JP2017180555A - 密封部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み付け時に補助リップ部が反転することを防止することができる密封部材を提供する。
【解決手段】回転軸29と、この回転軸29を包囲しているハウジング30との間の環状空間を密封する密封部材1であって、回転軸29の外周面29aに摺接して環状空間内の密封流体が外部側Bへ漏れるのを防止する主リップ部11と、主リップ部11よりも外部側に空間部23を介して設けられ、外部側に傾斜して延び、その内周側の先端26が回転軸29に対して締め代を有し、且つ、回転軸29の外周面29aに摺接する補助リップ部12と、を備え、補助リップ部12は、その外周側27から外部側Bに向かって延び、内径が回転軸29の外径よりも大きく、補助リップ部12側から挿入される回転軸29の外周面29aと当接して補助リップ12が反転するのを防止する環状の突出部28を備える密封部材1。
【選択図】図1
【解決手段】回転軸29と、この回転軸29を包囲しているハウジング30との間の環状空間を密封する密封部材1であって、回転軸29の外周面29aに摺接して環状空間内の密封流体が外部側Bへ漏れるのを防止する主リップ部11と、主リップ部11よりも外部側に空間部23を介して設けられ、外部側に傾斜して延び、その内周側の先端26が回転軸29に対して締め代を有し、且つ、回転軸29の外周面29aに摺接する補助リップ部12と、を備え、補助リップ部12は、その外周側27から外部側Bに向かって延び、内径が回転軸29の外径よりも大きく、補助リップ部12側から挿入される回転軸29の外周面29aと当接して補助リップ12が反転するのを防止する環状の突出部28を備える密封部材1。
【選択図】図1
Description
本発明は、密封部材に関する。
自動車用エンジンにおいて、クランク室と、上記クランク室を貫通したクランクシャフトのフロント側の端部との間から潤滑油が漏洩するのを防止するために密封部材が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、上述した用途に用いられる従来の密封部材の一例を示す断面説明図であり、図4は、図3に示した密封部材の補助リップ部が反転した状態を示す拡大断面図である。
密封部材100は、クランク室のハウジング106と、このハウジング106から突出したクランクシャフトSのフロント側の端部(以下、単に「軸端部」ともいう)105との間の環状空間に取り付けられており、ハウジング106と、軸端部105との間からクランク室内Aの潤滑油が外部に漏洩しないように密封している。
密封部材100は、図3に示すように軸端部105の外周面に摺接してクランク室内Aの潤滑油を密封する主リップ部101と、この主リップ部101よりクランク室の外部側Bに設けられ、外部側Bに傾斜して延び、クランク室内Aに異物が侵入するのを防止する補助リップ部102とを備えている。
このような密封部材100においては、補助リップ部102による異物の侵入を防止する効果を高めるために、補助リップ部102に締め代を持たせて軸端部105と接触させている。
図3は、上述した用途に用いられる従来の密封部材の一例を示す断面説明図であり、図4は、図3に示した密封部材の補助リップ部が反転した状態を示す拡大断面図である。
密封部材100は、クランク室のハウジング106と、このハウジング106から突出したクランクシャフトSのフロント側の端部(以下、単に「軸端部」ともいう)105との間の環状空間に取り付けられており、ハウジング106と、軸端部105との間からクランク室内Aの潤滑油が外部に漏洩しないように密封している。
密封部材100は、図3に示すように軸端部105の外周面に摺接してクランク室内Aの潤滑油を密封する主リップ部101と、この主リップ部101よりクランク室の外部側Bに設けられ、外部側Bに傾斜して延び、クランク室内Aに異物が侵入するのを防止する補助リップ部102とを備えている。
このような密封部材100においては、補助リップ部102による異物の侵入を防止する効果を高めるために、補助リップ部102に締め代を持たせて軸端部105と接触させている。
上述した密封部材100の軸端部105への組み付けは、密封部材100の外部側B(補助リップ部102側)から軸端部105を挿入することによって行われることがある。
このとき、補助リップ部102が締め代を持って軸端部105と接触する密封部材100では、図4に示すように、軸端部105を挿入した際に、補助リップ部102がクランク室内A側(主リップ部101側)に反転してしまうことがあった。
このように補助リップ部102が反転すると、クランクシャフトSの回転時に密封部材100の摺動トルクが大きくなってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、組み付け時に補助リップ部が反転することを防止することができる密封部材を提供することを目的とする。
このとき、補助リップ部102が締め代を持って軸端部105と接触する密封部材100では、図4に示すように、軸端部105を挿入した際に、補助リップ部102がクランク室内A側(主リップ部101側)に反転してしまうことがあった。
このように補助リップ部102が反転すると、クランクシャフトSの回転時に密封部材100の摺動トルクが大きくなってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、組み付け時に補助リップ部が反転することを防止することができる密封部材を提供することを目的とする。
本発明の密封部材は、回転軸と、この回転軸を包囲しているハウジングとの間の環状空間を密封する密封部材であって、
上記回転軸の外周面に摺接して上記環状空間内の密封流体が外部側へ漏れるのを防止する主リップ部と、
上記主リップ部よりも上記外部側に空間部を介して設けられ、上記外部側に傾斜して延び、その内周側の先端が上記回転軸に対して締め代を有し、且つ、上記回転軸の外周面に摺接する補助リップ部と、を備え、
上記補助リップ部は、その外周側から上記外部側に向かって延び、内径が上記回転軸の外径よりも大きく、上記補助リップ部側から挿入される上記回転軸の外周面と当接して上記補助リップが反転するのを防止する環状の突出部を備えることを特徴とする。
上記回転軸の外周面に摺接して上記環状空間内の密封流体が外部側へ漏れるのを防止する主リップ部と、
上記主リップ部よりも上記外部側に空間部を介して設けられ、上記外部側に傾斜して延び、その内周側の先端が上記回転軸に対して締め代を有し、且つ、上記回転軸の外周面に摺接する補助リップ部と、を備え、
上記補助リップ部は、その外周側から上記外部側に向かって延び、内径が上記回転軸の外径よりも大きく、上記補助リップ部側から挿入される上記回転軸の外周面と当接して上記補助リップが反転するのを防止する環状の突出部を備えることを特徴とする。
上記密封部材は、上記補助リップ部の外周側から上記外部側に向かって延び、内径が上記回転軸の外径よりも大きい突出部を備えており、この突出部は、回転軸を補助リップ部側から挿入する際に上記補助リップ部が反転する方向に変形すると、上記回転軸の外周面に当接するように構成されている。そして、上記突出部が上記回転軸の外周面に当接すると、上記補助リップ部は、それ以上の反転する方向への変形が上記突出部によって阻止される。
そのため、本発明の密封部材は、回転軸を補助リップ部側から挿入して回転軸に組み付ける際に、上記補助リップ部が反転することを防止することができる。
そのため、本発明の密封部材は、回転軸を補助リップ部側から挿入して回転軸に組み付ける際に、上記補助リップ部が反転することを防止することができる。
上記密封部材において、上記突出部の内径と上記回転軸の外径との差は、上記密封部材の装着部における軸偏心と取付偏心との合計偏心量よりも0.2〜1.0mm大きいことが好ましい。
この場合、上記環状空間を密封した際に、上記突出部と上記回転軸との間にラビリンスシールが構成されることになるため、上記外部側から異物が侵入することをより効果的に防止することができる。
この場合、上記環状空間を密封した際に、上記突出部と上記回転軸との間にラビリンスシールが構成されることになるため、上記外部側から異物が侵入することをより効果的に防止することができる。
本発明の密封部材によれば、組み付け時に補助リップ部が反転することを防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係る密封部材について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る密封部材の要部を示す断面説明図である。
本実施形態に係る密封部材1は、自動車用エンジンのクランク室(図示せず)と、上記クランク室を貫通したクランクシャフトSのフロント側の端部(軸端部)29との間から潤滑油が漏洩するのを防止するために用いられる。
回転軸としてのクランクシャフトSは、上記クランク室に包囲されるとともに上記クランク室内で回転自在に支持されている。
密封部材1は、環状に構成されており、上記クランク室に設けられているハウジング30と、クランクシャフトSにおける軸端部29との間に形成される環状空間に装着されて、上記クランクシャフトSと上記クランク室との間を密封する。
なお、図1に示している密封部材1は、軸端部29の外周面29aとハウジング30の内周面30aとの間に装着される前である変形前の自然状態を示している。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る密封部材の要部を示す断面説明図である。
本実施形態に係る密封部材1は、自動車用エンジンのクランク室(図示せず)と、上記クランク室を貫通したクランクシャフトSのフロント側の端部(軸端部)29との間から潤滑油が漏洩するのを防止するために用いられる。
回転軸としてのクランクシャフトSは、上記クランク室に包囲されるとともに上記クランク室内で回転自在に支持されている。
密封部材1は、環状に構成されており、上記クランク室に設けられているハウジング30と、クランクシャフトSにおける軸端部29との間に形成される環状空間に装着されて、上記クランクシャフトSと上記クランク室との間を密封する。
なお、図1に示している密封部材1は、軸端部29の外周面29aとハウジング30の内周面30aとの間に装着される前である変形前の自然状態を示している。
密封部材1は、断面L字形の環状の芯金2と、芯金2に固定されているシール部材3と、環状のバネリング4とを備えている。
芯金2は、金属(例えば、SPCC)製の環状部材であり、円筒部6と、この円筒部6の外部側端部から径方向内向きに屈曲した環状板部7とで構成されている。
芯金2は、金属(例えば、SPCC)製の環状部材であり、円筒部6と、この円筒部6の外部側端部から径方向内向きに屈曲した環状板部7とで構成されている。
シール部材3は、合成ゴム(例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムなど)等の弾性素材からなり、加硫による接着、焼き付けなどにより芯金2に固定されている。このシール部材3は、本体部10と、主リップ部11と、補助リップ部12と、サイドリップ部13とを有している。
本体部10は、芯金2の円筒部6の外側に設けられ、且つハウジング30の内周面30a側に固定される第1本体部10aと、環状板部7の外側に設けられている第2本体部10bと、環状板部7の内側に設けられている第3本体部10cとを有している。
本体部10は、芯金2の円筒部6の外側に設けられ、且つハウジング30の内周面30a側に固定される第1本体部10aと、環状板部7の外側に設けられている第2本体部10bと、環状板部7の内側に設けられている第3本体部10cとを有している。
主リップ部11は、第3本体部10cの内周側から軸端部29側で且つクランク室内A側へ延伸しており、その外周面には周溝14が形成されている。この周溝14には、いわゆるガータスプリングと呼ばれるバネリング4が装着されており、主リップ部11を径方向内向きに締め付けている。
補助リップ部12は、第3本体部10cの内周側から軸端部29側で且つ外部側Bへ延伸している。
サイドリップ部13は、第2本体部10bから外部側Bに軸方向に略平行に延伸している。サイドリップ部13は、異物がクランク室内Aに近づくことを抑制している。
補助リップ部12は、第3本体部10cの内周側から軸端部29側で且つ外部側Bへ延伸している。
サイドリップ部13は、第2本体部10bから外部側Bに軸方向に略平行に延伸している。サイドリップ部13は、異物がクランク室内Aに近づくことを抑制している。
シール部材3の主リップ部11は、軸端部29の外周面29aに締め代を持って接触しており、クランク室内Aの潤滑油が外部側Bへ漏れるのを防止している。主リップ部11は、径方向内方へ向けて漸次厚みが薄くなる(軸方向寸法が小さくなる)先細り形状であり、その断面形状はほぼV字形に形成され、最小径部がリップ先端部19とされている。主リップ部11の内周面において、リップ先端部19よりも外部側Bの面が第1傾斜面20とされ、リップ先端部19よりもクランク室内A側の面が第2傾斜面21とされている。
シール部材3の補助リップ部12は、主リップ部11よりも外部側Bに空間部23を介して設けられている。つまり、補助リップ部12の内周面(後述する第1傾斜面24)と主リップ部11の内周面(第1傾斜面20)との間に環状の空間部23が形成されている。
補助リップ部12は、軸端部29の外周面29aに締め代をもって接触して外部側Bからクランク室内Aへの異物の侵入を防止している。補助リップ部12の内周側には、シール部材3の第3本体部10cから先端側に向かって縮径状となる第1傾斜面24と、この第1傾斜面24の最小径部から反対に径方向外向きに連続して拡径状となる第2傾斜面25とが形成されており、上記最小径部がリップ先端部26とされている。つまり、補助リップ部12の内周面において、リップ先端部26よりもクランク室内A側の面が軸端部29との接触面(摺接面)を有する第1傾斜面24とされ、リップ先端部26よりも外部側Bの面が第2傾斜面25とされている。
更に、補助リップ部12には、補助リップ部12の外周側27から外部側Bに向かって軸端部29に略平行に延びる円筒状の突出部28が設けられている。そのため、補助リップ部12は、組み付け時に主リップ部11側に反転しそうになっても、突出部28によって、その反転が妨げられる。
図2(a)〜(c)は、本実施形態に係る密封部材を回転軸(クランクシャフトにおける軸端部)に組み付ける際の補助リップ部の状態を説明するための拡大断面図である。
密封部材1は、図2(a)に示すように、外部側Bから軸端部29の挿入を行うことによって、クランクシャフトSにおける軸端部29に組み付けられる。
ここで、補助リップ部12は、図2(b)に示すように、軸端部29の端面29c側の外周面に設けられた面取り部29bに接触した際に、主リップ部側に反転する方向に変形する(反転しようとする)。一方、補助リップ部12が反転する方向に変形すると突出部28の先端28aが軸端部29の外周面29aと当接することになる。このとき、突出部28は補助リップ部12の反転方向へのさらなる変形を妨げる突っ支い部として機能する。そのため、補助リップ部12は、軸端部29との接触によって反転する方向に変形しても完全に反転してしまうことがなく、組み付け完了時には、図2(c)に示すように正常な組み付け状態で軸端部29の外周面29aと締め代を持って接触することになる。
密封部材1は、図2(a)に示すように、外部側Bから軸端部29の挿入を行うことによって、クランクシャフトSにおける軸端部29に組み付けられる。
ここで、補助リップ部12は、図2(b)に示すように、軸端部29の端面29c側の外周面に設けられた面取り部29bに接触した際に、主リップ部側に反転する方向に変形する(反転しようとする)。一方、補助リップ部12が反転する方向に変形すると突出部28の先端28aが軸端部29の外周面29aと当接することになる。このとき、突出部28は補助リップ部12の反転方向へのさらなる変形を妨げる突っ支い部として機能する。そのため、補助リップ部12は、軸端部29との接触によって反転する方向に変形しても完全に反転してしまうことがなく、組み付け完了時には、図2(c)に示すように正常な組み付け状態で軸端部29の外周面29aと締め代を持って接触することになる。
突出部28は、上述した役割を果たすために、軸端部29が挿入されて補助リップ部12が反転する方向に変形する前には、突出部28の内周面28bが軸端部29の外周面29aと接触しない位置に設けられている。つまり、突出部28の内径は、軸端部29の外径よりも大きくされている。これにより、軸端部29の挿入を開始した時点(補助リップ部12が変形する前の時点)では、突出部28は軸端部29の外周面29aと接触せず、補助リップ部12が変形し始めた際に軸端部29の外周面29aと接触する。そのため、突出部28は反転することがなく、確実に補助リップ部12の反転を防止することができる。
密封部材1では、補助リップ部12が変形する前の状態において、突出部28の内周面と、軸端部29の外周面29aとの距離L1(図2(a)参照)は、例えば、密封部材1の装着部における軸偏心が0.6mmTIRで取付偏心が0.8mmTIRで偏心量の合計が1.4mmTIRである場合、0.8〜1.2mmに設定されている。
これにより突起部28の内周面28bは、組み付け後に軸端部29の外周面29aとの間に微小隙間を形成することができる。そのため、密封部材1が組み付けられた軸端部29では、軸端部29の外周面29aと密封部材1(突起部28)との間にラビリンスシールが構成されることになり、外部側Bからクランク室内A側へ異物が侵入することをより効果的に防止することができる。
なお、上記軸偏心とは、軸振れともいい、軸中心(上記回転軸の中心)と軸中心回転軌跡の中心との軸偏心量の2倍で表される値である。また、上記取付偏心とは、ハウジング穴中心と軸の回転中心との偏心量の2倍で表される値である。これらの値は一般にTIR(Total Indicator Reading)で表される。
これにより突起部28の内周面28bは、組み付け後に軸端部29の外周面29aとの間に微小隙間を形成することができる。そのため、密封部材1が組み付けられた軸端部29では、軸端部29の外周面29aと密封部材1(突起部28)との間にラビリンスシールが構成されることになり、外部側Bからクランク室内A側へ異物が侵入することをより効果的に防止することができる。
なお、上記軸偏心とは、軸振れともいい、軸中心(上記回転軸の中心)と軸中心回転軌跡の中心との軸偏心量の2倍で表される値である。また、上記取付偏心とは、ハウジング穴中心と軸の回転中心との偏心量の2倍で表される値である。これらの値は一般にTIR(Total Indicator Reading)で表される。
突起部28の軸方向寸法L2(図2(a)参照)は、例えば0.5〜1.0mmである。これにより、補助リップ部12の反転をより効果的に防止することができる。
このような本実施形態の密封部材によれば、組み付け時に補助リップ部12が反転することを防止することができる。
このような本実施形態の密封部材によれば、組み付け時に補助リップ部12が反転することを防止することができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更することができる。
第1実施形態において、上記突出部は周方向全体に設けられているが、上記突出部は必ずしも周方向全体に設けられていなくても良く、補助リップ部の反転を防止することができれば、周方向において断続的に設けられていても良い。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更することができる。
第1実施形態において、上記突出部は周方向全体に設けられているが、上記突出部は必ずしも周方向全体に設けられていなくても良く、補助リップ部の反転を防止することができれば、周方向において断続的に設けられていても良い。
本発明の実施形態に係る密封部材は、自動車用エンジンのクランク室と、クランク室から突出したクランクシャフトの端部との間を密封するものに限定されず、補助リップ側から回転軸が挿入され、回転軸とその周囲のハウジングとの間の環状空間を密封する用途に対して好適に用いることができる。
上記密封部材は、例えば、デファレンシャルギヤのサイドシール等としても用いることができる。
上記密封部材は、例えば、デファレンシャルギヤのサイドシール等としても用いることができる。
1:密封部材、2:芯金、3:シール部材、11:主リップ部、12:補助リップ部、13:サイドリップ部、23:空間部、24:第1傾斜面、25:第2傾斜面、26:リップ先端部、27:外周側、28:突出部、29:軸端部、30:ハウジング、S:クランクシャフト
Claims (2)
- 回転軸と、この回転軸を包囲しているハウジングとの間の環状空間を密封する密封部材であって、
前記回転軸の外周面に摺接して前記環状空間内の密封流体が外部側へ漏れるのを防止する主リップ部と、
前記主リップ部よりも前記外部側に空間部を介して設けられ、前記外部側に傾斜して延び、その内周側の先端が前記回転軸に対して締め代を有し、且つ、前記回転軸の外周面に摺接する補助リップ部と、を備え、
前記補助リップ部は、その外周側から前記外部側に向かって延び、内径が前記回転軸の外径よりも大きく、前記補助リップ部側から挿入される前記回転軸の外周面と当接して前記補助リップが反転するのを防止する環状の突出部を備えることを特徴とする密封部材。 - 前記突出部の内径と前記回転軸の外径との差は、前記密封部材の装着部における軸偏心と取付偏心との合計偏心量よりも0.2〜1.0mm大きい請求項1に記載の密封部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016065183A JP2017180555A (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | 密封部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016065183A JP2017180555A (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | 密封部材 |
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JP2016065183A Pending JP2017180555A (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | 密封部材 |
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2016
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