JP2017184041A - 色対応情報の生成方法、および、印刷データの生成方法 - Google Patents
色対応情報の生成方法、および、印刷データの生成方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 色材の消費量を削減するための新規な技術を開示する。【解決手段】第1種の基準表色値と第2種の基準表色値とを対応付ける基準色対応情報を用いて、色対応情報を生成する。ここで、少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように第2種の基準表色値を修正し、修正前の第2種の基準表色値と修正後の第2種の基準表色値との間の色差指標値が目標色差指標値に近づくように第2種の基準表色値を再修正してよい。これに代えて、第1彩度指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率が、第1彩度指標値よりも彩度が低いことを示す第2彩度指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率よりも大きくなるように、第2種の基準表色値を修正してよい。また、色の相違が知覚され難い特性を有する楕円を用いて第2種の基準表色値を修正してもよい。【選択図】 図1
Description
本明細書は、印刷のためのデータ処理に関する。
印刷用のデータを生成する際に色材の消費量を削減する技術が提案されている。例えば、プリンタの色材の残量や、印刷すべき画像の色材の消費量に応じて、色材の消費量が削減される。
ところで、印刷される色が不自然に見えることを抑制しつつ、色材の消費量を削減するための新規な技術が要望されていた。
本明細書は、印刷される色が不自然に見えることを抑制しつつ、色材の消費量を削減するための新規な技術を開示する。
本明細書は、例えば、以下の適用例を開示する。
[適用例1]複数種類の色材を用いる印刷実行部のために、第1の色空間における表色値と第2の色空間における表色値とを対応付ける色対応情報を生成する生成方法であって、前記第1の色空間のL個(Lは2以上の整数)の第1種の基準表色値と、前記第2の色空間のL個の第2種の基準表色値と、を対応付ける基準色対応情報を取得し、前記L個の第2種の基準表色値のうちのQ個(Qは1以上、L以下の整数)の第2種の基準表色値を、前記第2種の基準表色値に基づく印刷による少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように修正する第1の修正処理を実行し、修正前の第2種の基準表色値と修正後の第2種の基準表色値とのQ個の組み合わせのそれぞれに関して、前記修正前の第2種の基準表色値と前記修正後の第2種の基準表色値との間の色差に関係する色差指標値を特定し、前記Q個の色差指標値を用いて、Q個の修正後の第2種の基準表色値のうちのN個(Nはゼロ以上、Q以下の整数)の第2種の基準表色値を、前記修正前のN個の第2種の基準表色値と前記修正後のN個の第2種の基準表色値との間の色差指標値が目標色差指標値に近づくように再修正する第2の修正処理を実行し、前記L個の第1種の基準表色値と、L個の第2種の決定済み表色値と、のL組の対応関係を含む複数の対応関係を表す色対応情報を生成し、前記L個の第2種の決定済み表色値は、(A)前記第1の修正処理で修正されず、かつ、前記第2の修正処理で修正されないL−Q個の第2種の基準表色値と、(B)前記第1の修正処理で修正され、かつ、前記第2の修正処理で修正されないQ−N個の第2種の基準表色値と、(C)前記第1の修正処理で修正され、かつ、前記第2の修正処理で修正されるN個の第2種の基準表色値と、を含む、生成方法。
この構成によれば、印刷による色材の消費量を、第1の修正処理によって削減できる。また、印刷される色が不自然に見えることを、第2の修正処理によって抑制できる。
[適用例2]複数種類の色材を用いる印刷実行部のために、第1の色空間における表色値と第2の色空間における表色値とを対応付ける色対応情報を生成する生成方法であって、前記第1の色空間のL個(Lは2以上の整数)の第1種の基準表色値と、前記第2の色空間のL個の第2種の基準表色値と、を対応付ける基準色対応情報を取得し、前記L個の第2種の基準表色値のそれぞれの彩度に関係する彩度指標値を特定し、第1彩度指標値が示す彩度を有する第1色を表現する第2種の基準表色値と、第2彩度指標値が示す彩度を有する第2色であって、前記第1色と同じ色相範囲に属する第2色を表現する第2種の基準表色値と、を含むQ個(Qは2以上、L以下の整数)の第2種の基準表色値を、前記第2種の基準表色値に基づく印刷による少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように修正する第1の修正処理を実行し、前記L個の第1種の基準表色値と、L個の第2種の決定済み表色値と、を対応付ける色対応情報を生成し、前記L個の第2種の決定済み表色値は、Q個の修正された第2種の基準表色値と、L−Q個の修正されなかった第2種の基準表色値と、を含み、前記第1修正処理における、前記第1彩度指標値が示す彩度を有する前記第1色を表現する第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率は、前記第1彩度指標値よりも彩度が低いことを示す前記第2彩度指標値が示す彩度を有する前記第2色を表現する第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率よりも、大きい、生成方法。
人の目は、彩度が高いほど色の差を認識しづらい。従って、比較的高い彩度を示す第1彩度指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率を、比較的低い彩度を示す第2彩度指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率よりも大きくすることにより、印刷される色が不自然に見えることを抑制しつつ、色材の消費量を削減できる。
[適用例3]複数種類の色材を用いる印刷実行部のために、第1の色空間における表色値と第2の色空間における表色値とを対応付ける色対応情報を生成する生成方法であって、前記第1の色空間のL個(Lは2以上の整数)の第1種の基準表色値と、前記第2の色空間のL個の第2種の基準表色値と、を対応付ける基準色対応情報を取得し、前記L個の第2種の基準表色値のそれぞれを含む特定の色空間内のL個の楕円を特定し、前記L個の第2種の基準表色値のそれぞれが属するL個の楕円のサイズに関係するサイズ指標値を特定し、第1サイズ指標値が示すサイズを有する楕円に含まれる第1色を表現する第2種の基準表色値と、第2サイズ指標値が示すサイズを有する楕円に含まれる第2色であって、前記第1色と同じの色相範囲に属する第2色を表現する第2種の基準表色値と、を含むQ個(Qは2以上、L以下の整数)の第2種の基準表色値を、前記第2種の基準表色値に基づく印刷による少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように修正する第1の修正処理を実行し、前記L個の第1種の基準表色値と、L個の第2種の決定済み表色値と、を対応付ける色対応情報を生成し、前記L個の第2種の決定済み表色値は、Q個の修正された第2種の基準表色値と、L−Q個の修正されなかった第2種の基準表色値と、を含み、前記L個の楕円のそれぞれは、当該楕円内の複数の色が観察される場合に、当該複数の色の相違が知覚され難い特性を有し、前記第1サイズ指標値が示すサイズは、前記第2サイズ指標値が示すサイズよりも大きく、前記第1修正処理における、前記第1サイズ指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率は、前記第2サイズ指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率よりも大きい、生成方法
この構成によれば、人の視覚の特性に応じて、色対応情報を生成できる。
なお、本明細書に開示の技術は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、色対応情報の生成方法および生成装置、印刷データの生成方法および生成装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
A.第1実施例:
図1は、実施例のデータ処理装置100を示す説明図である。データ処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータである(例えば、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ)。データ処理装置100は、プロセッサ110と、揮発性記憶装置120と、不揮発性記憶装置130と、画像を表示する表示部140と、ユーザによる操作を受け入れる操作部150と、インタフェース190と、を有している。これらの要素は、バスを介して互いに接続されている。
図1は、実施例のデータ処理装置100を示す説明図である。データ処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータである(例えば、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ)。データ処理装置100は、プロセッサ110と、揮発性記憶装置120と、不揮発性記憶装置130と、画像を表示する表示部140と、ユーザによる操作を受け入れる操作部150と、インタフェース190と、を有している。これらの要素は、バスを介して互いに接続されている。
プロセッサ110は、データ処理を行う装置であり、例えば、CPUである。揮発性記憶装置120は、例えば、DRAMであり、不揮発性記憶装置130は、例えば、フラッシュメモリである。
不揮発性記憶装置130は、第1プログラム132と第2プログラム134と第3プログラム136とを格納している。プロセッサ110は、これらのプログラム132、134、136を実行することによって、種々の機能を実現する。これらのプログラム132、134、136によって実現される機能の詳細については、後述する。プロセッサ110は、プログラム132、134、136の実行に利用される種々の中間データを、記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120、不揮発性記憶装置130のいずれか)に、一時的に格納する。
また、不揮発性記憶装置130は、基準色対応情報138を格納している。後述するように、本実施例では、基準色対応情報138は、RGBの表色値とCMYKの表色値とを対応付けるルックアップテーブルである。この基準色対応情報138は、新たに生成される色対応情報の基準となるルックアップテーブルであり、予め決められている(詳細は後述)。以下、基準色対応情報138を、基準ルックアップテーブルLUTsともよぶ。
表示部140は、画像を表示する装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。操作部150は、ユーザによる操作を受け取る装置であり、例えば、表示部140上に重ねて配置されたタッチパネルである。ユーザは、操作部150を操作することによって、種々の指示をデータ処理装置100に入力可能である。
インタフェース190は、他の装置と通信するためのインタフェースである(例えば、USBインタフェース、有線LANインタフェース、IEEE802.11の無線インタフェース)。インタフェース190には、測色機200とプリンタ210とが接続されている。測色機200は、色を測定して測色値を出力する装置であり、例えば、分光測色機である。プリンタ210は、用紙(印刷媒体の一例)上に画像を印刷する装置である。本実施例では、プリンタ210は、シアンCとマゼンタMとイエロYとブラックKのそれぞれのインクを用いるインクジェット式の印刷装置である。なお、プリンタ210としては、他の方式(例えば、レーザ方式)の印刷装置を採用してもよい。プリンタ210は、印刷を実行する印刷実行部の例である。
図2は、プリンタ用のルックアップテーブルを生成する処理の例を示すフローチャートである。本実施例では、ルックアップテーブルは、RGB色空間で表された画像データを用いて画像を印刷する際に利用される。ルックアップテーブルLUTは、RGBの各色成分の階調値で表される複数の表色値と、プリンタで利用可能な複数の色材に対応する複数の色成分のそれぞれの階調値で表される複数の表色値と、の対応関係を定めるテーブルである。ここでは、複数の色材として、シアンC、マゼンタM、イエロY、ブラックKの4種類の色材が利用可能であることとする。また、RGBとCMYKとのそれぞれの階調値は、0から255の256段階で表されていることとする。CMYKの階調値は、対応する色材の単位面積当たりの量を表している。以下、RGBの表色値を、第1種の表色値とも呼ぶ。また、CMYKの表色値を、第2種の表色値とも呼ぶ。また、第1種の表色値と第2種の表色値との対応関係を、色対応関係とも呼ぶ。
図3(A)は、RGBの色成分で表される色立体CCの説明図である。色立体CCの8つの頂点のそれぞれには、色を示す符号が付されている(具体的には、黒頂点Vk(0,0,0)、赤頂点Vr(255,0,0)、緑頂点Vg(0,255,0)、青頂点Vbl(0,0,255)、シアン頂点Vc(0,255,255)、マゼンタ頂点Vm(255,0,255)、イエロ頂点Vy(255,255,0)、白頂点Vw(255,255,255))。括弧内の数字は、(赤R、緑G、青B)の各色成分の値を示している。
本実施例では、ルックアップテーブルは、RGB色空間における複数の代表的な表色値(グリッド値ともよぶ)と、CMYK色空間における複数の表色値であって複数のグリッド値に対応付けられた複数の表色値と、の対応関係を表している。グリッド値は、例えば、RGB色空間において、RGBの各値を、0から255の間におおよそ均等に配置された33個の特定値のいずれかに設定して得られる値である。このような複数のグリッド値は、図3(A)の色立体CC内において、おおよそ均等に分布する(図示省略)。
図中には、第1ラインRL1と、第2ラインRL2と、無彩色ラインALと、が示されている。第1ラインRL1は、白頂点Vwと赤頂点Vrとを結ぶ直線である。第2ラインRL2は、赤頂点Vrと黒頂点Vkとを結ぶ直線である。これらのラインRL1、RL2は、色立体CCの外殻上の直線である。無彩色ラインALは、白頂点Vwと黒頂点Vkとを結ぶ直線である。無彩色ラインAL上では、R=G=Bである。無彩色ラインAL上の表色値は、無彩色を表している。3本のラインRL1、RL2、ALで囲まれる三角形の領域RA上の表色値は、赤の色相を有する色を表している。一般的には、色立体CC内において、無彩色ラインALを含む平面のうち、無彩色ラインALから見て一方向側の部分は、色相がおおよそ同じ色を表している。すなわち、無彩色ラインALから見た色点の方向が、その色点の色相を表している。また、色立体CC内において、色点と無彩色ラインALとの間の距離は、その色点の彩度を表している。
図3(B)は、無彩色ラインALに平行な方向(具体的には、白頂点Vwから黒頂点Vkに向かう方向)を向いて見た色立体CCの概略図である。図3(B)では、赤の色相を有する色を表す領域RAは、白頂点Vwと赤頂点Vrとを接続する直線で表される。図中の色点Cpの色相H1は、例えば、無彩色ラインALを中心とする、所定の基準(例えば、領域RA)から色点Cpまでの反時計回りの角度で表される。本実施例では、赤頂点Vrの色相H1がゼロ度であり、緑頂点Vgの色相H1が120度であり、青頂点Vblの色相H1が240度である。図中の色範囲HR1は、色相H1が第1色相H1aから第2色相H1bまでの範囲である。この色範囲HR1の色相H1の幅dH1は、H1b−H1aである。幅dH1が小さい場合(例えば、幅d1Hが30度である場合)、色範囲HR1内で、色相はおおよそ同じである。以下、色相H1の幅dH1が30度である色範囲HR1を、同色相範囲HR1とも呼ぶ。同色相範囲HR1内の複数の色が観察される場合には、その複数の色の色相の相違が知覚され難い。
図3(C)は、HSL色空間の説明図である。HSL色空間は、色相Hと彩度Sと明度Lとの3つの色成分で表される色空間である。図3(A)で説明した複数のグリッド値は、図3(C)のHSL色空間の複数の色点で、表される。図中の黒頂点Vkxと白頂点Vwxとは、図3(A)の黒頂点Vkと白頂点Vwとにそれぞれ対応している。黒頂点Vkxと白頂点Vwxとを結ぶ直線ALxは、無彩色を表しており、図3(A)の無彩色ラインALに対応している(無彩色ラインALxと呼ぶ)。また、赤頂点Vrxと緑頂点Vgxと青頂点Vblxとは、図3(A)の赤頂点Vrと緑頂点Vgと青頂点Vblとに、それぞれ対応している。図3(D)は、無彩色ラインALxに平行な方向(具体的には、白頂点Vwxから黒頂点Vkxに向かう方向)を向いて見た、HSL色空間を示している。
図中には、色点Cpの色相Hと彩度Sと明度Lとの概略が示されている。色相Hは、図3(D)に示すように、無彩色ラインALxを中心とする、所定の基準(例えば、赤頂点Vrx)から色点Cpまでの反時計回りの角度で表される(例えば、ゼロ度以上360度以下の値)。本実施例では、赤頂点Vrxの色相Hがゼロ度であり、緑頂点Vgxの色相Hが120度であり、青頂点Vblxの色相Hが240度である。彩度Sは、無彩色ラインALxと色点Cpとの間の距離を反映した値で表される。図3(C)に示すように、明度Lは、色点Cpを無彩色ラインALxに垂直に無彩色ラインALx上に投影した色点Cpxと、黒頂点Vkxと、の間の距離で表される。
ここで、色相Hが、ゼロ以上360以下の範囲の値で表され、彩度Sと明度Lとが、それぞれ、ゼロ以上255以下の範囲の値で表されるとする。HSLのそれぞれは、RGBを用いて、以下の式で表される。
max=max(R,G,B) なお、max(R,G,B)は、R,G,Bのうちの最大値
min=min(R,G,B) なお、min(R,G,B)は、R,G,Bのうちの最小値
L=(max+min)/2
max=Rの場合 H=60×(G-B)/(max-min)
max=Gの場合 H=60×(B-R)/(max-min)+120
max=Bの場合 H=60×(R-G)/(max-min)+240
L≦(255/2)の場合 S=255×(max-min)/(max+min)
L≧(255/2)の場合 S=255×(max-min)/(2×255-(max+min))
max=max(R,G,B) なお、max(R,G,B)は、R,G,Bのうちの最大値
min=min(R,G,B) なお、min(R,G,B)は、R,G,Bのうちの最小値
L=(max+min)/2
max=Rの場合 H=60×(G-B)/(max-min)
max=Gの場合 H=60×(B-R)/(max-min)+120
max=Bの場合 H=60×(R-G)/(max-min)+240
L≦(255/2)の場合 S=255×(max-min)/(max+min)
L≧(255/2)の場合 S=255×(max-min)/(2×255-(max+min))
図3(D)の色範囲HRは、色相Hが第1色相Haから第2色相Hbまでの範囲である。この色範囲HRの色相Hの幅dHは、Hb−Haである。幅dHが小さい場合(例えば、幅dHが30度である場合)、色範囲HR内で、色相はおおよそ同じである。以下、幅dHが30度である色範囲HRを、同色相範囲HRとも呼ぶ。同色相範囲HR内の複数の色が観察される場合には、その複数の色の色相の相違が知覚され難い。
HSL色空間の第1色相Haと第2色相Hbとが、RGB色空間の第1色相H1aと第2色相H1bと、それぞれ同じである場合、HSL色空間における同色相範囲HRは、RGB色空間における同色相範囲HR1と、おおよそ同じ色を表している。ただし、RGB色空間内の平面に対応するHSL色空間内の領域が平面ではない場合がある。また、RGB色空間での色相H1に変化に対する、色相H1に対応するHSL色空間での色相Hの変化は、線形ではない場合がある。従って、HSL色空間の同色相範囲HRと同じ色を表すRGB色空間の色範囲と、同色相範囲HR1と、の間には、差が生じ得る。
プロセッサ110(図1)は、図2の処理を実行することによって、RGB色空間における複数のグリッド値に対応する、CMYK色空間における複数の表色値を算出する。図2の処理は、第1プログラム132に従って動作するプロセッサ110によって、実行される。なお、測色機200を用いた測色は、測色用の第2プログラム134に従って動作するプロセッサ110によって行われる。プリンタ210を用いた画像の印刷は、印刷用の第3プログラム136に従って動作するプロセッサ110によって行われる。
S100では、プロセッサ110(図1)は、基準となるルックアップテーブルを取得する。本実施例では、不揮発性記憶装置130から、基準色対応情報138が取得される。基準色対応情報138は、本実施例では、プリンタ210が、適切な色で画像を印刷できるように、予め調整されたルックアップテーブルである。
図4(A)は、基準色対応情報138の例を示す概略図である。図中には、RGBの表色値(グリッド値)と、CMYKの表色値と、の色対応関係を示す表の一部が示されている。1つの行が、RGBとCMYKとの1つの色対応関係を表している。以下、基準色対応情報138によって表される色対応関係の総数が、L個(Lは2以上の整数)であることとする。
図2のS110では、プロセッサ110は、印刷用の第3プログラム136に従って、基準色対応情報138によって複数のRGBのグリッド値に対応付けられた複数個のパッチを、プリンタ210に印刷させる。1個のパッチは、1個のグリッド値に対応しており、基準色対応情報138によってグリッド値に対応付けられたCMYKの表色値で表される濃度が均一な領域である。複数個のパッチの間では、対応するグリッド値(すなわち、CMYKの表色値)が、互いに異なっている。以下、基準色対応情報138によってCMYKの表色値に対応付けられるRGBの表色値(すなわち、グリッド値)を、第1種の基準表色値と呼ぶ。また、基準色対応情報138によってグリッド値に対応付けられるCMYKの表色値を、第2種の基準表色値と呼ぶ。
プロセッサ110は、印刷用の第3プログラム136に従って、複数個のパッチを表すパッチ画像データを用いて印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタ210に供給する。プリンタ210は、受信した印刷データに従って、複数個のパッチを印刷する。なお、本実施例では、パッチ画像データは、CMYK色空間で表されている。そして、印刷用の第3プログラム136は、CMYKの階調値を用いたハーフトーン処理(例えば、誤差拡散処理、または、ディザマトリクスを用いた処理)を行うことによって印刷データを生成する機能を、プロセッサ110に実行させる。パッチは、ハーフトーン処理によって生成された印刷データに従って、印刷される。なお、パッチ画像データは、予め準備されている。この代わりに、第1プログラム132に従って動作するプロセッサ110が、S110で、パッチ画像データを生成してもよい。
S120では、プロセッサ110は、測色用の第2プログラム134に従って、測色機200に、印刷された複数個のパッチを測色させ、各パッチの測色値を特定する。測色値は、プリンタなどのデバイスに依存しない色空間の表色値であり、本実施例では、CIELAB色空間の表色値(以下、Lab値とも呼ぶ)である。これにより、複数個のパッチ表色値(CMYK)と測色値(L*a*b*)との対応関係が特定される。
S130では、プロセッサ110は、基準色対応情報138のL個のCMYK表色値のうちQ個(Qは1以上L以下の整数)のCMYK表色値を修正することによって、中間ルックアップテーブルを生成する(以下、第1修正処理と呼ぶ)。本実施例では、第1修正処理では、複数種類の色材のうちの少なくとも1種類の色材の量が削減されるように、CMYKのうちの一部の色成分の階調値が、修正前の値よりも小さい値に修正される。ここで、修正量は、第1修正量と、第1修正量よりも大きい第2修正量と、の2つから選択される。第1と第2の修正量は、階調値の修正に起因する印刷される色の変化が過剰とならないように決定されていることが好ましい。第1修正量は、例えば、「10」であり、第2修正量は、例えば、「20」である。
図4(B)〜図4(D)は、それぞれ、中間ルックアップテーブルの例を示す概略図である。図4(B)の中間ルックアップテーブルLUTc1は、基準ルックアップテーブルLUTsの各色対応関係のシアンCの階調値を、第1修正量(ここでは、10)だけ小さい値に修正したものである。表中の括弧内の数字は、階調値の変化量を示している。図4(B)の例では、シアンCの階調値の変化量が−10である(すなわち、修正量が10である)。なお、修正前の階調値がゼロである場合、階調値は、修正されずに、ゼロに維持される。また、修正後の階調値がゼロ未満である場合には、修正後の階調値がゼロに設定される。図4(C)の中間ルックアップテーブルLUTc2は、基準ルックアップテーブルLUTsの各色対応関係のシアンCの階調値を、第2修正量(ここでは、20)だけ小さい値に修正したものである。図4(D)の中間ルックアップテーブルLUTm1y1は、基準ルックアップテーブルLUTsの各色対応関係のマゼンタMの階調値とイエロYの階調値とのそれぞれを第1修正量だけ小さい値に修正したものである。
図2のS130では、プロセッサ110は、以下の5種類の第1修正処理によって、5種類の中間ルックアップテーブルを生成する。
第1種:1個の色成分の階調値を第1修正量だけ小さい値に修正する。
第2種:1個の色成分の階調値を第2修正量だけ小さい値に修正する。
第3種:2個の色成分の階調値を第1修正量だけ小さい値に修正する。
第4種:2個の色成分の階調値を第2修正量だけ小さい値に修正する。
第5種:1個の色成分の階調値を第1修正量だけ小さい値に修正し、別の1個の色成分の階調値を第2修正量だけ小さい値に修正する。
第1種:1個の色成分の階調値を第1修正量だけ小さい値に修正する。
第2種:1個の色成分の階調値を第2修正量だけ小さい値に修正する。
第3種:2個の色成分の階調値を第1修正量だけ小さい値に修正する。
第4種:2個の色成分の階調値を第2修正量だけ小さい値に修正する。
第5種:1個の色成分の階調値を第1修正量だけ小さい値に修正し、別の1個の色成分の階調値を第2修正量だけ小さい値に修正する。
第1種と第2種との修正処理では、複数種類の色成分の全てに関して、中間ルックアップテーブルが生成される。本実施例では、第1種の修正処理では、シアンCを修正したテーブルと、マゼンタMを修正したテーブルと、イエロYを修正したテーブルと、ブラックKを修正したテーブルと、が生成される。第2種の修正処理についても、同様に、4個の中間ルックアップテーブルが生成される。
第3種と第4種と第5種との修正処理では、複数種類の色成分から選択される2個の色成分の全ての組み合わせに関して、中間ルックアップテーブルが生成される。本実施例では、第3種の修正処理では、CとM、CとY、CとK、MとY、MとK、YとK、の6個の組み合わせに対応する6個の中間ルックアップテーブルが生成される。第4種の修正処理についても、同様に、6個の中間ルックアップテーブルが生成される。第5種の修正処理では、2つの色成分の6個の組み合わせのそれぞれに関して、一方の色成分を第1修正量だけ修正し他方の色成分を第2修正量だけ修正することによって6個の中間ルックアップテーブルが生成される。さらに、2つの色成分の間で修正量を入れ替えることによって、別の6個の中間ルックアップテーブルが生成される。
このように、S130では、複数種類の色成分のうちの一部の色成分(具体的には、1つ、または、2つの色成分)が修正される。修正前の階調値がゼロである場合、階調値は、修正されずに、ゼロに維持される。従って、基準ルックアップテーブルLUTsのL個の色対応関係のうち、修正される色対応関係の総数Qは、L未満であり得る。一般的には、修正される色対応関係の総数Qは、1以上、L以下である。
以下、図2のS130で生成される中間ルックアップテーブルの符号として、「LUT」に、修正された色成分を示す文字(cmykのいずれか)と、第1修正処理での修正量を示す数字(「1」は第1修正量を示し、「2」は第2修正量を示す)との組み合わせを付加した符号を用いる。例えば、図4(B)の中間ルックアップテーブルLUTc1の符号「LUTc1」は、シアンCの階調値が第1修正量だけ修正されたことを示している。また、図4(D)の中間ルックアップテーブルLUTm1y1は、マゼンタMの階調値が第1修正量だけ修正され、イエロYの階調値が第1修正量だけ修正されたことを示している。
図2のS140では、プロセッサ110は、印刷用の第3プログラム136に従って、中間ルックアップテーブルによって表される複数の色対応関係の複数のパッチを印刷する。印刷される複数のパッチは、S130で生成された全ての中間ルックアップテーブルの全ての色対応関係のうち、階調値が修正された複数の色対応関係の複数のパッチである。パッチを印刷する処理は、S110の処理と同様に行われる。
S150では、プロセッサ110は、測色用の第2プログラム134に従って、測色機200に、印刷された複数個のパッチを測色させ、各パッチの測色値を特定する。測色値を特定する処理は、S120の処理と同様に行われる。
S160では、プロセッサ110は、共通のグリッド値に対応付けられた修正前のパッチと修正後のパッチとの間の色差を特定する。色差は、S120、S150で特定された測色値を用いて算出される。本実施例では、色差は、L*値の2乗と、a*値の2乗と、b*値の2乗と、の和の平方根によって算出される。
図5は、基準ルックアップテーブルLUTsと、中間ルックアップテーブルLUTc1と、色差Dcと、の例を示す概略図である。図5(A)には、基準ルックアップテーブルLUTsの一部が示され、図5(B)には、中間ルックアップテーブルLUTc1のうちの図5(A)に対応する部分のCMYKの表色値が示され、図5(C)には、図5(A)、図5(B)に示す同じグリッド値に対応する2つの色の間の色差Dc(具体的には、同じグリッド値に対応する修正前のCMYK表色値のパッチと修正後のCMYK表色値のパッチとの間の色差Dc)が示されている。例えば、第3行(R,G,G=0,64,0)の色差Dcは、C,M,Y,K=134,75,179,65のパッチの測色値と、C,M,Y,K=124,75,179,65のパッチの測色値と、の間の色差を示している。図5(C)では、1よりも大きい色差Dcが、太線で囲まれ、1よりも小さい色差Dcが、二重線で囲まれている。
図2のS170では、プロセッサ110は、色差Dcが条件を満たすように、CMYKの表色値を修正することによって、最終的なルックアップテーブルを生成する(以下、第2修正処理と呼ぶ)。本実施例では、第2修正処理では、色差Dcが、予め決められた目標色差に近づくように、CMYKの表色値が修正される。
図5(D)は、第2修正処理によって修正されたルックアップテーブルLUTc1zのCMYKの表色値が示されている。このルックアップテーブルLUTc1zは、図5(B)の中間ルックアップテーブルLUTc1に第2修正処理を実行して得られたものである。ルックアップテーブルLUTc1zの符号の末尾の文字「z」は、第2修正処理が行われたことを示している(以下、同様)。図中には、図5(B)に対応する部分が示されている。図5(D)では、色差Dcが目標色差(ここでは、1)よりも大きい色対応関係のシアンCの階調値が、太線で囲まれ、色差Dcが目標色差よりも小さい色対応関係のシアンCの階調値が、二重線で囲まれている。
プロセッサ110は、S130の第1修正処理における修正前のCMYKの表色値と修正後のCMYKの表色値とを用いて、色差Dcが目標色差となる表色値を算出する。目標色差は、予め決められている。なお、第1修正処理での修正量が第2修正量(ここでは、20)である場合の目標色差は、第1修正処理での修正量が第1修正量(ここでは、10)である場合の目標色差よりも大きいことが好ましい。例えば、修正量が第1修正量である場合の目標色差は、「1」に設定され、修正量が第2修正量である場合の目標色差は、「1.5」に設定される。
プロセッサ110は、例えば、修正前の基準表色値と修正後の基準表色値とを用いた線形補間または線形外挿によって、目標色差を実現する表色値を算出する。そして、プロセッサ110は、中間ルックアップテーブルのCMYKの表色値のうち、S130で修正された色成分の階調値を、目標色差に対応付けられた表色値の階調値に再修正する。図5(D)の例では、Dc>1(太線)のシアンCの階調値の修正量が、10よりも小さい絶対値を有する値に修正され、Dc<1(二重線)のシアンCの階調値の修正量が、10よりも大きい絶対値を有する値に修正されている。Dc=1のシアンCの階調値は、再修正されずに、維持される。なお、本実施例では、S130で修正されなかった色成分については、S170でも修正されない。また、修正対象の色成分の階調値であっても、図2のS130で修正されなかった階調値は、修正されない。例えば、修正前の値がゼロである階調値は、修正されずにゼロに維持される。このように、S170で再修正される階調値は、S130で修正された階調値である。また、S170で再修正されるCMYKの表色値(すなわち、S170で修正される色対応関係)の総数Nは、ゼロ以上、Q以下である。
図5(E)は、図5(A)、図5(D)に示す同グリッドの色の間の色差Dczが示されている。図5(E)の例では、シアンCの階調値が修正された色対応関係の色差Dczが、1に変更されている。なお、図2の処理では、再修正後の表色値のパッチの印刷と、色差Dczの特定とは、省略される。再修正後の表色値は、補間や外挿などの計算によって特定されているので、現実の色差Dczは、目標色差からズレ得る。但し、上述したように、再修正によって、色差は目標色差に近くなる。
シアンCとは異なる色成分が修正された中間ルックアップテーブルも、同様に、再修正される。また、2個の色成分が修正された中間ルックアップテーブルも、同様に、修正された2個の色成分のそれぞれの階調値が再修正される。
図2のS180では、プロセッサ110は、S170の第2修正処理による修正済のルックアップテーブルを、最終的に生成されたルックアップテーブルとして、記憶装置(例えば、不揮発性記憶装置130)に格納する。そして、図2の処理が終了する。1個の中間ルックアップテーブルからは、1個の最終的なルックアップテーブルが生成される。上述したように、本実施例では、複数の中間ルックアップテーブルが生成されるので、複数の最終的なルックアップテーブルが生成される。なお、最終的なルックアップテーブルは、基準ルックアップテーブルLUTsと比べて、1つまたは2つの色成分の階調値が、色材の量が少なくなるように、修正されている。従って、最終的なルックアップテーブルを用いる場合には、基準ルックアップテーブルLUTsを用いる場合と比べて、階調値が修正された色成分に対応する色材の消費量を削減できる。以下、最終的なルックアップテーブルを「削減ルックアップテーブル」とも呼ぶ。また、削減ルックアップテーブルの符号として、元の中間ルックアップテーブルの符号の末尾に文字「z」を付加した符号を用いる。例えば、図5(D)の削減ルックアップテーブルLUTc1zは、中間ルックアップテーブルLUTc1に第2修正処理(図2:S170)を行うことによって生成されたルックアップテーブルである。図1の複数のルックアップテーブル139は、図2の処理で生成された複数の削減ルックアップテーブルである。
図6は、印刷処理の例を示すフローチャートである。この印刷処理では、図2の手順に従って作成された削減ルックアップテーブルが用いられる。以下、印刷用の第3プログラム136(図1)に従って動作するプロセッサ110が、図6の処理を実行することとして、説明を行う。また、図2の処理で生成された複数の削減ルックアップテーブル139が、不揮発性記憶装置130に格納されていることとする。
S10では、プロセッサ110は、ユーザから操作部150を介して印刷指示を取得する。印刷指示は、印刷対象の対象画像を表す対象画像データを指定する指示を含んでいる。プロセッサ110は、ユーザによって指定された対象画像データを取得する。例えば、記憶装置(例えば、不揮発性記憶装置130)から、対象画像データが取得される。対象画像データは、例えば、ページ記述言語で記述された画像データや、JPEG形式で圧縮された画像データである。
S20では、プロセッサ110は、取得した対象画像データに対してラスタライズ処理を実行して、複数個の画素を含む対象画像を表す印刷処理用のビットマップデータを生成する。ビットマップデータは、本実施例では、RGBの階調値によって画素ごとの色を表すRGB画像データである。対象画像データがビットマップデータである場合には、プロセッサ110は、ビットマップデータの解像度(すなわち、画素密度)を、印刷処理用の解像度に変換する処理を実行してもよい。
S30では、プロセッサ110は、RGB画像データに対して色変換処理を実行して、印刷に利用可能な色材の種類に対応する画像データを生成する。本実施例では、CMYK画像データが生成される。色変換処理は、RGBの階調値とCMYKの階調値との対応関係を定める上記の削減ルックアップテーブルを用いて行われる(詳細は後述)。
S40では、プロセッサ110は、CMYKの階調値に対してハーフトーン処理を実行して、ドットの形成状態を画素ごと、かつ、インクの種類ごとに表すドットデータを生成する。本実施例では、ハーフトーン処理は、誤差マトリクスを利用した誤差拡散処理を用いて実行される。これに代えて、ディザマトリクスを用いるハーフトーン処理を採用してもよい。
S50では、プロセッサ110は、ドットデータを用いて印刷データを生成する。印刷データは、プリンタ210によって解釈可能なデータ形式で表されたデータである。プロセッサ110は、例えば、印刷に用いられる順にドットデータを並べるとともに、各種のプリンタ制御コードや、データ識別コードを付加して印刷データを生成する。
S60では、プロセッサ110は、生成した印刷データを、プリンタ210に供給する。S70では、プリンタ210は、受信した印刷データに従って、画像を印刷する。以上により、図6の印刷処理が終了する。
図7は、色変換処理の例を示すフローチャートである。S200では、プロセッサ110は、基準ルックアップテーブルLUTsを用いて対象画像を印刷すると仮定した場合の各色材の総消費量Ctを推定する。本実施例では、プロセッサ110は、図6の手順に従って印刷データを生成し、生成した印刷データを解析することによってCMYKのそれぞれのドットの総数を算出し、ドットの総数に1ドットの色材量を乗じることによって、各色材の総消費量Ctを算出する。互いにサイズが異なる複数種類のドットが印刷に用いられる場合には、サイズ毎に、ドットの総数と1ドットの色材量との乗算が行われ、各サイズの乗算結果を足し合わせることによって、総消費量Ctが算出される。図7中のテーブルTB1には、CMYKのそれぞれの総消費量Ctの例が示されている(単位はpL)。
S210では、プロセッサ110は、色材毎の総消費量の割合Rtを算出する。割合Rtは、複数種類の色材の総消費量Ctのうちの最も少ない総消費量Ctを基準とする割合である。テーブルTB1の例では、シアンCの総消費量Ctが最も少ないので、各色材の割合Rtは、シアンCの総消費量Ctを基準とする場合の総消費量Ctの割合を示している(単位は、パーセント)。
S220では、プロセッサ110は、各色材の割合Rtのうちの最大割合Rtmaxを特定し、最大割合Rtmaxを用いて色対応情報を選択する。図7の下部には、S220の詳細な手順の例が示されている。S300では、最大割合Rtmaxが第1閾値Rt1以下である、という条件が満たされるか否かを判断する。第1閾値Rt1は、最大割合Rtmaxが十分に小さいと判断するための予め決められた閾値であり、例えば、110%に設定される。最大割合Rtmaxが第1閾値Rt1以下である場合、S310で、プロセッサ110は、基準ルックアップテーブルLUTsを選択して、S220を終了する。
最大割合Rtmaxが第1閾値Rt1より大きい場合(S300:No)、S320で、プロセッサ110は、最大割合Rtmaxが第1閾値Rt1より大きく第2閾値Rt2以下である、という条件が満たされるか否かを判断する。第2閾値Rt2は、最大割合Rtmaxが大きいと判断するための予め決められた閾値であり、第1閾値Rt1よりも大きく、例えば、120%に設定される。判断結果がYesである場合、S330で、プロセッサ110は、割合Rtが第1閾値Rt1を超える1つまたは2つの色成分のそれぞれの階調値が第1修正処理で第1修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルを選択して、S220を終了する。
図中のS330の箱の中には、選択され得る削減ルックアップテーブルの符号が示されている。符号「LUTj1z」は、色成分jの階調値が第1修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルが選択され得ることを示している。同様に、符号「LUTj1k1z」は、色成分jの階調値が第1修正量だけ修正され、色成分kの階調値が第1修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルが選択され得ることを示している。本実施例では、1種類の色成分jの割合Rtが第1閾値Rt1を超える場合、削減ルックアップテーブルLUTj1zが選択される。2種類以上の色成分のそれぞれの割合Rtが第1閾値Rt1を超える場合、割合Rtが最も大きい色成分jと、割合Rtが2番目に大きい色成分kと、に対応付けられた削減ルックアップテーブルLUTj1k1zが選択される。
S320の判断結果がNoである場合、すなわち、最大割合Rtmaxが第2閾値Rt2よりも大きい場合、S340で、プロセッサ110は、割合Rtが第2閾値Rt2よりも大きい色成分の階調値が第2修正量だけ修正され、割合Rtが第1閾値Rt1より大きく第2閾値Rt2以下の色成分の階調値が第1修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルを選択して、S220を終了する。
図中のS340の箱の中には、選択され得る削減ルックアップテーブルの符号が示されている。符号「LUTj2z」は、色成分jの階調値が第2修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルが選択され得ることを示している。符号「LUTj2k1z」は、色成分jの階調値が第2修正量だけ修正され、色成分kの階調値が第1修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルが選択され得ることを示している。符号「LUTj2k2z」は、色成分jの階調値が第2修正量だけ修正され、色成分kの階調値が第2修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルが選択され得ることを示している。本実施例では、1種類の色成分jの割合Rtが第2閾値Rt2を超えており、他の色成分の割合Rtが第1閾値Rt1以下である場合に、削減ルックアップテーブルLUTj2zが選択される。2種類以上の色成分のそれぞれの割合Rtが第2閾値Rt2を超える場合、割合Rtが最も大きい色成分jと、割合Rtが2番目に大きい色成分kと、に対応付けられた削減ルックアップテーブルLUTj2k2zが選択される。1種類の色成分jの割合Rtが第2閾値Rt2を超えており、他の1種類以上の色成分の割合Rtが第1閾値Rt1より大きく第2閾値Rt2以下である場合、色成分jと、他の1種類以上の色成分のうちの割合Rtが最も大きい色成分kと、に対応付けられた削減ルックアップテーブルLUTj2k1zが選択される。
図中のテーブルTB1の例では、割合Rtが第1閾値Rt1を超えている色材は、シアンCのみである。そして、シアンCの割合Rtは、第2閾値Rt2よりも大きい。従って、削減ルックアップテーブルとしては、シアンCの階調値が第2修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルLUTc2zが選択される。
S220で削減ルックアップテーブルが選択された後、S230で、プロセッサ110は、選択した削減ルックアップテーブルに従って、対象画像を表す複数の画素のそれぞれのRGBの階調値をCMYKの階調値に変換する。そして、図7の処理が終了する。
以上のように、第1実施例では、第1修正処理(図2:S130)によって、L個の第2種の基準表色値(ここでは、CMYKの表色値)のうちのQ個の第2種の基準表色値が、少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように修正される。そして、第2修正処理(図2:S170)によって、第1修正処理で修正されたQ個の第2種の基準表色値のうちのN個の第2種の基準表色値が、色差Dcが目標色差に近づくように、再修正される。そして、最終的に生成される削減ルックアップテーブルは、L個の第1種の基準表色値と、L個の第2種の決定済み表色値との、L組の対応関係を含む複数の対応関係を表している。ここで、L個の第2種の決定済み表色値は、(A)第1の修正処理で修正されず、かつ、第2の修正処理で修正されないL−Q個の第2種の基準表色値と、(B)第1の修正処理で修正され、かつ、第2の修正処理で修正されないQ−N個の第2種の基準表色値と、(C)第1の修正処理で修正され、かつ、第2の修正処理で修正されるN個の第2種の基準表色値と、を含んでいる。この構成によれば、第1修正処理によって、印刷による色材の消費量を削減できる。また、第2修正処理によって、階調値の修正による色の変化が目標色差に近づくように、階調値が再修正されるので、階調値の修正に起因して一部の色が過剰に変化することが抑制される。この結果、印刷される色が不自然に見えることを抑制できる。
また、図2のS130で説明したように、削減ルックアップテーブルとしては、消費量が最も削減される色材が互いに異なる複数の削減ルックアップテーブルが生成される。ここで、基準ルックアップテーブルLUTsによって表される特定の色材の単位面積当たりの消費量(ここでは、第2種の基準表色値によって表される特定の色材の色成分の階調値)と、削減ルックアップテーブルによって表される特定の色材の単位面積当たりの消費量と、の差が、他の色材に関する差よりも大きい場合、特定の色材の消費量が最も削減されているということができる。
例えば、複数種類の色材のうちシアンCの色材の消費量(例えば、単位面積当たりの消費量)が最も削減されるようにシアンCの第2種の基準表色値が修正された削減ルックアップテーブルLUTc1zと、複数種類の色材のうちマゼンタMの色材の消費量が最も削減されるようにマゼンタMの第2種の基準表色値が修正された削減ルックアップテーブルLUTm1z(図示省略)と、が生成される。そして、図7で説明したように、特定の色材の消費量が最も削減されるように修正された削減ルックアップテーブルは、その色材の総消費量が最も多い場合に用いられ得る。例えば、シアンCのための削減ルックアップテーブルLUTc1zは、総消費量Ctの割合Rtが最も高い色材がシアンCである場合に用いられ得る。マゼンタMのための削減ルックアップテーブルLUTm1zは、総消費量Ctの割合Rtが最も高い色材がマゼンタMである場合に用いられ得る。この構成によれば、基準ルックアップテーブルLUTsを用いると仮定した場合に最も総消費量の多い色材の実際の総消費量を削減できる。なお、削減ルックアップテーブルLUTc1zは、第1の色対応情報の例であり、削減ルックアップテーブルLUTm1zは、第2の色対応情報の例である。
また、図2のS130で説明したように、階調値の修正量が互いに異なる2つの削減ルックアップテーブルが、共通の色材の消費量の削減のために生成される。例えば、シアンCの階調値が第1修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルLUTc1zと、シアンCの階調値が第2修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルLUTc2zとが、生成される。削減ルックアップテーブルLUTc1zを用いる場合には、シアンCの色材の消費量は、階調値の第1修正量に応じて決まる第1量だけ削減される。削減ルックアップテーブルLUTc2zを用いる場合には、シアンCの色材の消費量は、階調値の第2修正量に応じて決まる第2量だけ削減される。このように、同じ色材に対して消費量の削減量が互いに異なる複数の削減ルックアップテーブルが生成されるので、同じ色材の消費量の削減量が異なる色変換を実現できる。例えば、図7で説明したように、総消費量Ctが多いほど削減量が多い削減ルックアップテーブルを用いることによって、適切に、色材を節約できる。
B.第2実施例
図8は、色変換処理の別の実施例のフローチャートである。図8の色変換処理は、図7の色変換処理の代わりに実行され得る。図7の実施例との差異は、総消費量Ctの代わりに残量Crが用いられる点である。
図8は、色変換処理の別の実施例のフローチャートである。図8の色変換処理は、図7の色変換処理の代わりに実行され得る。図7の実施例との差異は、総消費量Ctの代わりに残量Crが用いられる点である。
S200cでは、プロセッサ110は、対象画像を印刷する前の各色材の残量Crを特定する。本実施例では、プリンタ210(図1)は、現時点での各色材の残量を表す残量データを出力可能である。プロセッサ110は、プリンタ210に残量データを要求し、プリンタ210から残量データを取得し、取得した残量データを用いて、各色材の残量Crを特定する。図中のテーブルTB2には、CMYKのそれぞれの残量Crの例が示されている(単位は、mL)。なお、残量Crの特定方法は、他の種々の方法であってよい。例えば、プロセッサ110は、印刷を実行する毎に、最後に色材の容器(例えば、インクカートリッジ)を新品の容器に交換してからの印刷による総消費量Ctの積算値を算出し、積算値を不揮発性記憶装置130に格納してもよい。そして、プロセッサ110は、新品の容器に収容された色材の予め決められた量から積算値を減算することによって、残量Crを算出してもよい。
S210cでは、プロセッサ110は、色材毎の残量Crの割合Rrを算出する。割合Rrは、複数種類の色材の残量Crのうち最も多い残量Crを基準とする割合である。テーブルTB2の例では、ブラックKの残量Crが最も多いので、各色材の割合Rrは、ブラックKの残量Crを基準とする場合の残量Crの割合を示している(単位は、パーセント)。
S220cでは、プロセッサ110は、各色材の割合Rrを用いて、色対応情報を選択する。図8の下部には、S220cの詳細な手順の例が示されている。S600では、プロセッサ110は、複数の色成分のそれぞれの割合Rrのうちの最小割合Rrminを特定し、最小割合Rrminが第3閾値Rr3以上であるか否かを判断する。第3閾値Rr3は、最小割合Rrminが十分に大きいと判断するための予め決められた閾値であり、例えば、90%に設定される。最小割合Rrmin≧第3閾値Rr3である場合、S610で、プロセッサ110は、基準ルックアップテーブルLUTsの階調値を選択して、S220cを終了する。
最小割合Rrminが第3閾値Rr3よりも小さい場合(S600:No)、S620で、プロセッサ110は、最小割合Rrminが第4閾値Rr4以上であるか否かを判断する。第4閾値Rr4は、最小割合Rrminが小さいと判断するための予め決められた閾値であり、第3閾値Rr3よりも小さく、例えば、80%に設定される。判断結果がYesである場合、S630で、プロセッサ110は、割合Rrが第3閾値Rr3未満である1つまたは2つの色成分のそれぞれの階調値が第1修正処理で第1修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルを選択して、S220cを終了する。S630の箱の中には、図7のS330の箱の中と同様に、選択され得る削減ルックアップテーブルの符号が示されている。1種類の色成分jの割合Rrが第3閾値Rr3未満である場合、削減ルックアップテーブルLUTj1zが選択される。2種類以上の色成分のそれぞれの割合Rrが第3閾値Rr3未満である場合、割合Rrが最も小さい色成分jと、割合Rrが2番目に小さい色成分kと、に対応付けられた削減ルックアップテーブルLUTj1k1zが選択される。
S620の判断結果がNoである場合、すなわち、最小割合Rrminが第4閾値Rr4よりも小さい場合、S640で、プロセッサ110は、割合Rrが第4閾値Rr4よりも小さい色材に対応する色成分の階調値が第2修正量だけ修正され、割合Rrが第4閾値Rr4以上第3閾値Rr3未満の色成分の階調値が第1修正量だけ修正された、削減ルックアップテーブルを選択して、S220cを終了する。S640の箱の中には、図7のS340の箱の中と同様に、選択され得る削減ルックアップテーブルの符号が示されている。1種類の色成分jの割合Rrが第4閾値Rr4未満であり、他の色成分の割合Rrが第3閾値Rr3以上である場合に、削減ルックアップテーブルLUTj2zが選択される。2種類以上の色成分のそれぞれの割合Rrが第4閾値Rr4未満である場合、割合Rrが最も小さい色成分jと、割合Rrが2番目に小さい色成分kと、に対応付けられた削減ルックアップテーブルLUTj2k2zが選択される。1種類の色成分jの割合Rrが第4閾値Rr4未満であり、他の1種類以上の色成分の割合Rrが第3閾値Rr3より小さく第4閾値Rr4以上である場合、色成分jと、他の1種類以上の色成分のうちの割合Rrが最も小さい色成分kと、に対応付けられた削減ルックアップテーブルLUTj2k1zが選択される。
図中のテーブルTB2の例では、割合Rrが第3閾値Rr3(ここでは、90%)よりも小さい色成分は、イエロYとマゼンタMとのみである。そして、割合Rrが第4閾値Rr4(ここでは、80%)よりも小さい色成分は、イエロYのみである。マゼンタMの割合Rrは、第4閾値Rr4以上、第3閾値Rr3未満である。従って、イエロYの階調値が第2修正量だけ修正され、マゼンタMの階調値が第1修正量だけ修正された削減ルックアップテーブルLUTy2m1zが選択される。
S220cで削減ルックアップテーブルが選択された後、S230で、プロセッサ110は、選択した削減ルックアップテーブルに従って、対象画像を表す複数の画素のそれぞれのRGBの階調値をCMYKの階調値に変換する。そして、図8の処理が終了する。
以上のように、第2実施例では、図2の処理によって、削減ルックアップテーブルとしては、消費量が最も削減される色材が互いに異なる複数の削減ルックアップテーブルが生成される。そして、図8で説明したように、特定の色材の消費量が最も削減されるように修正された削減ルックアップテーブルは、特定の色材の残量Crが最も少ない場合に用いられ得る。例えば、シアンCのための削減ルックアップテーブルLUTc1zは、残量Crの割合Rrが最も低い色材がシアンCである場合に用いられ得る。マゼンタMのための削減ルックアップテーブルLUTm1zは、残量Crの割合Rrが最も低い色材がマゼンタMである場合に用いられ得る。この構成によれば、残量Crの割合Rrが最も小さい色材の消費量が削減されるので、複数種類の色材の間の残量Crの差が大きくなることを抑制できる。なお、削減ルックアップテーブルLUTc1zは、第1の色対応情報の例であり、削減ルックアップテーブルLUTm1zは、第3の色対応情報の例である。
また、本実施例においても、図2のS130で説明したように、同じ色材に対して消費量の削減量が互いに異なる複数の削減ルックアップテーブルが生成されるので、同じ色材の消費量の削減量が異なる色変換を実現できる。例えば、図8で説明したように、残量Crが少ないほど削減量が多い削減ルックアップテーブルを用いることによって、複数種類の色材の間の残量Crの差が拡大することを抑制できる。
なお、4種類以上の色材が利用可能である場合、3以上の色材の残量Crの割合Rrが、第3閾値Rr3未満、あるいは、第4閾値Rr4未満であり得る。従って、プロセッサ110は、図2のS130では、さらに、3以上の色成分の階調値が修正された中間ルックアップテーブルを生成し、そして、S170では、3以上の色成分の階調値が修正された削減ルックアップテーブルを生成することが好ましい。そして、図8のS220cでは、プロセッサ110は、割合Rrが第3閾値Rr3未満である全ての色成分が修正された削減ルックアップテーブルを選択することが好ましい。
C.第3実施例:
図9は、色変換処理(図6:S30)の別の実施例のフローチャートである。図7の実施例との差異は、階調値の修正量、すなわち、色材の消費量の削減量が、ユーザによって選択される点である。S200、S210の処理は、それぞれ、図7のS200、S210の処理と同じである。S215aでは、プロセッサ110は、ユーザによる削減レベルの指定を取得する。図中の下部には、表示部140に表示される入力画面DSの例が示されている。ユーザは、操作部150を操作することによって、スライダSLの位置を「Lv1(小)」「Lv2(中)」「Lv3(大)」の3つのレベルのいずれかの位置に移動できる。プロセッサ110は、入力画面DSを通じて入力されたレベルを、取得する。
図9は、色変換処理(図6:S30)の別の実施例のフローチャートである。図7の実施例との差異は、階調値の修正量、すなわち、色材の消費量の削減量が、ユーザによって選択される点である。S200、S210の処理は、それぞれ、図7のS200、S210の処理と同じである。S215aでは、プロセッサ110は、ユーザによる削減レベルの指定を取得する。図中の下部には、表示部140に表示される入力画面DSの例が示されている。ユーザは、操作部150を操作することによって、スライダSLの位置を「Lv1(小)」「Lv2(中)」「Lv3(大)」の3つのレベルのいずれかの位置に移動できる。プロセッサ110は、入力画面DSを通じて入力されたレベルを、取得する。
S220aでは、プロセッサ110は、各色材の割合Rtと、ユーザによって指定された削減レベルLvと、を用いて、色対応情報(ここでは、削減ルックアップテーブル)を選択する。図9の下部には、S220aの詳細な手順の例が示されている。S400では、プロセッサ110は、削減レベルLvがLv1(小)であるか否かを判断する。削減レベルLvがLv1(小)である場合(S400:Yes)、プロセッサ110は、S410で、基準ルックアップテーブルLUTsを選択し、S220aを終了する。
削減レベルLvがLv1(小)ではない場合(S400:No)、S420で、プロセッサ110は、削減レベルLvがLv2(中)であるか否かを判断する。削減レベルLvがLv2(中)である場合(S420:Yes)、S430で、プロセッサ110は、割合Rtが第1閾値Rt1を超える色成分のそれぞれの階調値が第1修正処理で第1修正量(ここでは、10)だけ修正された削減ルックアップテーブルを選択して、S220aを終了する。
削減レベルLvがLv2(中)ではない場合(S420:No)、すなわち、削減レベルLvがLv3(大)である場合、S440で、プロセッサ110は、割合Rtが第1閾値Rt1を超える色成分のそれぞれの階調値が第1修正処理で第2修正量(ここでは、20)だけ修正された削減ルックアップテーブルを選択して、S220aを終了する。
S220aで削減ルックアップテーブルが選択された後、プロセッサ110は、選択した削減ルックアップテーブルに従って、S230を実行する。S230の処理は、図7のS230の処理と同じである。そして、図9の処理が終了する。
以上のように、図9の実施例では、上記の第1実施例と同様に、各色材に関して、削減量が互いに異なる複数の削減ルックアップテーブルが生成される。そして、プロセッサ110は、S215aで、ユーザに、色材の削減量の度合い(ここでは、削減レベルLv)を指定させ、S220aで、指定された度合いに応じて削減ルックアップテーブルを選択し、S230で、S220aで選択した削減ルックアップテーブルを用いて階調値を変換する。そして、図6のS40、S50によって、印刷データが生成される。このように、本実施例では、ユーザによって指定された削減量の度合いに応じて、印刷データを生成できる。本実施例では、ユーザによって指定された削減量の度合いが大きいほど削減量が多い削減ルックアップテーブルを選択することによって、ユーザの要望に適した削減量を実現する印刷データを生成できる。なお、図8の実施例のように残量Crに応じて消費量を削減すべき色成分が決定される場合に、プロセッサ110は、本実施例のように、指定された度合いに応じて削減ルックアップテーブルを選択してもよい。いずれの場合も、ユーザによって指定された削減量の度合いが大きいほど削減量が多い削減ルックアップテーブルが選択されることが好ましい。
D.第4実施例:
図10は、ルックアップテーブルを生成する処理の別の実施例のフローチャートである。図2の実施例との差異は、彩度に応じて階調値が修正される点である。S100、S110、S120は、図2のS100、S110、S120と、それぞれ同じである。
図10は、ルックアップテーブルを生成する処理の別の実施例のフローチャートである。図2の実施例との差異は、彩度に応じて階調値が修正される点である。S100、S110、S120は、図2のS100、S110、S120と、それぞれ同じである。
S133bでは、プロセッサ110は、測色値を用いて各パッチの彩度CHを算出する。本実施例では、彩度は、a*値の2乗と、b*値の2乗と、の和の平方根によって算出される。
S136bでは、プロセッサ110は、複数のパッチのそれぞれの彩度CHのうちの最大彩度CHmaxを特定し、以下の式に従って、削減率Rcを算出する。
Rc = Rcmax × CH / CHmax
ここで、最大削減率Rcmaxは、予め決められた値である。最大削減率Rcmaxは、階調値の修正に起因する印刷される色の変化が過剰とならないように決定されていることが好ましい。最大削減率Rcmaxは、例えば、10%である。また、上記の式が示すように、削減率Rcは、彩度CHが高いほど、大きい。
Rc = Rcmax × CH / CHmax
ここで、最大削減率Rcmaxは、予め決められた値である。最大削減率Rcmaxは、階調値の修正に起因する印刷される色の変化が過剰とならないように決定されていることが好ましい。最大削減率Rcmaxは、例えば、10%である。また、上記の式が示すように、削減率Rcは、彩度CHが高いほど、大きい。
図11(A)は、削減率Rcの算出の例を示す概略図である。図11(A)には、基準ルックアップテーブルLUTsの例の一部を表す表が示されている。1つの行が、RGBとCMYKとの1つの色対応関係を示している。図中には、測色値(L*、a*、b*)と、算出された彩度CHと、も示されている。図中の最大彩度CHmaxは、複数の色対応関係の彩度CHのなかの最大値を示している。図中の最も右の列の削減率Rcは、この最大彩度CHmaxを用いて算出された削減率Rcを示している。
プロセッサ110は、算出した削減率Rcを用いて、修正階調値テーブルLUTxを生成する。図11(B)は、修正階調値テーブルLUTxの例の一部を表す表が示されている。1つの行が、RGBとCMYKとの1つの色対応関係を示している。修正階調値テーブルLUTxは、基準ルックアップテーブルLUTsのCMYKのそれぞれの階調値に、「100%−削減率Rc」を乗じて得られるテーブルである。ここで、削減率Rcとしては、各色対応関係に対応付けられた削減率Rcが用いられる。階調値の修正量は、修正前の階調値に削減率Rcを乗じて得られる量である。上述したように、CMYKの階調値は、色材の単位面積当たりの消費量を表している。従って、修正階調値テーブルLUTxのCMYKの階調値を用いる場合には、基準ルックアップテーブルLUTsの階調値を用いる場合と比べて、色材の消費量を、削減率Rcに相当する量だけ削減できる。
図10のS180bでは、プロセッサ110は、S136bで生成された修正階調値テーブルLUTxを、記憶装置(例えば、不揮発性記憶装置130)に格納する。そして、図10の処理が終了する。後述するように、本実施例では、印刷処理で用いられる削減ルックアップテーブルは、基準ルックアップテーブルLUTsと修正階調値テーブルLUTxとの両方を用いて表される。具体的には、CMYKのうちの一部の色成分の階調値は、修正階調値テーブルLUTxによって表され、CMYKのうちの残りの色成分の階調値は、基準ルックアップテーブルLUTsによって表される。修正階調値テーブルLUTxの階調値を参照する色成分と、基準ルックアップテーブルLUTsの階調値を参照する色成分とは、対象画像データに応じて選択される。このように、削減ルックアップテーブルは、基準ルックアップテーブルLUTsと修正階調値テーブルLUTxを用いて表される。従って、S136bの処理は、修正階調値テーブルLUTxを生成することによって、複数の削減ルックアップテーブルを生成しているということができる。また、S180bの処理は、修正階調値テーブルLUTxを記憶装置に格納することによって、複数の削減ルックアップテーブルを記憶装置に格納しているということができる。
なお、彩度CHが高いほど削減率Rcが大きい理由は、以下の通りである。図10の下部のグラフは、CIELAB色空間のa*b*平面上で表されたマクアダム楕円の例を示している。横軸は、a*を示し、縦軸は、b*を示している。図10のグラフでは、L*値が50である場合のa*b*平面上でのマクアダム楕円の例が示されている。このグラフは、1977年にRobertsonによって提案された。図中の複数の楕円Eは、それぞれ、マクアダム楕円を表している。各マクアダム楕円は、その楕円の中心の表色値で表される色との違いを視覚によって識別できない色の範囲を示している。2つの色が1個のマクアダム楕円の内の表色値で表される場合、2つの色は同じ色に見える。このように、マクアダム楕円内の複数の色が観察される場合には、その複数の色の相違が知覚され難い。
グラフ中の直線LE4は、原点Oから、楕円E4の中心の表色値E4cに向かって延びる直線である。a*b*平面上において、原点Oから延びる直線上では、色相がおおよそ同じである。以下、原点Oから延びる直線を、色相線とも呼ぶ。グラフ中には、原点Oから直線LE4の延びる方向に向かって並ぶ4個の楕円E1、E2、E3、E4が示されている。これらの4個の楕円E1、E2、E3、E4は、いずれも、直線LE4と重なっている。従って、4個の楕円E1、E2、E3、E4の間では、色相は、おおよそ同じである。また、楕円E1、E2、E3、E4の大きさは、原点Oから遠いほど、大きい。上述したように、a*b*平面上の色値と原点Oとの距離は、彩度CHを表している。従って、楕円E1、E2、E3、E4の大きさは、彩度CHが大きいほど、大きい。図示を省略するが、一般的に、色相と明度との少なくとも一方が異なる場合にも、彩度CHが大きいほど、楕円が大きくなる。従って、彩度CHが大きい場合には、色材の消費量の削減量が大きい場合であっても、色材の消費量の削減に起因する色の変化を識別しにくい。そこで、本実施例では、彩度CHが大きいほど削減率Rcが大きくなるように、削減率Rcが決定される。この結果、色材の消費量の削減に起因する色の変化が目立つことを抑制しつつ、彩度CHに応じて色材の消費量を削減できる。
図12は、本実施例における色変換処理の例を示すフローチャートである。印刷処理は、図6と同じフローチャートに従って進行する。ここで、S30の色変換処理は、図12のフローチャートに従って、進行する。S200、S210は、図7のS200、S210と、それぞれ同じである。図中のテーブルTB1は、図7のテーブルTB1と同じく、CMYKのそれぞれの総消費量Ctと割合Rtとの例を示している。
S220bでは、プロセッサ110は、各色材の割合Rtを用いて、色対応情報を選択する。図12の下部には、S220bの詳細な手順の例が示されている。S500では、プロセッサ110は、割合Rtが第1閾値Rt1以下であるか否かを判断する。割合Rt≦第1閾値Rt1である場合、S510で、プロセッサ110は、基準ルックアップテーブルLUTsの階調値を選択する。割合Rt>第1閾値Rt1である場合、S530で、プロセッサ110は、修正階調値テーブルLUTxの階調値を選択する。なお、S500、S510、S530の処理は、色成分毎に行われる。テーブルTB1の例では、シアンCの割合Rtが第1閾値Rt1より大きいので、シアンCの階調値としては、修正階調値テーブルLUTxのシアンCの階調値が選択される。他の色成分M、Y、Kの割合Rtは、いずれも、第1閾値Rt1以下であるので、色成分M、Y、Kのそれぞれの階調値としては、基準ルックアップテーブルLUTsの対応する色成分の階調値が選択される。このように選択された階調値によって表されるルックアップテーブルLUTcxが、削減ルックアップテーブルLUTcxとして用いられる。図11(C)は、削減ルックアップテーブルLUTcxの例の一部を表す表を示している。図示するように、シアンCの階調値Cxとしては、図11(B)の修正階調値テーブルLUTxのシアンCの階調値Cxが用いられ、他の色成分M、Y、Kの階調値MYKsとしては、図11(A)の基準ルックアップテーブルLUTsの色成分M、Y、Kの階調値MYKsが用いられる。
S230では、プロセッサ110は、S220bで選択された削減ルックアップテーブルに従って、対象画像を表す複数の画素のそれぞれのRGBの階調値をCMYKの階調値に変換する。そして、図12の処理が終了する。
以上のように、第4実施例では、L個の第2種の基準表色値(ここでは、CMYKの表色値)のそれぞれのパッチの彩度CHが取得される(図10:S133b)。そして、図10のS136bでは、少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように、第2種の表色値が修正され、修正された第2種の表色値を用いて、削減ルックアップテーブルが生成される。また、図3(A)で説明したように、色立体CC内には、おおよそ均等にL個のグリッド値が配置されている。従って、基準ルックアップテーブルLUTsのL個の色対応関係は、図3(B)の同色相範囲HR1や図3(D)の同色相範囲HRのように同じ色相範囲に属する複数のグリッド値のように色相がおおよそ同じで彩度が互いに異なる複数のグリッド値によって表される複数の色対応関係を、含んでいる。ここで、削減率Rcは、彩度CHが高いほど、大きい。従って、色相が同じで彩度が互いに異なる第1色と第2色とに関しては、第1色を表す第2種の表色値の修正の削減率Rc(すなわち、色材の消費量の削減率)は、第1色よりも彩度CHが低い第2色を表す第2種の表色値の修正の削減率Rcよりも、大きい。上記の通り、人の目は、彩度が高いほど色の差を認識しづらい。従って、比較的高い彩度を有する第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率を、比較的低い彩度を有する第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率よりも大きくすることにより、印刷される色が不自然に見えることを抑制しつつ、色材の消費量を削減できる。
また、本実施例では、図10のS120で、L個の第2種の基準表色値のそれぞれに対応するパッチを測色してL個の測色値が取得され、S133bで、L個の測色値を用いて、L個の彩度CHが特定される。このように、測色によって得られる適切な彩度を用いて、削減率Rc、ひいては、削減ルックアップテーブルを決定できる。
E.第5実施例:
図13は、色変換処理の別の実施例のフローチャートである。図13の色変換処理は、図12の色変換処理の代わりに実行され得る。図12の実施例との差異は、総消費量Ctの代わりに残量Crが用いられる点である。S200c、S210cは、図8のS200c、S210cと、それぞれ同じである。
図13は、色変換処理の別の実施例のフローチャートである。図13の色変換処理は、図12の色変換処理の代わりに実行され得る。図12の実施例との差異は、総消費量Ctの代わりに残量Crが用いられる点である。S200c、S210cは、図8のS200c、S210cと、それぞれ同じである。
S220dでは、プロセッサ110は、各色材の割合Rrを用いて、色対応情報を選択する。図13の下部には、S220dの詳細な手順の例が示されている。S650では、プロセッサ110は、割合Rrが第3閾値Rr3以上であるか否かを判断する。割合Rr≧第3閾値Rr3である場合、S660で、プロセッサ110は、基準ルックアップテーブルLUTsの階調値を選択する。割合Rr<第3閾値Rr3である場合、S670で、プロセッサ110は、修正階調値テーブルLUTxの階調値を選択する。なお、S650、S660、S670の処理は、色成分毎に行われる。テーブルTB2の例では、イエロYとマゼンタMとの割合Rrが第3閾値Rr3よりも小さいので、イエロYの階調値とマゼンタMの階調値としては、修正階調値テーブルLUTxのイエロYの階調値とマゼンタMの階調値とが選択される。他の色成分C、Kの割合Rrは、いずれも、第3閾値Rr3以上であるので、色成分C、Kのそれぞれの階調値としては、基準ルックアップテーブルLUTsの対応する色成分の階調値が選択される。このように選択された階調値によって表されるルックアップテーブルLUTmyxが、削減ルックアップテーブルLUTmyxとして用いられる。
S230では、プロセッサ110は、S220dで選択された削減ルックアップテーブルに従って、対象画像を表す複数の画素のそれぞれのRGBの階調値をCMYKの階調値に変換する。そして、図13の処理が終了する。
以上のように、第5実施例では、図10の処理によって、削減ルックアップテーブルとしては、消費量が最も削減される色材が互いに異なる複数の削減ルックアップテーブルが生成される。例えば、複数種類の色材のうちシアンCの色材の消費量(例えば、単位面積当たりの消費量)が最も削減されるようにシアンCの第2種の基準表色値が修正された削減ルックアップテーブルLUTcx(図示せず)と、複数種類の色材のうちマゼンタMの色材の消費量が最も削減されるようにマゼンタMの第2種の基準表色値が修正された削減ルックアップテーブルLUTmx(図示せず)と、が生成される。そして、図13で説明した処理では、特定の色材の消費量が最も削減されるように修正された削減ルックアップテーブルは、その色材の残量Crが最も少ない場合に用いられる。例えば、シアンCの残量Crが最も少なく、シアンCの割合Rrが第3閾値Rr3よりも小さい場合には、上記の削減ルックアップテーブルLUTcxが用いられ得る。また、マゼンタMの残量Crが最も少なく、マゼンタMの割合Rrが第3閾値Rr3よりも小さい場合には、上記の削減ルックアップテーブルLUTmxが用いられ得る。この構成によれば、残量Crの少ない色材の消費量が最も削減されるので、複数種類の色材の間の残量Crの差が大きくなることを抑制できる。
F.第6実施例:
図14は、ルックアップテーブルを生成する処理の別の実施例のフローチャートである。図14の処理は、図10の処理の代わりに実行され得る。図10の実施例との差異は、彩度の代わりに、マクアダム楕円Eのサイズを表すサイズ指標値ESが用いられる点だけである。S100は、図10のS100と同じである。
図14は、ルックアップテーブルを生成する処理の別の実施例のフローチャートである。図14の処理は、図10の処理の代わりに実行され得る。図10の実施例との差異は、彩度の代わりに、マクアダム楕円Eのサイズを表すサイズ指標値ESが用いられる点だけである。S100は、図10のS100と同じである。
S173では、プロセッサ110は、基準ルックアップテーブルLUTsの複数の第2種の基準表色値に対応付けられた複数のマクアダム楕円Eを特定する。本実施例では、マクアダム楕円Eは、第2種の基準表色値に応じて印刷される色と、第2種の基準表色値に修正を加えて得られる表色値に応じて印刷される色と、を区別することができない色範囲を、a*b*平面上に投影して得られる色範囲である。マクアダム楕円Eは、例えば、予め、評価試験によって特定される。そして、マクアダム楕円Eを表す楕円データが、不揮発性記憶装置130に、予め格納される(図示省略)。プロセッサ110は、楕円データを参照することによって、第2種の基準表色値に対応付けられたマクアダム楕円Eを特定できる。なお、楕円データの形式は、マクアダム楕円Eを表す任意の形式であってよい。例えば、楕円データは、マクアダム楕円Eの中心の表色値(すなわち、第2種の基準表色値)と、マクアダム楕円Eの長軸の長さと方向と、マクアダム楕円Eの短軸の長さと方向と、を表すデータであってよい。
S176では、プロセッサ110は、各マクアダム楕円Eのサイズ指標値ESを特定する。本実施例では、サイズ指標値ESとして、マクアダム楕円Eの面積が用いられる。プロセッサ110は、楕円データによって特定されるマクアダム楕円Eの面積を算出することによって、サイズ指標値ESを特定する。この代わりに、楕円データが、予め、各マクアダム楕円Eのサイズ指標値ESを表すデータを含んでいてもよい。この場合、プロセッサ110は、楕円データを参照することによって、サイズ指標値ESを特定できる。
S178では、プロセッサ110は、複数のマクアダム楕円Eのサイズ指標値ESのうちの最大指標値ESmaxを特定し、以下の式に従って、削減率Rciを算出する。
Rci = Rcim × ES / ESmax
ここで、最大削減率Rcimは、予め決められた値である。最大削減率Rcimは、上記の最大削減率Rcmaxと同様に、決定される(例えば、10%)。また、上記の式が示すように、削減率Rciは、サイズ指標値ES(ここでは、マクアダム楕円Eの面積)が大きいほど、大きい。
Rci = Rcim × ES / ESmax
ここで、最大削減率Rcimは、予め決められた値である。最大削減率Rcimは、上記の最大削減率Rcmaxと同様に、決定される(例えば、10%)。また、上記の式が示すように、削減率Rciは、サイズ指標値ES(ここでは、マクアダム楕円Eの面積)が大きいほど、大きい。
プロセッサ110は、算出した削減率Rciを用いて、修正階調値テーブルLUTxを生成する。修正階調値テーブルLUTxの生成方法は、図10のS136bの生成方法の削減率Rcを削減率Rciに置換して得られる生成方法と同じである。S180dでは、プロセッサ110は、S178で生成された修正階調値テーブルLUTxを、記憶装置(例えば、不揮発性記憶装置130)に格納する。そして、図14の処理が終了する。本実施例では、色変換処理は、図12の実施例と同じである。色変換に用いられる削減ルックアップテーブルは、図10の実施例と同様に、基準ルックアップテーブルLUTsと修正階調値テーブルLUTxとを用いて表される。従って、S178の処理は、修正階調値テーブルLUTxを生成することによって、複数の削減ルックアップテーブルを生成しているということができる。また、S180dの処理は、修正階調値テーブルLUTxを記憶装置に格納することによって、複数の削減ルックアップテーブルを記憶装置に格納しているということができる。
なお、サイズ指標値ESが大きいほど削減率Rciが大きい理由は、以下の通りである。 上述したように、マクアダム楕円Eは、色の違いを視覚によって識別できない色の範囲を示している。従って、マクアダム楕円Eのサイズ指標値ESが大きい場合には、色材の消費量の削減量が大きい場合であっても、色材の消費量の削減に起因する色の変化を識別しにくい。そこで、本実施例では、サイズ指標値ESが大きいほど削減率Rciが大きくなるように、削減率Rciが決定される。この結果、色材の消費量の削減に起因する色の変化が目立つことを抑制しつつ、色材の消費量を削減できる。
また、図10の実施例でも説明したように、a*b*平面上で、マクアダム楕円Eは、原点Oから遠いほど、すなわち、彩度が高いほど、大きい。従って、サイズ指標値ESは、第2種の基準表色値の彩度を表す彩度指標値の例でもある。S176では、彩度指標値である面積ESが特定される。そして、上記の削減率Rciは、彩度指標値である面積ESに応じて決定されている。具体的には、削減率Rciは、サイズ指標値ESが大きいほど、すなわち、サイズ指標値ESによって表される彩度が高いほど、大きい。
G.第7実施例:
図15は、ルックアップテーブルを生成する処理の別の実施例のフローチャートの一部である。図15の実施例は、図14のS176を、図15のS176eに置換したものである。図14の実施例との差異は、マクアダム楕円Eの面積の代わりに、色相線のうちのマクアダム楕円Eの内に含まれる部分の長さが、サイズ指標値ESeとして用いられる点だけである。ここで、色相線としては、原点Oと、マクアダム楕円Eの中心、すなわち、第2種の基準表色値を表す色点と、を通る直線が用いられる。図中には、楕円E4の拡大図が示されている。図中の直線LE4は、楕円E4の中心E4c(第2種の基準表色値E4c)を通る色相線である。図中の長さESe4は、色相線LE4のうち楕円E4の内に含まれる部分の長さである。この長さESe4が、楕円E4のサイズ指標値として用いられる。他のマクアダム楕円Eについても、同様に、楕円Eの中心を通る色相線のうちの楕円Eの内に含まれる内部分の長さが、サイズ指標値ESeとして用いられる。このような色相線の内部分の長さは、マクアダム楕円Eが大きいほど、長い。従って、内部分の長さは、マクアダム楕円Eのサイズに関係している、ということができる。
図15は、ルックアップテーブルを生成する処理の別の実施例のフローチャートの一部である。図15の実施例は、図14のS176を、図15のS176eに置換したものである。図14の実施例との差異は、マクアダム楕円Eの面積の代わりに、色相線のうちのマクアダム楕円Eの内に含まれる部分の長さが、サイズ指標値ESeとして用いられる点だけである。ここで、色相線としては、原点Oと、マクアダム楕円Eの中心、すなわち、第2種の基準表色値を表す色点と、を通る直線が用いられる。図中には、楕円E4の拡大図が示されている。図中の直線LE4は、楕円E4の中心E4c(第2種の基準表色値E4c)を通る色相線である。図中の長さESe4は、色相線LE4のうち楕円E4の内に含まれる部分の長さである。この長さESe4が、楕円E4のサイズ指標値として用いられる。他のマクアダム楕円Eについても、同様に、楕円Eの中心を通る色相線のうちの楕円Eの内に含まれる内部分の長さが、サイズ指標値ESeとして用いられる。このような色相線の内部分の長さは、マクアダム楕円Eが大きいほど、長い。従って、内部分の長さは、マクアダム楕円Eのサイズに関係している、ということができる。
プロセッサ110は、楕円データによって特定されるマクアダム楕円Eと、マクアダム楕円Eの中心(第2種の基準表色値)を通る色相線と、の2個の交点を算出し、2個の交点の間の距離を、サイズ指標値ESeとして算出する。この代わりに、楕円データが、予め、サイズ指標値ESeを表すデータを含んでいてもよい。この場合、プロセッサ110は、楕円データを参照することによって、サイズ指標値ESeを特定できる。
S176eに続く図14のS178では、プロセッサ110は、サイズ指標値ESの代わりにサイズ指標値ESeを用い、そして、最大指標値ESmaxの代わりに、サイズ指標値ESeの最大値を用いることによって、削減率Rciを算出する。算出される削減率Rciは、サイズ指標値ESeが大きいほど、大きい。そして、プロセッサ110は、算出した削減率Rciを用いて、修正階調値テーブルLUTxを生成する。続くS180dは、図14の実施例と同じである。
このように、マクアダム楕円Eのサイズに関係する指標値としては、マクアダム楕円Eの面積ESに代えて、色相線の内部分の長さESeを用いてもよい。この場合も、サイズ指標値ESeが大きいことは、マクアダム楕円Eのサイズが大きいことを示している。従って、サイズ指標値ESeが大きい場合には、色材の消費量の削減量が大きい場合であっても、色材の消費量の削減に起因する色の変化を識別しにくい。そこで、本実施例では、サイズ指標値ESeが大きいほど削減率Rciが大きくなるように、削減率Rciが決定される。この結果、色材の消費量の削減に起因する色の変化が目立つことを抑制しつつ、色材の消費量を削減できる。
なお、サイズ指標値ESeが大きいことは、マクアダム楕円Eのサイズが大きいこと、ひいては、彩度が高いことを示している。従って、サイズ指標値ESeは、第2種の基準表色値の彩度を表す彩度指標値の例でもある。S176eでは、彩度指標値である長さESeが特定される。そして、削減率Rciは、彩度指標値である長さESeに応じて決定されている。具体的には、削減率Rciは、サイズ指標値ESeが大きいほど、すなわち、サイズ指標値ESeによって表される彩度が高いほど、大きい。
H.変形例:
(1)第2種の基準表色値の階調値を修正する第1修正処理(例えば、図2のS130、図10のS136b、図14のS178)において、修正される表色値の総数は、色対応関係の総数であるL個以下の任意の数Qであってよい(Qは、1以上、L以下の整数)。例えば、修正対象の色成分の階調値のうち、閾値と比べて色材の消費量が多いことを示す階調値(例えば、閾値以上の階調値、または、閾値以下の階調値)が、修正の対象であってよい。ここで、閾値は、予め決められていてもよく、また、ユーザによって指定されてもよい。
(1)第2種の基準表色値の階調値を修正する第1修正処理(例えば、図2のS130、図10のS136b、図14のS178)において、修正される表色値の総数は、色対応関係の総数であるL個以下の任意の数Qであってよい(Qは、1以上、L以下の整数)。例えば、修正対象の色成分の階調値のうち、閾値と比べて色材の消費量が多いことを示す階調値(例えば、閾値以上の階調値、または、閾値以下の階調値)が、修正の対象であってよい。ここで、閾値は、予め決められていてもよく、また、ユーザによって指定されてもよい。
(2)第2種の基準表色値の階調値を修正する第1修正処理(例えば、図2のS130)において、修正に用いられる修正量の総数は、第1修正量と第2修正量との2つに代えて、3以上であってもよく、1であってもよい。一般的に、修正量の総数(すなわち、色材の消費量の削減量の総数)は、1以上の任意の数であってよい。いずれの場合も、図7の色変換処理では、総消費量Ctが多いほど、削減量の多い削減ルックアップテーブルが選択されることが好ましい。すなわち、削減量の多い削減ルックアップテーブルは、削減量の少ない削減ルックアップテーブルと比べて、総消費量Ctが多い場合に選択されることが好ましい。また、図8の色変換処理では、残量Crが少ないほど、削減量の多い削減ルックアップテーブルが選択されることが好ましい。すなわち、削減量の多い削減ルックアップテーブルは、削減量の少ない削減ルックアップテーブルと比べて、残量Crが少ない場合に選択されることが好ましい。
(3)図2のS160、S170では、色差Dcに代えて、色差に関係する種々の値を用いてよい(色差指標値と呼ぶ)。例えば、修正前の表色値と修正後の表色値との間の、CMYK色空間内でのユークリッド距離を、色差指標値として用いてもよい。一般的には、色差指標値としては、色差と相関のある種々の値を採用可能である。いずれの場合も、S170では、色差指標値が目標色差指標値に近づくように、階調値が再修正されることが好ましい。目標色差指標値は、予め決められていてもよく、この代わりに、複数の色差指標値に応じて算出される可変値であってもよい。例えば、目標色差指標値は、複数の色差指標値の、平均値、最大値、中央値、最頻値、最小値のうちのいずれかであってよい。なお、目標色差指標値の算出には、第1修正処理(例えば、図2のS130)で階調値が修正された複数の第2種の表色値に対応付けられた複数の色差指標値を用いることが好ましい。
また、色差指標値に応じて第2種の表色値を再修正する処理としては、色差指標値が目標色差指標値とは異なる第2種の表色値を、色差指標値が目標色差指標値に近づくように修正する処理に代えて、他の種々の処理を採用可能である。例えば、色差指標値によって表される色差が基準よりも大きい第2種の表色値を、色差指標値によって表される色差が基準以下となるように修正する処理を採用してもよい。基準は、予め決められた値であってもよく、ユーザによって指定された値であってもよい。なお、図2のS140、S150、S160、S170が省略されてもよい。この場合、S130で生成された中間ルックアップテーブルを、最終的な削減ルックアップテーブルとして用いてもよい。
(4)図10のS133b、S136bでは、彩度CHに代えて、彩度に関係する種々の値を用いてよい(彩度指標値と呼ぶ)。例えば、プロセッサ110は、CMYKの表色値と彩度との予め決められた対応関係(例えば、ルックアップテーブル)を参照して、基準ルックアップテーブルLUTsの第2種の基準表色値に対応する彩度を特定してもよい。この場合、パッチの印刷(S110)とパッチの測色(S120)とは、省略される。また、RGBの色立体CC(図3(A))における無彩色ラインALとグリッド値との間の距離を、彩度指標値として用いてもよい。一般的には、彩度指標値としては、彩度と相関のある種々の値を採用可能である。いずれの場合も色相が同じで彩度指標値が異なる2つの第2種の基準表色値が第1修正処理で修正される場合には、第1彩度指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率(例えば、図10の削減率Rc)は、第1彩度指標値よりも彩度が低いことを示す第2彩度指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率よりも大きいことが好ましい。この構成によれば、印刷される色が不自然に見えることを抑制しつつ、色材の消費量を削減できる。
なお、2つの第2種の基準表色値の間で色相を比べる方法としては、種々の方法を採用可能である。例えば、2つの第2種の基準表色値に対応する2つの第1種の基準表色値が、図3(A)の色立体CCにおいて、色相が同じ色を表す領域(例えば、領域RA)上に位置する場合に、2つの基準表色値の間で色相が同じであると判断してもよい。また、CIELAB色空間のa*b*平面上において、2つの第2種の基準表色値が、同じ色相線(例えば、図10の色相線LE4)上に位置する場合に、2つの基準表色値の間で色相が同じであると判断してもよい。また、CIELAB色空間のa*b*平面上において、2つの第2種の基準表色値に対応する2つのマクアダム楕円が、同じ色相線と重なる場合に、2つの基準表色値の間で色相が同じであると判断してもよい。
また、2つの色の間で色相がおおよそ同じであることを表す色相範囲としては、図3(B)で説明した同じ同色相範囲HR1と、図3(D)で説明した同色相範囲HRと、のうちの予め決められた少なくとも一方を用いることが好ましい。いずれの場合も、2つのグリッド値が、同色相範囲(例えば、同色相範囲HR1と同色相範囲HRとのうち予め決められた少なくとも一方)に属している場合には、2つのグリッド値に対応する2つの色の間で、色相がおおよそ同じである、ということができる。
(5)図14、図15のS176、S176eでは、面積ESと長さESeとに代えて、マクアダム楕円のサイズに関係する種々の値を用いてよい(サイズ指標値と呼ぶ)。例えば、プロセッサ110は、a*b*平面上でのマクアダム楕円の長軸の長さをサイズ指標値として用いてもよい。一般的には、サイズ指標値としては、マクアダム楕円のサイズと相関のある種々の値を採用可能である。いずれの場合も、マクアダム楕円のサイズが大きいほど彩度が大きいので、サイズ指標値は、第2種の基準表色値の彩度に関係する彩度指標値でもある。
いずれの場合も、第1色を表現する第2種の基準表色値に対応するグリッド値と、第2色を表現する第2種の基準表色値に対応するグリッド値とが、同色相範囲(例えば、同色相範囲HR1(図3(B))と同色相範囲HR(図3(D))とのうちの予め決められた少なくとも一方)に属していると仮定する。ここで、第1色のマクアダム楕円の第1サイズ指標値が示すサイズが、第2色のマクアダム楕円の第2サイズ指標値が示すサイズよりも大きい場合には、第1サイズ指標値の第2種の基準表色値に修正による色材の消費量の削減率が、第2サイズ指標値の第2種の基準表色値に修正による色材の消費量の削減率よりも、大きいことが好ましい。この構成によれば、印刷される色が不自然に見えることを抑制しつつ、色材の消費量を削減できる。
(6)図7、図12の総消費量Ctの割合Rtと、図8、図13の残量Crの割合Rrとは、いずれも、色材の量に関係する色材量指標値の例である。一般的には、色材量指標値としては、総消費量Ctと残量Crとの少なくとも一方と相関のある種々の値を採用可能である。このような色材量指標値を用いて表される条件であって、色材の消費量を削減すべきことを示す削減条件としては、「Rt1<Rt(図7、図12)」と、「Rr<Rr3(図8、図13)」とに代えて、種々の条件を採用可能である。いずれの場合も、プロセッサ110は、色材量指標値が削減条件を満たす場合、その色材量指標値の色成分に対応する色材の消費量を削減するように構成された削減ルックアップテーブルを用いて色変換処理を行うことが好ましい。
いずれの場合も、Q個の第2種の基準表色値の特定の色成分の階調値を修正することによって生成された削減ルックアップテーブルを用いて色変換処理が実行され得る。この場合、特定の色成分の色変換では、Q個の修正された階調値の少なくとも一部が用いられる。また、他の色成分の色変換では、L−Q個の修正されなかった第2種の基準表色値で表されるL−Q個の色対応関係の少なくとも一部が用いられる。
(7)削減率(例えば、図10の削減率Rc、図14の削減率Rci)を用いて第2種の基準表色値を修正する処理としては、図10のS136b、図14のS178の処理に代えて、他の種々の処理を採用可能である。例えば、プロセッサ110は、第2種の基準表色値をCIELABの表色値に変換し、a*値とb*値とのそれぞれに「100%−削減率Rc」を乗じることによって、CIELABの表色値を修正してもよい。そして、プロセッサ110は、CIELABの修正済の表色値から、CMYKの修正済の表色値を特定してもよい。ここで、プロセッサ110は、CIELABの表色値とCMYKの表色値との予め決められた対応関係を参照して、CMYKの修正済の表色値を特定してもよい。
また、削減率を算出せずに、表色値を修正してもよい。例えば、CIELAB色空間では、第2種の基準表色値で表される色との違いを視覚によって識別できない色の範囲は、立体的な領域で表される(等色領域と呼ぶ)。この等色領域をa*b*平面に投影して得られる領域が、図10等で説明したマクアダム楕円Eである。プロセッサ110は、この等色領域内において、L*が第2種の基準表色値のL*よりも大きく、かつ、a*が第2種の基準表色値のa*よりも小さく、かつ、b*が第2種の基準表色値のb*よりも小さくなるような目標のL*a*b*を特定してよい。そして、目標のL*a*b*に対応付けられた第2種の表色値(ここでは、CMYKの表色値)が、修正後の表色値として採用されてよい。なお、等色領域は、第2種の基準表色値と等色領域との予め決められた対応関係を参照することによって、特定されてよい。また、目標のL*a*b*を決定する方法としては、種々の方法を採用可能である。例えば、目標のL*は、第2種の基準表色値のL*と、等色領域内の最も明るいL*と、の平均値であってよい。そして、等色領域内のL*が目標のL*である部分、すなわち、a*b*平面に平行な部分において、a*b*平面の原点Oに最も近いa*b*を、目標のa*b*として採用してもよい。
いずれの場合も、修正される第2種の基準表色値の総数は、色対応関係の総数であるL個以下の任意の数Qであってよい(Qは、1以上、L以下の整数)。例えば、閾値よりも暗いL*に対応付けられた第2種の基準表色値が、修正の対象であってもよい。ここで、閾値は、予め決められていてもよく、また、ユーザによって指定されてもよい。
(8)図9の処理において、ユーザによって指定可能なレベルの総数は、3に代えて、2以上の任意の数であってよい。例えば、10段階のレベルから1つが指定されてもよい。ここで、プロセッサ110は、削減量が互いに異なる複数の削減ルックアップテーブルの表色値を補間することによって、ユーザによって指定されたレベルの表色値を算出すればよい。
(9)プロセッサ110は、図7、図8、図12、図13のようにユーザの指示を用いずに自動的に削減ルックアップテーブルを選択する第1処理モードと、図9のようにユーザによって指定された度合いに応じて削減ルックアップテーブルを選択する第2処理モードとを、実行可能であってもよい。そして、プロセッサ110は、第1処理モードと第2処理モードとを含む複数のモードのうち、ユーザによって選択された処理モードに従って、印刷データを生成してもよい。ただし、第1処理モードと第2処理モードとのいずれか一方のみが、実行可能であってもよい。
(10)印刷処理の手順は、図6の手順に代えて、他の種々の手順であってよい。例えば、色対応情報を用いる色変換処理とは別に、CMYKの階調値を調整するキャリブレーション処理が行われてもよい。キャリブレーション処理は、CMYKのそれぞれの階調値の変化に対して、用紙に印刷される色の濃度が直線的に変化するように、各色成分の階調値を補正する処理である。キャリブレーション処理は、例えば、CMYKの4個の成分ごとに用意されるキャリブレーションテーブルを用いて、実行される。キャリブレーションテーブルは、補正前の階調値と、補正後の階調値と、を対応付ける一次元ルックアップテーブルである。このようなキャリブレーション処理は、例えば、色変換処理と、ハーフトーン処理と、の間に行われる。
(11)色対応情報(例えば、ルックアップテーブル)によって対応付けられる第1の色空間と第2の色空間とのそれぞれは、種々の色空間であってよい。例えば、第1の色空間は、YCbCr色空間であってもよい。また、第2の色空間は、CIELAB色空間であってもよい。ただし、第2の色空間は、プリンタ210によって利用可能な複数種類の色材のそれぞれに対応する複数の色成分で表された色空間であることが好ましい。この構成によれば、色対応情報を修正することによって、容易に、色材の消費量を修正できる。
(12)プリンタ210によって利用される色材は、シアンC、マゼンタM、イエロY、ブラックKの4種類に代えて、他の任意の複数種類の色材であってよい。利用可能な色材は、例えば、シアンCとマゼンタMとイエロYとの3種類であってもよい。
(13)色対応情報を生成する生成装置の構成は、図1で説明したデータ処理装置100の構成とは異なっていてもよい。また、印刷データを生成する装置の構成は、図1で説明したデータ処理装置100の構成とは異なっていてもよい。例えば、色対応情報の生成装置とは別の装置が、印刷データを生成する生成装置であってもよい。また、色対応情報の生成装置と、印刷データの生成装置と、の少なくとも一方が、専用のハードウェア回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit))で構成されていてもよい。また、データ処理装置100と測色機200とプリンタ210とを備える複合機が、色対応情報の生成処理と、印刷データの生成処理と、の少なくとも一方を実行してもよい。また、ネットワークを介して互いに通信可能な複数の装置(例えば、コンピュータ)が、色対応情報を生成する機能を一部ずつ分担して、全体として、色対応情報を生成する機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが色対応情報の生成装置に対応する)。また、複数の装置が、印刷データを生成する機能を一部ずつ分担して、全体として、印刷データを生成する機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが印刷データの生成装置に対応する)。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図2のS170の機能を、専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含み得る。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...データ処理装置、110...プロセッサ、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132...第1プログラム、134...第2プログラム、136...第3プログラム、138...基準色対応情報、139...削減ルックアップテーブル、140...表示部、150...操作部、190...インタフェース、200...測色機、210...プリンタ、LUTs...基準ルックアップテーブル、C...シアン、M...マゼンタ、Y...イエロ、K...ブラック、CC...色立体、AL...無彩色ライン、SL...スライダ、DS...入力画面、Vc...シアン頂点、Vg...緑頂点、Vk...黒頂点、Vm...マゼンタ頂点、Vr...赤頂点、Vw...白頂点、Vy...イエロ頂点、Vbl...青頂点
Claims (9)
- 複数種類の色材を用いる印刷実行部のために、第1の色空間における表色値と第2の色空間における表色値とを対応付ける色対応情報を生成する生成方法であって、
前記第1の色空間のL個(Lは2以上の整数)の第1種の基準表色値と、前記第2の色空間のL個の第2種の基準表色値と、を対応付ける基準色対応情報を取得し、
前記L個の第2種の基準表色値のうちのQ個(Qは1以上、L以下の整数)の第2種の基準表色値を、前記第2種の基準表色値に基づく印刷で消費される少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように修正する第1の修正処理を実行し、
修正前の第2種の基準表色値と修正後の第2種の基準表色値とのQ個の組み合わせのそれぞれに関して、前記修正前の第2種の基準表色値と前記修正後の第2種の基準表色値との間の色差に関係する色差指標値を特定し、
前記Q個の色差指標値を用いて、Q個の修正後の第2種の基準表色値のうちのN個(Nは1以上、Q以下の整数)の第2種の基準表色値を、前記修正前のN個の第2種の基準表色値と前記修正後のN個の第2種の基準表色値との間の色差指標値が目標色差指標値に近づくように再修正する第2の修正処理を実行し、
前記第1の修正処理と、前記第2の修正処理と、に基づいて、前記L個の第1種の基準表色値と、L個の第2種の決定済み表色値と、を対応付ける色対応情報を生成し、
前記L個の第2種の決定済み表色値は、(A)前記第1の修正処理で修正されず、かつ、前記第2の修正処理で修正されないL−Q個の第2種の基準表色値と、(B)前記第1の修正処理で修正され、かつ、前記第2の修正処理で修正されないQ−N個の第2種の基準表色値と、(C)前記第1の修正処理で修正され、かつ、前記第2の修正処理で修正されるN個の第2種の基準表色値と、を含む、生成方法。 - 請求項1に記載の生成方法であって、
前記複数種類の色材は、第1色材と第2色材とを含み、
前記第1の修正処理において、前記第1色材の消費量が最も削減されるように前記第2種の基準表色値が修正されることによって、前記色対応情報の生成において、第1の前記色対応情報が生成され、
前記第1の修正処理において、前記第2色材の消費量が最も削減されるように前記第2種の基準表色値が修正されることによって、前記色対応情報の生成において、第2の前記色対応情報が生成され、
前記第1の色対応情報は、前記基準色対応情報を用いて対象画像を印刷すると仮定した場合に、前記複数種類の色材のうち、最も総消費量が多い色材が前記第1色材である場合に用いられるべき色対応情報であり、
前記第2の色対応情報は、前記基準色対応情報を用いて対象画像を印刷すると仮定した場合に、前記複数種類の色材のうち、前記最も総消費量が多い色材が前記第2色材である場合に用いられるべき色対応情報である、生成方法。 - 請求項1に記載の生成方法であって、
前記複数種類の色材は、第1色材と第2色材とを含み、
前記第1の修正処理において、前記第1色材の消費量が最も削減されるように前記第2種の基準表色値を修正されることによって、前記色対応情報の生成において、第1の前記色対応情報が生成され、
前記第1の修正処理において、前記第2色材の消費量が最も削減されるように前記第2種の基準表色値が修正されることによって、前記色対応情報の生成において、第3の前記色対応情報が生成され、
前記第1の色対応情報は、前記複数種類の色材のうち、前記印刷実行部における残量が最も少ない色材が第1色材である場合に用いられるべき色対応情報であり、
前記第3の色対応情報は、前記複数種類の色材のうちの前記残量が最も少ない色材が前記第2色材である場合に用いられるべき色対応情報である、生成方法。 - 請求項1から3のいずれかに記載の生成方法であって、
前記第1の修正処理において、前記第1色材の消費量が第1量だけ削減され、かつ、前記第1色材が最も削減されるように、前記第2種の基準表色値が修正されることによって、前記色対応情報の生成において、第1の前記色対応情報が生成され、
前記第1の修正処理において、前記第1色材の消費量が第2量だけ削減され、かつ、前記第1色材が最も削減されるように、前記第2種の基準表色値が修正されることによって、前記色対応情報の生成において、第3の前記色対応情報が生成される、生成方法。 - 複数種類の色材を用いる印刷実行部のために、第1の色空間における表色値と第2の色空間における表色値とを対応付ける色対応情報を生成する生成方法であって、
前記第1の色空間のL個(Lは2以上の整数)の第1種の基準表色値と、前記第2の色空間のL個の第2種の基準表色値と、を対応付ける基準色対応情報を取得し、
前記L個の第2種の基準表色値のそれぞれの彩度に関係する彩度指標値を特定し、
第1彩度指標値が示す彩度を有する第1色を表現する第2種の基準表色値と、第2彩度指標値が示す彩度を有する第2色であって、前記第1色と同じ色相範囲に属する第2色を表現する第2種の基準表色値と、を含むQ個(Qは2以上、L以下の整数)の第2種の基準表色値を、前記第2種の基準表色値に基づく印刷による少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように修正する第1の修正処理を実行し、
前記L個の第1種の基準表色値と、L個の第2種の決定済み表色値と、を対応付ける色対応情報を生成し、
前記L個の第2種の決定済み表色値は、Q個の修正された第2種の基準表色値と、L−Q個の修正されなかった第2種の基準表色値と、を含み、
前記第1修正処理における、前記第1彩度指標値が示す彩度を有する前記第1色を表現する第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率は、前記第1彩度指標値よりも彩度が低いことを示す前記第2彩度指標値が示す彩度を有する前記第2色を表現する第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率よりも、大きい、生成方法。 - 請求項5に記載の生成方法であって、
前記彩度指標値を特定することは、
前記L個の第2種の基準表色値のそれぞれに対応するパッチを測色してL個の測色値を取得することと、
前記L個の測色値から算出されるL個の彩度を、前記彩度指標値として特定することと、を含む、生成方法。 - 複数種類の色材を用いる印刷実行部のために、第1の色空間における表色値と第2の色空間における表色値とを対応付ける色対応情報を生成する生成方法であって、
前記第1の色空間のL個(Lは2以上の整数)の第1種の基準表色値と、前記第2の色空間のL個の第2種の基準表色値と、を対応付ける基準色対応情報を取得し、
前記L個の第2種の基準表色値のそれぞれを含む特定の色空間内のL個の楕円を特定し、
前記L個の第2種の基準表色値のそれぞれが属するL個の楕円のサイズに関係するサイズ指標値を特定し、
第1サイズ指標値が示すサイズを有する楕円に含まれる第1色を表現する第2種の基準表色値と、第2サイズ指標値が示すサイズを有する楕円に含まれる第2色であって、前記第1色と同じの色相範囲に属する第2色を表現する第2種の基準表色値と、を含むQ個(Qは2以上、L以下の整数)の第2種の基準表色値を、前記第2種の基準表色値に基づく印刷による少なくとも1種類の色材の消費量が削減されるように修正する第1の修正処理を実行し、
前記L個の第1種の基準表色値と、L個の第2種の決定済み表色値と、を対応付ける色対応情報を生成し、
前記L個の第2種の決定済み表色値は、Q個の修正された第2種の基準表色値と、L−Q個の修正されなかった第2種の基準表色値と、を含み、
前記L個の楕円のそれぞれは、当該楕円内の複数の色が観察される場合に、当該複数の色の相違が知覚され難い特性を有し、
前記第1サイズ指標値が示すサイズは、前記第2サイズ指標値が示すサイズよりも大きく、
前記第1修正処理における、前記第1サイズ指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率は、前記第2サイズ指標値の第2種の基準表色値の修正による色材の消費量の削減率よりも大きい、生成方法 - 複数種類の色材を用いる印刷実行部に供給するための印刷データを生成する方法であって、
請求項1から7のいずれかに記載の生成方法に従って、複数種類の色材のうちの特定の色材の消費量が削減された色対応情報であって、前記特定の色材の消費量の削減量が互いに異なる複数の色対応情報を生成し、
ユーザに、色材の削減量の度合いを指定させ、
前記ユーザによって指定された前記削減量の度合いに応じて、前記複数の色対応情報の中から、印刷データの生成に用いるべき色対応情報を、特定し、
前記特定された色対応情報を用いることによって、印刷データを生成する、生成方法。 - 複数種類の色材を用いる印刷実行部に供給するための印刷データを生成する方法であって、
前記複数種類の色材のそれぞれに関して、請求項1から7のいずれかに記載の生成方法に従って、対応する色材に対応付けられた色対応情報である色材対応情報を生成する処理であって、前記第1の修正処理は、前記対応する色材の消費量が削減されるように前記第2種の基準表色値を修正することを含む、前記色材対応情報を生成する前記処理を実行し、
前記複数種類の色材のそれぞれに関して、前記色材の量に関係する色材量指標値を特定し、
色材の消費量を削減すべきことを示す条件を満たす色材量指標値に対応する色材である特定色材に対応する色材対応情報を用いることによって、前記対象画像を印刷するための印刷データを生成し、
前記印刷データの生成では、前記特定色材に関しては、前記Q個の修正された第2種の基準表色値で表されるQ個の対応関係の少なくとも一部が用いられ、前記複数種類の色材のうちの前記特定色材とは異なる少なくとも1つの色材に関しては、前記L−Q個の修正されなかった第2種の基準表色値で表されるL−Q個の対応関係の少なくとも一部が用いられる、生成方法。
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