JP2017170975A - 階段昇降装置 - Google Patents

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Shinichi Sekine
伸一 関根
太田 晶久
Akihisa Ota
晶久 太田
敦士 豊内
Atsushi Toyouchi
敦士 豊内
武志 南澤
Takeshi Minamizawa
武志 南澤
知佳 飯田
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知佳 飯田
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Abstract

【課題】階段昇降装置の取り回し性を向上させる。
【解決手段】階段昇降装置100は、荷物が載置される荷台部10と、荷台部10に取り付けられる昇降駆動部30と、を備え、昇降駆動部30は、互いに平行に配置される一対のクローラ部40L,40Rを有し、一対のクローラ部40L,40Rの間には、オペレータが階段昇降装置100を移動させる際に出入可能なスペースSが形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、階段昇降装置に関するものである。
特許文献1には、荷物が載置される荷台部と、階段を昇降する際に用いられる昇降駆動部と、平地を移動する際に用いられる車輪部と、を備えた階段昇降装置が開示されている。昇降駆動部は、モータによって回転駆動されるクローラを一対有し、これらクローラの間には、従動輪を連結するシャフトやクローラを荷台部に対して出し入れするための機構、クローラのフレーム等が架け渡されている。
特開2001−39315号公報
一般的に、比較的重い荷物が載置された階段昇降装置等の台車を平地で走行させる場合、作業者は、階段昇降装置の横ではなく正面に立って階段昇降装置を押す又は引くことで移動させる。また、比較的重い荷物が載置された階段昇降装置を階段で昇降させる際には、安全性を考慮し、作業者は、階段昇降装置よりも上の段に位置し、階段昇降装置のハンドルを保持しながら階段を移動する。
特許文献1に記載の階段昇降装置では、階段昇降装置の正面に立って平地を走行させようとすると、一対のクローラ間に架け渡されたシャフト等が作業者の体にぶつかるため、例えば、階段の踊り場のような狭い空間で階段昇降装置をスムーズに取り回すことが困難となるおそれがある。クローラを荷台に収容すれば、階段昇降装置の正面に立って階段昇降装置を移動させることが可能となるが、階段と階段との間の踊り場に至る度にクローラを出し入れする必要があり、作業が煩雑となるとともに階段の昇降に時間がかかるおそれがある。
同様に、階段昇降装置より上の段において階段昇降装置のハンドルを保持しながら階段を昇降する際も、一対のクローラ間に架け渡されたシャフト等が作業者の体にぶつかることで、階段昇降装置をスムーズに昇降させることが困難となるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、階段昇降装置の取り回し性を向上させることを目的とする。
第1の発明は、一対のクローラの間に、オペレータが階段昇降装置を移動させる際に出入可能な空間が形成されることを特徴とする。
第1の発明では、一対のクローラの間には、オペレータが出入り可能な空間が形成される。このため、階段昇降装置を平地または階段で移動させる際に、オペレータが階段昇降装置の正面に立って階段昇降装置を取り回してもオペレータの体は階段昇降装置にぶつかりにくくなる。
第2の発明は、昇降駆動部が、一対のクローラに回転力を供給する駆動源を有し、一対のクローラが、それぞれ、駆動輪と、駆動輪より上方であって駆動輪より荷台部から離れて配置される従動輪と、駆動輪と従動輪とに掛け回されるベルトと、を有し、一対のクローラの一方のクローラからは、他方のクローラに向かって駆動輪の駆動軸のみが延出し、当該駆動軸を介して一方のクローラは駆動源により回転駆動され、他方のクローラからは、一方のクローラに向かって駆動輪の駆動軸のみが延出し、当該駆動軸を介して他方のクローラは駆動源により回転駆動されることを特徴とする。
第2の発明では、一対のクローラの一方のクローラからは、他方のクローラに向かって駆動輪の駆動軸のみが延出し、他方のクローラからは、一方のクローラに向かって駆動輪の駆動軸のみが延出する。つまり、一対のクローラの間には、従動輪同士を連結するシャフトが架け渡されていない。このため、一対のクローラの間には、オペレータが出入り可能な空間が形成される。したがって、階段昇降装置を平地または階段で移動させる際に、オペレータが階段昇降装置の正面に立って階段昇降装置を取り回してもオペレータの体は階段昇降装置にぶつかりにくくなる。
第3の発明は、一対のクローラが、それぞれ、駆動輪及び従動輪を回転自在に支持する支持フレームをさらに有し、一方のクローラの支持フレームは、他方のクローラの支持フレームと対向して配置されることを特徴とする。
第3の発明では、駆動輪及び従動輪に掛け回されて回転駆動するベルトと、空間と、の間には、支持フレームが位置することになる。このように、回転駆動する部材とオペレータとの間に固定部材が配置されるため、空間に出入りするオペレータが回転駆動する部材に接触することが抑制される。この結果、階段昇降装置を移動させる際のオペレータの安全性を向上させることができる。
第4の発明は、荷台部に取り付けられる車輪部が、一対のクローラの内側に配置されることを特徴とする。
第4の発明では、一対のクローラの間に車輪部が設けられる。このため、階段昇降装置の旋回性が向上し、狭い平地においても階段昇降装置を取り回すことができる。
第5の発明は、荷台部に取り付けられる車輪部の少なくとも一部が、一対のクローラの外縁と荷台部の最下点を結ぶ仮想線よりも下方に位置することを特徴とする。
第5の発明では、階段昇降装置が傾けられると、荷台部の最下点が地面から離れ、車輪部のみが接地した状態となる。このように車輪部のみが接地した状態において、オペレータは、階段昇降装置を容易に取り回すことができる。
第6の発明は、荷台部に取り付けられる車輪部は、荷台部の最下点よりも上方に配置されることを特徴とする。
第6の発明では、階段昇降装置が自立した状態において、車輪部は、荷台部の最下点よりも上方に配置される。このため、階段昇降装置が自立した状態では、車輪部が浮いた状態となるため、階段昇降装置が不用意に動くことを防止することができる。
本発明によれば、階段昇降装置の取り回し性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る階段昇降装置の自立状態における側面図である。 本発明の実施形態に係る階段昇降装置の自立状態における背面図である。 本発明の実施形態に係る階段昇降装置の自立状態における平面図である。 本発明の実施形態に係る階段昇降装置の平地走行状態における側面図である。 本発明の実施形態に係る階段昇降装置の階段上昇開始時または階段下降終了時における側面図である。 本発明の実施形態に係る階段昇降装置の階段昇降中における側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る階段昇降装置100について説明する。
階段昇降装置100は、オペレータが荷物を運搬する装置であって、荷物が載せられた状態で階段を昇降することが可能な装置である。図1〜3に示されるように、階段昇降装置100は、荷物が載置される荷台部10と、荷台部10に取り付けられ、平地を移動する際に用いられる車輪部20と、荷台部10に取り付けられ、階段を昇降する際に駆動される昇降駆動部30と、を備える。なお、以下の説明では、図1及び図3に矢印Aで示される方向を階段昇降装置100の「前」、矢印Bで示される方向を「後」とし、図2及び図3に矢印Cで示される方向を「左」、矢印Dで示される方向を「右」として説明する。
荷台部10は、階段昇降装置100の左側に配置されるL字状の左側フレーム11と、左側フレーム11に対向して階段昇降装置100の右側に配置されるL字状の右側フレーム12と、左側フレーム11と右側フレーム12との間に架け渡され、これらを連結する第1連結フレーム13及び第2連結フレーム14と、を有する。
左側フレーム11は、パイプ材であり、下方に位置する短尺部11aと、短尺部11aに対して垂直に延び短尺部11aよりも長い長尺部11bと、を有する。右側フレーム12も、左側フレーム11と同様に、パイプ材であり、下方に位置する短尺部12aと、短尺部12aに対して垂直に延び短尺部12aよりも長い長尺部12bと、を有する。
左側フレーム11の長尺部11b側の端部には、右側フレーム12に向かって延びるハンドル部11cが設けられ、右側フレーム12の長尺部12b側の端部には、左側フレーム11に向かって延びるハンドル部12cが設けられる。これらハンドル部11c,12cは、特に階段を昇降する際にオペレータによって把持される。
左側フレーム11と右側フレーム12とは、長尺部11b,12bの略中間部において、左右に延びるパイプ材である第1連結フレーム13を介して結合され、短尺部11a,12aと長尺部11b,12bとの折れ曲がり部において、左右に延びるパイプ材である第2連結フレーム14を介して結合される。第1連結フレーム13は、特に平地を走行する際に、オペレータによって把持されるハンドル部として機能する。
荷台部10は、さらに、左側フレーム11の短尺部11aと右側フレーム12の短尺部12aとを結合する底面部としての底板15と、左側フレーム11の長尺部11bと右側フレーム12の長尺部12bとを第1連結フレーム13よりも下方において結合する背面部としての背板17と、を有する。荷物は、底板15と背板17とに接触するように載置される。なお、荷台部に載置される荷物は、物に限定されず、人であってもよい。
底板15は、1枚の板状部材であるが、重量を軽減するために、短尺部11a,12aに沿って、間隔をあけて配置される複数の板状部材であってもよい。同様に、背板17は、1枚の板状部材であるが、重量を軽減するために、長尺部11b,12bに沿って、間隔をあけて配置される複数の板状部材であってもよい。
車輪部20は、背板17に固定される一対のブラケット21と、各ブラケット21に固定されるキャスタ22と、を有する。ブラケット21は、左側フレーム11と右側フレーム12との間において、左右対称となる位置に設けられる。このように、車輪部20を左側フレーム11と右側フレーム12との間に設けることで、階段昇降装置100の旋回性が向上し階段の踊り場のような狭い平地においても階段昇降装置100の方向転換を容易に行うことが可能となるとともに、階段昇降装置100の左右方向の長さを短くすることができる。なお、車輪部20は、背板17に固定されるものに限定されず、左側フレーム11及び右側フレーム12の外側に固定されるものであってもよい。
また、図1に示されるように、階段昇降装置100が自立状態にあるとき、地面には、キャスタ22が接地するとともに、左側フレーム11及び右側フレーム12の短尺部11a,12aが接地する。このように、階段昇降装置100が自立状態にあるときの接地面積を大きくすることで、階段昇降装置100が不用意に動きだすことを防止することができる。また、階段昇降装置100が自立状態にあるときの荷台部10の最下点である短尺部11a,12aの下端よりもキャスタ22を上方に配置し、キャスタ22を地面から浮かせることで、階段昇降装置100が不用意に動きだすことを確実に防止することができる。なお、短尺部11a,12aまたは底板15の下方に、階段昇降装置100が自立状態にあるときに接地する脚部を設けてもよい。
また、図1に示されるように、階段昇降装置100が自立した状態において、キャスタ22の一部は、後述のクローラ部40L,40Rの外縁と荷台部10の最下点を結ぶ仮想線L1よりも下方に配置される。このため、階段昇降装置100が後方へ傾けられると、荷台部10の最下点である短尺部11a,12aが地面から離れ、車輪部20のキャスタ22のみが接地した状態となり、オペレータは、キャスタ22によって階段昇降装置100を移動させることが可能となる。
昇降駆動部30は、駆動源としてのモータ31と、左右に互いに平行に配置される一対のクローラ部40L,40Rと、モータ31の回転力をクローラ部40L,40Rに伝達する減速機32と、を有する。
モータ31は、電動モータであり、図示しないコントローラによって回転方向および回転出力が制御される。コントローラには、図示しない階段昇降スイッチまたは階段昇降レバーの出力が入力されており、コントローラは、スイッチの切り換え位置やレバーの操作量に応じて図示しないバッテリからモータ31へと電流を供給させる。なお、階段昇降スイッチ等は、オペレータが操作しやすい位置、例えば、ハンドル部11c,12cに配置される。
減速機32は、モータ31の出力軸が連結される図示しない入力軸と、図示しない歯車を介して入力軸に連結される駆動軸33と、を有する。入力軸を介して入力されたモータ31の出力は、駆動軸33介してクローラ部40L,40Rに伝達される。なお、減速機32は、歯車式に限定されず、ベルト式やチェーン式であってもよいし、これらを組み合わせたものであってもよく、モータ31の回転数を減速して駆動軸33に伝達することができればどのような形式のものであってもよい。
クローラ部40L,40Rは、階段昇降装置100の左側に配置される左側クローラ部40Lと、左側クローラ部40Lに対向して階段昇降装置100の右側に配置される右側クローラ部40Rと、を有する。左側クローラ部40Lと右側クローラ部40Rとは構成が同じであるため、以下では、左側クローラ部40Lの構成についてのみ説明する。なお、左側クローラ部40Lの部材には符号Lが付され、右側クローラ部40Rの部材には符号Rが付される。
左側クローラ部40Lは、駆動軸33の左側端部33Lに結合される円盤状の駆動輪41Lと、駆動輪41Lよりも上方であって駆動輪41Lより荷台部から離れて配置される円盤状の従動輪42Lと、駆動輪41L及び従動輪42Lに掛け回されるゴム製のベルト46Lと、駆動輪41Lと従動輪42Lとの間に配置されベルト46Lを案内する複数のガイドローラ44Lと、ベルト46Lに所定の張力を付与するテンションローラ43Lと、駆動輪41L,従動輪42L,ガイドローラ44L及びテンションローラ43Lを回転自在に支持する支持フレーム51Lと、を有する。
駆動輪41L,従動輪42L,ガイドローラ44L及びテンションローラ43Lは、モータ31及び減速機32との間に支持フレーム51Lを挟むように配置される。つまり、駆動輪41L,従動輪42L,ガイドローラ44L及びテンションローラ43Lが支持フレーム51Lの外側に設けられるため、左側クローラ部40Lの支持フレーム51Lと右側クローラ部40Rの支持フレーム51Rとは対向して配置された状態となる。
支持フレーム51Lは、階段昇降装置100の前後方向に延びる第1ブラケット53Lと、第1ブラケット53Lの下方に設けられる第2ブラケット54Lと、を介して、背板17に結合される。支持フレーム51Lは、図1に示されるように、上方側が後方に向かって傾くように、背板17に対して20°から30°傾斜した状態で固定される。このため、左側クローラ部40Lは、背板17に対して所定の角度だけ傾斜した方向に延在した状態となる。なお、第1ブラケット53L及び第2ブラケット54Lの長さを変更自在とすることで背板17に対する支持フレーム51Lの傾きを変化させてもよい。
左側クローラ部40Lの支持フレーム51Lと右側クローラ部40Rの支持フレーム51Rとの間には、駆動輪41L,41R同士を連結する駆動軸33が階段昇降装置100の下方において架け渡されている。一方で、従動輪42L及びガイドローラ44Lは、支持フレーム51Lによってその回転軸が片持ち支持されている。つまり、左側クローラ部40Lと右側クローラ部40Rとの間、特に一対の支持フレーム51L,51Rの間には、従動輪42L,42R同士を連結するシャフトやガイドローラ44L,44R同士を連結するシャフトが架け渡されていない。このように、左側クローラ部40Lからは、右側クローラ部40Rに向かって駆動輪41Lの駆動軸33のみが延出し、右側クローラ部40Rからは、左側クローラ部40Lに向かって駆動輪41Rの駆動軸33のみが延出している。この結果、階段昇降装置100の後方の左側クローラ部40Lと右側クローラ部40Rとの間には、図3に一点鎖線で示されるように、オペレータが出入り可能な空間としてのスペースSが形成される。
また、回転駆動する一対のベルト46L,46RとスペースSとの間には、支持フレーム51L,51Rが位置することになる。このように、回転駆動する部材とオペレータとの間に固定部材を配置することで、スペースSに出入りするオペレータの安全性を向上させることができる。
上記構成の左側クローラ部40Lでは、駆動軸33に結合された駆動輪41Lが、モータ31の出力に応じて回転し、これに伴って、駆動輪41Lに外接するベルト46Lが回転される。ベルト46Lが回転することで、従動輪42L及びガイドローラ44Lも回転する。なお、上述のように、従動輪42L,42R同士が連結されていないため、左側クローラ部40Lと右側クローラ部40Rとを異なる駆動源によって駆動させることも可能である。
次に、図4を参照し、オペレータが階段昇降装置100を平地走行させる場合の動作について説明する。
荷物Wが積載された階段昇降装置100を平地走行させる際、オペレータは、第1連結フレーム13、または、ハンドル部11c,12cを把持して階段昇降装置100を後方に傾ける。階段昇降装置100が後方に傾けられたことで、荷台部10の短尺部11a,12aが地面から離れ、車輪部20のキャスタ22のみが接地した状態となる。キャスタ22のみが接地した状態でオペレータが第1連結フレーム13、または、ハンドル部11c,12cを押す又は引くことで、階段昇降装置100は取り回される。
このように平地において階段昇降装置100を移動させる場合、オペレータは、階段昇降装置100の正面に立ってハンドル部11c,12c等を把持している。このため、オペレータの体の一部は、クローラ部40L,40Rに接触するおそれがある。
これに対して、本実施形態では、上述のように、左側クローラ部40Lと右側クローラ部40Rとの間には、オペレータが出入り可能なスペースSが設けられる。このため、階段昇降装置100の正面に立って、第1連結フレーム13、または、ハンドル部11c,12cを押したり引いたりしてもオペレータの体は階段昇降装置100にぶつかりにくくなる。この結果、オペレータは、階段の踊り場のような狭い平地においても階段昇降装置100の方向転換を容易に行うことが可能となる。また、階段昇降装置100に対してクローラ部40L,40Rを収容させる必要がないため、階段と踊り場が連続するような場合であっても移動に要する時間を短縮することができる。
続いて、図5及び図6を参照し、階段昇降装置100を階段で昇降させる場合の動作について説明する。図5は、階段昇降装置100が階段を上昇し始める時と階段を下降し終わった時の状態を示しており、図6は、階段昇降装置100が階段を昇っている時と降りている時の状態を示している。以下に、階段昇降装置100を階段に沿って上昇させる場合について説明する。
荷物Wが積載された階段昇降装置100を階段に沿って上昇させる際、オペレータは、第1連結フレーム13、または、ハンドル部11c,12cを把持して階段昇降装置100を後方に傾け、階段の角部にベルト46L,46Rを接触させる。この状態で階段昇降スイッチが上昇側に切り換えられるとモータ31が回転する。モータ31の回転は、減速機32で減速され、駆動軸33介して駆動輪41L,41Rに伝達される。駆動輪41L,41Rが回転することでベルト46L,46Rも回転し、階段昇降装置100は階段に沿って上昇し始める。階段昇降装置100が階段に沿って上昇すると、ベルト46L,46Rは次の階段の角部に接触する。さらにベルト46L,46Rが回転することで、階段昇降装置100は階段に沿って上昇し、ベルト46L,46Rはさらに次の階段の角部に接触する。この繰り返しによって、階段昇降装置100は、図6に示されるように階段を徐々に昇っていく。
このように階段昇降装置100を階段に沿って移動させる際も、平地において階段昇降装置100を移動させる場合と同様にオペレータは、階段昇降装置100の正面に立ってハンドル部11c,12c等を把持している。このため、オペレータの体の一部は、クローラ部40L,40Rに接触するおそれがある。
しかしながら、上述のように、左側クローラ部40Lと右側クローラ部40Rとの間には、オペレータが出入り可能なスペースSが設けられる。このため、階段昇降装置100の正面に立って、第1連結フレーム13、または、ハンドル部11c,12cを把持し、階段昇降装置100を階段に沿って移動させてもオペレータの体は階段昇降装置100にぶつかりにくくなる。この結果、オペレータは、階段において階段昇降装置100を容易に上昇させることが可能となる。
階段昇降装置100を階段に沿って下降させる場合については、階段昇降スイッチを下降側に切り換える点が異なるものの、オペレータの動作は上昇させるときと反対の動きとなるだけであるため、その説明を省略する。階段昇降装置100を階段に沿って下降させる場合も、階段昇降装置100を階段に沿って上昇させる場合と同様の理由により、オペレータの体は階段昇降装置100にぶつかりにくくなり、結果として、オペレータは、階段において階段昇降装置100を容易に下降させることが可能となる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
階段昇降装置100では、一対のクローラ部40L,40Rの間には、オペレータが出入り可能なスペースSが確保される。このため、階段昇降装置100を平地または階段で移動させる際に、オペレータが階段昇降装置100の正面に立って、第1連結フレーム13、または、ハンドル部11c,12cを把持していてもオペレータの体は階段昇降装置100にぶつかりにくくなる。この結果、階段昇降装置100の取り回し性が向上され、オペレータは、平地及び階段において階段昇降装置100を容易に移動させることができる。
また、階段昇降装置100では、一対のクローラ部40L,40Rの間には、オペレータが出入り可能なスペースSが確保されるため、一対のクローラ部40L,40Rを荷台部10に対して収容させる必要がない。つまり、常時、一対のクローラ部40L,40Rを背板17に対して所定の角度だけ傾斜して配置しておくことが可能となる。このため、階段と踊り場が連続するような場合であっても移動に要する時間を短縮することができる。また、一対のクローラ部40L,40Rを荷台部10に対して収容させる機構が不要となるため、階段昇降装置100の製造コストを低減させることができる。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
階段昇降装置100は、荷物が載置される荷台部10と、荷台部10に取り付けられる昇降駆動部30と、を備え、昇降駆動部30は、互いに平行に配置される一対のクローラ部40L,40Rを有し、一対のクローラ部40L,40Rの間には、オペレータが階段昇降装置100を移動させる際に出入可能なスペースSが形成されることを特徴とする。
この構成では、一対のクローラ部40L,40Rの間には、オペレータが出入り可能なスペースSが確保される。このため、階段昇降装置100を平地または階段で移動させる際に、オペレータが階段昇降装置100の正面に立って、第1連結フレーム13、または、ハンドル部11c,12cを把持していてもオペレータの体は階段昇降装置100にぶつかりにくくなる。この結果、階段昇降装置100の取り回し性が向上され、オペレータは、平地及び階段において階段昇降装置100を容易に移動させることができる。
また、昇降駆動部30は、一対のクローラ部40L,40Rに回転力を供給するモータ31を有し、一対のクローラ部40L,40Rは、それぞれ、駆動輪41L,41Rと、駆動輪41L,41Rより上方であって駆動輪41L,41Rより荷台部10から離れて配置される従動輪42L,42Rと、駆動輪41L,41Rと従動輪42L,42Rとに掛け回されるベルト46L,46Rと、を有し、左側クローラ部40Lからは、右側クローラ部40Rに向かって駆動輪41Lの駆動軸33のみが延出し、駆動軸33を介して左側クローラ部40Lはモータ31により回転駆動され、右側クローラ部40Rからは、左側クローラ部40Lに向かって駆動輪41Rの駆動軸33のみが延出し、駆動軸33を介して右側クローラ部40Rはモータ31により回転駆動されることを特徴とする。
この構成では、左側クローラ部40Lからは、右側クローラ部40Rに向かって駆動輪41Lの駆動軸33のみが延出し、右側クローラ部40Rからは、左側クローラ部40Lに向かって駆動輪41Rの駆動軸33のみが延出する。つまり、クローラ部40L,40Rの間には、従動輪42L,42R同士を連結するシャフトが架け渡されていない。このため、一対のクローラ部40L,40Rの間には、オペレータが出入り可能なスペースSが形成される。したがって、オペレータは、平地及び階段において階段昇降装置100を容易に移動させることができる。
また、一対のクローラ部40L,40Rは、それぞれ、駆動輪41L,41R及び従動輪42L,42Rを回転自在に支持する支持フレーム51L,51Rをさらに有し、
左側クローラ部40Lの支持フレーム51Lは、右側クローラ部40Rの支持フレーム51Rと対向して配置されることを特徴とする。
この構成では、駆動輪41L,41R及び従動輪42L,42Rに掛け回されて回転駆動するベルト46L,46Rと、スペースSと、の間には、支持フレーム51L,51Rが位置することになる。このように、回転駆動する部材とオペレータとの間に固定部材が配置されるため、スペースSに出入りするオペレータが回転駆動する部材に接触することが抑制される。この結果、階段昇降装置100を移動させる際のオペレータの安全性を向上させることができる。
また、階段昇降装置100は、荷台部10に取り付けられる車輪部20を備え、車輪部20は、一対のクローラ部40L,40Rの内側に配置されることを特徴とする。
この構成では、車輪部20が、左側クローラ部40Lと右側クローラ部40Rとの間に設けられる。このため、階段昇降装置100の旋回性が向上し、階段の踊り場のような狭い平地においても階段昇降装置100の方向転換を容易に行うことが可能となる。また、階段昇降装置100の左右方向の長さが短くなり、階段昇降装置100を小型化することができる。
また、階段昇降装置100は、荷台部10に取り付けられる車輪部20を備え、車輪部20の少なくとも一部は、一対のクローラ部40L,40Rの外縁と荷台部10の最下点を結ぶ仮想線L1よりも下方に位置することを特徴とする。
この構成では、階段昇降装置100が後方へ傾けられると、荷台部10の最下点である短尺部11a,12aが地面から離れ、車輪部20のキャスタ22のみが接地した状態となる。このように車輪部20のキャスタ22のみが接地した状態において、オペレータは、階段昇降装置100を容易に取り回すことができる。
また、階段昇降装置100は、荷台部10に取り付けられる車輪部20を備え、車輪部20は、荷台部10の最下点よりも上方に配置されることを特徴とする。
この構成では、階段昇降装置100が自立した状態において、車輪部20のキャスタ22は、荷台部10の最下点である短尺部11a,12aよりも上方に配置される。このため、階段昇降装置100が自立した状態では、キャスタ22が浮いた状態となるため、階段昇降装置100が不用意に動くことを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100・・・階段昇降装置、10・・・荷台部、15・・・底板(底面部)、17・・・背板(背面部)、20・・・車輪部、30・・・昇降駆動部、31・・・モータ(駆動源)、32・・・減速機、33・・・駆動軸、40L・・・左側クローラ部(クローラ)、40R・・・右側クローラ部(クローラ)、41L,41R・・・駆動輪、42L,42R・・・従動輪、46L,46R・・・ベルト、51L,51R・・・支持フレーム

Claims (6)

  1. 階段昇降装置であって、
    荷物が載置される荷台部と、
    前記荷台部に取り付けられる昇降駆動部と、を備え、
    前記昇降駆動部は、互いに平行に配置される一対のクローラを有し、
    前記一対のクローラの間には、オペレータが前記階段昇降装置を移動させる際に出入可能な空間が形成されることを特徴とする階段昇降装置。
  2. 前記昇降駆動部は、前記一対のクローラに回転力を供給する駆動源を有し、
    前記一対のクローラは、それぞれ、
    駆動輪と、
    前記駆動輪より上方であって前記駆動輪より前記荷台部から離れて配置される従動輪と、
    前記駆動輪と前記従動輪とに掛け回されるベルトと、を有し、
    前記一対のクローラの一方のクローラからは、他方のクローラに向かって前記駆動輪の駆動軸のみが延出し、当該駆動軸を介して前記一方のクローラは前記駆動源により回転駆動され、
    前記他方のクローラからは、前記一方のクローラに向かって前記駆動輪の駆動軸のみが延出し、当該駆動軸を介して前記他方のクローラは前記駆動源により回転駆動されることを特徴とする請求項1に記載の階段昇降装置。
  3. 前記一対のクローラは、それぞれ、前記駆動輪及び前記従動輪を回転自在に支持する支持フレームをさらに有し、
    前記一方のクローラの前記支持フレームは、前記他方のクローラの前記支持フレームと対向して配置されることを特徴とする請求項2に記載の階段昇降装置。
  4. 前記荷台部に取り付けられる車輪部を備え、
    前記車輪部は、前記一対のクローラの内側に配置されることを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載の階段昇降装置。
  5. 前記荷台部に取り付けられる車輪部を備え、
    前記車輪部の少なくとも一部は、前記一対のクローラの外縁と前記荷台部の最下点を結ぶ仮想線よりも下方に位置することを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載の階段昇降装置。
  6. 前記荷台部に取り付けられる車輪部を備え、
    前記車輪部は、前記荷台部の最下点よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1から5の何れか1つに記載の階段昇降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108238086A (zh) * 2018-02-01 2018-07-03 国网陕西省电力公司榆林供电公司 一种气体钢瓶及电力设备重型多用途载重自动运输爬楼机

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