JP5044474B2 - シート体の搬送機構 - Google Patents

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本発明は、券体等のシート体の表裏を挟む一対の搬送ローラを少なくとも左右方向に一組以上配してなるシート体の搬送機構に関する。
一般に、切符等の券体を自動券売する発券機は知られており、この種の発券機としては、特許文献1で開示される発券機が知られている。同文献1で開示される発券機は、矩形状のシャーシ部材の一方の対角線方向に、券体を搬送して当該券体に対する処理を行う券体処理部を配し、かつ券体処理部の搬送方向下流側に発券口を配するとともに、シャーシ部材の他方の対角線方向における券体処理部の両側に、ロール紙をそれぞれ配し、かつ券体処理部の搬送方向上流側に、ロール紙から繰り出す券体用紙を券体処理部に導入する導入部を配したものであり、券体処理部には、印字部,カッティング部,券体方向変換機構部,磁気処理部を備える。そして、券体処理部を通過した券体は発券口から発券される。
ところで、このような発券機では、搬送される券体の裏面(磁気記録面)に磁気処理部により情報(データ)が磁気記録されるとともに、搬送される券体の表面に印字部により文字等が印字される。特に、磁気記録されるトラック本数は10〔本〕前後に及び、各トラック間のピッチは2〔mm〕程度になるため、搬送される券体の幅方向位置に対して許容される誤差は0.05〔mm〕以下になることが要求される。したがって、磁気処理部の手前や印字部の手前には、券体に対する搬送位置修正機構を設けることにより幅方向位置の修正を行っている。この場合、搬送位置修正機構は、搬送路に沿って規制プレートを配設し、券体を斜め方向に搬送(平行移動)させつつ規制プレートに当接させることにより券体の搬送位置(幅方向位置)を修正している。
従来、このような搬送位置修正機構に利用できるシート体の搬送機構としては、特許文献2で開示されるシート搬送装置が知られている。同文献2で開示されるシート搬送装置は、シートを搬送する搬送手段として、主駆動ローラとそれにバネ軸で押圧される従動ローラで構成されるローラ対を有する搬送装置を用いるとともに、従動ローラの左右に外径差をつけ、複数個の従動ローラの組み込み向きを組み合わせることで、シートの幅方向のサイズによって斜行補正の量を変えることができるようにしたものである。
特開2000−215327号公報 特開2006−36477号公報
しかし、上述した従来のシート搬送装置(シート体の搬送機構)は、次のような問題点があった。
第一に、従動ローラの左右に外径差をつけ、複数個の従動ローラの組み込み向きを組み合わせることで斜行補正の量を変えるようにしているため、シートは表面が常に従動ローラに圧接した状態で斜行する。したがって、このような従動ローラを、図3に示すような券体Scを規制プレートPcに当接させて搬送位置(幅方向位置)を修正する搬送位置修正機構Mcに適用した場合、券体Scの端辺が規制プレートPcに当接する際の力が大きくなり過ぎ、この結果、券体Scの端辺Sceに仮想線で示すような湾曲部分Scrが発生し、券体Scに対する幅方向位置の正確かつ確実な修正を行うことができない。
第二に、シートは表面が左右に外径差をつけた従動ローラに常に圧接した状態で斜行するため、シートの表面に無用な筋状のローラ痕が残る虞れがあるとともに、上述した湾曲部分Scrの発生などにより券体Scを痛める虞れもあり、券体Scにおける外観上の品質を損ないやすい。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したシート体の搬送機構の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、シート体Sの表裏面Su,Sdを挟む一対の搬送ローラ2u,2dを少なくとも左右方向に一組(2u…,2d…)以上配するとともに、一対の搬送ローラ2u…,2d…における一方の搬送ローラ2u…を回転駆動してシート体Sを搬送するシート体の搬送機構1を構成するに際して、一対の搬送ローラ2u…,2d…における一方の搬送ローラ2u…であって、一以上の各搬送ローラ2u…を、左右の端面2up…,2uq…の径方向長さDp…,Dq…が異なり、かつ外周面がテーパ状面2ut…となる斜面ローラ2s…として構成するとともに、この斜面ローラ2s…における少なくとも径方向長さDp…の大きい端面2up…の外郭形状を非円形形状(Ad,Ah,Ak)に形成して、シート体Sを斜め方向Fsへ断続的に搬送可能に構成したことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、斜面ローラ2s…には、テーパ状面2ut…のテーパ角Ra,Rbが異なる二以上の斜面ローラ2s…を含ませることができるとともに、テーパ状面2ut…のテーパ角Ra,Rbの角度方向が同一又は反対となる二以上の斜面ローラ2s…を含ませることができる。また、非円形形状には、少なくとも、楕円形状Ad,偏心円形状Ah,多角形形状Akを含ませることができる。なお、シート体Sを構成する券体Scを斜め方向Fsに搬送し、搬送した券体Scの端辺Sceを規制プレートPcに当接させることにより当該券体Scの搬送位置を修正する発券機Mにおける搬送位置修正機構Mcに適用することができる。
このような構成を有する本発明に係るシート体の搬送機構1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 搬送ローラ2u…を、外周面がテーパ状面2ut…となる斜面ローラ2s…として構成するとともに、この斜面ローラ2s…における少なくとも径方向長さDp…の大きい端面2up…の外郭形状を非円形形状(Ad,Ah,Ak)に形成してなるため、シート体Sを斜め方向Fsへ断続的に搬送することができる。したがって、シート体Sの幅方向位置を修正する場合であっても、シート体Sに対して断続的な力を作用させ、シート体Sに付加される過度の力を緩和することができ、もって、シート体Sに対する幅方向位置(搬送位置)を正確かつ確実に修正することができる。
(2) シート体Sの表面Su…に対して斜面ローラ2s…を断続的に接触(圧接)させるため、シート体Sの表面Su…に無用な筋状のローラ痕が残るなどの不具合を回避できる。したがって、シート体Sにおける外観上の品質を損なう虞れがなく、シート体Sにおける外観品質の向上に寄与できる。
(3) 好適な態様により、斜面ローラ2s…に、テーパ状面2ut…のテーパ角Ra,Rbが異なる二以上の斜面ローラ2s…を含ませれば、各斜面ローラ2s…の幅方向(斜め方向Fs)の修正量をそれぞれ異ならせることができる。したがって、左右の斜面ローラ2sと2s…間に位置するシート体Sの弛み等を防止することができ、シート体Sの平坦性(平面性)を維持しつつ幅方向位置(搬送位置)の修正を行うことができる。
(4) 好適な態様により、斜面ローラ2s…に、テーパ状面2ut…のテーパ角Ra,Rbの角度方向が反対となる二以上の斜面ローラ2s…を含ませれば、左右の斜面ローラ2sと2s…間に位置するシート体Sの弛み等を防止することができることに加え、シート体Sに対する幅方向位置(搬送位置)の修正作用を付加することができる。
(5) 好適な態様により、非円形形状には、少なくとも、楕円形状Ad,偏心円形状Ah,多角形形状Akを含ませることができるため、用途に応じて最適な形状を選定できるなど、適応性及び汎用性に優れる。
(6) 好適な態様により、シート体Sを構成する券体Scを斜め方向Fsに搬送し、搬送した券体Scの端辺Sceを規制プレートPcに当接させることにより当該券体Scの搬送位置を修正する発券機Mにおける搬送位置修正機構Mcに適用すれば、本発明に係る搬送機構1を実施するに際して、券体Scに対する幅方向位置の正確かつ確実な修正,更には外観品質の向上などの観点からより大きな効果を得ることができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る搬送機構1を用いて好適な発券機Mの概略構成について、図4を参照して説明する。
31はキャビネットであり、キャビネット31の前面下部には発券口32を備えるとともに、発券口32の上方には操作パネル33を備える。また、キャビネット31の内部にはシャーシ34を配設し、このシャーシ34に、それぞれ異なるサイズのシート体Sを構成する券体Sca(Sc)…,Scb(Sc)…を収容したスタッカ部35a,35b、書込磁気ヘッド36a及び読取磁気ヘッド36bを備える磁気処理ユニット36、印字部37等の主要機構部を配設するとともに、スタッカ部35a,35b、磁気処理ユニット36、印字部37、発券口32に沿って複数の搬送ローラ及び搬送ベルトを組合わせた搬送ライン38を配設する。また、印字部37の手前には搬送位置修正機構Mcを配設する。本実施形態に係る搬送機構1はこのような搬送位置修正機構Mcに利用することができる。なお、40は制御回路部を示す。
次に、本実施形態に係る搬送機構1の構成について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。
本実施形態に係る搬送機構1は、要部として、券体Scの表裏面Su,Sdを挟む一対の搬送ローラ2u,2dを左右方向に二組(2u…,2d…)配した構成を備える。したがって、搬送機構1は、図1及び図3に示すように、券体Scが搬送される搬送面(搬送ライン)Tfに対して、この搬送面Tfの上方に配した上ローラシャフト11uと、搬送面Tfの下方に配した下ローラシャフト11dを備える。この場合、上ローラシャフト11uは、サブシャーシ12p,12qに取付けたベアリング13p,13qにより回動自在に支持されるとともに、上ローラシャフト11uの一端には回転駆動部14が接続される。なお、サブシャーシ12p,12qはシャーシ34に固定される。一方、下ローラシャフト11dは、両端を固定(非回転)とし、対シャーシ34間に架設した不図示のスプリングにより上ローラシャフト11u側に付勢される。
そして、上ローラシャフト11uには、図3に示すように、離間した左右一対の搬送ローラ2u,2uの中心を固定するとともに、下ローラシャフト11dには、図3に示すように、離間した左右一対の搬送ローラ2d,2dの中心をベアリングを介して回動自在に取付ける。したがって、上側の搬送ローラ2u,2uは回転駆動部14により回転する駆動側となり、下側の搬送ローラ2d,2dは回転駆動部によっては回転しない空転側となる。これにより、券体Scの表裏面Su,Sdを挟む一対の搬送ローラ2u,2dが左右方向に二組(2u…,2d…)配される構成となる。
また、上ローラシャフト11uに固定する左右の搬送ローラ2u,2uは、本発明に従って斜面ローラ2s,2sとして構成する。したがって、各搬送ローラ2u…における左端面2up…の径方向長さDp…と右端面2uq…の径方向長さDq…を異ならせ、外周面をテーパ状面2ut…に形成する。図1〜図3に示す斜面ローラ2s,2sのテーパ状面2ut,2utにおけるテーパ角Ra,Rbは双方とも同一に設定した。なお、テーパ角Ra,Rbの大きさは、搬送する券体Scの厚さや斜め方向Fsの角度(度合)等を考慮して任意に設定できる。
さらに、各斜面ローラ2s…における径方向長さDp…の大きい端面2up…の外郭形状は、非円形形状に形成する。即ち、図1に示すように、左端面2up…の外郭形状を楕円形状Adに形成する。なお、各斜面ローラ2s…における径方向長さDq…の小さい端面2uq…の外郭形状も楕円形状Adに相似する楕円形状に形成することが望ましいが、必ずしも相似形に形成することを要せず、例えば、全周にわたって同径となる通常の円形であってもよい。また、斜面ローラ2s…(搬送ローラ2u…)の形成素材には、ゴム(天然ゴム,合成ゴム)又は合成樹脂を用いることができる。
他方、下ローラシャフト11dに支持される左右の搬送ローラ2d,2dは、図3に示すように、一般的な偏平円柱形の搬送ローラを用いる。したがって、搬送ローラ2d…の外周面は、下ローラシャフト11dの軸方向に平行な平行面(非斜面)2df…となり、この平行面2df…の軸方向中央位置に斜面ローラ2s…における左端面2up…の外周縁が圧接する。搬送ローラ2d…の形成素材も、斜面ローラ2s…(搬送ローラ2u…)と同様に、ゴム(天然ゴム,合成ゴム)又は合成樹脂を用いることができる。この場合、形成素材の種類又は性能(特性)は斜面ローラ2s…(搬送ローラ2u…)と同じであってもよいし異ならせてもよい。
一方、本実施形態に係る搬送機構1は、前述した発券機Mの搬送位置修正機構Mcに適用する。このため、図3中、左側に位置するサブシャーシ12pには、上下のローラシャフト11u,11dに対して直角となり、かつ搬送面Tf(搬送ライン)に対して平行となる平行面Pcpを有する規制プレートPcを取付ける。上述した斜面ローラ2s…は、規制プレートPc側に位置する左端面2up…の径方向長さDp…を大きくすることにより、搬送時に斜め方向Fs、即ち、券体Scを規制プレートPc側に変位させることができる(図2参照)。
次に、本実施形態に係る搬送機構1の動作(機能)について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。
本実施形態に係る搬送機構1は、図4に示す発券機Mの印字部37の手前に配した搬送位置修正機構Mcに用いるため、発券機Mの搬送ライン38に沿って券体Scが搬送される。今、図2に示すように、搬送位置修正機構Mcに券体Scが搬送され、実線で示す位置にあるものとする。この場合、券体Scの表裏面Su,Sdは、図3に示すように、上下一対の搬送ローラ2u…と2d…間に挟まれており、駆動側となる上側の斜面ローラ2s…の回転により搬送される。
この際、斜面ローラ2s…は、図1に示すように、楕円形状Adとなるため、券体Scに対しては、一回転中に二回圧接するのみとなる。したがって、券体Scは断続的に搬送されることになる。また、斜面ローラ2s…の外周面にはテーパ状面2ut…が形成されているため、図2に仮想線で示すように、券体Scは斜め方向Fsへ搬送され、券体Scの端辺Sceが規制プレートPcの平行面Pcpに当接し、券体Scの幅方向位置(搬送位置)が修正される。そして、幅方向位置の修正された券体Scは、印字部37に供給され、券体Scの表面における正確な位置に印字が行われる。
このように、本実施形態に係る搬送機構1によれば、搬送ローラ2u…を、外周面がテーパ状面2ut…となる斜面ローラ2s…として構成するとともに、この斜面ローラ2s…における少なくとも径方向長さDp…の大きい端面2up…の外郭形状を非円形形状、即ち、楕円形状Adに形成してなるため、券体Scを斜め方向Fsへ断続的に搬送することができる。したがって、券体Scの幅方向位置を修正する場合であっても、券体Scに対して断続的な力を作用させ、券体Scに付加される過度の力を緩和することができ、もって、券体Scに対する幅方向位置を正確かつ確実に修正することができる。また、券体Scの表面Su…に対して、斜面ローラ2s…を断続的に接触(圧接)させるため、券体Scの表面Su…に無用な筋状のローラ痕が残るなどの不具合を回避できる。したがって、券体Scの外観上の品質を損なう虞れがなく、券体Scにおける外観品質の向上に寄与できる。特に、本実施形態に係る搬送機構1は、シート体Sを構成する券体Scを斜め方向Fsに搬送し、搬送した券体Scの端辺Sceを規制プレートPcに当接させることにより当該券体Scの幅方向位置(搬送位置)を修正する発券機Mにおける搬送位置修正機構Mcに適用すれば、本発明に係る搬送機構1を実施するに際して、券体Scに対する幅方向位置の正確かつ確実な修正,更には外観品質の向上などの観点からより大きな効果を得ることができる。
次に、本発明の変更実施形態に係るシート体の搬送機構1について、図5〜図8を参照して説明する。
図5及び図6は、斜面ローラ2s…(搬送ローラ2u…)のテーパ状面2ut…に係わる変更例を示す。図5は、左右に配した各斜面ローラ2s,2sのテーパ状面2ut…におけるテーパ角Ra,Rbの大きさを相互に異ならせたものである。即ち、左側の斜面ローラ2sa(2s)のテーパ角Raを右側の斜面ローラ2sb(2s)のテーパ角Rbよりも相対的に大きくし、各斜面ローラ2saと2sbの幅方向位置の修正量をそれぞれ異ならせたものである。なお、テーパ角RaとRbの角度方向は同一となり、図1〜図3の場合と同じである。これにより、左右の斜面ローラ2sと2s…間に位置するシート体Sの弛み等を防止することができ、シート体Sの平坦性(平面性)を維持しつつ幅方向位置(搬送位置)の修正を行うことができる。
図6は、左右に配した各斜面ローラ2s,2sのテーパ状面2ut…におけるテーパ角Ra,Rbの大きさを相互に異ならせるとともに、テーパ角RaとRbの角度方向を反対にしたものである。即ち、左側の斜面ローラ2sa(2s)のテーパ角Raを右側の斜面ローラ2sb(2s)のテーパ角Rbよりも相対的に大きくし、各斜面ローラ2saと2sbの幅方向位置(搬送位置)の修正量をそれぞれ異ならせたものである。これにより、左右の斜面ローラ2sと2s…間に位置するシート体Sの弛み等を防止することができることに加え、シート体Sに対する幅方向位置(搬送位置)の修正作用を付加することができる。なお、図6の変更実施形態は、基本的に、図5の変更実施形態と同じ作用を呈するが、図6の変更実施形態は、シート体Sの弛み等を防止することが優先されるのに対して、図5の変更実施形態は、幅方向位置の修正が優先される。図6中、仮想線で示すScoが弛み部分を示す。
また、図7及び図8は、斜面ローラ2s…(搬送ローラ2u…)の非円形形状に係わる変更例を示す。図7は非円形形状として偏心円形状Ahを用いた場合を示す。この場合、円形の斜面ローラ2s…の偏心位置に上ローラシャフト11uを固定したものであり、斜面ローラ2s…が一回転した際に、斜面ローラ2s…はシート体Sに対して一回圧接する。さらに、図8は非円形形状として正方形形状(多角形形状)Akを用いた場合を示す。図8は正方形形状を用いたものであるが、実際の形態は、円形に対して90〔゜〕毎に円弧部分をスライスした形状に形成する。したがって、斜面ローラ2s…が一回転した際に、斜面ローラ2s…の残存した円弧部分がシート体Sに対して四回圧接する。このように、非円形形状には、少なくとも、楕円形状Ad,偏心円形状Ah,多角形形状Akを含ませることができる。したがって、用途に応じて最適な形状を選定できるなど、適応性及び汎用性に優れる。
なお、図5〜図8に示した変更実施形態は、斜面ローラ2s…に対する変更である。このため、図1〜図3に対して変更した点のみを説明したが、他の構成部分は、図1〜図3に示した斜面ローラ2s…と同じになる。したがって、図5〜図8において、図1〜図3と同一部分(同一機能部分)には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略した。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,数量,素材等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、一対の搬送ローラ2u,2dを左右方向に二組(2u…,2d…)配した場合を例示したが、一組であってもよいし三組以上であってもよい。また、斜面ローラ2s…を、一対の搬送ローラ2u…,2d…における駆動側の搬送ローラ2u…により構成した場合を例示したが、空転側の搬送ローラ2d…により構成してもよい。この場合、駆動側の搬送ローラ2u…が望ましいが、楕円形状が円形に近いような場合には、空転側の搬送ローラ2d…であっても十分に適用可能である。さらに、非円形形状として、楕円形状Ad,偏心円形状Ah,多角形形状(四角形形状)Akを例示したが、その他、小判形など各種形状を適用することができる。本発明に係るシート体の搬送機構1は、券体Scを券売する発券機Mにおける搬送位置修正機構Mcをはじめ、他の同類のチケット類やカード類などのシート体Sを扱う各種搬送機構及びこの搬送機構を搭載する機器に利用することができる。
本発明の最良の実施形態に係る搬送機構の一部を示すローラシャフトの軸垂直面でカットした右側面図、 同搬送機構の一部を示す平面図、 同搬送機構の一部を示す背面図 同搬送機構を用いた発券機の概要図、 本発明の変更実施形態に係る搬送機構の一部を示す平面図、 本発明の他の変更実施形態に係る搬送機構の一部を示す背面図、 本発明の他の変更実施形態に係る搬送機構の一部を示すローラシャフトの軸垂直面でカットした右側面図、 本発明の他の変更実施形態に係る搬送機構の一部を示すローラシャフトの軸垂直面でカットした右側面図、
符号の説明
1:搬送機構,2u:搬送ローラ,2up…左端面,2uq…右端面,2ut…:テーパ状面,2s…:斜面ローラ,2d:搬送ローラ,S:シート体,Su:シート体の表面,Sd:シート体の裏面,Sc:券体,Sce:券体の端辺,Dp…:左端面の径方向長さ,Dq…:右端面の径方向長さ,Fs:斜め方向,Ra:テーパ角,Rb:テーパ角,Ad:楕円形状(非円形形状),Ah:偏心円形状(非円形形状),Ak:多角形形状(非円形形状),Pc:規制プレート,M:発券機,Mc:搬送位置修正機構

Claims (5)

  1. シート体の表裏面を挟む一対の搬送ローラを少なくとも左右方向に一組以上配するとともに、前記一対の搬送ローラにおける一方の搬送ローラを回転駆動して前記シート体を搬送するシート体の搬送機構において、前記一対の搬送ローラにおける一方の搬送ローラであって、少なくとも一以上の各搬送ローラを、左右の端面の径方向長さが異なり、かつ外周面がテーパ状面となる斜面ローラとして構成するとともに、この斜面ローラにおける少なくとも径方向長さの大きい端面の外郭形状を非円形形状に形成して、前記シート体を斜め方向へ断続的に搬送可能に構成したことを特徴とするシート体の搬送機構。
  2. 前記斜面ローラには、前記テーパ状面のテーパ角が異なる二以上の斜面ローラを含むことを特徴とする請求項1記載のシート体の搬送機構。
  3. 前記斜面ローラには、前記テーパ状面のテーパ角の角度方向が同一又は反対となる二以上の斜面ローラを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のシート体の搬送機構。
  4. 前記非円形形状には、少なくとも、楕円形状,偏心円形状,多角形形状を含むことを特徴とする請求項1記載のシート体の搬送機構。
  5. 前記シート体を構成する券体を斜め方向に搬送し、搬送した券体の端辺を規制プレートに当接させることにより当該券体の搬送位置を修正する発券機における搬送位置修正機構に適用することを特徴とする請求項1記載のシート体の搬送機構。
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