JP2017178492A - 媒体搬送装置及び自動取引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体幅寄せ時の搬送挙動をより安定させる。
【解決手段】搬送路Rを挟んで各テーパローラ102と対向する位置に、搬送路Rに沿って延びる駆動ベルト104を設け、各テーパローラ102を駆動ベルト104に押し付けた状態で、各テーパローラ102と駆動ベルト104との間に小切手Cを挟んで搬送しながら幅寄せ基準面Pに幅寄せするようにした。こうすることで、各テーパローラ102の駆動ベルト104と接触する部分が、駆動ベルト104の表面に沿って平面状に押しつぶされる為、各テーパローラ102と駆動ベルト104との間を小切手Cが通過するときに、小切手Cが厚さ方向に揺動して蛇行することを防ぐことができ、小切手Cの幅寄せ時の搬送挙動を安定させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、媒体搬送装置及び自動取引装置に関するものであり、例えば、小切手などの有価証券や、チケットなどを搬送する媒体搬送装置及びこの媒体搬送装置を備えた自動取引装置に適用して好適なものである。
従来、媒体搬送装置は、搬送路と、搬送路を挟んで対向配置された搬送ローラとを備え、対向配置された搬送ローラの間に媒体を挟んで搬送するようになっている。また、このような媒体取扱装置として、対向配置された搬送ローラの一方が、幅寄せローラとしてのテーパローラでなり、搬送ローラとテーパローラの間に媒体を挟んで搬送することで、媒体を搬送路の搬送方向と直交する幅方向の一端側に幅寄せしながら搬送するものがある(例えば特許文献1参照)。
媒体を幅寄せする為のテーパローラは、回転軸方向の一端側から他端側に向かって径が大きくなる円錐形状でなり、対向する搬送ローラより柔らかいゴムなどの弾性部材で形成されている。また、このテーパローラは、バネなどの付勢部材により搬送ローラに押し付けられている。これにより、例えば、図13に示すように、テーパローラ500は、径の大きい他端部が搬送ローラ501と接触して、搬送ローラ501の外周に沿って側面視で円弧状に押しつぶされる。
このようなテーパローラ500と搬送ローラ501との間を媒体502が通過するとき、テーパローラ500の一端側と他端側とで媒体502への押圧力に差が生じることで、媒体に回転軸方向(すなわち搬送路の幅方向)への力が加わり、媒体502が幅寄せされるようになっている。
特開平11−322133号公報
ところで、テーパローラと搬送ローラとで媒体を幅寄せする媒体搬送装置では、テーパローラの搬送ローラと接触する部分が、搬送ローラの外周に沿って円弧状に押しつぶされる為、テーパローラと搬送ローラとの間を媒体が通過するときに、媒体が厚さ方向に揺動して蛇行する為、媒体の搬送挙動が不安定になるという問題を有していた。実際、媒体が厚さ方向に揺動して搬送挙動が不安定になると、媒体の厚さにもよるが、媒体の表面にテーパローラと搬送ローラとで押さえつけられた筋状の跡が残ってしまうことがあった。
本発明は以上の点を考慮したもので、媒体幅寄せ時の搬送挙動をより安定させた媒体搬送装置及び自動取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、媒体の搬送路と、前記搬送路上に設けられ、前記搬送路における前記媒体の搬送方向と直交する幅方向に前記媒体を幅寄せする幅寄せローラと、前記幅寄せローラと前記搬送路を挟んで対向する位置に設けられ、前記媒体の搬送方向に沿って延びるベルトとを備え、前記幅寄せローラは、前記ベルトに押し付ける方向に付勢されていて、前記幅寄せローラと前記ベルトとの間に前記媒体を挟んで搬送することで、前記媒体を搬送しながら幅寄せするようにした。
こうすることで、幅寄せローラのベルトと接触する部分が、ベルトの表面に沿って平面状に押しつぶされることになる為、幅寄せローラとベルトとの間を媒体が通過するときに、媒体が厚さ方向に揺動することを防ぐことができる。
本発明は、媒体幅寄せ時の搬送挙動をより安定させた媒体搬送装置及び自動取引装置を実現できる。
小切手処理装置の構成を示す側面図である。 第1の実施の形態による幅寄せ機構の構成を示す上面図である。 第1の実施の形態による幅寄せ機構の構成を示す側面図である。 テーパローラの外観を示す斜視図である。 ベルトプーリの外観を示す斜視図である。 テーパローラと駆動ベルトの間を小切手が通過する様子を示す側面図である。 第1の実施の形態による幅寄せ機構の比較対象となる幅寄せ機構の構成を示す上面図である。 第2の実施の形態による幅寄せ機構の構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態による幅寄せ機構の構成を示す上面図である。 第2の実施の形態による幅寄せ機構の構成を示す側面図である。 他の実施の形態1による幅寄せ機構の構成を示す側面図である。 他の実施の形態2による幅寄せ機構の構成を示す斜視図である。 従来の幅寄せ機構に備えられたテーパローラと搬送ローラを示す側面図である。
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.小切手処理装置の構成]
図1に小切手処理装置1の模式的な側面図を示す。小切手処理装置1は、金融機関等に設置されており、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で小切手の入金取引に関する処理を行う。この小切手処理装置1は、全体として直方体状に形成された筐体2の内部に、媒体としての小切手に関する種々の処理を行う複数の処理ユニットが組み込まれた構成となっている。
尚、ここでは、小切手処理装置1の筐体2における、利用者が対峙する側(図中右側)を前側とし、その反対側(図中左側)を後側とし、前側に対峙した利用者から見て上下左右をそれぞれ上側、下側、左側及び右側と定義する。
筐体2内部の所定位置には、全体を統括的に制御する制御部3が設けられている。この制御部3は、CPUを中心に構成され、ROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引に関する種々の処理を行う。また制御部3は、内部にRAMや、ハードディスク、フラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に各種プログラムや入金取引に関する種々の情報を記憶している。
また、図1では省略しているが、小切手処理装置1には、制御部3の制御に基づき利用者に向けて種々の情報を表示する表示部や、利用者からの操作を受け付けて制御部3に通知する操作部等も設けられている。
この筐体2の前側上部には、小切手Cを束で受け付けるバンドル部10が配置されている。このバンドル部10の後端には、小切手Cの束を1枚ずつ分離して繰り出す分離部11が配置されている。さらに、分離部11の後方で筐体2の後側上部には、分離部11から1枚ずつ繰り出されてくる小切手Cを搬送しながら幅寄せするアライナ部12が配置されている。このアライナ部12には、小切手Cを搬送しながら幅寄せする為の幅寄せ機構(詳しくは後述する)が設けられている。
さらに、アライナ部12の下方には、小切手CのMICR(Magnetic Ink Character Recognition)読み取り、画像読み取り、裏書印字、スタンプ押印などの機能を有するスキャナ部13が配置されている。尚、MICRとは、磁気インクを用いた特殊なフォントによる文字である。さらにバンドル部10の下方には、小切手Cを一時保留するエスクロ部14が配置され、スキャナ部13の下方には、利用者が取り忘れた小切手Cなどを収納するリトラクト部15が配置されている。さらに、エスクロ部14及びリトラクト部15の下方で筐体2の下部には、小切手Cを収納する2個のスタッカ16、17が前後方向に並べて配置されている。
これら、バンドル部10、分離部11、アライナ部12、スキャナ部13、エスクロ部14、リトラクト部15、スタッカ16、17は、搬送路Rによって接続されている。搬送路Rは、バンドル部10の前端から分離部11を介してアライナ部12内の後端まで延び、アライナ部12の後端で下方にカーブして前方に折り返され、そのままスキャナ部13内の前端まで延び、その先で下方にカーブして前方と後方の二手に分岐して、前方のエスクロ部14と後方のリトラクト部15へと延びている。この分岐箇所には、小切手Cの搬送ルートを切り替える為のブレード20が配置されている。
また、搬送路Rは、スキャナ部13の後端近傍で上方と下方の二手に分岐して、上方のアライナ部12と、下方のスタッカ16、17へと延びている。この分岐箇所にも、ブレード21が配置されている。尚、ブレード20、21による搬送ルートの切り替えは、制御部3によって行われる。
小切手処理装置1の構成は、以上のようになっている。ここで、このような構成でなる小切手処理装置1の入金取引時の動作について簡単に説明する。
バンドル部10は、前端に設けられた投入口から小切手Cの束が挿入されると、内部に設けられた束搬送機構により小切手Cの束をそのまま後方の分離部11へと搬送する。因みに、小切手Cは、例えば長方形の紙媒体であり、表面に金額等の情報が記されている。小切手Cの束は、各小切手の表面が上側、長手方向が筐体2の前後方向となる向きで投入口に挿入されるようになっている。
分離部11は、小切手Cの束の一番上の小切手Cから順に1枚ずつ分離して、後方のアライナ部12へ送り出す。アライナ部12は、分離部11から受け取った小切手Cを搬送路Rに沿って搬送しながら、小切手Cを搬送路Rの幅方向の一方、例えば右側に幅寄せして、スキャナ部13に引き渡す。このとき、アライナ部12の内部を通ってスキャナ部13へと続く搬送路RがU字状に折り返されている為、小切手Cは表面を下側に向けた状態でスキャナ部13に引き渡される。
スキャナ部13は、搬送路Rに沿って小切手Cを前方へ搬送しながら、小切手CからMICR文字(磁気インクで描かれた文字)を読み取り、また小切手Cの両面をそれぞれ撮像して画像データを生成する。その後、スキャナ部13からエスクロ部14へと小切手Cが引き渡され、エスクロ部14が、スキャナ部13から受け取った小切手Cを内部に一時的に保留する。ここまでの処理を、入金読取処理と呼ぶ。
制御部3は、バンドル部10に挿入された全ての小切手Cをスキャナ部13で読み取り終えると、読み取った内容を示す画像や文字等を表示部に表示させると共に、表示部を介して利用者に入金取引を継続するか否かを問い合わせる。ここで、利用者から入金取引の中止が指示されると、制御部3は、エスクロ部14に保留している全ての小切手Cを利用者に返却させる返却処理を開始する。まず、エスクロ部14が、保留していた小切手Cを1枚ずつ繰り出して、スキャナ部13に順に引き渡す。スキャナ部13、アライナ部12は、搬送路Rに沿って小切手Cを入金読取処理時とは反対方向へ搬送することにより、小切手Cを分離部11に順に引き渡していく。
分離部11は、引き渡された小切手Cを前方へ放出することにより、バンドル部10内に小切手Cを集積していく。バンドル部10は、集積された小切手Cの束を前方へ搬送して、小切手の前側部分を投入口から外部に露出させる。そして、制御部3は、バンドル部10に設けられたセンサにより小切手Cの束が利用者に取り出されたことを検出すると、返却処理を終了する。
これに対して、小切手Cの前側部分を投入口から外部に露出させた後、所定時間内に小切手Cの束が取り出されなかった場合、制御部3は、利用者が小切手Cを取り忘れたまま立ち去ったと判断して、この小切手Cの束を取り込む取忘取込処理を開始する。すなわち、制御部3は、利用者が取り忘れた小切手Cを、バンドル部10から、分離部11、アライナ部12、スキャナ部13を順次介して、リトラクト部15へと搬送して収納する。そして、全ての小切手Cをリトラクト部15へ収納し終えると、制御部3は取忘取込処理を終了する。
また一方で、制御部3は、入金読取処理によってエスクロ部14に全ての小切手Cを保留した状態で、利用者から入金取引の継続が指示されると、保留している小切手Cをスタッカ16、17に収納する収納処理を開始する。まず、エスクロ部14が、保留している小切手Cを1枚ずつ繰り出し、スキャナ部13に引き渡していく。
スキャナ部13は、エスクロ部14から順に受け取った小切手Cを後方に搬送しながら、内蔵するプリンタやスタンプにより取引結果等を表す情報を印字すると共にその画像を撮像して印字状態を認識する。スキャナ部13を通過した小切手Cは、制御部3の制御のもと、スタッカ16又はスタッカ17へと搬送され、スタッカ16又はスタッカ17に収納される。そして、エスクロ部14に保留していた全ての小切手Cをスタッカ16又はスタッカ17に収納し終えると、制御部3は収納処理を終了し、小切手Cの入金取引を完了する。小切手処理装置1の入金取引時の動作は、以上のようになっている。
[1−2.アライナ部に設けられた幅寄せ機構の構成]
次に、図2、3を用いて、アライナ部12の幅寄せ機構100の構成についてさらに詳しく説明する。尚、図2は、幅寄せ機構100を上側から見た場合の模式的な上面図、図3は、左側から見た場合の模式的な側面図であり、それぞれ一部を簡略化したり省略したりしたものとなっている。図1に示したように、アライナ部12内の搬送路Rは、前端から後端へと前後方向に延びている部分と、後端から下方にカーブして下端へと延びている部分とでなり、全体としてL字状に延びている。
さらに、アライナ部12内には、搬送される小切手Cをガイドする為の搬送ガイド101が搬送路Rに沿って設けられている。具体的には、図2、図3に示すように、搬送路Rの前後方向に延びている部分の上側と下側に、それぞれ搬送ガイド上面部101Aと搬送ガイド下面部101Bが設けられ、搬送路Rの搬送方向に対して直交する幅方向の両側には、それぞれ搬送ガイド右側面部101Cと搬送ガイド左側面部(図示せず)が設けられている。尚、図2は、搬送ガイド上面部101Aを省略した図となっている。
アライナ部12では、搬送ガイド右側面部101Cの搬送路R側の面Pが、小切手Cを幅寄せするときの基準面(これを幅寄せ基準面と呼ぶ)Pとなっていて、小切手Cは、この幅寄せ基準面Pに幅寄せされるようになっている。この為、搬送ガイド左側面部については、省略してもよい。
幅寄せ機構100は、アライナ部12内の搬送路Rの前後方向に延びている部分に配置されいて、複数のテーパローラ102(102A〜102C)と、複数のテーパローラ102(102A〜102C)と搬送路Rを挟んで対向配置された複数のベルトプーリ103(103A〜103C)と、複数のベルトプーリ(103A〜103C)に環状に張架され、複数のテーパローラ102(102A〜102C)のそれぞれと接触する駆動ベルト104とを備えている。尚、ここでは、テーパローラ102が搬送ガイド上面部101A側、ベルトプーリ103及び駆動ベルト104が搬送ガイド下面部101B側に配置されている。
複数のテーパローラ102(102A〜102C)は、図2に矢印Ar1で示す搬送方向(すなわち後方)に沿って間隔を空けて配置されている。尚、各テーパローラ102(102A〜102C)の間隔は、例えば、小切手Cの搬送方向の長さ(つまり長辺の長さ)より狭くなっている。また、各テーパローラ102(102A〜102C)は、搬送ガイド右側面部101C寄りの位置(つまり搬送路Rの幅方向の中心より幅寄せ基準面Pに近い位置)に配置されている。各テーパローラ102(102A〜102C)は、それぞれ搬送路Rの幅方向と平行なシャフト105(105A〜105C)に取り付けられていて、搬送ガイド上面部101Aに形成された開口106(106A〜106C)から、各ベルトプーリ103(103A〜103C)と対向する下端部が搬送路Rに露出するようにして、シャフト105(105A〜105C)とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。
図4に示すように、各テーパローラ102(102A〜102C)は、回転軸方向の一端側から他端側に向かって径が大きくなる円錐形状でなり、全体もしくは外周部分がゴムなどの弾性部材で形成されている。各テーパローラ102(102A〜102C)は、径が大きい他端部側が、幅寄せ基準面P側となる向きでシャフト105(105A〜105C)に支持されている。
各テーパローラ102(102A〜102C)の下方に対向配置されている各ベルトプーリ103(103A〜103C)は、図5に示すように、表面にプーリ歯(図中省略)が形成された円筒部110と、円筒部110の中心軸方向の両側に設けられた、円筒部110より径が大きい円板状のフランジ111とで構成された所謂タイミングプーリである。各ベルトプーリ103(103A〜103C)は、搬送路Rの幅方向と平行なシャフト112(112A〜112C)に固定されていて、シャフト112(112A〜112C)とともにアライナ部12のフレームに回転可能に支持されている。尚、各ベルトプーリ103(103A〜103C)は、回転軸方向の長さ(これを幅とする)が、各テーパローラ102(102A〜102C)の幅より大きくなっている。
また、各ベルトプーリ103(103A〜103C)を支持しているシャフト112(112A〜112C)のうちの一つ(例えば1番前のシャフト112A)は、搬送ガイド右側面部101Cの外側まで延びていて、搬送ガイド右側面部101Cの外側に位置する部分に駆動ギヤ113が取り付けられている。駆動ギヤ113は、駆動部としてのモータ(図示せず)からの駆動力がモータギヤ114を介して伝達されるようになっていて、これにより駆動ギヤ113が回転して、1番前のシャフト112Aとともに1番前のベルトプーリ103Aが回転するようになっている。
駆動ベルト104は、環状でなり、内側の面(これを裏面とする)に、各ベルトプーリ103(103A〜103C)のプーリ歯と噛み合うベルト歯104T(図3)が形成された所謂タイミングベルトである。駆動ベルト104は、短手方向の長さ(これを幅とする)が、各ベルトプーリ103(103A〜103C)のフランジ111間に収まる大きさとなっていて、ベルト歯104Tが各ベルトプーリ103(103A〜103C)のプーリ歯と噛み合うようにして、各ベルトプーリ103(103A〜103C)のフランジ111間に張架されている。つまり、駆動ベルト104は、搬送路Rに沿って前後方向に延びるように、複数のベルトプーリ103(103A〜103C)によって張架されている。また、駆動ベルト104は、各テーパローラ102(102A〜102C)と対向する側の表面が常に搬送方向に沿って直線状に延びるよう所定のテンションがかかった状態で環状に張架されている。
そして、この駆動ベルト104は、1番前のベルトプーリ103Aが回転することにより、この回転力がプーリ歯と噛み合っているベルト歯104Tを介して伝達され、前後方向に走行するようになっている。また、1番前のベルトプーリ103A以外のベルトプーリ103B、103Cは、駆動ベルト104を介して、1番前のベルトプーリ103Aの回転力が伝達されて回転するようになっている。
さらに、駆動ベルト104は、表面が各ベルトプーリ103(103A〜103C)のフランジ111より径方向の外側に位置するようになっていて、さらに、搬送ガイド下面部101Bに形成された開口115から、各テーパローラ102(102A〜102C)と対向する側の表面が搬送路Rに露出して、各テーパローラ102(102A〜102C)と接触するようになっている。
駆動ベルト104の直線状に延びている直線部分の表面と接触する各テーパローラ102(102A〜102C)は、シャフト105(105A〜105C)とともに、図示しないバネなどの付勢部材により駆動ベルト104に押し付けられる方向(すなわち下方)に付勢されている。この為、各テーパローラ102(102A〜102C)は、駆動ベルト104の表面に押し付けられる。
このとき、駆動ベルト104には、各テーパローラ102(102A〜102C)が押し付けられても変形しない強さのテンションがかかっている為、図6(A)に示すように、各テーパローラ102(102A〜102C)は、径の大きい他端部が、駆動ベルト104の表面に沿って側面視で直線状に押しつぶされる。このとき、駆動ベルト104の表面は、搬送路Rと平行な状態を保っている為、各テーパローラ102(102A〜102C)の他端部は、搬送路Rと平行な平面状に押しつぶされることになる。
アライナ部12の幅寄せ機構100の構成は、以上のようになっている。ここで、幅寄せ機構100の動作について説明する。分離部11により1枚ずつ分離されてアライナ部12へと搬送されてきた小切手Cは、図2、図3に示すように、幅寄せ機構100の1番前のテーパローラ102Aと駆動ベルト104との間に挟まれる。尚、小切手Cは、アライナ部12に到達する前の時点で、1番前のテーパローラ102Aと駆動ベルト104の間に挟まれる位置に搬送されてくるようガイドされている。この為、アライナ部12に到達した小切手Cは、必ず、1番前のテーパローラと102Aと駆動ベルト104の間に挟まれることになる。尚、図2では、一例として、小切手Cの幅方向の両端部のうち、幅寄せ基準面P側の端部が、1番前のテーパローラ102Aと駆動ベルト104の間に挟まれるようになっている。
幅寄せ機構100は、駆動ギヤ113を介してシャフト112Aを回転させることで1番前のベルトプーリ103Aを回転させて、駆動ベルト104を動作させる。これにより、駆動ベルト104と噛み合っている他のベルトプーリ103B、103Cも回転し、さらに、駆動ベルト104に押し付けられている各テーパローラ102(102A〜102C)も回転する。具体的に、駆動ベルト104は、各テーパローラ102(102A〜102C)と対向する側が、搬送方向(後方)に走行するように動作する。これにより、小切手Cは、1番前のテーパローラ102Aと駆動ベルト104との間、2番目のテーパローラ102Bと駆動ベルト104との間、そして3番目のテーパローラ102Cと駆動ベルト104との間を、順に通過しながら搬送方向に搬送されていく。
このとき、各テーパローラ102(102A〜102C)は、径の大きい他端部が、駆動ベルト104の表面に沿って側面視で直線状に押しつぶされている。この為、各テーパローラ102(102A〜102C)と駆動ベルト104との間を小切手が通過するときに、各テーパローラ102(102A〜102C)の一端側と他端側とで小切手への押圧力に差が生じて、小切手Cに幅寄せ基準面Pに近づく方向への力が加わる。これにより、幅寄せ機構100は、小切手Cを、搬送方向に搬送しながら、徐々に幅寄せ基準面Pに近づけるように幅寄せする。つまり、幅寄せ機構100は、小切手Cを、図2に矢印Ar2で示すように、搬送方向に対して幅寄せ基準面P側に傾いた斜め方向に搬送するようになっている。そして、幅寄せ機構100は、最終的に、小切手Cが一番後のテーパローラ102Cと駆動ベルト104との間を通過した時点で、小切手Cの右端が幅寄せ基準面Pに接触するように幅寄せする。そして、この小切手Cを幅寄せした状態で、スキャナ部13へと送り出すようになっている。
[1−3.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態の幅寄せ機構100は、搬送路Rを挟んで各テーパローラ102(102A〜102C)と対向する位置に、搬送路Rに沿って延びる駆動ベルト104を設け、各テーパローラ102(102A〜102C)を駆動ベルト104に押し付けた状態で、駆動ベルト104を走行させることにより、各テーパローラ102(102A〜102C)と駆動ベルト104との間に小切手Cを挟んで搬送しながら幅寄せ基準面Pに幅寄せするようにした。
こうすることで、幅寄せ機構100では、各テーパローラ102(102A〜102C)の駆動ベルト104と接触する部分が、駆動ベルト104の表面に沿って平面状に押しつぶされる為、図6(B)に示すように、各テーパローラ102(102A〜102C)と駆動ベルト104との間を小切手Cが通過するときに、小切手Cが厚さ方向に揺動して蛇行することを防ぐことができ、小切手Cの幅寄せ時の搬送挙動を安定させることができる。また、このように、小切手Cの幅寄せ時の搬送挙動が安定することで、各テーパローラ102(102A〜102C)が小切手Cを駆動ベルトに押し付けても、小切手Cの表面に筋状の跡が残りづらくなるという効果も得られる。
また、幅寄せ機構100では、各ベルトプーリ103(103A〜103C)のプーリ歯に駆動ベルト104のベルト歯104Tを噛み合わせるようにして、各ベルトプーリ103(103A〜103C)に駆動ベルト104を張架させ、1番前のベルトプーリ103Aを支持する1本のシャフト112Aに固定された駆動ギヤ113を介して、1番前のベルトプーリ103Aを回転させることで、駆動ベルト104を走行させるとともに、駆動ベルト104を介して他のベルトプーリ103B、103Cを回転させるようにした。
このように、幅寄せ機構100は、1本のシャフト112Aを回転させるだけで、全体を駆動させることができるので、例えば、図7に示すような、複数のテーパローラ120(120A〜120C)と対向する位置に複数の搬送ローラ121(121A〜121C)を設け、各搬送ローラ121(121A〜121C)のそれぞれのシャフト122(122A〜122C)に固定された複数の駆動ギヤ123(123A〜123C)を介して、各シャフト122(122A〜122C)を回転させる幅寄せ機構130と比べて、駆動ギヤの数を減らすことができる。これにより、幅寄せ機構100は、搬送ガイド右側面部101Cの外側において、駆動ギヤ113などを収容するスペースを、幅寄せ機構130と比べて小さくできる。こうすることで、幅寄せ機構100を小型化することができ、小切手処理装置1全体の小型化にもつながる。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、アライナ部12に設けられた幅寄せ機構の構成が第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。幅寄せ機構以外の構成については、第1の実施の形態と同様である為、詳しい説明については第1の実施の形態を参照とする。
[2−1.アライナ部に設けられた幅寄せ機構の構成]
図8〜図10に、アライナ部12に設けられた幅寄せ機構200の構成を示す。尚、図8は、幅寄せ機構200を斜め上側から見た場合の模式的な斜視図、図9は、上側から見た場合の模式的な上面図、図10は、左側から見た場合の模式的な側面図であり、それぞれ一部を簡略化したり省略したりしたものとなっていて、例えば、図8、9は搬送ガイド上面部101Aを省略した図となっている。また、図8〜図10では、幅寄せ機構100と同一の部分には同一符号を付している。さらに、図9、10では、幅寄せ機構200の構成にくわえて、アライナ部12の前方に位置する分離部11の構成の一部も示している。
図10に示すように、分離部11は、アライナ部12の近傍に、フィードローラ201と、フィードローラ201と搬送路Rを挟んで対向配置されたリバースローラ202とを備えている。尚、ここでは、フィードローラ201が上側、リバースローラ202が下側に配置されている。
アライナ部12内の搬送路Rは、第1の実施の形態と同様、前端から後端へと前後方向に延びている部分と、後端から下方にカーブして下端へと延びている部分とでなり、全体としてL字状に延びている。
さらに、アライナ部12内には、第1の実施の形態と同様、搬送される小切手をガイドする為の搬送ガイド101が搬送路Rに沿って設けられていて、図9に示すように、搬送ガイド右側面部101Cの搬送路R側の面が幅寄せ基準面Pとなっている。
幅寄せ機構200は、アライナ部12内の搬送路Rに沿って配置されていて、アライナ部12内の搬送路Rの前端に配置された搬送ローラ210と、搬送路Rを挟んで搬送ローラ210と対向配置されたプレスローラ211とを備えている。搬送ローラ210は、搬送ガイド上面部101A側に配置されていて、搬送路Rの幅方向と平行なシャフト212に取り付けられている。そして、この搬送ローラ210は、搬送ガイド上面部101Aに形成された開口(図示せず)から、プレスローラ211と対向する下端部が搬送路Rに露出するようにして、シャフト212とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。また、搬送ローラ210を支持しているシャフト212は、図9に示すように、搬送ガイド右側面部101Cの外側まで延びていて、搬送ガイド右側面部101Cの外側に位置する部分に駆動ギヤ213が取り付けられている。駆動ギヤ213は、駆動部としてのモータ(図示せず)からの駆動力がモータギヤ214を介して伝達されるようになっていて、これにより駆動ギヤ213が回転して、搬送ローラ210が回転するようになっている。
一方、プレスローラ211は、搬送ガイド下面部101B側に配置されていて、搬送路Rの幅方向と平行なシャフト215に取り付けられている。そして、このプレスローラ211は、図10に示すように、搬送ガイド下面部101Bに形成された開口216から、搬送ローラ210と対向する上端部が搬送路Rに露出するようにして、シャフト215とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に支持されている。
さらに、幅寄せ機構200は、プレスローラ211より幅寄せ基準面P(図9)に近い位置で矢印Ar1で示す搬送方向に沿って間隔を空けて配置された複数のテーパローラ220(220A〜220D)と、搬送ローラ210より幅寄せ基準面Pに近い位置で搬送方向に沿って間隔を空けて配置された複数のベルトプーリ221(221A〜221E)と、搬送ローラ210より幅寄せ基準面Pに近い位置で搬送路R外に配置された複数の補助プーリ222(222A、222B)と、複数のベルトプーリ221(221A〜221E)及び補助プーリ222(222A、222B)に張架され、各テーパローラ220(220A〜220D)と接触する駆動ベルト223とを備えている。つまり、駆動ベルト223は、幅寄せ基準面P寄りの位置で搬送方向に沿って延びている。
各テーパローラ220(220A〜220D)は、搬送ガイド下面部101B側のプレスローラ211より後方に配置されていて、複数のベルトプーリ221(221A〜221E)より数が1個少なく、1番前のベルトプーリ221Aを除く残りの各ベルトプーリ221(221B〜221E)と搬送路Rを挟んで対向配置されている。各テーパローラ220(220A〜220D)は、搬送路Rの幅方向と平行なシャフト224(224A〜224D)に取り付けられていて、搬送ガイド下面部101Bに形成された開口225(225A〜225D)から、各ベルトプーリ221(221A〜221E)と対向する端部が搬送路Rに露出するようにして、シャフト224(224A〜224D)とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。また、各テーパローラ220(220A〜220D)は、径が大きい他端部側が、幅寄せ基準面P側となる向きでシャフト224(224A〜224D)に支持されている。尚、幅寄せ機構200には、一例として、搬送路Rの前後方向に延びている部分に3個、下方に延びている部分に1個の計4個のテーパローラ220(220A〜220D)が設けられている。
また、各テーパローラ220(220A〜220D)の搬送方向の間隔は、例えば、小切手Cの搬送方向の長さ(長辺の長さ)より狭くなっている。また、プレスローラ211と1番前のテーパローラ220Aとの搬送方向の間隔も、例えば、小切手Cの搬送方向の長さより狭くなっている。
各ベルトプーリ221(221A〜221E)は、搬送ガイド上面部101A側に配置されている。各ベルトプーリ221(221A〜221E)は、第1の実施の形態と同様、円筒部110とフランジ111(図5)とで構成されている。各ベルトプーリ221(221A〜221E)のうち、1番前のベルトプーリ221Aは、搬送ローラ210を支持するシャフト212に固定され、搬送ローラ210及びシャフト212とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。
また、残りのベルトプーリ221B〜221Eは、搬送路Rの幅方向と平行なシャフト226(226B〜226E)に固定されていて、シャフト226(226B〜226E)とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。また、1番前のベルトプーリ221A以外のベルトプーリ221B〜221Eが、それぞれ搬送路Rを挟んでテーパローラ220(220A〜220D)と対向している一方で、1番前のベルトプーリ221Aは、搬送路Rを挟んで対向する位置にテーパローラがなく、搬送ガイド下面部101Bと対向するようになっている。尚、幅寄せ機構200には、一例として、搬送路Rの前後方向に延びている部分に4個、下方に延びている部分に1個の計5個のベルトプーリ221(221A〜221E)が設けられている。
複数の補助プーリ222(222A、222B)も、円筒部110とフランジ111とで構成され、それぞれ搬送路Rの幅方向と平行なシャフト227(227A、227B)に固定されていて、シャフト227(227A、227B)とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。尚、幅寄せ機構200には、一例として、搬送路Rの下方にカーブしている部分の近傍に、2個の補助プーリ222(222A、222B)が設けられている。
駆動ベルト223は、短手方向の長さ(これを幅とする)が、各ベルトプーリ221(221A〜221E)及び各補助プーリ222(222A、222B)のフランジ111間に収まる大きさとなっていて、ベルト歯が各ベルトプーリ221(221A〜221E)のそれぞれのプーリ歯と噛み合うようにして、各ベルトプーリ221(221A〜221E)及び各補助プーリ222(222A、222B)のフランジ111間に張架されている。また、駆動ベルト223は、各テーパローラ220(220A〜220D)と対向する側の表面が常に搬送方向に沿って直線状に延びるよう所定のテンションがかかった状態で張架されている。
さらに、駆動ベルト223は、表面が各ベルトプーリ221(221A〜221E)のフランジ111より径方向の外側に位置するようになっていて、さらに、搬送ガイド上面部101Aに形成された開口228(228A、228B)(図11)から、各テーパローラ220(220A〜220D)と対向する側の表面が搬送路Rに露出して、各テーパローラ220(220A〜220D)と接触するようになっている。
駆動ベルト223と接触する各テーパローラ220(220A〜220D)は、シャフト224(224A〜224D)とともに、図示しないバネなどの付勢部材により駆動ベルト223に押し付けられる方向に付勢されている。この為、各テーパローラ220(220A〜220D)は、駆動ベルト223の表面に押し付けられる。
このとき、駆動ベルト223には、各テーパローラ220(220A〜220D)が押し付けられても変形しない強さのテンションがかかっている為、各テーパローラ220(220A〜220D)は、径の大きい他端部が、駆動ベルト223の表面に沿って側面視で直線状に押しつぶされる。つまり、各テーパローラ220(220A〜220D)の他端部は、搬送路Rとほぼ平行な平面状に押しつぶされることになる。
また、1番後のテーパローラ220Dの下方には、小切手Cの幅寄せが完了したかどうかを検知する為のアライナ完了検知センサ(図示せず)が配置されている。
さらに、幅寄せ機構200は、搬送ローラ210及びプレスローラ211よりも幅寄せ基準面Pに近い位置に配置された複数のテーパローラ220(220A〜220D)、複数のベルトプーリ221(221A〜221E)及び駆動ベルト223とは別に、搬送ローラ210及びプレスローラ211よりも幅寄せ基準面Pから離れた位置に配置された1個のテーパローラ230、2個のベルトプーリ231(231A、231B)及び駆動ベルト232を備えている。
1個のテーパローラ230は、幅寄せ基準面Pに近い方の1番前のテーパローラ220Aと搬送路Rの幅方向に対向する位置に配置されている。このテーパローラ230も、搬送路Rの幅方向と平行なシャフト233に取り付けられていて、搬送ガイドの下面部に形成された開口234から、上端部が搬送路Rに露出するようにして、シャフト233とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。また、このテーパローラ230も、径が大きい他端部側が、幅寄せ基準面P側となる向きでシャフト233に支持されている。
2個のベルトプーリ231A、231Bは、幅寄せ基準面Pに近い方の各ベルトプーリ221(221A〜221E)と同形状となっている。また、2個のベルトプーリ231A、231Bは、それぞれ幅寄せ基準面Pに近い方の1番前のベルトプーリ221A、2番目のベルトプーリ221Bと搬送路Rの幅方向に対向する位置に配置されている。2個のベルトプーリ231A、231Bのうち、前側のベルトプーリ231Aは、搬送ローラ210及び幅寄せ基準面Pに近い方の1番前のベルトプーリ221Aを支持するシャフト212に固定され、搬送ローラ210、ベルトプーリ221A及びシャフト212とともにアライナ部12のフレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。一方、後側のベルトプーリ231Bは、幅寄せ基準面Pに近い方の2番目のベルトプーリ221Bを支持するシャフト226B(図8)に固定され、ベルトプーリ221B及びシャフト226Bとともにアライナ部12のフレームに回転可能に支持されている。
また、後側のベルトプーリ231Bは、搬送路Rを挟んでテーパローラ230と対向している一方で、前側のベルトプーリ231Aは、搬送路Rを挟んで対向する位置にテーパローラがなく、搬送ガイド下面部101Bと対向するようになっている。
そして、これら2個のベルトプーリ231A、231Bのそれぞれのフランジ111間に、駆動ベルト232が搬送路Rに沿って環状に張架されている。この駆動ベルト232は、幅寄せ基準面Pに近い方の駆動ベルト223と同一幅でなり、ベルト歯が2個のベルトプーリ231A、231Bのそれぞれのプーリ歯と噛み合うようにして、2個のベルトプーリ231A、231Bに張架されている。また、駆動ベルト232は、テーパローラ230と対向する側の表面が常に直線状に延びるよう所定のテンションがかかった状態で張架されている。
さらに、駆動ベルト232は、表面がベルトプーリ231A、231Bのフランジ111より径方向の外側に位置するようになっていて、さらに、搬送ガイド上面部101Aに形成された開口(図示せず)から、テーパローラ230と対向する側の表面が搬送路Rに露出して、テーパローラ230と接触するようになっている。
駆動ベルト232と接触するテーパローラ230は、シャフト233とともに、図示しないバネなどの付勢部材により駆動ベルト232に押し付けられる方向(すなわち上方)に付勢されている。この為、テーパローラ230は、駆動ベルト232の表面に押し付けられる。
このとき、駆動ベルト232には、テーパローラ230が押し付けられても変形しない強さのテンションがかかっている為、テーパローラ230は、径の大きい他端部が、駆動ベルト223の表面に沿って側面視で直線状に押しつぶされる。つまり、テーパローラ230の他端部は、搬送路Rに沿って平面状に押しつぶされることになる。尚、幅寄せ基準面Pに近い方の駆動ベルト223と、遠い方の駆動ベルト232の搬送路Rの幅方向の間隔は、例えば、小切手Cの幅方向の長さ(短辺の長さ)より狭くなっていて、搬送ローラ210及びプレスローラ211は、これら2本の駆動ベルト223、232の中間に配置されている。
また、幅寄せ機構200では、駆動ベルト223、232が、搬送ガイド上面部101A側に配置されているが、これは分離部11が小切手Cの束を1番上から順に分離して送り出す上分離方式の為である。こうすることで、幅寄せ機構200では、分離部11から送り出された小切手Cを、駆動ベルト223、232に接触させて確実に搬送できるようになっている。
アライナ部12の幅寄せ機構200の構成は、以上のようになっている。ここで、幅寄せ機構200の動作について説明する。図9に示すように、分離部11のフィードローラ201及びリバースローラ202と、これらより前方に配置されたピッカプレス及びピッカローラ(図示せず)の動作により、小切手Cが1枚ずつ分離されて、アライナ部12へと送り出される。アライナ部12へと送り出された小切手Cは、まず、幅寄せ機構200の搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれる。尚、小切手Cは、アライナ部12に到達する前の時点で、搬送ローラ210とプレスローラ211の間に挟まれる位置に搬送されてくるようガイドされている。この為、アライナ部12に到達した小切手Cは、必ず、搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれることになる。尚、図9では、一例として、小切手Cの幅方向の両端部が、それぞれ2本の駆動ベルト223、232の下側に位置するようにして、幅方向の中央部が、搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれるようになっている。
幅寄せ機構200は、駆動ギヤ213を介してシャフト212を回転させることで、搬送ローラ210と、幅寄せ基準面Pに近い方の1番前のベルトプーリ221Aと、遠い方の前側のベルトプーリ231Aとを回転させる。これにより、2本の駆動ベルト223、232が動作するとともに、駆動ベルト223、232のそれぞれと噛み合っている他のベルトプーリ221B〜221E、231Bも回転し、さらに、駆動ベルト223、232のそれぞれに押し付けられている各テーパローラ220(220A〜220D)、230も回転する。具体的に、駆動ベルト223、232は、それぞれ各テーパローラ220(220A〜220D)、230と対向する側が、搬送方向(後方)に走行するように動作する。これにより、小切手Cは、搬送ローラ210とプレスローラ211との間、幅寄せ基準面Pに近い方の1番前のテーパローラ220Aと駆動ベルト223との間及び遠い方のテーパローラ230と駆動ベルト232との間、幅寄せ基準面Pに近い方の2番目のテーパローラ220Bと駆動ベルト223との間、3番目のテーパローラ220Cと駆動ベルト223との間、4番目のテーパローラ220Dと駆動ベルト223との間を、順に通過しながら、搬送方向に搬送されていく。
このとき、各テーパローラ220(220A〜220D)、230は、径の大きい他端部が、各駆動ベルト223、232の表面に沿って側面視で直線状に押しつぶされている。この為、各テーパローラ220(220A〜220D)、230と各駆動ベルト223、232との間を小切手Cが通過するときに、各テーパローラ220(220A〜220D)、230の一端側と他端側とで小切手Cへの押圧力に差が生じて、小切手Cに幅寄せ基準面Pに近づく方向への力が加わる。これにより、幅寄せ機構200は、小切手Cを、搬送方向に搬送しながら、徐々に幅寄せ基準面Pに近づけるように幅寄せする。つまり、幅寄せ機構200は、小切手Cを、図9に矢印Ar2で示すように、搬送方向に対して幅寄せ基準面P側に傾いた斜め方向に搬送するようになっている。そして、幅寄せ機構200は、最終的に、小切手Cが幅寄せ基準面Pに近い方の一番後のテーパローラ220Dと駆動ベルト223との間を通過した時点で小切手Cの右端が幅寄せ基準面Pに接触するように幅寄せする。そして、この小切手Cを幅寄せした状態で、スキャナ部13へと送り出すようになっている。
ところで、幅寄せ機構200では、図9に示すように、小切手Cの先端が搬送ローラ210及びプレスローラ211との間を通過して、搬送ローラ210及びプレスローラ211より下流側に配置された最初のテーパローラ220A、230に到達した時点では、まだ、小切手Cの後端が搬送ローラ210及びプレスローラ211との間を通過していない。ゆえに、最初のテーパローラ220A、230は、搬送ローラ210及びプレスローラ211との間に挟まれた状態の小切手Cを、幅寄せすることになる。このように、搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれた状態の小切手Cを幅寄せする場合、搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれていない状態の小切手Cを幅寄せする場合より、大きな力が必要になってくる。
そこで、この幅寄せ機構200では、搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれた状態の小切手Cを幅寄せする最初のテーパローラとして、搬送路Rの幅方向に対向配置された2個のテーパローラ220A、230を備え、さらに、これら2個のテーパローラ220A、230と接触する2本の駆動ベルト223、232を備えている。
このように、幅寄せ機構200は、搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれた状態の小切手Cを、2個のテーパローラ220A、230で幅寄せすることで、1個のテーパローラで幅寄せする場合と比べて、より大きな力で小切手Cを幅寄せすることができ、小切手Cが搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれていても、十分に幅寄せできるようになっている。
尚、最初のテーパローラ220A、230以降のテーパローラについても幅方向に2個ずつ設けると、小切手Cの全体が搬送ローラ210とプレスローラ211との間を通過した以降も、2個のテーパローラで幅寄せし続けることになる為、幅寄せする力が強くなりすぎて、例えば、小切手Cが幅寄せ基準面Pに強く押し付けられて変形してしまう。そこで、幅寄せ機構200では、最初のテーパローラのみ、搬送路Rの幅方向に2個設けるようにして、以降のテーパローラについては、幅寄せ基準面Pに近い方のテーパローラのみを設けるようにした。こうすることで、幅寄せ機構200は、小切手Cが変形したりしないように幅寄せすることができる。
[2−2.まとめと効果]
ここまで説明したように、第2の実施の形態の幅寄せ機構200は、テーパローラと、テーパローラと搬送路Rを挟んで対向配置された駆動ベルトとを、幅寄せ基準面Pに近い側と遠い側とに設け、各テーパローラ220(220A〜220D)、230を各駆動ベルト223、232に押し付けた状態で、各駆動ベルト223、232を走行させることにより、各テーパローラ220(220A〜220D)、230と各駆動ベルト223、232との間に小切手Cを挟んで搬送しながら幅寄せ基準面Pに幅寄せするようにした。
こうすることで、幅寄せ機構200では、第1の実施の形態と同様、各テーパローラ220(220A〜220D)、230と各駆動ベルト223、232との間を小切手Cが通過するときに、小切手が厚さ方向に揺動して蛇行することを防ぐことができ、小切手の幅寄せ時の搬送挙動を安定させることができる。
また、幅寄せ機構200では、搬送ローラ210及び1番前の2個のベルトプーリ221A、231Aを支持する1本のシャフト212に固定された駆動ギヤ213を介して、搬送ローラ210を回転させるとともに、2個のベルトプーリ221A、231Aを回転させることで、2本の駆動ベルト223、232を走行させ、さらに2本の駆動ベルト223、232を介して他のベルトプーリ221B〜221E、231Bを回転させるようにした。このように、幅寄せ機構200では、1本のシャフト212を回転させるだけで、全体を駆動させることができるので、第1の実施の形態と同様、駆動ギヤ213などを収容するスペースを、図7に示す幅寄せ機構130と比べて小さくできる。こうすることで、幅寄せ機構200を小型化することができる。
さらに、幅寄せ機構200は、搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれた状態の小切手Cを、搬送路Rの幅方向に対向する2個のテーパローラ220A、230で幅寄せすることで、1個のテーパローラで幅寄せする場合と比べて、より大きな力で小切手Cを幅寄せすることができ、小切手Cが搬送ローラ210とプレスローラ211との間に挟まれていても、十分に幅寄せできる。また、幅寄せ機構200は、2個のテーパローラ220A、230以降のテーパローラについては、基準面に近い方のテーパローラのみを設けるようにしたことで、小切手Cが変形したりしないように幅寄せすることができる。
[3.他の実施の形態]
[3−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、各テーパローラ102(102A〜102C)の下方に各ベルトプーリ103(103A〜103C)を配置するようにしたが、この場合に、各ベルトプーリ103(103A〜103C)を、各テーパローラ102(102A〜102C)の真下に配置するようにしてもよいし、各テーパローラ102(102A〜102C)の真下から搬送方向にずれた位置に配置するようにしてもよい。例えば、図11に示すように、1番前のベルトプーリ103Aを、1番前のテーパローラ102Aの真下から前方にずれた位置に配置し、1番後のベルトプーリ103Cを、1番後のテーパローラ102Cの真下から後方にずれた位置に配置するようにしてもよい。このようにすれば、1番前のテーパローラ102Aと1番後のテーパローラ102Cが、駆動ベルト104の前後両端の曲線部分に押し付けられてしまうことを防ぐことができるので、各テーパローラ102(102A〜102C)と駆動ベルト104との間を小切手Cが通過するときに、小切手Cが厚さ方向に揺動することをより確実に防ぐことができる。第2の実施の形態についても同様である。
[3−2.他の実施の形態2]
また、上述した第2の実施の形態では、搬送ローラ210と2個のベルトプーリ221A、231Aを支持するシャフト212が、搬送ガイド右側面部101Cの外側まで延びていて、搬送ガイド右側面部101Cの外側に位置する部分に駆動ギヤ213を取り付けるようにした。これに限らず、例えば、図12に示すように、このシャフト212を、搬送路Rの幅と同程度の長さにして、幅寄せ基準面P(図中省略)から遠い方のベルトプーリ231Aの外側に、ベルトプーリ231Aより小径の駆動ギヤ250を取り付けるとともに、シャフト212の上方にモータ251を配置し、モータギヤ252と駆動ギヤ250とを中継ギヤ253を介して接続するなどしてもよい。このようにすれば、搬送ガイド右側面部101Cの外側に、駆動ギヤなどを収容するスペースを確保する必要がなくなる為、幅寄せ機構を小型化することができ、小切手処理装置1全体の小型化にもつながる。第1の実施の形態についても同様である。
尚、例えば、分離部11が下分離方式の為、駆動ベルト223、232を、搬送ガイド下面部101B側に配置する場合には、モータ251をシャフト212の下方に配置して、モータギヤ252と駆動ギヤ250とを中継ギヤ253を介して接続するようにすればよい。
[3−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第2の実施の形態では、搬送ローラ210及びプレスローラ211を通過した小切手が最初に到達するテーパローラについてのみ、幅寄せ基準面Pに近い方のテーパローラ220Aと遠い方のテーパローラ230の2個設けるようにし、これら2個のテーパローラ220A、230より後に小切手Cが到達するテーパローラについては、幅寄せ基準面Pに近い方のテーパローラのみを設けるようにした。これに限らず、2個のテーパローラ220A、230より先のテーパローラについても、幅寄せ基準面Pに近い方と遠い方の2個ずつ設けるようにして、幅寄せ基準面Pから遠い方にも、幅寄せ基準面Pに近い方の駆動ベルト223と同一長さの駆動ベルトを走行させるようにしてもよい。この構成は、例えば、幅寄せ時に幅寄せ基準面Pに押し付けられても変形しない程度の厚みを有する媒体(例えばカードなど)を幅寄せする場合に適している。
また、第1の実施の形態では、テーパローラ102を、搬送方向に間隔を空けて3個設けるようにしたが、これに限らず、3個未満、もしくは4個以上設けてもよい。さらに、第2の実施の形態では、幅寄せ基準面Pに近い側において、テーパローラ220を、搬送方向に間隔を空けて4個設けるようにしたが、4個未満、もしくは5個以上設けてもよい。さらに、第2の実施の形態では、幅寄せ基準面Pから遠い側において、テーパローラ230を1個設けるようにしたが、搬送方向に間隔を空けて2個以上設けてもよい。さらに、第2の実施の形態では、搬送路Rの幅方向に間隔を空けて、テーパローラを2個(テーパローラ220A、230の2個)設けるようにしたが、これに限らず、搬送路Rの幅方向に間隔を空けてテーパローラを2個以上設けるようにしてもよい。2個以上設ける場合、駆動ベルトについても2本以上設けることになる。
[3−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した各実施の形態では、本発明を、媒体搬送装置としてのアライナ部12に適用したが、本発明は、これに限らず、媒体を幅寄せするものであれば、アライナ部12以外の媒体搬送装置にも適用できる。例えば、小切手以外の媒体(チケット、カードなど)を幅寄せする媒体搬送装置にも適用できる。
さらに、上述した各実施の形態では、本発明を、自動取引装置としての小切手処理装置1に適用したが、これに限らず、媒体を幅寄せする媒体搬送装置を有する自動取引装置であれば、小切手処理装置1以外の自動取引装置にも適用できる。例えば、小切手以外の媒体(チケット、カードなど)を取り扱う自動取引装置にも適用できる。
さらに、上述した第1の実施の形態では、幅寄せローラの具体例としてテーパローラ102を用い、上述した第2の実施の形態では、第1の幅寄せローラの具体例としてテーパローラ220を用い、第2の幅寄せローラの具体例としてテーパローラ230を用いた。これに限らず、幅寄せ機能を有するものであれば、テーパローラ102、220、230とは異なる幅寄せローラを用いてもよい。
さらに、第1の実施の形態では、ベルトの具体例としてタイミングベルトでなる駆動ベルト104を用い、第2の実施の形態では、第1のベルトの具体例として駆動ベルト223を用い、第2のベルトの具体例として駆動ベルト232を用いた。これに限らず、駆動ベルト104、223、232とは異なるベルトを用いてもよい。例えば、ベルト歯を有していないベルトを用いてもよい。
さらに、第1及び第2の実施の形態では、ベルトプーリの具体例としてタイミングプーリでなるベルトプーリ103、221、231を用いたが、これに限らず、ベルトプーリ103、221、231とは異なるベルトプーリを用いてもよい。例えば、プーリ歯を有していないベルトプーリを用いてもよい。
さらに、上述した第2の実施の形態では、媒体をはさんで搬送する2個のローラの具体例として、搬送ローラ210及びプレスローラ211を用いたが、これに限らず、媒体を挟んで搬送するものであれば、搬送ローラ210及びプレスローラ211とは異なる2個のローラを用いてもよい。
[3−5.他の実施の形態5]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1及び第2の実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、媒体を幅寄せしながら搬送する媒体搬送装置や、このような媒体搬送装置を有する自動取引装置で広く利用することができる。
1……小切手処理装置、12……アライナ部、100、200……幅寄せ機構、101……搬送ガイド、102、120、220、230、500……テーパローラ、103、221、231……ベルトプーリ、104、223、232……駆動ベルト、105、112、122、212、215、224、226、227、233……シャフト、121、210、501……搬送ローラ、211……プレスローラ、P……幅寄せ基準面、R……搬送路。

Claims (13)

  1. 媒体の搬送路と、
    前記搬送路上に設けられ、前記搬送路における前記媒体の搬送方向と直交する幅方向に前記媒体を幅寄せする幅寄せローラと、
    前記幅寄せローラと前記搬送路を挟んで対向する位置に設けられ、前記媒体の搬送方向に沿って延びるベルトと
    を備え、
    前記幅寄せローラは、前記ベルトに押し付ける方向に付勢されていて、
    前記幅寄せローラと前記ベルトとの間に前記媒体を挟んで搬送することで、前記媒体を搬送しながら幅寄せする
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記搬送路に沿って設けられ、前記媒体をガイドする搬送ガイドを備え、
    前記幅寄せローラと前記ベルトとの間に前記媒体を挟んで搬送することで、前記媒体を搬送しながら前記搬送ガイドにおける前記搬送路の幅方向の一面に幅寄せする
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記ベルトは、
    前記搬送路上に前記媒体の搬送方向に間隔を空けて配置された複数のベルトプーリに環状に張架される
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記幅寄せローラは、
    前記ベルトの直線部分に押し付けられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記ベルトは、
    前記幅寄せローラが押し付けられても変形しない強さのテンションがかかった状態で、前記複数のベルトプーリに張架される
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の媒体搬送装置。
  6. 前記ベルト及び前記複数のベルトプーリは、互いに噛み合うタイミングベルト及びタイミングプーリでなり、
    駆動部の駆動力によって前記複数のベルトプーリのうちの1つを支持する1本のシャフトを回転させることで、前記複数のベルトプーリと前記駆動ベルトの全てを駆動させる
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  7. 前記幅寄せローラは、
    前記媒体の搬送方向に間隔を空けて複数配置され、
    前記ベルトは、
    複数の前記幅寄せローラのそれぞれと対向するように前記媒体の搬送方向に沿って延びている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  8. 前記幅寄せローラは、
    前記搬送路の幅方向に間隔を空けて複数配置され、
    前記ベルトは、
    複数の前記幅寄せローラのそれぞれと対向するように前記搬送路の幅方向に間隔を空けて複数配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  9. 前記幅寄せローラは、
    前記媒体の搬送方向に間隔を空けて複数配置された第1の幅寄せローラと、
    前記第1の幅寄せローラよりも前記搬送ガイドの幅方向の一面から遠い位置に、前記媒体の搬送方向に間隔を空けて複数配置された第2の幅寄せローラとでなり、
    前記ベルトは、
    前記複数の第1の幅寄せローラのそれぞれと対向するように前記媒体の搬送方向に沿って延びる第1のベルトと、前記複数の第2の幅寄せローラのそれぞれと対向するように前記媒体の搬送方向に沿って延びる第2のベルトとでなる
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  10. 前記搬送路を挟んで対向配置され、前記媒体を挟んで搬送する2個のローラをさらに備え、
    前記2個のローラは、前記幅寄せローラよりも前記媒体の搬送方向の上流側に配置され、
    前記幅寄せローラは、
    前記媒体の搬送方向に間隔を空けて複数配置された第1の幅寄せローラと、前記複数の第1の幅寄せローラのうち、前記2個のローラに一番近い位置にある第1の幅寄せローラと前記搬送路の幅方向に対向配置された第2の幅寄せローラとでなり、
    前記ベルトは、
    前記複数の第1の幅寄せローラのそれぞれと対向するように前記媒体の搬送方向に沿って延びる第1のベルトと、前記第2の幅寄せローラと対向するように前記媒体の搬送方向に沿って延びる第2のベルトとでなる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  11. 前記2個のローラのうちの1つと、前記第1のベルトを張架している複数のベルトプーリのうちの1つと、前記第2のベルトを張架している複数のベルトプーリのうちの1つが、1本のシャフトに支持されていて、
    駆動部の駆動力によって前記1本のシャフトを回転させることで、前記2個のローラのうちの1つと、前記第1のベルト及び第2のベルトを張架している複数のベルトプーリと、前記第1のベルト及び前記第2のベルトとの全てを駆動させる
    ことを特徴とする請求項10に記載の媒体搬送装置。
  12. 前記幅寄せローラは、
    回転軸方向の一端側から他端側に向かって径が大きくなる円錐形状でなり、外周部分が弾性部材で形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  13. 媒体の搬送路と、
    前記搬送路に設けられ、前記搬送路における前記媒体の搬送方向と直交する幅方向に前記媒体を幅寄せする幅寄せローラと、前記幅寄せローラと前記搬送路を挟んで対向する位置に設けられ、前記媒体の搬送方向に沿って延びるベルトとを備え、前記幅寄せローラが、前記ベルトに押し付ける方向に付勢されていて、前記幅寄せローラと前記ベルトとの間に前記媒体を挟んで搬送することで、前記媒体を搬送しながら幅寄せする媒体搬送装置と
    を有することを特徴とする自動取引装置。
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