JP4493369B2 - ボード切断具 - Google Patents

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Description

本発明は、壁面ボード、床面ボード又は天井ボード等の建築用ボードを始めとする各種のボードを容易に切断することのできるボード切断具に関する。特に、石膏ボードの切断に好適に用いることのできるボード切断具に関する。
建築物の壁材として用いられる石膏ボードは、壁面を隙間なく埋めることができるように、規格寸法から所望寸法に作業現場で切断されて使用されている。石膏ボードの切断は、電動鋸(丸鋸等)を用いて行われることもあるが、電動鋸による切断では粉塵が多量に発生してしまう。このため、石膏ボードの表面に定規を宛がってカッターナイフで切込みを形成した後、該石膏ボードを前記切込みに沿って割ることによって石膏ボードを切断するといった昔ながらの方法も未だ頻繁に行われている。この場合には、石膏ボードを綺麗に割ることができるように、石膏ボードの表裏両面から切込みを面一(同一平面)に形成するのが通常となっている。
ところで、特許文献1には、ボードを一方の端面と平行に切断するためのボードカッターであって、1対のガイド板を連結板で継ぐことによりボードの切断される切断端部を挿入しうる空所を設けた断面コ字のケース本体と、ボードの切断端部の端面に摺接する案内面と、各ガイド板に取り付けられ前記空所内に突出するとともに案内面と平行な向きの切刃を有する1対の切断具とからなるボードカッターが記載されている。これにより、ボード端部に、簡単かつ安全に切り込みを形成することができるとされている。
特開平11−156070号公報(特許請求の範囲、発明の効果、図2、図6)
しかし、石膏ボードの切断に定規とカッターを用いる方法は、切込みを形成するまでに多大な労力を要し、作業能率に劣るものであった。また、切込みが途中で曲がって形成されてしまったり、石膏ボードの表裏両面に形成された切込みの位置がずれてしまうことも頻繁にあり、切断面の仕上がりに難が生じることも多々あった。さらに、作業中にカッターで指を切ってしまうこともあった。
一方、特許文献1のボードカッターは、ボードの表裏両面に切込みを容易に形成できるものではあるものの、切断するボードの板厚や材質又は切刃を付勢するバネの強さ等が変わると、形成される切込みの深さが変わってしまうものである。例えば、このボードカッターを用いて同じ材質の薄いボードと厚いボードとをそれぞれ切断した場合を想定すると、形成される切込みの深さは前者の方が後者よりも浅くなってしまう。このため、このボードカッターで好適に切断できるボードの板厚や材質は、狭い範囲に限定されている。
また、特許文献1のボードカッターは、切刃がバネによって付勢されているために、一連の切断作業中に切刃が振動してしまい、ボードの表裏両面に形成される切込みの位置にずれが生じたり、切込みが場所によって異なる深さに形成されるおそれがある。さらに、切込みをボード端面から離れた位置に形成したい場合や、切込みをボード端面に対して傾斜した方向に形成したい場合等には使用することができず、使用態様が限られたものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、多量の粉塵を発生させることなくボードの表裏両面に切込みを容易かつ安全に形成できるだけでなく、板厚や材質の異なる各種のボードを切断するのに好適に用いることのできるボード切断具を提供するものである。また、形成される切込みの寸法精度が高く、ボードの切断面を綺麗に仕上げることのできるボード切断具を提供するものである。さらに、切込みをボード端面から離れた位置に形成したり、切込みをボード端面に対して傾斜した方向に形成することも可能なボード切断具を提供するものである。
上記課題は、切断対象であるボードの縁部を挟み込む1対のアームと、前記ボードの表裏両面に切込みを形成する少なくとも1対の回転刃とからなるボード切断具であって、各アームが基端部を連結固定されて略平行に配され、各回転刃が前記ボードの表裏両面と略直交する向きで各アーム先端部に取り付けられてなり、回転刃を前記ボードの板厚方向にスライドさせる回転刃スライド手段が少なくとも一方のアーム先端部に設けられてなるボード切断具を提供することによって解決される。これにより、回転刃の間隔を、切断したいボードの板厚に応じて適宜設定することが可能になる。このボード切断具は、全体をボード端面に沿ってスライドさせることによって、ボード端面に平行な方向の切込みを形成することができるものである。
回転刃スライド手段が、1対の板状部と該1対の板状部を重ね合わせた状態で締結するネジとからなり、1対の板状部のうち一方には前記ネジを回転刃のスライド方向に案内する長孔が設けられ、他方には前記ネジを締付固定するネジ孔が設けられ、かつ1対の板状部のうちいずれか一方がアーム先端部に取り付けられ、他方が回転刃を軸支する軸受に固定されていると好ましい。これにより、長孔が設けられた板状部をネジを緩めた状態でスライドさせることによって、回転刃を切断対象であるボードの板厚方向にスライドさせることができるようになる。以下において、この回転刃スライド手段をネジ型のスライド手段と呼ぶことがある。
回転刃スライド手段が、回転刃のスライド方向に延びるラックと、該ラックに噛み合うピニオンと、該ピニオンに同一軸心に固定される回転つまみと、前記ラック及び前記ピニオンを支持するボックスとからなり、ラック及びボックスのうちいずれか一方がアーム先端部に取り付けられ、他方が回転刃を軸支する軸受に固定されていることも好ましい。これにより、回転つまみを捻ることによって、回転刃を切断対象であるボードの板厚方向にスライドさせることができるようになる。以下において、この回転刃スライド手段をラックピニオン型のスライド手段と呼ぶことがある。
各アーム間にはボード端面に当接してボード切断具を案内するガイドバーが設けられ、該ガイドバーがアームの長手方向にスライド自在に取り付けられていることも好ましい。これにより、切込みを形成する位置を、所望の切断寸法に応じて適宜設定することが可能になる。ボードの端面から該ボードの表裏面に形成される切込みまでの距離は、回転刃からガイドバーまでの距離に一致する。
回転刃及びガイドバーがボードの表裏両面の法線に平行な軸を回転軸として回転自在であることも好ましい。これにより、ボード端面に平行な方向だけでなく、ボード端面に対して傾斜した方向にも切込みを形成することが可能になる。この場合には、回転刃は、該回転刃の回転軸がアームと垂直になる位置と、アームと平行になる位置との2箇所で位置固定できればよい。傾斜した切込みは、ガイドバーの長手方向とアームの長手方向とがなす角度を切込みを形成したい角度(形成しようとする切込みがボードの端面に対してなす角度)に一致させ、回転刃を該回転刃の回転軸がアームに平行になる位置まで動かして固定し、ガイドバーをボード端面に固定した状態でアームをガイドバーに対してスライドさせることによって形成することができる。
1対のアームのうち一方のアーム先端部に回転刃A及び回転刃Bが取り付けられ、他方のアーム先端部に回転刃C及び回転刃Dが取り付けられ、回転刃Aが回転刃Cと対向し、回転刃Bが回転刃Dと対向し、回転刃Aと回転刃Cとの間隔が回転刃Bと回転刃Dとの間隔よりも狭く形成されていることも好ましい。これにより、回転刃がボードから受ける摩擦力を低減させ、深い切込みであっても容易かつ綺麗に形成することが可能になる。
各アームが太さの異なる複数のパイプを長手方向に接いでなることも好ましい。これにより、各アームを伸縮自在な構成として、ボード端面から離れた深い位置に切込みを形成することが可能になる。
以上のように、本発明により、多量の粉塵を発生させることなくボードの表裏両面に切込みを容易かつ安全に形成できるだけでなく、板厚や材質の異なる各種のボードを好適に切断することが可能になる。また、形成される切込みの寸法精度を向上し、ボードの切断面を綺麗に仕上げることが容易になる。さらに、切込みをボード端面から離れた位置に形成したり、切込みをボード端面に対して傾斜した方向に形成することもできる。
以下、本発明を、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明のボード切断具(アーム伸長時)を示した斜視図である。図2は、図1のボード切断具を使用して、ボードに切込みを形成している状態を示した斜視図である。図3は、図1のボード切断具(アーム短縮時)を示した斜視図である。図4は、図1のボード切断具のアーム先端部を示した斜視図である。図5は、図1のボード切断具の一方のアーム先端部を示した分解斜視図である。
図1のボード切断具10は、1対のアーム20,30と、1対の回転刃40,50と、ガイドバー60とからなっている。このボード切断具10は、図2に示すように、アーム20とアーム30との間にボード100の縁部を嵌め込んで、ガイドバー60をボード100の端面に当接させ、矢印aの向きにスライドさせることによってボード100の表裏面に切込み101,102を形成することができるものとなっている。ボード切断具10は、ボード100を床面や机の上に置いて水平に寝かせた状態で使用してもよい。
アーム20,30は、図1に示すように、所定間隔を隔てて平行に配されており、それらの基端が連結固定されている。アーム基端部には、板状材70が固定されており、ボード切断具10を床に置いてもぐらつくことがないようになっている。板状材70には、掛止孔71が設けられており、ボード切断具10は、壁に掛けることができるようになっている。アームには、計算機を取り付けてもよい。ボード切断具10を使用する際には、切断寸法等を正確に計算する必要があるためである。アーム間隔は、切断対象であるボードの板厚によって異なり、特に限定されるものではないが、建材として一般的に用いられている石膏ボードの規格寸法の板厚が12mm迄であることを考慮すると、12mm以上であると好ましい。図1に示すボード切断具10のアーム間隔は25mmとなっている。
アーム20,30は、図1に示すように、それぞれ太さの異なる2本のパイプ(アーム20は太パイプ21及び細パイプ22、アーム30は太パイプ31及び細パイプ32)を長手方向に接ぐことによって形成されており、細パイプ22,32を太パイプ21,31の内部でスライドさせることができるようになっている。このため、アーム20,30の長さは、ボードの切断寸法に応じて適宜調節できるようになっている。図1に示すボード切断具10は、細パイプ22,32が、太パイプ21,32の中から最大限引き出されて、アーム20,30が最も伸びた状態となっているのに対して、図3に示すボード切断具10は、細パイプ22,32が太パイプ21,31の内部へ完全に収め入れられており、アーム20,30が最も縮んだ状態となっている。細パイプ22,32の外周面には、細パイプ22,32を引き出した長さを表示する目盛を記してもよい。
最大伸長時のアーム長さ(ボード切断具10が図1の状態にあるときのアーム20,30の基端から先端までの長さ)は、切断対象であるボードの寸法によって異なり、特に限定されるものではないが、建材として一般的に用いられている石膏ボードの規格寸法が、長辺1820mm×短辺910mm迄であることを考慮すると、1000mmもあれば十分である。但し、実際には、大きな寸法の石膏ボードであっても、端面から50〜400mm離れた位置に切込みを形成する場合が殆どであるので、図1のボード切断具10は、最大伸長時のアーム長さが450mmと短めに設計している。
このように、複数本のパイプを長手方向に接いでアーム20,30を構成する場合には、ガイドバー60の取付けやボード切断具10の操作性等を考慮して、パイプの太さが、アームの基端側から先端側に向かって順に細くなるように接ぐと好ましい。図1のボード切断具10は、アーム基端側が太パイプ21,31となっており、アーム先端側が細パイプ22,32となっている。太パイプ21,31の先端部には、細パイプ22,32を位置固定するための蝶ネジ23,33が設けられており、細パイプ22,32の先端部には、太パイプ21,31の脱落を防止するための拡径部24,34が固定されている。
ガイドバー60は、図1に示すように、各アーム間に設けられている。ガイドバー60の各面のうちアーム先端側を向く面には、ガイドバー60がボード端面を滑らかに動くことができるように、表面が滑らかな表皮材61が固着されている。表皮材61は、金属板であってもよいが、表面に傷の付きにくいその他の材料(例えば、フッ素系樹脂等)を使用してもよい。また、ガイドバー60は、アーム20,30の長手方向にスライド自在に取り付けられており、切込みを形成する位置(ボード端面からの距離)を、所望の切断寸法に応じて適宜調節することが可能になっている。すなわち、ガイドバー60は、アーム20,30に直に固定されておらず、アーム20,30にスライド可能に取り付けられたスライドパイプ62に固定されている。スライドパイプ62には、ネジ孔が設けられており、該ネジ孔には蝶ネジ63が螺合されている。このため、蝶ネジ63を緩めると、ガイドバー60をアーム20,30に対してスライドさせることができ、蝶ネジ63を締め付けると、ガイドバー60を所望の位置で固定できるようになっている。アーム20,30の外周面には、ガイドバー60の位置を表示する目盛を記してもよい。
回転刃40,50は、図4に示すように、アーム先端部に配された軸受42,52に軸支されている。回転刃40,50は、図4に示すように、上下面を1対の円板41(図4において、回転刃40の下面側には円板41と同様の円板が配されており、回転刃50の下面側には円板51と同様の円板が配されている。)によって挟持された状態で軸棒に固定されている。回転刃の材質は、通常、モリブデン鋼やバナジウム鋼等の金属であるが、セラミックス等の非金属であってもよい。また、回転刃40,50は、通常、手動(ボード切断具10をボード端面に沿ってスライドさせた際に回転刃がボードの表面から受ける摩擦力)によって回転するが、さらに大きな切断力を得たい場合には、回転刃40,50をモータ(インパクトモータ等)によって駆動してもよい。回転刃40,50は、その略半周部を固定安全カバー45,55によって被覆されている。固定安全カバー45,55は、アーム先端部の拡径部24,34に溶接されている。
回転刃40,50を挟持する円板41,51は、各回転刃40,50の取付安定性を向上するために取り付けられたものであるが、円板41,51の半径を図5に示すものよりも大きくして、回転刃40,50の半径から円板41,51の半径を引いた値が、形成したい切込みの深さに一致するようにしておくことも好ましい。これにより、ボードを切断する際に、円板41,51の端面をボードの表裏面に当接させることが可能になり、切断時に回転刃40,50に生じうる揺動を防止することが可能になる。
各アーム先端部には、各回転刃40,50をボードの板厚方向(各回転刃40,50を互いに近接又は離反させる方向)にスライドさせる回転刃スライド手段が設けられている。以下においては、説明の便宜上、回転刃40側を中心に説明し、回転刃50側の説明は極力割愛するが、ボード切断具10は、回転刃40側と回転刃50側とが左右対称な構造となっており、回転刃40側で説明した構成は、回転刃50側においても採用することができるものとする。
回転刃40側のアーム先端部には、図5に示すように、回転刃スライド手段(ネジ型スライド手段)として、1対の板状部25,43と、板状部25,43を重ね合わせた状態で締結するネジ80とが備えられている。板状部43の一端部には、ネジ80を案内する長孔44が設けられており、板状部25にはネジ80を締付固定するネジ孔26が設けられている。板状部25は、アーム先端部の拡径部24に固定されており、板状部43は、回転刃40を軸支する軸受42に固定されている。このため、ネジ80を緩めると、板状部43は図4の矢印b又は矢印cの向きにスライドすることが可能になり、回転刃40をボードの板厚方向にスライドさせることができるようになっている。一方、ネジ80を締め付けると、板状部43は所望の位置で固定される。本実施例においては、ネジ80の頭部を長孔44に確実に掛止するために、ワッシャ81を用いている。
図6は、他の例のボード切断具(ラックピニオン型の回転刃スライド手段を有するボード切断具)のアーム先端部を示した斜視図であり、図7は、図6の一方のアーム先端部を示した断面図である。本例のボード切断具では、回転刃スライド手段(ラックピニオン型スライド手段)として、アーム先端部に、ラック48と、ラック48に噛み合うピニオン29と、ピニオン29に同一軸心に固定される回転つまみ28と、ラック48及びピニオン29を支持するボックス27とが備えられている。ボックス27は、アーム先端部の拡径部24に固定されており、ラック48は、回転刃40を軸支する軸受42に突設された板状部47に直交して固定されている。このため、ボード切断具は、回転つまみ28を捻ると、ラック48を図7の矢印d又は矢印eの向きにスライドさせることが可能になり、回転刃40を切断対象であるボードの板厚方向にスライドさせることができるものとなっている。ボックス27には、ピニオン29を固定するストッパ(図示省略)を設けておくとよい。ストッパとしてはノックピンが例示される。
図6と図7とに示す例のボード切断具においては、平面視略円弧状の可動安全カバー46,56が備えられている。可動安全カバー46,56は、固定安全カバー45,55の内部に納めることが可能なように、固定安全カバー45,55に対してスライド可能に取り付けられている。可動安全カバー46,56は、スプリング(図示省略)によって固定安全カバー45,55の内部から押し出される向きに付勢されており、ボード切断具の未使用時には回転刃40,50を自動的に被覆するようになっている。一方、各回転刃間にボードが挟みこまれると、ボードによって押圧されて固定安全カバー45,55の内部に自動的に押し込まれるようになっている。この構造は、従来公知のもの(丸鋸等)の応用でよい。
図8は、さらに他の例のボード切断具(4枚の回転刃を備えたボード切断具)のアーム先端部を示した斜視図であり、図9は、図8のボード切断具を使用してボードを切断しているときの回転刃の位置関係を示した断面図である。本例のボード切断具では、図8に示すように、一方のアーム先端部に、回転刃40と回転刃90が取り付けられ、他方のアーム先端部に回転刃50及び回転刃91(回転刃91は、軸受93に軸支されている。)が取り付けられている。回転刃40は、回転刃50と対向しており、回転刃90は、回転刃91と対向している。回転刃40と回転刃50との間隔Lは、回転刃スライド手段によって、図9に示すように、回転刃90と回転刃91との間隔Lよりも狭く設定されている。このため、本例のボード切断具を図9の矢印fの向きにスライドさせることによって、ボード100の表裏面に、まず、回転刃90,91によって深さがDの切込み103,104を形成し、次いで、回転刃40,50によって深さがD(=D+[L−L]/2)の切込み105,106を形成することができるようになっている。従って、回転刃40,50,90,91がボード100から受ける摩擦力を低減させ、深い切込みであっても容易かつ綺麗に形成することが可能になる。本例のボード切断具は、表裏面に紙等の表皮材が貼られているボードに深い切込みを形成したい場合に特に有効である。回転刃90,91によってまず表皮材のみを切断した後、回転刃40,50で表皮材より内側の石膏ボードを切削することが可能になり、切込みを綺麗に形成することができるためである。
図10は、さらに別の例のボード切断具(回転刃及びガイドバーが回転可能なボード切断具)を示した右側面図である。本例のボード切断具では、回転刃40及びガイドバー60が、切断対象であるボード表面の法線に平行な軸を回転軸として回転することができるようになっている。本実施例においては、板状部25は、アーム20の先端部に直に取り付けられておらず、アーム20に回転可能に取り付けられた固定安全カバー45に取り付けられている。固定安全カバー45の取付基部94にはネジ孔が設けられており、該ネジ孔には蝶ネジ95が螺合されている。このため、蝶ネジ95を緩めると、固定安全カバー45は、図10の矢印gの向きに回転させることが可能になる。また、ガイドバー60は、スライドパイプ62に直に固定されておらず、蝶ネジ65によってスライドパイプ62に取り付けられている。蝶ネジ65は、スライドパイプ62に突設された突片64に設けられたネジ孔に螺合されている。このため、ガイドバー60は、蝶ネジ65を緩めると、図10の矢印hや矢印iの向きに回転させることが可能になっている。ガイドバー60やスライドパイプ62の側面には、ガイドバー60がアーム20に対してなす角度を表示する目盛を記してもよい。
図11は、図10のボード切断具を使用してボードを切断している状態を示した右側面図である。図11のボード切断具においては、蝶ネジ63が緩められており、アーム20がスライドパイプ62の内部をスライド可能な状態になっている。また、蝶ネジ65と蝶ネジ95は締め付けられており、ガイドバー60と回転刃40がアームに対して回転することがないように固定されている。このとき、ガイドバー60とアーム20がなす角度θは、形成しようとする切込みがボード端面に対してなす角度に一致しており、回転刃40は、ガイドバー60の長手方向と平行となっている。この状態で、片方の手でガイドバー60をボード端面に固定し、他方の手でアーム20を図11の矢印jの向きにスライドさせると、ボード100の表裏両面には、ボード端面に対して傾斜した方向の切込みが形成される。
本発明のボード切断具(アーム伸長時)を示した斜視図である。 図1のボード切断具を使用して、ボードに切込みを形成している状態を示した斜視図である。 図1のボード切断具(アーム短縮時)を示した斜視図である。 図1のボード切断具のアーム先端部を示した斜視図である。 図1のボード切断具の一方のアーム先端部を示した分解斜視図である。 ラックピニオン型の回転刃スライド手段を有するボード切断具のアーム先端部を示した斜視図である。 図6のボード切断具の一方のアーム先端部を示した断面図である。 4枚の回転刃を備えたボード切断具のアーム先端部を示した斜視図である。 図8のボード切断具を使用してボードを切断しているときの回転刃の位置関係を示した断面図である。 回転刃及びガイドバーが回転可能なボード切断具を示した右側面図である。 図10のボード切断具を使用してボードを切断している状態を示した右側面図である。
符号の説明
10 ボード切断具
20,30 アーム
21,31 太パイプ
22,32 細パイプ
23,33 蝶ネジ
24,34 拡径部
25,35 板状部
26 ネジ孔
27,37 ボックス
28,38 回転つまみ
29 ピニオン
40,50 回転刃
41,51 円板
42,52 軸受
43,53 板状部
44 長孔
45,55 固定安全カバー
46,56 可動安全カバー
47,57 板状部
48 ラック
60 ガイドバー
61 表皮材
62 スライドパイプ
63 蝶ネジ
64 突片
65 蝶ネジ
70 板状材
71 掛止孔
80 ネジ
81 ワッシャ
90,91 回転刃
92,93 軸受
94 取付基部
95 蝶ネジ
100 ボード
101〜105 切込み

Claims (2)

  1. 切断対象であるボードの端面に沿ってスライドさせることにより、前記ボードの表裏両面に切込みを形成する手持ち式のボード切断具であって、
    (a)前記ボードの縁部を挟み込むことができるように、それぞれの基端部を連結固定されて平行に配された1対のパイプで形成された1対のアームと、
    (b)前記1対のアームにおけるそれぞれの先端部に前記アームに対して直交する向きで取り付けられ、ボード切断具を前記ボードの端面に沿ってスライドさせた際に、前記ボードの表面から受ける摩擦力によって回転し、前記ボードの表裏両面に切込みを形成する少なくとも1対の回転刃と
    (c)前記1対のアームにおけるそれぞれの先端部に固定されて、前記1対の回転刃の外側の半周部を被覆する安全カバーと、
    (d)前記1対のアームのうち少なくとも一方のアームの先端部に設けられ、前記回転刃を前記ボードの板厚方向にスライドさせることによって前記1対の回転刃の間隔を変化させる回転刃スライド手段と、
    (e)前記アームの長手方向にスライド自在な状態で前記1対のアーム間に設けられ、前記ボードの端面に当接することによってボード切断具を前記ボードの端面に沿って案内するガイドバーと、
    を備えたことを特徴とするボード切断具。
  2. 前記一対の回転刃のそれぞれ、前記アームに対して直交する向きから平行となる向きまでその向きを変化させることができるように、前記アームの先端部に対して回転自在な状態で取り付けられるとともに、
    前記ガイドバーが、前記アームとの交差角度(前記ボードの表裏両面に沿った面上での交差角度)を調節できるように、前記アームに対して回転自在な状態で取り付けられた請求項記載のボード切断具。
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