JP2017180174A - フューエルポンプモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て作業の簡素化や部品点数の削減に寄与し、しかも、確実に端面部材と樹脂成形体との密着を保持することができるフューエルポンプモジュールを提供する。
【解決手段】フューエルポンプモジュールは、円筒体の筐体54を有するフューエルフィードポンプと、フューエルフィードポンプの1構成要素として円筒体の1開放端に挿入されて当該開放端を塞端面部材55と、フューエルフィードポンプを収容するモジュール筐体の一部を構成し、端面部材55を包み込む樹脂成形体58と、フューエルフィードポンプの外面から突出して、樹脂成形体58に食い込んで樹脂成形体58の変位を規制する楔片59とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明はフューエルポンプモジュールに関する。
特許文献1は燃料タンク内で電動ポンプを保持するポンプホルダーを開示する。電動ポンプは上側ポンプホルダーおよび下側ポンプホルダーに上下から挟まれ保持される。上側ポンプホルダーは燃料タンクの天井壁に結合される取り付けベースに一体化される。
特開2007−291866号公報
電動ポンプは円筒体の筐体を備える。円筒体の開放端は端面部材で塞がれる。端面部材で区画される端面には燃料吐出管が区画される。燃料吐出管は上側ポンプホルダーに差し込まれる。燃料吐出管の外周にはシール部材が装着される。組み立て作業の簡素化や部品点数の削減が要望される。
本発明は、組み立て作業の簡素化や部品点数の削減に寄与し、しかも、確実に端面部材と樹脂成形体との密着を保持することができるフューエルポンプモジュールを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、円筒体の筐体を有するフューエルフィードポンプと、前記フューエルフィードポンプの1構成要素として前記円筒体の1開放端に挿入されて当該開放端を塞ぎ、軸方向に型抜けする形状に形成される端面を区画する端面部材と、前記フューエルフィードポンプを収容するモジュール筐体の一部を構成し、軸方向に嵌め込まれるように前記端面を包み込む樹脂成形体と、前記端面を含む前記フューエルフィードポンプの外面から突出して、前記樹脂成形体に食い込んで前記樹脂成形体の軸方向変位を規制する楔片とを備えるフューエルポンプモジュールは提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記楔片は、前記円筒体から連続し、前記円筒体から遠ざかるにつれて径方向に内側に変位し、前記円筒体に対して前記端面部材の軸方向変位を規制する規制部を備える規制片で形成される。
第3側面によれば、第2側面の構成に加えて、前記楔片は、前記円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる。
第4側面によれば、第1〜第3側面のいずれかの構成に加えて、前記樹脂成形体は、前記端面で開口する吐出口に接続される出口流路を区画する。
第5側面によれば、第4側面の構成に加えて、前記樹脂成形体は、前記端面部材の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料から形成され、前記楔片よりも前方で前記吐出口を開口する管状部を有する。
第6側面によれば、第2〜第5側面のいずれかの構成に加えて、前記円筒体の筐体は金属材料から成形される。
第1側面によれば、モジュール筐体の一部は樹脂成形体で構成される。樹脂成形体の成型にあたって端面部材はインサート成型される。このとき、もともと端面部材の端面は軸方向に型抜けする形状に形成されるものの、楔片は樹脂成形体に食い込むことから、樹脂成形体の軸方向変位は阻止される。こうして端面部材の端面と樹脂成形体との密着は保持される。
第2側面によれば、規制片が延長されて端面部材の端面から突出することで、樹脂成形体の成型時に規制片と端面部材との間に溶融樹脂が流れ込み、楔片は形成されることができる。規制片は、もともと円筒体の筐体に対して端面部材を保持する目的で形成されることから、楔片の実現にあたって部品点数の増加や製造工程の複雑化は回避されることができる。
第3側面によれば、半径線に対して楔片の傾斜角が画一化されるので、成形にあたって複雑な金型やカシメ刃などが要求されず、フューエルフィードポンプの筐体の成形工程は簡易化される。
第4側面によれば、出口流路で圧力が高まると、樹脂成形体には端面部材から引き離される力が作用する。このときでも、楔片は樹脂成形体に食い込むことから、樹脂成形体と端面部材とは強固に保持され、両者の締結は解除されない。
第5側面によれば、インサート成型にあたって樹脂成形体は除熱に応じて端面部材よりも大きく収縮する。したがって、樹脂成形体の出口流路は管状部の吐出口に向かって引き寄せられる。その結果、吐出口の周囲で樹脂成形体と端面部材との密着性は高められることができる。
第6側面によれば、樹脂成形体の成型時に樹脂成形体が冷却されていくと、金属材である円筒体の筐体から熱が逃げやすい。したがって、楔片の周囲から先に樹脂成形体は硬化していく。こうしたアンカー効果が真っ先に確立されることから、その後に樹脂成形体が収縮しても、樹脂成形体と端面部材との密着は確保されることができる。
本発明の一実施形態に係るフューエルポンプモジュールの全体構成を概略的に示す垂直断面図である。 図1の一部拡大図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るフューエルポンプモジュール11の全体構成を概略的に示す。フューエルポンプモジュール11はモジュール本体12および燃料フィルター13を備える。モジュール本体12にフューエルフィードポンプ14は組み込まれる。フューエルフィードポンプ14を収容するモジュール筐体15には吸込流路16、吐出流路(出口流路)17および戻し流路18が区画される。モジュール筐体15は中心軸線Xisを有する円筒形状に形成され、軸線方向に一端の端面15aに吸込流路16は開口する。吐出流路17には内燃機関19の燃料噴射装置21に繋がる燃料配管22が接続される。戻し流路18には燃料タンク23に繋がる戻し配管24が接続される。
フューエルフィードポンプ14は、吸込流路16に接続されるインペラー室25を備える。インペラー室25にはインペラー26が配置される。インペラー26は、中心軸線Xis回りで回転自在に支持される回転軸27に結合される。インペラー26には電動モーター28が連結される。電動モーター28は、回転軸27に結合されるローター28aと、ローター28aを囲みつつモジュール筐体15に支持されるステーター28bとを備える。ステーター28bのコイルに駆動電流が供給されると、電動モーター28は作動し、中心軸線Xis回りでインペラー26を回転駆動する。
モジュール本体12は逆止弁29を備える。逆止弁29は吐出流路17に組み込まれる。吐出流路17の圧力がフューエルフィードポンプ14の吐出圧よりも大きいと、逆止弁29の弁体29aは着座する。こうして燃料の逆流は防止される。フューエルフィードポンプ14の吐出圧が吐出流路17内の圧力を上回ると、フューエルフィードポンプ14から吐出流路17に燃料は流れ込む。
モジュール本体12は調圧弁31を備える。調圧弁31は逆止弁29の下流で吐出流路17から分岐する戻し流路18に組み込まれる。調圧弁31では吐出流路17内の圧力が所定値を上回ると、弁体31aは弁座31bから離れる。このとき、吐出流路17内の燃料は戻し流路18から燃料タンク23に戻される。
モジュール本体12はカプラー32を備える。カプラー32のソケット32a内には、電動モーター28に繋がる導線33に接続される接続端子32bが配置される。カプラー32には雄カプラー(図示されず)が結合される。接続端子32bから電動モーター28に向かって駆動電流は供給される。電動モーター28の作動に応じて吐出流路17から燃料噴射装置21に向けて燃料は供給される。
燃料フィルター13はフューエルフィードポンプ14のモジュール筐体15に結合されるモジュール補助筐体34を備える。モジュール補助筐体34は雌側円筒体35および接続管36を有する。雌側円筒体35の閉塞端に接続管36は形成される。接続管36には燃料タンク23に繋がる燃料配管37が接続される。雌側円筒体35は、開放端から第1方向DR1にフューエルフィードポンプ14を受け入れ、フューエルフィードポンプ14の端面15aとの間にフィルターユニット38を収容する空間41を区画する。フューエルフィードポンプ14の吸込流路16は雌側円筒体35内側の空間41に開口する。接続管36は、雌側円筒体35内の空間41から延びる流通路42を区画する。流通路42は燃料配管37に繋がる。
フィルターユニット38は、中心軸線Xisに沿って線形の通路43を区画する円筒形状のフィルターエレメント44を備える。フィルターエレメント44は例えば中心軸線Xisに平行な山折り線および谷折り線で交互に折り畳まれる不織布で構成されることができる。フィルターエレメント44は軸方向に第1端板45aおよび第2端板45bに挟まれる。第1端板45aおよび第2端板45bは中心軸線Xisに直交する同軸の円板形状を有する。第1および第2端板45a、45bとフィルターエレメント44との接触域は接着剤で固められる。
雌側円筒体35の内面とフィルターエレメント44の外周との間に燃料溜まり46が形成される。第2端板45bは中央に流通口47を有する。流通口47はフィルターエレメント44の通路43と吸込流路16とを接続する。接続管36の流通路42から導入された燃料は第1端板45aを迂回して燃料溜まり46に流れ込む。燃料は燃料溜まり46からフィルターエレメント44を通過し濾過されて通路43に流入し、通路43から吸込流路16に流れ込む。
モジュール補助筐体34とモジュール筐体15との間には例えばスナップフィット機構48が構築される。スナップフィット機構48の構築にあたって雌側円筒体35の開放端には係り合い片49が形成される。スナップフィット機構48は、係り合い片49に区画される段差51に、モジュール筐体15の外周に区画される爪52を係り合わせて、第1方向DR1に反対向きの第2方向DR2に雌側円筒体35に対してモジュール筐体15の軸方向変位を規制する。
フューエルフィードポンプ14は円筒体の筐体54を備える。円筒体の筐体54は金属材料から成形される。円筒体の1開放端には端面部材55が挿入される。端面部材55は開放端を塞ぐ。こうして端面部材55はフューエルフィードポンプ14の1構成要素を担う。
端面部材55は中心軸線Xisの軸方向に型抜けする形状に形成される。すなわち、端面部材55の端面には、中心軸線Xisに同軸であって内部に逆止弁29を収容する管状部56が突出する。管状部56は、逆止弁29よりも下流で前端に吐出口57を開口する。
モジュール筐体15は、軸方向に嵌め込まれるように端面部材55の端面を包み込む樹脂成形体58を1構成要素として含む。樹脂成形体58は前述の吐出流路17を区画する。吐出流路17は、端面部材55の端面で開口する吐出口57に接続される。樹脂成形体58は、端面部材55の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する熱可塑性樹脂材料から形成される。樹脂成形体58は結合面58aで他の構成要素に溶着される。
図2に示されるように、フューエルポンプモジュール11は、端面部材55の端面を含むフューエルフィードポンプ14の外面から突出する楔片59を備える。楔片59は樹脂成形体58に食い込んで樹脂成形体58の軸方向変位を規制する。ここでは、楔片59は、円筒体から連続し、円筒体から遠ざかるにつれて径方向に内側に変位する規制片で形成される。この規制片は、円筒体の筐体54に対して端面部材55の軸方向変位を規制する規制部60を有する。規制片は、円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる。管状部56は楔片59よりも前方で吐出口57を開口する。
モジュール筐体15の一部は樹脂成形体58で構成される。樹脂成形体58の成型にあたって端面部材55はインサート成型される。このとき、もともと端面部材55の端面は軸方向に型抜けする形状に形成されるものの、楔片59は樹脂成形体58に食い込むことから、樹脂成形体58の軸方向変位は阻止される。こうして端面部材55の端面と樹脂成形体58との密着は保持される。樹脂成形体58は成型時にフューエルフィードポンプ14に一体化されることから、フューエルフィードポンプ14の差し込み作業やシール部材の装着作業は回避される。組み立て作業の簡素化や部品点数の削減は実現される。
楔片59は、円筒体に対して端面部材55の軸方向変位を規制する規制片で形成される。規制片が延長されて端面部材55の端面から突出することで、樹脂成形体58の成型時に規制片と端面部材55との間に溶融樹脂が流れ込み、楔片59は形成される。規制片は、もともと円筒体の筐体54に対して端面部材55を保持する目的で形成されることから、楔片59の実現にあたって部品点数の増加や製造工程の複雑化は回避される。
楔片59は、円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる。半径線に対して楔片59の傾斜角が画一化されるので、成形にあたって複雑な金型やカシメ刃などが要求されず、フューエルフィードポンプ14の筐体の成形工程は簡易化される。
前述のように、樹脂成形体58は、端面部材55の端面で開口する吐出口57に接続される吐出流路17を区画する。吐出流路17の燃料は逆止弁29および調圧弁31の働きで吐出流路17内に閉じ込められる。吐出流路17で圧力が高まると、樹脂成形体58には端面部材55から引き離される力が作用する。このときでも、楔片59は樹脂成形体58に食い込むことから、樹脂成形体58と端面部材55とは強固に保持され、両者の締結は解除されない。
樹脂成形体58は、端面部材55の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料から形成される。このことから、インサート成型にあたって樹脂成形体58は除熱に応じて端面部材55よりも大きく収縮する。したがって、樹脂成形体58の吐出流路17は管状部56の吐出口57に向かって引き寄せられる。その結果、吐出口57の周囲で樹脂成形体58と端面部材55との密着性は高められることができる。
円筒体の筐体54は金属材料から成形される。樹脂成形体58の成型時に樹脂成形体58が冷却されていくと、金属材である円筒体の筐体54から熱が逃げやすい。したがって、楔片59の周囲から先に樹脂成形体58は硬化していく。こうしたアンカー効果が真っ先に確立されることから、その後に樹脂成形体58が収縮しても、樹脂成形体58と端面部材55との密着は確保されることができる。
11…フューエルポンプモジュール、14…フューエルフィードポンプ、15…モジュール筐体、17…出口流路(吐出流路)、54…筐体、55…端面部材、56…管状部、57…吐出口、58…樹脂成形体、59…楔片、60…規制部。
本発明はフューエルポンプモジュールに関する。
特許文献1は燃料タンク内で電動ポンプを保持するポンプホルダーを開示する。電動ポンプは上側ポンプホルダーおよび下側ポンプホルダーに上下から挟まれ保持される。上側ポンプホルダーは燃料タンクの天井壁に結合される取り付けベースに一体化される。
特開2007−291866号公報
電動ポンプは円筒体の筐体を備える。円筒体の開放端は端面部材で塞がれる。端面部材で区画される端面には燃料吐出管が区画される。燃料吐出管は上側ポンプホルダーに差し込まれる。燃料吐出管の外周にはシール部材が装着される。組み立て作業の簡素化や部品点数の削減が要望される。
本発明は、組み立て作業の簡素化や部品点数の削減に寄与し、しかも、確実に端面部材と樹脂成形体との密着を保持することができるフューエルポンプモジュールを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、円筒体の筐体を有するフューエルフィードポンプと、前記フューエルフィードポンプの1構成要素として前記円筒体の1開放端に挿入されて当該開放端を塞端面部材と、前記フューエルフィードポンプを収容するモジュール筐体の一部を構成し、前記端面部材を包み込む樹脂成形体と、前記フューエルフィードポンプの外面から突出して、前記樹脂成形体に食い込んで前記樹脂成形体の変位を規制する楔片とを備えるフューエルポンプモジュールは提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記端面部材の、前記楔片よりも前記筐体から離れる側の形状は、前記筐体の中心軸方向に型抜き可能な形状である。
側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記楔片は、前記円筒体から連続し、前記円筒体から遠ざかるにつれて前記筐体の径方向に縮径し、前記筐体の中心軸方向に前記筐体に対して前記端面部材の変位を規制する規制部を備える規制片で形成される。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記楔片は、前記円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる。
側面によれば、第1〜第側面のいずれかの構成に加えて、前記樹脂成形体は、前記端面部材の前記楔片よりも前記筐体から離れる側で開口する吐出口に接続される出口流路を区画する。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記樹脂成形体は、前記端面部材の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料から形成され、前記端面部材は前記吐出口を前記中心軸方向に開口する管状部を有する。
側面によれば、第2〜第側面のいずれかの構成に加えて、前記円筒体の筐体は金属材料から成形される。
第1側面によれば、モジュール筐体の一部は樹脂成形体で構成される。樹脂成形体の成型にあたって端面部材はインサート成型される。このとき、楔片は樹脂成形体に食い込むことから、樹脂成形体の変位は阻止される。こうして端面部材と樹脂成形体との密着は保持される。
第2側面によれば、端面部材の楔片よりも筐体から離れる側の形状は、円筒体の中心軸線方向に型抜き可能な形状であり、形成容易に構成される。型抜き可能な形状は樹脂成形体に対し中心軸線方向の結合力を得られにくいが、第1側面の効果が作用することにより、端面部材と樹脂成形体との密着が保持されながら端面部材の形状は簡素化される。
側面によれば、規制片が延長されて端面部材の面から距離をおいて位置することで、樹脂成形体の成型時に規制片と端面部材との間に溶融樹脂が流れ込み、規制片の延長される部分は楔片として機能することができる。規制片は、もともと円筒体の筐体に対して端面部材を保持する目的で形成されることから、楔片の実現にあたって部品点数の増加や製造工程の複雑化は回避されることができる。
側面によれば、半径線に対して楔片の傾斜角が画一化されるので、成形にあたって複雑な金型やカシメ刃などが要求されず、フューエルフィードポンプの筐体の成形工程は簡易化される。
側面によれば、出口流路で圧力が高まると、樹脂成形体には端面部材から引き離される力が作用する。このときでも、楔片は樹脂成形体に食い込むことから、樹脂成形体と端面部材とは強固に保持され、両者の締結は解除されない。
側面によれば、インサート成型にあたって樹脂成形体は除熱に応じて端面部材よりも大きく収縮する。したがって、樹脂成形体の出口流路は管状部の吐出口に向かって引き寄せられる。その結果、吐出口の周囲で樹脂成形体と端面部材との密着性は高められることができる。
側面によれば、樹脂成形体の成型時に樹脂成形体が冷却されていくと、金属材である円筒体の筐体から熱が逃げやすい。したがって、楔片の周囲から先に樹脂成形体は硬化していく。こうしたアンカー効果が真っ先に確立されることから、その後に樹脂成形体が収縮しても、樹脂成形体と端面部材との密着は確保されることができる。
本発明の一実施形態に係るフューエルポンプモジュールの全体構成を概略的に示す垂直断面図である。 図1の一部拡大図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るフューエルポンプモジュール11の全体構成を概略的に示す。フューエルポンプモジュール11はモジュール本体12および燃料フィルター13を備える。モジュール本体12にフューエルフィードポンプ14は組み込まれる。フューエルフィードポンプ14を収容するモジュール筐体15には吸込流路16、吐出流路(出口流路)17および戻し流路18が区画される。モジュール筐体15は中心軸線Xisを有する円筒形状に形成され、軸線方向に一端の端面15aに吸込流路16は開口する。吐出流路17には内燃機関19の燃料噴射装置21に繋がる燃料配管22が接続される。戻し流路18には燃料タンク23に繋がる戻し配管24が接続される。
フューエルフィードポンプ14は、吸込流路16に接続されるインペラー室25を備える。インペラー室25にはインペラー26が配置される。インペラー26は、中心軸線Xis回りで回転自在に支持される回転軸27に結合される。インペラー26には電動モーター28が連結される。電動モーター28は、回転軸27に結合されるローター28aと、ローター28aを囲みつつモジュール筐体15に支持されるステーター28bとを備える。ステーター28bのコイルに駆動電流が供給されると、電動モーター28は作動し、中心軸線Xis回りでインペラー26を回転駆動する。
モジュール本体12は逆止弁29を備える。逆止弁29は吐出流路17に組み込まれる。吐出流路17の圧力がフューエルフィードポンプ14の吐出圧よりも大きいと、逆止弁29の弁体29aは着座する。こうして燃料の逆流は防止される。フューエルフィードポンプ14の吐出圧が吐出流路17内の圧力を上回ると、フューエルフィードポンプ14から吐出流路17に燃料は流れ込む。
モジュール本体12は調圧弁31を備える。調圧弁31は逆止弁29の下流で吐出流路17から分岐する戻し流路18に組み込まれる。調圧弁31では吐出流路17内の圧力が所定値を上回ると、弁体31aは弁座31bから離れる。このとき、吐出流路17内の燃料は戻し流路18から燃料タンク23に戻される。
モジュール本体12はカプラー32を備える。カプラー32のソケット32a内には、電動モーター28に繋がる導線33に接続される接続端子32bが配置される。カプラー32には雄カプラー(図示されず)が結合される。接続端子32bから電動モーター28に向かって駆動電流は供給される。電動モーター28の作動に応じて吐出流路17から燃料噴射装置21に向けて燃料は供給される。
燃料フィルター13はフューエルフィードポンプ14のモジュール筐体15に結合されるモジュール補助筐体34を備える。モジュール補助筐体34は雌側円筒体35および接続管36を有する。雌側円筒体35の閉塞端に接続管36は形成される。接続管36には燃料タンク23に繋がる燃料配管37が接続される。雌側円筒体35は、開放端から第1方向DR1にフューエルフィードポンプ14を受け入れ、フューエルフィードポンプ14の端面15aとの間にフィルターユニット38を収容する空間41を区画する。フューエルフィードポンプ14の吸込流路16は雌側円筒体35内側の空間41に開口する。接続管36は、雌側円筒体35内の空間41から延びる流通路42を区画する。流通路42は燃料配管37に繋がる。
フィルターユニット38は、中心軸線Xisに沿って線形の通路43を区画する円筒形状のフィルターエレメント44を備える。フィルターエレメント44は例えば中心軸線Xisに平行な山折り線および谷折り線で交互に折り畳まれる不織布で構成されることができる。フィルターエレメント44は軸方向に第1端板45aおよび第2端板45bに挟まれる。第1端板45aおよび第2端板45bは中心軸線Xisに直交する同軸の円板形状を有する。第1および第2端板45a、45bとフィルターエレメント44との接触域は接着剤で固められる。
雌側円筒体35の内面とフィルターエレメント44の外周との間に燃料溜まり46が形成される。第2端板45bは中央に流通口47を有する。流通口47はフィルターエレメント44の通路43と吸込流路16とを接続する。接続管36の流通路42から導入された燃料は第1端板45aを迂回して燃料溜まり46に流れ込む。燃料は燃料溜まり46からフィルターエレメント44を通過し濾過されて通路43に流入し、通路43から吸込流路16に流れ込む。
モジュール補助筐体34とモジュール筐体15との間には例えばスナップフィット機構48が構築される。スナップフィット機構48の構築にあたって雌側円筒体35の開放端には係り合い片49が形成される。スナップフィット機構48は、係り合い片49に区画される段差51に、モジュール筐体15の外周に区画される爪52を係り合わせて、第1方向DR1に反対向きの第2方向DR2に雌側円筒体35に対してモジュール筐体15の軸方向変位を規制する。
フューエルフィードポンプ14は円筒体の筐体54を備える。円筒体の筐体54は金属材料から成形される。円筒体の1開放端には端面部材55が挿入される。端面部材55は開放端を塞ぐ。こうして端面部材55はフューエルフィードポンプ14の1構成要素を担う。
端面部材55は中心軸線Xisの軸方向に型抜き可能な形状に形成される。具体的には、端面部材55の端面には、中心軸線Xisに同軸であって内部に逆止弁29を収容する管状部56と導線33とが突出するが、いわゆるアンダーカットは発生せず端面部材55は成形時に金型から軸方向に型抜きすることができる。管状部56は、逆止弁29よりも下流で前端に吐出口57を開口する。
モジュール筐体15は、軸方向に嵌め込まれるように端面部材55の端面を包み込む樹脂成形体58を1構成要素として含む。樹脂成形体58は前述の吐出流路17を区画する。吐出流路17は、端面部材55の管状部56の端面で開口する吐出口57に接続される。樹脂成形体58は、端面部材55の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する熱可塑性樹脂材料から形成される。樹脂成形体58は結合面58aで他の構成要素に溶着される。
図2に示されるように、フューエルポンプモジュール11は、フューエルフィードポンプ14の外面から突出する楔片59を備える。楔片59は樹脂成形体58に食い込んで樹脂成形体58の軸方向変位を規制する。ここでは、楔片59は、円筒体から連続し、円筒体から遠ざかるにつれて径方向に内側に変位する規制片で形成される。この規制片は、円筒体の筐体54に対して端面部材55の軸方向変位を規制する規制部60を有する。規制片は、円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる。管状部56は楔片59よりも円筒体から離れた部分で吐出口57を開口する。
モジュール筐体15の一部は樹脂成形体58で構成される。樹脂成形体58の成型にあたって端面部材55はインサート成型される。このとき、もともと端面部材55の端面は軸方向に型抜き可能な形状に形成されるものの、楔片59は樹脂成形体58に食い込むことから、樹脂成形体58の軸方向変位は阻止される。こうして端面部材55の端面と樹脂成形体58との密着は保持される。樹脂成形体58は成型時にフューエルフィードポンプ14に一体化されることから、フューエルフィードポンプ14の差し込み作業やシール部材の装着作業は回避される。組み立て作業の簡素化や部品点数の削減は実現される。
楔片59は、円筒体に対して端面部材55の軸方向変位を規制する規制片で形成される。規制片が延長されて端面部材55の面から距離をおいて位置することで、樹脂成形体58の成型時に規制片と端面部材55との間に溶融樹脂が流れ込み、規制片の延長される部分は楔片59として機能する。規制片は、もともと円筒体の筐体54に対して端面部材55を保持する目的で形成されることから、楔片59の実現にあたって部品点数の増加や製造工程の複雑化は回避される。
楔片59は、円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる。半径線に対して楔片59の傾斜角が画一化されるので、成形にあたって複雑な金型やカシメ刃などが要求されず、フューエルフィードポンプ14の筐体の成形工程は簡易化される。
前述のように、樹脂成形体58は、端面部材55の端面で開口する吐出口57に接続される吐出流路17を区画する。吐出流路17の燃料は逆止弁29および調圧弁31の働きで吐出流路17内に閉じ込められる。吐出流路17で圧力が高まると、樹脂成形体58には端面部材55から引き離される力が作用する。このときでも、楔片59は樹脂成形体58に食い込むことから、樹脂成形体58と端面部材55とは強固に保持され、両者の締結は解除されない。
樹脂成形体58は、端面部材55の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料から形成される。このことから、インサート成型にあたって樹脂成形体58は除熱に応じて端面部材55よりも大きく収縮する。したがって、樹脂成形体58の吐出流路17は管状部56の吐出口57に向かって引き寄せられる。その結果、吐出口57の周囲で樹脂成形体58と端面部材55との密着性は高められることができる。
円筒体の筐体54は金属材料から成形される。樹脂成形体58の成型時に樹脂成形体58が冷却されていくと、金属材である円筒体の筐体54から熱が逃げやすい。したがって、楔片59の周囲から先に樹脂成形体58は硬化していく。こうしたアンカー効果が真っ先に確立されることから、その後に樹脂成形体58が収縮しても、樹脂成形体58と端面部材55との密着は確保されることができる。
11…フューエルポンプモジュール、14…フューエルフィードポンプ、15…モジュール筐体、17…出口流路(吐出流路)、54…筐体、55…端面部材、56…管状部、57…吐出口、58…樹脂成形体、59…楔片、60…規制部。
本発明はフューエルポンプモジュールに関する。
特許文献1は燃料タンク内で電動ポンプを保持するポンプホルダーを開示する。電動ポンプは上側ポンプホルダーおよび下側ポンプホルダーに上下から挟まれ保持される。上側ポンプホルダーは燃料タンクの天井壁に結合される取り付けベースに一体化される。
特開2007−291866号公報
電動ポンプは円筒体の筐体を備える。円筒体の開放端は端面部材で塞がれる。端面部材で区画される端面には燃料吐出管が区画される。燃料吐出管は上側ポンプホルダーに差し込まれる。燃料吐出管の外周にはシール部材が装着される。組み立て作業の簡素化や部品点数の削減が要望される。
本発明は、組み立て作業の簡素化や部品点数の削減に寄与し、しかも、確実に端面部材と樹脂成形体との密着を保持することができるフューエルポンプモジュールを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、円筒体の筐体を有するフューエルフィードポンプと、前記フューエルフィードポンプの1構成要素として前記円筒体の1開放端に挿入されて当該開放端を塞ぐ端面部材と、前記フューエルフィードポンプを収容するモジュール筐体の一部を構成し、前記端面部材を包み込む樹脂成形体と、前記フューエルフィードポンプの外面から突出して、前記樹脂成形体に食い込んで前記樹脂成形体の変位を規制する楔片とを備え、前記樹脂成形体は、前記端面部材の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料から形成されて、前記端面部材の、前記楔片よりも前記筐体から離れる側で開口する吐出口に接続され、前記端面部材は、前記吐出口を前記筐体の中心軸方向に開口させる管状部を有するフューエルポンプモジュールは提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記端面部材の、前記楔片よりも前記筐体から離れる側の形状は、前記筐体の中心軸方向に型抜き可能な形状である。
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記楔片は、前記円筒体から連続し、前記円筒体から遠ざかるにつれて前記筐体の径方向に縮径し、前記筐体の中心軸方向に前記筐体に対して前記端面部材の変位を規制する規制部を備える規制片で形成される。
第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記楔片は、前記円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる
第5側面によれば、第〜第側面のいずれかの構成に加えて、前記円筒体の筐体は金属材料から成形される。
第1側面によれば、モジュール筐体の一部は樹脂成形体で構成される。樹脂成形体の成型にあたって端面部材はインサート成型される。このとき、楔片は樹脂成形体に食い込むことから、樹脂成形体の変位は阻止される。こうして端面部材と樹脂成形体との密着は保持される。
また、出口流路で圧力が高まると、樹脂成形体には端面部材から引き離される力が作用する。このときでも、楔片は樹脂成形体に食い込むことから、樹脂成形体と端面部材とは強固に保持され、両者の締結は解除されない。しかも、インサート成型にあたって樹脂成形体は除熱に応じて端面部材よりも大きく収縮する。したがって、樹脂成形体の出口流路は管状部の吐出口に向かって引き寄せられる。その結果、吐出口の周囲で樹脂成形体と端面部材との密着性は高められることができる。
第2側面によれば、端面部材の楔片よりも筐体から離れる側の形状は、円筒体の中心軸線方向に型抜き可能な形状であり、形成容易に構成される。型抜き可能な形状は樹脂成形体に対し中心軸線方向の結合力を得られにくいが、第1側面の効果が作用することにより、端面部材と樹脂成形体との密着が保持されながら端面部材の形状は簡素化される。
第3側面によれば、規制片が延長されて端面部材の表面から距離をおいて位置することで、樹脂成形体の成型時に規制片と端面部材との間に溶融樹脂が流れ込み、規制片の延長される部分は楔片として機能することができる。規制片は、もともと円筒体の筐体に対して端面部材を保持する目的で形成されることから、楔片の実現にあたって部品点数の増加や製造工程の複雑化は回避されることができる。
第4側面によれば、半径線に対して楔片の傾斜角が画一化されるので、成形にあたって複雑な金型やカシメ刃などが要求されず、フューエルフィードポンプの筐体の成形工程は簡易化される
第5側面によれば、樹脂成形体の成型時に樹脂成形体が冷却されていくと、金属材である円筒体の筐体から熱が逃げやすい。したがって、楔片の周囲から先に樹脂成形体は硬化していく。こうしたアンカー効果が真っ先に確立されることから、その後に樹脂成形体が収縮しても、樹脂成形体と端面部材との密着は確保されることができる。
本発明の一実施形態に係るフューエルポンプモジュールの全体構成を概略的に示す垂直断面図である。 図1の一部拡大図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るフューエルポンプモジュール11の全体構成を概略的に示す。フューエルポンプモジュール11はモジュール本体12および燃料フィルター13を備える。モジュール本体12にフューエルフィードポンプ14は組み込まれる。フューエルフィードポンプ14を収容するモジュール筐体15には吸込流路16、吐出流路(出口流路)17および戻し流路18が区画される。モジュール筐体15は中心軸線Xisを有する円筒形状に形成され、軸線方向に一端の端面15aに吸込流路16は開口する。吐出流路17には内燃機関19の燃料噴射装置21に繋がる燃料配管22が接続される。戻し流路18には燃料タンク23に繋がる戻し配管24が接続される。
フューエルフィードポンプ14は、吸込流路16に接続されるインペラー室25を備える。インペラー室25にはインペラー26が配置される。インペラー26は、中心軸線Xis回りで回転自在に支持される回転軸27に結合される。インペラー26には電動モーター28が連結される。電動モーター28は、回転軸27に結合されるローター28aと、ローター28aを囲みつつモジュール筐体15に支持されるステーター28bとを備える。ステーター28bのコイルに駆動電流が供給されると、電動モーター28は作動し、中心軸線Xis回りでインペラー26を回転駆動する。
モジュール本体12は逆止弁29を備える。逆止弁29は吐出流路17に組み込まれる。吐出流路17の圧力がフューエルフィードポンプ14の吐出圧よりも大きいと、逆止弁29の弁体29aは着座する。こうして燃料の逆流は防止される。フューエルフィードポンプ14の吐出圧が吐出流路17内の圧力を上回ると、フューエルフィードポンプ14から吐出流路17に燃料は流れ込む。
モジュール本体12は調圧弁31を備える。調圧弁31は逆止弁29の下流で吐出流路17から分岐する戻し流路18に組み込まれる。調圧弁31では吐出流路17内の圧力が所定値を上回ると、弁体31aは弁座31bから離れる。このとき、吐出流路17内の燃料は戻し流路18から燃料タンク23に戻される。
モジュール本体12はカプラー32を備える。カプラー32のソケット32a内には、電動モーター28に繋がる導線33に接続される接続端子32bが配置される。カプラー32には雄カプラー(図示されず)が結合される。接続端子32bから電動モーター28に向かって駆動電流は供給される。電動モーター28の作動に応じて吐出流路17から燃料噴射装置21に向けて燃料は供給される。
燃料フィルター13はフューエルフィードポンプ14のモジュール筐体15に結合されるモジュール補助筐体34を備える。モジュール補助筐体34は雌側円筒体35および接続管36を有する。雌側円筒体35の閉塞端に接続管36は形成される。接続管36には燃料タンク23に繋がる燃料配管37が接続される。雌側円筒体35は、開放端から第1方向DR1にフューエルフィードポンプ14を受け入れ、フューエルフィードポンプ14の端面15aとの間にフィルターユニット38を収容する空間41を区画する。フューエルフィードポンプ14の吸込流路16は雌側円筒体35内側の空間41に開口する。接続管36は、雌側円筒体35内の空間41から延びる流通路42を区画する。流通路42は燃料配管37に繋がる。
フィルターユニット38は、中心軸線Xisに沿って線形の通路43を区画する円筒形状のフィルターエレメント44を備える。フィルターエレメント44は例えば中心軸線Xisに平行な山折り線および谷折り線で交互に折り畳まれる不織布で構成されることができる。フィルターエレメント44は軸方向に第1端板45aおよび第2端板45bに挟まれる。第1端板45aおよび第2端板45bは中心軸線Xisに直交する同軸の円板形状を有する。第1および第2端板45a、45bとフィルターエレメント44との接触域は接着剤で固められる。
雌側円筒体35の内面とフィルターエレメント44の外周との間に燃料溜まり46が形成される。第2端板45bは中央に流通口47を有する。流通口47はフィルターエレメント44の通路43と吸込流路16とを接続する。接続管36の流通路42から導入された燃料は第1端板45aを迂回して燃料溜まり46に流れ込む。燃料は燃料溜まり46からフィルターエレメント44を通過し濾過されて通路43に流入し、通路43から吸込流路16に流れ込む。
モジュール補助筐体34とモジュール筐体15との間には例えばスナップフィット機構48が構築される。スナップフィット機構48の構築にあたって雌側円筒体35の開放端には係り合い片49が形成される。スナップフィット機構48は、係り合い片49に区画される段差51に、モジュール筐体15の外周に区画される爪52を係り合わせて、第1方向DR1に反対向きの第2方向DR2に雌側円筒体35に対してモジュール筐体15の軸方向変位を規制する。
フューエルフィードポンプ14は円筒体の筐体54を備える。円筒体の筐体54は金属材料から成形される。円筒体の1開放端には端面部材55が挿入される。端面部材55は開放端を塞ぐ。こうして端面部材55はフューエルフィードポンプ14の1構成要素を担う。
端面部材55は中心軸線Xisの軸方向に型抜き可能な形状に形成される。具体的には、端面部材55の端面には、中心軸線Xisに同軸であって内部に逆止弁29を収容する管状部56と導線33とが突出するが、いわゆるアンダーカットは発生せず端面部材55は成形時に金型から軸方向に型抜きすることができる。管状部56は、逆止弁29よりも下流で前端に吐出口57を開口する。
モジュール筐体15は、軸方向に嵌め込まれるように端面部材55の端面を包み込む樹脂成形体58を1構成要素として含む。樹脂成形体58は前述の吐出流路17を区画する。吐出流路17は、端面部材55の管状部56の端面で開口する吐出口57に接続される。樹脂成形体58は、端面部材55の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する熱可塑性樹脂材料から形成される。樹脂成形体58は結合面58aで他の構成要素に溶着される。
図2に示されるように、フューエルポンプモジュール11は、フューエルフィードポンプ14の外面から突出する楔片59を備える。楔片59は樹脂成形体58に食い込んで樹脂成形体58の軸方向変位を規制する。ここでは、楔片59は、円筒体から連続し、円筒体から遠ざかるにつれて径方向に内側に変位する規制片で形成される。この規制片は、円筒体の筐体54に対して端面部材55の軸方向変位を規制する規制部60を有する。規制片は、円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる。管状部56は楔片59よりも円筒体から離れた部分で吐出口57を開口する。
モジュール筐体15の一部は樹脂成形体58で構成される。樹脂成形体58の成型にあたって端面部材55はインサート成型される。このとき、もともと端面部材55の端面は軸方向に型抜き可能な形状に形成されるものの、楔片59は樹脂成形体58に食い込むことから、樹脂成形体58の軸方向変位は阻止される。こうして端面部材55の端面と樹脂成形体58との密着は保持される。樹脂成形体58は成型時にフューエルフィードポンプ14に一体化されることから、フューエルフィードポンプ14の差し込み作業やシール部材の装着作業は回避される。組み立て作業の簡素化や部品点数の削減は実現される。
楔片59は、円筒体に対して端面部材55の軸方向変位を規制する規制片で形成される。規制片が延長されて端面部材55の表面から距離をおいて位置することで、樹脂成形体58の成型時に規制片と端面部材55との間に溶融樹脂が流れ込み、規制片の延長される部分は楔片59として機能する。規制片は、もともと円筒体の筐体54に対して端面部材55を保持する目的で形成されることから、楔片59の実現にあたって部品点数の増加や製造工程の複雑化は回避される。
楔片59は、円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がる。半径線に対して楔片59の傾斜角が画一化されるので、成形にあたって複雑な金型やカシメ刃などが要求されず、フューエルフィードポンプ14の筐体の成形工程は簡易化される。
前述のように、樹脂成形体58は、端面部材55の端面で開口する吐出口57に接続される吐出流路17を区画する。吐出流路17の燃料は逆止弁29および調圧弁31の働きで吐出流路17内に閉じ込められる。吐出流路17で圧力が高まると、樹脂成形体58には端面部材55から引き離される力が作用する。このときでも、楔片59は樹脂成形体58に食い込むことから、樹脂成形体58と端面部材55とは強固に保持され、両者の締結は解除されない。
樹脂成形体58は、端面部材55の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料から形成される。このことから、インサート成型にあたって樹脂成形体58は除熱に応じて端面部材55よりも大きく収縮する。したがって、樹脂成形体58の吐出流路17は管状部56の吐出口57に向かって引き寄せられる。その結果、吐出口57の周囲で樹脂成形体58と端面部材55との密着性は高められることができる。
円筒体の筐体54は金属材料から成形される。樹脂成形体58の成型時に樹脂成形体58が冷却されていくと、金属材である円筒体の筐体54から熱が逃げやすい。したがって、楔片59の周囲から先に樹脂成形体58は硬化していく。こうしたアンカー効果が真っ先に確立されることから、その後に樹脂成形体58が収縮しても、樹脂成形体58と端面部材55との密着は確保されることができる。
11…フューエルポンプモジュール、14…フューエルフィードポンプ、15…モジュール筐体、17…出口流路(吐出流路)、54…筐体、55…端面部材、56…管状部、57…吐出口、58…樹脂成形体、59…楔片、60…規制部。

Claims (6)

  1. 円筒体の筐体(54)を有するフューエルフィードポンプ(14)と、
    前記フューエルフィードポンプ(14)の1構成要素として前記円筒体の1開放端に挿入されて当該開放端を塞ぎ、軸方向に型抜けする形状に形成される端面を区画する端面部材(55)と、
    前記フューエルフィードポンプ(14)を収容するモジュール筐体(15)の一部を構成し、軸方向に嵌め込まれるように前記端面を包み込む樹脂成形体(58)と、
    前記端面を含む前記フューエルフィードポンプ(14)の外面から突出して、前記樹脂成形体(58)に食い込んで前記樹脂成形体(58)の軸方向変位を規制する楔片(59)と
    を備えることを特徴とするフューエルポンプモジュール。
  2. 請求項1に記載のフューエルポンプモジュールにおいて、前記楔片(59)は、前記円筒体から連続し、前記円筒体から遠ざかるにつれて径方向に内側に変位し、前記円筒体に対して前記端面部材(55)の軸方向変位を規制する規制部(60)を備える規制片で形成されることを特徴とするフューエルポンプモジュール。
  3. 請求項2に記載のフューエルポンプモジュールにおいて、前記楔片(59)は、前記円筒体の端を底面に有する円錐体の円錐面に沿って広がることを特徴とするフューエルポンプモジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のフューエルポンプモジュールにおいて、前記樹脂成形体(58)は、前記端面で開口する吐出口(57)に接続される出口流路(17)を区画することを特徴とするフューエルポンプモジュール。
  5. 請求項4に記載のフューエルポンプモジュールにおいて、前記樹脂成形体(58)は、前記端面部材(55)の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料から形成され、前記楔片(59)よりも前方で前記吐出口(57)を開口する管状部(56)を有することを特徴とするフューエルポンプモジュール。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のフューエルポンプモジュールにおいて、前記円筒体の筐体(54)は金属材料から成形されることを特徴とするフューエルポンプモジュール。
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