JP2017172221A - レール支持用ブラケット、レール装置およびアウトセット戸装置 - Google Patents

レール支持用ブラケット、レール装置およびアウトセット戸装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レール部材の壁面の前方への取り付けを効率的にできるレール支持用ブラケットを提供する。【解決手段】レール支持用ブラケット1は、壁面61の前方に配される前方部材10と、前方部材10と壁面61との間に配される後方部材20とを有した構成とされ、前方部材10は前方挟持片部12を有する一方、後方部材20は後方挟持片部22を有しており、前方部材10と後方部材20とは、相互に連結固定され、かつ後方部材20が壁面61側の構造物に固定された状態で、前方挟持片部12と後方挟持片部22とにより基板部3aを前後方向より挟持して、レール部材3を支持する構成となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、レール部材を壁面の前方において複数個所で吊り支持するレール支持用ブラケット、そのブラケットを用いたレール装置およびそのレール装置を用いたアウトセット戸装置に関する。
リフォームなどにおいて、引戸等の戸を壁面の前方に配するようにしたアウトセット戸が施工される場合がある。この種の戸を上吊り方式で支持するレール装置としては、壁面側の構造物(壁や開口の枠部、壁パネルを介した間柱など)にレール支持用ブラケットを取り付けて、そのブラケットでレール部材が支持されるものが知られている(たとえば特許文献1参照)。
このレール支持用ブラケットは、庇状に突出した板状の本体部を有しており、その本体部の裏面にレール部材(上レール)の上板部を複数個所において固定具で固定して支持できるようになっている。
特開2009−68208号公報
しかしながら、レール部材はレール支持用ブラケットに対して固定具で固定されるものであるため、施工に際して、固定具用の挿通孔をレール部材の適所に加工しなければならず、施工工数が増大するおそれがある。また、孔加工の際に加工くずが発生し、掃除の手間がかかる。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、レール部材の壁面の前方への取り付けを効率的にできるレール支持用ブラケットを提供することにある。また、そのレール支持用ブラケットを用いたレール装置、および、そのレール装置を用いたアウトセット戸装置を提供することも本発明の目的とされる。
上記目的を達成するために、本発明のレール支持用ブラケットは、上面側に帯板状の基板部を有したレール部材を壁面の前方において複数個所で吊り支持するレール支持用ブラケットであって、壁面の前方に配される前方部材と、前方部材と壁面との間に配される後方部材とを有した構成とされており、前方部材は前方挟持片部を有する一方、後方部材は後方挟持片部を有しており、前方部材と後方部材とは、相互に連結固定され、かつ後方部材が壁面側の構造物に固定された状態で、前方挟持片部と後方挟持片部とにより基板部を前後方向より挟持して、レール部材を支持するようにしたことを特徴とする。
また、本発明のレール装置は、複数の上記レール支持用ブラケットと、それらのレール支持用ブラケットで支持される、上面側に帯板状の基板部を有したレール部材とを備えていることを特徴とする。
また、本発明のアウトセット戸装置は、上記レール装置と、レール装置によって案内される戸とを備えていることを特徴とする。
本発明のレール支持用ブラケットによれば、上述の構成となっているため、レール部材の壁面の前方への取り付けを効率的に行うことができる。
また、本発明のレール装置によれば、上述の構成となっているため、レール部材の壁面の前方への取り付けを効率的に行うことができる。
また、本発明のアウトセット戸装置によれば、上述の構成となっているため、レール部材の壁面の前方への取り付けを効率的に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るレール支持用ブラケットの説明図である。(a)は2部材が連結固定された状態のレール支持用ブラケットの全体斜視図、(b)は同側面図、(c)は2部材が仮連結された状態のレール支持用ブラケットの側面図である。 レール支持用ブラケットの取付対象を示す壁面の正面図である。 (a)はレール支持用ブラケットの連結要部の概略部分拡大平面図である。(b)(c)は、レール支持用ブラケットの合体手順を示す背面側の斜視図である。 図1のレール支持用ブラケットを含むレール装置の部分分解斜視図である。 レール装置の部分拡大斜視図である。 図5のX−X線矢視断面図である。 本実施形態に用いられるレール部材の連結構造の説明図である。(a)はレール部材を構成する2部材を連結するための連結部材の斜視図、(b)は2部材の連結状態の一例を示した部分平面図である。 図4のレール装置を用いたアウトセット戸装置の設置態様例を示す正面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面をもとに説明する。なお、本明細書および特許請求の範囲の記載においては、レール支持用ブラケット1を配する、壁の表面側を前方、間柱62が配された、壁の裏面側を後方と規定している。
まず、本実施形態に係るレール支持用ブラケット1(以下、たんにブラケット1という)の概略基本構成について、図1および図2にもとづいて説明する。
このブラケット1は、上面側に帯板状の基板部3aを有したレール部材3を壁面61の前方において複数個所で吊り支持するレール支持用のブラケット1である。このブラケット1は、壁面61の前方に配される前方部材10と、前方部材10と壁面61との間に配される後方部材20とを有した構成とされている。前方部材10は前方挟持片部12を有する一方、後方部材20は後方挟持片部22を有している。
前方部材10と後方部材20とは、相互に連結固定され、かつ後方部材20が壁面61側の構造物(たとえば間柱62)に固定された状態で、前方挟持片部12と後方挟持片部22とにより基板部3aを前後方向より挟持して、レール部材3を支持する構成となっている。
このようなブラケット1によれば、レール部材3を挟持により吊り支持する構造となっているため、レール部材3をブラケット1に対して固定具で固定する必要がなく、手間が省ける。また、施工現場等で、ブラケット1に固定されるための固定具用の孔をレール部材3に設ける必要がないため、それによっても、レール部材3およびブラケット1を含むレール装置Aの施工の短縮化、効率化を図ることができる。
ついで、ブラケット1の詳細な構成およびブラケット1により支持されるレール部材3について各図を参照しながら説明する。
図1(a)は、ブラケット1を構成する2部材が連結固定された状態のブラケット1の全体斜視図である。図1(b)は同側面図、図1(c)は2部材が仮連結された状態のブラケット1の側面図である。図2は、ブラケット1の取付対象を示す壁面61の正面図である。図3(a)はブラケット1の連結要部の概略部分拡大平面図、図3(b)(c)はブラケット1の合体手順を示す背面側の斜視図である。
レール装置Aは、図2に示すように、壁面61の前方に取り付けされるようになっている。そのためにブラケット1は、壁面61側の構造物(図例では壁面61の後方に配されている間柱62)に壁パネルを介して取り付け固定される。図2に示すように、ブラケット1は複数個所(図中、×印を付けた5箇所)に取り付けられ、それらによりレール部材3が支持されるようになっている。このレール部材3に引戸70(図2には不図示。図8参照)が上吊り支持される。この引戸70のレール部材3に沿ったスライド移動により、壁に開設され、枠部により形成された開口を開閉するようになっている。このように、この引戸70はアウトセット引戸として施工されるものである。
ブラケット1により支持されるレール部材3は、図1(b)(c)に2点鎖線で示したように、上側に基板部3aを有し、下側にレール本体部3bを有した構成とされている。なお、レール部材3を構成するこれら2部は、相互別体のレールベース30と上レール40とを連結固定したものであるが、その詳細については図4〜図7の説明において後述し、ここでは、ブラケット1による挟持構造に係る基板部3aの概略構成について説明する。
基板部3aは、板状の本体部31の前端側に昇段状に延びた係合部32を有し、本体部31の後端側に垂直に上下に延びてなる嵌合部33を有してなる。基板部3aは、これら係合部32、嵌合部33がブラケット1により係合、嵌合され、それとともに前後方向(係合部32の前方、嵌合部33の後方)より挟持された状態で上吊り支持されるようになっている。
一方、ブラケット1は、それらを構成する2部材が図1(a)(b)に示すように合体された状態で壁面61に取り付けされる。図1(a)における白抜き矢印は、壁面61の前方から後方への方向を示す矢印である。その方向から見て両部材は、いずれも概ね左右対称の形状となっている。
本実施形態の前方部材10および後方部材20はいずれも、ステンレス等の金属材料製の板体を加工して形成されている。
前方部材10は、前方挟持片部12が前部側に配された前方本体部11と、前方本体部11の後部より起立した前方起立片13とを有した形状とされる。前方起立片13は両側端のそれぞれに形成されており、各前方起立片13には固定具挿通孔13aが開設されている。また、前方挟持片部12は、前方本体部11の前端より下方かつ後方に折曲するようにして延びた支持片12aを有している。
また、図1(a)および図3(b)に示すように、両前方起立片13間には前方本体部11が後方に延びている。図3(a)(b)に示すように、前方本体部11の後端の両側端のそれぞれには、前方起立片13に平行となるように側方に突出した突部片よりなる引っ掛け片14が形成されている。
後方部材20は、後方挟持片部22が後部側に配された後方本体部21と、後方本体部21の前部より起立した後方起立片23とを有した形状とされる。後方起立片23は前方起立片13に前後で向き合うように各側端に形成されており、各後方起立片23には固定具螺合孔23aが開設されている。なお本例では、固定具としてはボルト18を用いられており、固定具螺合孔23aにはボルト18に対応した雌ねじが形成されている。もちろん、別体のナットでボルト18と螺合する構成であってもよく、その場合、固定具孔23aは雌ねじが形成されていないボルト挿通孔であればよい。
また、後方本体部21の後部より上下方向に延びた、壁面61に添設されて間柱62に固定される上固定片24、下固定片25が形成されている。上固定片24、下固定片25には壁面61に、ねじ(不図示)で取り付けするためのねじ挿通孔24a、25aが開設されている。また、下固定片25の両側端には、前方に向かい突出した突片26が形成されている。
以上のように、これらの前方部材10および後方部材20は、前方起立片13と後方起立片23とが相向かい合った状態でボルト18などの固定具で固定されるようになっている(図1(a)(b)参照)。そして、そのように連結固定された両部材にレール部材3が吊り支持されるようになっている(図1(b)参照)。
具体的には、前方挟持片部12は、前方部材10の前方本体部11の前部と、支持片12aとにより形成された係合凹部12bを有している。この係合凹部12bに基板部3aの係合部32が係合するようになっている。一方、後方挟持片部22は、後方部材20の後方本体部21の後部と、下固定片25と、突片26とにより形成された嵌合凹部27を有している。この嵌合凹部27に基板部3aの嵌合部33が嵌合するようになっている。こうして、前方部材10と後方部材20とにより基板部3aが前後方向より挟持、支持されるようになっている。
さらに具体的には、ブラケット1は、前方挟持片部12は支持片12aを有し、かつ後方挟持片部22は突片26を有しており、支持片12aで基板部3aの前端を下方より支持し、かつ突片26で基板部3aの後端を下方より支持する構成となっている。つまり、ブラケット1は、たんなる挟持構造ではなく、レール部材3が落下し得ないような係合、嵌合構造を前後端部に有している。特に、前方部材10の前端側に後方に折曲した支持片12aが形成されているので、基板部3aの嵌合部33が後方挟持片部22の嵌合凹部27でしっかりと嵌合、保持されていれば、ブラケット1が仮連結の状態でもレール部材3が落下するおそれはほとんどない。
ところで、前方部材10の支持片12aおよび後方部材20の突片26は、前後方向で概ね向かい合うように突出しているため、図1(b)の状態のブラケット1には、レール部材3を下方より上方に移動させるだけでは容易に装着することはできない。そのため、作業者がレール部材3を前後いずれかに傾けて装着するようにしてもよいが、前方部材10、後方部材20を図1(c)に示したような仮連結(仮固定)状態にして、レール部材3を装着するようにしてもよい。
図1(c)には、前方起立片13の前方より挿入されたボルト18が後方起立片23の固定具孔23aに対して緩めに螺合した仮連結の状態が示してある。仮連結であるため、前方部材10を前後方向に移動することができ、前方部材10を前方に引くことで起立片間の隙間Sが図1(b)の状態よりも拡がり、同時に支持片12a、突片26間も拡がる。そのため、レール部材3の基板部3aは前方挟持片部12、後方挟持片部22間に装着されやすくなる。
また、両起立片間が離間していれば、前方部材10は図1(c)に2点鎖線で示した程度の上方位置に回動可能となる。前方部材10を2点鎖線の位置に回動させておけば、基板部3aはさらに装着されやすくなる。
具体的には、まず基板部3aの嵌合部33を後方部材20の嵌合凹部27に差し込んで嵌合させる。つぎに、前方部材10の前方挟持片部12を少し持ち上げて2点鎖線の位置に回動させて、基板部3aを略水平状態にする。そして、前方挟持片部12を元の位置に戻して支持片12aで係合部32を引っ掛ける。このような仮連結作業を全ブラケット1について行ってレール部材3を仮保持状態にし、レール部材3をスライド調整して位置を決定した後、全ブラケット1について、ボルト18で前方部材10と後方部材20とを本固定すればよい。
図1(b)(c)に示した起立片間の隙間Sの増大は、前方起立片13とその後方に配された引っ掛け片14との離間寸法により制限される。この引っ掛け片14は、図1(b)(c)および図3(a)に示すように、前方起立片13と後方起立片23とが固定されるときに、後方起立片23と後方本体部21との入り隅部近傍に配される突部片である。部材どうしの合体状態では、図3(a)の要部概略平面図に示すように、後方起立片23は前方起立片13と引っ掛け片14との間に配されている。
このように前方部材10に引っ掛け片14が形成されているため、前方部材10の前後方向への移動可能量は、前方起立片13、後方起立片23間の隙間寸法L1および後方起立片23、引っ掛け片14間の隙間寸法L2の合算寸法分となる(図3(a)参照)。つまり、前方部材10の前後方向への移動可能量は、前方起立片13、引っ掛け片14間の離間寸法L3と、後方起立片23の厚み寸法L4とにより定まる。
このように前方部材10が引っ掛け片14を有しているため、前後方向の移動が制限され、ボルト18で連結しない状態でも、前方部材10の引き出し移動が規制され、それにより作業中における前方部材10の外れを防止することができる。
また、ボルト18で両部材を仮連結することなく合体した場合には、前方部材10を引っ掛け片14で後方部材20に吊られた状態となる。しかし、図3(a)に示すように前方起立片13、引っ掛け片14間に後方起立片23が配されるため、前方部材10は前方起立片13が概ね起立した状態で保持され得る。したがって、ボルト18による仮連結をしていない状態でも、レール部材3の基板部3aのブラケット1への装着作業を実施することができる。
また、本図例の引っ掛け片14は、図3(a)に示すように、相互に離れる方向(前方から見た場合の左右方向)に突出し、それらが後方部材20の分離した後方本体部21の上に配されるようになっている。そのため、図3(b)(c)に示すように、前方部材10を後方部材20の上方から下方に移動させることで両部材を合体することができる。
ようするに、いったん前方部材10を後方部材20に合体させた状態にすれば、前方部材10は前後方向のみならず左右方向への移動が制限される。もちろん、その状態で前方部材10が落下するおそれもない。つまり、図3(b)(c)の逆の手順で前方部材10を上方に持ち上げない限り、前方部材10を取り外すことはできない。よって、前方部材10を後方部材20に合体させた後は、手放し状態に放置することができ、そのためレール部材3の取付作業がしやすくなる。
以上のように、壁面61に取り付けされた複数のブラケット1に対してレール部材3を簡単に取り付けることができる。また上述したように、レール部材3の基板部3aがブラケット1に挟持される支持構造であるため、レール部材3をブラケット1に対してねじ止めしなくてもよい。さらに、ねじ止めのための孔加工の必要はもちろんないため、施工作業をさらに迅速に行うことができる。また、孔加工がされないため加工くずは発生し得ず、掃除の手間も省ける。
また、ブラケット1はレール部材3の長さに合わせたものではなく、複数のものでレール部材3を支持するようになっているため、適宜な場所に取り付ければよい。本実施形態のように、間柱62(図2参照)に取り付けることができるので、下地を補強する必要がなく、施工の効率化が図れる。また、ブラケット1は長手のものではないため、材料費の節約にもなるし、取り扱いもしやすい。
ついで、レール部材3の詳細構成、および、そのレール部材3とブラケット1との関係について、図4〜図7にもとづいて説明する。
レール部材3は、図2にも示したように長尺状とされる。そして、レール部材3は、その上部に配置されている基板部3aが複数の適宜な位置でブラケット1により吊り支持されるようになっている。
図4は、ブラケット1を含むレール装置Aの部分分解斜視図である。図4に示すように、レール部材3は基板部3aを構成するレールベース30と、レール本体部3bを構成する上レール40との2部材を連結して構成されている。この連結は、レール部材3の適所に長手方向に直交する方向に形成された切り欠き長孔34に連結部材50を装着し、その連結部材50と上レール40とをねじ等の止具56(図6参照)で固定することでなされる。この連結部材50は、レールベース30と上レール40の前後方向の相対位置関係を調節したうえで固定できる部材である。なお、連結部材50については、図7の説明において後述する。
また、上レール40の長手方向の端部には、上レール40に案内されるランナー部材71の上レール40からの脱落防止のためのストッパ部材46が装着されている。このストッパ部材46は、同様に上レール40に装着されるねじ持ちナット47との協働により上レール40の端部に固定保持されるようになっている。
図5は、このようなレール部材3を、図1(b)(c)で説明した手順等でブラケット1に正しく取り付けたレール装置Aの部分斜視図である。この図に示すように、ブラケット1は前方部材10と後方部材20とによりレール部材3のレールベース30をしっかりと挟持している。
図6は、図5のX−X線に対応した拡大断面図である。図6に示すように、上レール40は、レールベース30の下面に当接して連結される連結部41と、その連結部41の下方側に配されるランナー保持部43とを有した構成とされる。
連結部41は、上レール40をレールベース30に連結するための部位である。連結部41は、連結のための止具56の頭部56aが収容される収容空間41aを有している。この止具56が下方より挿入開口42を通じて挿入され、レールベース30に形成された切り欠き長孔34(図5参照)を通って、レールベース30に取り付けられた連結部材50のナット片部51の雌ねじ部51aに螺着するようになっている。こうして、上レール40はレールベース30に固定される。
ランナー保持部43は、引戸70の上端に突出するように設けられたランナー部材71のローラ部72を配するためのレール空間を有する部位である。ランナー保持部43は、上板部43aと、その上板部43aの前端より垂下した前面部43bと、上板部43aの後端より垂下した後面部43dとを備えている。
ランナー保持部43はさらに、前面部43bおよび後面部43dの下端のそれぞれに、先端が相向かうように上レール40の長手方向の全長にわたって突出したローラ案内片43c、43eを備えている。これら上板部43a、前面部43b、後面部43d、両ローラ案内片43c、43eに囲まれたレール空間にランナー部材71のローラ部72が配される。
なお、このレール空間の長手方向の端部には上述したストッパ部材46が装着され、連結部41の収容空間41aにねじ持ちナット47が装着される。そのねじ持ちナット47に、ストッパ部材46の下方より上板部43aに設けたスリット43aaを通じて挿入されたねじ(不図示)が螺合して、両部材は上板部43aを挟んだ状態に固定されるようになっている。
また、ランナー保持部43の前面部43bの上方には、前方に露出する前面が面一となるように、幕板片44が上レール40の長手方向の全長にわたって形成されている。この幕板片44によってブラケット1が覆い隠されて、前方からはブラケット1が見えないようになっている。
図6に示した幕板片44はランナー保持部43と一体に形成されているが、別体であってもよく、たとえば、ランナー保持部53の前面部43bに重ねるように装着できる薄板材で幕板片を構成してもよい。
幕板片44をランナー保持部43と一体に成形した場合には、部品点数を少なくでき製造コストを抑えられる。また、別体の幕板片の場合には、レール部材3の取付作業(ボルト18固定作業など)がしやすくなり、施工の効率化につながる。
また、ランナー保持部43の後面部43dには、後方に向けて上レール40の長手方向の全長にわたって突出した突出片45が形成されている。この突出片45は、その先端(後端)が枠部63の前面に当接することで、上レール40の前後方向の位置を定めるものである。つまり、枠部63の壁面61からの出具合におうじて、後述するように連結部材50でレールベース30と上レール40の前後方向の位置関係を調節して、図6に示すように、突出片45を枠部63に当接させるようにすればよい。
つぎに、連結部材50によるレールベース30、上レール40間の前後位置調節について、図7(a)(b)にもとづいて説明する。
連結部材50は、図7(a)に示すように、雌ねじ部51aを有したナット片部51と、下片部52と、上片部53と、レールベース30の上記切り欠き長孔34に沿って挿通される挿通片部54とを備えた構成とされる。ナット片部51、下片部52および上片部53はいずれも、挿通片部54と平面視において直交した関係にあり、挿通片部54を中心として両側に延出した翼片の形状とされる。
連結部材50は、図7(b)に示すように、上片部53およびナット片部51がレールベース30の上面に沿って配され、下片部52がレールベース30の下面に沿って配されるようにレールベース30の切り欠き長孔34に装着される(図6も合わせて参照)。
連結部材50がこのような構成、形状となっているため、レールベース30の切り欠き長孔34に装着されれば、連結部材50自体の揺動が回避され、切り欠き長孔34に沿った前後方向のスライド移動のみが許容された状態となる。
連結部材50は、切り欠き長孔34に沿ってスライド移動されながら、ナット片部51の雌ねじ部51aの位置を適切な位置に配置することができる。すなわち、レールベース30に一体化した連結部材50のナット片部51と、上レール40の連結部41とを上下に位置合わせすることで、レールベース30に対する上レール40の前後方向(図7(b)における白抜き矢印)の相対位置を決定することができる。そして、連結部41の下方から挿入した止具56(図6参照)をナット片部51の雌ねじ部51aに螺合することで、レールベース30と上レール40とは決定した相対位置で連結固定される。
なお、ナット片部51に上レール40の連結部41を固定すれば、ナット片部51に設けた爪片51bがレールベース30の上面に食い込むため、その後の連結部材50の切り欠き長孔34に沿ったスライド移動は規制される。
このようにレールベース30と上レール40の相対位置関係が定まったレール部材3は、上述したような手順で、壁面61に取り付けられた複数のブラケット1へ取り付けされる。
また、レール部材3の前後幅寸法は、上記のような調整により種々の寸法となるが、レールベース30の前後幅寸法は一定であるため、レール部材3の前後幅寸法が種々変更されて施工される場合でも、それに対応した寸法のブラケット1を準備する必要はない。つまり、同形状で同じ前後幅寸法のレールベース30を用いる限り、上レール40のレールベース30に対する相対位置が異なったり、上レール40の形状、寸法が異なったりした場合でも、同じブラケット1を使用することができる。
以上のようにして取り付けされたレール部材3には引戸70のランナー部材71が装着され、引戸70自体も吊り支持されることとなる。図8は、このように施工されたアウトセット引戸の正面図である。なお、引戸70の下端部には、床面に向けて開口したガイド凹溝73が引戸70の幅方向に沿って形成されている。このガイド凹溝73には、床面に固定された固定ピン65が遊挿されて、引戸70の開閉方向に沿った移動がガイドされる。
以上に説明したアウトセット戸装置Bは、図1に例示したようなブラケット1を含むレール装置Aを用いているため、アウトセット戸装置B全体としての施工も効率的に実施することができる。
以上にはアウトセット引戸を例として説明したが、引戸70に限られず、上記のブラケット1、レール装置Aを用いてアウトセット折戸を施工することができることは言うまでもない。
A レール装置
B アウトセット戸装置
1 ブラケット(レール支持用ブラケット)
10 前方部材
11 前方本体部
12 前方挟持片部
12a 支持片
12b 係合凹部
13 前方起立片
14 引っ掛け片
18 ボルト(固定具)
20 後方部材
21 後方本体部
22 後方挟持片部
23 後方起立片
3 レール部材
3a 基板部
44 幕板片
61 壁面
62 間柱(構造物)
70 引戸(戸)


Claims (6)

  1. 上面側に帯板状の基板部を有したレール部材を壁面の前方において複数個所で吊り支持するレール支持用ブラケットであって、
    前記壁面の前方に配される前方部材と、該前方部材と壁面との間に配される後方部材とを有した構成とされており、
    前記前方部材は前方挟持片部を有する一方、前記後方部材は後方挟持片部を有しており、
    前記前方部材と前記後方部材とは、相互に連結固定され、かつ前記後方部材が前記壁面側の構造物に固定された状態で、前記前方挟持片部と前記後方挟持片部とにより前記基板部を前後方向より挟持して、前記レール部材を支持するようにしたことを特徴とするレール支持用ブラケット。
  2. 請求項1において、
    前記前方部材は、前記前方挟持片部が前部側に配された前方本体部と、該前方本体部の後部より起立した前方起立片とを有した形状とされる一方、前記後方部材は、前記後方挟持片部が後部側に配された後方本体部と、該後方本体部の前部より起立した後方起立片とを有した形状とされ、前記前方起立片と前記後方起立片とが相向かい合った状態で固定具で固定されるようになっており、
    前記前方挟持片部は、前記前方本体部の前端より下方かつ後方に折曲するようにして延びた支持片を有し、かつ前記後方挟持片部は前方に突出した突片を有しており、前記支持片で前記基板部の前端を下方より支持し、かつ前記突片で前記基板部の後端を下方より支持する構成となっていることを特徴とするレール支持用ブラケット。
  3. 請求項2において、
    前記前方部材は、前記前方起立片と前記後方起立片とが固定されるときに、前記後方起立片と前記後方本体部との入り隅部近傍に配される引っ掛け片をさらに備えていることを特徴とするレール支持用ブラケット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の複数のレール支持用ブラケットと、それらのレール支持用ブラケットで支持される、上面側に帯板状の基板部を有したレール部材とを備えていることを特徴とするレール装置。
  5. 請求項4において、
    前記構造物に固定された前記レール支持用ブラケットの前方を塞ぐ幕板片をさらに有していることを特徴とするレール装置。
  6. 請求項4または5に記載のレール装置と、該レール装置によって案内される戸とを備えていることを特徴とするアウトセット戸装置。

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