部および一対のボスに設けられた貫通孔にフートピンを位置合わせして、フートピンを挿通する。このとき、フートピンには、多段式ブームの重量等による荷重が作用する。また、多段式ブームの基端部を上部旋回体から取外すには、多段式ブームの基端部および一対のボスに設けられた貫通孔に挿通されたフートピンを、多段式ブームの基端部および一対のボスに設けられた貫通孔から取外す。このときにも、フートピンには、多段式ブームの重量等による荷重が作用する。
多段式ブームの上部旋回体への組付けおよび上部旋回体からの分解は、多段式ブームを上部旋回体の旋回フレームとほぼ平行にして、換言すれば、ほぼ水平状態にして行う。多段式ブームと上部旋回体とを組付ける際には、多段式ブームの基端部および一対のボスに設けられた貫通孔にフートピンとの位置合わせを目視で確認して行うことができるため、フートピンの軸方向の両端部にかかる荷重を平均化することができる。しかし、多段式ブームと上部旋回体とを分解する際には、多段式ブームの水平状態からのずれを確認することが難しい。このため、フートピンの軸方向の一方の端部にかかる荷重が非常に大きくなる可能性がある。
フートピンの挿入時および取外し時の荷重を軽減するための構造として、フートピンを軸方向に移動して行うのではなく、フートピンを軸方向と直角な方向である水平方向に移動して行う方法がある。
この方法では、フートピンが挿通される取付部を、水平方向の一部に切欠部が形成されたC字形状に形成し、該取付部の切欠部を、ボルトにより固定される押さえ金具により閉塞する。分解時には、押え金具を取外し、フートピンを切欠部から取外す(例えば、特許文献1参照)。
公開実用新案昭63−26686号公報
特許文献1に記載された方法では、移動式クレーンが水平姿勢からずれている場合、フートピンの軸方向の一方の端部に大きな荷重がかかる可能性がある。これに伴い、フートピンの取外し作業が大変となり、分解作業の能率を低下させる要因となっている。
本発明の一態様によると、移動式クレーンは、走行体と、前記走行体上に旋回可能に設けられる旋回体と、前記旋回体にフートピンを支軸として起伏装置により起伏可能に取付けられる多段式ブームと、前記旋回体に設けられ、前記フートピンの両端を支持する一対のフートピン支持部と、前記フートピン支持部に設けられた一対のボスと、前記一対のボスの少なくとも一方に設けられたフートピン端部外周解放構造とを備える。
本発明によれば、フートピンの取外しが容易となり、分解作業の能率を向上することができる。
本発明の移動式クレーンの一実施の形態を示し、(A)は移動式クレーンの側面図、(B)は(A)の領域IBの拡大図。 図1に図示されたブームの起伏支軸であるフートピンを支持するブッシュを取外す状態を示し、(A)は、ブッシュが固定された状態の斜視図、(B)はブッシュを取外す状態の斜視図。 図2に図示された移動式クレーンのフートピン近傍を、図2とは反対側から観た図を示し、(A)はピン固定板を固定した状態の斜視図、(B)は、ピン固定板を取外した状態の斜視図。 ブームに挿通したフートピンを固定した状態を示す図であり、(A)はブッシュを固定した状態の外観斜視図、(B)は、(A)の平面図、(C)は、(B)のIVC−IVC線断面図。 図4の状態からフートピンを取外す工程を示す図であり、(A)はブッシュに取外し用ボルトを取り付けた状態の外観斜視図、(B)は、(A)の平面図、(C)は、(B)のVC−VC線断面図。 図5の次の工程を示す図であり、(A)はブッシュが取外される状態の外観斜視図、(B)は、(A)の平面図、(C)は、(B)のVIC−VIC線断面図。 図6の次の工程を示す図であり、フートピンを取外す状態の断面図。 フートピンにかかる外力を説明するための図であり、(A)は比較品、(B)は本発明の構造。 フートピンを取外す際のフートピンの取出し角度の自由度を説明するための図であり、(A)は比較品、(B)は本発明の構造。
以下、図面を参照して、本発明に係る移動式クレーンおよび移動式クレーン分解方法の一実施の形態について説明する。
図1は本発明の移動式クレーンの一実施の形態を示し、図1(A)は移動式クレーンの側面図であり、図1(B)は図1(A)の領域IBの拡大図である。図2は、図1に図示されたブームの起伏支軸であるフートピンを支持するブッシュを取外す状態を示し、図2(A)は、ブッシュが固定された状態の斜視図であり、図2(B)はブッシュを取外す状態の斜視図である。なお、図1では、フックを用いてブームを吊り上げる状態を示している。また、図2では、説明の便宜上、走行体1の図示を省略している。
図1に示すように、移動式クレーン(以下、単に「クレーン」ともいう)10は、クレーン本体11と、クレーン本体11の旋回体3に起伏可能に取り付けられる多段式ブーム(以下、単に「ブーム」ともいう)4とを備えている。クレーン本体11は、走行体1と、旋回輪を介して走行体1の上部に旋回可能に設けられた旋回体3とを備えている。走行体1は、図示はしないがトラックフレームと、トラックフレームの左右両側に設けられたサイドフレームとを有する。サイドフレームには、図示の無限軌道履帯(クローラベルト)1aが装着されている。
旋回体3は、メインフレーム3aを備え、メインフレーム3aに矩形箱状の建屋カバー80および運転室8が取付けられている。また、メインフレーム3aには、ウインチ81が搭載される。
図2(A)、(B)に図示されるように、メインフレーム3aには、ブーム4を回動可能に軸支する左右一対のフートピン支持部31が設けられている。各フートピン支持部31は、ブームフートピン(以下、単にフートピンという)21を支持する。フートピンを支持する構造については後述する。フートピン21は、ブーム4を起伏可能に軸支する軸部材である。メインフレーム3aには、ブーム4を起伏する起伏装置を構成するブームシリンダ7が取り付けられている。ブームシリンダ7は、油圧シリンダである。ブームシリンダ7は、連結ピン7a(図1参照)でブーム4に連結されている。ブームシリンダ7を伸縮することにより、ブーム4は、基端部側に設けられたフートピン21を支軸として起伏する。
図3は、図2に図示された移動式クレーンのフートピン近傍を、図2とは反対側から観た図を示し、図3(A)はピン固定板を固定した状態の斜視図であり、図3(B)は、ピン固定板を取外した状態の斜視図である。図4は、ブームに挿通したフートピンを固定した状態を示す図であり、図4(A)はブッシュを固定した状態の外観斜視図であり、図4(B)は、図4(A)の平面図であり、図4(C)は、図4(B)のIVC−IVC線断面図である。
一対のフートピン支持部31のうち、手前側、換言すれば、前方側の建屋カバー80側のフートピン支持部31には、ボス41が設けられている。一対のフートピン支持部31の他方側、換言すれば、後方側のフートピン支持部31にはボス42が設けられている。ボス41とボス42とは、同軸上に設けられ、フートピン支持部31の板厚より厚く形成されている。
ボス41には、フートピン21の軸方向に貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔にブッシュ50が嵌合している。つまり、フートピン21の前方側の一端とボス41との間に、ブッシュ50が嵌入されている。詳細は後述するが、ブッシュ50は、ボス41に対して軸方向に移動可能に嵌合しており、ブッシュ50の外周とボス41の内周とは、例えば、すきまばめとされることが好ましい。
図4(C)に図示されるように、ブッシュ50は、ボス41に嵌合するボス嵌合部51と、ボス嵌合部51よりも大径の鍔部52とを有する。鍔部52には、固定ボルト71が通され、ボス41にある雌ねじと締結する為の複数の貫通孔部53(図5(A)、(B)参照)、および取外し用ボルト73(図5(A)、(B)参照)が螺合される複数の雌ねじ部54(図4(A)、(B)参照)が設けられている。貫通孔部53、雌ねじ部54は、鍔部52の周方向に沿って、それぞれ、4個形成された構造として例示されているが、複数個であれば、その員数は特定されない。但し、周方向に等間隔に配置することが好ましい。複数の貫通孔部53、雌ねじ部54は、周方向に沿って、交互に配置されるように設けられている。
図示はしないが、ボス41には各貫通孔部53に対向して、雌ねじ部が設けられており、ブッシュ50は、固定ボルト71をボス41の雌ねじ部に締結してフートピン支持部31に固定されている。この状態では、ブッシュ50の鍔部52の内側面は、ボス41の外側面に当接している。また、ブッシュ50は、取外し用ボルト73を雌ねじ部54に螺合し、取外し用ボルト73の先端をボス41の外側面に当接させ、さらに、取外し用ボルト73をねじ込むことにより、ボス41から取外される構造となっている。すなわち、ブッシュ50は、フートピン端部外周解放構造を構成する。
フートピン21のブッシュ50側と反対側の端部には、フートピン21がボス42の貫通孔内に潜り込むのを防止するための突出部21aが形成されている。突出部21aは、図3(A)、(B)に図示されるように、ボス42の貫通孔の径より大きい幅広部と、ボス42の貫通孔の径より小さい幅狭部を有するほぼ帯状の矩形に形成されている。図示の例では、幅広部の外周は、円弧状とされているが、幅広部の外周は、直線状であっても構わない。ボス42には、矩形の一対のピン固定板61が固定されている。各ピン固定板61には、複数の貫通孔が設けられている。各ピン固定板61は、該貫通孔に挿通したボルト76をボス42に設けられた雌ねじ部に締結することにより、ボス42に、すなわち、フートピン支持部31に固定される。
ピン固定板61は、フートピン21の突出部21aの周縁部の内側面をボス42の外側端面に押し付けた状態で、かつ、フートピン21の端面に当接した状態で、ボルト76によりボス42に固定される。このため、フートピン21は、ピン固定板61により、軸方向への移動を規制されている。また、各ピン固定板61は、突出部21aの長手方向に延在する各側面に接して固定される。つまり、突出部21aは、一対のピン固定板61に挟持されている。これにより、フートピン21の回動が規制されている。
図5は、図4の状態からフートピンを取外す工程を示す図であり、図5(A)はブッシュに取外し用ボルトを取り付けた状態の外観斜視図であり、図5(B)は、図5(A)の平面図であり、図5(C)は、図5(B)のVC−VC線断面図である。図6は、図5の次の工程を示す図であり、図6(A)はブッシュが取外される状態の外観斜視図であり、図6(B)は、図6(A)の平面図であり、図6(C)は、図6(B)のVIC−VIC線断面図である。また、図7は、図6の次の工程を示す図であり、フートピンを取外す状態の断面図である。
以下、図4〜図7を参照して、本発明による移動式クレーンの分解方法を説明する。
先ず、多段式ブーム4を収縮する。そして、ブームシリンダ7を収縮して、ブーム4をほぼ水平状態、換言すれば、格納状態にする。この状態で、図1に示すように他のクレーンのフック9とブーム4の係止部4aとの間にワイヤ17を架けて、ブーム4を保持する。
この状態では、図4(A)〜(C)に図示されるようになっている。つまり、フートピン21は、ブーム4の貫通孔4bに挿通されている。フートピン21の一端側(前方側)には、ボス41に嵌合されたブッシュ50が固定ボルト71によりボス41に締結され、フートピン支持部31に固定されている。フートピン21の一端は、ブッシュ50の貫通孔に挿通されている。フートピン21の他端側(後方側)には、フートピン21の軸方向への移動および回動を規制するピン固定板61が、ボス42に締結され、フートピン支持部31に固定されている。フートピン21はボス42の貫通孔に挿通されている。このように、フートピン21は、ブッシュ50とボス42とにより支持されている。
この状態から、ブッシュ50をボス41に締結している固定ボルト71を取外す。そして、ブッシュ50の鍔部52に設けられた雌ねじ部54に取外し用ボルト73を螺合する。取外し用ボルト73をねじ込んでいくと、図5に図示されるように、取外し用ボルト73の先端がボス41の外側面に当接する。
さらに、取外し用ボルト73をねじ込んでいくと、ボルトのねじ込みと共に、ブッシュ50が、ボルトのねじ込み方向と反対方向、すなわち、ボス41の軸方向外側(X方向)に移動する。そして、図6に図示されるように、ブッシュ50は、ボス41から外れる。取外し用ボルト73は、対角線上に位置するものを交互に少しずつねじ込んでいくようにすると、ブッシュ50をボス41から円滑に取外すことができる。なお、図4から図6に図示されるいずれかの工程において、ピン固定板61をボス42から取外す。
そして、図7に図示されるように、フートピン21を、ブーム4の貫通孔4bおよびボス42から取り出す。フートピン21をブーム4の貫通孔4bおよびボス42から取り出すには、フートピン21の突出部21aを、引出し治具(図示せず)により把持して引き出す。あるいは、フートピン21の一端側の端面に押出し治具を押し当て、押出し治具によりフートピン21を叩き出す。あるいは、最初にフートピン21を押出し治具により叩き出した後、引出し治具により引き出す。
本発明の一実施の形態により、フートピン21の取出しが容易となる作用を説明する。
図8は、フートピンにかかる外力を説明するための図であり、図8(A)は比較品であり、図8(B)は本発明の構造の場合である。
図8(A)の比較品では、フートピン21の両端は、内径が同一の貫通孔を有するボス42A、42Aにより支持されている。フートピン21は各ボス42Aの貫通孔に挿通されている。
フートピン21にFの荷重がかかっている場合、比較品では、ボス42A、42AそれぞれがF/2の荷重を受けているので、フートピン21を軸方向に取り出す際の抵抗は、
F/2×2=Fとなる。
これに対し、本発明の一実施の形態では、図8(B)に図示されるように、先ず、ブッシュ50をボス41から取外す。ブッシュ50を取外す際の抵抗は、荷重Fの半分であるF/2である。この後、フートピン21をボス42から取出す際の抵抗も、やはり、荷重Fの半分であるF/2である。上記は、理解を容易にするため、ブーム4が、ほぼ水平状態である典型的な模式例で説明したが、ブーム4が水平状態でない場合であっても、同様である。
このように、本発明の一実施の形態によれば、比較品に比し、フートピン21を取出す際の荷重を低減することができ、これにより、フートピン21の取り出しを容易に行うことが可能となる。
また、本発明の一実施の形態によると、フートピン21を取外す際の、取出しの角度範囲が広がることによっても、フートピン21の取外し作業が容易となる。このことについて説明する。
図9は、フートピンを取外す際のフートピンの取出し角度の自由度を説明するための図であり、図9(A)は、比較品であり、図9(B)は本発明の構造である。
図9(A)に図示される比較品の構造では、ボス42A、42Aは同軸上に配置されており、ボス42A、42Aの内径とフートピン21の外径との嵌合代は小さい。従って、
フートピン21を軸方向に移動して取出す際、この嵌合代に対応する狭い角度の範囲内でないと、大きな荷重が必要とされる。しかし、嵌合代に対応する狭い角度の範囲内でフートピンを取出すことは困難であり、フートピン21を取出す過程において、大きな荷重がかかる。
これに対し、本発明の一実施の形態では、フートピン21は、ブッシュ50を取外した後に行う。ブッシュ50を取外すと、フートピン21の一端とボス41との嵌合代は、ブッシュ50のボス嵌合部51の外径とフートピン21の外径との差の分、大きくなる。これにより、フートピン21を軸方向に移動して取出す際、フートピン21に余計な荷重がかからない軸方向の角度は、比較品に対し、極めて大きい角度に拡大される。このため、フートピン21の軸方向への移動を、大きな荷重を受けることなく行うことが容易となる。
上記本発明の一実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)多段式ブーム4と、フートピン21の両端を支持する一対のフートピン支持部31を有する旋回体3とを備えた移動式クレーン10において、フートピン支持部31に設けられた一対のボス41、42と、一対のボス41、42の少なくとも一方に設けられたフートピン端部外周解放構造とを備える。このため、フートピン端部外周解放構造によりフートピン21の一端を解放する際の抵抗およびフートピン端部の外周を解放してフートピン21を、フートピン21の他端側から取り出す際の抵抗を小さくすることができる。これにより、移動式クレーン10の分解作業の能率を向上することが可能となる。
(2)走行体1上に旋回可能に設けられる旋回体3と、旋回体3にフートピン21を支軸として起伏装置により起伏可能に取付けられる多段式ブーム4とを備えた移動式クレーン10の分解方法において、多段式ブーム4が収縮した状態で、多段式ブーム4の基端側を軸支するフートピン21の、該フートピン21の軸方向の一端を支持するブッシュ50を取外すブッシュ取外し工程と、フートピン21の軸方向の他端を支持するボス42からフートピン21を取外すフートピン取外し工程とを含む。このため、ブッシュ取外し工程においてフートピン21にかかる抵抗、およびフートピン取外し工程においてフートピン21にかかる抵抗を小さくすることができ、移動式クレーン10の分解作業の能率を向上することができる。
なお、上記一実施の形態では、ブッシュ50を、フートピン21の手前側の建屋カバー80側の一端部に設けた構造として例示した。しかし、ブッシュ50を、フートピン21の手前側の建屋カバー80側とは反対側の他端部に設けてもよい。また、ブッシュ50を、フートピン21の一端部および他端部の両側に設けてもよい。ブッシュ50を、フートピン21の一端部および他端部の両側に設けた構造では、一方のブッシュ50をボス41、42の一方から取外した後、他方のブッシュ50は、ボス42または41から取外すことなく、フートピン21を取外すことができる。つまり、この構造の場合には、分解作業を行う現場の状況に応じて都合のよい側のブッシュ50を選択的に取外すことができ、分解作業の自由度を大きくすることができる。
上記一実施の形態では、フートピン21を、その一端側でボス42に固定する構造として、フートピン21に突出部21aを設け、該突出部21aの両側に一対のピン固定板61を取り付ける構造として例示した。しかし、突出部21a上にピン固定板61を重ねて配置し、突出部21aとピン固定板61を、ボルトによる共締めによりボス42に固定する構造としてもよい。この構造では、突出部21aは、円形等の環状形状にすることもできる。
本発明は上記一実施の形態および変形例に示した内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 走行体
3 旋回体
4 多段式ブーム
7 ブームシリンダ(起伏装置)
10 移動式クレーン
21 ブームフートピン
31 フートピン支持部
41、42 ボス
50 ブッシュ
53 貫通孔部(固定用孔)
54 雌ねじ部(ねじ部)
71 固定ボルト(締結部材)
73 取外し用ボルト(締結部材)

Claims (5)

  1. 走行体と、
    前記走行体上に旋回可能に設けられる旋回体と、
    前記旋回体にフートピンを支軸として起伏装置により起伏可能に取付けられる多段式ブームと、
    前記旋回体に設けられ、前記フートピンの両端を支持する一対のフートピン支持部と、
    前記フートピン支持部に設けられた一対のボスと、
    前記一対のボスの少なくとも一方に設けられたフートピン端部外周解放構造とを備える、移動式クレーン。
  2. 請求項1に記載の移動式クレーンにおいて、
    前記フートピン端部外周解放構造は、前記フートピンと前記ボスとの間に嵌合するブッシュを含む、移動式クレーン。
  3. 請求項2に記載の移動式クレーンにおいて、
    前記ブッシュは、前記ブッシュを前記ボスに固定する締結部材が挿通する固定用孔と、前記ブッシュを前記ボスから取外す締結部材が螺合されるねじ部とを有する、移動式クレーン。
  4. 走行体上に旋回可能に設けられる旋回体と、前記旋回体にフートピンを支軸として起伏装置により起伏可能に取付けられる多段式ブームとを備えた移動式クレーンの分解方法において、
    前記多段式ブームの基端側を軸支するフートピンの、該フートピンの軸方向の一端を支持するブッシュを取外すブッシュ取外し工程と、
    前記フートピンの軸方向の他端を支持するボスから前記フートピンを取外すフートピン取外し工程とを含む、移動式クレーンの分解方法。
  5. 請求項4に記載の移動式クレーンの分解方法において、
    前記フートピン取外し工程は、
    前記ブッシュに設けられたねじ孔に締結部材をねじ込んで、前記ブッシュの外周側に設けられているボスから前記ブッシュを取外す工程を含む、移動式クレーンの分解方法。
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