次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<画面表示の概略>
まず、本実施形態の画面表示の概略について図1を参照して説明をする。ここで、本実施形態である端末100は、平面視長方形の板状の形状をしている。そして、図1は、端末100の1つの平面に正対した図である。図1に示すように端末100は、表示部兼操作部として、表示機能付きのタッチパネルディスプレイであるタッチパネル110を備える。タッチパネル110は、解像度1280×720、縦横比16:9の7インチワイドXGA液晶により実現する。
タッチパネル110の表示領域は、上下に3つに区分され、上から下に順に表示領域AR1、表示領域AR2及び表示領域AR3の3つの領域が隣接して設けられる。
表示領域AR1は最上部に設けられ、その上下幅は、タッチパネル110の表示領域全体の上下幅の略6.5%を占めている。また、表示領域AR2は最下部に配置され、その上下幅は、タッチパネル110の表示領域全体の上下幅の略8%を占めている。更に、表示領域AR3は、表示領域AR1と表示領域AR2の間に配置され、その上下幅は、タッチパネル110の表示領域全体の上下幅の略85.5%を占めている。これら各表示領域は、左右には区分されておらず、表示領域AR2の左端から右端に亘って設けられる。
なお、図中では、これら3つの領域の境界を明確とするため、白色の破線を記載しているが、実際には、このような破線はタッチパネル110には表示されない。
表示領域AR1は、端末100の状態等を通知するための領域であり、例えば、所定の情報を受信した旨を表すアイコンや、端末100の電池残量や電波の受信状態を表すアイコンが表示される領域である。ここで、端末100は、Google Inc.(登録商標)が提供する、Android(登録商標)に準拠している。そして、これらアイコンは、例えばAndroidの機能を利用して表示されるものであるとする。
表示領域AR3は、端末100を操作するためのソフトウェアキーが表示される領域である。表示領域AR3には、左から右に、直前の画面に戻るためのバックキー、ホーム画面に戻るためのホームボタン、最近利用したアプリの履歴を表示するためのタスクボタン、ハンズフリー通話を行うためのハンズフリーボタン及びランチャー画面を表示するためのランチャーボタン、が配置される。ユーザは、これらのソフトウェアキーを押下するというタップ操作をしたり長押ししたりするというような操作を行うことにより、各ソフトウェアキーに対応する機能を実行させることができる。
表示領域AR2は、端末100に組み込まれたアプリケーションプログラムがメータ表示を行うための表示領域であり、端末100が搭載される車両に関連する車両情報がメータとして表示される。かかるメータは同時に複数個表示することが可能である。そして、端末100は、ユーザからメータの総数の変更が生じる操作を受け付けた場合に、タッチパネル110に描画するメータの総数を変更すると共に、メータの大きさをメータの総数の変更前とは異なった大きさへと変更する。
これにより、ユーザは、メータの総数の変更をすること、及びメータの大きさを異なった大きさへと変更することという2つの変更の双方を、「総数を変更が生じる操作」を行うことにて実現することができる。よって、ユーザ自身がメータの大きさを変更するために、メータの総数を変更が生じる操作以外の操作を行う必要がなく、ユーザの手間を省くことができる。以上が本実施形態における画面表示の概略である。
なお、表示領域AR2にはメータの背景として、壁紙を表示することが可能である。そのため、以後の図面にも共通することであるが、表示領域AR2にはメータ以外にも壁紙の図柄が図示される。
<端末100の外観及び機能ブロック>
次に、図2を参照して、端末100の外観について説明を行う。ここで、図2は、タッチパネルタッチパネル110が配置された面を端末100の前面とした場合の、背面右側から端末100を見た状態を示す斜視図である。
図2に示すように、端末100は、GPSモジュール120、音量調整ボタン130、電源ボタン140、カメラ150、MicroSDカード挿入口160、miniUSB(Universal Serial Bus)端子170、クレードルジョイント穴180及び内蔵スピーカ190を備える。
具体的には、端末100の背面に正対した場合の上面右側に操作用のボタンである音量調整ボタン130及び電源ボタン140がまとめて配置される。また、端末100の背面に正対した場合の右側面に入出力用のインターフェースであるMicroSDカード挿入口160及びminiUSB端子170が配置される。更に、端末100の背面右上にカメラ150が配置され、端末100の背面左下には、内蔵スピーカ190と、内蔵スピーカ190が出力する音を外部に放出するための放音孔が配置される。更に、端末100の背面左上の内部にはGPS(Global Positioning System)モジュールが配置される。更に、端末100の背面下部の中央部分には、クレードルを接続するためのクレードルジョイント穴180が配置される。クレードルジョイント穴180に接続するクレードルと、クレードルジョイント穴180の接続については、図5を参照して後述する。
次に、これら各部や他の機能ブロックの具体的な機能について、図3の機能ブロック図を参照して説明をする。
図3に示すように、端末100は、制御部101、加速度センサ102、タッチパネル110、GPSモジュール120、音量調整ボタン130、電源ボタン140、カメラ150、MicroSDカード挿入口160、miniUSB端子170、クレードルジョイント穴180及び内蔵スピーカ190を備える。ここで、端末100は、図1を参照して説明したような表示を行う装置であり、いわゆるタブレット型の装置と、これに組み込まれるソフトウェアにより実現される。端末100は、図示を省略したバッテリにより駆動する携帯端末としても利用でき、自動車のダッシュボード等に設置されることにより据え置きの端末としても利用できる。
制御部101は、端末100に含まれる各機能ブロックを制御する部分である。具体的には、制御部101は、タッチパネル110に表示する画像データを生成して、タッチパネル110に描画する。例えば、メータの画像を生成して、タッチパネル110に描画をする。また、制御部101は、タッチパネル110が検出したユーザからの操作を、タッチパネル110から入力する。更に、制御部101は、内蔵スピーカ190に音を出力させる。音は、例えば車両情報が所定の値となった場合に出力する警告音である。更に、制御部101は、音量調整ボタン130が受け付けたユーザによる音量調整のための操作を音量調整ボタン130から受け付ける。更に、制御部101は、電源ボタン140がユーザから受け付けた電源のオンオフを切り換えるための操作を、電源ボタン140から受け付ける。更に、制御部101は、カメラ150を制御することにより、画像を撮影する。更に、制御部101は、GPSモジュール120が測定した測位情報や、加速度センサ102が測定した加速度の値をそれぞれGPSモジュール120及び加速度センサ102から入力する。更に、制御部101は、MicroSDカード挿入口160に挿入されたMicroSDカードからデータを読み出したり、MicroSDカード挿入口160に挿入されたMicroSDカードにデータを書き込んだりする。更に、制御部101は、miniUSB端子170に接続されたminiUSBケーブルを介して接続された他の装置と通信をする。
かかる制御部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置と、ROM(read only memory)やRAM(Random Access Memory)といった記憶装置の組み合わせにより実現される。そして、CPUがROMやMicroSDカード挿入口160に挿入されたMicroSDカードに格納されたソフトウェアを読み込み、RAMに展開させながらソフトウェアに基づいた演算処理を行い、演算処理の結果に基づいて端末100に含まれる各ハードウェアを制御することにより、端末100全体の制御は実現される。
タッチパネル110は、ユーザが行った画面を押下する操作を検出すると、かかる操作を検出した位置が、タッチパネル110の画面上のどの位置であるのかを示す情報を制御部101に入力する。具体的には、操作を検出した位置を示す二次元座標情報を制御部101に入力する。また、タッチパネル110は、制御部101から入力される画像データを画面上に表示する。
内蔵スピーカ190は、制御部101から入力される警告音や音楽や音声等の音を出力する。
音量調整ボタン130は、音量調整のためのボタンであり、例えば音量を大きくするために押下されるボタンと、音量を小さくするために押下するボタンとで実現される。音量調整ボタン130は、ユーザから受け付けた音量調整のための操作内容を制御部101に対して出力する。
ボタン電源ボタン140は、物理的なボタン電源ボタン140であり、ユーザによる電源のオンオフを切り換えるための操作を受け付け、受け付けた操作の内容を制御部101に出力する。制御部101はかかる操作の内容に応じて端末100の電源のオンオフを切り換える。
GPSモジュール120は、複数のGPS衛星からの電波を受信して動作することにより端末100の現在位置を測位し、測位した現在位置の情報を制御部101に出力する。ここで、現在位置の情報とは例えば、緯度経度等の座標情報により実現される。
加速度センサ102は、加速度を測定し、測定した加速度を制御部101に入力する。ここで、端末100を自動車に設置して使用している場合には、GPSモジュール120が測位した現在位置は自動車の現在位置を表し、加速度センサ102が測定した加速度は自動車の加速度を表すこととなる。
MicroSDカード挿入口160は、ユーザにより脱着可能な記憶媒体であるMicroSDカードが挿入される部分である。MicroSDカード挿入口160には、例えば、本実施形態を実現するためのアプリケーションソフトウェアが格納される。そして、制御部101の制御により、かかるアプリケーションソフトウェアが読み込まれて利用される。MicroSDカードは脱着可能であるので、例えば、パーソナルコンピュータにMicroSDカードを挿入して、最新のアプリケーションソフトウェアをダウンロードし、このMicroSDカードをMicroSDカード挿入口160に挿入することにより、端末100にて最新のアプリケーションソフトウェアを利用することができる。他にも、このようにMicroSDカードを利用することにより、本実施形態で表示するメータを新たに追加するようなこともできる。
カメラ150は、画像を撮像するためのカメラであり、制御部101の制御により画像を撮像することができる。撮像した画像は、例えば表示領域AR2の背景画像として設定することができる。
miniUSB端子170は、miniUSB規格に準拠した端子である。miniUSB端子170にはUSB規格に準拠したケーブルを介して外部装置が接続される。そして、外部装置からケーブルを介して端末100への電源の供給が行われる。また、ケーブルを介して制御部101と外部装置が通信を行うことも可能である。
クレードルジョイント穴180は、端末100を設置するためのクレードル200と端末100とをジョイントするための穴である。
次に、端末100とクレードル200の接続、及び端末100とminiUSB端子170を介した外部装置との接続について図4及び図5を参照して説明をする。
図4の上段は、端末100をクレードル200に取り付ける場合を示す図である。一方で、図4の下段は、端末100をクレードル200から取り外す場合を示す図である。端末100は、クレードル200に取り付けて据え置きで使用することもでき、クレードル200から取り外して携帯して使用することもできる。
まず、各部の構成について説明する。図4に示すように、クレードル200は、突起部201及び取り外しボタン202を含む。また、クレードル200は、吸着盤210と接続される。
吸着盤210は、内部の吸着盤により、例えば自動車のダッシュボード上の、運転手が運転席に座った状態であっても手が届く位置に固定される。そして、クレードル200は吸着盤210と接続されるが、吸着盤210は、ナット等の固定機構を緩めることにより、クレードル200接続後であってもクレードル200を左右に回転させることや、クレードル200を上下に移動させることができる構造となっている。
突起部201は、端末100を接続するための突起部であり、端末100にクレードルジョイント穴180として設けられている凹型形状に対応する、凸型形状をしている。そして、図4の上段に示すように、して端末100をクレードル200に差し込むことにより、クレードルジョイント穴180と突起部201を嵌合することにより、端末100とクレードル200を接続することができる。なお、端末100とクレードル200が接続された状態については、図5を参照して後述する。
また、突起部201には、端末100とクレードル200が接続された場合に、クレードルジョイント穴180に咬止するための爪が設けられている。この爪により、端末100とクレードル200を強固に接続することができる。
このように接続することにより、端末100を、例えば自動車のダッシュボード上の、ユーザが運転席に座った状態であっても手が届く位置に自立した状態で設置することができる。そのため、ユーザに運転席に座ったまま端末100のタッチパネル110等で、メータの大きさを変更する等の操作を行わせることや、ユーザに運転席に座ったままタッチパネル110に表示したメータの表示を閲覧させることが可能となる。
また、クレードルジョイント穴180は図2に図示したように、端末100の背面に設けられており、端末100の前面からは見ることができないため、図4及び後述の図5では、クレードルジョイント穴180を破線で示す。
取り外しボタン202は、図4の下段に示すように、端末100をクレードル200から取り外す場合に利用されるボタンである。ユーザは、端末100をクレードル200から取り外す場合に取り外しボタン202を押下する。すると、取り外しボタン202は押下に伴い、突起部201に設けられたクレードルジョイント穴180に咬止するための爪による咬止が解除されるように動作する。これにより、爪による咬止が解除され、ユーザが端末100をクレードル200から取り外すことを可能とする。
なお、クレードル200を介して端末100に電源を供給したり、クレードル200を介して端末100に信号等を送受信させたりすることは行なわない。そのため、端末100とクレードル200を電気的に接続はする必要がない。このため、クレードル200に配線を行う必要はないので、配線を気にすることなく、ユーザが所望する任意の位置にクレードル200を設置させることが可能となる。
次に図5を参照して、端末100とクレードル200が接続された状態について説明をする。
図5に、端末100のクレードルジョイント穴180は、クレードル200と接続している状態を示す。
この状態において、クレードル200がダッシュボード上に固定されていることから、端末100を自立した状態で設置できる点については上述の通りである。
本実施形態ではこれに加えて、端末100を設置した後に、端末100にOBD2(On Board Diagnosis second generation)アダプタ300を接続する。具体的には、miniUSB端子170は、OBD2アダプタ300が接続される。そして、OBD2アダプタは、端末100が設置される自動車のOBD2コネクタに接続される。
ここでOBD2は、自動車の自己診断機能を実現するための機能である。OBD2では、自動車に設置されている各センサが測定した情報を、自動車に取り付けられたマイコンであるECU(Electrical Control Unit)にて取得するために、CANバスという通信線で、各センサとECUが接続されてLANが構築されている。端末100の制御部101は、OBD2コネクタを介してこのLANに接続することにより、自動車が設置されている各センサが測定した情報を取得することができる。
そして、制御部101はこれら各センサが測定した情報に基づいてメータを生成し、生成したメータをタッチパネル110の表示領域AR2に表示する。なお、本実施形態では、端末100はOBD2アダプタ300を介して自動車のバッテリからの電源の供給も受ける。
<端末100の動作及び画面の遷移>
次に、上述した端末100の各機能ブロックによりメータを表示する際の動作及びこれに伴う画面遷移について図7乃至図13を参照して説明を行う。ここで、図6は、端末100のメータ表示に関する動作を示すフローチャートである。また、図7乃至図13は、タッチパネル110における画面遷移を示す図である。なお、図7における各ステップの動作は、特に言及のない限り制御部101による制御に基づいて行なわれる。
まず、電源ボタン140の押下や、miniUSB端子170からの電源供給の開始を契機として端末100が起動する。すると、制御部101は、タッチパネル110にメータを表示する。本実施形態では、メータの表示方法を4種類用意している。具体的には、図7(A)の「シンプルメータ」、図7(B)の「バーメータ」、図7(C)の「マルチメータ」、図7(D)の「SPメータ」の四種類を用意している。
ここで、シンプルメータは、シンプルに車両情報の値の数値を表示する矩形状のメータであり、最大15項目の表示を可能とする。
また、バーメータは、車両情報の値の数値と、車両情報の値を表すバーを組み合わせた矩形状のメータであり、最大9項目の表示を可能とする。シンプルメータ及びバーメータでは、1つのメータで1つの項目についての車両情報を表示する。なお、例えば、車両の速度に関しては上限が存在するため、現在の速度が上限の速度の何割程度であるかをバーで表すことができる。しかしながら、走行時間に関しては上限が存在しないため、バーの長さの基準を設定するようなことができず、現在の走行時間をバーで表すことが困難である。そこで、このような走行時間等の項目のメータについては、車両情報の値の数値のみを表示するようにする。また、車両の速度等の項目では、時速の値がゼロの状態をバーの始点とすると共に、始点をメータの左端とし、値に応じて右にバーを伸ばすようにする。一方で、前後加速度のように前加速度を正の値、後加速度を負の値で示すような項目については、値がゼロの状態をバーの始点とすると共に、始点をメータの中央とし、値に応じて左又は右にバーを伸ばすようにする。
更にマルチメータは、1つのメータで複数の項目についての車両情報を表示する円形状メータであり、最大8メータ表示可能とする。
SPメータは、主要な項目を1画面で表示するメータである。
そして、制御部101が記憶する現在のユーザの設定に応じてこれら4種類の表示方法の何れかの表示方法で車両情報をメータとして表示する。なお、未だユーザ設定がなされていない場合には、制御部101が記憶する初期設定に応じて車両情報をメータとして表示する。初期設定では、シンプルメータが表示されるように設定されている。
このようにしてメータを表示した画面を、以下では適宜「メータ表示画面」と呼ぶ。なお、メータ表示画面全体の視覚的な統一感を考慮して、これら四種類の表示方法を混在して、メータを同時に表示することはしない。つまり、シンプルメータにおける矩形状のメータと、マルチメータにおける円形状のメータを同時に表示するようなことはしない。また、本実施形態では、メータ同士を重ねて表示するようなこともせず、各メータは所定の隙間を隔てて表示される。
ステップS101では、制御部101が記憶する現在のユーザ設定に応じて、これら四種類の表示方法の内の何れかの方法でタッチパネル110にメータを表示する。なお、未だユーザ設定がなされていない場合には、初期設定に応じてタッチパネル110にメータを表示する。初期設定では、シンプルメータが表示されるように設定されている。
次に、制御部101は、ドロワ表示操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、ドロワ表示操作は、メータ表示中にタッチパネル110の表示領域AR2の何れかの部分をユーザが押下するというタップ操作であり、非常にシンプルな操作としている。制御部101は、タッチパネル110が制御部101に入力するユーザの押下を検出した位置の座標情報に基づいて、タッチパネル110の表示領域AR2の何れかの部分をユーザが押下するという表示操作を受け付けたことを検出した場合(ステップS12においてYes)、ステップS17に遷移する。一方で、タッチパネル110がユーザからドロワ表示操作を受け付けたことを検出しない場合(ステップS12においてNo)、ステップS13に遷移する。
ステップS13では、制御部101は、タッチパネル110が制御部101に入力するユーザの押下を検出した位置の座標情報に基づいて、メータ移動操作を受け付けたか否かを判定する。
ここで、メータ移動操作について図8を参照して説明をする。図8には、表示領域AR11に配置されていた外気温の項目についてのメータを表示領域AR13に移動させる例を示す。
まず、ユーザから移動させたい外気温の項目についてのメータの長押し操作を受けつけたか判定する。具体的には、図8の(1−1)に示すように外気温の項目についてのメータが表示されている表示領域AR11の長押し操作を受け付けたかを判定する。受け付けた場合には、外気温の項目についてのメータを、ユーザがドラッグ操作で移動することを可能とする。
ここで、図8の(1−2)はユーザがドラック操作により外気温の項目についてのメータを表示領域AR12に移動している状態である。なお、メータの移動中には、図中の表示領域AR11に示すように移動元のメータは表示したままとし、図中の表示領域AR12に示すように移動中のメータは透過表示する。
次に、ユーザが外気温の項目についてのメータを表示領域AR13にドラッグ操作で移動させた後に手をタッチパネル110から離したことを検出すると、図8の(1−3)のように外気温の項目についてのメータを以後、表示領域AR13に表示する。そして、移動元のメータは非表示とする。これらのユーザの一連の操作がメータ移動操作となる。
なお、シンプルメータの場合には、表示領域AR2に5行3列に15個メータを表示する領域が確保されており、メータの総数が14個以下であればメータが表示されていない、いわば空白の領域が存在する。そして、シンプルメータの場合には、この空白の領域にメータを移動することも、移動により移動先のメータと移動元のメータを入れ替えることも可能である。一方で、バーメータ及びマルチメータについては、メータの数の増減に応じてメータ大きさを変更して空白の領域を作らないようにすることから、シンプルメータように空白の領域は用意されていない。そのため、シンプルメータのように空白の領域にメータを移動するということはできず、移動により移動先のメータと移動元のメータを入れ替えることのみが可能である。なお、メータの入れ替えが行われたとしても各メータの大きさは変更しない。
タッチパネル110がメータ移動操作を受け付けたことを検出した場合(ステップS13においてYes)、ステップS14に遷移する。一方で、タッチパネル110がメータ移動操作を受け付けたことを検出しない場合(ステップS13においてNo)、ステップS15に遷移する。
ステップS14では、ステップS13において受け付けたメータ移動操作に基づいてメータを移動する。制御部101が、受け付けたメータ移動操作に伴い、メータを移動する処理については、図8の(1−1)から(1−3)を参照して説明した通りである。
ステップS15では、制御部101は、メータ削除操作を受け付けたか否かを判定する。
ここで、メータ削除操作について図9を参照して説明をする。図9には表示領域AR13に配置されていた運転時間の項目についてのメータを削除する例を示す。
まず、ユーザから移動させたい運転時間の項目についてのメータの長押し操作を受けつけたか判定する。具体的には、表示領域AR14の長押し操作を受け付けたかを判定する。受け付けた場合には、エンジン水温の項目についてのメータを、ユーザがドラッグ操作で移動することを可能とする。これにより、図9の(2−1)のようにエンジン水温の項目についてのメータが表示領域AR14から表示領域AR15に移動する。また、長押し操作を受け付けた場合には、表示領域AR2の右端の上から下までの領域に、メータ削除用の領域である表示領域AR16を表示する。表示領域AR16には、メータの削除に関連する領域であることをユーザに感覚的知らせるために、ゴミ箱の図柄も表示する。
更に、ユーザから運転時間の項目についてのメータを画面右側の表示領域AR16と一部が重複する表示領域AR17に移動させるドラッグ操作を受け付けると、図9の(2−1)のようにエンジン水温の項目についてのメータが表示領域AR17まで移動する。なお、現在はメータの削除操作は実行されておらず、移動操作中であるので図中の表示領域AR14に示すように移動元のメータは表示したままとし、図中の表示領域AR17に示すように移動中のメータは透過表示する。
次に、図9(2−2)のように、メータを表示する領域が表示領域AR16と重複した状態で、ユーザが表示領域AR16にてドラッグ操作を終了した場合、すなわち、表示領域AR16上でユーザが指を離したことを検出した場合に、図9の(2−3)のようにエンジン水温の項目についてのメータを削除する。具体的には、直前までエンジン水温の項目についてのメータが表示されていた、表示領域AR17及び表示領域AR14の表示を終了する。また、これによりメータ削除操作は終了するため表示領域AR16へのゴミを含めたメータ削除用の領域の表示も終了する。これらのユーザの一連の操作がメータ削除操作となる。
なお、図9では、表示領域AR16の境界を明確とするため、白色の破線を記載しているが、実際には、このような破線はタッチパネル110には表示されない。
タッチパネル110がメータ削除操作を受け付けたことを検出した場合(2−ステップS15においてYes)、ステップS16に遷移する。一方で、タッチパネル110がメータ削除操作を受け付けたことを検出しない場合(2−ステップS15においてNo)、ステップS12に遷移して処理を繰り返す。
ステップS16では、ステップS15において受け付けたメータ削除操作に基づいてメータを削除する。制御部101が、受け付けたメータ削除操作に伴い、メータを削除する処理については、図9の(2−1)から(2−3)を参照して説明した通りである。ステップS16の処理を実行後は、ステップS12に遷移して処理を繰り返す。
他方で、ステップS17に進んだ場合には、制御部101は、タッチパネル110にナビゲーションドロワを表示する(ステップS17)。図10に、ステップS17で表示するナビゲーションドロワを示す。
ナビゲーションドロワは、
ナビゲーションドロワは、表示領域AR21乃至表示領域AR28の領域からなり、表示領域AR2のメータの表示の上に重ねて表示する。ここで、表示領域AR2の左端において表示領域AR2の上端から下端に亘って表示する。ここで、ナビゲーションドロワは表示領域AR2左右幅全体の略25%の幅を占める大きさで表示する。この場合に、メータの表示部分は明度を下げることにより、相対的にナビゲーションドロワの明度が上がるためナビゲーションドロワを視認しやすくすることができる。また、ナビゲーションドロワは透過させない。そのため、ナビゲーションドロワと重複する領域に表示されるべきメータは視認できない状態となる。しかしながら、ナビゲーションドロワを更に視認しやすくすることができる。
ユーザはナビゲーションドロワに含まれる表示領域AR21乃至表示領域AR28の領域の何れかに対してタップ操作を行うことにより、各種の設定を行うことができる。ここで、ナビゲーションドロワの表示方法について説明する。ナビゲーションドロワが最初に表示されている状態では、表示領域AR21、表示領域AR27及び表示領域AR28の3つが上下に並んで表示されており、表示領域AR22乃至表示領域AR26は非表示の状態である。
この状態でユーザから表示領域AR21に対するタップ操作があると表示領域AR22乃至表示領域AR26を更に表示することにより、表示領域AR21乃至表示領域AR28の全てを図10のように表示する。
次に、制御部101は、メータ追加操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS18)。ここで、メータ追加操作について図11を参照して説明をする。図11の(3−1)乃至(3−4)には、運転時間の項目についてのメータをメータ表示に追加する場合の例を示す。まず、図11(3−1)には、ナビゲーションドロワが最初に表示された状態として、表示領域AR21、表示領域AR27及び表示領域AR28の3つが上下に並べて表示されている。
そして、この状態又は表示領域AR22乃至表示領域AR28の全てが表示された状態で、ユーザから表示領域AR27に対するタップ操作を受け付けると、図11(3−2)に示すように、制御部101は、メータの名称の一覧画面を表示する。かかるメータの一覧画面には、関連性の高いメータを1つのカテゴリとしてまとめて、カテゴリ毎に表示する。また、各カテゴリの名称も併せて記載される。
例えば、「速度」という名称のカテゴリを設け、「速度(現在の速度)」、「平均速度(今回の走行における平均速度)」、「一般道平均速度(今回の走行における一般道平均速度)」、「高速道平均速度(今回の走行における高速道平均速度)」、「最高速度(今回の走行における最高速度)」、「5秒速度(発車から5秒後の速度)」、「平均5秒速度(発車から5秒後の速度の平均値)」、及び「最高5秒速度(発車から5秒後の速度の最高値)」というメータの名称をこのカテゴリに含ませる。また、メータの名称が多く1つの画面中に全てのメータの名称を表示することは困難であるため、メータの一覧画面は例えば上下方向にスクロール可能とする。
そして、1つの画面中に概ね1つのカテゴリ分、メータの名称を表示するようにする。一方で、本実施形態でのメータ表示画面はスクロールをしないようにする。これにより、ユーザが意図していないのにも関わらずメータがスクロールしてしまうことを防止することができる。
ユーザはこのようなメータの一覧画面を参照して、追加したいメータを長押しする。例えば、図11の(3−2)のように運転時間の項目についてのメータを長押しする。かかる操作を受け付けた制御部101は、表示を図11の(3−3)のようにメータ表示画面に切り換える。そして、メータの枠を表示し、かかるメータの枠をユーザがドラッグ操作で移動可能なようにする。この段階で表示するのは、あくまでメータの枠であり、メータの項目に対応する情報は表示しない。
そして、ユーザはかかるメータの枠を、メータ表示画面上のメータを追加したい場所まで、メータをドラッグして離す。例えば、図11の(3−3)のようにメータの枠を表示領域AR30で離す。かかる操作を受け付けた制御部101は、図11の(3−2)で選択された運転時間の項目についてのメータをユーザがメータの枠を離した表示領域AR30に追加して表示する。これらのユーザの一連の操作がメータ追加操作となる。
なお、シンプルメータを表示している場合には、図11の(3−3)に記載のように、メータを追加したい領域をユーザに選択させるが、バーメータ及びマルチメータの場合には、選択はさせない。なぜならば、追加の前と追加の後で、メータの配置が変更されることから、追加前の画面上で、追加先となる領域を選択することはできないからである。この場合、ユーザはその後メータ移動操作を行うことにより、追加したメータも含めて各メータを移動させ、メータを所望の配置とすることができる。また、SPメータに関しては、メータの追加できないので、SPメータを表示している場合には、メータ追加操作はできないものとする。
図11を参照した上述の説明では、メータを1つ追加する例について説明したが、メータを複数個同時に追加することも可能である。この場合のメータ追加操作について図12を参照して説明をする。図12の(4−1)は図11の(3−2)の右上に相当する表示である。図12の(4−1)の表示領域AR32には、「複数選択ON」の文字を表示する。ここで、「複数選択ON」の文字は表示領域AR12の右上に表示する。また、表示領域AR32の左右幅は、表示領域AR2の左右幅全体の略13%である。更に、表示領域AR32の上下幅は、表示領域AR2の上下幅全体の略13%である。
そして、ユーザが表示領域AR32に対してタップ操作を行うと、かかる操作を受け付けた制御部101は、複数選択を行えるように設定を切り換える。その後、例えば、図12の(4−2)のように、ユーザが表示領域AR33、表示領域AR34及び表示領域AR35のそれぞれに表示されている名称のメータをタップ操作により選択したとする。その後、ユーザが「追加」の文字が表示されている表示領域AR36に対してタップ操作を行うと、かかる操作を受け付けた制御部101は、表示領域AR33、表示領域AR34及び表示領域AR35に表示されている名称の3つのメータを全てメータ表示画面に追加する。なお、複数選択したメータ全てについて追加先となる領域を指定する操作は煩雑となるので、メータを複数選択した場合には追加先となる領域を選択することはさせないこととし、制御部101が選択した領域に自動的に追加されるようにする。この場合、ユーザはその後メータ移動操作を行うことにより、追加したメータも含めて各メータを移動させ、メータを所望の配置とすることができる。
タッチパネル110がメータ追加操作を受け付けたことを検出した場合(ステップS18においてYes)、ステップS19に遷移する。一方で、タッチパネル110がメータ追加操作を受け付けたことを検出しない場合(ステップS18においてNo)、ステップS20に遷移する。
ステップS18では、ステップS18において受け付けたメータ追加操作に基づいてメータを追加する。例えば、図11の(3−4)のように、運転時間の項目についてのメータを表示領域AR30に追加して表示する。これにより、運転時間の項目についてのメータが追加されることとなる。そして、ステップS11に遷移し、ナビゲーションドロワが追加されたメータを含めてメータ表示を行い(ステップS11)、ステップS12以降の処理を繰り返す。
一方で、ステップS20では、メータ表示切換操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、メータ表示切換操作について図10を参照して説明をする。図中に文字で記載されているように、図10の表示領域AR22はシンプルメータに対応し、表示領域AR23は、バーメータに対応し、表示領域AR24はマルチメータに対応し、表示領域AR25はSPメータに対応し、表示領域AR26は自動切替に対応する。そして、これらの領域の何れかに対して、ユーザがタップ操作を行うことが、メータ表示切替操作となる。
タッチパネル110がメータ表示切替操作を受け付けたことを検出した場合(ステップS20においてYes)、ステップS21に遷移する。一方で、タッチパネル110がメータ表示切替操作を受け付けたことを検出しない場合(ステップS20においてNo)、ステップS22に遷移する。
ステップS20では、ステップS20において受け付けたメータ表示切替操作に基づいてメータの表示方法を切り替える。例えば、表示領域AR22乃至表示領域AR24の何れかの領域にてユーザのタップ操作を受け付けたならば、制御部101は、受け付けた領域に対応するメータの表示方法への切替を行う。また、表示領域AR26にてユーザのタップ操作を受け付けたならば、制御部101は、メータの表示方法を自動切替に切り替える。ここで、自動切替とは、所定時間が経過するたびに、シンプルメータ、バーメータ、マルチメータ及びSPメータの4つのメータの表示方法をローテーションで切り替える方法である。所定の時間の長さは、ユーザが、表示領域AR28をタップ操作することにより遷移する(後述のステップS23での処理に相当)設定画面にて設定操作をすることが可能であり、1分,2分,5分,10分,30分,1時間,2時間、の何れかの長さへの設定操作を受け付けた制御部101は、受け付けた所定の時間の長さを記憶しておく。そして、自動切替に切り換えられた場合には、制御部101は図5のフローチャートの処理と並行して、記憶している所定の時間の長さが経過したかを判定し、所定の時間の長さが経過するたびに4つのメータの表示方法をローテーションで切り替える、という処理を行う。
なお、ナビゲーションドロワでは、現在設定されているメータの表示方法をハイライトして表示する。例えば、現在設定されているメータの表示方法がシンプルメータならば、図10に示すようにシンプルメータに対応する表示領域AR22がハイライト表示される。この場合に、表示領域AR22のタップ操作を受け付けたならば、引き続きシンプルメータの表示方法による表示が継続される。
そして、ステップS21の処理が終了したならば、ステップS11に遷移し、切り替え後のメータ表示方法でメータ表示を行い(ステップS11)、ステップS12以降の処理を繰り返す。
一方で、ステップS22では、設定変更操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、設定変更操作について図10を参照して説明をする。図中に文字で記載されているように、図10の表示領域AR28が「設定」に対応する。そして、この表示領域AR28に対して、ユーザがタップ操作を行うことが、設定変更操作となる。
タッチパネル110が設定変更操作を受け付けたことを検出した場合(ステップS22においてYes)、ステップS23に遷移する。一方で、タッチパネル110が設定変更操作を受け付けたことを検出しない場合(ステップS22においてNo)、ステップS24に遷移する。
ステップS23では、制御部101は、ステップS22において受け付けた設定変更操作に基づいて設定変更を行う。そのために、制御部101は、まず設定変更を行うための画面を表示する。設定変更を行うための画面について図13を参照して説明を行う。
図13の(5−1)乃至(5−3)に示すように、設定変更を行う画面では、シンプルメータの設定に対応する表示領域AR37、バーメータの設定に対応する表示領域AR39、マルチメータの設定に対応する表示領域AR41といった領域が設けられる。そして何れかの領域に対するユーザのタップ操作を受け付けたならば、画面右側にタップ操作を受け付けた領域に対応するメータの設定画面を表示する。
例えば、(5−1)に示すように、表示領域AR37に対するユーザのタップ操作を受け付けたならば、画面右側の表示領域AR38にシンプルメータの設定画面を表示する。かかる画面では、例えば、シンプルメータを表示する際のカラーテーマを黒系にするのか、白系にするのかが設定できる。また、カラーテーマ及びシンプルメータの配置を初期化することができる。
また、例えば、(5−2)に示すように、表示領域AR39に対するユーザのタップ操作を受け付けたならば、画面右側の表示領域AR40にバーメータの設定画面を表示する。かかる画面では、例えば、バーメータの文字色やバーの色を設定することができる。
更に、例えば、(5−3)に示すように、表示領域AR41に対するユーザのタップ操作を受け付けたならば、画面右側の表示領域AR42にマルチメータの設定画面を表示する。かかる画面では、例えば、エンジン回転数という名称がつけられているメータの設定として、エンジン回転数が所定のゾーンに入ったならば、メータの一部を例えば赤色に点灯させるか否かを設定することができる。また、これに伴い、ゾーンの上限となる回転数と、ゾーンの下限となる回転数を設定することもできる。これ以外のメータにおいても同様に点灯を行うことのできるデザインのメータに関する設定をできるようにする。なお、メータによっては、測定値がゾーンに入っている場合ではなく、測定値が閾値を超えている場合や、測定値が閾値以下の場合に点灯を行うようにすることもできる、また、これらの設定やマルチメータの配置を初期化することができる。
なお、SPメータは、統一したデザインとして完成させているので、配置等を変更するような設定はさせないようにしている。また、マルチメータ及びSPメータの設定では、カラーについての設定はなく、黒色の背景に青系統の色のメータを表示することとしている。また、本実施形態では、その他、ステップS20の説明時に述べた自動切替に関する所定時間の長さ等の、メータそれ自体に直接的な関連がない事項についても設定を行うことを可能としている。
何れの設定の変更行った場合であっても、設定の変更が終了したならば(ステップS23)、ステップS11に遷移し、設定の変更に応じてメータ表示を行い(ステップS11)、ステップS12以降の処理を繰り返す。
一方で、ステップS24では、ドロワ非表示操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、ドロワ非表示操作について図10を参照して説明をする。図10に示すように中に表示領域AR21乃至表示領域AR28としてナビゲーションドロワが表示されている状態において、表示領域AR2のナビゲーションドロワ以外の領域、すなわち、表示領域AR2の表示領域AR21乃至表示領域AR28以外の領域に対して、ユーザがタップ操作を行うことが、ドロワ非表示操作となる。
タッチパネル110がドロワ非表示操作を受け付けたことを検出した場合(ステップS22においてYes)、ステップS23に遷移する。一方で、タッチパネル110がドロワ非表示操作を受け付けたことを検出しない場合(ステップS22においてNo)、ステップS18に遷移する。
そして、ステップS24では、制御部101はドロワを非表示として(ステップS25)、ステップS11に遷移し、表示領域AR2全体をメータ表示画面としてメータの表示を行い(ステップS11)、ステップS12以降の処理を繰り返す。
以上、説明した本実施形態の動作により、ユーザの操作に応じて、メータの表示方法を切り替えたり、メータを移動したり、メータを追加したり、メータを削除したり、各種設定を変更したりすることが可能となる。
<バーメータ及びマルチメータにおける、メータの大きさと配置の変更>
次に、上述のステップS15におけるメータの削除操作や、ステップS18におけるメータの追加操作といった、メータの総数の変更が生じる操作を受け付けたことに伴い、制御部101がメータの総数を変更する場合(ステップS16やステップS19)のメータの大きさの変更や位置関係の変更について説明を行う。なお、メータの大きさの変更や配置の変更は、制御部101により自動的に行なわれるため、ユーザはメータの総数の変更が生じる操作以外の、メータの大きさの変更のための操作や配置の変更のための操作を行なわなくともよくなり、ユーザは、従来に比べて簡便な操作で表示情報の編集を行うことができる。
なお、上述したようにシンプルメータについては、5行3列に15個メータを表示するためのメータの大きさ及び配置となっており、メータの総数が変更されても、この大きさ及び配置は変化しない。また、SPモードにおいてもメータの大きさや配置の変更は行なわない。そのため、以下の説明では、バーメータ及びマルチメータにおける、メータの大きさと配置の変更について説明を行う。
まず図14を参照してバーメータの場合について説明をする。なお、図14及び後述の図15では、タッチパネル110の表示領域AR2の部分のみを図示する。また、図14及び後述の図15では、表示領域AR2に表示されるメータは模式化すると共に、各メータに番号を付す。
また、前提として、本実施形態では、バーメータやマルチメータにて、メータの大きさ及び配置を変更することにより、全てのメータを1画面で同時に表示できるようにする。これにより、メータ表示画面をスクロールさせる必要がなくなる。また、メータ表示画面をスクロールさせないことから、メータ表示画面上で、メータの移動操作がなされたり、メータの削除操作がなされたり、ナビゲーションドロワを表示して、このナビゲーションドロワ上で操作を受け付けたりする場合に、それらの操作がなされずに、操作を行おうとしているユーザの意図に反して画面がスクロールしてしまうといった問題も生じない。
図14の左上に示すように、メータ数がバーメータにおける最小の表示個数の1つの場合から、メータ数が増加していき、図14の右下のようにメータ数がバーメータにおける最大の表示個数の9つとなる場合までについて説明をする。メータ数が減少する場合は、増加する場合の逆にメータ数の大きさ及び配置を変更する。
ここで、図14の模式図の右下のようにメータ数が9となった場合に対応するのが図7の(B)である。例えば、図14の右下のようにメータ数が9となった場合の第1のメータが、図7の(B)の速度の項目のメータである。また、図14の右下のようにメータ数が9となった場合の第9のメータが、図7の(B)のエンジン負荷の項目のメータである。
まず、メータ数が1つの場合には、メータを表示領域AR2のほぼ全画面に表示する。次に、メータ数が2つの場合には、メータを右側に追加して1行に並べて表示すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が3つの場合には、メータを下側に追加することにより、メータを2行で表示すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が4つの場合には、メータを下の行に更に1つ追加することにより、メータを2行2列で表示すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が5つの場合には、3つのメータを上の行に配置すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が6つの場合には、下の行にも3つのメータを配置すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が7つの場合には、メータを更に下側に追加することにより、メータを3行で表示すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が8つ、9つと増加するたびに、一番下の行に更にメータを追加すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。これにより、メータ数が9つの場合には、3行3列でメータが配置されることとなる。
このようにバーメータについては、まず1つバーメータを表示する。その後は、バーメータを増加に伴い、現在メータを表示している各行の列を1つ増加させ、そして現在メータを表示している全ての行について列を1つ増加させたならば行を1つ増加させること、を繰り返す。この場合に、各行の列を増加させる場合には上の行から優先的に列を増加させていく。
このようにして、バーメータの数に応じて、各メータの大きさを変更すると共に、メータの位置関係を変更することによりメータの配置を変更していく。これにより、各メータのサイズをなるべく大きくすると共に、一画面で全てのメータを閲覧可能にすることが可能となる。また、端末100を自動車のダッシュボードに設置した場合にユーザが自動車のフロントガラスからタッチパネル110に目線を移すことを想定した場合に、もっともフロントガラスに近くフロントガラスから目線が連続するのは、タッチパネル110の上側であり、タッチパネル110の下側は、フロントガラスから目線を移す場合に遠い位置となる。そこで、バーメータの配置においては、フロントガラスから目線を移した場合に直ぐ目に入るタッチパネル110の上側から優先してメータ数を増加させることとしている。
なお、バーメータの形は、表示領域AR2の縦横比に基づいて決定する。そして、バーメータの表示数に応じて、バーメータの大きさを変えたとしてもバーメータの形は変えないこととする。タッチパネル110全体の縦横比が、16:9であるので、バーメータそれぞれの縦横比を16:9とすれば、バーメータそれぞれの縦横比を4:3とする場合いに比べて無駄な表示領域を生むこと無くバーメータを描画できるのでよい。
このようにすれば、例えば、バーメータ数が4つである場合に、表示領域を二列二行に四等分することにより、無駄な領域を生むこと無くバーメータを描画することができる。仮に、バーメータそれぞれの縦横比を4:3としてしまったならば、無駄な表示領域が発生することになるので、本構成ではこのような場合と比べて表示領域全体を有効に利用することができるのでよい。そのため、ユーザにとってみれば、各バーメータをより大きく見やすい形で参照できるのでよい。
また、本実施形態では、例えば、バーメータ数が2、3、4、6、7及び8の場合には各バーメータの大きさを同じ大きさとする。これにより、各バーメータに統一感がでるのでよい。一方で、バーメータ数が5の場合には第1のバーメータ、第2のバーメータ及び第3のバーメータを同じ大きさとする。そして、第4のバーメータ及び第5のバーメータを同じ大きさにする。しかしながら、第1のバーメータ、第2のバーメータ及び第3のバーメータの大きさと、第4のバーメータ及び第5のバーメータの大きさは異ならせ、且つ、第1のバーメータ、第2のバーメータ及び第3のバーメータを、第4のバーメータ及び第5のバーメータと相似する形状とする。このようにすることにより、全てのバーメータを同じ大きさとする場合と比較して、第4のバーメータ及び第5のバーメータを大きく表示することができる。
次に、図15を参照してマルチメータの場合について説明をする。ここで、マルチメータはマルチメータの表示数に応じて、マルチメータの大きさを変えたとしてもマルチメータの形は変えないこととする。また、同じ画面に表示するマルチメータの大きさは同じ大きさとする。これにより、画面全体に統一感がでるのでよい。
図15の左上に示すように、メータ数がマルチメータにおける最小の表示個数である1つの場合から、メータ数が増加していき、図15の最下段中央のようにメータ数がマルチメータにおける最大の表示個数である8つとなる場合までについて説明をする。メータ数が減少する場合は、増加する場合の逆にメータ数の大きさ及び配置を変更する。
ここで、図15の模式図の右上のようにメータ数が3となった場合に対応するのが図7の(c)である。例えば、図14の右上のようにメータ数が3となった場合の第1のメータが、図7の(B)の速度という名称のメータである。また、図14の右上のようにメータ数が3となった場合の第2のメータが、図7の(C)のエンジン回転数という名称のメータである。
まず、メータ数が1つの場合には、メータの直径をタッチパネル110の短手方向の長さよりやや短くすることによりメータを大きく表示する。次に、メータ数が2つの場合には、メータを右側に追加して1行に並べて表示すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が3つの場合には、第2のメータを下側にズラすことによりメータの上下位置をメータ毎に異ならせた上で、第3のメータを右側に追加すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が4つの場合には、メータを2行に配置すると共に各メータの左右位置をズラすことにより各行を一部重複させてメータを2行2列で表示すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が5つの場合には、3つのメータを下の行に配置すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が6つの場合には、上の行にも3つのメータを配置すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が7つの場合には、メータを下の行に追加すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。次に、メータ数が8つの場合には、メータを上の行に追加すると共に、このように表示したメータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくする。
このようにして、マルチメータの数に応じて、各メータの大きさを変更すると共に、メータの位置関係を変更することによりメータの配置を変更していく。これにより、各メータのサイズをなるべく大きくすると共に、一画面で全てのメータを閲覧可能にすることが可能となる。
以上、図14及び図15を参照して説明したように、バーメータ及びマルチメータでは、メータの個数が増加する場合には、制御部101がメータを追加するのみならず、メータの配置を変更すると共に、メータが画面に収まるように各メータの大きさを小さくしている。また、メータの個数が減少する場合には、制御部101がメータを削除するのみならず、メータの配置を変更すると共に、メータが画面に収まるように各メータの大きさを大きくしている。
制御部101が、どのようにしてこのような処理を実現するのかを説明する。制御部101は、バーメータ及びマルチメータそれぞれの場合に対応するテーブルを記憶している。かかるテーブルには、メータの表示個数毎に、表示個数に対応する配置に対応するメータそれぞれの中心位置座標と、メータの大きさを特定するデータを紐付けて格納しておく。
バーメータであれば、メータの大きさを特定するデータとしては、中心座標からの、上方向のドット数及び下方向のドット数(同じメータについては双方とも同じドット数となる)と、中心座標からの、左方向のドット数及び右方向のドット数(同じメータについては双方とも同じドット数となる)とをデータとして記憶しておく。メータの表示個数が5つの場合等には、メータによって大きさが異なることから、メータの大きさを特定するデータもメータによって異なることとなる。例えば、第1のメータから第3までのメータについてのメータの大きさを特定するデータと、第4のメータ及び第5のメータの大きさを特定するデータとは異なるものとなる。
また、マルチメータであれば、メータの大きさを特定するデータとしては、中心座標からの半径のドット数をデータとして記憶しておく。
更に、制御部101は、メータの画像データとしては、表示個数が1つの場合に表示する画像データを記憶している。そして、表示個数が2つ以上の場合には、この記憶している画像データを縮小して表示する。具体的には、表示するメータの個数に応じた、メータそれぞれの中心位置座標と、メータの大きさを特定するデータにより特定される領域と同じ大きさとなるようにメータを縮小して表示する。
制御部101は、このような処理を行うことにより、図14及び図15を参照して説明したように、表示するメータの個数に応じた配置及び大きさでメータを表示する。
次に、マルチメータにおいて、例えば、メータ数が3つの場合にメータの上下位置をズラしており、例えばメータ数が3つの場合にメータの左右位置をズラしているが、このようにしている理由について図16を参照して説明をする。
図16では、メータ数が3つの場合を例にとって説明をする。図16の上段や図15に記載のように本実施形態では、第1のメータと第3のメータの上下位置を同じとしているが、第2のメータの上下位置は、第1のメータと第3のメータの上下位置とは異ならせている。一方、図16の下段には、このようにして各メータの上下位置を異ならせない場合について示す。
図16の上段と下段において表示領域AR2の大きさ及び各メータの大きさは同じである。しかしながら、図16の上段では、3つのメータが表示領域AR2に収まっているが、図16の下段では、3つのメータは表示領域AR12に収まらなくなっている。そのため、図16の下段で、全てのメータを参照させるためには、各メータの大きさをより小さくする必要が生じる。あるいは、メータ表示画面を左右にスクロール表示できるようにする必要が生じる。
このように、本実施形態では、各メータの上下位置をズラすことにより表示領域AR12を有効に利用できるようにし、上下位置をズラさない場合に比べて各メータをより大きく表示でき、且つ、画面をスクロールさせなくとも1画面内に全てのメータを表示することができるようにしている。
<マルチメータ>
次に、図17乃至図48を参照して、本実施形態におけるマルチメータについて説明をする。なお、以下で説明する各メータに表示する値や、表示する値を算出するための値は、もっぱら、上述したように、制御部101がOBD2コネクタを介して、CANバスという通信線により各センサとECUが接続されることで構築されている車内のLANに接続することにより取得することができる。そこで、このようにして取得できる情報については以下、車内LANより取得すると説明する。
一方で、加速度情報や、GPSの測位情報や、或いは地図情報といった情報は、加速度センサ102や、GPSモジュール120から取得したり、制御部101が予め記憶していたりする。このような情報については、情報の取得元を説明する。
図17に、第1のマルチメータとして「速度」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータは外周部に現在の速度を表す円形の計器を有する。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、速度が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。
そして、本マルチメータ中央部分に車内LANより取得する現在の速度、車内LANより取得するイグニッションON(図中では「IG−ON」と表記する)からの走行距離、及び車内LANより取得するIG−ONからの運転時間(停車していてもカウント)の値がそれぞれ表示されている。また、本マルチメータ左下には、高速道や有料道で制限速度を超過すると点灯する警告表示部分が設けられる。
点灯を行うか否かは、ユーザにより設定をすることができる。高速道や有料道であるか否かは、制御部101が地図情報を記憶しておき、かかる地図情報と、GPSモジュール120により測位した位置情報とを比較することにより判定することができる。
なお、以下の図を参照すると分かるが、本実施形態では、同じように外周に円形の計器を有している場合でも、マルチメータにより円形の計器の始点や終点の位置が異なる。例えば、スピードメータの始点は八時の位置の場合が多いので、第1のマルチメータでは、始点を八時の位置として、ユーザが違和感を抱かないようにしているが、他のメータでは、必ずしも八時の位置が始点とはなっていない。また、何れのマルチメータにもマルチメータの名称がマルチメータ毎に異なる位置に英語で記載されている。これはデザイン性を考慮したものである。しかしながら、ユーザがマルチメータの名称を覚えやすいようにマルチメータには、日本語の名称がつけられている。そして、マルチメータを追加する際に参照するマルチメータの一覧画面では、かかる日本語の名称を付した状態で、各マルチメータのサムネイルが表示される。マルチメータの一覧画面については、各マルチメータを説明した後に説明する。また、各マルチメータでは、同じ数字であっても異なる大きさのフォントを使い分けている。
また、図18以降の図においても、図17と同様にマルチメータ内に含まれる情報については、図の右側に記載している。そこで、以下の図18以降を用いたマルチメータの説明においては、図の右側と記載と重複する説明は省略する。
図18に、第2のマルチメータとして「走行/停車比率」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータは外周部にIG−ONからの走行比率と、IG−ONからの停車比率を表す円形の計器を有する。1つの計器にこれら比率を記載することにより、ユーザは2つの比率を容易に対比できる。これらの比率は、車内LANより取得する走行時間及び停車時間に基づいて算出できる。走行比率の上昇に伴い計器内の目盛りが時計方向に移動する。また、走行停車比率の上昇に伴い計器内の目盛りが反時計方向に移動する。
図19に、第3のマルチメータとして「エンジン走行比率」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータではIG−ONからのエンジン駆動走行比率を表す計器の内側に、IG−ONからの停車比率を表す計器を配置している。つまり、1つのメータで2つの計器を参照することができる。IG−ONからのエンジン駆動走行比率とは、エンジンで走行した時間と、モーターのみ又はモーターとエンジンの双方で走行した時間の比率である。これらの比率は、車内LANより取得する走行時間及びエンジン駆動時間に基づいて算出できる。何れの比率も上昇に伴い計器内の目盛りが時計方向に移動する。
図20に、第4のマルチメータとして「エコドライブ」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、OBD2等を利用して取得した測定値に基づいて算出した、エコドライブに関するポイントをレーダーチャートで表している。ユーザが燃費の向上するような運転を行うことにより、これらのポイントの値も上昇する。これらのポイントは、車内LANより取得した情報に基づいて所定の数式により算出する。
図21に、第5のマルチメータとして「相対インマニ圧」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する自動車による吸気の圧力を表す相対インマニ圧の値と、その最大値を示す。相対インマニ圧の値は正の値と負の値の双方をとるので、計器もその双方を表せるようにしている。メータ中のゼロの値の部分を始点として正の値が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動し、負の値が上昇するにつれて計器内の目盛りが反時計方向に移動する。
図22に、第6のマルチメータとして「ブースト圧」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する自動車による吸気の圧力を表すブースト圧の値と、その最大値を示す。ブースト圧の値は正の値と負の値の双方をとるので、計器もその双方を表せるようにしている。メータ中のゼロの値の部分を始点として正の値が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。負の値が上昇するにつれて計器内の目盛りが反時計方向に移動する。
本マルチメータと第5のマルチメータの違いは、メータのスケールが異なる。ターボがついている自動車についてはブースト圧のメータを使うことが好ましい。ターボがついていない自動車の場合ブースト圧のメータでは、計器の正の値側が余ってしまうので相対インマニ圧を使うことが好ましい。
図23に、第7のマルチメータとして「リマインダー:残日数」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、交換を要するものの交換時期までの残日数の値を表す。ユーザがこれらを交換した時点で、交換を行った旨の入力を受け付けて制御部101が記憶しておく。そして、制御部101が端末100内部で動作する時計に基づいて残日数を算出してマルチメータとして表示する。本マルチメータでは、ユーザの設定を制御部101が記憶しておくことにより、残日数が0になった項目がある場合にランプを点灯することもできる。
図24に、第8のマルチメータとして「リマインダー:残距離」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、交換を要するものの交換時期までの残距離の値を表す。ユーザがこれらを交換した時点で、交換を行った旨の入力を受け付けて制御部101が記憶しておく。そして、制御部101が車内LANより取得する走行距離等に基づいて残日数を算出してマルチメータとして表示する。本マルチメータでは、ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、残日数が0になった項目がある場合にランプを点灯することもできる。
図25に、第9のマルチメータとして「燃費1」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定値に基づいて算出した燃費に関する値を表す。瞬間燃費は、一秒に五回のタイミングで算出する値である。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、瞬間燃費が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。今回燃費は、エンジンかけてからエンジン止まるまでの燃費である、生涯燃費は、燃費の算出を開始してからの燃費である。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、瞬間燃費の外側に生涯燃費を表す計器が配置され、生涯燃費が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。本マルチメータでは、ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、瞬間燃費が良い場合にランプを点灯することもできる。
図26に、第10のマルチメータとして「燃費2」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定値に基づいて算出した燃費に関する値を表す。具体的には、高速道や有料道での燃費と、それ以外の一般道での燃費とを対比できるように3つの計器を含む。何れの計器においても燃費が向上するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。高速道や有料道であるか否かは、制御部101が地図情報を記憶しておき、かかる地図情報と、GPSモジュール120により測位した位置情報とを比較することにより判定することができる。そして、高速道や有料道と判定されない場合には、一般道であると判定することができる。本マルチメータでは、ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、瞬間燃費が良い場合にランプを点灯することもできる。
図27に、第11のマルチメータとして「移動平均燃費」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定値に基づいて算出した燃費に関する値を表す。そして、移動距離2キロ毎の消費燃料を0.25リットル単位の棒グラフで表示する。縦軸の1マスが0.25リットルを表し、横軸の1マスが2キロを表す。
図28に、第12のマルチメータとして「燃料流量」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する燃料の流量を0.20リットル単位の棒グラフで表示する。縦軸の1マスが0.20リットルを表し、横軸の1マスが1分を表す。自動車の車種により、所定の状態の場合に燃料を供給しない場合がある。ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、このような場合にランプを点灯することもできる。
図29に、第13のマルチメータとして「燃料レベル」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータにおける、残燃料は、車内LANより取得する自動車の燃料タンク内における残りの燃料を表す値である。また、燃料レベルは、燃料タンクの最大容量と、残燃料の割合を表す値である。例えば、図29の例であれば、残燃料は、燃料タンクの最大容量15%であることを示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、残燃料が100%の場合に9時方向のFを目盛りが示し、残燃料が減少するにつれて計器内の目盛りが反時計方向に移動する。
図30に、第14のマルチメータとして「消費燃料」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する消費燃料や走行時間に基づいて算出する消費燃料に関する値を表す。今回消費燃料は、今回の走行における消費燃料である。生涯消費燃料は、OBD2と接続してからの消費燃料である。ここで、今回の走行は、例えば、最後にIG−ONがあった時点から開始され現時点まで続けられている走行のことである。消費燃料は、OBD2と接続してからの消費燃料であるが、ユーザの操作により、値がクリアされる。MAFは、車内LANより取得するエンジンへの空気の供給量を表す値である。INJは、車内LANより取得するエンジンに燃料をどれだけの時間噴射しているかを表す値である。
図31に、第15のマルチメータとして「エンジン水温」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定した現在のエンジン水温を計器で示すのみならず、測定した現在のエンジン水温と、過去の最高エンジン水温を比較することができるように、両値をマルチメータの中央に並べて表示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、現在のエンジン水温が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。
図32に、第16のマルチメータとして「吸気温」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定した現在のエンジン吸気温を計器で示すのみならず、測定した現在のエンジンによる吸気温と、過去の最高エンジンによる吸気温を比較することができるように、両値をマルチメータの中央に並べて表示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、現在の呼気温が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。
図33に、第17のマルチメータとして「外気温」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定した現在の外気温を計器で示すのみならず、測定した現在の外気温と、過去の最高吸気温を比較することができるように、両値をマルチメータの中央に並べて表示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、現在の外気温が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。
図34に、第18のマルチメータとして「エンジン油温」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定した現在のエンジン油温を計器で示すのみならず、測定した現在のエンジン油温と、過去の最高エンジン油温を比較することができるように、両値をマルチメータの中央に並べて表示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、現在のエンジン油温が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。
図35に、第19のマルチメータとして「スロットル開度」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定した現在のスロットル開度を計器で示すのみならず、測定した現在のスロットル開度、今回の走行で測定したスロットル開度の最大値、今回の走行で測定したスロットル開度の平均値、の3つ比較することができるように、これらの値をマルチメータの中央に並べて表示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、現在のスロットル開度が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。
図36に、第20のマルチメータとして「エンジン負荷」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定した現在のエンジン負荷を計器で示すのみならず、測定した現在のエンジン負荷、今回の走行で測定したエンジン負荷の最大値、今回の走行で測定したエンジン負荷の平均値、の3つ比較することができるように、これらの値をマルチメータの中央に並べて表示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、現在のエンジン負荷が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。エンジン負荷は、自動車が坂道を上るような状況で上昇し、自動車が坂道を下るような状況で下降する。ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、設定したエンジン負荷以上になるとランプを点灯することもできる。
図37に、第21のマルチメータとして「エンジン回転数」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する測定したエンジン回転数を計器及び値で示すのみならず、車内LANより取得するエンジンの回転に関する他の情報の値もマルチメータの中央に並べて表示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、現在のエンジン回転数が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、エンジン回転数が設定したゾーンに入っている場合にランプを点灯することもできる。設定したゾーンに入っているということは、エンジン回転数が適切であるということを意味するので、ユーザはランプが点灯し続けるように運転を行うことが好ましい。
図38に、第22のマルチメータとして「ハイブリッド(以下の説明及び図面では「HV」と表記する。)モータパワー」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、ハイブリッド車の車内LANより取得する、リヤモーターの出力、フロントモーターの出力、エンジン及びモーターを含めた出力、及びフロントモーターとリヤモーターのトルクの配分比におけるリヤモーターのトルク配分、という4つの値を数値で示すと共に、リヤモーターの出力、フロントモーターの出力、エンジン及びモーターを含めた出力の3つを円形の計器で示す。本マルチメータ外側に配置されたこれら3つの円形の計器では、各計器に対応する値が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。また、本マルチメータ下部に配置された計器では、6時の位置を始点とし、フロントのトルクが上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する一方で、リヤのトルクが下降するにつれて計器内の目盛りが反時計方向に移動する。
図39に、第23のマルチメータとして「HVエンジンパワー」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、ガソリンエンジンのパワーは含んでいないHVエンジンのパワー、すなわち、車内LANより取得するモーターの出力を示している。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、9時の位置を始点としてHVエンジンパワーが上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動し、電力を回生するなどしてHVエンジンパワーが下降するにつれて計器内の目盛りが反時計方向に移動する。ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、設定したHVエンジンパワー以上になるとランプを点灯することもできる。
図40に、第24のマルチメータとして「HVアクセル開度」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得するHV車のアクセルの踏みこみ量をHVアクセル開度として示す。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、HV車のアクセルの踏みこみ量が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。
図41に、第25のマルチメータとして「HVエアコン消費電力」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得するHV車におけるエアコンの現在の消費電力を示す。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、HV車におけるエアコンの現在の消費電力が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。ガソリン車では、エアコンの現在の消費電力が測定できない場合があるため、HV車のみを対象としてエアコンの現在の消費電力を出力している。
図42に、第26のマルチメータとして「HVジェネレータ発電量」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得するHV車の充電用発電機の発電量をHVジェネレータ発電量として示す。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、HVジェネレータ発電量の現在の消費電力が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動する。
図43に、第27のマルチメータとして「HV滑空」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得する値に基づいてHV車がモーターやエンジンで駆動している時はプラス側、電力を回生している時はマイナス側で値を表示する。滑空値がゼロの状態は加速も減速もしていない状態となる。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、値がゼロの場合に9時の位置を始点とし、HV滑空の値が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動し、HV滑空の値が下降するにつれて計器内の目盛りが反時計方向に移動する。ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、滑空値がゼロの状態の場合にランプを点灯することもできる。
図44に、第28のマルチメータとして「HV現在動力比率」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、HV車の現在の動力に関する比率として、今回の走行におけるエンジンのみ又はエンジン+モーターの動力の比率と、今回の走行におけるモーターの動力の比率と、今回の走行における惰性の動力の比率とを示す。これらの比率は車内LANより取得するエンジンの動力と、モーターの動力との値に基づいて算出する。1つの計器にこれら今回の走行におけるエンジンのみ又はエンジン+モーターの動力の比率と、今回の走行におけるモーターの動力の比率を記載することにより、ユーザは2つの比率を容易に対比できる。これらの比率は、12義を始点として今回の走行におけるエンジンのみ又はエンジン+モーターの動力の比率の上昇に伴い計器内の目盛りが時計方向に移動する。また、今回の走行におけるモーターの動力の比率の上昇に伴い計器内の目盛りが反時計方向に移動する。
図45に、第29のマルチメータとして「HVバッテリ電流」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、車内LANより取得するHV車のバッテリの充放電の電流値を示す。本マルチメータ外側に配置された円形の計器では、値がゼロの場合に12時の位置を始点とし、HV車のバッテリの充放電の電流値が上昇するにつれて計器内の目盛りが時計方向に移動し、HV車のバッテリの充放電の電流値が下降するにつれて計器内の目盛りが反時計方向に移動する。また、ユーザのランプを点灯するか否かについての設定を制御部101が記憶しておくことにより、エンジンのみ又はエンジン+モーターで駆動している場合にランプを点灯することもできる。
図46に、第30のマルチメータとして「前後加速度」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、加速度センサ102から取得する加速度センサ102が測定した前後方向の加速度を、加速側の加速度を正の値で示し、減速側の加速度を負の値で示す。計器での表示方法あるが、加速しているときは自動車の後ろ方向にGが行くので、計器の目盛りを下方向に動かす。反対に、減速しているときは自動車の前方向にGが行くので、計器の目盛りを上方向に動かす。
図47に、第31のマルチメータとして「左右加速度」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、加速度センサ102から取得する加速度センサ102が測定した左右方向の加速度を、右側の加速度を正の値で示し、左側の加速度を負の値で示す。計器での表示方法であるが、右側の加速度は、計器の目盛りを右方向に動かして示す。反対に、左側の加速度は、計器の目盛りを左方向に動かして示す。
図48に、第32のマルチメータとして「傾斜角」という名称のマルチメータを示す。本マルチメータでは、加速度センサ102から取得する加速度センサ102が測定した値に基づいて、自動車の現在の前後の傾斜と、左右の傾斜とを示す。中央に配置された計器であるピッチゲージの表示方法であるが、自動車が上下に傾斜していない場合に値をゼロとし、上向きに傾斜しているときは、計器の目盛りを下方向に動かす。反対に、下向き傾斜しているときは、計器の目盛りを上方向に動かすピッチゲージは左右の傾斜に併せて回転する。
中央に配置された計器であるロールゲージの表示方法であるが、自動車が左右に傾斜していない場合に値をゼロとして右側の計器では3時の位置を始点とし左側の計器では9時の位置を始点とする。そして、右側に傾斜しているときは、右側の計器の目盛りを上方向に動かすと共に、左側の計器の目盛りを下方向に動かす。反対に、左側に傾斜しているときは、右側の計器の目盛りを下方向に動かすと共に、左側の計器の目盛りを上方向に動かす。
以上、本実施形態におけるマルチモニタのそれぞれについて説明した。ここで、ステップS19におけるメータの追加時のメータ選択画面について図11の(3−2)を参照して説明をした。この点、図11の(3−2)のようにメータが表示する項目の名称を表示してメータ選択画面とするのは、シンプルメータとバーメータの場合である。マルチメータの場合には、メータが表示する項目の名称ではなく、メータ自体の名称と、メータの一部部分を切り取ったサムネイル表示とを表示してメータ選択画面とする。マルチメータにおけるメータ選択画面を図49及び図50に示す。ここで、マルチメータにおけるメータ選択画面はスクロールする。そこで、最初に表示される一番上の画面の画像を(6−1)と示す。そして(6−1から画面が下にスクロールしていく順番で(6−2)乃至(6−6)を示す。
(6−1)乃至(6−6)に示すように、各マルチメータには、日本語表記の名称が割当てられ、これが各マルチメータの見出しとして表示されている。また、併せて表示されている各マルチメータのサムネイル画像は、各マルチメータの一部部分を切り取ったものであるが、メータ内に含まれる英語表記のマルチメータの名称が含まれるように切り取られている。また、英語表記のマルチメータの名称は、メータ毎に表記されている位置が異なるので、マルチメータ毎に切り取られる箇所が異なることとなる。これにより、ユーザはマルチメータの名称のみならず、名称が表記されている位置や、マルチメータ自体のデザインも含めて、各マルチメータを識別することが可能となる。本実施形態では、各マルチメータの色味を同じとしているので、色味で各メータを識別することはできない。そこで、このように名称が表記されている位置等を異ならせることにより、識別を容易としている。
<SPメータ>
次に、SPメータの詳細について図51を参照して説明を行う。図51は、タッチパネル110の表示領域AR2に表示されたSPメータを表す図である。図51に示すようにSPメータには、丸1から丸20までの20個の計器又は値の表示が含まれる。これらの詳細について説明をする。なお、これらの計器で表示する情報は、マルチメータで表示する同名の情報と同じ内容である。
丸1は、加速度センサ102により測定された加速度に基づくピッチゲージであり、図48に示した第32のマルチメータ内のピッチゲージと同じ内容を示す計器である。丸1は、左右の傾斜に併せて回転する。
丸2は、加速度センサ102により測定された加速度に基づくロールゲージであり、図48に示した第32のマルチメータ内のロールゲージと同じ内容を示す計器である。
丸3は、車内LANより取得する前後加速度を表す計器である。前後加速度は、図46の第30のマルチメータと同様に、加速側の加速度を正の値で示し、減速側の加速度を負の値で示す。丸4は、エンジン回転数を表す計器である。丸5は、自動車の速度を表す計器である。
丸6は、今回の走行における車速毎の走行比率を表す計器である。具体的には、車速を1〜20km、21〜40km、41〜60km、61〜80km、81〜100km及び制御部101km以上、6つに区分し、各区分の車速で走行した時間の比率を表すようにしている。
丸7は、車内LANより取得する、今回の走行が開始されてから実際に走行した時間である走行時間と、今回の走行が開始されてから実際に走行した時間と停車した時間とを加算した時間である運転時間とを示す。
丸8は、車内LANより取得する、今回の運転が開始されてからアイドリングストップした時間の累積値であるアイドリングストップ時間と、今回の運転が開始されてからアイドリングストップした回数を示す。
丸9は、車内LANより取得する各種の温度を示す。具体的には、”Outside”は外気温を示す。また、”Intake Air”は、吸気温を示す。更に、”Water”は、冷却水温度を示す。更に、”Engine Oil”は、エンジン油温を示す。
丸10は、車内LANより取得する走行距離を示す。具体的には、”Now”は、今回の走行の走行距離を示す。”ODO”は、生涯走行距離を示す。生涯走行距離は、例えば、OBD2に接続後の走行距離である。”Trip”は、トリップメーターの値を示す。トリップメーターは、ステップS22で受け付けるユーザの操作によりリセットされる。
丸11は、車内LANより取得する現在の相対インマニ圧を示す計器である。また、丸11では、三角の矢印で最大相対インマニ圧も示す。
丸12は、車内LANより取得するエンジン点火プラグの点火時期を示す計器である。また、丸12では、三角の矢印で点火時期の最大値も示す。
丸13は、車内LANより取得する現在のエンジン負荷を示す計器である。エンジン負荷は、自動車が坂道を上るような状況で上昇し、自動車が坂道を下るような状況で下降する。
丸14は、車内LANより取得する燃料レベルを示す計器である。燃料レベルは、燃料タンクの最大容量と、残燃料の割合を表す値である。
丸15は、車内LANより取得する瞬間燃費を示す計器である。また、丸12では、三角の矢印で車内LANより取得する生涯燃費も示す。
丸16は、車内LANより取得する移動平均燃費を示す計器である。丸16での移動平均燃費の表現方法は、図27の第11のマルチメータと同じ方法である。なお、丸16は、2キロ毎の区間燃費を示すものであり横軸の1マスが2キロを表しているので、2キロ走行しないと、計器は変化しない。しかし、2キロ走行する間、全く計器が変化しないと、ユーザの興味を引くことができず、地味でもある。そこで、丸16では、2キロ走行する間、計器で示す値は変化させないが、計器中のマスを点灯させることにより、強制的に動きを作る。つまり、SPメータでは運転者の操作に連動して変化するように構成しているが、特に動きの少ないメータについては、強制的に動きを作る工夫をしている。
丸17は、車内LANより取得する燃料流量を示す計器である。丸17での燃料流量の表現方法は、図28の第12のマルチメータと同じ方法である。
丸18は、車内LANより取得するバッテリ電圧をグラフ形式で示す計器である。丸18では、端末100に接続されている自動車がHV車である場合は、”HV補機バッテリ電圧”を示す。一方で、HV車ではない場合は”ボルトメーター”を示す。
丸19は、加速度センサ102から取得した加速度に基づいて算出する加速度ベクトルを表す計器であり、車両の前後左右方向の加速度をベクトルで示す。
丸20は、GPS天空図であり、GPSモジュール120がGPS電波を受信できている衛星と車両との位置関係が測位されて表示される。丸20は、車両が走行しているときは走行している方角に回転する。
SPメータはこのように、1画面のメータにこのような様々な項目に対応する表示がなされるので、ユーザは1画面でこのような多様な情報を取得することができる。また、SPメータは、各情報の配置が固定されているので、ユーザは編集等を行う必要がなくなるのでよい。
なお、上記の端末は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の端末により行なわれるメータ表示方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、端末100が更にカーナビゲーション機能を備えるようにしてもよい。そして、カーナビゲーション機能と、メータ表示機能を切り替えて利用できるようにしてもよい。この場合は、カーナビゲーション機能とメータ表示機能とで1つの地図情報を共有することができるのでよい。
例えば、加速度センサのみならず、角速度センサ等の他のセンサを用いるようにしてもよい。
例えば、各種メータを表示するために必要な情報は、OBD2を用いるのではなく、センサ等を新たに設置して他の方法で取得するようにしてもよい。
例えば、上述した実施形態では、4つの表示方法を切り替えるようにしていたが、4つの表示方法を必ずしも用意しなくてもよい。例えば、表示方法としてマルチメータのみを用意するようにしても良い。