JP2017185755A - 石膏ボードの面取り用鉋 - Google Patents

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【課題】 カッター刃の切れ味を落とさずに石膏ボードの表裏に貼られている紙を綺麗に切ることができる操作性の良い石膏ボードの面取り用鉋を提供することにある。【解決手段】 鉋台本体の下面に長手方向に案内溝が形成され、該鉋台本体の上面に鉋身が載置される傾斜面と該傾斜面に鉋身を締め付ける締付金具と該鉋台本体の下面の該案内溝に貫通する貫通孔とが設けられ、該貫通孔を介して前記案内溝に前記鉋身の刃先が突出した状態で前記鉋身を該締付金具で締め付け、該案内溝を石膏ボードの縁部に当接させて面取りを行う面取り用鉋であって、前記鉋身が締め付けられる傾斜面の角度は、前記鉋台本体の下面の水平面に対して10度〜15度の範囲であることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の内装工事などで使用する石膏ボードの面取用鉋に関し、特に、カッター刃の切れ味を落とさずに石膏ボードの表裏に貼られている紙を綺麗に切ることができ、操作性の良い、面取り幅の調整も容易に行うことができる石膏ボードの面取り用鉋に関する。
各種建材用ボードとして用いられる石膏ボードの表面と裏面には保護紙が張り付けられており、該石膏ボードの長手方向の両端側は、表面から下面に向かって所定の角度を付けて面取りが行われる。
このような石膏ボードの面取り用鉋として、例えば、特許文献1に開示されるようなものがある。
この石膏ボードの面取り用鉋は、本体の上面中央部に刃を取付ける傾斜面が設けてある。その傾斜面は、鉋の長手方向の傾斜角を有すると共に、幅方向の傾斜角をも呈している。長手方向の傾斜面上には裏面の溝に向かって貫通孔が設けてあり、その貫通孔を跨ぐように刃が幅方向の傾斜面上に取付けられる。
刃の取り付けに際しては、長手方向の傾斜面上に刃を載置し、載置した刃を固定金具で上部から押さえ込む。固定金具には左右2個の長孔が設けられており、これら2個の長孔にそれぞれ遊嵌されながら、本体にねじ込まれる2つのねじが取付けられている。これら各2つの長孔及びねじによる固定金具により刃の位置の調整を行う。
固定金具は刃を挟み込んだ状態で押さえねじをねじ込むことにより、刃が押さえこまれ、その位置が固定する。この状態で面取り鉋により、石膏ボードの希望する所定幅の端面の面取りをする場合には、石膏ボードの一端面の面取り部分を鉋の本体の溝に合わせて、石膏ボードの面取りを行なう。
ところで、木材を削る鉋では、一般的には、鉋の水平面を基準として長手方向に対して38度の角度で刃が取り付けられている。杉などの軟材を削る鉋であっても、この取り付け角は30度強となっている。
一方、石膏ボードの面取り用の鉋の場合、例えば、特許文献2に記載されるように20度の角度で鉋身(カッターの刃)が取り付けられているものがある。
この特許文献2に記載される石膏ボードの面取り用の鉋によれば、幅方向に対する刃の取付角度αを60度とし、スライダの前面に対する鉋身の傾斜角度を20度、刃口における刃出し量を2mmとし、厚さ12.5mmの石膏ボードを、鉛直面に対して45度に傾斜させた状態で固定し、ボード切削用鉋におけるスライダの案内溝の面取り用案内面を石膏ボードの縁に当てて、面取りを行った結果、幅方向の傾斜角度が30度の比較例に対して1.5倍の切れ味が得られるということが報告されている。
特開2004−351737号公報 特開2010−042576号公報
ところで、この石膏ボードの面取りで一番重要なのは、石膏ボードの表裏に貼られている紙を綺麗に切ることである。そのためには、長手方向における刃の取り付け角度が非常に重要になってくる。90度にするとカッターが紙に入らず表面をこするだけになってしまい、0度にするとカッターの刃付けの肩と下面が常に当たってしまい、紙を押さえつけてしまうこととなるので意味を成さない。
一方、特許文献1では、この長手方向における刃の取り付け角度や幅方向における傾斜角度についての言及はあるが、具体的な適正値についての言及はない。また、特許文献2では、幅方向の傾斜角度を60度にし、長手方向の傾斜角度を20度にすれば、30度の傾斜角度にした場合に比べて1.5倍の切れ味が得られるということは報告されているが、石膏ボードの面取りで一番重要な石膏ボードの表裏に貼られている紙を綺麗に切ることができるかどうかについての考慮は全くない。
実際に、出願人が、特許文献2と同様の条件、即ち、幅方向の傾斜角度を60度、長手方向の傾斜角度を20度とし、刃口における刃出し量を2mmとして、厚さ12.5mmの石膏ボードを、鉛直面に対して45度に傾斜させた状態で面取りを行ったところ、刃先が上から押さえて切っており、また、カッターの刃自体が薄いため、全体として、刃が浮いたり、振動したりすることがわかった。その結果、カッター刃の切れ味が落ちてくると、紙が切れずにささくれ立ったり、紙に引っかかって紙が破れたりめくれ上がったりするという問題があった。
一方で、従来の鉋は全体として角張った長方形のものが基本形状となっていたが、これはそもそも平面を鉋掛する場合には良いが、45度面を面取りするかんなにとっては、持ちにくく、また、強く握るために手が疲れるという問題があった。
更に、特許文献1及び2のいずれも、カッター刃を定位置で固定することについては言及しているものの、カッター刃を移動させることによって石膏ボードの面取り幅を調整することについては言及がないばかりか想定もしていない。
従って、本発明の目的は、カッター刃の切れ味を落とさずに石膏ボードの表裏に貼られている紙を綺麗に切ることができ、操作性の良い、面取り幅の調整も容易に行うことができる石膏ボードの面取り用鉋を提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するために、鉋台本体の下面に長手方向に案内溝が形成され、該鉋台本体の上面に鉋身が載置される傾斜面と該傾斜面に鉋身を締め付ける締付金具と該鉋台本体の下面の該案内溝に貫通する貫通孔とが設けられ、該貫通孔を介して前記案内溝に前記鉋身の刃先が突出した状態で前記鉋身を該締付金具で締め付け、該案内溝を被加工建材用ボードの縁部に当接させて面取りを行う面取り用鉋であって、前記鉋身が締め付けられる傾斜面の角度は、前記鉋台本体の下面の水平面に対して10度〜15度の範囲であることを特徴とする石膏ボードの面取り用鉋を提供するものである。
以上の構成において、前記鉋台本体の上面及び下面は、長手方向の両角部が40度〜50度に面取りされていることが望ましい。
また、前記鉋台本体の上面には、前記締付金具の長手方向の移動をガイドするガイド溝が形成されていることが望ましい。
更に、前記締付金具は、前記ガイド溝に挿通される突条と、前記鉋身の峰部を載置する載置部と、前記載置部に峰部が載置された鉋身を前記峰部と前記刃先の中間部で押さえる鉋身押さえ部とを有し、前記鉋身は前記鉋身押さえ部に押さえられた状態で前記締付金具の長手方向の移動に伴い前記傾斜面を移動することが望ましい。
以上のように、本発明によれば、鉋台本体の下面に長手方向に案内溝が形成され、該鉋台本体の上面に鉋身が載置される傾斜面と該傾斜面に鉋身を締め付ける締付金具と該鉋台本体の下面の該案内溝に貫通する貫通孔とが設けられ、該貫通孔を介して前記案内溝に前記鉋身の刃先が突出した状態で前記鉋身を該締付金具で締め付け、該案内溝を被加工建材用ボードの縁部に当接させて面取りを行う面取り用鉋であって、前記鉋身が締め付けられる傾斜面の角度を、前記鉋台本体の下面の水平面に対して10度〜15度の範囲としたので、使用中にカッター刃がぐらつくことがないので、カッター刃の切れ味を落とさずに石膏ボードの表裏に貼られている紙を綺麗に切ることができる
また、本発明によれば、前記鉋台本体の上面及び下面の長手方向の両角部を40度〜50度に面取りし、前記鉋台本体の上面に、前記締付金具の長手方向の移動をガイドするガイド溝を形成し、前記締付金具に、前記ガイド溝に挿通される突条と、前記鉋身の峰部を載置する載置部と、前記載置部に峰部が載置された鉋身を前記峰部と前記刃先の中間部で押さえる鉋身押さえ部とを有し、前記鉋身は前記鉋身押さえ部に押さえられた状態で前記締付金具の長手方向の移動に伴い前記傾斜面を移動するようにしたので、操作性の良い、面取り幅の調整も容易に行うことができる石膏ボードの面取り用鉋を提供することができる。
図1は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す斜視図である。 図2(a)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す上面図であり、図2(b)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す下面図である。 図3(a)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す左側面図であり、図3(b)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す右側面図である。 図4(a)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す正面図であり、図4(b)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す背面図である。 図5は、締結部材の構成を示した図である。 図6は、鉋台の構成を示した図である。 図7(a)〜(c)は、本実施形態の面取り用鉋と従来の鉋とのカッター刃の載置角度を比較した図である。 図8は、(a)〜(d)は、切削テストの比較を示した図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す斜視図であり、図2(a)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す上面図であり、図2(b)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す下面図であり、図3(a)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す左側面図であり、図3(b)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す右側面図であり、図4(a)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す正面図であり、図4(b)は、石膏ボードの面取り用鉋の構成を示す背面図である。
図1及び図2(a)〜(b)に示すように、面取り用鉋1本体は、鉋台10の上面側に把持部11と、鉋身20を載置する台座面12と、台座面12に開設された刃口13と、刃口13から鉋身20を突出させた状態にして締結固定するための締結部材14と、締結部材14を鉋台10の長手方向に移動をガイドさせるためのガイド溝15と、つまみ16とを有しており、下面側には、図4(a)〜(b)に示すように、鉋台10本体の長手方向に沿って凹状に窪んだ案内溝17と、を有している。
鉋台10は、樹脂製で略長方形状に形成されている。鉋台10が樹脂製であることから、石膏ボードに当たる面の摺動性がよく、抵抗が少なくなるため、余分な力を入れなくても石膏ボードの面取り作業を行うことができる。
鉋身20は、カッタナイフ用の市販の折刃式カッタブレードを所要の長さに折ったものである。すなわち、鉋身20は、鋼製の板状であって、幅方向一側縁に鋭利な刃が形成され、その反対側の縁が峰部となっている。
把持部11は、長方形の上面と下面の両角部を上下に大きく40〜50度に面取りしたような構造になっている。望ましくは、この両角部は45度の角度で面取りするようにすると良い。このような構造にすることで、手のひらで上面を指で下面が把持しやすくなる。同時に、使用時には押す力を加えやすくなる。また、下面側に形成されている案内溝17の両側には、長溝18が案内溝17と平行に複数形成されている。この長溝18は、把持部11を握りながら指の第一関節をこの溝に引っ掛け易くするように設けたものである。このように長溝18を設けることにより、強く握らなくても引っ掛けるようにして持ち運ぶことができる。
台座面12は、図3に示すように、鉋台10本体の長手方向に対して傾斜角α(傾斜角10度〜15度)を有するように形成されている。また、図1に示すように、台座面12の略中央には、刃口13が開設されている。この台座面12には、また、刃口13から鉋身20の一部を任意の量だけ突出させることを容易に調整することができるように調整溝12aが平行に複数形成されている。
図5(a)〜(b)に示すように、締結部材14は、金属製で略三角形状に形成されており、その上面には長孔状の貫通孔14aが形成されている。また、略三角形状の2辺のうち、一方の辺には、下方に垂下し鉋身20を押さえる押さえ部14bとこの押さえ部14bの裏側に、鉋身20の峰部付近を載置する略Z字状の載置部14dとを有しており、他方の辺には、下方に垂下しガイド溝15に挿入される突条部14cを有している。
締結部材14は、貫通孔14aを介して、鉋台10本体に固設されているボルト30(図6参照)に挿通される。締結部材14がボルト30に挿通されると、締結部材14の突条部14cがガイド溝15に挿入される。
一方、載置部14dは、台座面12と同じ傾斜角を有する。そしてこの載置部14dには、押さえ部14bと台座面12との間のわずかな隙間から差し通された鉋身20の峰部が載置される。載置部14dに鉋身20の峰部を載置した状態で締結部材14本体をつまみ16で締め付けると、押さえ部14bは鉋身20の表面であって刃先と峰部の略中間部に当接して押さえ付け、台座面12に鉋身20が固定される。
載置部14dには鉋身20の峰部が載置されているので、つまみ16を緩めて締結部材14をガイド溝15に沿って移動させると、載置部14dは、台座面12と同じ傾斜角を有するので、長孔状の貫通孔の長さ方向分だけ鉋身20も併せて台座面に沿って移動する。即ち、鉋身20も締結部材14の移動に併せて水平面に対して上下(図6(b)の符号12で示す部分の上部と下部を指す)に移動する。鉋身20を下部方向に動かして任意の調整溝12aに合わせ締結部材14で締結固定すれば、面取り幅を広くすることができ、また、鉋身20を上部方向に動かせば面取り幅を狭くすることができる。
ここで採用している鉋身は薄いカッター刃なので押さえる箇所が悪いと使用時にビビリが出たり浮いてしまったりする。この機構により常に鉋身(薄いカッター刃)を最適の位置で押さえたまま、自在に任意の位置で面取り幅を調整できる。
鉋身20の刃の切れ味が落ちた場合には、つまみ16を緩めて鉋身20の峰部付近が載置部14dに載置された状態で左右方向に動かし、切れ味がある部分を刃口13から突出させる。そして、つまみ16で締結部材14を締め付けることにより、鉋身20を締結固定する。
次に、石膏ボードに対する切削試験を行ったので、その結果について説明する。
図7(a)〜(c)は、本実施形態の面取り用鉋と従来の鉋とのカッター刃の載置角度を比較した図である。
図7(a)は、カッター刃(片刃)を10°の台座面に取り付けたものを示したものであり、図7(b)は、カッター刃(両刃)を10°の台座面に取り付けたものを示したものであり、図7(c)は、カッター刃(両刃)を20°の台座面に取り付けたもの示したものである。
まず、図7(a)の場合、図示するように、刃先角度が両刃より薄い分切れ味が良く、石膏ボードは少し起き上がり気味に切れるが、カッター刃と台座に隙間が無く振動がない。図7(b)の場合、刃先が水平に入って行き、カッター刃の刃先研磨角度通りに切っていくことができ、滑らかに切っていくことができる。さらに、図7(c)の場合では、刃先は上から押さえて切っているが、カッター刃自身が薄いので全体的に浮いたり振動してしまったりする。
このように、カッター刃を設置する台座面11の傾斜角が10°であることが最適である。
カッター刃の角度を10°にすると、カッター刃の刃付けした面だけが紙に当たる状態になり、切っ先が30°強なので紙に入っていくことができる。
カッター刃の角度を10°より0°に近づけると切っ先が二番の刃に対して上を向き、面取りをしていて紙から逃げる方向になってしまう。そうすると仕事をするときに常に押さえつけて引く必要がある。また、15°以上にカッター刃が立ってくると少しずつ紙が削げていく方向になってしまう。
従って、鉋身として片刃のカッター刃を採用すれば、片刃の刃の全体に抑える力が加わることで、振動が起きにくく、また刃がひび割れにくく切れ味を維持できるということもできる。
<切削テスト1>
次に、切削テストについて説明する。
図8(a)〜(d)は、切削テストの比較を示した図である。
切削テストでは、カッター刃の設置する角度を鉋本体の幅方向に対して30°に傾けた本実施形態に係る面取り用鉋1と従来の鉋とを用いて比較した。
なお、刃の出代は2mmとし、新品のカッター刃と、少し切れ味が落ちたカッター刃の種類でテストを行った。
図8(a)及び(b)に示すように、写真上部の1/3の色の濃い部分が石膏ボード上面に貼ってある紙の部分である。そして、下の2/3の白い部分が石膏ボードである。
図示するように、本実施形態に係る面取り用鉋1と従来の鉋とでも比較的に線が真っ直ぐで良く切れているのがわかる。また、石膏ボード部分については従来の鉋の方が削いで切っているので石膏ボードの空洞も綺麗に削り取っている。一方、本実施形態の面取り用鉋1のはカッター刃の20度の刃付けの面で少し石膏を押さえ付けながら切っていると考えられる。
次に、カッター刃の切れ味が落ちたものでテストしたものでは、図8(c)及び(d)に示すように、本実施形態に係る面取り用鉋1の方では、若干、紙の切断面の波が大きくなってきて切れ味が落ちてきていることがわかる。しかし、まだ紙がささくれ立ったり紙に引っかかって大きく破れたりすることはない。一方、従来の鉋では、紙が繊維の糸のようになって石膏部分に入ってきているのがわかる。これは明らかに切れ味が落ちていることを意味する。
以上のように、本実施形態に係る面取り用鉋の方が、従来の鉋と比べて切れ味がよく、カッター刃が長持ちすることがわかる。
<切削テスト2>
切削テスト2では、鉋で石膏ボードが削り始めるときの力を測定したものである。
なお、測定方法は、石膏ボードが削り始める時の力をはかりにかかる重さで測定した。
・新品の刃
本実施形態の面取り用鉋 1.1〜1.2kg
従来の鉋 1.3〜1.5kg

・使い古しの刃
本実施形態の面取り用鉋 2.2〜3.2kg
従来の鉋 2.5〜3.8kg
以上のように、カッター刃が新品の時から切れ味が落ちるまで本実施形態の面取り鉋の方が軽い力で面取りすることができる。
1 面取り用鉋
10 鉋台
11 把持部
12 台座面
12a 調整溝
13 刃口
14 締結部材
15 ガイド溝
16 つまみ
17 案内溝
20 鉋身
30 ボルト

本発明は、上記の目的を達成するために、鉋台本体の下面に長手方向に案内溝が形成され、該鉋台本体の上面に鉋身が載置される傾斜面と該傾斜面に鉋身を締め付ける締付金具と該鉋台本体の下面の該案内溝に貫通する貫通孔とが設けられ、該貫通孔を介して前記案内溝に前記鉋身の刃先が突出した状態で前記鉋身を該締付金具で締め付け、該案内溝を石膏ボードの縁部に当接させて面取りを行う際に石膏ボードの表裏に貼られた紙を綺麗に切り取って面取りする面取り用鉋であって、前記鉋身が締め付けられる傾斜面の角度は、前記鉋台本体の下面の水平面に対して10度〜15度の範囲であることを特徴とする石膏ボードの面取り用鉋を提供するものである。
本発明は、上記の目的を達成するために、鉋台本体の下面に長手方向に案内溝が形成され、該鉋台本体の上面にカッター刃が載置される傾斜面と該傾斜面にカッター刃を締め付ける締付金具と該鉋台本体の下面の該案内溝に貫通する貫通孔とが設けられ、該貫通孔を介して前記案内溝に前記カッター刃の刃先が突出した状態で前記カッター刃を該締付金具で締め付け、該案内溝を石膏ボードの縁部に当接させて面取りを行う際に石膏ボードの表裏に貼られた紙を綺麗に切り取って面取りする面取り用鉋であって、前記カッター刃が締め付けられる傾斜面の角度は、前記鉋台本体の下面の水平面に対して10度〜15度の範囲であり、前記傾斜面の角度と前記カッター刃の刃先の角度と合計した角度が20度以上30度未満であることを特徴とする石膏ボードの面取り用鉋を提供するものである。
更に、前記締付金具は、前記ガイド溝に挿通される突条と、前記カッター刃の峰部を載置する載置部と、前記載置部に峰部が載置されたカッター刃を前記峰部と前記刃先の中間部で押さえるカッター刃押さえ部とを有し、前記カッター刃は前記カッター刃押さえ部に押さえられた状態で前記締付金具の長手方向の移動に伴い前記傾斜面を移動することが望ましい。
以上のように、本発明によれば、鉋台本体の下面に長手方向に案内溝が形成され、該鉋台本体の上面にカッター刃が載置される傾斜面と該傾斜面にカッター刃を締め付ける締付金具と該鉋台本体の下面の該案内溝に貫通する貫通孔とが設けられ、該貫通孔を介して前記案内溝に前記カッター刃の刃先が突出した状態で前記カッター刃を該締付金具で締め付け、該案内溝を被加工建材用ボードの縁部に当接させて面取りを行う面取り用鉋であって、前記カッター刃が締め付けられる傾斜面の角度を、前記鉋台本体の下面の水平面に対して10度〜15度の範囲とし、前記傾斜面の角度と前記カッター刃の刃先の角度と合計した角度を20度以上30度未満としたので、使用中にカッター刃がぐらつくことがないので、カッター刃の切れ味を落とさずに石膏ボードの表裏に貼られている紙を綺麗に切ることができる
また、本発明によれば、前記鉋台本体の上面及び下面の長手方向の両角部を40度〜50度に面取りし、前記鉋台本体の上面に、前記締付金具の長手方向の移動をガイドするガイド溝を形成し、前記締付金具に、前記ガイド溝に挿通される突条と、前記カッター刃を載置する載置部と、前記カッター刃を押さえるカッター刃押さえ部とを有するようにしたので、操作性の良い、面取り幅の調整も容易に行うことができる石膏ボードの面取り用鉋を提供することができる。

Claims (4)

  1. 鉋台本体の下面に長手方向に案内溝が形成され、該鉋台本体の上面に鉋身が載置される傾斜面と該傾斜面に鉋身を締め付ける締付金具と該鉋台本体の下面の該案内溝に貫通する貫通孔とが設けられ、該貫通孔を介して前記案内溝に前記鉋身の刃先が突出した状態で前記鉋身を該締付金具で締め付け、該案内溝を石膏ボードの縁部に当接させて面取りを行う面取り用鉋であって、
    前記鉋身が締め付けられる傾斜面の角度は、前記鉋台本体の下面の水平面に対して10度〜15度の範囲であることを特徴とする石膏ボードの面取り用鉋。
  2. 前記鉋台本体の上面及び下面は、長手方向の両角部が40度〜50度に面取りされていることを特徴とする請求項1に記載の石膏ボードの面取り用鉋。
  3. 前記鉋台本体の上面には、前記締付金具の長手方向の移動をガイドするガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の石膏ボードの面取り用鉋。
  4. 前記締付金具は、前記ガイド溝に挿通される突条と、前記鉋身の峰部を載置する載置部と、前記載置部に峰部が載置された鉋身を前記峰部と前記刃先の中間部で押さえる鉋身押さえ部とを有し、前記鉋身は前記鉋身押さえ部に押さえられた状態で前記締付金具の長手方向の移動に伴い前記傾斜面を移動することを特徴とする請求項1又は3に記載の石膏ボードの面取り用鉋。

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